JPH01246254A - N−無置換−β−ラクタム誘導体の製造方法 - Google Patents

N−無置換−β−ラクタム誘導体の製造方法

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JPH01246254A
JPH01246254A JP63072999A JP7299988A JPH01246254A JP H01246254 A JPH01246254 A JP H01246254A JP 63072999 A JP63072999 A JP 63072999A JP 7299988 A JP7299988 A JP 7299988A JP H01246254 A JPH01246254 A JP H01246254A
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JP
Japan
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unsubstituted
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JP63072999A
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English (en)
Inventor
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Yoshio Ito
芳雄 伊藤
Mitsuru Takase
満 高瀬
Yuko Kobayashi
祐子 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、−最大[11) 【式中R1は、水素または水酸基の保護基を表し、R2
は、炭素端数1〜4の直鎖または分岐低級アルキル基、
置換または無置換ビニル基、置換または無置換アリル基
、置換または無置換アリール基、または置換または無置
換アラルキル基を表し、R3,R4は一体となって酸素
原子を表すか、R3,R4の一方が水素原子のとき他方
は水酸基または保護された水酸基を表す。〕で示される
N−無置換−β−ラクタム誘導体の製造方法に係わるも
のであり、このN−無置換−β−ラクタム誘導体はカル
バペネムまたはペネム系β−ラクタム抗生物質の鍵合成
中間体である4−アセトキシ−3−(アルコキシエチル
)−2−アゼチジノンの合成原料として用いられるもの
である(Tctrahedron Lctt、、 27
.5751. (1986))。
[従来の技術] 従来、一般式(1) 〔式中、R1,R2,R3,R4は前記と同じ意味を表
し、nは1または2を表す。)で示されるN−置換−β
−ラクタム誘導体から一般式〔■〕で示されるN−無置
換−β−ラクタム誘導体を合成する方法としては、硝酸
セリウムアンモニウム(以降CANと略する。)をアセ
トニトリル水溶液中で反応させて脱保護する方法が知ら
れている(Tctrahcdron Lctt、、 2
7.5751. (198B))。
この方法ではCANが比較的高価なためにCANを触媒
量用いないかぎりこの脱保護の方法は高価なプロセスと
なる。しかし、現在のところCANを触媒量用いて一般
式CI)で示されるN−置換−β−ラクタム誘導体のN
位を脱保護する例は文献上見当たらないため、CANを
用いてこの工程を工業化することは困難な状況にあった
更に、CANを多量に用いることは反応後に生じる水酸
化セリウムを除去する際に多大の手間を要するために設
備的にも難しい問題が多い。また、一般的には無害と言
われてはいるが、重金属であるセリウムを大量に排出す
ることには廃棄物処理の面で大きな問題があると考えら
れる。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、一般式(I)で示されるN−置換−β−
ラクタム誘導体のN位を脱保護する方法で種々検討した
結果、ベルオキソニ硫酸塩を用いることにより、前記の
脱保護が効果的に進行することを見いだし、本発明を完
成させたものである。
即ち、本発明は一般式(1)で表されるN−置換−β−
ラクタム誘導体を、有機溶媒水溶液中で、ベルオキソニ
硫酸塩により酸化的にN位を脱保護することを特徴とす
る一般式(II)で表されるN−無置換−β−ラクタム
誘導体の製造方法である。
本発明の製造方法は一般に高収率で進行し、以下の式で
示されるようにN−無置換−β−ラクタム誘導体とジア
リールケトンとが得られる。
ベルオキソニ硫酸塩 得られたジアリールケトンは、以下の反応によって高収
