JPH01233429A - 光タッピング装置 - Google Patents

光タッピング装置

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JPH01233429A
JPH01233429A JP63060112A JP6011288A JPH01233429A JP H01233429 A JPH01233429 A JP H01233429A JP 63060112 A JP63060112 A JP 63060112A JP 6011288 A JP6011288 A JP 6011288A JP H01233429 A JPH01233429 A JP H01233429A
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JP
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light
probe
signal
optical
probe light
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JP63060112A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Imoto
信之 井元
Shigeru Saito
茂 斉藤
Yoshihisa Yamamoto
喜久 山本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、通信、情報処理において、S/N比の劣化を
極力少なくして、信号をタッピングする装置に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、信号をタッピングする技術で実用化されているも
のとして、たとえば同軸ケーブルを用いた信号のタッピ
ングがある。コンピュータネットワークやローカルなデ
ータネットワークとして、第8図に示すようなL A 
N (Local AreaNetwork)が一つの
会社内、一つのビル内(インテリジェット・ビル)、あ
るいは一つの地域内で用いられている。
第8図において、1はホストであり、たとえばCATV
の送信者のようなサービス提供者であったり、またはコ
ンピュータネットワークのホストコンピュータなどであ
る。2は主ケーブルとしての同軸ケーブルなどの主線路
、3は各加入者の端末、4は端末用ケーブルなどの端末
用線路である。
例えば、イーサ・ネットワークは同軸ケーブル及びデー
タ構造に課せられる規格の一つである。
また、データに限らず、音声信号や画像信号の送受信も
ケーブルを介して行われる。このようなネットワークで
は、各加入者端末3は、主ネットワークである同軸ケー
ブル2にタッピングを行い、信号の抽出および送信を行
う。同軸ケーブル2のタッピングを行うためには、通称
ネットワークトランシーバなどと呼ばれるタッピング装
置を用いる。
第9図にかかるタッピング装置の構造の一例を示す。
第9図において、タッピング装置の本体6を主ケーブル
2の被覆材の回りに取り付け、ここで、端末用同軸ケー
ブル4の中心線に接続された針5を被覆材の上から差込
み、主同軸ケーブル2の中心線に接するように取り付け
る。これにより、主ケーブル2の電気信号エネルギーの
一部が端末用ケーブル4に分岐され、また、逆に端末用
ケーブル4からの信号が主ケーブル2に供給される。以
上のようにして、ネットワークトランシーバを介して信
号の授受が行われる。
従来のこのようなタッピング装置では、主ケーブル2の
信号エネルギーの一部を抽出するという点が木質的であ
る。この場合には、主ケーブル2の信号エネルギーが一
つのタッピング装置により弱められてしまうため、必然
的にS/N比の劣化を伴う。かくして、一定のS/N比
を保つために挿入できる端末数、即ち加入できる加入者
数が限定される。
その他の従来の受動的なタッピング方法のいずれにおい
ても、「エネルギーの部分的抽出」を原理としている。
例えば、マイクロ波導波管を用いた方向性結合器、第1
0図に示す先導波路を用いた光方向性結合器、または第
11図に示す光ビームに対するビームスプリッタも同様
である。第10図において、7は主先導波路、8は端末
用先導波路である。it1図において、9はビームスプ
リッタ、10は光デイテクタである。
