JPH0122657Y2 - - Google Patents

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JPH0122657Y2
JPH0122657Y2 JP1985103961U JP10396185U JPH0122657Y2 JP H0122657 Y2 JPH0122657 Y2 JP H0122657Y2 JP 1985103961 U JP1985103961 U JP 1985103961U JP 10396185 U JP10396185 U JP 10396185U JP H0122657 Y2 JPH0122657 Y2 JP H0122657Y2
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patella
supporter
circular hole
cut line
knee
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JP1985103961U
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は膝の傷害、その他膝に欠陥をもつ人等
が装着し膝安定補助とする如くした膝安定用サポ
ーターに関するものである。
〈従来の技術〉 従来、一般に用いられている膝の傷害、その他
膝の欠陥を持つ人、特に高齢者の方の膝安定補助
として装着する膝安定用サポーター(所謂バラン
ス・サポート)は、サポーター本体に穿つた膝蓋
骨受用円孔の内周囲部に所定の厚さを有する馬蹄
形パツトとが輪環形パツトを縫着固定し、装着し
た時に該パツトで膝蓋骨を保定する構成を採る。
しかし、押えパツトの固定タイプでは、膝蓋骨の
ずれ位置が患者によつてまちまちのため、多種類
のパツト配置をもつたサポーターを用意せねばな
らず、面倒であつた。勿論、パツトを予め固定し
ていたのでは、サポーターの洗濯等に当つて一緒
に洗う結果となりパツト素材(フエルト、スポン
ジ)に形崩れを招き、再度使用が不能となる虞を
有している。また、このサポーターは上下縁が環
状となる全筒体形状を呈しているため、膝部への
装着(はく)が容易でない。特に掴み縁がなく、
手の不自由な者にあつて苦労する点である(但
し、サポーター本体が二つ割で、編上げタイプの
ものもあるが、編上げとなる紐通し、締付けが面
倒でワンタツチとならない)。更に、膝用のサポ
ーターで問題となる点は、膝位置より上方となる
大腿部に対する密着性である。即ち、サポーター
上縁が大腿部にあつて緩みがあると、歩行中にず
れ落ちて来るものである。特に、このことは近
時、この種のタイプのサポーターを運動する人の
膝の予防として用いられることが多く、このよう
な激しい動きを与える態様では緩みが問題とな
る。この場合、サポーター本体の上下縁に横向き
の締付バンドを配設したものもあるが、サポータ
ー全体の構成が複雑となり効果となることは勿論
のこと、緩み調整に当つては口縁を襞折り状にま
とめねばならず、必然的にゴロついてきてフイツ
トした装着感は得られない。
〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は上記実情に鑑み、膝蓋骨移動の押えパ
ツトが患者の状態に応じて医師の指示通りの位置
に確実、且つ迅速にその場での対応が可能で、ず
れ落ちをみない簡易タイプの膝安定用サポーター
を提供することを目的としたものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、フオームラミネート布等の多少厚地
で伸縮性のある生地を用い正面中央に膝蓋骨受用
円孔を穿つた筒型サポーター本体を形成し、該サ
ポーターの正面上縁に大腿部径調整用縦切込み線
を一定幅切込みすると共に、該切込み線の両側部
に切込み口を締付けるフツクループ式フアスナー
等よりなる止具を取付け、且つ前記膝蓋骨受用円
孔のサポーター本体内側となる内周囲に起毛を有
する緩衝マツトを縫着し、該緩衝マツトの膝蓋骨
受用円孔の周囲面に、フエルト等よりなる環状又
は円弧状を呈す膝蓋骨位置規制用押えパツトを、
該押えパツトの片面に配す接着用鉤群をもつて着
脱自在に配すものである。
〈作用〉 上記のような構成のため、使用に際しては、こ
の押えパツトを装着者の膝蓋骨の保定に最適とな
る位置(円孔の全周囲又は片側等)に、単に所定
形状の押えパツトを緩衝マツトへ押付けるだけで
取付く。この場合の接着は、フツクループ式フア
スナー係合となるため着脱自在である。
このサポーターを、従来の膝用サポーター同様
にはけばよいが、このときはサポーター本体の縦
切込み線の両側部を掴み得るため簡単に引上げら
れセツトし得る。更に、サポーター本体上縁の大
腿部への緩み調整に当つては、縦切込み線の片側
縁を他側縁に重ね(大腿部が細い人の場合)、こ
の状態でフツクループ式フアスナーとなる止具を
引張りバンド締めとするため、口縁に緩みがな
く、ずれ落ちないものとなる。
