JPH0123170B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0123170B2
JPH0123170B2 JP56012906A JP1290681A JPH0123170B2 JP H0123170 B2 JPH0123170 B2 JP H0123170B2 JP 56012906 A JP56012906 A JP 56012906A JP 1290681 A JP1290681 A JP 1290681A JP H0123170 B2 JPH0123170 B2 JP H0123170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
line
valve
dialysate
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56012906A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56119255A (en
Inventor
Shigeto Haraguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1290681A priority Critical patent/JPS56119255A/ja
Publication of JPS56119255A publication Critical patent/JPS56119255A/ja
Publication of JPH0123170B2 publication Critical patent/JPH0123170B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は正確に調節された比率の混合液を簡易
に調製する方法および装置に関するものである。
本発明は特に透析、限外過等に用いられる透析
溶液を調製するのに好適な方法および装置を提供
するものである。 各種の化学工業、さらには各種試薬の調製、あ
るいは近年重要度を増している人工腎臓などの代
謝機能調節に用いられる透析溶液等、溶液の濃度
を簡易かつ正確に調節する要求は、益々増大しつ
つある。従来、このような一定濃度の溶液を調製
する方法としては、比例供給ポンプ等を用いて、
濃縮液および稀釈液の量を正確に計量し、両者を
混合するという方式が一般にとられている。しか
しかかる方法は、両者とも正確に計量する必要が
あり、これを装置化しようとすると、複雑となる
ばかりでなく、混合比率が大きいときなどは不正
確となりやすい。また、人工腎臓による透析患者
は、毎週何回も病院に通つて長時間の血液透析を
受けており、このことが社会復帰上の支障となつ
ている。かかる患者の在宅治療を可能とするため
には、透析装置をコンパクトにし、かつ操作を簡
便確実にする必要があり、かかる要請は今や社会
的にも大きい。かかる観点から、本発明者等は、
先に、正確に調節された比率の混合液を簡単に調
製する方法として、少くとも一つの面が変位可能
な隔壁により2室に分離された、全体として一定
容量の密閉容器を用いて正確に調節された比率の
混合液を調製する方法において、まず(a)該隔壁を
変位させて第1の室内の流体を排出すると共に、
第2室に必要に応じて流体を導入し、(b)第1室の
排出口と第2室の導入口を閉鎖し、次に(c)該隔壁
を反対方向に徐々に変位させつつ、該第1室に稀
釈液を供給し、同時に該第2室から必要に応じて
流体を排出し、(d)上記(c)の操作が完了するまでの
適宜の時期に、1種または2種以上の濃縮物の所
定量を、一時にまたは分割して非連続的に、稀釈
液供給口を通じ、および/または該第1室に直接
に加え、(e)該隔壁の変位が完了するまで該稀釈液
を該第1室へ供給することを特徴とする正確に調
節された比率の混合液を調製する方法を提案し
た。 ところが最近の人工腎臓透析治療法の進歩にと
もない、治療効果の向上や快適な治療を求めて、
濃縮物として2種以上の液体を用いる方法が普及
している。例えば、透析治療の進行にともない低
分子の尿毒素成分は透析器内の透析膜を介して急
激に血液中より透析液中へ除去され、そのため血
液の浸透圧は急速に低下する。ところが細胞膜の
物質移動抵抗が大きく、細胞内液中の尿毒素成分
の排除速度が遅いため、細胞内外液間の浸透圧差
が急に増大し、透析中にめまいなどの不快な症状
を呈するといわれている。これの改善策として
は、通常の透析にみられるような、定濃度即ち定
