JPH0127640B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0127640B2
JPH0127640B2 JP55055536A JP5553680A JPH0127640B2 JP H0127640 B2 JPH0127640 B2 JP H0127640B2 JP 55055536 A JP55055536 A JP 55055536A JP 5553680 A JP5553680 A JP 5553680A JP H0127640 B2 JPH0127640 B2 JP H0127640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
frequency
signal communication
digital signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55055536A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55159688A (en
Inventor
Aasaa Henri Ruizu Uirii
Yosefu Kabana Oreirii Deamotsudo
Hooru Baabisuto Reohorudo
Shimon Guregowaaru Hefukenzu Danieru
Maria Yoseha Benedeikuto Tetsusenzu Guido
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alcatel Lucent NV
Original Assignee
Alcatel NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alcatel NV filed Critical Alcatel NV
Publication of JPS55159688A publication Critical patent/JPS55159688A/ja
Publication of JPH0127640B2 publication Critical patent/JPH0127640B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q1/00Details of selecting apparatus or arrangements
    • H04Q1/18Electrical details
    • H04Q1/30Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents
    • H04Q1/44Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current
    • H04Q1/444Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies
    • H04Q1/45Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies using multi-frequency signalling
    • H04Q1/457Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies using multi-frequency signalling with conversion of multifrequency signals into digital signals
    • H04Q1/4575Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies using multi-frequency signalling with conversion of multifrequency signals into digital signals which are transmitted in digital form

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はデジタル信号通信方式に係り、特に伝
送手段により受信手段に結合され且つ少くとも1
つの周波数の信号を発生するようになされた送信
手段を含み、前記受信手段は受信される前記の周
波数の信号には応動するがスプリアス信号には応
動しないような保護手段を具備してなるデジタル
信号通信方式に関する。 この種の通信方式特に6つの周波数の信号中の
2つの周波数の信号の組合せに応動するようにな
されたデジタル受信機はIEEE Transactions on
Communication Vol.COM―21、No.12、
December 1973、中の第1331頁乃至第1335頁に
掲載されたI.KovalとG.Gara発表にかゝる
「Digital MF receiver using discrete Fourier
Transform」に関する記事から周知である。こ
の多周波数受信機は前記6つの周波数の信号の各
周波数に同調するようになされた6つのデジタル
バンドパスフイルタと、前記2つの信号の組合せ
に応動するための応動用ロジツクと、所定期間に
亘り前記の組合せを受信するための時限回路と、
ノイズ信号により誤動作を生じないようにするた
めの保護回路とを具備している。信号分は2つの
周波数の信号の合成であり、一方ノイズ分は全受
信信号と前記合成信号との差であるので、前記の
保護作用は信号SとノイズNとの比(S/N比)
を考慮してなされる。 前記の受信機がたとえばElectrical
Communication Vol.38、No.1、1963、の第130
頁乃至第164頁に掲載のM.Den Hertog発表の
「Interregister multifrequency code signalling
for telephone switching in Europe」に関する
記事におけるMFC強制通信に使用される際には
前記の如き保護手段を具備しただけでは正常に作
動しない。実際上は2線式多周波数信号通信機器
において受信側の受信機がデジタル信号を受信し
た際に、その送信機は発信側にバツク信号を送信
するのでこの瞬間には正方向および逆方向の両方
向の信号が存在することゝなる。これらの正方向
の信号は逆方向の信号だけに応動するようになさ
れている発信側の受信機によつてノイズとして判
定される。その結果これらの正方向信号の大きさ
が逆方向信号の大きさより大きい場合にはノイズ
成分が増大し、発信側の受信機が逆方向信号を検
出できなくなり、その送信機は妨害されなくな
る。さらに受信機は6コード中の2コードとして
検出するような場合に単一周波数信号を受信する
際に生ずる誤信号に対して保護する必要がある。
実際上この信号が2つの選ばれた周波数値の中間
の周波数を有する場合には、前記選ばれた周波数
を中心としてその周囲に隣接するパスバンドを有
する2個のフイルタの各はノイズ成分が全受信周
波数信号分とフイルタの出力として得られた組合
せ信号分との差として構成されるものと仮定する
と所定範囲内で3dB以下のS/N比を有する出力
を供給する。このような場合には保護回路は有効
でないことが明らかである。 本発明の目的は前記単一周波数信号とスプリア
ス信号との受信に基因する誤動作を生じないよう
にする手段を具備するデジタル信号通信方式を提
供するにある。 特に本発明の方式によれば少くとも1つのマル
チバンドデジタルフイルタを備え、その中の多数
のバンドが前記保護手段を形成する保護バンドと
して用いられるようなフイルタ手段を受信手段に
具備してなることを特徴とするものである。 通常デジタル信号通信方式はマルチプレツクス
方式として用いられ、その受信機は多数のマルチ
プレツクスチヤンネル(即ちPCM)に分割され
る。このようなマルチプレツクス方式の多周波数
受信機はIEEE Transactions on Audio and
Electroacoustics、Vol.AU―16、No.3、
September 1968、の第413頁乃至第421頁のL.G.
Jackson、J.F.Kaiser、H.S.Mcdonald等の発表
による「An Approach of the Inplementaion
of Digital Filters」の記事から周知である。こ
の中の第419頁の第14図には実験用のデジタル
TTR(タツチトーン受信機)のブロツク線図が示
されている。この受信機はアナログ受信機を変形
したもので、たとえばIEEE Trans.on
communications and Electronics、Vol、82、
March 1963、第9頁乃至第17頁に掲載のR.N.
Battista等の発表による「Signalling System
and Receiver for Touch―Tone Calling」に記
載されており、音声周波数帯の2グループの周波
数の各から1つの周波数を検出し得るものであ
る。この受信機は高域通過、帯域阻止、ならびに
帯域通過フイルタの如きマルチプレツクスのデジ
タルフイルタを具備している。受信機が信号通信
用周波数以外のノイズや音声信号の如きスプリア
ス信号に基因して誤動作をしないようにするため
にリミツタ回路を用いて保護されるようになつて
いる。 本発明によるデジタル信号通信方式は受信手段
と結合され且つ少くとも1つのサンプル周波数信
号を発生するようになされた送信手段を備え、前
記サンプル周波数信号のサンプル値がPCM方式
によりコード化され、前記受信手段は少くとも1
つのデジタルフイルタ方式を備えて前記信号を検
出するようになされており、さらに前記デジタル
フイルタ方式はフイルタのパラメータのコード化
された対数値を蓄積するための蓄積手段を具備し
てなるものである。 このような通信方式におけるm個の周波数の信
号からn個の周波数の信号を検出する受信機たと
えば6コードの信号の中から2コードの信号を検
出する受信機は米国特許第3863030号明細書の記
載から周知のものである。この明細書に記載され
たフイルタ方式はフーリエ変換を使用してm個の
信号の中からn個たとえば2個の周波数の信号を
とり出すものである。この方法はたとえば前記の
