JPH0122471Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパン生地特に板状に展圧されたパン生
地を多数の細幅の板状生地に分割整列する為の機
構に関するものである。

本考案の目的はパン生地の分割及び整列が簡単
であり然も整然と且つ正確に行うことのできる機
構を提供せんとするものである。

また本考案の他の目的は分割をしようとする生
地の数に応じて所望とする間隔を維持しながら整
然と分割整列を行うことができるようにしたパン
生地の分割整列機構を提供しようとするものであ
る。

以下に本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

本考案は移送コンベヤーＡとこのコンベヤーＡ
の上面にその流れ方向と交叉するようにして順次
取りつけたサーキユラーカツターＢ、セパレータ
ーＣ、及び整列用ローラーＤとの組合せによつて
構成している。移送コンベヤーＡはフレーム１に
ベルトコンベヤー２をエンドレスに取りつける公
知の構成のものである、サーキユラーカツターＢ
は回転軸３に多数の回転刃４…４を所定間隔をお
くように取りつけるものであり各回転刃４…４の
間には分割されたパン生地Ｐ…Ｐがそれらの間に
挟まれて浮き上がるのを防止するための押さえカ
ラー５を介在させている。尚回転刃４，４相互の
間隔は調整を自在とするものである。またサーキ
ユラーカツターＢの回転駆動の動力としては移送
コンベヤーＡの回転力を利用して回転を行うよう
にすることが望ましい。セパレーターＣは移送コ
ンベヤーＡを跨ぐようにし且つ一定の間隔を設け
て取りつけた多数の支承板６…６に、分割された
パン生地Ｐ…Ｐを分離させその流れを変更させる
ための移行案内板７，７が案内板相互の間隔及び
傾斜角度の変更を自在とするようにして取りつけ
られている。前記した移行案内板７，７の取りつ
け位置はパン生地Ｐの流入方向に面する位置から
順次その間隔を狭めるように配設するものであり
最後部に位置する支承板６に取りつけられた移行
案内板７，７相互の間隔が最も狭くなるようにし
ている。６１，６１は支承板６に細長く穿設した
移行案内板７，７の取り付け用裂溝であり前記移
行案内板６の上面に突設した固定用の螺子７１を
その下面より嵌合したのちその上面よりナツト７
２を螺着することにより固定位置及び固定角度の
調整を自在に調整するようにしている。

なお支承板６…６の数は分割をしようとするパ
ン生地の列数に応じて設定すればよく例えば分割
数が10列であれば二つの移行案内板７，７を具え
た支承板６，６を５本設ければよい。また支承板
６に穿設する裂溝６１の位置は支承板６の設置位
置に応じて適宜変更することができるようにする
ことが必要である（後部に位置する支承板６ほど
移行案内板７の取りつけ位置が内方となるのでこ
れに対応出来る位置に穿設することが必要とな
る）。整列用ローラーＤはセパレーターＣの後方
に適宜の距離をおいて回転自在とするようにして
設置するものであり円筒体若しくは円柱体の表面
に分割後のパン生地Ｐの幅に対応する細幅の環状
溝８…８をその周縁に沿つて多数凹設している、
また各環状溝８…８の間隔はセパレーターＣによ
つて案内された細幅のパン生地Ｐ，Ｐの流れに対
応するように設定している。なおこの整列用ロー
ラーＤの回転も前記したサーキユラーカツターＢ
と同様に移送用コンベヤーＡの駆動力を利用する
ように構成することが望ましい。

上記のように構成した本考案は以下のように作
動する。

所定の工程により形成されたパン生地はストレ
ツチヤー等の展圧具により所定厚の板状のパン生
地Ｐとして展圧された後サーキユラーカツターＢ
により所定数の細幅の帯状体として分割される。
そしてこの分割されたパン生地Ｐ…Ｐはそのまま
の状態で移送コンベアーＡによつてセパレーター
Ｃの最初の支承板６の位置まで移送され該位置で
パン生地Ｐに刻設された切り溝のうち両外側の二
つの溝が支承板６に取りつけた移行案内板７，７
の先端部と接触することによつてサーキユラーカ
ツターＢの切り筋に沿う分割が図られるとともに
移行案内板７の傾斜角度に沿うようにしながら平
面ハ字状の展開が行われる。移行案内板７によつ
て分離された細幅の板状パン生地Ｐは前記移行案
内板７の終端部において移行案内板との接触が開
放されると前記コンベアーＡの流れ方向と平行す
るように移送角度が修正されそのまま次の整列用
ローラーＤの環状溝８…８に案内され所定間隔が
正確に維持されながら次のパン生地Ｐの切断、成
型等の工程（図示しない）に送りこまれる。なお
前記した工程が行われている間に前記分離された
細幅のパン生地Ｐ，Ｐに接する次の列の細幅のパ
ン生地Ｐ，Ｐは生地の流れに伴つて前記支承板６
に続く次の支承板６の移行案内板７，７と接触し
前記と同様の分離移行が図られ以後の列も順次同
様の処理が行われることとなる。（従つて最前列
のパン生地Ｐ，Ｐの列が分離案内された後支承板
６との接触が増える毎に分離案内される細幅のパ
ン生地Ｐ…Ｐの列は２列ずつ増加しながら移行案
内されることとなる。）尚前記したセパレーター
Ｃの数、特に支承板６…６の数及びこれに取りつ
ける移行案内板７…７の数は分割をしようとする
サーキユラーカツターＢの回転刃４…４の数に対
応して選定すればよくまた移行案内板７の傾斜角
度もそれに応じて適宜設定すればよい。

本考案は上記のように構成したので極めて簡単
な構成で所望とする効果を発揮させることが出来
るとともにこれらの装置の取り付けも既存のコン
ベアー装置に煩雑な加工処理を施すことなく簡単
且つ廉価に取りつけることができるという大きな
特徴を有している。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであり、第１図
は平面図、第２図は側面図、第３図はセパレータ
の斜視図である。 Ａ……移送コンベアー、Ｂ……サーキユラーカ
ツター、Ｃ……セパレーター、Ｄ……整列用ロー
ラー、１……フレーム、２……ベルトコンベア
ー、３……回転軸、４……回転刃、５……押えカ
ラー、６……支承板、６１……裂溝、７……移行
案内板、７１……螺子、７２……ナツト、８……
環状溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パン生地を移送する移送コンベアーの上面に、
   このコンベアーの流れ方向と交叉するようにして
   多数の切り刃を有するサーキユラーカツターＡ、
   数列の支承板にそれぞれ傾斜角度の変更を自在と
   した移行案内板を取りつけたセパレーターＢ及び
   外周面に多数の案内溝を刻設し該案内溝に分割さ
   れた細幅のパン生地を案内するようにした整列用
   ローラーを順次所定の間隔をおいて設けたことを
   特徴とする板状パン生地の分割整列機構。