率でジアリールメチルアミンに変換することが出来(J
、 Am、 Chem、 Soc、 70.1422゜
(194g)、 Tetrahedron 1.ett
、、 23.779. (19g2)参照〕、このジア
リールメチルアミンは一般式〔I〕で表されるβ−ラク
タム誘導体を製造するために再利用することが可能であ
る。つまり、本発明は、N−置換−β−ラクタム誘導体
の脱保護の有効な方法を提供するだけではなく、ジアリ
ールメチルアミンの原料となるジアリールケトンを■H
CONH2/MgCl12 本発明に使用する一般式CI)で示されるN−置換−β
−ラクタム誘導体の3位側鎖の水酸基の保護基(R1)
としては、例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニル
シリルのようなシリル基、例えば、メトキシメチル、ベ
ンジルオキシメチル、t−ブトキシメチル、(2−メト
キシエトキシ)メチル、1−エトキシエチル、2−メト
キシ−2−プロピル、テトラヒドロピラニルのようなア
ルコキシメチル基、例えば、ベンジル、p−メトキシベ
ンジル、2,4 −ジメトキシベンジル、O−ニトロベ
ンジル、p−ニトロベンジル、ジフェニルメチル、トリ
メチルなどの置換あるいは無置換アリールメチル基、例
えば、アセチル、ピバロイル、ベンゾイル、p−メトキ
シベンゾイル、p−ニトロベンジルなどのアシル基、例
えば、メトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル
、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル
、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルなどのアルコキシカルボニル
基などを例示することが出来る。
また、4位側鎖の保護された水酸基CR3またはR)の
保護基としては、先のR1と同様に、例えば、トリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリ
ル、t−ブチルジフェニルシリルのようなシリル基、例
えば、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、t−ブ
トキシメチル、(2−メトキシエトキシ)メチル、1−
エトキシエチル、2−メトキシ−2−プロピル、テトラ
ヒドロピラニルのようなアルコキシメチル基、例えば、
ベンジル、p−メトキシベンジル、2.4−ジメトキシ
ベンジル、0−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、
ジフェニルメチル、トリメチルなどの置換あるいは無置
換アリールメチル基、例えば、アセチル、ピバロイル、
ベンゾイル、p−メトキシベンゾイル、p−ニトロベン
ゾイルなどのアシル基、例えば、メトキシカルボニル、
イソプロポキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、
ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキ
シカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニルな
どのアルコキシカルボニル基などを例示することが出来
る。
また、4位側鎖のR2としては、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t
−ブチル等の炭素数1〜4の直鎖または分岐低級アルキ
ル基、ビニル、1−プロペニル、2−メチル−1−プロ
ペニル、2−フェニルースチレニル等の置換または無置
換ビニル基、アリル、2−ブテニル、3−メチル−2−
ブテニル、3.3−ジフェニル−2−プロペニル等の置
換または無置換アリル基、フェニル、2−13−1若し
くは4−メトキシフェニル、またはエトキシフェニル、
2.4−ジメトキシフェニル、2−13−1若しくは4
−クロロフェニル、またはブロモフェニル、2.4−1
若しくは3.4−ジクロロフェニル、2−13−1若し
くは4−トリル、またはエチルフェニル、またはクメニ
ル、2.4−1若しくは2,5−キシリルなどの無置換
あるいは置換アリール基を例示することができる。
本反応に用いられるベルオキソニ硫酸塩には、ベルオキ
ソニ硫酸カリウム、ベルオキソニ硫酸ナトリウムおよび
ベルオキソニ硫酸アンモニウムが挙げられ、それぞれ市
販の試薬をそのまま精製することなく使用できる。これ
らベルオキソニ硫酸塩は、それぞれ−最大(1)で示さ
れるN−置換−β−ラクタム誘導体に対し1〜IO当量
用いられる。
