JPH0126798Y2 - - Google Patents

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JPH0126798Y2
JPH0126798Y2 JP5803987U JP5803987U JPH0126798Y2 JP H0126798 Y2 JPH0126798 Y2 JP H0126798Y2 JP 5803987 U JP5803987 U JP 5803987U JP 5803987 U JP5803987 U JP 5803987U JP H0126798 Y2 JPH0126798 Y2 JP H0126798Y2
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JP
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weft
woven fabric
lining material
yarns
lining
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JP5803987U
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Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、ガス導路、水導管、電力線又は通信
線等の敷設管路等の、主として地中に埋設された
管路に対して、その管路の補修又は補強の目的で
内張りするための内張り材の構造に関するもので
ある。 前述のような管路に内張りを施す方法として
は、筒状の内張り材の内面に接着剤を塗布し、こ
れを流体圧力で裏返しながら管路内に挿通し、裏
返つた内張り材を前記圧力流体で膨ませて管路内
面に圧着しつつ前記接着剤を硬化せしめ、内張り
材を管路に接着する方法が広く知られ、且つ実施
されている。 この方法において使用する内張り材において
は、それ自体気密性を有すると共に、管路内面に
張付けられた状態において接着剤で固められて剛
直な管を形成し、管路が地震等で大きく損傷した
場合においてもその内側に形成された管が破壊さ
れることなく内部の流体を保持し、流体の流路を
確保することが要求される。 従来の技術 従つて従来一般に使用される内張り材の構造と
しては、第1図に示すように筒状織布1の外面に
気密性の被膜層2を形成したものであつて、その
筒状織布1に多量の接着剤を含浸し、該接着剤で
内張り材を管路内面に接着すると共に、その接着
剤が硬化した状態において、その接着剤と内張り
材とで強固なFRPを形成するようにしたもので
ある。 そしてその筒状織布1の組織として各種の構造
のものが提案されているが、最も広く使用されて
いるのは平織り組織のものである。特殊な用途に
は他の組織のものも使用されるが、織成が複雑で
あり、高価なものとなる。 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、一般に平織り組織の織布はたて
糸とよこ糸との交差が多く、たて糸及びよこ糸の
密度に限界があり、過度に密に織成することが困
難である。 一方前記内張り材においては、通常のガス導管
は3Kg/cm2程度の内圧がかかつた状態で使用され
るものが多く、内張り材の耐圧力としてはその2
倍の6Kg/cm2以上が必要と考えられている。 ところで当該内張り材の直径が大きくなると、
耐圧性能を確保するために直径に比例して内張り
材の長さ方向及び周方向の強度を大きくしなけれ
ばならず、それに伴つて筒状織布1の単位幅当り
のたて糸及びよこ糸の糸量を増さなければならな
い。内張り材に内圧が加わつた状態においては、
力学上薄肉円管の例に従つて力が作用するため、
内張り材の周方向に長さ方向の2倍の力がかかる
こととなり、特によこ糸の密度を大きくしなけれ
ばならない。 従つて大口径の管路に内張りするための内張り
材においては、よこ糸密度が過度に大きくなり、
平織り組織においてはよこ糸の打込みが困難とな
る。第3図はこの状態を模式的に示すものであつ
て、小さい間隔で配置されたよこ糸3に対してた
て糸4が激しく蛇行しながら組織されている。こ
の図面に示される状態はよこ糸3の密度の限界で
あり、これ以上よこ糸3の密度を高くすることは
できない。 さらに具体的に数値に基いて説明すると、よこ
糸として10000デニール相当程度の糸条を使用し
た場合においては、当該よこ糸を100mm間に30本
