JPH01279709A - 直接焼入れによるプラスチック金型用プレハードン鋼の製造方法 - Google Patents
直接焼入れによるプラスチック金型用プレハードン鋼の製造方法Info
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- JPH01279709A JPH01279709A JP11126888A JP11126888A JPH01279709A JP H01279709 A JPH01279709 A JP H01279709A JP 11126888 A JP11126888 A JP 11126888A JP 11126888 A JP11126888 A JP 11126888A JP H01279709 A JPH01279709 A JP H01279709A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
皮果上■肌且分団
本発明はプラスチック金型用プレハードン鋼の製造方法
に関する。
に関する。
l米至及王
−JIGに、プラスチック金型には、主として機械構造
用炭素鋼(SC鋼)が用いられているが、355C鋼で
も表面硬さがHRC15程度しかなく、繰り返し使用回
数の多い金型としては寿命の点で十分ではない。また、
耐摩耗性の点からも、精密金型には適していない。
用炭素鋼(SC鋼)が用いられているが、355C鋼で
も表面硬さがHRC15程度しかなく、繰り返し使用回
数の多い金型としては寿命の点で十分ではない。また、
耐摩耗性の点からも、精密金型には適していない。
そこで、長寿命及び高精度を要求される金型には、SC
鋼よりも硬度の高いプレハードン鋼が用いられている。
鋼よりも硬度の高いプレハードン鋼が用いられている。
一般に、プレハードン鋼は、焼入れ焼もどし型と析出硬
化型とに大別される。焼入れ焼もどし型は、HPO35
以上の硬さを得るために、c it o。
化型とに大別される。焼入れ焼もどし型は、HPO35
以上の硬さを得るために、c it o。
4%程度の高C鋼を焼入れ焼もどしして製造されるが、
この場合、焼き割れを防止するために、油焼入れが行な
われる。しかし、油焼入れは、水焼入れよりも冷却速度
が小さいので、厚物材の場合には、Cr、Mo等の焼入
れ向上元素が多量に添加されていることが必要であり、
鋼価格が高いものとなる。また、高C鋼であるため、設
計変更等の理由で金型を溶接補修する場合に、溶接割れ
が生じやすい。
この場合、焼き割れを防止するために、油焼入れが行な
われる。しかし、油焼入れは、水焼入れよりも冷却速度
が小さいので、厚物材の場合には、Cr、Mo等の焼入
れ向上元素が多量に添加されていることが必要であり、
鋼価格が高いものとなる。また、高C鋼であるため、設
計変更等の理由で金型を溶接補修する場合に、溶接割れ
が生じやすい。
他方、析出硬化型は、Cu、Ni等の金属間化合物によ
る析出硬化を利用した鋼であって、C量が0.15%程
度と低く、焼入れ焼もどし型鋼のように焼き割れのおそ
れはないが、析出硬化型元素を多量に添加するので、鋼
価格が非常に高い。
る析出硬化を利用した鋼であって、C量が0.15%程
度と低く、焼入れ焼もどし型鋼のように焼き割れのおそ
れはないが、析出硬化型元素を多量に添加するので、鋼
価格が非常に高い。
かがる問題を解決するために、既に本発明者らは、C量
を0.25%以下に低減した鋼を熱間圧延し、直接焼入
れした後、焼もどしして、金型用プレハードン鋼を製造
する方法を提案している(特開昭62−149811号
公報)。この方法によれば、焼入れのための再加熱の省
略と、直接焼入れによる焼入れ性向上効果によって、合
金元素の添加量を低減することができ、かくして、製造
費用を低順し得ると共に、溶接性も改善することができ
る。
を0.25%以下に低減した鋼を熱間圧延し、直接焼入
れした後、焼もどしして、金型用プレハードン鋼を製造
する方法を提案している(特開昭62−149811号
公報)。この方法によれば、焼入れのための再加熱の省
