JPH0121783Y2 - - Google Patents

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JPH0121783Y2
JPH0121783Y2 JP1984078738U JP7873884U JPH0121783Y2 JP H0121783 Y2 JPH0121783 Y2 JP H0121783Y2 JP 1984078738 U JP1984078738 U JP 1984078738U JP 7873884 U JP7873884 U JP 7873884U JP H0121783 Y2 JPH0121783 Y2 JP H0121783Y2
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shaft
intermediate shaft
screw
oil
molding machine
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JP1984078738U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、射出成形機の射出装置に関するもの
である。
(ロ) 従来の技術 従来の射出成形機の射出装置としては、例えば
特開昭58−179630号公報に示されるような電動式
のものがある。このような電動式の射出装置は、
可塑化のためのスクリユの回転及び射出のための
スクリユの移動を電動機によつて行ない、可塑化
の際のスクリユ背圧を電磁ブレーキによつて発生
させるようにしたものである。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 上記のような従来の射出成形機の射出装置は、
スクリユ背圧を電磁ブレーキ(ヒステリシスブレ
ーキ)によつて発生させるようにしてあるため、
特に低粘度樹脂の場合に背圧が不安定になるとい
う問題点がある。すなわち、低粘度樹脂の場合に
はスクリユ後退速度が遅くなり、電磁ブレーキが
低回転速度で使用されることになつて回転ムラを
生じ、結果としてトルクが変動し、背圧が一定と
ならない。背圧が不安定になると、計量精度が低
下し、不良品を発生しやすくなり、また精密な成
形品を得ることが困難となる。本考案はこのよう
な課題を解決することを目的としている。
(ニ) 課題を解決するための手段 本考案は、可塑化及び射出の動作を電動化した
射出装置に、スクリユ12と軸方向に一体に移動
する中間軸22の軸方向への移動に伴なつて容積
変化する油室79を設け、この油室をこれの容積
変化により生ずる油の流量を制御可能な流量制御
装置(絞り弁98及び逆止弁99)を介して油タ
ンク(密閉室20)と接続することにより、上記
課題を解決する。
(ホ) 作用 電動機によつて中間軸を介してスクリユを回転
させ、樹脂を可塑化する。可塑化した樹脂はスク
リユ前方にたまりスクリユに圧力を作用し、これ
を後退させる。このため、上記油室の容積が変化
し、油が流量制御装置を通つて流れる。流量制御
装置によつて油の流れの抵抗を調節することによ
り、可塑化時におけるスクリユ背圧の設定を所望
どおり行なうことができる。
(ヘ) 実施例 以下、本考案の実施例を添付図面の第1図に基
づいて説明する。
射出成形機のシリンダ10内にスクリユ12が
装入されている。シリンダ10の後端側(樹脂の
流れ方向で上流側)にケーシング14が取り付け
られている。ケーシング14はハウジング16と
カバー18とによつて構成されており、これによ
つて密閉室20を区画している。なお、この密閉
室20は、これの底部に油がためられており、油
タンクとしての機能も有している。この密閉室2
0内に回転可能且つ軸方向に移動可能な中間軸2
2が設けられている。中間軸22は、小径軸部2
4、大径軸部26、及び大径軸部26の内径側に
形成されたシリンダ部28を有している。小径軸
部24の先端部はスプライン30によつてスクリ
ユ12と連結されている。小径軸部24は、ハウ
ジング16にスナツプリング32及び34によつ
て取り付けられた滑り軸受36及び38によつ
て、回転可能且つ軸方向に移動可能に支持されて
いる。滑り軸受36及び38と小径軸部24との
間はそれぞれUパツキン40及び42によつて密
封されている。またハウジング16と滑り軸受3
6及び38との間はそれぞれOリング44及び4
6によつて密封されている。中間軸22の大径軸
部26には、軸48に設けられたおねじ50と共
にボールねじ機構52を構成するめねじを有する
ナツト部材54が固着されている。おねじ50が
設けられた軸48は、カバー18に対してスラス
トベアリング56及びベアリング58によつて回
転可能に支持されている。なお、スラストベアリ
ング56はスナツプリング60によつてカバー1
