JPH01273748A - エアバッグ式乗員保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動車等の衝突時に作動し、乗員を衝撃より
保護するエアバッグ式乗員保護装置に関するものである
。

［従来の技術］ 上記のようなエアバッグは可撓性袋からなるバッグ基布
内にガス発生器を収容し、車両等の衝突時にその感知器
などを介して、ガス発生器内部のガス発生剤を燃焼させ
ることにより、バッグ基布（以下、乗員保護バッグと称
す）を膨脹展開させ、この展開した基布によって乗員を
拘束して乗ｄを保護するものである。そしてこのエアパ
ックは衝突などから、僅か８０＋ａｓ〜５０ｍ５という
短時間の間に膨脹展開させる必要がある。

よって従来のガス発生器は、ガス発生剤の燃焼速度を上
げるために高圧にすることが常識であり、そのためにガ
ス発生器は耐圧容器であることが必要とされた。

さらに一般に乗員保護バッグ等は通常ナイロンの如、き
有機繊維の織布やゴム、樹脂等の高分子材料の膜ででき
ているので、燃焼ガスが、これらの有機材料に熱損傷を
与えない程度の低温ガスにする必要性から、ガス発生器
内のガス流路に、金網や多孔性物質等のフィルタ一部を
設けていた。

第４図に従来のガス発生器の構造を示す。イグナイター
１が発火して、若火薬５が燃焼すると、火炎はガス噴出
口を通り　２の燃焼室に至り、ガス発生剤ペレット　４
を燃焼させる。この際、圧力は約１００ｋｇ／ａｍ　２
に達し、発生したガスは、最外周のフィルタ一部８を経
て、冷却フィルトレーションされて、最終的にガス噴出
口６を通って、乗員保護バッグ７を展開する構造になっ
ていた。

［発明が解決しようとする課題］ かかる構造からなる従来のエアバッグ式乗員保護装置は
ガス発生器自体の重量だけで、最低５００ｇ　−１ｋｇ
あるため、全体の重量で１．５〜２ｋｇになり、取り付
ける場所によっては車両の性能に弊害を及ぼす恐れがあ
った。

さらに、従来のガス発生剤は燃焼速度を確保するために
、ベレット状にして燃焼表面積を均一増大させてガス発
生器内部の圧力を３３整しているが、車載時の外部振動
によりペレットが破壊されて粉状化すると、作動時に初
期設定圧力よりはるかに高い圧力が発生し、ガス発生器
の耐圧を止まれば破壊される危険性があった。

また、ｒめ移動空間の少ない微粒化したガス発生剤を用
いる場合、ガスの流路が阻害され、燃焼性が悪くなると
同時に、密閉化されるため爆発の危険もあった。

つまり、従来の圧力容器式ガス発生器は、ガス発生剤の
燃焼圧力の低減には、燃焼室の容積を大きくすることで
あるが、燃焼室を大きくすると、ガス発生器自体が増大
することになり、コンパクト化、軽量化の点で問題があ
るという２つの相反する条件があった。

［課題を解決するための手段］ かかる問題のあるエアバッグ式乗員保護装置に関して、
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、可撓性袋からなる
乗員保護バッグの内部に、ガス発生剤を付着させた可撓
性小袋を設けることにより、圧力容器を用いることなく
３０〜５０ｒＡｓで乗員保護バッグが展開し、さらに乗
員保護バッグは、その機能に障害を与えるような熱損傷
を受けないことを発見し、本発明を完成した。

すなわち、本発明は従来の発想と全く異なった新しいエ
アバッグ式乗員保護装置に関するものである。

図面を参照して具体的に説明すると、本発明に使用する
ガス発生剤を付着させた可撓性小袋（以下内バッグ１０
と称す）の材質は、特に規定されるものではない。乗員
保護バッグ７（以下、外バッグと称す）の材質と同じも
ので良く、例えばナイロン等の有機繊維の織布やゴム、
樹脂等の有機高分子祠料の膜がある。アクリルの焼成繊
維など難燃繊維であればなお良い。

また、付着させるガス発生剤９は小粒状で径が０．１１
φ〜２ａ＋ｍφ程度のものが良い。また、着火性が良く
、空気中でのオーブン燃焼速度（非圧填、非加圧状態）
が、ＩＯａ＋ｍ／ｓｅｃ以上のものが好ましい。例えば
黒色火薬等が挙げられる。

このようなガス発生剤の小粒は、内バッグ１０の内面に
、接着剤を用いて均一に付着させる。

この方法は特に規定されるものではないが、ガス発生剤
と接着剤を混合して、内バッグにコーティングすること
は、ガス発生剤の着火性を鈍化する恐れがあり、また、
コーティング表面が平坦になり、表面積が減少し、燃焼
性が低下するので、内バッグの内面にまず接管材を塗布
し、その後にガス発生剤の小粒をふりかけ接告さゼる方
法が良い。接告剤は通常の有機接む剤で良く、例えばエ
ポキシ、セルロース系、フッ素系樹脂等がある。