略と、直接焼入れによる焼入れ性向上効果によって、合
金元素の添加量を低減することができ、かくして、製造
費用を低順し得ると共に、溶接性も改善することができ
る。
しかし、上記方法によるプレハードン鋼は、再加熱焼入
れ焼もどし法によって製造されるプレハードン鋼に比較
して、結晶粒が粗いために、尚、靭性が低く、精密な金
型加工において、細かいピン状の部品を加工する場合、
途中で折損を招く傾向を有する。
れ焼もどし法によって製造されるプレハードン鋼に比較
して、結晶粒が粗いために、尚、靭性が低く、精密な金
型加工において、細かいピン状の部品を加工する場合、
途中で折損を招く傾向を有する。
σが7′ しよ゛と る蕾
本発明者らは上記した問題を解決するために鋭意研究し
た結果、プラスチック金型用プレハードン鋼の製造にお
いて、Cr及びMoと共に、微量のNbを含有させた鋼
を圧延する際に、鋼片加熱温度、圧延仕上温度等の圧延
条件を最適に調整することによって、所要の硬度を保持
させつつ、靭性を改善することができることを見出して
、本発明に至ったものである。
た結果、プラスチック金型用プレハードン鋼の製造にお
いて、Cr及びMoと共に、微量のNbを含有させた鋼
を圧延する際に、鋼片加熱温度、圧延仕上温度等の圧延
条件を最適に調整することによって、所要の硬度を保持
させつつ、靭性を改善することができることを見出して
、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、直接焼入れ法による靭性、加工性及
び溶接性にすぐれたHRC25以上のプラスチック用プ
レハードン鋼を提供することを目的とする。
び溶接性にすぐれたHRC25以上のプラスチック用プ
レハードン鋼を提供することを目的とする。
i ”′ るための
本発明による直接焼入れによるプラスチック金型用プレ
ハードン鋼の製造方法は、重量%でC0.10〜0.2
5%、 Si0.05〜0.80%、 Mn 0.50〜2.00%、 P 0.030%以下、 Cr 0.50〜2.50%、 Mo0.05〜1.00%、 Al 0.004%以下、 Nb 0.005〜0.05%、 N 0.0030%以下、 0 0.0040%以下、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼片を1100℃以
下の温度に加熱し、仕上温度850℃以上として熱間圧
延し、引き続いて、Ar1点以上の温度から直接焼入れ
した後、Ac、点板下の温度にて焼もどしすることを特
徴とする。
ハードン鋼の製造方法は、重量%でC0.10〜0.2
5%、 Si0.05〜0.80%、 Mn 0.50〜2.00%、 P 0.030%以下、 Cr 0.50〜2.50%、 Mo0.05〜1.00%、 Al 0.004%以下、 Nb 0.005〜0.05%、 N 0.0030%以下、 0 0.0040%以下、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼片を1100℃以
下の温度に加熱し、仕上温度850℃以上として熱間圧
延し、引き続いて、Ar1点以上の温度から直接焼入れ
した後、Ac、点板下の温度にて焼もどしすることを特
徴とする。
先ず、本発明鋼における化学成分の限定理由を説明する
。
。
Cは、HRC25以上の硬度を確保するために、少なく
とも0.10%の添加を必要とする。しかし、過多に添
加するときは、水焼入れ時に焼き割れが発生しやすくな
ると共に、溶接性が劣化するので、添加量の上限を0.
25%とする。
とも0.10%の添加を必要とする。しかし、過多に添
加するときは、水焼入れ時に焼き割れが発生しやすくな
ると共に、溶接性が劣化するので、添加量の上限を0.
25%とする。
Siは、脱酸元素として製鋼時に不可欠の元素であり、
少なくとも0.05%が添加される。しかし、過多に添
加するときは、靭性を劣化させるので、その上限を0.
80%とする。
少なくとも0.05%が添加される。しかし、過多に添
加するときは、靭性を劣化させるので、その上限を0.
