JPH01274619A - 電気機器の温度異常警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、電気機器の温度異常の警報を発する装置に
関する。

（従来の技術） 電気機器は、絶縁物の許容温度により温度上昇限度が定
められている。

温度上昇限度を超えると、絶縁物の劣化を促進し寿命の
低下を生じたり劣化の度合が急速な場合には地絡事故、
短絡事故に発展する可能性がある。

このため常時機器の温度を監視しているが、基準値は負
荷率に関係なく定格負荷時の許容温度、すなわち機械と
して許容温度上昇限度内であるかどうかのみを注視した
監視方法である。

（発明が解決しようとする課題） 従来の方法では負荷率とその時の機内温度の関係を考慮
していないため１例えば５０％負荷時に定格時と同一温
度を示した場合、明らかに機器は異常であるにも拘らず
正常と判断することになる。

このため早期異常を検出できないこととなり。

警報が出た場合には即電気機器を停止する必要があり、
予備機がない場合には、プラントトリップ等に至りプラ
ント与える影響が大きかった。

電気機器の定格は、必ず余裕を持って決めら九でいるの
で、プラントが定常運転であっても定格負荷で運転する
ことは少く、部分負荷で運転していることが多い。

したがって上記の問題点を解決するため、本発明は電気
機器の発生損のうちの負荷損に着口し。

部分負荷に於ける発生熱量と放散熱量から温度及び負荷
変化時の熱時定数を求め、各々の負荷及び負荷変化時の
許容温度を設定し、許容温度と実際の温度を部分負荷時
常に比較し異常の場合にのみ警報を発する電気機器の温
度異常警報装置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

）　　　　　　　（課題を解決するための手段）上記目
的を達成するため本発明の温度異常警報装置は、電気機
器の機内温度を検出する温度検出回路と、電気機器の部
分負荷における負荷電流を検出してこの負荷電流から前
記部分負荷における許容温度を設定する演算回路と、こ
の演算回路と前記温度検出回路に接続され前記部分負荷
における機内温度と前記許容温度を比較し警報信号を出
力する比較回路とを備えた構成とする。

（作　用） 部分負荷時の異常警報は、電気機器の温度上昇限度より
低いところでの警報であるので１重要補機であっても即
トリップかる必要はない。

また、温度監視を行いながらプラントの出力調整をした
り予備機との切換運転を行なったりする時間的余裕がで
きる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図は１本発明の一実施例に係る温度異常警報装置の
構成を示すブロック図である。

予め電気機器１の温度試験を行い又は同形機の温度試験
結果を流用して部分負荷に於ける飽和温度及び熱時定数
を求めておく。

演算回路５は、前記の部分負荷に於ける温度及び負荷変
化時の熱時定数を、負荷電流をパラメータに演算させる
回路であるが、当然鉄損１機械損等の固定損も存在する
ので、負荷損と固定損の両者を考慮して演算回路の定数
を決定しておく。

ここで、電気機器１の近傍に設けたＣｒ２により負荷電
流を検出し、演算回路５に入力する。

温度検出素子３を電気機器１に配設し温度検出回路４に
より電気機器１の実際の温度を検出する。

部分負荷運転時、電気機器１の定常時温度は演算回路５
より、又実際の温度は温度検出回路４よりそれぞれ比較
回路６に送られ常時両者を比較する。

計器の誤差等を考え実際の温度が定常時温度より設定温
度（例えば５℃程度）以上高くなった場合には警報が出
せる様に比較回路６の出力を設定する。

第２図は負荷に対して温度警報がどのようになるかを示
した図であり、熱時定数を考慮すると２次元の曲線では
表わされないので、各負荷帯に於ける飽和温度を図示す
る。

部分負荷時の定常時温度曲線９に対し警報曲線８は各負
荷帯に対してやや高い値となっている。

定格負荷時には、警報曲線８は電気機器の許容温度７と
なる。

比較回路６の警報信号出力は警報曲線８を超えた場合に
出力される。

従って各々の部分負荷時の温度監視・が可能となる。

本回路は、負荷電流をパラメータに温度監視を行うもの
であり、１１０％負荷電流程度までの監視を目的として
いるので、機械的拘束、短絡等により生ずる過電流が流
れた場合には、警報温度も電流に比例して高い値となり
検出できない。

しかしながら、前記の過電流に対しては、従来より保護
リレーが別置され充分な保護がなされているので本実施
例では含まれていないが、これらを組み合せて警報装置
を構成してもよい。

〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、負荷を考慮した温
度監視ができるため、定格負荷時だけでなく部分負荷時
においても異常の早期発見が可能な電気機器の温度異常
警報装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る温度異常警報装置の構
成を示すブロック図、第２図は第１図の部分負荷時に於
ける温度警報曲線を示すものである。 １・・・電気機器　　　　　２・・・ＣＴ因 ３・・・温度検出素子　　　４・・・温度検９５・・・
演算回路　　　　　６・・・比較回路７・・・電気機器
の定格負荷時の許容碍度８・・・警報曲線 ９・・・部分負荷時の定常時温度曲線 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　　　第子丸　　　健 會 ＮＮ 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電気機器の機内温度を検出する温度検出回路と、電気機
   器の負荷電流を検出しそのときの負荷における定常時温
   度を求める演算回路と、この演算回路と前記温度検出回
   路に接続され前記負荷における機内温度と許容温度を比
   較し警報信号を出力する比較回路とを備えていることを
   特徴とする電気機器の温度異常警報装置。