JPH01235178A

JPH01235178A - 放電間隙装置

Info

Publication number: JPH01235178A
Application number: JP6105688A
Authority: JP
Inventors: Masaru Oda; 大小田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1988-03-15
Filing date: 1988-03-15
Publication date: 1989-09-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、配電線系統で使われる各種電気機器を、雷サ
ージから保護するのに利用して好適な放電ギャップとし
て用いられる放電間隙装置に関するものである。

従来の技術従来から配電系統の避雷手段として避雷器が利用されて
きた。これは放電ギャップと直列に非直線抵抗素子を接
続して、碍子などに気密収納されたものである。このよ
うな避雷器に使われる放電ギャップは、第２図に示すよ
うに絶縁物の円筒状間隔子１１に、両端部から放電電極
１２が対向配置されるように、重ね合わせて組立てられ
たものである。そして、このような放電ギャップは、碍
子などの中に気密収納されて概ね特性を維持していた。

また、通信機器などの低電圧分野に使用されていた放電
管は、それ自体が気密封止されていて、構造において類
似しているが、配電系統用としては放電開始電圧、雷サ
ージ電流耐量、系統事故時の信頼性など、種々の点で上
記避雷器とはその技術領域を異にしている。

発明が解決しようとする・課題近年、配電系統の電気機器の雷サージからの保護手段と
して、別途に避雷器を外付けすることなく、電気機器に
避雷器を内蔵するようになってきた。これはスペースや
経済的な制約、合理性の追求などから生まれたもので、
放電ギャップは、碍子などの中に気密収納することなく
、実用環境に影響されないように、それ自身か気密構造
のものが採用されるようになってきた。ところが、従来
技術による円筒状の間隔子を用いたものは、電気機器へ
組み込むに際して特別の工夫を要し、その結果構造が複
雑になったり、避雷器用の外装を必要としたりしていた
。

本発明では電気機器へ組み込むに際して特別の工夫を要
することなく、容易に装着できる放電間隙装置の構成を
開示するものである。

課題を解決するための手段以上のような課題を解決するために本発明の構成は、放
電ギャップの間隔子をセラミックからなる有底円筒のツ
ボ形とし、その底部側の外周部に傾斜面を設けてなるも
ので、この傾斜面を電気機器への装着部とするものであ
る。また、上記形状の間隔子の開口部に放電電極を有す
る電極板を、他方の底部に形成した貫通孔に間隔子底部
外側に当接して位置決めできる手段を備えた放電電極を
兼ねる中実導体を装着した構成を具備し、かつこれらを
気密封止して内部に不活性ガスを充填して構成されるも
のである。ここで、有底円筒からなる間隔子の外周部の
傾斜面は、電気機器への装着の仕方に応じて、その位置
や、傾斜方向、傾斜角度、傾斜面の大きさなどを適宜設
定すれば良い。

また、この傾斜面は間隔子を成形する段階で金型によっ
て形成しても良いし、成形の後に機絨加工によっても得
られる。しかし、セラミックを焼成した後に加工するの
は、主に経済的な理由から得策ではない。

作用このような構成にすることによって、電気機器への装着
は、有底円筒からなる間隔子の外周部の傾斜面に対応す
る受は部を設け、この部分で直接受けたり、０リングに
よるシール、樹脂による接着固定、ガラスによる接着封
止など、その装着手段に格段の自由度が得られることと
なる。

実施例以下、図面を参照しながら実施例を説明する。

第１図の有底円筒からなる間隔子１はアルミナ９２％の
内径φ１７ｍｍ、肉厚Ｂｍｍ、高さ３５ｍｍのもので、
有底部の外周に４５°の傾斜面６を６ｍｍ取ったもので
あシ、かつその両端面にＭｏ−Ｍｎのメタライズを施し
た。一方、Ｎ１４６％残Ｆａの板材を加工して、中央部
に放電電極２１部分を設けた電極板２を得、熱膨張係数
のほぼ協調をとった。

また、同材質で端子及び他方の放電電極を兼ね、途中に
間隔子１の底部外側に当接して位置決めできるだめのツ
バ３ａを設けた中実導体３を得た。

これらを間隔子１の開口部に電極板２を、他方の底部に
形成した貫通孔には中実導体３を装着するようにして組
立てて、水素炉中でロー付けした。

第１図において、４はそれによる接合部である。

ココで、ロー付けは銀ｏ　−（ＢＡｇ８　）で８５０℃
で処理した。この時の放電電極２ａと中実導体３の放電
電極部分とで構成されるギャップ間距離は７ｍｍであっ
た。その後、電極板２に設けた小孔（図示せず）によっ
て内部気体を吸引し、窒素ガス５と置換して溶接によっ
て封口した。

このようにして得られた第１図に示す放電間隙装置は、
放電開始電圧は１５〜１７ＫＶ　（商用周波）であって
、繰り返しの放電開始電圧のバラツキσ／Ｘは３％以下
であり、また放電耐量は４／１０１１ｓ６Ｑの雪インパ
ルス７０，０００ムで異常がなく、放電間隙装置として
安定した性能を示した。この試料を装着するに際して、
電気機器に設けたところの有底円筒の外周部に設けた傾
斜面に対応する受は部との間に、Ｏリングを介装し、ス
プリングで加圧して装着した。さらに、傾斜面と受は部
との間に樹脂を塗布し、硬化して装着した。また、同様
にガラスを塗布し、加熱溶融し接着して装着した。この
ようないずれの手段によっても好適な装着ができた。従
って、用途目的や実用環境によって装着手段を選べばよ
く、本発明によればいづれの方法にも対応できるもので
ある。

ここで、本発明においては、上記実施例では電極板２と
放電電極２ａは一体のものとしたが、これは別体でよく
、要は一体化されていればよいものである。また、有底
円筒の間隔子１は、その内径が雷サージ印加時の放電に
よる内圧上昇に耐えられるように、１０ｍｍ以上とする
ことが好ましいものであり、さらには構造体としての強
さを確保する上では、その肉厚を５ｍｍ以上とすること
が好寸しいことが実験により確認された。また、窒素ガ
スはその他の不活性ガスに置き換えてもよいものである
。

発明の効果以上詳述した通り、本発明によれば、放電間隙装置を配
電系統の電気機器に装着するに際して、セラミックから
なる有底円筒の間隔子の外周部に設けた傾斜面で種４の
装着手段の採用が可能となシ、耐雷機能を備えた信頼性
の高い電気機器を経済的に実現できるものであって、そ
の工業的価値は大である。なお、間隔子の外周部に設け
る傾斜面は、傾斜の方向、傾斜角度などを限定するもの
ではなく、実用目的に応じて設計することによって、同
等の効果が得られることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による放電間隙装置を示す断
面図、第２図は従来の放電間隙装置を示す断面図である
。１・・・・・・間隔子、２・・・・・・電極板、２ａ・
・・・・・放電電極、３・・・・・中実導体、３ａ・・
・・・・ツバ、４・・・・・・接合部、５・・・・・・
不活性ガス（窒素ガス）、６・・・・・・傾斜面。

Claims

【特許請求の範囲】

放電ギャップの間隔子がセラミックからなる有底円筒の
ツボ形で構成され、上記間隔子の開口部には放電電極を
有する電極板を設けるとともに、他方の底部に形成した
貫通孔には、底部外側に当接して位置決めできる手段を
備えた放電電極を兼ねる中実導体を装着した構成を具備
し、かつこれらを気密封止して内部に不活性ガスを充填
し、さらに上記間隔子の底部側の外周部に傾斜面を設け
たことを特徴とする放電間隙装置。