80%とする。
Mnは、脱酸及び焼入れ性向上のために、0.50%以
上を添加することを要する。また、Mnは、硫化物形成
元素として、被削性を高める効果も有する。しかし、2
.00%を越えて過多に添加するときは、靭性を劣化さ
せるので、上限を2.00%とする。
上を添加することを要する。また、Mnは、硫化物形成
元素として、被削性を高める効果も有する。しかし、2
.00%を越えて過多に添加するときは、靭性を劣化さ
せるので、上限を2.00%とする。
Pは、偏析を助長し、鋼板内部に局部的な硬度上昇を引
き起こして、機械加工性を劣化させるので、上限を0.
030%とする。
き起こして、機械加工性を劣化させるので、上限を0.
030%とする。
Crは、厚肉材の内部まで焼入れるために必要不可欠の
元素として、0.50%以上添加する必要がある。しか
し、過剰に添加するときは、Cr炭化物の析出による脆
化を招来し、靭性を低下させ、かくして、精密加工時に
微小部の欠損を起こしやすいので、2.50%を上限と
する。
元素として、0.50%以上添加する必要がある。しか
し、過剰に添加するときは、Cr炭化物の析出による脆
化を招来し、靭性を低下させ、かくして、精密加工時に
微小部の欠損を起こしやすいので、2.50%を上限と
する。
Moは、焼入れ性及び焼もどし軟化抵抗を高めるために
0.05%以上添加することを要する。しかし、非常に
高価な元素であるので、実用的な観点から、その上限を
1.00%とする。
0.05%以上添加することを要する。しかし、非常に
高価な元素であるので、実用的な観点から、その上限を
1.00%とする。
Alは、通常、脱酸元素として添加されるが、本発明に
おいては、Alの存在は、鋼中に残存するA1□0.が
鏡面加工性を低下させるので、0.004%以下の範囲
とする。
おいては、Alの存在は、鋼中に残存するA1□0.が
鏡面加工性を低下させるので、0.004%以下の範囲
とする。
Nbは、本発明によれば、微量の添加によって、結晶粒
を細粒化して、靭性を向上させることができる。この効
果を有効に得るためには、少なくとも0.OO5%を添
加することを必要とする。しかし、過多に添加するきは
、粗大な炭窒化物を形成し、加工性を劣化させるので、
添加量は0.05%以下とする。
を細粒化して、靭性を向上させることができる。この効
果を有効に得るためには、少なくとも0.OO5%を添
加することを必要とする。しかし、過多に添加するきは
、粗大な炭窒化物を形成し、加工性を劣化させるので、
添加量は0.05%以下とする。
Nは、Affiと結合して、窒化物を形成し、オーステ
ナイト粒を微細化する効果がある。しかし、本発明にお
いては、圧延中、及び圧延後から焼入れまでの間に/I
Nが析出し、焼入れ性を低下させる。また、析出した硬
質の窒化物は、鏡面加工性を低下させる。従って、本発
明においては、Nの含有量は0.0030%以下とする
。
ナイト粒を微細化する効果がある。しかし、本発明にお
いては、圧延中、及び圧延後から焼入れまでの間に/I
Nが析出し、焼入れ性を低下させる。また、析出した硬
質の窒化物は、鏡面加工性を低下させる。従って、本発
明においては、Nの含有量は0.0030%以下とする
。
Oは、酸化物系介在物を形成し、地底の発生や、被削性
、鏡面加工性等の低下を招(ので、できる限り低減する
ことが望ましいが、反面、極端に低減することは、製鋼
上、大幅な費用増加となるので、本発明においては、許
容し得る上限を0.0040%とする。
、鏡面加工性等の低下を招(ので、できる限り低減する
ことが望ましいが、反面、極端に低減することは、製鋼
上、大幅な費用増加となるので、本発明においては、許
容し得る上限を0.0040%とする。
本発明による鋼は、上記した元素に加えて、更に、S、
Zr5Ca及びPbよりなる群から選ばれる1種又は2
種以上の被削性向上元素を含有することができる。
Zr5Ca及びPbよりなる群から選ばれる1種又は2
種以上の被削性向上元素を含有することができる。
Sは、被削性を付与するために有効であるが、添加量が
0.04%よりも少ないときはその効果が乏しく、一方
、過多に添加するときは、清浄度を悪化させるので、添
加量の上限を0.07%とする。
0.04%よりも少ないときはその効果が乏しく、一方
、過多に添加するときは、清浄度を悪化させるので、添
加量の上限を0.07%とする。
Zr及びCaは、いずれも単独にて、或いは複合して添
加することにより、被削性を改善すると共に、硫化物の
形態を制御して、機械的性質の異方性を改善する。この
ような効果を有効に発揮させるためには、少なくともZ