[発明が解決しようとする課題] これらの装置は、電磁波のエネルギーを分岐する時にシ
ョット雑音と呼ばれる雑音を信号に付加する。これは電
磁場のエネルギー量子、即ち光子がタッピングによって
無作為に抽出されるために発生する雑音である。従って
、抽出した信号にも通過させた信号にも雑音を付加する
。このような「エネルギーの部分的抽出」を用いたタッ
ピング装置が付加する雑音は以下のように評価できる。
第11図において、信号光の光子数をN、出射光の光子
数をn。U丁、出力光が光子数nである確立をP 0I
JT (n)、抽出した光子数をna1抽出した光子数
がnである確立をP 、 (n)、抽出した光子数から
推定した信号光の光子数をnm68M、ビー・ムスブリ
ツタの反射率をηとすると、 P ou’t (’)−、c、ηN−’(1−n )’
     (1)p a (n) ”’Ncn (1−
η)’−’η”     (2)n meas−n e
/ n               (3)で゛ある
。これらの式よりn□。及びn outの平均及び分散
は簡単に求まり、 くn□□> = N          (4)く(Δ
n□。)2>=N(1−η)/η (5)< n ou
t > = N (I  n )      (6)く
(Δn out) 2> = Na(1−77)  (
7)と計算される。規格化した光子数不確定さ■を、V
=(分数)/(平均値)2で定義すると(4)〜(7)
より、 (s / N ) 、、、eas−[71/ N−η)
]N   (8)(S/N)。、−[(1−η)/η]
N(9)となる。
即ち、反射率ηを1に近づけると、(S/N)□□−■
かつ(S/N)。ut−oとなり、η−〇とすれば(S
/N)、a、、−0かッ(s/N)out→(1)とな
る0両者は (S / N)ass−’ (S / N)o、” N
 2(10)の関係で制限されている。このように、「
エネルギーの部分的抽出」を利用した従来のタッピング
法は必ずこの制限を受け、光子数不確定さを成る値に確
保するために挿入し得るタッピング端子の数に上限が生
ずる。例えば、平均光子数100個で(S/N)mea
sと(s/N)、、tの双方に100以上(20dB以
上)の値を確保したいときには、このタッピング装置は
一段しか挿入できないことになる。
そこで、本発明の目的は、以上のような従来のタッピン
グ装置の欠点を改良し、S/N比の劣化を(lO)式よ
り少なくすることにより、多くのタッピング端子の挿入
を可能としたタッピング装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、強度が平
均Isの信号光の光強度変調信号を強度Ipのプローブ
光により測定する光タッピング装置において、信号光お
よびプローブ光の一方に対してはほぼ100%透過する
が他方をほぼ100%反射する特性を持つ第1ミラーを
介して信号光とプローブ光とを混合してほぼ同一のビー
ムとなし、そのビームを、長さがL (km) 、損失
係数がα(m−1)、三次の非線形光学定数がχの光カ
ー媒質において、 (πe / cεo)2 χ’l5Ip/λ5 λ2 
〉α2/exp(−2αL)  [−2αL−exp(
αL)+I]   (1)を満足するような条件のもと
で、通過させ(ただしCは真空中の光速度、Cはカー媒
質の誘電率、ε0は真空の誘電率)、再び第1ミラーと
同様な第2ミラーにより信号光とプローブ光を分離し、
その分離された信号光をそのまま出射光とし、その分離
されたプローブ光をホモダイン検波することによりプロ
ーブ光の位相を測定するように構成したことを特徴とす
る。
[作 用] 本発明では、光カー効果を用いて光伝送路のタッピング
を行う。すなわち、光カー効果により、信号光強度また
は信号光子数の情報をプローブ光の位相にコピーし、プ
ローブ光位相を検知することにより信号光の情報をタッ
ピングするので、カー媒質の光損失によるS/N比の劣
化を上回る。
さらに加えて、本発明では、従来のタッピング装置のS
/N比を上回るようにカー媒質および光源の光強度を高
めた構成をとっているので、タッピングによるS/N比
の劣化の低減が可能となる。
[実施例] 以下に、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図に本発明の原理的構成を示す。
ここで、信号光とプローブ光は入射ミラー11により合
波され、カー媒質12を通過する。ミラー11は、信号