浸透圧の透析液を使用するのではなく、透析開始
時は高浸透圧にそして終了直前には通常の浸透圧
になるように透析液の浸透圧を徐々に低下させる
のがよいとされている。即ち、透析液の浸透圧に
より血液の浸透圧を間接的にコントロールし、細
胞内外液間の浸透圧差の減少をはかろうとするも
のである。 これには、生体に有用な成分を含んだ濃厚透析
液と稀釈水とが定比率混合された透析液に、第3
の液体として10%食塩水を適量注入し、これの注
入量をコントロールする事により、直接的には透
析液のナトリウム濃度、間接的には浸透圧を調節
する方法が提案されている。 勿論、上記の先に提案した方法でこれを実施す
る事は可能であるが、濃縮液の数に応じて、注入
ポンプを増加させなければならないなど、透析治
療に重要な経済性や実施に必要な装置のコンパク
トさに欠ける。 そのため発明者はこれを改善し、3種以上の液
体の混合・調製に対しても、ポンプ等を追加する
ことなく、容易に実施できる方法及び装置を完成
するに至つたものである。 即ち、本発明によれば一定容積の密閉容器を用
いて3種以上の液を正確な比率で混合調製する方
法が提供されるのであつて、この方法は (a) まず定量注入器により第1の注入液を前記密
閉容器へ供給し、 (b) 引続き前記定量注入器を用いて必要な注入液
の種類の数だけ上記注入操作を繰返し、そして (c) 引続き又は同時に稀釈液を前記密閉容器が充
満するまで供給する、 ことを特徴とする。 本発明によればまた一定容積の密閉容器を用い
て3種以上の液を正確な比率で混合調製する装置
が提供されるのであつて、この装置は (a) 前記密閉容器に接続された濃縮液ライン及び
稀釈液ラインと、 (b) 前記濃縮液ラインと前記密閉容器の間に設け
られた濃縮液計量ポンプと、 (c) 前記濃縮液計量ポンプの吸引側に設けられ
た、2種以上の注入液を選択するための分岐弁
又は分岐ラインと各分岐ラインに弁を設けた組
合せと、 (d) 第1の注入液を前記濃縮液計量ポンプにより
前記密閉容器に注入し、引続き前記弁を切換え
つつ同一の濃縮液計量ポンプを用いて必要な注
入液の数だけこの注入操作を繰返し得る機構
と、及び (e) 前記濃縮液の注入に引続き又は同時に前記稀
釈液ラインより稀釈液を前記密閉容器が充満す
るまで供給し得る機構と、 からなることを特徴とする。 以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照し
ながら説明する。 第1図において、Aは全体として一定容量の密
閉容器であり、隔壁として伸縮可能なシリコンゴ
ムダイアフラム1aにより二つの小室2a,3a
に分離されている。容器Aの内側はほぼ球形にく
り抜かれており、ダイアフラム1aはくり抜きの
全部分にわたり変位可能なように張られている。
容器外との液の導入、排出は3方電磁弁4aを介
している。液体導入口14は、稀釈液供給ライン
21と濃縮液供給ライン22で構成され、後者に
は逆止弁23,24と注射器タイプのピストンポ
ンプ25が設置されている。小室2a内に充満し
た液体を排出するライン73aは、その後方にお
いて適宜のポンプ74を備えている。小室3aは
ダイアフラム1aが移動可能な様に、適宜の出入
口71aを具備している。 今、小室2a内の液がポンプ74で排出され、
ダイアフラム1aが左側に密着した状態で中央制
御測置(図示せず)の指令が発せられると、3方
電磁弁4aが作動し、ライン21から稀釈液の供
給が開始される。従つてピストンポンプ25を作
動させて、あらかじめ計量済の濃縮液を一方の小
室2aに供給する。容器Aの左壁に密着していた
ダイアフラム1aは液の流入とともに変位し、つ
いに右壁に密着すると圧力計指示80に応じた信
号発振器の停止信号により、供給が停止する。こ
の後必要に応じポンプ74の作動により排出ライ
ン73aを通して、正確に濃度の調節された液が
排出され使用に供される。 容器A内の調製液が全量使用に供されると、ダ
イアフラム1aは左壁に密着するが、この時圧力
計指示80がマイナス側へ変化するため、これを
検知して中央制御装置へ知らせれば、中央制御装
置から再び信号が発生され、上述の動作をくり返
す。ここにおいて、ダイアフラム1aが容器Aの
左壁に密着した状態から、小室2aへの液の流入
が開始され、ダイアフラム1aが右壁に密着する
まで液体が流入するので、小室2aが受入れる総
液量は一定である。従つてライン22から所定量
の濃縮液を供給しさえすれば、特にライン21か
らの稀釈液の供給量や速度を規制しなくとも、小
室2a内の濃度は各バツチごとに正確に同じにな
