JPH01277506A - 穴付刷毛用繊維束の製造方法 - Google Patents

穴付刷毛用繊維束の製造方法

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JPH01277506A
JPH01277506A JP10428688A JP10428688A JPH01277506A JP H01277506 A JPH01277506 A JP H01277506A JP 10428688 A JP10428688 A JP 10428688A JP 10428688 A JP10428688 A JP 10428688A JP H01277506 A JPH01277506 A JP H01277506A
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Yasuo Takahashi
高橋 康生
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、化粧用刷毛、塗装用刷毛、筆順等の穂首とし
て用いられる少なくとも中空部を有する合成繊維束を製
造する方法に関する。
[従来の技術] 従来、刷毛や穂首は、馬毛、羊毛、豚毛等の獣毛を手作
業で束ねて針金または糸紐等で結び、必要に応じてその
断面を所定の形状に成型したり、粘度の高い糊で固める
ことにより製造していた。
この方法は、極めて労働集約的であり、生産効率が悪い
という不都合があった。また、糊付けする場合は糊液の
浸透度合に熟練を要するという不都合もあった。
一方、近年、獣毛の資源的制約や獣毛処理における衛生
的環境上の問題に対処するため獣毛製刷毛や穂首から合
成繊維製刷毛や穂首への代替が進んでいる。そして、合
成繊維の特性を活かした、より高能率の製造方法も模索
されている。
そのため、本発明者は、特開昭82−148810号公
報に開示の発明を提案している。
この公報に開示の方法は、少なくとも一方の端面を集束
した熱可塑性繊維束の集束した端面に、エネルギービー
ムを照射して端面部分で繊維相互を融着させるものであ
る。この方法によって、充分に強固な融着ができ、変色
等がない、融着時間が大巾に短縮できるという利点が得
られるものであったが、少なくとも1つの中空部を有す
る、いわゆる穴付の刷毛や穂首に用いられる繊維束には
直ちに適用できるものではなかった。すなわち、単にマ
スクを施し、エネルギービームを照射するのみでは、こ
のような中空部を有する繊維束は得られなかった。
従来、化粧用具、塗装用具および筆記具等において、塗
布剤(液状、クリーム状、パウダー状)を上述したよう
な一般的な刷毛や筆に付けて使用していたが、近年、こ
うした分野においても、筆ペンに代表されるような塗布
剤が内蔵された形態が主流となってきている。これらの
形態の製造においては、中空部を有することが構造上不
可欠となっている。
従来、このような中空部を有する刷毛または穂肖゛(以
下、刷毛と総称する)を熱可塑性繊維から製造する方法
は、第3図に示す通りである。
■ 第1工程 熱可塑性合成繊維からなる繊維束から製造対象品1個分
に相当する材料(ムク状!g)を定量取りする(第3図
(a)〜(b))。
■ 第2工程 要求形状(外形)に合った治具等にセット(多数個取り
も可能)し、電熱プレートまたは焼ゴテ等により接触ま
たは非接触に加熱溶融させる(第3図(C))。
■ 溶融成形された部分を硬化後、ポンチまたはドリル
等で所望の中径(中空部)を得る(第3図(d)〜(C
))。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このような従来の方法では、次の課題を有して
いる。
■ 後工程で、ポンチまたはドリル等で中空部(穴)を
設ける工程が必要となる。
■ 装飾的な、もしくは微細な1以上の中空部(穴)を
得ることが実質的に困難である。
■ 熱安定性のよくない繊維を用いた場合に、融着が実
質的に不可能で、融着されたとしても融着熱によって融
着と熱分解が同時に進行し、融着面が脆いものとなる。
■ 融着に著しく時間を要し、作業効率に劣る。
これらの課題のうち、■および■については、上記した
特開昭82−148610号公報に開示のエネルギービ
ームを照射することによって解決されるが、上記■およ
び■の課題に関しては、依然として未解決であった。
本発明は上述した課題を達成すべくなされたもので、熱
可塑性樹脂繊維の種類に拘らず、作業効率に優れて完全
にその端面の融着が可能のみならず、中空部を設ける工