光を100%通過させると共に、プローブ光を100%
反射させるような(或はその逆)特殊ミラーである。カ
ー媒質12中で、光カー効果により信号光強度(信号光
子数)に比例した位相変化がプローブ光にもたらされる
。即ち、信号光強度の情報がプローブ光位相にコピーさ
れる。
カー媒質12を通過後、出射ミラー13により信号光と
プローブ光とは分離され、信号光はそのまま通過して、
出力光として取り出されて主線路2を伝搬する。ミラー
13はミラー11と同様なミラーである。プローブ光の
位相を位相検波器14で測定することにより、信号光強
度の情報をタッピングすることができる。すなわち、こ
の位相検波器14からタッピング出力を取り出す。
このような構成の本発明タッピング装置が、第9〜第1
1図に示した従来の装置のS/N比、即ち(10)式よ
り小さいS/N比を有するための装置構成条件は、後述
の実施例で説明するとおり次のようになる。
信号光強度をr s (w / m 2)、波長をλ、
(m)、プローブ光強度をIP(W/m”)、波長をλ
、(m)、カー媒質の長さをL (m) 、カー媒質の
損失係数がα(m−’) 、カー媒質の三次の非線形光
学定数をχ(MKSi位)とするとき、 (πε/cEO)2 χ21slp/λ8 λ1 〉α
2/ exp(−2a L) [2a L−exp(a
 L)+I]     (11)ただし、Cは真空中の
光速度、εoは真空の誘電率、εは媒質の誘電率である
。この条件を満たすようにタッピング装置を構成すれば
、後述の通り従来のタッピング装置よりS/N比が上が
り、より多くのタッピング装置をネットワークに挿入す
ることができる。
以上の説明から分かるように、本発明ではエネルギーの
部分的抽出を用いずに、光カー効果により情報のコピー
を行う点が従来のタッピング装置とは異なる。特にカー
媒質の有する損失係数によるS/N比の劣化を補償し、
従来のタッピング装置より優れたS/N特性を有するよ
うに、カー媒質及び光源の光強度等を選ぶように構成す
る。
[実施例1] 第2図は本発明の第一の実施例である。ここでは、カー
媒質12として、単一モード石英光ファイバを用いる。
単一モード石英光ファイバは、光ビームの断面積が約5
0μm2までに小さくできるため、光強度を上げること
ができ、また、長さを数kmまでとれるため、カー効果
を長尺にわたり利用でき、かつ波長1.55ミクロンで
0.2dB/kmという低損失値が得られる。
信号光を得るためには、波長1.55ミクロンの半導体
レーザまたはFセンターレーザ15を用い、プローブ光
を得るためには、波長1.32ミクロンのYAGレーザ
または半導体レーザ16を用いる。
ミラー11および13は多層蒸着膜ミラーで構成し、こ
れらミラーを波長1.55ミクロンの光に対しては透過
率99.5%以上、波長1.32ミクロンの光に対して
は反射率99.5%以上とする。
信号光はミラー11.光ファイバー12、ミラー13を
通過し、光ファイバ12の損失のみ受けて、出力光とし
て主線路2に向けて出射する。
プローブ光はビームスプリッタ17で第1光路のプロー
ブビーム18と第2光路の参照ビーム19とに分けられ
る。
プローブビーム18はミラー11により信号光と同じ光
路に合成され、光ファイバ12を通過した後、ミラー1
3で信号光から分離され、174波長板20を通過後、
ビームスプリッタ21で参照ビーム19と合流する。
参照ビーム19は、第1光路と第2光路との光路長さを
合わせるために、ダミーファイバ22を通り、ビームス
プリッタ21において、ミラー13およびl/4波長板
20を通過してきたプローブビームと合流する。
ビームスプリッタ21からの2つの出力光をバランスド
ミキサーディテクタによる位相検波器14に導く。すな
わち、これら2つの出力光を光デイテクタ23および2
4に導き、その各検出出力を差動増幅器25に供給し、
この差動増幅器25からタッピング出力を取り出す。
以上の構成によって、高効率で第1および第2光路の干
渉出力を得る。すなわち、プローブ光に対しては、全系
はマツハツエンダ−の干渉計になっており、第1光路と
第2光路の位相差がバランスドミキサーディテクタ14
により電流値工として出力される。カー媒質では、信号
光の強度に比例してプローブビームに対する屈折率が変
化するので、信号光の強度(光子数)に比例した出力電
流Iが観測される。
以上により、信号光はカー媒質である光ファイバ12の
損失のみを受けて通過し、カー効果により強度が測定さ