反応は、溶媒中において行われ、溶媒としては反応に関
与しないものであればいかなるものも使用できるが、好
ましくはアセトニトリル水溶液、アセトン水溶液および
メタノール水溶液等が用いられる。これら好ましく用い
られる有機溶媒水溶液中の有機溶媒の割合は、反応する
原料のN−置換−β−ラクタム誘導体や有機溶媒の種類
によって変化するが、一般には30〜90%の割合で用
いられる。また、上記の有機溶媒水溶液にN、N−ジメ
チルホルムアミド、アセトアミド等の非プロトン性極性
溶媒をN−置換−β−ラクタム誘導体に対し1〜20当
量添加した溶媒も好ましく用いることが出来る。
反応は、−最大CI)で示されるN−置換−β−ラクタ
ム誘導体のジアリールメチル基へのベルオキソニ硫酸塩
による酸化反応を脱保護に応用している。この際、硫酸
水素塩と硫酸が副生ずるが、副生するこれら硫酸水素塩
と硫酸とを中和し、系の水素イオン濃度(ptl)をp
113〜IOの範囲に保つことは、本発明において不可
欠の条件であり、そのための中和剤として、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、アンモニア水等の水酸化アル
カリ、リン酸水素−ナトリウム、リン酸水素二ナトリウ
ム、リン酸水素−カリウム、リン酸水素二カリウム、リ
ン酸水素−アンモニウム、リン酸水素二アンモニウムお
よびリン酸アンモニウム等のリン酸塩あるいはリン酸水
素塩、または、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素カリウムおよび炭酸アンモニウ
ム等の炭酸塩あるいは炭酸水素塩を例示することができ
る。これらを単独あるいは組み合わせて用いることによ
り反応系のpHを上記の範囲内に調整するものである。
一般式[I]で示されるN−置換−β−ラクタム誘導体
のN位の脱保護の反応は50〜100℃にて円滑に進行
し、反応後得られた反応液を常法によって処理すること
により一般式(n)で示されるN−無置換−β−ラクタ
ム誘導体が得られる。
[実 施 例] 以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。な
お、実施例で示される原料化合物はCheIl、 Le
tt、、 455. (1987)および参考例の方法
により合成した。
参考例 1 in Toluene N−りooスクシンイミド579.5mg (4,34
mmol)をトルエン32m1に添加し、40℃にて完
全に溶解した。この溶液を室温まで徐々に冷却し、ジメ
チルスルフィド444μQ (8,07111111O
+)を添加した。この溶液を更に0℃まで冷却し、その
まま15分間攪はんした。その後、反応液を一25℃ま
で冷却し、(3S、4S、1′R,1’ 5)−1−(
ジ−p−アユシルメチル)−3−(1’−t−ブチルジ
メチルシリルオキシエチル)−4−(1’ −ヒドロキ
シエチル)−2−アゼチジノン1445.1mg (2
,8911mo I )をトルエン3mlに溶かした溶
液を徐々に滴下し、そのまま−25℃にて2時間攪はん
した。
反応後にトリエチルアミン642μaを加え15分間攪
はんし、その後室温まで戻し更に30分間攪はんした。
その後、反応液を1規定塩酸1mlで洗浄した後、有機
層を飽和食塩水で更に洗浄した。有機層を硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラム(ジクロロメタン−ジクロロメタン:酢
酸エチル−9:1)で分離精製し、(3S、4S、1’
5)−1−(p−ジアニシルメチル)−3−(1’−t
−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−アセチル
−2−アゼチジノン1409.4ng (収率98%)
を得た。
H−NMR(CDCR3)δ 一〇、03 C3H,s 、(CHa )  S I 
)=0.05 (3H,s、(CHa )  sl 〕
−0,85[9H,s、、  (CH3) 3−C)−
1,+8 (3H,d、 CH3) =1−77 C3H2s 、 CH3)=2.88 (
IH,m、CH) −3,72[6H9s 、 CH30X 2)−4,L
L (2H,m、CHx2) =5.7[i (IH,s、CHI −6,75〜7,26 [8H,m、(C2H3OMc)X2)実施例 1 アセトン水溶液 (3S、45.1’R)−1−(p−ジアニシルメチル
)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−アセチル−2−アゼチジノン153.3mg
 (0,308mmol)を90%アセトン水溶液7.