る。従つて従来の方法にみられるような、稀釈液
の供給は、定量ポンプや、濃縮液/稀釈液の定比
率混合ポンプ等の厳密なものは必要とせず、稀釈
液側にダイアフラムを移動させうるだけの圧力が
あればよい。 なお、濃縮液の供給および稀釈液の供給は、中
央指令装置の指令タイミングを合せて開始され、
隔壁が右壁に密着するまでに完了しておく必要が
あることはもちろんである。濃縮液の供給は、稀
釈液の供給が完了する前に行なわないと、この方
法の利点が発揮できない。先に濃縮液を供給し、
それが完了してから稀釈液を添加するか、濃縮比
率によつては同時に供給するかは自由である。あ
るいは稀釈液を供給し始めてから適宜の時点で、
所定量の濃縮液を供給してもよい。供給は一時
に、または分割して行なわれるが、非連続的に行
ない停止信号より前に終了しないと、正確な調節
ができない。 次に濃縮液ラインの詳細を説明する。逆止弁2
3,24は共同して、ピストンポンプ25に所定
の動作をさせるものである。前述の中央制御装置
から指令が出され稀釈液の供給が開始されると、
M液ラインの弁81が開となる。この時設定器4
5からのM液注入量信号により、コントローラ4
4はモータ逆転制御パルスをパルスモータ43に
与える。そのため歯車42およびロツド41の動
作によりポンプ25は所定量のM液を弁81,2
3を通して吸引する。モータ43が所定量逆転さ
れ、即ちM液が所定量ポンプ25に吸引されれ
ば、今度はコントローラ44から正転信号がモー
タ43へ与えられ、同一パルスだけモータ43を
正転し、M液を弁24及びライン22を通して小
室2aへ供給する。M液の注入が完了し、即ちモ
ータ43が所定量正転すれば、次に弁81を閉、
弁82を開とし、ピストンポンプ25をN液ライ
ンと接続する。設定器45からは別のN液注入信
号かコントローラ44へ発せられ、モータ43が
逆転することにより、N液を所定量ポンプ25へ
吸引する。その後M液の時述べたと同様の操作で
モータ43を正転させることにより、N液が小室
2aへ注入され、先に注入されたM液およびライ
ン21からの稀釈水とN液がチヤンバ2a内で混
合される。N液の注入が完了すれば、弁82は閉
止され、次の中央制御装置からの指令を待つ。 使用例 1 第1図の装置において、容器Aの容積を503ml
とし、M液をキンダリー4N号(濃厚透析液、扶
桑薬品製)、N液を10%食塩水、そして稀釈液を
水道水とした時、下記物性の液が得られた。
【表】 更に透析治療上の問題として、透析液中にバツ
フアー成分として添加されるアセテート(酢酸
塩)の体内蓄積や代謝による不均衝症候の発生が
あるとされている。これを防ぐためには、アセテ
ートをバイカーボネート(HCO3 -)に転換する
事が望ましいが、周知の如く、重炭酸イオンは炭
酸イオンになりやすく、かつ透析液中にある
Ca++イオンはCO3 --と結合し沈澱物を生成する。
そのためバイカーボネート透析を実施するために
は、使用直前に低アセテート透析液と水とバイカ
ーボネート液を混合調製して透析器へ供給する事
により、バイカーボネート透析液の保存・滞留時
間を最少限にしてやる事が不可欠である。 本発明はこのような例においても有効である。
第2図にバイカーボネート透析への適用例を示
す。容器A廻りの1a,2a,3a,4a,1
4,21,22,70a,71a,73a,74
及び80は第1図のものと同一であり、同様な機
能を有するが、第2図では更に3方電磁弁5aを
追加し、連続混合調製装置としている。図におい
て弁4a,5aは実線で示したラインが開、破線
で示したラインが閉とすると、ライン21,22
より各々稀釈液および濃縮液が、弁4aを介して
小室2aへ供給される。この時小室3a内にある
既に調製された混合液はポンプ74により例えば
透析器へ供給される。小室3a内の混合液が全量
使用される(これは小室2a内の混合調製が完了
した事を意味する)と、弁4a,5aを切換え、
小室2a内の混合液を弁4aを介してポンプ74
により外部へ供給するとともにライン21,22
より稀釈液、濃縮液が弁5aを介して小室3aへ
供給され、混合調製を開始する。 次にラインO,P、ポンプ26、およびO液ラ
インの開閉弁83、P液ラインの開閉弁84、稀
釈液ラインの開閉弁85について説明する。ポン
プ26は微量高速駆動の定量ピストンポンプであ
り、シンクロナスモータ47により一定速度即ち
一定吐出流量で常に作動している。中央制御装置
からの指令にもとづき弁開閉設定器48は、弁8
3は開、弁84,85は閉の信号を発する。その