程を必要とせずに、装飾的な、もしくは微細な 1以上
の中空部を得ることができる穴付刷毛用繊維束の製造方
法を提供することを目的とする。
[課題を達成するための手段] 本発明の上記目的は、所望部分以外の部分に常にマスク
を施し、所望部分に少なくとも1回エネルギービームが
照射されるように端面にエネルギービームを2回以上照
射することによって達成される。
すなわち本発明の穴付刷毛用繊維束の製造方法は、1つ
以上の中空部を有する刷毛用繊維束の製造方法であって
、少なくとも一方の端面を集束した熱可塑性繊維束の集
束した端面に、該端面の所望部分以外の部分に常にマス
クを施し、所望部分に少なくとも 1回エネルギービー
ムが照射されるように該端面にエネルギービームを2回
以上照射し、該端面の所望部分のみの繊維相互を融着せ
しめることを特徴とする。
次に、本発明を図面に基づき具体的に説明する。
第1図は、本発明の製造方法の一例を示す概略工程図で
ある。
先ず、第1図(a)に示されるように、熱可塑性繊維か
らなる繊維束(バンク)を要求される長さ(製品長さと
融着部分の和)に切断する。ここで用いられる繊維は、
その種類を問わないが、獣毛の代替品として考えれば、
アクリル繊維やモダクリル繊維の方がその表面状態およ
び感触の面で好ましく、いずれも羊毛に似た性質の繊維
として知られている。繊維束の少なくとも一方の端面を
平坦に揃えるには、いわゆるステーブル状の既に多数の
繊維が束ねられたものを束のまま裁断してもよく、また
、所定長の短繊維の端面を振動等を与える等して揃える
ようにしてもよい。
次に、第1図(b)のように、繊維束の一端面に一定形
状のマスクを施す。この場合、マスクは所望部分以外、
すなわち融着不要な端面はマスクされており、所望部分
の一部分は中空部のマスクを支持するために、部分的に
マスクがされている(ハシカケ部)。このようにマスク
を施した後、炭酸ガスレーザー光等のエネルギービーム
を照射する。この照射によって、所望部分はマスクされ
ているハシカケ部を除いてエネルギービームにより第1
回の照射され、繊電相互の融着がなされ、第1図(c)
のように所望部分が部分的に融着される。
次に、マスクを交換または回転させて、上記所望部のマ
スクがされていた部分(ハシカケ部)以外で中空部のマ
スクを支持し、所望部分以外は上記と同様にマスクをし
、エネルギービームによって第2回の照射を行ない、所
望部分で第1回の照射でマスクされていた部分も融着が
なされる。
このように少なくとも 2回照射を行なうことによって
、第1図(d)に示されるように所望部分全体がエネル
ギービームにより照射が行なわれ、所望部分のみに融着
がなされる。エネルギービームによる照射は少なくとも
2回必要であるが、所望部分の完全な融着を期すべく、
第2回の照射と同様にマスクを交換または回転させて、
3回以上照射を行なってもよい。
端面の融着がなされた繊維束は、融着がなされていない
繊維束を除くことによって得られ、中空部の繊維束も抑
圧またはエアー圧を利用することによつて簡単に取除か
れる。このようにして第1図(e)に示されるような中
空部を有し、端面が融着された繊維束が得られる。なお
、除かれた繊維束は再び引揃えて、再び上記のように端
面にマスクを施し、エネルギービームの照射がなされ、
端面が融着された所望形状の繊維束が得られる。
このようにして得られた端面が融着された繊維束は、例
えば第2図(a)〜(f’)に示されるような種々の形
状のものが得られ、装飾的なものや微細な複数の中空部
を有する繊維束を得ることも可能である。
この繊維束は、自由端を、例えば特公昭58−4113
号公報に示す方法等によって自由端を獣毛の先端の様に
細く尖らされ刷毛に形成される。
なお、上記では繊維として熱可塑性繊維について説明し
たが、その他の繊維を用い、端面の融着部分に熱可塑性
樹脂粉末を定量付着させ、上記と同様の処理を行ない、
中空部を有する刷毛用繊維束とすることも可能である。
[実施例コ 以下、本発明を実施例に基づきさらに詳しく説明する。
実施例1 第1図に従って中空部を有する繊維束を製造した。
まず、繊維径が0.03m+の鐘が淵化学■製カネゴー
ト繊維による直径が約50m5+の繊維束(ハング)を
長さ約25asに裁断して切断バンクとし、外径5履φ
、中径2姻φ(内径)の半円形輪郭に一対の弧状の打抜
き部分を等間隔で複数有する熱さ 2Mの鉄板かららな
るマスクを該切断ハングの一方の端面上に約35il1
1離して配置し、打抜き部分に直径13#、出力100
Wのシングルモード炭酸ガスレーザ光線を0.53秒照
射した。