8に取り付けられており、またベアリング58は
金具62によつてカバー18に対して保持されて
いる。なお、軸48と金具62との間にはオイル
シール64が設けられており、またカバー18と
金具62との間にはOリング66が設けられてお
り、これによつて密閉室20内の油の外部への流
出を防止するようにしてある。軸48のケーシン
グ14から突出した端部には電磁クラツチ68が
設けられており、これによつて電動機70により
駆動される軸72と連結又は切り離し可能として
ある。軸48の他方の端部には、ベアリング74
を介してピストン76が連結されている。ベアリ
ング74はスナツプリング77によつてピストン
76に取り付けられている。ピストン76はシリ
ンダ部28にはまり合つており、両者間はUパツ
キン78によつて密封されている。シリンダ部2
8及びピストン76によつて油室79が形成され
ている。ピストン76の前面とシリンダ部28の
底との間の寸法は図示のようにLとしてある。す
なわち、中間軸22は最大L寸法だけ軸方向に移
動することができる。中間軸22の小径軸部24
と大径軸部26との境い目の部分にボルト80及
びキー81によつて従動歯車82が中間軸22と
一体に回転するように取り付けられている。従動
歯車82はつば83a付きの駆動歯車83とかみ
合つているが、この駆動歯車83は軸84に対し
て滑りキー85によつて連結されている。滑りキ
ー85はL寸法以上の長さを有している。軸84
はハウジング16及びカバー18に対してベアリ
ング86及び87によつて回転可能に支持されて
いる。ベアリング86及び87はそれぞれスナツ
プリング88及び89によつて抜け止めされてい
る。また、軸84とハウジング16及びカバー1
8との間はそれぞれオイルシール90及び91に
よつて密封されている。軸84のケーシング14
の外部に突出した部分は電動機71と連結されて
いるが、その中間部には電磁ブレーキ92が設け
られている。この電磁ブレーキ92によつて軸8
4を静止部に対して固定可能としてある。中間軸
22の小径軸部24の中央部には通路穴93が設
けられており、これによつて油室79と、滑り軸
受36及び38によつて区画されたすきま94と
が連通している。なお、滑り軸受36と滑り軸受
38との間のすきま94の長さlは中間軸22の
最大可動長さLと同等又はそれ以上としてあるの
で、油室79は常にすきま94と連通する。すき
ま94はハウジング16に設けられた穴95から
配管96に接続されている。配管96はケーシン
グ14の密閉室20の底部に連通する穴97と連
通しているが、配管96の途中には流量制御装置
である絞り弁98及び逆止弁99が並列に設けら
れている。逆止弁99は穴97から穴95方向へ
の流れのみを許容する向きに配置されている。ま
た、配管96には圧力計100が設けられてい
る。
次にこの実施例の作用について説明する。第1
図は射出完了状態を示してある。この状態から電
磁ブレーキ92を解放し、電動機71によつて軸
84を回転させると、駆動歯車83及び従動歯車
82を介して中間部22が回転する。なお、この
時点では電磁クラツチ68は解放状態としてあ
る。中間軸22が回転すると、これとスプライン
30を介して連結されているスクリユ12がシリ
ンダ10内で回転し、図示してないホツパーから
シリンダ10に供給される樹脂材料を溶融可塑化
し、シリンダ10の前方に移送する。シリンダ1
0の前方に移送される溶融樹脂が増大するにつれ
てスクリユ12は回転しながら後退する(第1図
中で右方向へ移動する)。このため、中間軸22
も同様に第1図中で右方向へ移動する。なお、前
述のようにこの時点では電磁クラツチ68は解放
されているため、軸48及びナツト部材54は自
由に回転することができる。中間軸22が第1図
中で右方向に移動すると、ピストン76は軸方向
に移動しないため油室79の容積が減少する。こ
のため、油室79内に充満している油は通路穴9
3、すきま94、穴95、配管96、絞り弁98
及び穴97を通つて密閉室20に流入する。従つ
て、絞り弁98の絞り効果を調整することによ
り、油室79内の油がスクリユ12に対して作用
する背圧の大きさを調整することができる。こう
して、中間軸22及びスクリユ12がストローク
Sだけ移動することにより、可塑化工程が完了す
る。なお、中間軸22の移動に伴ない駆動歯車8
3はつば83aの作用により従動歯車82とかみ
合つたまま滑りキー85に沿つて中間軸22に追
従して移動する。なお、ストロークSは中間軸2
2の最大可動長さLよりも小さくしてある。上記
のようにして可塑化工程が完了すると、次に射出
工程が行なわれる。すなわち、電磁ブレーキ92
を作動させて軸84を固定させ、同時に電磁クラ
ツチ68を締結して電動機70によつて軸48を
回転させると、中間軸22及びこれと一体のナツ
ト部材54は電磁ブレーキ92の作用により回転