程度まで打込むことができ、このよこ糸量におい
て呼称400mmの管路用の内張り材の筒状織布を織
成すれば、その耐圧力はほヾ6Kg/cm2となる。 しかしながらそれ以上大口径の管路に適用する
内張り材においては、同じ耐圧力を得るために
は、筒状織布には前述以上に大量のよこ糸を打込
む必要があり、織成が困難であると共に、無理に
織成しても組織が堅くなり、裏返しに高い圧力を
必要とする。 第4図に示すようによこ糸3の太さを太くする
ことにより、比較的容易に且つ柔軟な筒状織布を
織成することはできるが、この筒状織布1は表面
の凹凸が激しく、その凹凸が被膜層2の表面にま
で現われるので、これを内張りした管路内に流体
を通したときに流体抵抗が大きくなり、効率が低
下する。 本考案はかかる事情に鑑みなされたものであつ
て、大口径の管路に適用するのに適した構造の内
張り材であつて、筒状織布1の織成が容易で、且
つ柔軟な内張り材を提供することを目的とするも
のである。 問題点を解決する手段 而して本考案は、呼称400〜1000mmの管路の内
張り材において、たて糸とよこ糸とを筒状に織成
してなる筒状織布の外面に合成樹脂の気密層を形
成してなり、前記筒状織布のよこ糸として、合成
繊維糸を二本引揃えた糸条を使用したことを特徴
とするものである。 第1図は内張り材を示すものであつて、1は筒
状織布であり、2は該筒状織布1の外面に形成さ
れた気密性の被膜層である。 筒状織布1は第2図に示すように、たて糸4と
よこ糸3とを平織り組織で織成したものであつ
て、そのよこ糸3は合成繊維糸3a,3bを二本
引揃えた糸条を使用している。 なお筒状織布1のたて糸4は、合成繊維糸を一
本ずつ使用したものであつて良いが、このたて糸
4としても合成繊維糸を二本引揃えた糸条を使用
することも可能である。 作 用 本考案においては、第2図と第3図とを比較し
ても判るように、単位幅当りのよこ糸3の量を同
一としても、織り組織が過度に密になることがな
く、たて糸4の屈曲も緩やかであつて、さらに密
度を増す余裕がある。また個々の合成繊維糸3
a,3bの太さが過度に太くなることがないの
で、第4図の例のように筒状織布1に激しい凹凸
が生じることがなく、被膜層2の表面は滑らかな
ものとなつている。 考案の効果 従つて本考案によれば、呼称400mm以上の大口
径の管路に内張りするための内張り材としても、
筒状織布1の織り組織が過度に密になることがな
く、充分に柔軟であつて低い圧力で裏返して内張
りすることができる。また個々の合成繊維糸3
a,3bは過度に太いものでないので、内張り材
に激しい凹凸が生じることがなく、流体抵抗が増
して管路の効率が低下することがない。 なお本考案を適用した場合においても、さらに
管路の口径が大きくなればよこ糸3をさらに密に
配することが必要となり、1000mmを越える管路で
は、本考案によつても適切な内張り材を形成する
ことはできない。 また筒状織布を織成する際、織機のシヤトルに
収容できるよこ糸量は有限であるため、そのよこ
糸が無くなれば新たなよこ糸を補給して織成を読
ける。このとき新旧の両よこ糸の端末部を重ねて
打込み、連続した筒状織布とするのであるが、太
いよこ糸を使用した場合にはその太い糸が部分的
に二本揃えて打込まれることとなり、局部的によ
こ糸が極端に太くなり、筒状織布に段差が生じ、
そのために厚みの均一な被膜層を形成することが
困難である。 しかしながら本考案によれば、引揃えられた二
本のよこ糸をそれぞれ異なる位置で接続すること
ができるので、局部的に極端によこ糸が太くなる
ことがなく、段差が少なく均一な厚みの被膜層を
形成することができる。 実施例 実施例 たて糸4として、1100デニールのポリエステル
フイラメント糸3本と20番手ポリエステル紡績糸
8本とを撚合せてなる糸を2本引揃えた糸条を
765本使用し、一方、1000デニールのポリエステ
ルフイラメント糸を10本撚合せた糸3a,3bを
2本引揃えてよこ糸3とし、これを100mm間に25
本打込んで筒状織布1を織成した。そしてこの筒
状織布1の外面に最低厚み1mmの被膜層2を形成
し、呼称600mmの管路に内張りするための内張り
材を得た。 比較例 1 たて糸4は実施例と同じものを使用し、よこ糸
3として、1000デニールのポリエステルフイラメ
ント糸を10本撚合せた糸条を単独で使用し、この
よこ糸3を100mm間に40本打込んで、筒状織布1
を織成した。そしてこの筒状織布1に実施例と同
じ条件で被膜層2を形成し、呼称600mmの管路用