ためOラインの低アセテート透析液がポンプ26
により、ライン22へ供給される。所定時間経過
後弁83を閉、弁85を開に切換え、稀釈水はラ
イン21とは別に23,26,24,22を洗浄
しながら、小室2a,3aへ供給される。所定時
間洗浄後、弁83は閉のまま弁85を閉、弁84
を開とし、Pラインよりバイカーボネート液を注
入する。更に所定時間経過後弁84を閉、弁85
を開とし、23,26,24,22を洗浄しなが
ら次の中央制御信号の到来を待つ。前述したよう
に、ポンプ26はシンクロナスモータ47により
微量、高速、定速運転をしており、従つて弁8
3,84,85各々の開放時間を規制すれば、そ
れに比例した液体が注入され、これら時分割によ
り注入された液は小室2a,3a内で混合され、
所定濃度のバイカーボネート透析液が調製され
る。弁83を閉後、一旦弁85を開としてライン
23〜22を洗浄するのは、低アセテート濃厚液
とバイカーボネート濃厚液が直接接触すると、急
速に化学反応を生じ、気泡発生及び結晶析出を生
ずるためである。従つて各々の濃厚液の注入完了
後も弁85を開とし、ラインの洗浄を行なうが、
次の中央制御装置からの指令が到来するまでに、
ラインの洗浄に充分な時間を必要とする。 なお、このようなライン洗浄を組合せた本シス
テムは濃縮液が1種であつても、それがポンプ部
で析出したり、腐蝕させやすいような濃縮液の場
合には効果的である。 使用例 2 第2図の装置において、容器Aの容積を503ml
とし、O液、N液、稀釈液及びポンプ26を下記
の仕様とした時、次の物性の透析液が得られた。
【表】 O液組成 レナゾール−B液(濃厚透析液、ミド
リ十字製) P液組成 6w/v%のバイカーボネート溶液 稀釈液 水道水 定量ポンプ26仕様 0.324ml/stroke
360stroke/min 本発明の方法及び装置は、代謝機能調節時の目
的で透析と限外過を行なう場合に、自動的に所
定濃度に透析液を混合調製し、かつ透析効率を低
下させる事なく、限外過量を正確に測定・規制
することのできる、コンパクトで安価な人工腎臓
装置に応用できる。 血液浄化処理に用いる人工腎臓は、中空糸タイ
プ、キールタイプなどが知られており、透析およ
び限外過の原理により、血液中の老廃物、水分
を除去するものであるが、透析液が所定の濃度に
調製されていること、限外過量を正確に規制で
きること、および透析効率が良い事が要求され
る。透析液濃度が正確でないと、透析液〜血液間
の物質交換が正常に実施されないばかりでなく、
血液中の滲透圧が正常値より外れ、細胞内の水分
バランスが異常になることにより、頭痛・嘔吐な
どの不均衡症候群を発生し、死を招くおそれがあ
る。また、限外過液量の制御が不正確であれ
ば、体液中の水分量が変動し、患者の体調は改善
されない。更に透析効率が悪いと、老廃物の除去
が不充分なまま透析が終るか、或いは長時間の透
析を余儀なくされ、やはり患者の負担となる。 このため、本発明者らは人工腎臓への応用につ
いて種々検討し、次のようなシステムが有効であ
る事を見いだした。 即ち、被処理液と透析液の透析器内において滲
透性半透膜を介して接触させ透析と限外過を同
時に行なわせる流体の分離装置において、透析器
に透析液を供給、流出させるに際し、少なくても
1つの面が変位可能な隔壁により2室に分離され
た透析液容器を用い、該容器の隔壁で分離された
一方の小室と透析器の透析液入口とを連結し、他
方の小室と透析器の透析液出口とを連結して1つ
の密閉回路を形成させ、前記変位可能な隔壁を変
位させることにより、上記密閉回路に透析液の流
れ発生させうるようにした限外過装置である。
該小室に収容しうる透析液の量は一回の透析をま
かなうのには足らないので、透析続行中に液の補
充ができるようにするため、透析器入口と連結さ
れた透析液容器小室を濃縮液と稀釈液の供給ライ
ンに接続し、透析器出口と連結された他方の小室
を液廃棄ラインに接続すると共に、かかる系統を
2組以上用意して、順次切換使用するようにす
る。 かかる具体例を第3図により説明する。A,B
は一定容量の透析液容器であり、その構造等は第
1図の場合に準じる。A,Bは電磁弁4,5の作
動に応じて、交互に同一作動を繰返す。 いま図においては、容器Bが透析器7に連結さ
れている状況を示している。小室2b内に準備さ
れた新鮮な透析液は、ポンプ6により、電磁弁4
b、透析器7、流量計8、気液分離器9、電磁弁
5bを経て、容器Bの他方の小室3bへ移送さ
れ、密閉回路を形成する。従つて2bから7へ送
液された量と等量の液が7から3bへ廃棄され、