I.KovalとG.Garaの発表記事中の第1331頁と第
1332頁に記載されている。入力サンプルの直線的
な値をサンプリング期間を加算して検出し且つ多
数のサンプルの各部の成分を合計するために信号
の角周波数成分の正弦値と余弦値とをもつて乗算
する代りに、前記米国特許の受信機においては正
弦および余弦値のコード化された対数値がPCM
方式によりコード化された入力サンプルに付加さ
れる。このようにすると圧縮特性が多数のリニヤ
セグメントを有しているために誤差を生ずるこ
とゝなる。事実上この特性はリニヤセグメントの
曲線の断続点を通過する純対数曲線とは異なつて
おり、従つて数学上の見地から言うと圧縮特性上
の値と純対数値との差異および同一リニヤ値に対
する差異に基いて誤差が生ずることとなる。 米国特許第3863030号と同一出願人の米国特許
第3824471号明細書には理想的な対数圧縮作用に
ついて述べられており、これは同一方式の場合に
限り略当てはまり、その場合に誤差が少くなる。
この米国特許第3824471号においては対数変換が
用いられていない。 本発明の他の目的は対数変換を用い且つ前記の
誤差を少くしたデジタル信号通信方式を提供する
にある。 本発明によれば前記フイルタ方式にさらに前記
コード化されたサンプル値をコード化された純対
数値に変換するための手段ME1を具備させるこ
とに特徴がある。 本発明における他の特徴は前記の変換手段ME
1は前記純対数値を蓄積するためのメモリ手段
と、且さらに前記コード化された入力サンプル値
を連続的に蓄積するための入力レジスタR0と、
前記蓄積手段CBから読出された前記フイルタパ
ラメータの前記対数値および前記メモリ手段即ち
リードオンリメモリROMから読出された前記純
対数値を連続的に加算するための加算器AD1と
からなるところにある。前記ROMは前記入力レ
ジスタと加算器との間に結合されている。 本発明におけるさらに他の特徴は前記純対数値
の各はそれに対応するコード化された入力サンプ
ル値と同一のアドレスにて前記メモリ手段ME1
の中の異なる場所に蓄積されることにある。 このようにして、たとえばコード化されたサン
プル値の7ビツト語にてメモリ手段をアドレスす
ることにより、これに対応する128の純対数値が
読出されることゝなる。 本発明におけるさらに他の特徴は前記メモリ手
段ME1と蓄積手段CBに蓄積された2つの対数
値は同一対数函数により決められることにある。
前記対数函数Yは Y=128log2562562W ただし、Wはフイルタパラメータ(フイルタ係
数)又は入力サンプルのノルマライズされたリニ
ヤ値を示す。 この函数Yは次式から求められる。 Y′=128log256256W Y=Y′+128=128(log256256W+log256256) 函数Y′の曲線はリニヤセグメントの圧縮特性
の断続点を通り且つ(W=1/256、Y=0)の点を 通る。予め算出されたYの値がコード化されてメ
モリ手段ME1と蓄積手段CBに蓄積される。Y
の値を予め算出するために後述の如く128値をデ
コードしてリニヤ値に変換する。 Wの係数が2562であることはYが正であること
を意味し、従つてY=0はW1/2562に相当し、こ れは比較的に小さな値を有するサンプルを省略し
得るに足る小さな数値である。 本発明による通信方式の実施例においては8個
のマルチプレツクスリニヤフエーズの非循環デジ
タルフイルタと8個の同族のHilbertトランスフ
オーマとを具備し、16入力チヤンネルに対し時分
割マルチプレツクス方式で作動するものである。
8組のフイルタの中の6組は6つの異なる信号通
信用周波数の各に同調する。残りの2組のフイル
タはマルチバンド型のフイルタとなる。6つの信
号通信用周波数間の5個のガードバンドは2個の
中間マルチバンドのフイルタによつて構成され
る。受信機はさらに種々のテストや必要な評価を
行うために必要なメモリを有するマイクロプロセ
ツサを具備している。このマイクロプロセツサは
色々な通信仕様に基いて信号を評価するようにプ
ログラムされる。 以下本発明の一実施例を添付図面を参照して詳
細に説明する。 信号通信方式R2による信号検出に関する多周
波数受信方式については後記に詳説するが、この
受信機はたとえばR1方式、No.5プツシユボタン
方式等の他の信号通信方式による信号を受信でき
るようになされている。従つてこの受信機は各信
号通信方式に対するフイルタ作用を見分けて処理
するようにプログラム可能なマイクロプロセツサ
を具備している。この信号通信方式については他
のCCITTの仕様書がある。R2方式の仕様書は
オレンジブツク(Sixth Plenary Assembly
Geneva、27 September、8 October 1976)
Vol.V13に記載されており、またNo.5方式につい
てはグリーンブツク(Fifth Plenary Assembly
Geneva、4―15、December 1970)Vol.Vi―2
に記載されている。 R2方式の仕様書によるインタレジスタの強制
信号通信方式の場合には、6つの周波数信号の中
の2つの周波数信号(正弦波)の組合せは伝送さ
れるデジツト等に用いられるものである。この信
号通信方式においては1380Hz〜1980Hzの高い周波
数範囲のグループから選ばれる6つの信号の中の
2つの周波数の信号と、540Hz〜1140Hzの低い周
波数範囲のグループから選ばれる6つの信号の中
の2つの信号とはたとえばElectrical
Communication、Vol.38、No.1、1963の第130頁
乃至第164頁に記載されたM.den Hertog発表の
「Interregister multi―frequency code
signalling for telephone switching in Enrope」
に記載されたようにデジツトの伝送および受信に
用いられる。 音声周波数のプツシユボタン式信号通信方式の
場合には、加入者が交換機を呼出すためには697
Hz〜941Hzおよび1209Hz〜1633Hzの範囲の2つの
グループの各から1つの周波数が用いられる。 PCM方式においては前記の複合周波数信号は
8kHzでサンプリングしてコード化される。他の
チヤンネルに属している他の複合信号は同一サン
プリング周波数でサンプリングし、たとえば64タ
イムスロツトを有する125マイクロセカンドのフ
レームを形成するようにマルチプレツクスされ
る。各タイムスロツトは所定のチヤンネルに付属
している。 第1図において、多周波数受信方式はマルチレ
ジスタMRと4個の多周波数受信機RC0〜RC3
とを具備している。このマルチレジスタは32のマ
ルチプレツクスチヤンネルからなる2グループを
受信してこれらのチヤンネルを64のマルチプレツ
クスチヤンネルに変換する。第2図は64個に分割
された1.95マイクロセカンドのタイムスロツト
TS0〜TS63を有する125マイクロセカンドの
タイムフレームFを示すものであり、タイムスロ
ツトの各1個は64チヤンネルの各チヤンネルに属
している。この64個のマルチプレツクスチヤンネ
ルを形成するために2組の32個のマルチプレツク
スチヤンネルの中の2個のタイムフレームF1,
F1(この各は32個のタイムスロツトTS0〜TS
31を有している)は相互にタイムスロツトの半
分の期間(3.9/2マイクロセカンド)変位させら れ、且つ各8個の直列ビツトからなるコード化さ
れたサンプル列は8個の並列ビツトに変換され
る。このようにして第2図に示すようにタイムス
ロツトTS0〜TS63を有するタイムフレームF
が得られる。これらのタイムスロツトTS0,TS
1,TS2,TS3,……TS63はそれぞれフレ
ームF1のタイムスロツトTS0(CH0)、フレ
ームF2のTS0(CH0)、フレームF1のTS1
(CH1)、フレームF2のTS1(CH1)……フ
レームF2のTS31(CH31)に相当する。こ
のようにして並列ビツトが形成されて並列の線1
(1本の線で表示)を介して並列接続の4個の受
信器RC0〜RC3に送信される。各サンプルは大
きさを表わす7ビツトと表示用の1ビツトからな
る8ビツトによりコード化される。このサンプル
は下表に示すように各受信器RC0〜RC3により
受信される。
【表】 受信器により受信される2個の連続サンプル間
の時間間隔は7.8(1.95×4)マイクロセカンドで
ある。前記の順序の入力サンプルを受信するため
に同期パルスSi(i=0〜3)がそれぞれのカウ
ンタCi(i=0〜3)と同期する各受信器RC0〜
RC3に送られる。各8ミリセカンドで繰返えさ
れる同期パルスSiは先行パルスS(i−1)に対
して1.95マイクロセカンドだけ変位される。Si
相当するサンプル値はT5カウンタ出力から得ら
れる7.8マイクロセカンドの周期パルスにより各
入力レジスタRiにクロツクされ、その期間中はこ
のレジスタに保持される。後記の如くこのカウン
タは多数の他の出力を有している。各受信器はさ
らにランダムアクセスメモリM0〜M3とトリス
テート出力バツフアT0〜T3とにより構成され
る出力バツフアを備えている。各ランダムアクセ
スメモリは電算機により処理された16チヤンネル
の受信デジツトを蓄積するために少くとも5ビツ
トからなる16の番地を有している。後述の如くチ
ヤンネル毎に受信器が電算処理するのに4フレー
ムの期間を必要とするので、受信器により処理さ
れる2個の連続チヤンネルに対する2個の連続番
地は略4フレーム期間で分割されているので、受
信器のメモリの各番地は各16×4フレーム期間で
更新される。しかしながら各メモリM0〜M3の
16番地は125マイクロセカンドのフレーム期間中
に同時に読出され(1つの番地は各7.8マイクロ
セカンドで読出される)、且つ各トリステートバ
ツフアに蓄積される。母線bに並列に接続された
各トリステートバツフアは各7.8マイクロセカン
ド当り略1.9マイクロセカンドの期間中にイネー
ブルされる(イネーブリングは第3図のアンドゲ
ートAND45により行われる)。4個の受信器か
ら得られる出力は入力サンプルと同一割合即ち
1.95マイクロセカンドであるから前記のイネーブ
リング期間は1.95マイクロセカンドを超過しない
ようになされる。バツフアTiとTi+1間のイネー
ブリング期間も1.95マイクロセカンドであるから
64チヤンネルの64情報が各受信器から母線bを介
してマルチレジスタMRに連続的且つ正しい順序
(チヤンネル0から64まで)伝送される。 多周波数受信器RC0の作動は他の受信器RC1