れる。このようにして、本発明実施例では、エネルギー
の部分的抽出を行うことなしに、信号光のタッピング装
置を構成することができる。
このタッピング装置の測定値と出力光に対するS/N比
が、従来のタッピング装置についての(lO)式より上
回るための装胃構成条件を以下のようにして定める。
カー媒質としての光ファイバ12の全損失をηとすれば
、出射光に対するS/N比は(9)式と同じである。従
って、カー効果でタッピングした信号のS/N比を求め
、それが(8)式より大きくなる条件を求めることが必
要である。
第3図はS/N比計算のために用いたモデルである。損
失を持つカー媒質12を、M個の損失仮12八−1,1
2八−2,・・・、 12A−Mと無損失カー媒質12
B−1゜128−2 、・・・、12B−Mとが交互に
並んだもので置き換える。有限のMに対しS/N比を計
算した後にM −(1)とする。ただし、総損失ηとト
ータルなカ一定数は一定とする。また、ダミー光ファイ
バ22の損失も同じくηとする。S/N比のS (si
gnal)はカー効果によるプローブ光の位相シフト量
である。
N(口oise)はプローブ光がもともと持っている位
相の雑音成分である。プローブ光として理想的なレーザ
の出力光であるコヒーレント状態の光を用いるものとし
て計算した結果、 S/N−N ((πε/cεo)2(IL)21sIp
/λSλp・[η/ IL n (1−77)]2+η
2/[η(2−η) +2(1−η)in(1−η)])         
(12)なる表式を得る。ただし、ビームスプリッタの
透過率を0.5とした。これは、プローブ光の強度を一
定としたときに最もS/N比を大きくする条件である。
また、バランスドミキサーディテクタに含まれる受光器
の量子効率ηDは100%とした。
これが(8) Kより大きくなる条件として、(It 
6 / C60)2(Z L)’l5lp/λ、λ2 
〉[ILn(+−η)]”/(1−η)[−2(l−n
)  Il、n(1−η)−η]          
           (13)を得る。総損失ηは損
失係数αと媒質長りを用いて、 η−exp(−αL) で表わされるので、(13)式は(11)式に一致する
光ファイバのビーム断面積を50μI2、三次の非線形
光学定数を3.6 x 10−”MKSとして、(11
)式を満たす信号光とプローブ光のQND(量子非破壊
)測定に必要な光強度積pSp、(w2)を媒質長、す
なわちファイバ長L (kn+)の関数として表わした
ものを第4図に示す。
第4図より、媒質長が短くなるほど必要な光強度が無限
に大きくなることが分かる。また、各損失係数0.2,
0.3.・・・(dB/km) に対して許される最大
媒質長し、□(km)及び必要な光強度を最小にする最
適媒質長が存在する。
たとえば、0.2dB/kmの損失値に対しては最大媒
質長L□8は27km、最適長は8kmである。このと
きの必要光強度は信号光及びプローブ光の双方に対して
40mWとなる。
この条件のとぎ、本実施例は従来のタッピング装置のS
/N比を凌駕する。これより大きなカー定数、光強度の
カー媒質を使用すればするほど、このタッピング装置を
従来のよりも多くの個所に挿入できる。カー媒質として
は、光ファイバーだけでなく、超格子構造のGaAs、
 Gd5Se 、有機非線形材料のポリジアセチレン等
、カ一定数の極めて大きい物質を用いるなどにより、必
要光強度を下げることも可能である。
[実施例2] 第9図は本発明の第2の実施例である。第1実施例と異
なる点は、第1実施例ではプローブ光の位相検波にマツ
ハツエンダ−干渉計を用いたのに対し、第2実施例では
リング型干渉計を用いたことにある。これにより干渉計
の安定化が第1実施例の場合より容易となる。
即ち、第1実施例では、プローブビーム18と参照ビー
ム19が完全に別売路のため、長尺のカー媒質12の場
合には、基準位相差(干渉計の動作点)に雑音が生じ、
その制御のためにフィードバック制御が必要となる場合
がある。
これに対して、リング型干渉計では、プローブビームと
参照ビームが同一のため、このような雑音は生じない。
しかし、通常のリング型干渉計ではプローブビームと参
照ビームが完全に同一の光路をとるため、今度は基準位
相差、即ち動作点を任意に選択できない。
そこで、本実施例では、偏光ビームスプリッタを用いて
プローブビーム18と参照ビーム19の一部を別売路に
して動作点の安定化と制御を同時に可能とするように構
