JPH0128023Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、集積回路等の電子部品を収納するた
めの筒状の収納ケースに関する。

（従来の技術） 従来、電子部品収納ケースは第４図に横断面で
示すように、横断面形状が略台形の筒状ケース１
の底壁自体を筒状の内側に屈曲して、ケース軸方
向に連続する受台部２を形成してなるものであ
り、プラスチツクを所定の形状の口金から溶融押
出するいわゆる異形押出成形により製造されてい
た。

（考案が解決しようとする課題） ところが異形押出では、薄肉でかつ正確な形状
のケースを得ることは難しく、また、各種サイズ
のケースを作る場合には各々異なる口金を備える
必要があり不便である。

そこで本考案者はプラスチツクシートを筒状に
折り曲げてケースを製造することを考案したが、
その場合にはシートが薄くなると第４図の点線で
示すように受台部２が変形し、収納した電子部品
４が破損するおそれが生じる。

（課題を解決するための手段） 本考案は薄いシートを用いて、変形するおそれ
のないケースを提供するものであつて、以下添付
図面に基いて説明する。

第１図は本考案の電子部品収納ケースの一例を
示す斜視図、第２図は第１図の−断面図、第
３図は他の例を示す断面図、第４図は従来の例を
示す横断面図である。

第１図乃至第３図に示すように、本考案は平坦
なプラスチツクシートを筒状に折り曲げて形成し
てなる電子部品収納ケースにおいて、該ケースの
横断面形状を略台形とし、その底部を筒状の内側
に屈曲してなる受台部をケース軸方向に連続して
形成するとともに、ケース底部下面に平坦なシー
トをケース幅方向に受台部をまたいで貼着したこ
とを特徴とする電子部品収納ケースである。

本考案の筒状ケース１は第１図乃至第３図に示
すように、一枚の平坦なプラスチツクシートを筒
状に折曲げて相対する端部同士を接着するか、あ
るいはその端部を筒状を形成する壁面に接着する
ことにより容易に製造することができる。このよ
うに、静電防止処理を施し易い平坦なシートから
形成すれば、必要に応じ充分な処理により静電気
の発生を防止し得、静電気に弱い集積回路用ケー
スとして好ましい。

また、受台部２はプラスチツクシートを筒状に
折り曲げる際に、ケース１の底部を形成すべきシ
ート端１１をケース軸方向の折り目に沿つて内方
に屈曲して断面逆凹型に形成しておくことにより
軸方向に連続して設けることができる。

本考案においては、筒状ケース１の横断面形状
を略台形とし、その底部下面に平坦なシート３を
ケース幅方向に受台部をまたいで貼着して側方か
らの外力を受止めるようにしてあるので、前記受
台部２の強度的弱点となる屈曲部分に直接外力が
加わるのを妨げて収納ケースの変形を防ぐことが
できる。

この底部下面に筒状ケース１の幅方向に平坦な
シート３を受台部をまたいで貼着するためには、
第１図、第２図に示すように一枚のシートが底部
を形成するシート端１１の下面に該一枚のシート
の他端のシート端１３を前記受台部２を越えて延
長し、貼合せることにより一枚のシートから無駄
なく行なうことができる。

また第３図に示すように、筒状のケース１の底
部下面に、前記受台部２の全幅にわたり、平坦な
別のシート３１を貼り合すことにより形成しても
よい。

また、第１図乃至第３図に示すように筒状ケー
ス１の角部１４に前記平坦なシート３を回り込ま
せて、ケース１を構成するシートとの二重構造に
することにより角部１４の曲げに対する強度を向
上させて、さらに収納ケースの変形を防ぐことが
できる。

（考案の効果） 本考案の電子部品収納ケースは以上説明したよ
うな構成であるから、横方向からの外力によりケ
ースが変形し難く、収納する電子部品を良好に保
護することができ、しかも強度的に向上するので
材料を薄くすることができるなど実用的に優れた
効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子部品収納ケースの一例を
示す斜視図、第２図は第１図の−断面図、第
３図は他の例を示す断面図、第４図は従来の例を
示す横断面図である。 １……筒状ケース、２……受台部、３……平坦
なシート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平坦なプラスチツクシートを筒状に折り曲げて
   形成してなる電子部品収納ケースにおいて、該ケ
   ースの横断面形状を略台形とし、その底部を筒状
   の内側に屈曲してなる受台部をケース軸方向に連
   続して形成するとともに、ケース底部下面に平坦
   なシートをケース幅方向に受台部をまたいで貼着
   したことを特徴とする電子部品収納ケース。