〜RC3の作動と同一である。受信器RC0は第3
図に図示の如く主としてデジタルフイルタ部Fと
このフイルタ部に必要なパルスを供給するための
カウンタC0とからなるフイルタ方式と、メモリ
Mを備え且つフイルタ部Fから供給されたフイル
タの出力を処理するためのプロセツサPRと、マ
ルチレジスタに伝送される前にプロセツサPRか
らの出力を蓄積するための出力バツフアM0とか
ら構成されている。 カウンタC0は同期プリセツト可能なカウンタ
で、出力T0〜T16、16個のデータ入力L1〜
L16、データ入力と並列にC0に負荷データを
供給するための負荷入力L0、ならびにクロツク
パルスCLが供給されるクロツク入力CLを具備し
ている。同期化パルスS0が負荷入力L0に供給
され、データ入力L1〜L16はアースされる。
カウンタC0たとえばSN型74S163の4ビツト同
期プリセツト可能なカウンタとD型フリツプフロ
ツプとを同期カウンタを形成するように接続して
なるものである。これらの接続の詳細については
周知であるので省略する。カウンタC0には
8.192MHzのクロツクパルスCLが供給される。第
1出力T0に現われるパルスの周波数(4.096M
Hz)はクロツクパルスの1/2である。この周波
数は後述の如く受信器が作動する基本周波数であ
る。第4図には同期パルスの前後にそれぞれ出力
T0〜T16に現われる出力パルス0,1,2,
……の時間に対する波形図である。このパルスが
発生するとすべての出力T0〜T16はクロツク
パルスCLの先端においてリセツトされる。前記
の如く同期化パルスS0は8ミリセカンドの間隔
で発生する。第4図にはさらに受信器RC1のカ
ウンタC1およびカウンタC1の出力T0,T
1,T2……(図示せず)に現われるパルス0,
1,2,3,……を同期させる同期化パルスS1
が示されている。同期化パルスS0とS1とは
1.953マイクロセカンドだけ離れている。 (1.953=7.8/4、各16チヤンネルの4個の受信 器) 第3図においてフイルタ部Fは主としてA―
law信号圧縮特性によりコード化された入力サン
プルが蓄積されている入力レジスタR0と、各入
力サンプルの2進値をベースシステム256にお
いて対数2進値に変えるためのメモリME1と、
フイルタ係数の2進値コードの対数値を蓄積する
係数バンクCBと、後述する如くカウンタ出力T
1〜T11に現われるアドレスを係数バンクCB
に正確にアドレスするように変換する変換回路
TRと、入力サンプルの対数値とCBから読出さ
れたそのフイルタ係数とを加算する加算器AD1
と、各加算された対数値の2進値のコード化され
たリニヤ値とそれらの2つの補正値とを蓄積する
メモリME2と、フイルタ係数およびサンプルの
両表示ビツトが異なる場合に出力するORゲート
E0と、メモリME2から読出されたものを蓄積
するレジスタRPと、後述する如くAD2に蓄積
された値とアキユムレータACに蓄積されたフイ
ルタ出力とを加算するAD2と、ラツチTLと、
2―1セレクタS2―1と、遅延回路DE1およ
びDE2と、ならびにデマルチプレツクサDMと
から構成されている。 デジタルフイルタ部Fの作動を説明する前にイ
ンパルスレスポンス方式のデジタルフイルタの原
理について説明する。この原理の詳細については
たとえばJohn Wiley d Sons発行の単行本
「Introduction to Digital Filtering」第75頁乃至
第88頁の記載およびPrentice―Hall Inc.発行の
「Theory and Applications of Digital Signal
Processing」第77頁乃至第84頁の記載を参照され
たい。 入力サンプルのシークエンスX〔―(N−1)
T〕,……,……,……,X(−T),X(0T),
X(T),X(RT),……X〔(N―1)T〕を受信
するリニヤデジタルフイルタは以下の如く示され
る。ただしTはサンプリング時間を示す。 Y(nT)=K=N-1K=0 C(KT)X〔(n-k)T〕 ……(1) ただしC(0T)〜C〔(n―1)T〕はN荷重
係数又はフイルタを決めるフイルタ係数。 Yn=K=N-1K=0 CKXo-K ……(2) 又は Y0=C0X0+C1X-1+……+CN-1X-(o-1) Y1=C0X1+C1X0+……+CN-1X-(N-2) …… Yo=C0Xo+C1Xo-1+……+CN-1X-(N-1) …… YN-1=C0XN-1+C1XN-2+……+CN-1X0 ……}(3) 従つて出力シークエンスYoは入力シークエン
スXo〜Xo(N-1)の初期値の荷重された全合計とな
る。X(t)は時間に対するサンプリング係数。
フイルタはN段のシフトレジスタの如く考えるこ
とができる。即ち入力シークエンスがシフトする
ようになされ、各段が荷重回路を介してそれぞれ
出力加算器に接続されているようなシフトレジス
タと考えることができる。シークエンスX0,X1
……XN,XN+1中のすべてのNのサンプリングX0
〜XN-1がシフトレジスタにシフトされない限り、
Yoはフイルタ中に存在する多数のサンプルの一
部を合計したものとなり、N−1のサンプルX0
〜XN-1がフイルタに供給された後だけ安定状態
となる。通常はデジタルフイルタFIRが「サンプ
ルイン、サンプルアウト」ベースとして用いら
れ、従つて出力Yoは入力サンプルがフイルタに
供給されるときは何時でも取出すことができる。
しかしながら本発明においてはN番のサンプルが
N係数のフイルタに供給される毎に出力が得られ
るようになされている。 シークエンス1,0,0,……がFIRフイルタ
に供給されると、出力シークエンスC0,C1,…
…CN-1が得られる。時間に対するこのシークエン
スがユニツトインパルスレスポンス(UIR)と呼
ばれる。 フイルタのZトランスフオームは次のように
UIRから得られる。 Z(z)=K=N-1K=0 CKZ-K ……(4) ただしZは可変コンプレツクス。 FIRフイルタの周波数レスポンスはZにeJWT
代入して得られる。ただしJ=√−1、WとTは
それぞれ角速度とサンプリング期間を示す。 即ちZ(eJWT)=K=N-1K=0 CKe-JKWT =|Z(eJWT)|eJP(W) ただし|Z(eJWT)|およびPはそれぞれコンプ
レツクスZの係数と位相を示す。 本発明において用いるFIRフイルタは一定のグ
ループ遅延(P=AW+B、AとBは常数)を有
するリニヤフエースフイルタである。この場合の
UIRは対称形又は非対称形のものである。第11
図には対称形のUIRは32の係数C0〜C31によつて
特性づけられたデジタルフイルタとして示されて
いる。このレスポンスは中央点mに対して対称形
である。同様に第12図には非対称形のUIRが32
の係数を有するデジタルフイルタとして示されて
おり、中央点mに対して非対称形のレスポンスを
有する。前者の場合にはUIRが対称点において反
照されている時にはZトランスフオームは不変と
なり、従つて周波数レスポンスは不変のまゝとな
る。後者の場合にUIRが非対称点において反照さ
れる時には周波数レスポンスの位相Pが奇数番の
πラジアンだけ増加し、従つてフイルタ出力信号
が反照されない出力信号に対して180゜宛で変位す
る。これは反照されたUIRのZトランスフオーム
は反照されないものと反対となり(2q+1)π
=−1(ただしqは整数)となるからである。 たとえば対象形のインパルスレスポンスを有す
るバンドパスフイルタからHilbertトランスフオ
ーマが導出されると略同一周波数レスポンスを有
し、インパルスレスポンスが非対称形であるフイ
ルタが得られる。さらにHilbertトランスフオー
マから出る出力信号は略同一周波数レスポンスを
有するバンドパスフイルタの出力信号に対しπ/2 ラジアンだけ変位する。Hilbertトランスフオー
マについては前記「Theory and Applications
of Digital Signal Processing」中の第67頁〜第
70頁および第168頁〜第177頁に記載されている。
前述のように受信器RC0の作動は他の3個の受
信器の作動と同一であるから、その中の1つだけ
について説明する。信号通信方式R2による
MFC信号を受信する受信器の作動について以下
に第3図に基いて簡単に説明する。その詳細につ
いては後述する。 前述の如く一連のコード化されたPCM(Alaw
圧縮)のサンプル(7データビツト+1表示用ビ
ツト)が1.95マイクロセカンドの間隔でマルチレ
ジスタMRから受信器RC0〜RC3に送られ、連
続的にこれら受信器にクロツクされ、各受信器は
各7.8(1.95×4)マイクロセカンド毎に到来する
各16チヤンネルの一連の16の第1サンプルを受信
する。125マイクロセカンド後にこの受信器は16
の第2サンプルを受信する。これらのサンプルは
7.8マイクロセカンドの間入力レジスタR0に順
に蓄積され、メモリME1をアドレスするための
アドレス語として用いられる。このメモリME1
の各アドレス番地にはアドレス語に対応するベー
スシステム256の対数2進値が蓄積されてい
る。加算器AD1においてME1から読出された
対数2進値には対応する係数バンクCBから読出
されたフイルタ係数の対数2進値が加算される。
この加算方法と係数バンクからの読出方法につい
ては後に詳説する。加算器AD1からのフイルタ
出力の一部はメモリME2をアドレスするための
アドレス語として用いられ、このメモリME2の
各番地にはこのアドレス語に対応するリニヤ2進
値が蓄積されている。ME2から読出された値は
直ちにレジスタRPに蓄積される。一部分のフイ
ルタ出力はAD2に加算され、アキユムレータ
ACに蓄積されて後記の如く完全なフイルタ出力
となる。完全なフイルタ出力はマイクロプロセツ
サPRの入力レジスタ(図示せず)に伝送蓄積さ
れ、その中でさらに処理される。 実際的にはデジタルフイルタ部Fは16のマルチ
プレツクスデジタルフイルタで構成される。何故
なら16のチヤンネルに属しているサンプルは16の
フイルタ即ち6のバンドパスフイルタにて処理さ
れるようになつており、各フイルタはその各中心
が6個の周波数の各中心にあり、その中から2個
の周波数が信号通信用のコードと、6個の
Hilbertトランスフオーマと、2個のマルチバン
ドフイルタと、それに対する2個のHilbertトラ
ンスフオーマとを構成するように選ばれる。その
目的はこれらのフイルタの出力から位相に無関係