rは0.05%、Caは0. OO1%の添加を必要と
する。過多に添加するときは、却って被削性を阻害する
ので、それぞれの上限は、Zrについては0.15%、
Caについては0.05%とする。
加することにより、被削性を改善すると共に、硫化物の
形態を制御して、機械的性質の異方性を改善する。この
ような効果を有効に発揮させるためには、少なくともZ
rは0.05%、Caは0. OO1%の添加を必要と
する。過多に添加するときは、却って被削性を阻害する
ので、それぞれの上限は、Zrについては0.15%、
Caについては0.05%とする。
Pbは、鋼中に均一に分散して、被削性を高めるのに有
効な元素であるが、この効果を有効に得るには、少なく
とも0.10%以上必要である。しかし、過多量の添加
は、鏡面加工性やシボ加工性を劣化させるので、0.3
0%をその上限とする。
効な元素であるが、この効果を有効に得るには、少なく
とも0.10%以上必要である。しかし、過多量の添加
は、鏡面加工性やシボ加工性を劣化させるので、0.3
0%をその上限とする。
本発明鋼は、更に必要に応じて、上記した元素に加えて
、或いは上記した元素とは別に、Cu、Ni、、Ti及
びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含
有することができる。
、或いは上記した元素とは別に、Cu、Ni、、Ti及
びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含
有することができる。
Cuは、焼入れ性を高める効果を有し、0.05%以上
の範囲で添加される。しかし、過多に添加するときは、
熱間加工時に割れが発生しやすいので、添加量の上限は
0.30%とする。
の範囲で添加される。しかし、過多に添加するときは、
熱間加工時に割れが発生しやすいので、添加量の上限は
0.30%とする。
Niは、鋼の焼入れ性及び靭性を共に向上させる効果を
有し、かかる効果を有効に得るためには、少なくとも0
.05%の添加を要する。しかし、高価な元素であるの
で、主として実用的な観点から、2.00%以下の範囲
で添加される。
有し、かかる効果を有効に得るためには、少なくとも0
.05%の添加を要する。しかし、高価な元素であるの
で、主として実用的な観点から、2.00%以下の範囲
で添加される。
Tiは、結晶粒を微細化させて、靭性の向上を図るため
に有効な元素であり、このためには、少なくとも0.O
O5%以上の添加が必要であるが、過多量の添加は却っ
て靭性を劣化させるので、0゜10%以下の範囲で添加
される。
に有効な元素であり、このためには、少なくとも0.O
O5%以上の添加が必要であるが、過多量の添加は却っ
て靭性を劣化させるので、0゜10%以下の範囲で添加
される。
Bは、少量の添加によって焼入れ性を向上させるが、そ
の添加量が0.OOO5%よりも少ないときはその効果
が乏しく、一方、0.0030%を越えて過剰に添加す
ると、却って焼入れ性が低下するので、上限を0.00
30%とする。
の添加量が0.OOO5%よりも少ないときはその効果
が乏しく、一方、0.0030%を越えて過剰に添加す
ると、却って焼入れ性が低下するので、上限を0.00
30%とする。
本発明によるプレハードン鋼は、上記した化学組成を有
する鋼片を1100℃以下の温度に加熱し、850℃以
上の温度で熱間圧延を完了させ、引き続いて、Ar3点
以上の温度から直接焼入れした後、A c 1点以下の
温度にて焼もどしすることによって製造される。
する鋼片を1100℃以下の温度に加熱し、850℃以
上の温度で熱間圧延を完了させ、引き続いて、Ar3点
以上の温度から直接焼入れした後、A c 1点以下の
温度にて焼もどしすることによって製造される。
上記鋼片の加熱温度が1100℃を越えるときは、オー
ステナイト粒の成長を抑制するのに有効な未固溶のNb
が消失して、粗粒となるため、靭性が劣化する。従って
、鋼片の加熱温度は1100℃以下とする。
ステナイト粒の成長を抑制するのに有効な未固溶のNb
が消失して、粗粒となるため、靭性が劣化する。従って
、鋼片の加熱温度は1100℃以下とする。
他方、熱間圧延における仕上温度が850℃よりも低い
ときは、直接焼入れ時の冷却開始温度がA r 3点よ
りも低くなり、完全な焼入れ組織を得ることができない
結果、所要の硬度及び靭性を確保することが困難となる
。従って、熱間圧延における仕上温度は、850℃以上
とする。
ときは、直接焼入れ時の冷却開始温度がA r 3点よ
りも低くなり、完全な焼入れ組織を得ることができない