7 mlに溶解した。この溶液に90%ベルオキソニ硫
酸ナトリウム825゜hg (3,08s層of)とリ
ン酸水素二ナトリウム437.3a+g (3,08m
層of)を水7.7mlに溶かした溶液を、アセトンリ
フラックスの条件で10分毎に3分割して(約2 、 
Omlづつ)滴下した。
反応液をリフラックスさせながら更に1時間攪はんし反
応を完結させた。反応液を氷水で冷却しながらそのまま
減圧下でアセトンを留去させた。
アセトンを留去させた水層を酢酸エチル20m1で2回
抽出し、酢酸エチル層を合わせて硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下で溶媒を留去した後の残渣をシリカゲル
カラム(ジクロロメタン−ジクロロメタン:酢酸エチル
−9=1)で分離精製して(3S、4S、1’R)−3
−(r−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4
−アセチル−2−アゼチジノンの白色結晶74.4mg
 (収率89%)を得た。
得られた結晶をヘキサンにて再結晶し融点72.5〜7
3.5℃の白色結晶を得た。
H−NMR(CDCN 3)δ 一〇−11(6H,s 、(CH3S l ) ×2)
−mo、90 (9H,s 、(CHa  C) X 
3)−1,13(3H,d、 CH3) −2,25(3H,s 、 CHa) −3,08(IH,m、CH) =4.28 (2H,m、CHx2) =6.05 (I H,b s、  NH)このNMR
スペクトルデータは標品のスペクトルデータと一致した
実施例 2 アセトニトリル水溶液 (3S、4S、1’R)−1−(p−ジアニシルメチル
)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−アセチル−2−アゼチジノン209.5mg
 (0,421mmol)を90%アセトニトリル水溶
液10m1に溶解した。この溶液に90%ベルオキソニ
硫酸ナトリウム1.113g (4,21smol)と
リン酸水素二ナトリウム597.7mg (4,21m
mol)を水10m1に溶かした溶液を、75℃で10
分毎に3分割して(約3.3mlづつ)滴下した。反応
液を75℃で更に2分間攪はんし反応を完結させた。反
応液を氷水で冷却しながらそのまま減圧下でアセトニト
リルを留去させた。アセトニトリルを留去させた水層を
酢酸エチル25m1と15m1で2回抽出し、酢酸エチ
ル層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で
溶媒を留去した後の残渣をシリカゲルカラム(ジクロロ
メタン−ジクロロメタン:酢酸エチル−9:1)で分離
精製して(3S、4S。
1’R)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリルオキ
シエチル)−4−アセチル−2−アゼチジノンの白色結
晶LO1,3■(収率89%)を得た。
得られた結晶のNMRは先の実施例のNMRと一致した
実施例 3 アセトニトリル水溶液 (3S、4S、1’R)−1−(p−ジアニシルメチル
)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−アセチル−2−アゼチジノン61.3I1g
 (0,123auaol)を90%アセトニトリル水
溶液3.Omlに溶解した。この溶液にベルオキソニ硫
酸カリウム333.0II1g (1,23a+mol
)とリン酸水素−カリウム187.8a+g (1,2
3maol)を水3.0mlに溶かした溶液を、75℃
で10分毎に3分割して(約1.Omlづつ)滴下した
。反応液を75℃で更にlO分間攪はんし反応を完結さ
せた。反応液を氷水で冷却しながらそのまま減圧下でア
セトニトリルを留去させた。アセトニトリルを留去させ
た水層を酢酸エチル10m1で2回抽出し、酢酸エチル
層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶
媒を留去した後の残渣をシリカゲルカラム(ジクロロメ
タン−ジクロロメタン:酢酸エチル−9=1)で分離精
製して(3S、4S。