な信号とそのHilbertトランスフオーマを導出す
るためである。これは前記の如くこのフイルタを
通つた出力値は同一の正弦波状入力信号から90゜
だけ位相が変位するので可能となる。位相に無関
係な信号は出力値の2乗値を加算することにより
得られる。各フイルタは128フイルタ係数を有し
ているので、少くとも各チヤンネル毎に128サン
プルが供給されるようにしてフイルタが完全なフ
イルタ出力を供給し得るようにされている。各サ
ンプルが125マイクロセカンドの間隔で分離され
ているので各チヤンネル毎に16ミリセカンド毎に
完全なフイルタ出力が得られる。チヤンネルのフ
イルタ出力は後述の如く先行のものに対し4フレ
ームだけ遅延されている。この遅延はその間にプ
ロセツサが特定チヤンネルのフイルタ出力を処理
するのに必要とされるものである。実際上はフイ
ルタ部Fは各チヤンネル毎に各8ミリセカンド毎
に完全なフイルタ出力を供給し得るようになされ
ている。何故ならこのフイルタ部は同一チヤンネ
ルに対し2個の出力を計算し、この計算値は後述
の如く互に64フレームだけ変位されているからで
ある。プロセツサが16チヤンネルを処理するとそ
の時間は125マイクロセカンド×16×4=8ミリ
セカンドとなるが、第16番目のチヤンネルの出力
が処理されると再び最初のチヤンネルが処理され
るようになされる。チヤンネル毎の完全なフイル
タ出力は16個の完全な出力即ち6個の周波数とそ
れらのHilbertトランスフオーマ用の6個のバン
ドパスフイルタの12個の出力と、2個のフイルタ
とそのHilbertトランスフオーマ用の4個の出力
となる。所定チヤンネルに対し16個の完全な出力
が得られると64フレームだけ変位した16個の不完
全出力も蓄積されるが、これらの出力はマイクロ
プロセツサには伝送されない。完全な出力が得ら
れる時間は244(=125/16×32)ナノセカンドであり、 これがマイクロプロセツサのバツフアに伝送され
る。16個の完全な出力を得るための時間は244ナ
ノセカンド×16=3.9マイクロセカンドとなる。
7.8マイクロセカンドの中の残りの3.9マイクロセ
カンドの間に前記16個の不完全フイルタ出力がア
キユムレータACに蓄積される。完全フイルタ出
力の伝送は前記4フレーム中の最初のフレームの
間に行なわれる。最初のフレーム中の残りの時間
ではマイクロプロセツサに送られる情報はない。
何故なら次の完全出力(次のチヤンネルの)は最
初のフレーム後の3フレームの間に得られるだけ
であるからである。この3フレームの間にマイク
ロプロセツサは蓄積された出力を処理する。次の
チヤンネルの新しい完全出力は第5番目のフレー
ムの始まりのところで得られる。この出力は第5
フレームの間にマイクロプロセツサのバツフアに
蓄積され次に続く3個のフレームの間に処理され
る。前記3個のフレームの間の各チヤンネルに対
しプロセツサはメモリMに蓄積されたインストラ
クシヨンのプログラムにより次のジヨブを遂行す
る。 A Recognition phaseの期間 1 8組の完全フイルタ出力から8相の独立係
数を計算する。各組は所定フイルタから得ら
れた完全出力とそのHilbertトランスフオー
マからなる。 各係数は次の近似式によつて計算される。 √22√+13 a>b ただしaとbは一対のフイルタ出力。この
近似式に関してはProceedings of the
1EEE、july 1972中の第921頁〜第923頁に記
載されている。 2 8係数の中から最大値を決め且つそれから
2個のスレツシヨルド値D1,D2を導出する。
このスレツシヨルド値D1,D2はそれぞれ最
大値以下で12dBと24dBである。 3 2個のフイルタからのフイルタ出力とスレ
ツシヨルド値D1とを比較し、D1以下のとき
にこれを受入れる。フイルタ出力の一方が
D1より大である時には受信機は阻止される。 4 他の6個のフイルタの各フイルタ出力とス
レツシヨルド値D1とD2とを比較する。出力
がD1より大であるか又はD2より小である時
にはアクセプトされてレジスタに入れられ
る。出力がD1とD2との中間にある時には受
信器は阻止される。 5 two―out―of―sixテストを行う。即ち2
個のフイルタ出力と前記6個のフイルタの中
の残りの4個のフイルタの出力とがそれぞれ
D1より大でD2より小であるときに受信機は
受信信号を検出する。 6 前記テストが所望通りに行なわれている時
だけ検出信号をアクセプトする。即ちtwo―
out―of―sixテストが8ミリセカンド間隔で
分離されて行なわれる間に信号が検出される
ようになされる。フイルタ出力が2個のスレ
ツシヨルド値D1とD2との間の値となると受
信器は阻止される。この場合は大きな周波数
スペクトラムを有するノイズ信号を受信する
ような場合である。 B locking phaseの期間 信号がアクセプトされるとプロセツサが第2
フエース即ちロツキングフエーズを実行する。 1 このロツキングフエーズの間に6個のフイ
ルタ出力を固定スレツシヨルド値D3(=−
38dBm、0dBmは774.6ミリボルトのレベル
に相当)と比較する。少くとも8ミリセカン
ドの時間間隔で分離されている2個の連続的
な出力がD3より大でなければならない。受
信されたノイズ信号により1個以上のフイル
タがD3より大きな出力を供給すると、受信
器はロツクされ、ロツキングフエーズ中のノ
イズ信号の受信は受信器に影響を与えない。
従つて−38dBmのスレツシヨルド値より大
きいフイルタ出力を有する各到来信号には感
じなくなる。逆方向の信号はエミツタに送ら
れ、エミツタはこれを受けて正方向信号の発
信を停止する。若しも受信器が前記の方法に
よつて感じなくならないで且つ受信器がデジ
ツトを検出して直ちに開始されるものとする
と、所定の正方向信号とノイズ信号とが同時
に存在し、且つこのノイズ信号が正方向信号
の発信終了前になくなるような場合には受信
器は同一デジツトを2度連続して検出し得る
こととなる。 8ミリセカンドにて分離された2個の連続
的チエツクの後にフイルタ出力がD3以下の
場合には受信器は開始される。 2 信号がアクセプトされ、デジツトが検出さ
れるとこのデジツトの2進値が出力バツフア
MOに入力される。 次にフイルタ部Fの周波数レスポンス又はフイ
ルタ曲線について説明する。これらのフイルタ曲
線は第13図に示す如くその各は前記の如く
MFCにおいて用いられる6個の信号通信用周波
数0〜5の各1つに中心周波数がある6個のフイ
ルタ曲線0〜5と、2個のフイルタ曲線6と7と
から構成される。信号通信用周波数はこれらのも
のから互に120Hz離れている。各フイルタ曲線0
〜5は6組のバンドパスフイルタC0〜C5に対
応し且つそれらの各HilbertトランスフオーマH
0〜H5はそれぞれ次のような特性を有してい
る。 1 バンド巾は−10dB減衰で120Hz(中心周波数
に対し±60Hz) 2 サイドロープ(図示せず)−36dB以下 3 バンド巾は−36dB減衰で220Hz 各組Ci,Hi(i=0〜7)のフイルタは略同一
周波数レスポンスを有し、これらフイルタの出力
信号の位相はπ/2ラジアンの奇数倍だけ異な
り、各組の出力は位相に無関係な値を得るために
受信信号の大きさを計算するのに用いられる。各
フイルタの対応する対称形および非対称形のユニ
ツトインパルスレスポンスとその各のHilbertト
ランスフオーマはそれぞれすべて128係数を有し
ている。 第13図に示す如くスレツシヨルド値D1とD2
は曲線1と2から導出され且つそれぞれ曲線1〜
6のトツプ以下の−12dBと−24dBのところに位
置している。これらのトツプは0dBの基準値を有
している。 フイルタシステムは2個のマルチバンドフイル
タC6とC7と、それらに対応して中間のパスバ
ンド6,7を有するHilbertトランスフオーマH
6,H7とから構成される。フイルタC7,H7
は3つのパスバンドを有し、フイルタC6,H6
は2つのパスバンドを有する。これらのフイルタ
の各パスバンドは各周波数600Hz、720Hz、840Hz、
960Hz、1080Hzの各1つに中心周波数を有し、こ
れらの各周波数は2個の連続する信号通信用周波
数の算数平均値である。フイルタは次のような特
性を有している。 1 最高利得 約−8dB 2 サイドローブ(図示せず)−21dB以下 このFIRフイルタは前記「Theory and
applications of Digital signal processing」の
第194頁乃至第204頁に記載された如くREMEZ変
換アルゴリズム(J.Mc clellan)を用いて電算機
により設計されたものである。各フイルタC0〜
C5,H0〜H5(フイルタ曲線0〜5)はフイ
ルタ曲線とスレツシヨルドD2との交叉により規
制される略46.5Hz(曲線1だけに表示)のバンド
巾BWを有している。たとえば曲線1のバンド巾
BWはスレツシヨルドD2とこれに隣接するフイル
タ曲線0と2との交叉により求められる。バンド
巾はさらにスレツシヨルドD1とフイルタ曲線6,
7との交叉により定められる。この例では曲線1
におけるD1と曲線6,7との交叉Q′1とQ″1と
は曲線0,2とD2との交叉点と略同一垂直線上
にある。たとえば曲線6および7が上昇すると
D1と6,7との交叉点Q′1,Q″1はBW内で降
下し曲線6,7の位置によりバンド巾をさらに減
少させることとなる。実際上は前記の如くフイル
タ6,7の出力がD1より大きくなるとシステム
は阻止される。BWがD2と隣接フイルタ曲線との
交叉点により規制される理由については後述す
る。 次に他の実施例について説明する。 1 2重周波数成分を有するMFC信号の受信の
例。 MFC信号の成分が周波数2と′1とからな
り、′1の大きさが最大であり、且つ′1の周波
数が1と僅かに異なつており前述のバンド巾
BWの中の周波数の範囲内にあるものと仮定す
る。D1およびD2上のスレツシヨルド値Q1お
よびQ2は前述の如くフイルタ組Ci,Hi(i=
0〜5)の最高レスポンス即ちフイルタ組C
1,H1から得られるレスポンスから導出され
る。フイルタ組C6,H6;C7,H7から得
られるフイルタ出力値はスレツシヨルド値Q1
と比較され、これらの出力値がQ1以下の際に
その出力は他の試験のためにアクセプトされ
る。フイルタ組Ci,Hi(i=0〜5)から得ら
れる出力値はスレツシヨルド値Q1およびQ2
と順に比較される。その比較結果は下記の通