結果、所要の硬度及び靭性を確保することが困難となる
。従って、熱間圧延における仕上温度は、850℃以上
とする。
見所■勉果
以上のように、本発明の方法は、金型用プレハードン鋼
の製造において、直接焼入れを適用するものであり、そ
の結果、焼入れのための再加熱を必要としないので、製
造に要する期間を短縮することができる。更に、鋼の焼
入れ性が向上するので、同一板厚の場合には、従来の再
加熱焼入れ型鋼に比較して、焼きがよく入り、その分だ
けc4及びその他の合金元素量を低減することができ、
溶接性を向上させることもできる。
の製造において、直接焼入れを適用するものであり、そ
の結果、焼入れのための再加熱を必要としないので、製
造に要する期間を短縮することができる。更に、鋼の焼
入れ性が向上するので、同一板厚の場合には、従来の再
加熱焼入れ型鋼に比較して、焼きがよく入り、その分だ
けc4及びその他の合金元素量を低減することができ、
溶接性を向上させることもできる。
特に、本発明によれば、Nbのオーステナイト粒成長抑
制効果によって、結晶粒が微細化され、靭性が向上する
ので、精密な金型加工において、細かいピン状の部品を
加工する場合にも、途中で折損したりすることがない。
制効果によって、結晶粒が微細化され、靭性が向上する
ので、精密な金型加工において、細かいピン状の部品を
加工する場合にも、途中で折損したりすることがない。
11■
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
れら実施例により何ら限定されるものではない。
第1図は、第1表に示す化学成分を有する本発明mlと
比較鋼9の鋼片加熱温度と一20″Cにおける吸収エネ
ルギーとの関係を示す。本発明鋼においては、綱片加熱
温度が低いほど、−20℃における吸収エネルギーが増
大し、低温靭性が向上して、特に、鋼片加熱温度が11
00℃以下では、−20℃における吸収エネルギーが8
kg1m以上であるので、細かいビン状部品の加工にお
いても、ピンが折損しない靭性を有するこが示される。
比較鋼9の鋼片加熱温度と一20″Cにおける吸収エネ
ルギーとの関係を示す。本発明鋼においては、綱片加熱
温度が低いほど、−20℃における吸収エネルギーが増
大し、低温靭性が向上して、特に、鋼片加熱温度が11
00℃以下では、−20℃における吸収エネルギーが8
kg1m以上であるので、細かいビン状部品の加工にお
いても、ピンが折損しない靭性を有するこが示される。
他方、Nbを含有しない比較#!J9は、実用的な鋼片
加熱温度範囲では、−20℃における吸収エネルギーが
3kg1m以下であって、靭性が低い。
加熱温度範囲では、−20℃における吸収エネルギーが
3kg1m以下であって、靭性が低い。
第2図は、本発明鋼1について、硬度に及ぼす圧延仕上
温度の影響を示し、圧延仕上温度が800℃よりも低い
ときは、直接焼入れ時の冷却開始温度がAr=点よりも
低くなるため、不完全焼入れ組織となり、プレハードン
鋼としての要求硬度をもたない。
温度の影響を示し、圧延仕上温度が800℃よりも低い
ときは、直接焼入れ時の冷却開始温度がAr=点よりも
低くなるため、不完全焼入れ組織となり、プレハードン
鋼としての要求硬度をもたない。
次に、第1表に示す化学成分を有する鋼片を第2表に示
すように所定温度に加熱し、板厚100mmに熱間圧延
した後、730〜890℃の温度から直接焼入れし、更
に、600〜650℃の範囲の所定の温度で焼もどしし
て、第2表に示すように、本発明によるプレハードンm
l〜6及び比較鋼7〜10を製造した。
すように所定温度に加熱し、板厚100mmに熱間圧延
した後、730〜890℃の温度から直接焼入れし、更
に、600〜650℃の範囲の所定の温度で焼もどしし
て、第2表に示すように、本発明によるプレハードンm
l〜6及び比較鋼7〜10を製造した。
本発明による鋼1〜6は、いずれもオーステナイト粒が
粒度番号6以上の細粒鋼である0表面及び板厚中心部の
硬度はHRC27〜32であって、プレハードン鋼とし
て要求される硬度を満たしている。しかも、−20℃に
おける吸収エネルギーは、10.0kg1m以上あって
、靭性にもすぐれる。
粒度番号6以上の細粒鋼である0表面及び板厚中心部の
硬度はHRC27〜32であって、プレハードン鋼とし
て要求される硬度を満たしている。しかも、−20℃に
おける吸収エネルギーは、10.0kg1m以上あって
、靭性にもすぐれる。
これに対して、比較鋼7は、本発明鋼1と化学成分は同
じであるが、鋼片加熱温度が本発明で規定する範囲にな