1’R)  −3−(1’−t−ブチルジメチルシリル
オキシエチル)−4−アセチル−2−アゼチジノンの白
色結晶28.2w+g (収率78%)を得た。
得られた結晶のNMRは先の実施例のNMRと一致した
実施例 4 アセトニトリル水溶液 (BS、4S、1’R)−1−(p−ジアニシルメチル
)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−アセチル−2,−アゼチジノン87.7mg
 (0,176mll1ol)とベルオキソニ硫酸カリ
ウム47(i、3mg (1,76m5ol)とリン酸
水素二カリウム306.9mg (1,7[immol
)を50%アセトニトリル水溶液14m1に溶解した。
この溶液を60℃に加熱し、更に1時間20分間攪はん
した。反応液を氷水で冷却しながらそのまま減圧下でア
セトニトリルを留去させた。アセトニトリルを留去させ
た水層を酢酸エチル4mlで3回抽出し、酢酸エチル層
を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去した後の残渣をシリカゲルカラム(ジクロロメタ
ン−ジクロロメタン:酢酸エチル−9=1)で分離精製
して(3S、4S、1’R)−3−(1’−t−ブチル
ジメチルシリルオキシエチル)−4−アセチル−2−ア
ゼチジノンの白色結晶34.0mg (収率71%)を
得た。
得られた結晶のNMRは先の実施例のNMRと一致した
実施例 5 アセトニトリル水溶液 (3S、43.1’R)−1−(p−ジアニシルメチル
)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−アセチル−2−アゼチジノン250.6a+
g (0,504n+l1ol)を90%アセトニトリ
ル水溶113m1に溶解したのちN、N−ジメチルアセ
トアミド465μgを添加した。この溶液にベルオキソ
二硫酸カリウム1.381 g (5,04mmol)
とリン酸水素二カリウム877.2mg (5,04m
aol)を水13m1に溶かした溶液を、75℃で10
分毎に3分割して(約4.3mlづつ)滴下した。反応
液を75℃で更に35分間攪はんし反応を完結させた。
反応液を氷水で冷却しながらそのまま減圧下でアセトニ
トリルを留去させた。アセトニトリルを留去させた水層
を酢酸エチル15m1で3回抽出し、酢酸エチル層を合
わせて硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留
去した後の残渣をシリカゲルカラム(ジクロロメタン−
ジクロロメタン:酢酸エチル−9:1)で分離精製して
(3S、43.1’R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル)−4−アセチル−2−アゼチ
ジノンの白色結晶109.7mg (収率80%)を得
た。
得られた結晶のNMRは先の実施例のNMRと一致した
実施例 6 アセトニトリル水溶液 (3S、4S、1’R)−1−(p−ジアニシルメチル
)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−アセチル−2−アゼチジノン58.1mg 
(0,117IIIlol)を90%アセトニトリル水
溶液2.9mlに溶解した。この溶液にベルオキソニ硫
酸アンモニウム28B、4a+g (1,17mmol
)とリン酸水素二アンモニウム154.2mg (1,
17+nol)を水2.9mlに溶かした溶液を、75
℃で10分毎に3分割して(約1.Omlづつ)滴下し
た。反応液を75℃にて更に30分間攪はんし反応を完
結させた。反応液を氷水で冷却しながらそのまま減圧下
でアセトニトリルを留去させた。アセトニトリルを留去
させた水層を酢酸エチル10m1で2回抽出し、酢酸エ
チル層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
で溶媒を留去した後の残渣をシリカゲルカラム(ジクロ
ロメタン−ジクロロメタン:酢酸エチル−9=1)で分
離精製して(3S、4S。
1’R)  −3−(1’−t−ブチルジメチルシリル
オキシエチル)−4−アセチル−2−アゼチジノンの白