り、 組 出力値 C0,H0 <Q2 C1,H1 >Q1 C2,H2 >Q1 C3,H3 <Q2 C4,H4 <Q2 C5,H5 <Q2 この例では2組のフイルタ出力値がQ1以上
であり、他の4組のフイルタ出力値はQ2以下
となり、この出力はプロセツサPRにより実行
される2―out―of―6テストによりアクセプ
トされる。入力信号がバンド巾BW以外の周波
数を有する場合には隣接するフイルタの何れか
がQ1およびQ2間の出力値となり、この場合
には受信器が阻止されるか又はQ1以上の出力
値となる場合には2個の隣接するフイルタの出
力値が同一周波数信号に対しQ1以上となるの
で2―out―of―6テストは行なわれない。前
述の如くバンド巾は通常D2と2個の隣接する
フイルタ曲線との交叉点により決められる。バ
ンド巾の制限はさらにフイルタを用いて行なわ
れる。 ノイズに対しては2―out―of―6テストが
行なわれないか又はノイズ信号が大きなスペク
トラムを有しているのでフイルタ出力値として
はQ1とQ2との間の出力値となる。2個のス
レツシヨルドを用いる同一原理のアナログ受信
器が米国特許第3961143号明細書に記載されて
いるのでこれ以上の説明は省略する。 2 単一周波数信号の受信例。 フイルタがない場合にはイミテーシヨン(デ
ジツトの誤検出)が生じ易い。その理由は受信
器は単一周波数に対しては応動し易いからであ
る。実際上たとえば単一周波数Sを有する信
号が2組のフイルタ組C0,H0;とC1,H
1で受信されるとフイルタ出力値が何れもスレ
ツシヨルド値QS以上となるので容易に受信さ
れる。他の周波数信号がなければ2―out―of
―6テストは進行する。しかしながらフイルタ
組C7,H7の出力値Y7がD1のQS以上であ
るので反対方向に作用する。第13図において
スレツシヨルド曲線D1と隣接フイルタ曲線
(この場合には曲線1および2)との交叉点1
23および132により決められる周波数領域
RGは単一周波数信号により生ずるイミテーシ
ヨンをなくすために設けられるものでこのため
図示の如くフイルタが挿入される。 フイルタとしては図示の如く分割して設ける必
要はないこと明らかである。他の場合としてはた
とえばフイルタのローブが他のフイルタ部を構成
するようにしてもよい。たとえば第14図に示す
如くローブ0′,1′,2′,3′,4′および5′は
それぞれフイルタ曲線0,1,2,3,4および
5の一部を構成する。 デジタルフイルタ部Fの作動を第3図および第
5図乃至第7図を参照して説明する。第5図はサ
ンプルシークエンスXk,0〜XK,15を示す。ただしk
はフレームFkのkに対応する符号であり、第2
の符号はチヤンネル数を示す。第128番目のフレ
ームで第16番目のチヤンネルを有するサンプルは
X127,15と表わされる。フイルタ部で全サイクルに
より全フイルタ出力を得るために用いられるサン
プルはチヤンネル毎に128サンプルあり、且つこ
のサイクルにおいてサンプルX0,jとX128,j;X-1,j
とX127,j(j=0〜15)とはそれぞれ均等物であ
り、従つてサンプル値X0とX128;およびX-1
X127とが異なつていてもこれらのものは同一フイ
ルタ係数により乗算化されることとなる。そのた
め次のように表わされる。 (X)k,j≡(X)k±128,j フレーム間が125マイクロセカンドであるので
同一チヤンネルのサンプル間の間隔は7.8マイク
ロセカンド(125/16)となる。 第6図は入力サンプルシークエンスが6個のフ
イルタと2個のフイルタのユニツトインパルスレ
スポンスとたたみこまれる概略の方法を示す。こ
れらのインパルスレスポンスのシークエンスは Ci k(i=0〜7、k=0〜127) Hi k(Hilbertトランスフオーマに対し) たとえばC0 kのシークエンスでは C0 0、C0 1、C0 2……C0 127はフイルタC0のユニツトイ
ンパルスレスポンスである。 縦行のXk,0と横行のF=k=0との交点である
ボツクス064は次のフイルタ係数 C0 0、H0 0、C1 0、H1 0、C2 0、H2 0、……C7 0、H7 0
C0 64、H0 64、C1 64、H1 64、……C7 64、H7 64 が入力サンプル値X0,0で順に乗算化されることを
示す。実際上は後述の如くこれら係数とサンプル
の対数値の加算が乗算化の代りに行なわれる。同
様にボツクス684(第16行、第1列)は C0 68、H0 68、C1 68、H1 68、……C7 68、H7 68 C0 4、H0 4、C1 4、H1 4、……C7 4、H7 4 と入力サンプル値Xk,15(k=0)との加算を示
す。 4個のフレームF0〜F3が16フイルタ(8フ
イルタ+8Hilbertトランスフオーマ)の128係数
の全てを処理した後に次の4フレームF4,F
5,F6,F7、第0行(第6図)に対してもそ
れぞれフレームF0,F1,F2,F3、第15行
のものと同様に対数加算が行なわれるが、これと
反対の順序即ち入力サンプルXk,0の対数値が Ci 4とCi 68 k=4 Ci 5とCi 69 k=5 Ci 6とCi 70 k=6 Ci 7とCi 71 k=7 の対数値と順に加算される。 第1行から第15行に対しては逆の順にならない
が所定行の値は先行する4フレームの行の値と同
じである。 第6図のコンボリユーシヨン表の他の特性につ
いてはさらに後述する。 第7図はすくなくとも各10ビツトからなる32×
16×4=2048番地を有するリードオンリーメモリ
CBの32ラインのボツクス064に関するフイルタ
係数を蓄積する方法を示すもので、10ビツトの中
8ビツトはコード化された対数値を蓄積するため
のものであり、1ビツトは表示用、残り1ビツト
は各フイルタ係数用のコントロール用ビツトであ
る。CB中のメモリ部SnとCtはそれぞれコード化
された対数値の表示ビツトとコントロールビツト
である。このメモリ部SnとCtの読出出力は専用
ORゲートE0の入力の1つに接続されそれぞれ
RPのステージSRに接続される。コントロールビ
ツトは後述の如くコード化された第1の係数C
0,H0の場合を除き各コード化されたフイルタ
係数に1セツトされている。リードオンリーメモ
リCBはたとえばインテルの型式3628の6個の1k
×8ビツトメモリからなり、その中の3メモリが
正方向周波数用フイルタに対するフイルタ係数で
プログラムされ、残りの3メモリは負方向周波数
用に用いられる。このメモリ読出すためには11ビ
ツトのアドレス語が必要とされる。これらのアド
レスはアドレスカウンタにより出力T1〜T11
(第3図)に供給される。転送回路TRは後述の
如く前記各4個のフレーム後の変化を吸収するた
めに用いられる。各到来サンプルの対数値は32の
フイルタ係数の対数値に加算されるようになつて
いるので、各加算操作は244ナノセカンド
(7.8マイクロセカンド/32)の間接続する。メモリ CBの読出しレートは4.096MHzであり、これはフ
イルタ部Fが作動する基準レートである。 前述の如くフイルタ係数と入力サンプルの各2
進値コードの対数値がリードオンリーメモリCB
とME1に蓄積される。これらの入力サンプルは
後述の如くA―law(圧縮特性)に基いてコード
化される。リードオンリーメモリME1の番地に
はそれぞれ番地アドレスに等しい入力サンプルの
コード値に対応する2進値コードの対数値が蓄積
されている。前記圧縮コードによりコード化され
た入力サンプル値を2進値コードの対数値に変換
する方法については第10図を参照して以下に説
明する。第10図において実線はA―lawによる
前記信号圧縮特性を示すもので、これはノルマラ
イズされたリニヤアナログ電圧Vの函数としてコ
ード化された信号電圧値に相当するものである。
ノルマライズされた値の1に相当する最大電圧値
は3.14dBmの信号に相当する最大電圧値即ち1.57
ボルトに相当する。これは8のリニヤセグメント
OAからGHからなり各セグメントはさらに16等
分される。各リニヤセグメントの前記等分化され
た部分の電圧のサンプル値は同一コードである。
たとえばV′,V″間の値は同一2進値コードを有
する(1ビツトは表示、3ビツトはセグメント、
4ビツトは数量を表わす)。セグメントOAは原
点0を通り、セグメントOAとOBとは同一傾斜
角を有している。点線は点H,G,F,E,……
AおよびV=1/256を通る対数曲線を示す。この曲 線は次式で表わされる。 Y=128log256256V (1) ただし256は対数のベースで V=1/256に対し Y=0 V<1/256 Y=負数 V>1/256 Y=正数 V=1 Y=128 となる。 A―lawによりコード化されたサンプル値に相
当する対数値を求めるために次の中間段階の操作
が行なわれる。 1 サンプルのコード値に対応するVのアナログ
値を決定する。前記等分化された区間のV値は
同一コードを有しているので、Vの数字的な平
均値はデジタル―アナログ変換における通常の
値と等しい。たとえばサンプルコード11101011
に対応するV値はV′+V″/2である。この平均値 を等式に代入すると Y=128log256256V+128 =128(log256256V+1)=128log2562562V
(2) この等式を表わす曲線が第10図の点線であ
りその上部が128に到達する。このようにして
得られたYの値がコード化される。このコード
値は前述の如くメモリME1に蓄積される。(2)
式からノルマナイズ値が1/2562=1/65536=1.5× 10-5で示す小さな値を有するサンプルだけが
log256256=1となり、ノルマナイズ値が1.5×
10-5以上のサンプルは正の対数値を有する。V
値が1.5×10-5以下のサンプルは無視し得るの
で負の対数値を用いる必要はない。 サンプルのコード化に伴う誤差は残るが圧縮値
の代りに対数値を使用することにより操作が一層
良好となる。 同様に変位された対数曲線は入力サンプルの場
合と同様に係数バンクCBに蓄積するためにフイ
ルタ係数をコード化するのに用いられる。ゲイン
フイルタから得られた係数値は横座標値であり、
この場合負の対数値は用いられない。フイルタ係
数と入力サンプルの表示ビツトはE0の専用OR
ゲートに接続され、そのゲート出力はメモリME
2から読出される値又はその2個のコンプレメン
トの何れかを決定する。メモリME2は入力語を
アドレスに用い対数入力値をそれに対応するリニ
ヤ値に変換する。このメモリは2セクシヨンから