の内張り材を得た。 比較例 2 たて糸は4実施例と同じものを使用し、よこ糸
3として、1000デニールのポリエステルフイラメ
ント糸を20本撚合せた糸条を単独で使用し、この
よこ糸3を100mm間に25本打込んで筒状織布1を
織成した。この筒状織布1に実施例と同じ条件で
被膜層2を形成し、呼称600mmの管路用の内張り
材を得た。 試験内容 樹脂量 得られた内張り材から被膜層2を剥離し、該被
膜層2の重量を測定した。 破断圧 得られた内張り材を一旦裏返して被膜層2を内
側とし、それに内圧を加えて破断するときの圧力
を測定した。 反転圧・引取荷重 内張り材内に柔軟なベルトを挿通し、そのベル
トを引取りつつ内張り材を流体圧力で裏返し、内
張り材が裏返るときの流体圧力及びベルトに加わ
る引取荷重を測定した。 風合・外観 内張り材の風合や外観を、手触り、目視等の感
覚によつて調べた。 試験結果 試験の結果は、表に示す通りであつた。
【表】 以上の結果から明らかなように、本考案の実施
例では比較例1よりも単位幅当り多量のよこ糸を
使用しているものにも拘らず、風合がしなやかで
表面が滑らかであり、反転圧が低く、引取荷重も
小さいものであつて、裏返しが容易であることが
理解できる。 また比較例1に対してよこ糸を増量した割合以
上に破断圧が向上しており、また比較例2と比べ
ても、単位幅当り同量のよこ糸を使用しているに
も拘らず、破断圧が高いものとなつている。これ
は、本考案の実施例においては比較的細いよこ糸
を、過度に密に打込むことなく織込んでいるの
で、筒状織布1がしなやかであつて内圧がかかつ
たときに容易に織目がずれることができ、全ての
よこ糸が均等に荷重を負担することとなるため、
よこ糸の強度利用率が高くなつているためである
と考えられる。 これに対し比較例1のものではよこ糸が過度に
密に織込まれているため風合が剛直であり、裏返
しのために大きな流体圧力及び引取荷重を必要と
している。 また比較例2のものでは比較例1のものよりし
なやかではあるが、よこ糸が太いために実施例の
ものに比べると若干堅く、また表面の凹凸が激し
くこれを内張りした管路では圧力損失が大きくな
ることは明らかである。さらに比較例2の内張り
材においては、被膜層2の樹脂重量が非常に大き
くなつている。これは筒状織布1の凹凸が激しい
ため、被膜層2の最低厚みを確保しようとすると
多量の樹脂を凹凸内に埋め込まねばならず、大量
の樹脂を必要としているのである。従つて内張り
材が重くなると共に材料費が高くつき、高価なも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の内張り材の斜視図であり、
第2図は、本考案の内張り材の一部の拡大縦断面
図である。第3図及び第4図は、それぞれ従来の
内張り材の一部の拡大縦断面図である。 1……筒状織布、2……被膜層、3……よこ
糸、4……たて糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 呼称400〜1000mmの管路の内張り材において、
    たて糸4とよこ糸3とを筒状に織成してなる筒状
    織布1の外面に合成樹脂の気密層2を形成してな
    り、前記筒状織布1のよこ糸3として、合成繊維
    糸3a,3bを二本引揃えた糸条を使用したこと
    を特徴とする、管路の内張り材。
JP5803987U 1987-04-15 1987-04-15 Expired JPH0126798Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5803987U JPH0126798Y2 (ja) 1987-04-15 1987-04-15

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JP5803987U JPH0126798Y2 (ja) 1987-04-15 1987-04-15

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Publication Number Publication Date
JPS63167193U JPS63167193U (ja) 1988-10-31
JPH0126798Y2 true JPH0126798Y2 (ja) 1989-08-10

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