JPH01257700A - 宇宙用太陽電池パドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、例えば、人工衛星等の宇宙航行体に搭載さ
れて電力源として使用される宇宙用太陽電池パドルに関
する。

（従来の技術） 従来、この種の太陽電池パドルは第４図に示すように、
太陽電池セル１を平面状に配設した太陽電池パネル２を
衛星本体３に回転駆動機構４、追尾用センサ５を含む指
向制御装置（図示せず）及び電力信号伝送用のスリップ
リング機構６等を介して回転自在に搭載し、この太陽電
池パネル２を回転駆動機構４を介して常時、太陽（１０
）方向に指向制御することにより、所望の電力を得るよ
う−に構成されていた。

ところが、上記太陽電池パドルでは、その構成上、太陽
電池パネル２の回転軸Ｘが太陽１０の軌道Ｙに対して略
垂直となるように衛星本体３の姿勢を制御したうえで、
太陽方向への指向制御をしなければならないために、衛
星本体３の形状設計や、姿勢制御の点に大きな制約をう
け、その取扱いが非常に煩雑であるという問題を有して
いた。

また、これによれば、太陽電池パネル２を回転駆動する
回転駆動機構４や、上記指向制御装置（図示せず）、あ
るはスリップリング機構５等の構成部品を多く必要とす
るため、近時要請される大形化にともなって、非常に重
量が嵩むものとなるという問題も有する。

さらに、上記太陽電池パドルでは、衛星本体３が正規の
飛翔姿勢から逸脱した場合、その電力発生が停止したり
、減少したりするという問題も有する。このため、従来
は、切換え式に衛星の消費電力を低下させる手段と共に
、早急に姿勢を立直す手段等の安全手段を備えていたの
で、衛星のミッション遂行に支障をうけ、しかも、緊急
時における運用の複雑化を招いていた。

（発明が解決しようとする課題） 以上詳述したように、従来の太陽電池パドルでは、その
取扱いが煩雑であると共に、大形で、重量が嵩み、かつ
、安全手段を講じなればならないものであった。

この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、構成簡
易にして、取扱い性の簡略化を図り得、かつ、可及的に
小形・軽量化を実現し得るようにした太陽電池パドルを
提供することを目的とする。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） この発明は、略球形状に配設した太陽電池セルを備えて
太陽電池パドルを構成したものである。

（作用） 上記構成によれば、太陽光の入射角と無関係に、太陽電
池セルには、常に、一定量の太陽光が入射される。従っ
て、太陽方向への指向制御を行なうことなく、一定量の
電力を確保することができる。これにより、取扱い性の
向上が図れると共に、小形・軽量化が実現する。また、
宇宙航行体の姿勢逸脱時においても、定常時と同様の電
力の確保が実現されるため、従来のような安全手段を装
備することなく、安定した航行にも寄与できる。

（実施例） 以下、この発明の実施例について、図面を参照して詳細
に説明する。

第１図はこの発明の一実施例に係る太陽電池パドルを示
すもので、衛星本体１１には太陽電池セル１２を略球形
状に配設した太陽電池１３が支持部材１４を介して突出
させて固定される。この太陽電池１３は、太陽電池セル
１２が例えば、図示しない略球の構造体の表面部に略球
形状に貼り付けられており、この太陽電池セル１２が伝
送路（図示せず）を介して内部機器に接続されている。

上記構成において、衛星本体１１と太陽光の入射角との
関係は、地球２０の静止軌道Ｚ上を航行する際、その軌
道上における位置により異なる。

この際、太陽光の入射角は太陽電池１３に対しても異な
るが、この入射角とは無関係に太陽電池セル１２への太
陽光の入射量が一定に保たれる。この結果、太陽電池１
３は、季節変動（衛星本体の軌道面と軌道のなす角度の
季節による変化）等による太陽光の入射角が異なった場
合においても、常に一定量の太陽光が入射されて、一定
の電力を発生させる。

このように、上記太陽電池パドルは略球形状に太陽電池
セル１２を配設するように構成したことにより、指向制
御をすることなく、太陽光の入射量が、常に一定量確保
できる。これによれば、従来のように、姿勢制御するた
めの機構を備えなくて済むことにより、可及的に取扱い
性の簡略化と共に、小形・軽量化が図ることができる。

また、これによれば、衛星本体１１の姿勢逸脱時におて
も、一定の太陽光のとりいれが可能なことで、従来のよ
うな安全手段を萎えることもなくなることにより、ミッ
ション遂行の容易化にも寄与できると共に、運用の簡略
化も図れるので、この点からも取扱い性の簡略化が図れ
る。

さらに、上記太陽電池パドルは、姿勢制御をすることな
く一定量の太陽光の確保が可能なことにより、その取付
は位置の制約がないので、第２図に示すように、宇宙ス
テーション等の字画基地３υにおける各電力消費区域（
Ａ）〜（Ｄ）に、その消費電力量に応じた所定数を配設
することもできる。これによれば、各電力消費区域（Ａ
）〜（Ｄ）における電力源として、直接的に使用するこ
とが可能となることにより、その電力伝送路が非常に簡
略化できるという利点を有する。

なお、上記実施例では、太陽電池セル１２を略球の構造
体に貼り付けて略球形状に形成した場合で説明したが、
これに限ることなく、例えば、第３図に示すように、太
陽電池１３ａを図示しない略楕円の構造体に太陽電池セ
ル１２を貼り付けて略球形状に形成したものや、あるい
は略球状の多面体の構造体に太陽電池セルを貼り付けて
略球形状に形成したものも適用可能なもので、いずれも
同様の効果が期待できる。

よって、この発明は上記実施例に限ることなく、その他
、この発明の？要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実
施し得ることは勿論のことである。

［発明の効果］ 以上詳述したように、この発明によれば、構成簡易にし
て、取扱い性の簡略化を図り得、かつ、可及的に小形・
軽量化を実現し得るようにした太陽電池パドルを提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る太陽電池パドルを示
す構成図、第２図は第１図のこの発明に係る太陽電池パ
ドルの使用例を示す図、第３図はこの発明の他の実施例
に係る太陽電池パドルを示す構成図、第４図は従来の太
陽電池パドルを示す構成図である。 〕０・・・太陽、１１・・・衛星構体、１２・・・太陽
電池セル、１３．１３ａ・・・太陽電池、１４・・・支
持部材、２０・・・地球、３０・・・宇宙基地。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 略球形状に配設した太陽電池セルを具備したことを特徴
   とする宇宙用太陽電池パドル。