色結晶23.0mg (収率72%)を得た。
得られた結晶のNMRは先の実施例のNMRと一致した
実施例 7 アセトン水溶液 (3S、4S、1’R,1’ R)−1−(p −ジア
ニシルメチル)−3−C1’−ヒドロキシエチル)−4
−(1’−ベンジルオキシエチル)−2−アゼチジノン
2G3.7mg (0,554mmol)を90%ア七
トン水溶液13.2mlに溶解した。この溶液に90%
ペルオキソニ硫酸ナトリウム1.487g (5,54
mmol)とリン酸水素二ナトリウム787.2mg 
(5,54ma+ol)を水13.2mlに溶かした溶
液を、アセトンリフラックスの条件で10分毎に3分割
して(約4.4mlづつ)滴下した。反応液をリフラッ
クスさせながら更に40分間攪はんし反応を完結させた
。反応液を氷水で冷却しながらそのまま減圧下でアセト
ンを留去させた。アセトンを留去させた水層を酢酸エチ
ル20m1で2回抽出し、酢酸エチル層を合わせて硫酸
マグネシウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を留去した後
の残渣をシリカゲルカラム(ジクロロメタン−ジクロロ
メタン:酢酸エチル−2:1〜4:1)で分離精製して
(3S、 4S、  1’R。
1’ 5)−3−(1’−ヒドロキシエチル)−4−(
1′−ベンジルオキシエチル)−2−アゼチジノンの白
色結晶99.2mg (収率72%)を得た。
得られた結晶をメタノールにて再結晶し、融点129〜
130℃の白色結晶を得た。
H−NMRCCDCl 3)δ −1,25[3H,d、 CH3) −1,31[3H,d、 CH3] =2.88 (IH,m、CH) −3,58(2H,m、CHx2) −4,16(IH,m、CH:1 −4.55 C2H,dd、 CH2−Ph)=5.9
5 (I H,b s、  NH)−7,25(5H,
S、 C6H3) このNMRスペクトルデータは標品のスペクトルデータ
と一致した。
実施例 8 アセトン水溶液 (3S、4S、1’R,1’ R)−1,−(p −ジ
アニシルメチル)−3−(1”−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル)−4−(1’ −ベンジルオキシエ
チル)−2−アゼチジノン237.2mg(0,402
ma+ol)を90%アセトン水溶液11.9mlに溶
解した。この溶液に9026ベルオキソニ硫酸ナトリウ
ム1.0(i4g (4,02ma+ol)とリン酸水
素二ナトリウム570.9mg (4,02mff1o
l)を水11.9mlに溶かした溶液を、アセトンリフ
ラックスの条件で10分毎に3分割して(約4.Oml
づつ)滴下した。反応液をリフラックスさせながら更に
45分間攪はんし反応を完結させた。反応液を氷水で冷
却しながらそのまま減圧下でアセトンを留去させた。ア
セトンを留去させた水層を酢酸エチル20m1で2回抽
出し、酢酸エチル層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下で溶媒を留去した後の残渣をシリカゲルカ
ラム(ジクロロメタン−ジクロロメタン:酢酸エチル−
19:1)で分離精製して(3S、 4S。
1’R,1’ S) −3−(1’−t−ブチルジメチ
ルシリルオキシエチル)−4−(1’  −ベンジルオ
キシエチル)−2−アゼチジノンの無色オイル99.5
+ag (収率68%)を得た。
H−NMR(CD(Jl 3)δ −〇−07 [6H2s 、(CHa  S I)×2
)−〇、871:9H,s、  (CHa  C) X
3)利、22 (3H,d、 CH3) 帽、25 (3H,d、 CH3) −2,74(IH,m、CH) =3.52 (2H,m、CHx2] −4,17(L H,qulnL 、  CH)−4,
47(2H,dd、 CH2−Ph)=5.87 (I
 H,b s  NH)−7,25(5H,S、 C6
H3) このNMRスペクトルデータは標品のスペクト ゛ルデ
ータと一致した。
実施例 9 アセトン水溶液 (3S、4S、1’R,1’ R)−1−(p−ジアニ
シルメチル)−3−(1’−t−ブチルジメチルシリル
オキシエチル)−4−(1’  −ヒドロキシエチル)