成する。これはマツハツエンダ−干渉計とリング型干渉
計の長所のみを組み合わせたものである。
第1実施例と同じく、信号光は波長1.55ミクロンの
半導体レーザまたはFセンターレーザ15を用いて得る
。プローブ光は波長1.32ミクロンのYAGレーザま
たは半導体レーザ16を用いて得る。11および12は
多層蒸着膜ミラーであり、波長1.55ミクロンの光に
対しては透過率99.5%以上、波長1.32ミクロン
の光に対しては反射率99.5%以上とする。31はX
偏光を通過し、X偏光を反射する偏光ビームスプリッタ
である。32は逆にy 1m光を通過し、X偏光を反射
する偏光ビームスプリッタである。
信号光はミラー11.光ファイバ12、ミラー13を通
過し、光ファイバ12の損失のみを受けて出力光として
主線路2に向けて出射する。
プローブレーザ16からのプローブ光はy m光(垂直
偏光)のレーザビームであって、ビームスプリッタ17
により右回り光(プローブビーム18)と左回り光(参
照ビーム19)とに分けられる。
プローブビーム18は偏光回転板33によりX偏光(水
平偏光)となり、ミラー11により信号光と同じ光路に
合成され、ついで光ファイバ12を通過した後、偏光ビ
ームスプリッタ32で信号光から分離され、さらに17
4波長板34を通過した後、ファイバカップラ35で参
照ビームと合流する。ファイバカップラ35は光ファイ
バによって構成したビームスプリッタである。
ここで、ビームスプリッタ17からの参照ビーム19は
、ミラー13で信号光ビームと逆方向に合わせられ、フ
ァイバ12と通過後、偏光ビームスプリッタ31で信号
光より分離され、さらにミラー36を経てファイバーカ
ップラ35において、上述したl/4波長板34からの
プローブビームと合流する。
ファイバカップラ35からの出力光を光ディテクタ23
.24で受光し、両川力を差動増幅器25に供給してタ
ッピング出力を得る。
以上のようにして、本実施例では、プローブビームと参
照ビームとが別売路となるので、そのうちの一方の光路
に位相板を挿入することにより、両ビーム者の干渉に際
して基準位相差(動作点)を自由に選択でき、したがっ
て、干渉計の最大感度点に設定可能となる。
以上のような機能は次のような構成でも実現可能である
。偏光ビームスプリッタ31および32を同一のX偏光
通過ミラーで構成し、光ファイバ12を偏光保存ファイ
バとする。偏光保存ファイバとしては、たとえばPAN
DAファイバ[文献:Y。
5asaki  et  al、:IEEE  Lig
htwave  Technology  LT−4(
1986)]等が利用できる。このファイバを90度ね
じり、左端のX偏光を右端のX偏光に変換し、右端のX
偏光を左端のX偏光に変換する。これにより左端のy 
(m光プローブビームは右端でxim光となり、偏光ビ
ームスプリッタ32にて主光路(信号光路)から取り出
される。参照ビームについても同様である。後述の実験
例(第6図)ではこの構成をとった。
ファイバーカップラ35の出力をバランスドミキサーデ
ィテクタ14に導き、ここで、右回りのプローブビーム
と左回りの参照ビームの干渉出力を電流値■として出力
する。
カー媒質12では、信号光の強度変化に比例してプロー
ブビームに対する屈折率が変化するので、信号光の強度
(光子数)変化がプローブビームの位相変化にコピーさ
れる。一方、参照ビームはカー媒質12中を信号光と逆
方向に伝搬するので、参照ビームの位相には信号光の強
度変化の平均値に比例した位相変化が起こる。従って、
両者の干渉出力としては、進行光強度の平均からの変化
分が検知される。したがって、本実施例は信号光のタッ
ピング装置となる。
リング型干渉計の長所は、干渉計が安定である点にある
。この場合の信号光の変調速度は、カー媒質を光が通過
する時間より速くなければならない。カー媒質全体を集
中定数素子と見なせるような遅い変化分は検知されない
。例えば、IMIIzの変調信号に相当する媒質長は3
0Q11+であるから、それ以上の媒質長が必要となる
。カー媒質12として光ファイバを用いるときには媒質
長300は容易に達成できる。
本実施例を用いたタッピング装置において、レーザ15
からの信号光を音響光学変調器(AOM)37で変調し
て得た変調信号光を光ファイバ12に通して得た出力光
と、その変調信号光をプローブ光でタッピングして得ら
れたタッピング出力のシンクロスコープ上での観測結果