次に、上記照射において、所望部分であってマスクされ
た部分(ハシカケ部)が照射されるように上記と同様の
マスクを90度変位し、シングルモード炭酸ガスレーザ
光線を0.53秒照射した。
マスクを取り外して融着部分を抜き出し、付着している
繊維を取り払い、さらに中空部の繊維束も押圧によって
取り除くと所望形状の中空部を有する端面融着刷毛用繊
維束が得られた。
繊維束の融着層の厚さはほぼ0.3mIRで一定してお
り、表面には繊維端面の僅かな擦れによって生じた融着
部の模様をそのまま再現しており、融着部の強度も刷毛
用繊維束として充分であり、融着部を手で多少折り曲げ
ても折れることなく融着部分からの抜は毛は生じなかっ
た。
このようにして形成した刷毛用繊維束を接着剤とともに
柄の植毛穴に挿着して植設固定し、繊維束自由端をおお
よその輪郭に剪定した後、この自由端を例えば特公昭5
8−4113号公報等の方法により獣毛の先端の様に細
く尖らせると刷毛先が柄に強固に固定された化粧用刷毛
が得られた。
[発明の効果] 以上のような本発明にあっては、繊維東端面にエネルギ
ービームを照射することにより、熱安定性のよくない繊
維を用いた場合にも、融着が可能で、融着部分が強固で
あり、また融着速度が早く、作業効率に優れるという効
果に加えて、次の効果を奏する。
■ ポンチまたはドリル等で中空部を設ける工程が不必
要で、繊維がからまる等の中空部の形状の乱れがなく、
また取除いた中空部の繊維束が再度使用可能である。
■ 装飾的な形状、もしくは微細な1以上の中空部を有
する繊維束を簡便に得ることができるため、種々の用途
に使用できる。
従って、本発明は中空部を有する穴付刷毛用繊維束の製
造方法として好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は、本発明の一実施例に係る穴付
刷毛用繊維束の製造方法の各工程を示す簡略工程図、 第2図(a)〜(1’)は、本発明により得られる繊維
束の一例を示す斜視図、そして 第3図(a)〜(e)は、従来の穴付刷毛用繊維束の製
造方法の各工程を示す簡略工程図。 (C)        (d)       (e)第
1図 (’)  *1工季、 (b) (d) 第3コ! 第3 を熱ブし−V (C) 第2工程 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、1つ以上の中空部を有する刷毛用繊維束の製造方法
    であって、少なくとも一方の端面を集束した熱可塑性繊
    維束の集束した端面に、該端面の所望部分以外の部分に
    常にマスクを施し、所望部分に少なくとも1回エネルギ
    ービームが照射されるように該端面にエネルギービーム
    を2回以上照射し、該端面の所望部分のみの繊維相互を
    融着せしめることを特徴とする穴付刷毛用繊維束の製造
    方法。 2、前記エネルギービームが炭酸ガスレーザ光である請
    求項1に記載の製造方法。 3、前記刷毛用繊維束の繊維が熱可塑性繊維でない場合
    においては、熱可塑性接着剤粉末を繊維端面に定量付着
    させる請求項1または2に記載の製造方法。
JP10428688A 1988-04-28 1988-04-28 穴付刷毛用繊維束の製造方法 Expired - Lifetime JP2717141B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997030611A1 (de) * 1996-02-21 1997-08-28 Coronet-Werke Gmbh Verfahren zur herstellung von borstenwaren, insbesondere bürsten
JP2014113484A (ja) * 2012-11-15 2014-06-26 Taiko Bussan Kk 化粧及び洗顔用ブラシ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997030611A1 (de) * 1996-02-21 1997-08-28 Coronet-Werke Gmbh Verfahren zur herstellung von borstenwaren, insbesondere bürsten
JP2014113484A (ja) * 2012-11-15 2014-06-26 Taiko Bussan Kk 化粧及び洗顔用ブラシ

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