く、また、比較鋼9は、鋼片加熱温度及び圧延仕上温度
は本発明で規定する条件を満たしているが、Nbを含有
しないため、オーステナイト粒度が粗く、−20℃にお
ける吸収エネルギーが低く、2.0〜2.5kgf−m
である。
じであるが、鋼片加熱温度が本発明で規定する範囲にな
く、また、比較鋼9は、鋼片加熱温度及び圧延仕上温度
は本発明で規定する条件を満たしているが、Nbを含有
しないため、オーステナイト粒度が粗く、−20℃にお
ける吸収エネルギーが低く、2.0〜2.5kgf−m
である。
比較鋼8も、本発明鋼1と化学成分は同じであるが、圧
延仕上温度が本発明で規定する範囲内にないため、硬度
がHRC20〜23と低く、−20℃における吸収エネ
ルギーも2.0kg1mにすぎない。更に、比較鋼10
は、化学成分は本発明鋼1とほぼ同じであるが、再加熱
焼入れ焼もどしを行なっているため、硬度が低い。
延仕上温度が本発明で規定する範囲内にないため、硬度
がHRC20〜23と低く、−20℃における吸収エネ
ルギーも2.0kg1mにすぎない。更に、比較鋼10
は、化学成分は本発明鋼1とほぼ同じであるが、再加熱
焼入れ焼もどしを行なっているため、硬度が低い。
第1図は、本発明鋼1と比較鋼9の鋼片加熱温度につい
て、低温靭性に及ぼす鋼片加熱温度の影響を示すグラフ
、第2図は、本発明鋼lについて、硬度に及ぼす圧延仕
上温度の影響を示すグラフである。
て、低温靭性に及ぼす鋼片加熱温度の影響を示すグラフ
、第2図は、本発明鋼lについて、硬度に及ぼす圧延仕
上温度の影響を示すグラフである。
Claims (4)
- (1)重量%で C0.10〜0.25%、 Si0.05〜0.80%、 Mn0.50〜2.00%、 P0.030%以下、 Cr0.50〜2.50%、 Mo0.05〜1.00%、 Al0.004%以下、 Nb0.005〜0.05%、 N0.0030%以下、 O0.0040%以下、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼片を1100℃以
下の温度に加熱し、仕上温度850℃以上として熱間圧
延し、引き続いてAr_3点以上の温度から直接焼入れ
した後、Ac_1点以下の温度にて焼もどしすることを
特徴とする靭性にすぐれるHRC25以上のプラスチッ
ク金型用プレハードン鋼の製造方法。 - (2)重量%で (a)C0.10〜0.25%、 Si0.05〜0.80%、 Mn0.50〜2.00%、 P0.030%以下、 Cr0.50〜2.50%、 Mo0.05〜1.00%、 Al0.004%以下、 Nb0.005〜0.05%、 N0.0030%以下、 O0.0040%以下 を含むと共に、 (b)S0.04〜0.07%、 Zr0.05〜0.15%、 Ca0.001〜0.05%、及び Pb0.10〜0.30% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の被削性向上元
素を含み、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼片を1100℃以
下の温度に加熱し、仕上温度850℃以上として熱間圧
延し、引き統いてAr_3点以上の温度から直接焼入れ
した後、Ac_1点以下の温度にて焼もどしすることを
特徴とする靭性にすぐれるHRC25以上のプラスチッ
ク金型用プレハードン鋼の製造方法。 - (3)重量%で (a)C0.10〜0.25%、 Si0.05〜0.80%、 Mn0.50〜2.00%、 P0.030%以下、 Cr0.50〜2.50%、 Mo0.05〜1.00%、 Al0.004%以下、 Nb0.005〜0.05%、 N0.0030%以下、 O0.0040%以下 を含むと共に、 (b)Cu0.05〜0.30%、 Ni0.05〜2.00%、 Ti0.005〜0.10%、及び B0.0005〜0.0030% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含み、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼片を1100℃以
下の温度に加熱し、仕上温度850℃以上として熱間圧
延し、引き続いてAr_3点以上の温度から直接焼入れ
した後、Ac_1点以下の温度にて焼もどしすることを
特徴とする靭性にすぐれるHRC25以上のプラスチッ