この量はとりもなおさず、ダイアフラム1bの移
動による変位容積である。この2b〜7〜3bの
密閉回路から定量ポンプ10で液の一部を系外へ
排出すれば、これと全く同じ液量が透析器内の半
透膜を通して、血液側11より透析液側に移行す
る。即ちポンプ10の排出速度を設定すれば、一
義的に限外過量(除水量)が決定される。 この間、透析液容器Aの側は、電磁弁4a,5
aで前記透析容器Bの側と切り離されており、本
発明の原理により、3a内の廃透析液を系外に排
出し、新鮮で正確に比率の調節された透析液を2
a内に調製して次の切換えを待機する。その要領
はすでに第1図について説明した。 次にA,B両系統の切換えのタイミングを説明
する。小室2b内の液がすべて7へ移送される
と、図において、ダイアフラム1bは2bの左壁
に密着する。この状態では液の流れがなくなるの
で、流量計8内のフロート15は低下し、光電ス
イツチ16を作動させる。この信号により電磁弁
4,5を実線のラインから破線のラインに切換え
れば、既に新鮮な透析液が充満された容器Aの小
室2aが透析器7へ連結され、一方容器Bは、本
発明の原理により新鮮な透析液の受入れ、および
使用ずみの透析液の廃棄を開始する。なお上記で
明らかな如く、小室2b内の透析液を消費してし
まうまでに、即ち切換え信号が発せられるまで
に、2aは新鮮な透析液を受入れ、必要に応じて
補助混合も含めて準備を完了している必要があ
る。 上記の構成の装置により、正確な除水量制御が
可能になり、また新旧の透析液の混合による透析
効率の低下もない効果的な透析治療が可能になつ
た。しかして、本発明はこれをスムースに作動さ
せるために必須のものである。 一般に透析液などの濃度調製には、複数個の定
量ポンプの動作を機械的・電子的に連動させた定
比率混合ポンプ方式や、混合透析液の濃度を測定
し、フイードバツクして、濃厚液の供給量を制御
する電子式のものが知られている。しかし前者は
高価で小形化が困難であるばかりでなく、正確性
が充分でない。また後者は測定電極へのゴミ付着
による故障など信頼性に欠けるし、常に完全混合
を期待しなければならず現実的でない。 この点、本発明においては密閉容器の容量が一
定であり、それ以上は入らないことを利用するた
め、簡易な操作が可能となつた。すなわち稀釈液
の供給は単に充満時の配慮をするだけでよく、送
液量に変動があつても差支えない。もちろん混合
操作の途中では完全に混合していることは要求さ
れず、次回使用時までに生理的に支障がない程度
に混合されればよい。 更に現状では、患者の症状は多種多様であるに
もかかわらず、透析液は指定された市販の濃縮液
を指定倍率で稀釈し、一率に使用されていること
が多い。患者ごとに透析液の処方を変更するのは
煩雑なばかりでなく、他の患者の分と混同したり
する危険があるためである。そのため医師は、事
実上患者の症状に応じた処方ができにくく、最大
公約数的な処方をもつて治療しているのが現状で
ある。 本発明はこのような従来治療法の難点を克服
し、処方透析への道を開いたものである。光電ス
イツチ16からの信号により弁4,5を切換える
とともに第1図で説明したように、弁81を開と
し、ポンプ25を駆動させ、一定量M液を計量
し、ライン22へ供給する。M液を所定量注入
後、弁81を閉、弁82を開とし、ポンプ25に
より、前記と同様にN液を一定量計量後、ライン
22へ供給する。M液、N液の注入はライン21
からの稀釈液注入が完了するまで、即ち容器2
a,2bが満杯になるまでに完了しておかなけれ
ばならない。またM液、N液の各段階毎の注入量
設定は、第1図のコントローラによつてでもよい
し、またマイクロコンピユータからの制御信号に
よつてでもよく、経時的にM液、N液の注入量を
変化させたり、M液とN液の比率を変化させる事
も容易である。第3図では濃縮液の種類は2種と
したが、これに限定されるものではなく、弁8
1,82を増設することにより、多種の液を一時
に調合する事も可能である。 本発明の上に説明したような応用例は、除水量
や透析液濃度の調整を自動化し、患者や治療側の
負担を軽くしただけではなく、症状に応じた最適
の治療法選択を実現し、従来みられた透析治療に
おける不均衡症候群の発生の防止を可能とした。
これらの操作の中心となる中央制御装置も、集積
回路等の発達した今日においては、安価かつ小型
確実なものが入手容易である。 更に、本発明の適用対象は人工腎臓における透
析に限定されるものではなく、人工肝臓などの透
析・限外過を併用した、人工的に代謝を行なわ