〈実施例〉 以下、本考案を実施例の図面に基づいて詳述す
れば、次の通りである。
1は独立気泡となるネオプレーンゴムの表裏に
ナイロン地を配した少し厚地で伸縮性をもつ生地
をもつて形成した所定の膝曲りを呈す筒型サポー
ター本体である。この場合、膝形筒の成形に当つ
ては、所定形状の裁断生地端を接着剤aで一旦接
着し、この後に接着部分の表面側半分をすくい縫
いbをし、内側に縫目を現わさない筒縫着とす
る。また、サポーター本体1の正面中央に膝蓋骨
受用円孔2を穿つと共に、該円孔2のサポーター
本体内側となる一定幅の内周囲部分に、表面にル
ープ状起毛3を配すメリヤス織地4a付き緩衝マ
ツト4を縫着5して取付ける。勿論、この緩衝マ
ツト4の中央にも前記円孔2と同様の膝蓋骨受用
円孔2′を穿つてなる。6はサポーター本体1の
正面中央の上縁に一定長さ縦切込みした大腿部径
調整用縦切込み線で、該縦切込み線6の両側部1
a,1bにフツクループ式フアスナーよりなる一
対の止具7を取付ける。8は緩衝マツト4の円孔
2′の周面に接着する適宜厚さ(5〜10mm)をも
つフエルト製の膝蓋骨位置規制用押えパツトで、
該押えパツト8の片面にはフツクループ式フアス
ナーの構成部材となる鉤7a群を設けてなり、緩
衝マツト4の所望の位置へ着脱自在とし、全体と
して膝安定用サポーター9となる。この場合、押
えパツト8の形状は、第4図A,Bの如きに中央
に膝蓋骨を包囲する円孔2″を有する輪環状押え
パツト8Aとか、該押えパツト8Aをハサミ等を
もつて適宜截断cをもつて分割形成した半円弧状
押えパツト8Bとしてもよい(第4図C,D参
照)。要は、膝蓋骨Aの盛上り段部の外周に押え
パツト8の端面が臨め得る円弧8aをもてばよ
い。勿論、この押えパツト8の截断に当つては、
少なくとも前後位置に鉤7aが来るようにする。
この輪環状押えパツト8Aか半円弧状押えパツト
8Bの態様は、患者の膝蓋骨Aのずれ易さの具合
によつて適宜決める。
いまこの作用を説明すると、第1図、第2図、
第5図は押えパツト8を半円弧状押えパツト8B
を用いたものである。即ち、先ず半円弧状押えパ
ツト8B(図示にあつて一対使用だが、必要にあ
つて移動側となる片側だけでもよい)をサポータ
ー本体1の内側の緩衝マツト4面に、装着者の膝
蓋骨Aのずれ方向を規制する箇所にセツトする。
この場合、押えパツト8Bの鉤7a側の片面を、
単に緩衝マツト4のループ状起毛3面に押付ける
だけで、一種のフツクループ式フアスナー係合が
成立し固定する。
ここにおいて、サポーター9の装着は、従来の
サポーター同様に足先よりはいて膝部まで引上げ
るが、この引上げに当つて指をサポーター本体1
の縦切込み線6の両側部1a,1bを掴めば簡単
に移動し得、サポーター9の膝蓋骨受用円孔2,
2′位置に膝部の膝蓋骨Aを臨ませ、押えパツト
8B内へ嵌める(第6図参照)。
この後、サポーター9の上縁(大腿部側)のセ
ツトは、大腿部Bに密着するようサポーター本体
1の縦切込み線6を境とした両側部1a,1bの
いずれか一方を他方へ重ねて緩みを取り、この状
態下でフツクループ式フアスナーの止具7を、こ
のループ7bとなる片側を引張つて鉤7a側に押
当てれば、所謂バンド締めとなつて上縁が簡単に
締付けられる。但し、これは大腿部Bがサポータ
ー本体1の上縁径より細く、緩みを生ずるときで
あり、反対に大腿部Bが太いときは縦切込み線6
部が必然的に拡げられ開口となり対処し得る。こ
のときも止具7を掛け渡せばサポーター9の上縁
は締付けられる。
この状態において、歩行又は激しい動きを行な
つてもく字状に曲る膝部の膝蓋骨Aは、周縁に段
盛上りの固定となる膝蓋骨位置規制用押えパツト
8Bが位置するため、膝蓋骨Aが筋肉のアンバラ
ンス等の起因にてずれようとしても該押えパツト
8Bに接衝するので安定保持がなされ、無理のな
い歩容を得る。尚、この押えパツト8Bの取付位
置を症状に応じ少しずつ移行させれば膝蓋骨Aの
抑制も可能となる。
また、このサポーター9はずれ落ちの原因とな
る上縁を、縦切込み線6部の左右側の重ね合わせ
をもつて密着させるため、嵩ばらず円滑なバンド
締めとなり得、ずれ落ち現象をもみない。
〈考案の効果〉 上述のように本考案の膝安定用サポーターは、
サポーター本体の膝蓋骨受用円孔の内側に一体と
した緩衝マツトに、フツクループ式フアスナー接
着となる押えパツトを着脱自在とし、且つサポー
ター本体の上縁に緩み取り用の縦切込み線と止具
を配す構成としたことにより、膝蓋骨の位置ずれ
規制を、患者のずれ具合に応じた位置に(一般
に、人体損傷では外側へ移動することが多い)、
押えパツトを単に押付けるだけで簡単に取付き固
定する。このため、医師又は患者自身がその症状
に応じその場で選定し得、且つこの押えパツトの
微調整移動により膝蓋骨の抑制が出来る。勿論、
この押えパツトは取外し自在のため、パツト厚さ
の変更も自由であり、且つ入湯時とか洗濯時にあ
つてパツトを外せばよく、パツトの形崩れをも招
かない。また、この押えパツトはフエルト製のた
め、適宜形状の截断が自由である(例えば、馬蹄