ク金型用プレハードン鋼の製造方法。 - (4)重量%で (a)C0.10〜0.25%、 Si0.05〜0.80%、 Mn0.50〜2.00%、 P0.030%以下、 Cr0.50〜2.50%、 Mo0.05〜1.00%、 Al0.004%以下、 Nb0.005〜0.05%、 N0.0030%以下、 O0.0040%以下 を含むと共に、 (b)S0.04〜0.07%、 Zr0.05〜0.15%、 Ca0.001〜0.05%、及び Pb0.10〜0.30% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の被削性向上元
素と、 (c)Cu0.05〜0.30%、 Ni0.05〜2.00%、 Ti0.005〜0.10%、及び B0.0005〜0.0030% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含み
、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼片を1100℃以
下の温度に加熱し、仕上温度850℃以上として熱間圧
延し、引き続いてAr_3点以上の温度から直接焼入れ
した後、Ac_1点以下の温度にて焼もどしすることを
特徴とする靭性にすぐれるHRC25以上のプラスチッ
ク金型用プレハードン鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126888A JPH01279709A (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | 直接焼入れによるプラスチック金型用プレハードン鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126888A JPH01279709A (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | 直接焼入れによるプラスチック金型用プレハードン鋼の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01279709A true JPH01279709A (ja) | 1989-11-10 |
Family
ID=14556901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11126888A Pending JPH01279709A (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | 直接焼入れによるプラスチック金型用プレハードン鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01279709A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001152246A (ja) * | 1999-11-22 | 2001-06-05 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 靭性、鏡面性および被削性に優れたプラスチック成形金型用鋼の製造方法 |
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CN101864514A (zh) * | 2010-06-28 | 2010-10-20 | 长春轨道客车装备有限责任公司 | Ea1t钢车轴热处理方法 |
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CN109136779A (zh) * | 2018-08-14 | 2019-01-04 | 山东建筑大学 | 一种马氏体基体1100MPa级稀土Q&P钢制备方法 |
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CN113373380A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-10 | 宝武集团鄂城钢铁有限公司 | 一种锆处理的经济型塑料模具钢及其生产方法 |
CN113528951A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-10-22 | 昆山伯仕途精密机械有限公司 | 一种家具塑料模具钢板及其制备方法 |
-
1988
- 1988-05-06 JP JP11126888A patent/JPH01279709A/ja active Pending
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