せる他の人工臓器への適用も可能である。もちろ
ん、試薬の調製、正確な濃度の混合液を要する化
学工業などへの応用範囲も広い。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明に係る実施例であり、
第3図は人工腎臓への適用例である。 図において、A,Bは密閉容器、1a,1bは
ダイアフラム、2a,2b,3a,3bは小室、
4a,4b,5a,5bは3方電磁弁、21は稀
釈液供給ライン、22は濃縮供給ライン、23,
24は逆止弁、25,26は注入ポンプ、そして
81,82,83,84,85は弁である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一定容積の密閉容器を用いて3種以上の液を
    正確な比率で混合調製する方法において、 (a) まず定量注入器により第1の注入液を前記密
    閉容器へ供給し、 (b) 引続き前記定量注入器を用いて必要な注入液
    の種類の数だけ上記注入操作を繰返し、そして (c) 引続き又は同時に稀釈液を前記密閉容器が充
    満するまで供給する、 ことを特徴とする正確に調節された比率の混合液
    を調製する方法。 2 一定容積の密閉容器を用いて3種以上の液を
    正確な比率で混合調製する装置において、 (a) 前記密閉容器に接続された濃縮液ライン及び
    稀釈液ラインと、 (b) 前記濃縮液ラインと前記密閉容器の間に設け
    られた濃縮液計量ポンプと、 (c) 前記濃縮液計量ポンプの吸引側に設けられ
    た、2種以上の注入液を選択するための分岐弁
    又は分岐ラインと各分岐ラインに弁を設けた組
    合せと、 (d) 第1の注入液を前記濃縮液計量ポンプにより
    前記密閉容器に注入し、引続き前記弁を切換え
    つつ同一の濃縮液計量ポンプを用いて必要な注
    入液の数だけこの注入操作を繰返し得る機構
    と、及び (e) 前記濃縮液の注入に引続き又は同時に前記稀
    釈液ラインより稀釈液を前記密閉容器が充満す
    るまで供給し得る機構と、 からなることを特徴とする正確に調節された比率
    の混合液を調製する装置。
JP1290681A 1981-02-02 1981-02-02 Method and device for preparing mixed liquid of ratio accurately adjusted Granted JPS56119255A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1290681A JPS56119255A (en) 1981-02-02 1981-02-02 Method and device for preparing mixed liquid of ratio accurately adjusted

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1290681A JPS56119255A (en) 1981-02-02 1981-02-02 Method and device for preparing mixed liquid of ratio accurately adjusted

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56119255A JPS56119255A (en) 1981-09-18
JPH0123170B2 true JPH0123170B2 (ja) 1989-05-01

Family

ID=11818396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1290681A Granted JPS56119255A (en) 1981-02-02 1981-02-02 Method and device for preparing mixed liquid of ratio accurately adjusted

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS56119255A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6133667A (ja) * 1984-07-25 1986-02-17 株式会社 ミドリ十字 輸液の調合装置
JP4854330B2 (ja) * 2005-12-02 2012-01-18 旭有機材工業株式会社 流体混合装置