−2−アゼチジノン40.3mg(0,081gmol
)を90%アセトン水溶液2.Omlに溶解した。この
溶液に90%ベルオキソニ硫酸ナトリウム2134mg
 (0,808smol)とリン酸水素二ナトリウム1
14.5mg (0,806+uol)を水2.0ml
に溶かした溶液を、アセトンリフラックスの条件で10
分毎に3分割して(約0.7mlづつ)滴下した。反応
液をリフラックスさせながら更に40分間攪はんし反応
を完結させた。反応液を氷水で冷却しながらそのまま減
圧下でアセトンを留去させた。アセトンを留去させた水
層を酢酸エチル10m1で2回抽出し、酢酸エチル層を
合わせて硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を
留去した後の残渣をシリカゲルカラム(ジクロロメタン
−ジクロロメタン:酢酸エチル−19:1)で分離精製
して(3S。
4S、1’R,1’ 5)−3〜 (1’−t−ブチル
ジメチルシリルオキシエチル)−4−(1’  −ヒド
ロキシエチル)−2−アゼチジノンの無色オイル5.1
 mg (収率23%)を得た。
H−NMR(CDCN 3)δ 一〇、08 (6H,s、(CHa  Sl)×23−
〇、88 C9H,s 、(CHa  C) ×3 )
−1,23[3H,d、 CH3) −1,25[:3H,d、 CH3) =2.85 [IH,m、CH) −3,55(2H,dd、CH) −3,72(IH,m、CH) −4,20(I H,quint 、  CH)=I3
.11 (I H,b s   NH)このNMRスペ
クトルデータは標品のスペクトルデータと一致した。
参考例 2 HCΩ mメタノール 97%ジーp−アニシルケトン9.29g(37amo
l)とギ酸アンモニウム14.07 g (220aa
+ol)を180〜190℃で4時間攪はんし、次いで
ホルムアミド5.0 g (11111a+ol)と無
水塩化マグネシウム247mgを添加し、同温度で2時
間攪はんした。反応液を冷却後塩化メチレンを加えて反
応混合物を溶解したあと有機層を水洗した。水洗後の有
機層を減圧乾固しlO,25g、 (粗衣率:102%
)のホルミルアミン体を得た。これに約1規定塩酸メタ
ノール溶液(市販の塩酸をメタノールで12倍に希釈し
たもの) 55m1を加え環境下2時間反応した。冷却
後減圧乾固し、水50m1に溶解し不溶物をトルエン5
0m1で二回抽出した。水層に50%水酸化ナトリウム
水溶液を加えてpH+2とした後トルエン50m1で二
回抽出し硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で
留去することにより目的とするジ−p−アユシルメチル
アミンが薄黄色の結晶として8.48g (収率94%
)で得られた。
H−NMR(CDCΩ3)δ −t、7o [2H,s、 NH2] −3,77C6H,s 、(CHa O) ×2)=5
.12[IH,s、CH) −6,78〜7.31

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R^1は、水素または水酸基の保護基を表し、R
    ^2は、炭素数1〜4の直鎖または分岐低級アルキル基
    、置換または無置換ビニル基、置換または無置換アリル
    基、置換または無置換アリール基、または置換または無
    置換アラルキル基を表し、R^3、R^4は一体となっ
    て酸素原子を表すか、R^3、R^4の一方が水素原子
    のとき他方は水酸基または保護された水酸基を表し、n
    は1または2を表す。〕で表されるN−置換−β−ラク
    タム誘導体を、有機溶媒水溶液中で、ペルオキソ二硫酸
    塩により酸化的にN位を脱保護することを特徴とする一
    般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R^1、R^2、R^3、R^4は前記と同じ意
    味を表す。〕で表されるN−無置換−β−ラクタム誘導
    体の製造方法。
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