を第6図に示す。ここでは、光ファイバ12として、長
さ10?nの偏光保存ファイバであるPANDAファイ
バを用いた。
光変調器37における変調信号としてはI MHzの方
形波を用いた。このタッピング出力によれば、変調信号
の情報が正しく取り出されていることがわかる。
本実施例のS/N比が従来のタッピン装置を上回る装置
構成条件は、第1実施例の場合と全く同様であり、(1
1)式で与えられる。
なお、以上の構成において、X偏光とX偏光とを入れ換
えてもよく、また直a!偏光の代わりに円偏光を用いて
もよい。一般には、直交する任意の二つの楕円偏光を用
いてもよい。
[実施例3] ここでは、第1または第2実施例においてプローブ光と
してスクイズド光を用いる。第1実施例で説明した通り
、S/N比のN (noise)はプローブ光の位相雑
音である。第1および第2実施例ではプローブ光として
コヒーレント状態のレーザ光を用いるために装置構成条
件(11)式が必要であった。
他方、スクイズド光はコヒーレント状態より位相雑音が
少ない光であり、これをプローブ光に用いることにより
、タッピングにおけるS/N比を大幅に大きくでき、制
限条件(11)式をはずすことができる。
スクイズド光の性質および発生法については、文献(J
ournal of the 0ptical 5oc
iety of八へerica 1987年lO月スク
イズトステート特集号)に記述されている。現在ショッ
ト雑音より5dBはど低雑音のスクイズド光が発生され
ているが、このスクイズド光をプローブ光に用いること
により、第1実施例で述べた必要光強度またはカ一定数
を約173に下げることができる。ざらに低雑音のスク
イズド光発生方式も開発されつつあるので、これを用い
ることにより、本発明タッピング装置のS/N比を大幅
に改善することができる。
[実施例4] この実施例では、第1または第2実施例においてプロー
ブ光をビームスプリッタ17で分岐してプローブビーム
18と参照ビーム19を作った代わりに、位相相関を有
する二つの光を別個に発生させてプローブビームと参照
ビームとする。
第7図に光パラメトリツク増幅または発振による相関光
の発生法を示す。
第7図において、光パラメトリツク発振の場合には、レ
ーザ光源からのポンプ光41をχ12′ 媒質42に入
射させ、ポンプ43の他に発振光44とアイドラ光45
を得る。光パラメトリツク増幅の場合には、χ32) 
媒質42に対して、ポンプ41と共に信号光46を入射
させて、光44として、増幅された信号光を得る。
縮退型光パラメトリック増幅の場合は、発生する二つの
光44および45の振動数が同一となるので、ホモダイ
ン検波に適する。非縮退パラメトリック増幅の場合は、
これら二つの光44および45が異なる振動数となるの
で、ヘテロダイン検波に用いる。発生した二つの光44
および45はそれぞれ単独では通常のコヒーレント状、
態の光と同じかそれ以上の位相雑音を有しているが、両
者の位相の間に強い相関があるため、両者の位相差には
雑音が無い。従って、片方をプローブビーム、もう片方
を参照ビームとすることにより、プローブビームの位相
変化を無雑音で検知でき、高いS/N比でのタッピング
が可能となる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、信号の情報のタ
ッピングを行うに際し、従来のように信号エネルギーの
一部を抽出するのではなく、光カー効果を用いて信号光
強度の情報をプローブ光の位相にコピーし、プローブ光
位相を検知することにより信号光の情報をタッピングす
るので、カー媒質の光損失によるS/N比の劣化を上回
る。さらに加えて、木発明では、従来のタッピング装置
のS/N比を上回るようにカー媒質および光源の光強度
を高めた構成をとっているので、タッピングによるS/
N比の劣化の低減が可能となる。本発明を用いることに
より、LAN等のネットワーク内に挿入できる端末数を
飛躍的に増大できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理的構成の説明図、第2図は木発明
の第1実施例を示す構成図、第3図は本発明の装置構成
条件の計算に用いたモデルの説明図、 第4図は本発明の装置構成条件におけるL−PsPP特
性図、 第5図は本発明の第2実施例の構成図、第6図は本発明
によるa測結果を示す信号波形図、 第7図は光パラメトリツク増幅または発振による相関光