JP4854331B2 (ja) * 2005-12-02 2012-01-18 旭有機材工業株式会社 流体混合装置
JP4854329B2 (ja) * 2005-12-02 2012-01-18 旭有機材工業株式会社 流体混合装置
JP4854350B2 (ja) * 2006-03-22 2012-01-18 旭有機材工業株式会社 流体混合装置
JP4854348B2 (ja) * 2006-03-22 2012-01-18 旭有機材工業株式会社 流体混合装置
JP4854349B2 (ja) * 2006-03-22 2012-01-18 旭有機材工業株式会社 流体混合装置
JP5542107B2 (ja) * 2011-10-27 2014-07-09 クリーンメカニカル株式会社 混合システム
JP7335707B2 (ja) * 2019-03-06 2023-08-30 日機装株式会社 透析液調製装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56119255A (en) 1981-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11400426B2 (en) System and method for preparation of a medical fluid
US4386634A (en) Proportioning system
EP1450879B1 (en) Method of priming a dialysis machine
US6123847A (en) Device and process for regulating the sodium concentration in a dialysis liquid with a view to a prescription
EP0714312B1 (en) Apparatus for purified pulse peritoneal dialysis
US6325774B1 (en) Dialysis apparatus for independently controlling the concentration of at least two ionic substances inside a patient's body
US4683053A (en) Hemodialysis device
US5385564A (en) System for preparation and use of dialysis solution
US5252213A (en) Dry dialysate composition
EP0306241B1 (en) Dialysis system
US9220828B2 (en) Dialysis machine control
CN101708347B (zh) 由称重控制电导和超滤的血液透析系统
CN201320318Y (zh) 由称重系统控制超滤的血液透析机
JPH0123170B2 (ja)
US4698160A (en) Method and apparatus for preparing hemodialysis fluids of accurately portioned components
US20210338911A1 (en) A device and system providing a medical solution and a method thereof
GB2069855A (en) Method and apparatus for preparing fluids of accurately proportioned components
CN106730085B (zh) 一种供液袋及其构成的置换液配制系统
JPS6133610B2 (ja)
US20220126008A1 (en) Apparatus for pumping and dialysis
EP3991767A1 (en) Apparatus for pumping and dialysis
SU1028337A1 (ru) Устройство дл приготовлени диализирующего раствора
WO2023085999A1 (en) A device and system providing a medical solution and a method thereof
JPS6321509B2 (ja)