構成されている。その中の1セクシヨンは入力サ
ンプルとそれに対するフイルタ係数の表示が同一
である時にイネーブルされるリニヤ値を含み、他
のセクシヨンは前記表示が異なる時にイネーブル
される2個のコンプレメントのリニヤ値とを含
む。 サンプルX00′が受信器の入力に入るとサンプ
ルは第3図のカウンタCOの出力T5からROのイ
ネーブル入力に供給される7.8マイクロセカンド
のパルスの先端縁で入力レジスタROにクロツク
され、且つこのサンプルは7.8マイクロセカンド
の間レジスタに保持される。メモリME1がアド
レスされて加算器AD1に対数サンプル値を供給
する。7.8マイクロセカンドの間係数バンクは32
回アドレスされ、各244ナノセカンドの間対数フ
イルタ係数値を加算器AD1に供給する。読出さ
れた各フイルタ係数値に対応する表示ビツトとコ
ントロールビツトとはそれぞれE0の入力の1つ
とSRに供給される。これらの対数フイルタ係数
値は対数サンプル値と加算され、加算器の出力値
はメモリME2をアドレスするためのアドレス語
として用いられる。メモリME2は前述の如くゲ
ートE0の出力に対応するリニヤ値又はその2個
のコンプレメントを供給する。各244ナノセカン
ド毎に出力がME2,ME1,AD1およびME2
の出力に現われ、且つその出力を約240ナノセカ
ンド遅延させる。メモリME1,ME2と加算器
AD1に用いられる型式はたとえばそれぞれイン
テル型3624と3625およびT1型SN7LS283である。 次にそれぞれパイプラインレジスタRP(型
74S175)とアキユムレータACとを示す第8図お
よび第9図を用いてフイルタ部Fの作動を説明す
る。このアキユムレータはチヤンネル当り32のメ
モリ番地(512メモリ番地)を有するランダムア
クセスメモリRAMからなりたとえばフエアチヤ
イルド型93425メモリ(1k×1ビツト)の一部を
使用するようにして構成される。従つて各32メモ
リ番地からなる16ブロツクから構成される。各メ
モリ番地は16ビツトからなる。フイルタ出力を特
性づける読出し語は16ビツトからなる。512メモ
リ番地をアドレスするのに必要なアドレス(ビツ
トの)はアドレスカウンタC0(出力T1〜T
9)によつて供給される。第9図の右側には16ブ
ロツク1〜16が示されている。各ブロツクは各
16メモリ番地の2部分に分割されている。たとえ
ばブロツク1は部分1aと1bに分割され、部分
1aは第9図の左側に示されている。この部分1
aはユニツトインパルスレスポンスCi 0……Ci 127
(i=0〜5)により特徴づけられる6個のフイ
ルタと、ユニツトインパルスレスポンス(i=
6、7)により特徴づけられる2個のフイルタ
と、それぞれに対応するHilbertトランスフオー
マHi 0、……Hi 127(i=0〜7)の各全フイルタ出
力をそれぞれ蓄積し得る16メモリ番地を有してい
る。この16の全フイルタ出力はブロツク1の部分
1aに示されている如く概略の方法により次式で
表わされる。 Y01270 Ci kXk,0 (1) Y′01270 Hi kXk,0 (2) 第9図のものは簡単化するためにメモリCBの
全番地に蓄積されている全フイルタ出力を示して
いるが、これは1例に過ぎないものである。実際
上は各出力Y0とY′0が得られた後に64フレーム時
間間隔又は8ミリセカンドの間に次式で表わされ
る16個の全フイルタ出力が得られる。 Y641270 Ci kXk+64,0 (3) Y′641270 Hi kXk+64,0 (4) この理由はユニツトインパルスレスポンスは前
述のサンプルシークエンスX64,0、X65,0……
X127,0、(X)0,0……(X)63,0、(X)k,Jでコンボ

ユートされるからである。一般的にはY0を得た
後のnフレームで次の全出力が得られる。 yn=1270 Ci kXk+o,j j=0〜15 第9図の右側の図から1ブロツクからの出力は
その前のブロツクからの出力の後の4フレーム時
間間隔の間に得られることおよび第16番目のチヤ
ンネルの部分16bからの出力が得られた後の4
フレーム間に再び部分1a(第1番目のチヤンネ
ル)からのフイルタ出力が得られることがわか
る。 前述の方法でフイルタ出力を得るのはマイクロ
プロセツサで各チヤンネルのフイルタ出力を評価
するのに4フレーム時間間隔を必要とするからで
ある。マイクロプロセツサはたとえば型式
AN2901(Micro Devices)のバイポーラマイク
ロプロセツサスライスである。 第8図はパルス波形図でT0はアドレスカウン
タC0(周期P、244ナノセカンド)の出力端子
T0のクロツクパルス、T′0はT0の1/4周
期遅延のクロツクパルス、1および4はそれぞれ
第3図のデマルチプレツクサDMの端子1および
4の出力パルス、de2はパルス4の25ナノセカ
ンド遅れのパルスである。(出力端子2,3の出
力パルスは使用されない)。パルスT0とT′0は
1個のデータ入力が常時lowとなつているDMの
2個のアドレス入力に供給される。これらのアド
レス入力は連続的にアドレス01、00、10、11を供
給し、それによつて出力1,2,4,3を選択し
てこれらを順にlowとする。出力4はACの書き
入力WRに接続され、且つ出力パルス4を25ナノ
セカンド遅延させる遅延線DE2を介してRPのイ
ネーブリング出力Eに接続される。入力WRは
lowの時に動作する。DMの出力1は
TransparentラツチTLのイネーブリング入力E
3に接続される。第8図から明らかなように動作
状態のlowの期間T4を除きACは読出し状態と
なつている。レジスタRPの入力に現われる情報
はRP中に蓄積され且つT4の終端のパルスde2
の立上り縁(即ち31)でE1がトリガされると
RPの出力から情報が得られる。ACの出力はラツ
チTL(T1型SN74S373)に接続され、その出力が
トリステートバツフアTB(型SN74LS241)を介
してマイクロプロセツサPRに接続され且つ2―
1データセレクタS2―1(型SN74S257)に接
続されている。このデータセレクタの他の入力ブ
ランチは接地され、その出力は図示の如く加算器
AD2の入力の1つに接続される。RPのステー
ジSRはデータセレクタS2―1の選択入力SEと
イネーブリング入力E2に接続され且つトリステ
ートバツフアTBに接続される。 たとえば第8図においてパルスde2の立上り
縁31でCkXkがRPに蓄積され、RPの出力から
これを取出してAD2に供給されるものと仮定す
る。T3の期間その合計k-10 CkXkがACから読出
される。ACから読出されたデータはパルス列1
のパルスでイネーブルされているTLと以下の理
由により非接地入力を選択するS2―1とを介し
てAD2に伝送される。トリステートバツフア
TBがブロツクされているのでこれらのデータは
マイクロプロセツサには伝送されない。T4′の
期間k0 CkXkはADD2内に形成され、T5期間の間
ACの適当なメモリ番地に蓄積され、その後この
合計が再び読出されて次のCk+1Xk+1に加算され
る。全フイルタ出力1280 CkXkが得られてACから読
出された時に最初のC0X′0がレジスタRPに蓄積さ
れた状態でラツチに蓄積される。後述の理由によ
りその後セレクタS2―1が接地入力を選択して
トリステートバツフアTBがイネーブルされる。
従つて全フイルタ出力がマイクロプロセツサに送
られ、一方すべての0語はAD2に伝送される。
これは最初のC0X′0だけをACに蓄積するために
必要である。セレクタS2―1は接地入力を選択
し、C0X′0が0にリセツトされたRPのステージ
SRによりRPに蓄積される際にトリステートバツ
フアTBはイネーブルされる。この場合に最初の
フイルタ係数C0,H0を特性づける語のコントロ
ールビツトは0にセツトされる。他の係数用のコ
ントロールビツトは1にセツトされS2―1およ
びTBに影響を与えない。 第24図および第25図を参照して変換回路
TRについて説明する。第24図の表において各
符号は第6図に図示された2重垂直線間にある水
平線上の4個のボツクスに相当する。たとえば符
号Bは4個のボツクス60,124;61,12
5;62,126;63,127を表わす。又符
号(インバータ符号)は4個のボツクス12
4,60;125,61;126,62;12
7,63を表わす。第6図における2重垂直線間
にある全ボツクス数は第24図に示すブロツク数
BLNと同一である。この表から 1 同一符号又はそのインバータ符号は各ブロツ
ク数BLNの同一シークエンスに現われる。1
つのBLNの中の符号と次のBLNの中の符号と
は1符号づつくい違つている。 2 CH15行と列との交叉点にある符号は次の
列とCH0行との交叉点では反転されている。 3 チヤンネル数がブロツク数より大きく且つブ
ロツク数が15即ち最初の8ミリセカンドの間は
この反転が1つのチヤンネルから次のチヤンネ
ルに代る時に生ずる。 4 次のブロツク数0〜15に対しては前のものと
同一パターンの繰返しとなるが全符号が反転さ
れる。 第25図の左側の表は係数バンクCBの内容を
示すもので、たとえばブロツク60,124は第
7図におけるメモリ部を表わすもので、その中に
32のフイルタ係数Ci 0、Hi 0とCi 64、Hi 64(i=0〜
7)が蓄積されている。右の表はそれに対応する
水平線上のボツクスを表わす符号を示す。 第26図において変換回路TRはその出力が係
数バンクCBのアドレス入力A6〜A9に接続さ
れている4ビツトプリセツト可能のカウンタCO
1(T1型SN74S163)と、それぞれカウンタCO
のT6〜T9およびT12〜T15の出力状態を
比較するためのコンパレータCOMPと、T5と
T16の出力状態を比較する専用ORゲートEX
1と、EX1とCOMPの出力を比較する専用OR
ゲートEX2とから構成されている。EX2の出力
はCBのアドレス入力A5に接続される。カウン
タCO1はさらにプロセツサPRに接続される負荷
入力L1とCOの出力75に接続されるクロツク
入力CL1を備えている。出力T12〜T15は
図示の如くインバータINを介して4個のカウン
タ入力に接続される。それぞれアドレス入力A
1,A2,A3,A4に供給されるアドレス部a
1,a2,a3,a4はアドレス入力A5に供給
されるアドレスビツトa5の値0又は1に応じる
ボツクスの最初の16番地の中の1つの番地(第7
図の0〜15)を選択するか又は2番目の16番地
の中の1つの番地(第7図の17〜32)を選択