することができないため、ボールねじ機構52の
作用によりナツト部材54は第1図中で左方向へ
移動する。このため、ナツト部材54、中間軸2
2及びこれと連結されたスクリユ12が第1図中
で左方向に移動する。これによりシリンダ10内
で可塑化・溶融されていた樹脂が射出される。な
お、この場合にも駆動歯車83は従動歯車82と
共に中間軸22に追従して移動する。中間軸22
の第1図中で左方向への移動に伴なつて油室79
の容積が増大するが、油室79内には密閉室20
内の油が穴97、逆止弁99、配管96、穴9
5、すきま94及び通路穴93を通つて吸入され
るため、射出時の抵抗とはならない。こうして再
び第1図に示す状態となり、射出工程が完了す
る。以上で1サイクルが完了し、以下同じ動作を
繰り返す。結局、電動機70の駆動力によつて射
出のためのスクリユ12のストロークが行なわ
れ、また軸84を回転駆動する電動機71によつ
て可塑化のためのスクリユ12の回転が行なわれ
る。すなわち、射出動作及び可塑化動作の両方と
も電動化されており、油圧駆動を必要としない。
可塑化工程におけるスクリユ背圧は絞り弁98に
より設定することができる。なお、上記実施例で
は射出及び可塑化のために二つの電動機70及び
71を用いたが、電動機を1台にしチエーン機
構、歯車機構等によつて軸48及び軸84の両方
を駆動するようにすることもできる。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、可
塑化のためのスクリユの回転及び射出のためのス
クリユのストロークの両方を電動化した場合に、
スクリユと一体に移動する中間軸の軸方向への移
動に伴なつて容積変化する油室を形成し、油室と
油タンクとの間の油の流量を制御可能な流量制御
装置を設けたので、スクリユ後退速度が非常に遅
い場合であつても、所望どおりのスクリユ背圧を
発生させることができるという効果を得ることが
できる。これにより、計量性能が安定し、良好な
成形品を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による射出成形機の射出装置を
示す図である。 10……シリンダ、12……スクリユ、14…
…ケーシング、20……密閉室(油タンク)、2
2……中間軸、50……おねじ、52……ボール
ねじ機構、54……ナツト部材、68……電磁ク
ラツチ、70,71……電動機、79……油室、
98……絞り弁、99……逆止弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 射出成形機シリンダの後端部に設けられるケー
    シングと、ケーシングに対して回転可能且つ軸方
    向に移動可能に支持され射出成形機シリンダ内径
    部のスクリユと連結される中間軸と、電動機の回
    転力を中間軸に伝達してこれを回転駆動可能な回
    転駆動機構と、中間軸の回転を阻止可能なブレー
    キ装置と、電動機の回転力を軸方向力に変換して
    中間軸に伝達しこれを軸方向に移動可能なボール
    ねじ機構と、を有する射出成形機の射出装置にお
    いて、 中間軸の軸方向への移動に伴なつて容積変化す
    る油室が設けられており、この油室は容積変化に
    より生ずる油の流量を制御可能な流量制御装置を
    介して油タンクと接続されていることを特徴とす
    る射出成形機の射出装置。
JP7873884U 1984-05-30 1984-05-30 射出成形機の射出装置 Granted JPS60191414U (ja)

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JPS60191414U JPS60191414U (ja) 1985-12-19
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2571277B2 (ja) * 1989-06-02 1997-01-16 キヤノン株式会社 電動式射出装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58179630A (ja) * 1982-06-30 1983-10-20 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機

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JPS58179630A (ja) * 1982-06-30 1983-10-20 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機

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