形状としてもよい)。
また、このサポーターは、上縁に緩み取り用の
縦切込み線を配し、この両側を重ね合わせるだけ
で簡単、確実な緩み取りが出来、外方への不必要
な盛上りもなくフイツトした装着感を得る。しか
も、この縦切込み線により分けられた両側部が一
種のはくときの掴み片部となるため、装着操作が
極めて容易となる。更に、本考案は構造が簡略化
してなるため、製作が容易で安価に提供し得、且
つ素材を特殊スポンジを四方に伸びるナイロン地
で包むものを用いるため、海水とか発汗にも強
く、装着してお湯に入れる。勿論、お湯の中での
装着も可能である。しかも、膝部の凹凸にもフイ
ツトし、過度の締付けと保温により靭帯及び膝部
の軟組織を保護し得る実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
斜面図、第2図は内部を示す裏返し状の斜面図、
第3図は緩衝マツト部の正面図、第4図Aは輪環
状押えパツトの正面図、第4図Bは同背面図、第
4図Cは半円弧状押えパツトの正面図、第4図D
は同背面図、第5図は使用状態の斜面図、第6図
は押えパツトと膝蓋骨の関係を示す説明図であ
る。 1……サポーター本体、2,2′……膝蓋骨受
用円孔、3……起毛、4……緩衝マツト、5……
縫着、6……大腿部径調整用縦切込み線、7……
止具、8……膝蓋骨位置規制用押えパツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 正面中央に膝蓋骨受用円孔を穿つた伸縮性生地
    の筒型サポーター本体を形成し、該サポーター本
    体の正面上縁に大腿部径調整用縦切込み線を設け
    ると共に、該縦切込み線の両側部にフツクループ
    式フアスナー等よりなる止具を取付け、且つ前記
    膝蓋骨受用円孔の内周囲面に、該円孔と同等の膝
    蓋骨受用円孔を穿つた表面にループ状起毛を配す
    るメリヤス織地をもつ緩衝マツトを縫着し、該緩
    衝マツトの内表面に、前記円孔の円弧と同等の円
    弧を形成した一定幅をもつフエルト等よりなる膝
    蓋骨位置規制用押えパツトを、該押えパツトの片
    面に設けたフツクループ式フアスナーの鉤部材を
    前記ループ状起毛に圧接する着脱自在に配設した
    膝安定用サポーター。
JP1985103961U 1985-07-08 1985-07-08 Expired JPH0122657Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985103961U JPH0122657Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

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JP1985103961U JPH0122657Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

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Publication Number Publication Date
JPS62108919U JPS62108919U (ja) 1987-07-11
JPH0122657Y2 true JPH0122657Y2 (ja) 1989-07-07

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ID=30977007

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JP1985103961U Expired JPH0122657Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

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Families Citing this family (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3559305B2 (ja) * 1994-03-14 2004-09-02 株式会社竹虎 膝関節用サポータ
JPH10127675A (ja) * 1996-10-25 1998-05-19 Yoshitaka Komura 孔明きサポータ及びその製法
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JP2010059567A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Yoshitaka Komura サポータ、サポータの製造方法、及び、サポータ用の溶着装置
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