する。アドレス入力A6〜A9に対するアドレス
ビツトa6,a7,a8,a9はそれぞれ水平線
上の16グループの中から4ボツクスの1グループ
を選択する。さらに入力A10とA11にそれぞ
れ供給されるフレームビツトa10とa11とは
a6〜a9と共に所定のボツクスを選択する。 カウンタCOの出力T6,T7,T8,T9に
現われるアドレスt6,t7,t8,t9はそれ
ぞれ所定のチヤンネルCH0〜CH15に対応す
る。COの出力T12〜T15に現われるアドレ
スビツトt12〜t15はそれぞれBLNアドレ
スを形成し、第1番目又は第2番目のBLNシリ
ーズの16のBLNをアドレスする。また出力T1
6のビツトt16はBLNの第1又は第2シリー
ズの何れをとるかを決めるものである。 下表は第6図、第24図および第25図に示さ
れた表によるボツクスアドレスa6〜a9と、こ
れに対するBLNアドレスt12〜t15となら
びにビツトa5を示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 伝送手段を介して複数の周波数の信号の組合
    せ信号を発生する送信手段と、前記送信手段から
    発生される前記複数の周波数の信号の組合せ信号
    にそれぞれ応動するが、各種ノイズに基いて発生
    するスプリアス信号および通信系の周波数帯域幅
    内に含まれる単一周波数の信号や音声信号に基く
    ノイズには応動しないようにするために、少くと
    も1つの多周波数帯域のデジタルフイルタを含む
    フイルタ装置を有する受信手段とを具備し、前記
    フイルタ装置は、前記複数の周波数の信号の各周
    波数に同調するように少くとも前記複数の周波数
    の信号の数と等しい数の単一周波数帯域フイルタ
    または多周波数帯域フイルタを具備するととも
    に、さらに前記複数の周波数の信号の中のそれぞ
    れ互いに連続する2つの周波数の各中間にそれぞ
    れ通過帯域が形成される少くとも1つの多周波数
    帯域保護フイルタを具備し、前記多周波数帯域保
    護フイルタの出力が所定のレベル以上のときに、
    前記単一周波数信号とスプリアス信号との受信に
    基因する誤動作を防止するようにしてなることを
    特徴とするデジタル信号通信方式。 2 前記フイルタ装置は互いに重複する2個の多
    周波数帯域フイルタを具備してなることを特徴と
    する前記特許請求の範囲第1項記載のデジタル信
    号通信方式。 3 前記フイルタ装置の各フイルタはそれぞれ2
    個のフイルタで構成され、各一方のフイルタのイ
    ンパルスレスポンスは各他方のフイルタのヒルベ
    ルト(Hilbert)トランスフオーマとなるように
    なされてなることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のデジタル信号通信方式。 4 前記フイルタ装置の各フイルタは有限期間の
    インパルスレスポンスフイルタFIRで構成されて
    なることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項
    記載のデジタル信号通信方式。 5 前記フイルタ装置の各フイルタはすべて同じ
    数のフイルタ係数Nを有するようにしてなること
    を特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載のデ
    ジタル信号通信方式。 6 前記フイルタ装置の各フイルタはN=128の
    フイルタ係数Nを有するようにしてなることを特
    徴とする前記特許請求の範囲第1項記載のデジタ
    ル信号通信方式。 7 前記フイルタ装置の各フイルタは受信された
    前記複数の周波数の信号の組合せにより導出され
    た入力サンプルと同じ数が各フイルタにより受信
    された際に、前記各フイルタが完全な出力結果を
    与えるようにしてなることを特徴とする前記特許
    請求の範囲第1項記載のデジタル信号通信方式。 8 前記フイルタ装置の各フイルタは一対のフイ
    ルタで構成され、これらの各フイルタの出力結果
    が互いに所定フレーム数だけ変位されるようにし
    てなることを特徴とする前記特許請求の範囲第1
    項記載のデジタル信号通信方式。 9 前記フイルタ装置の各フイルタは一対のフイ
    ルタで構成され、これらの各フイルタの出力結果
    がN/2フレームだけ変位されるようにしてなるこ
    とを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の
    デジタル信号通信方式。 10 前記フイルタ装置の各フイルタは2進値の
    フイルタ係数を蓄積するメモリ(CB)を具備し
    てなることを特徴とする前記特許請求の範囲第1
    項記載のデジタル信号通信方式。 11 前記フイルタ装置の各フイルタはN×Lの
    メモリ番地(N:フイルタ係数、L:フイルタの
    数)を有するメモリを具備してなることを特徴と
    する前記特許請求の範囲第1項記載のデジタル信
    号通信方式。 12 前記フイルタ装置の各フイルタはN=128、
    L=16(N×L=2048)のメモリ番地を有するメ
    モリを具備してなることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のデジタル信号通信方式。 13 前記受信手段は4つの周波数の各グループ
    からなる2つの周波数の信号の組合せ信号を受信
    し得るように、前記フイルタ装置は前記各グルー
    プの各周波数をそれぞれ中心周波数とする通過帯
    域と、前記各グループの周波数により決定される
    周波数帯域以外に形成される通過帯域とを具備し
    てなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のデジタル信号通信方式。 14 前記送信手段は多チヤネル用に構成され、
    前記受信手段は多チヤネル用のフイルタを有する
    多チヤネル用受信手段に構成されてなることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のデジタル信
    号通信方式。 15 前記フイルタ装置の各フイルタは互いに連
    続する2つのチヤネルに対する出力結果が互いに
    所定のフレーム数だけ変位されるようにしてなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のデ
    ジタル信号通信方式。
JP5553680A 1979-04-27 1980-04-28 Digital signal communication system Granted JPS55159688A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL7903346A NL7903346A (nl) 1979-04-27 1979-04-27 Digitaal signaleringsstelsel.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55159688A JPS55159688A (en) 1980-12-11
JPH0127640B2 true JPH0127640B2 (ja) 1989-05-30

Family

ID=19833070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5553680A Granted JPS55159688A (en) 1979-04-27 1980-04-28 Digital signal communication system

Country Status (13)

Country Link
US (1) US4355405A (ja)
JP (1) JPS55159688A (ja)
AR (1) AR228738A1 (ja)
AU (1) AU539806B2 (ja)
BE (1) BE882941A (ja)
BR (1) BR8002591A (ja)
CH (1) CH655419B (ja)
DE (1) DE3015567C2 (ja)
ES (1) ES490898A0 (ja)
FR (1) FR2455405B1 (ja)
IT (1) IT1196912B (ja)
MX (1) MX149459A (ja)
NL (1) NL7903346A (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2512306A1 (fr) * 1981-08-27 1983-03-04 Telecommunications Sa Dispositif numerique de reconnaissance de frequences
NL8200051A (nl) * 1982-01-08 1983-08-01 Philips Nv Inrichting en werkwijze voor het detecteren van multifrequentie tooncodesignalen.
NL8502008A (nl) * 1985-07-12 1987-02-02 Philips Nv Ontvanginrichting voor het onder bescherming van een stoorsignaal/spraaksignaalbewakingsfunctie herkennen van een aantal verschillende en voorafbepaalde frequentiecombinaties van toonfrequente signaleringscomponenten.
DD259987A3 (de) * 1986-07-07 1988-09-14 Rft Nachrichtenelektronik Albe Verfahren und anordnung zum sprachschutz in mfc-tastwahlempfaengern