の発生の説明図、 第8図は従来のタッピング装置が使用されている一例と
してのL A N (Local Area Net+
vork)の概念図、 第9図は従来のエネルギー抽出型タッピング装置の一例
としてのネットワークトランシーバの一例の構成図、 第10図は先導波路を用いた従来のエネルギー抽出型タ
ッピング装置の他の例である方向性結合器を示す構成図
、 第11図は同じくビームスプリッタを用いた従来のエネ
ルギー抽出型タッピング装置の他の例を示す構成図であ
る。 1・・・ネットワークのホスト、 2・・・主線路、 3・・・加入者の端末、 4・・・端末用線路、 5・・・針、 6・・・ネットワークトランシーバ本体、7・・・主先
導波路、 8・・・端末用先導波路、 9・・・ビームスプリッタ、 lO・・・光デイテクタ、 11・・・入射ミラー、 12・・・カー媒質、 12八−1,12A−2,・・・、12八−M・・・損
失板、12B−1,128−2、・・・、 128−M
・・・無損失カー媒質、13・・・出射ミラー、 14・・・位相検波器、 15・・・信号光レーザ、 16・・・プローブ光レーザ、 17.21・・・ビームスプリッタ、 18・・・プローブビーム、 19・・・参照ビーム、 20・・・174波長板、 22・・・ダミーファイバ、 23.24・・・光デイテクタ、 25・・・差動増幅器、 31.32・・・偏光ビームスプリッタ、33・・・偏
光回転板、 34・・弓/4波長板、 35・・・ファイバカップラ、 36・・・ミラー、 37・・・音響光学変調器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)強度が平均I_sの信号光の光強度変調信号を強度
    I_pのプローブ光により測定する光タッピング装置に
    おいて、 前記信号光および前記プローブ光の一方に対してはほぼ
    100%透過するが他方をほぼ100%反射する特性を
    持つ第1ミラーを介して前記信号光と前記プローブ光と
    を混合してほぼ同一のビームとなし、そのビームを、長
    さがL(km)、損失係数がα(m^−^1)、三次の
    非線形光学定数がχの光カー媒質において、 (πε/cε_o)^2χ^2I_sI_p/λ_sλ
    _p>α^2/exp(−2αL)[−2αL−exp
    (αL)+I](1)を満足するような条件のもとで、
    通過させ(ただしcは真空中の光速度、εはカー媒質の
    誘電率、ε_oは真空の誘電率)、再び前記第1ミラー
    と同様な第2ミラーにより信号光とプローブ光を分離し
    、その分離された信号光をそのまま出射光とし、その分
    離されたプローブ光をホモダイン検波することによりプ
    ローブ光の位相を測定するように構成したことを特徴と
    する光タッピング装置。 2)請求項1において、前記プローブ光としてスクイズ
    ド光を用い、(1)式の条件をはずした装置構成となし
    たことを特徴とする光タッピング装置。 3)請求項1において、前記プローブ光の位相を測定す
    るにあたり、前記プローブ光の参照光との干渉によるホ
    モダイン又はヘテロダイン検波を用い、前記プローブ光
    と前記参照光との間に位相相関を有する光を用い、(1
    )式の条件をはずした構成となしたことを特徴とする光
    タッピング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03165128A (ja) * 1989-07-21 1991-07-17 Robert R Alfano テラヘルツ繰返し率の光計算システムおよび混位相変調を基礎とした光処理装置を用いる通信システムならびに論理素子
JP2004006943A (ja) * 1995-12-13 2004-01-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光増幅器

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JP2004006943A (ja) * 1995-12-13 2004-01-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光増幅器

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