この方法であると、凹凸により燃焼面積が増大するとと
もに、ガス発生剤の小粒がほぼ一層のみ付着するので、
点火源の火炎を面で受け、−瞬にして燃焼が完了する。

従って外バッグに対して熱損傷を与えることはない。

内バッグ１０内面の面燃焼により発生したガスは内バッ
グを破壊し、外バッグ７を３０〜５０ｍ５で展開する。

この際ガスは断熱膨張するので、結果としてガス温度を
低下させる。また、内バッグ１０は部分的に炭化するが
、ガス発生剤の単位面積あたりの付着量が少なく、さら
に燃焼速度が早いため、燃焼を持続することはない。

点火源は内バッグの内面に均一にその火炎が到達する様
に内バッグの中央に配置すると良い。

本発明の構造によるエアバッグ式乗員保護装置は、圧力
容器を必要としないため、軽量化、コンバク（・化を口
■能とする。

また、ガス発生剤９は可撓性袋に付若しているので、外
部振動により剥離しにくく、たとえ、部分的に剥離した
としても、圧力容器式エアバッグと異なり、容器が破壊
され乗Ｈに危害を加える心配はない。燃焼室内の圧力は
内バッグの゛破壊圧力に依存し、常に同じ状態で作動す
る。

さらに、圧力容器式エアバッグではガス発生剤ベレット
の形状が燃焼特性に大きく作用するので、展開時間を確
保するため、薬量が必要以上に設計されており、安全面
及び燃焼継続時間の面で問題があったが、本発明によれ
ば燃焼面積を増加させることによ°す、展開時間を確保
することができるので、展開に必要なガス量を発生する
薬量のみ使用すれば良いので、安全面でも効果がある。

また、本発明のガス発生剤のガス組成が人体に好ましく
ない場合は、第２図に示す様に内バッグｌＯと外バ′ッ
グ７の間に中バッグ１１を設け、中バッグを展開させ、
排出ガスを外バッグ７１１１に閉じ込めることもできる
。

さらに、第３図に示す如く、ガス発生剤を付むさせた内
バッグｌＯを２ｆｆｆにして、燃焼表面積を稼ぐことも
できる。この様な構造では小径の内バッグで必要薬量の
ガス発生剤を付むさせることができ、よりコンパクト化
され、さらに発火時の音圧もマイルドになる。

以下、実施例により本発明の詳細な説明する。

［実施例］ 径が１０ｃｍ５容Ｅｉｉ７０５１．ナイロンｅ−ｅで縫
製内面をゴムでコーティングした外バッグ７を用意した
。内バッグＩＯとして径２０ｃｍｑ容量約２５１１ナイ
ロン６Ｂで縫製された楕円状の小袋を用意し、内部にエ
ポキシ樹脂を塗布、その上に黒色猟用火薬３０ｇ１粒径
０．４〜１．５ｍｍを均一にふりかけ、内面に接着後、
５０℃の加温１層で約１時間乾燥した。

この内バッグを第１図に示す様に乗員保護バッグ７内に
組み込み中央に、ロダン酸鉛と塩素酸カリウム混合組成
物的１０Ｂからなる点火玉を配置した。

上記の構造体をウレタンのカバー内に収納し、バッグの
展開状況を測定した所、外バッグの展開時間は着火後、
約３０ｍ５であり、その状態を約３５ａｓ保持した後、
萎み始めた。測定された内バッグの内圧は　Ｉ〜１．７
ｋｇ／ｃｍ’であった。

また、展開終了後内、外バッグの状態を観察した所、内
バッグは破れ一部炭化していたが、外バッグには何らの
損傷も認められなかった。

［発明の効果］ 以上、説明したように、本発明のエアバッグ式乗員保護
装置は、従来の装置より小型、かつ、安全で作動が確実
である。

【図面の簡単な説明】 第１図〜第３図は本発明のエアバッグ式乗員保護装置の
構成を示す、断面の模式図、第４図は従来の装置の断面
の模式図である。 ｌ・・・イグナイター、２・・・燃焼室、３・・・フィ
ルタ一部、４・・・ガス発生剤ベレット、５・・・若火
薬、６・・・ガス噴出ｎ１７・・・乗Ｈ保護バッグ（外
バッグ）、９・・・ガス発生剤小粒、 ｌＯ・・・ガス発生剤を付若させた内バッグ、１１・・
・中バッグ。 特許出願人　旭化成工業株式会社 代理人　弁理士　小　松　秀　岳

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 可撓性袋からなるバッグ基布内に、ガス発生剤を付着さ
   せた可撓性袋を少なくとも１袋以上含むことを特徴とす
   るエアバッグ式乗員保護装置。