JPH0123080Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、住宅等のバルコニーに取付けた太陽
熱収集器と太陽熱利用機器とを接続するためのバ
ルコニーにおける太陽熱収集器の配管装置に係る
ものである。

従来、住宅等において太陽熱を暖房や給湯等に
利用するには、建物の日当りの良好な場所、例え
ば屋根やバルコニーに太陽熱収集器を配置してい
るが、太陽熱収集器と太陽熱利用機器との間の熱
循環パイプの接続は、その両者の位置関係や太陽
熱収集器の設置場所の状況から、取付現場におい
て調整加工したパイプ等を用いており、しかもそ
れには断熱仕上げを要するので、作業が著しく煩
雑である許りでなく、配管作業に高い技術力を要
し、作業を簡易迅速に行うことができないのが実
状であつた。

本考案は、上記の如き従来の実状に鑑み、バル
コニーに取付けた太陽熱収集器を配管作業を簡素
化することを目的とするものであつて、バルコニ
ーのフロントパネル前面に取付けられた太陽熱収
集器と、太陽熱利用機器の熱循環パイプとを連結
すべく、太陽熱収集器の熱循環パイプ接続口をそ
の一側面に集中配設すると共に、上記熱循環パイ
プ接続口に接続され、かつ断熱材を内蔵した外装
体内に、太陽熱利用機器の熱循環パイプ接続口に
通じる接続パイプを有する配管ユニツトを設け、
該配管ユニツトを介して太陽熱収集器と太陽熱利
用機器の熱循環パイプとを接続したことにより、
バルコニーに取付けた太陽熱収集器の熱循環パイ
プ接続口に配管ユニツトの接続口を接続するのみ
で、太陽熱収集器に対する全ての熱循環パイプの
配管ができ、配管作業の簡素化を図ることができ
るバルコニーにおける太陽熱収集器の配管装置を
提供しようとするものである。

本考案の構成を図面に示された一実施例につい
て説明すれば、１は住宅等のバルコニーであつ
て、２はバルコニー支柱、３はバルコニー床、４
はフロントパネル、５はサイドパネルである。上
記バルコニー１のフロントパネル４には、その前
方に張出す取付架台６が左右に対をなすように取
付けられており、該取付架台６には太陽熱収集器
７が取付けられている。太陽熱収集器７は、その
外枠に多数の集熱ガラス管８を互いに隙間９にあ
けて水平に並設してなるものであつて、該太陽熱
収集器７とフロントパネル４との間には所要の対
向間隔１０がとられており、太陽熱収集器７は略
垂直に取付けられている。バルコニー１のフロン
トパネル４の前面には、上記の如き太陽熱収集器
７が左右に一連状に取付けられていて、左右の太
陽熱収集器７の対向側の一側面にそれぞれ全熱循
環パイプ接続口１１が集中配設されている。そし
て、左右の太陽熱収集器７の対向部には配管ユニ
ツト１２が取付けられている。この配管ユニツト
１２は、表裏に分割される外装体内に左右の太陽
熱収集器７の各熱循環パイプ接続口１１に対応す
る接続口１３を備えると共に、所要の接続パイプ
１４を三方継手１３′を介して内蔵し、かつ外装
体内に断熱材１５を充填した構成のものであつ
て、配管ユニツト１２の各接続口１３を左右の太
陽熱収集器７の各循環パイプ接続口１１に接続し
たうえ、配管ユニツト１２の熱循環パイプ接続口
１６に太陽熱利用機器からバルコニー支柱２に沿
つて延長配管された熱循環パイプ１７を接続すれ
ば、左右の太陽熱収集器７と太陽熱利用機器間の
所要接続が完成するようになつている。なお、太
陽熱収集器７の熱循環パイプ接続口１１、配管ユ
ニツト１２の各接続口１３，１６、熱循環パイプ
１７の接続部はその一方がフレアナツト、他方が
その螺合部となつている。また、三方継手１３′
を介して接続口１３に接続された接続パイプ１４
は可撓性部材で形成され、所要の撓みをもたせて
配管されている。

叙上のように、左右の太陽熱収集器７に熱循環
パイプ１７を接続するには、左右の太陽熱収集器
７の対向間に配管ユニツト１２を配設し、かつそ
れぞれ対応する接続口１１，１３を互いに接続し
たうえ、接続口１６に熱循環パイプ１７を接続す
るのみで、その所要の接続が全て完了する。この
場合、前記のように接続パイプ１４は予め所要の
撓みをもたせてあるので、接続口１１への接続口
１３の接続は極めて容易である。したがつて、太
陽熱収集器７に対する熱循環パイプ１７の接続に
あたつては、取付現場でパイプの調整加工を行う
必要がなく、また、配管ユニツト１２は断熱材１
５を内蔵しているので、接続部分の断熱仕上げを
施す必要もなく、太陽熱収集器７の配管作業が著
しく簡素化される。

これを要すると、本考案は、バルコニーのフロ
ントパネルに、該フロントパネルの前面に対向さ
せて太陽熱収集器を取付け、該太陽熱収集器の熱
循環パイプ接続口をその一側面に集中配管すると
共に、上記熱循環パイプ接続口に接続され、かつ
断熱材を内蔵した外装体内に、太陽熱利用機器の
熱循環パイプ接続口に通じる接続パイプを有する
配管ユニツトを設け、該配管ユニツトを介して太
陽熱収集器と太陽熱利用機器の熱循環パイプとを
接続するようにしたから、バルコニーに取付けた
太陽熱収集器と太陽熱利用機器の各熱循環パイプ
接続口を配管ユニツトの接続口に接続するのみ
で、太陽熱収集機に対する全ての熱循環パイプの
配管ができ、配管作業の簡素化を図ることができ
る極めて有用な実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るバルコニーにおける太陽熱
収集器の配管装置の一実施例を示すものであつ
て、第１図は全体の正面図、第２図は第１図にお
けるＡ−A′線断面図、第３図は配管ユニツトの
縦断正面図、第４図は同上縦断側面図である。 図中、１はバルコニー、２はバルコニー支柱、
３はバルコニー床、４はフロントパネル、５はサ
イドパネル、６は取付架台、７は太陽熱収集器、
８は集熱ガラス管、９は隙間、１０はバルコニー
１のフロントパネル４と太陽熱収集器７との対向
間隔、１１は熱循環パイプ接続口、１２は配管ユ
ニツト、１３は接続口、１４は所要の接続パイ
プ、１５は断熱材、１６は熱循環パイプ接続口、
１７は熱循環パイプである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バルコニーのフロントパネル前面に取付けられ
   た太陽熱収集器と、太陽熱利用機器の熱循環パイ
   プとを連結すべく、太陽熱収集器の熱循環パイプ
   接続口をその一側面に集中配設すると共に、上記
   熱循環パイプ接続口に接続され、かつ断熱材を内
   蔵した外装体内に、太陽熱利用機器の熱循環パイ
   プ接続口に通じる接続パイプを有する配管ユニツ
   トを設け、該配管ユニツトを介して太陽熱収集器
   と太陽熱利用機器の熱循環パイプとを接続したこ
   とを特徴とするバルコニーにおける太陽熱収集器
   の配管装置。