US4845499A (en) * 1987-11-02 1989-07-04 Ag Communication Systems Corporation Method for generating PCM logarithmic values from linear values
GB2241853A (en) * 1990-03-08 1991-09-11 British Aerospace Digital signal processing apparatus comprising architectures for digital multiplexing and demultiplexing.
US5602874A (en) * 1994-12-29 1997-02-11 Motorola, Inc. Method and apparatus for reducing quantization noise
US5754597A (en) * 1994-12-29 1998-05-19 Motorola, Inc. Method and apparatus for routing a digitized RF signal to a plurality of paths
WO1996021292A1 (en) * 1994-12-29 1996-07-11 Motorola Inc. Wideband frequency signal digitizer and method
US5854813A (en) * 1994-12-29 1998-12-29 Motorola, Inc. Multiple access up converter/modulator and method
US5579341A (en) * 1994-12-29 1996-11-26 Motorola, Inc. Multi-channel digital transceiver and method
US5748683A (en) * 1994-12-29 1998-05-05 Motorola, Inc. Multi-channel transceiver having an adaptive antenna array and method
US5668836A (en) * 1994-12-29 1997-09-16 Motorola, Inc. Split frequency band signal digitizer and method
US5710763A (en) * 1995-07-31 1998-01-20 Motorola, Inc. Filtered fast Fourier transmultiplexer and method
GB2330727B (en) * 1997-10-24 2002-10-09 Mitel Corp Tone and periodical signal detection
US7623826B2 (en) * 2004-07-22 2009-11-24 Frank Pergal Wireless repeater with arbitrary programmable selectivity
US10133549B1 (en) * 2017-12-04 2018-11-20 Kyocera Document Solutions Inc. Systems and methods for implementing a synchronous FIFO with registered outputs

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3150232A (en) * 1961-02-06 1964-09-22 Edward R Schmidt Variable damping circuits
US3436487A (en) * 1965-09-14 1969-04-01 Bell Telephone Labor Inc Telephone signaling arrangement
FR2141502B1 (ja) * 1971-06-01 1973-06-29 Ibm France
US3863030A (en) * 1972-06-01 1975-01-28 Gte Automatic Electric Lab Inc Pcm tone receiver using digital spectrum analysis
FR2191827A5 (ja) * 1972-06-27 1974-02-01 Socotel Mixte D Veloppem
US3824471A (en) * 1972-12-01 1974-07-16 Gte Automatic Electric Lab Inc Pcm tone receiver using floating-point digital spectrum analysis
NL7312548A (nl) * 1973-09-12 1975-03-14 Bell Telephone Mfg Multifrequent signaleringsstelsel.
FR2295665A1 (fr) * 1974-12-18 1976-07-16 Labo Cent Telecommunicat Recepteur numerique de signaux multifrequences
FR2299769A1 (fr) * 1975-01-31 1976-08-27 Telecommunications Sa Procede d'application
DE2553258C3 (de) * 1975-11-27 1980-07-03 Standard Elektrik Lorenz Ag, 7000 Stuttgart Schaltungsanordnung für einen digitalen Mehrfrequenz-Zeichenempfänger
IT1072242B (it) * 1976-12-17 1985-04-10 Cselt Centro Studi Lab Telecom Procedimento e dispositivo per il riconoscimento di segnali telefonici in codice multifrequenza convertiti in forma numerica

Also Published As

Publication number Publication date
MX149459A (es) 1983-11-08
BR8002591A (pt) 1980-12-09
DE3015567C2 (de) 1986-09-11
BE882941A (nl) 1980-10-24
IT1196912B (it) 1988-11-25
FR2455405B1 (fr) 1987-08-07
IT8021664A0 (it) 1980-04-24
DE3015567A1 (de) 1980-11-13
NL7903346A (nl) 1980-10-29
JPS55159688A (en) 1980-12-11
FR2455405A1 (fr) 1980-11-21
ES8101290A1 (es) 1980-12-01
AU5767180A (en) 1980-10-30
AR228738A1 (es) 1983-04-15
ES490898A0 (es) 1980-12-01
AU539806B2 (en) 1984-10-18
US4355405A (en) 1982-10-19
CH655419B (ja) 1986-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0127640B2 (ja)
US5497398A (en) Multi-carrier transceiver
US4442540A (en) Data over voice transmission arrangement
US4737658A (en) Centralized control receiver
US5636246A (en) Multicarrier transmission system
US4694482A (en) Digital tone detector
US4101738A (en) Arrangement for processing auxiliary signals in a frequency multiplex transmission system
US4460806A (en) Dual tone multifrequency and dial pulse receiver
JPS6010929A (ja) デイジタル・フイルタ初期化方法
US3971891A (en) Adaptable time division switch
GB1409101A (en) Demultiplexing
US4481385A (en) Arrangement for cancelling echo signals
EP1098468A1 (en) Method and apparatus for multiple access in a communication system
US5583887A (en) Transmission signal processing apparatus
US4293737A (en) Ringing decoder circuit
JPS63500767A (ja) 電話通信回線容量エキスパンダ
US4399536A (en) Convolution filter arrangement for digital multifrequency receiver
US5138569A (en) Dual tone multi-frequency detector
JPS6238097A (ja) 受信器
WO1989012359A1 (en) Signal processor
GB2113880A (en) Detecting multi-frequency signals
US4773092A (en) Speech scramblers
US3751596A (en) Data transmission system using complementary coding sequences
US3118019A (en) Telephone signaling circuit
US3773981A (en) Parallel tone multiplexer-receiver