JPH01205013A - 溶融還元法 - Google Patents
溶融還元法Info
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- JPH01205013A JPH01205013A JP2858088A JP2858088A JPH01205013A JP H01205013 A JPH01205013 A JP H01205013A JP 2858088 A JP2858088 A JP 2858088A JP 2858088 A JP2858088 A JP 2858088A JP H01205013 A JPH01205013 A JP H01205013A
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Landscapes
- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は炭材を燃料および還元材として用い、鉄鉱石
を転炉型製錬炉内において溶融状態で還元する溶融還元
法に関する。
を転炉型製錬炉内において溶融状態で還元する溶融還元
法に関する。
[従来の技術]
溶融還元法は高炉製銑法に代わるものであり、高炉製銑
法においては高炉の建設費が高く広大な敷地が必要であ
るという欠点を解消すべく、近年に至り開発されたもの
である。
法においては高炉の建設費が高く広大な敷地が必要であ
るという欠点を解消すべく、近年に至り開発されたもの
である。
この還元法においては、鉄鉱石は製錬炉からの排ガスで
予備還元され、炭材、造滓材とともに製錬炉内に装入さ
れ、また酸素ガスまたは攪拌用ガスが前記製錬炉内に吹
き込まれる。こうして炭材が、予め装入されである溶銑
に溶解されるとともに、炭材のCが酸素ガスによって酸
化される。このときの酸化熱によって鉱石が溶融される
とともに、鉄鉱石が炭材または溶銑中のCによって還元
される。溶銑から発生するCoガスは過剰に吹き込まれ
る酸素ガスにより2次燃焼されてCO2ガスになる。こ
のC02ガスの顕熱は、溶銑上を覆っているスラグまた
はフォーミングスラグ中の粒鉄に伝達され、次いで溶銑
に伝達される。
予備還元され、炭材、造滓材とともに製錬炉内に装入さ
れ、また酸素ガスまたは攪拌用ガスが前記製錬炉内に吹
き込まれる。こうして炭材が、予め装入されである溶銑
に溶解されるとともに、炭材のCが酸素ガスによって酸
化される。このときの酸化熱によって鉱石が溶融される
とともに、鉄鉱石が炭材または溶銑中のCによって還元
される。溶銑から発生するCoガスは過剰に吹き込まれ
る酸素ガスにより2次燃焼されてCO2ガスになる。こ
のC02ガスの顕熱は、溶銑上を覆っているスラグまた
はフォーミングスラグ中の粒鉄に伝達され、次いで溶銑
に伝達される。
こうして、鉄鉱石が還元されて溶銑が製造されるが、製
錬炉における還元工程を軽減するため、製錬炉に装入さ
れる前の鉄鉱石の予備還元率を60%乃至75%ととし
、従って製錬炉の排出ガスは還元性の高い低酸化度のガ
スを多量に使用している。(例えば特公昭6l−434
06)[発明が解決しようとする課題] しかしながら、製錬炉における還元工程を軽減するため
、製錬炉に装入される前の鉄鉱石の予備還元率を30%
以上にする場合には、製錬炉の排出ガスノ酸化度[(h
o+cO2)/(HzflhO+CO十Co2)]以下
、これを単にO’Dと略記する]を下げる必要がある。
錬炉における還元工程を軽減するため、製錬炉に装入さ
れる前の鉄鉱石の予備還元率を60%乃至75%ととし
、従って製錬炉の排出ガスは還元性の高い低酸化度のガ
スを多量に使用している。(例えば特公昭6l−434
06)[発明が解決しようとする課題] しかしながら、製錬炉における還元工程を軽減するため
、製錬炉に装入される前の鉄鉱石の予備還元率を30%
以上にする場合には、製錬炉の排出ガスノ酸化度[(h
o+cO2)/(HzflhO+CO十Co2)]以下
、これを単にO’Dと略記する]を下げる必要がある。
こうすると前記排ガス量は必然的に増加することになり
(例えば特公昭6l−43406) 、前記製錬炉の発
生エネルギーはI Gcal/T (溶銑)を大きく超
えることになり、−数的な一貫製鉄所内のエネルギーバ
ランス上発生エネルギーが過剰になる。このことは当然
製造コストの増大につながる。
(例えば特公昭6l−43406) 、前記製錬炉の発
生エネルギーはI Gcal/T (溶銑)を大きく超
えることになり、−数的な一貫製鉄所内のエネルギーバ
ランス上発生エネルギーが過剰になる。このことは当然
製造コストの増大につながる。
また、高い予備還元率を得るためには上記の通り○Dの
低い排出ガスを必要とし、がっ鉄鉱石の予備還元炉内の
滞留時間を長くすることになって、予備還元された鉄鉱
石の製錬炉内への装入と製造される溶銑の出湯サイクル
とのバランスをとることが難しい、このことは必然的に
製錬炉の自由度を大きく制限する。
低い排出ガスを必要とし、がっ鉄鉱石の予備還元炉内の
滞留時間を長くすることになって、予備還元された鉄鉱
石の製錬炉内への装入と製造される溶銑の出湯サイクル
とのバランスをとることが難しい、このことは必然的に
製錬炉の自由度を大きく制限する。
また、鉄鉱石のスラグ中での溶解速度を上げ鉄鉱石の還
元処理速度を向上させるため、炉内のCoガスを2次燃
焼させ、その熱を利用するという方法が考えられ、従来
でも炉上部壁がら2次燃焼用02ガスを吹き込む方法が
とられている。しかし従来では2次燃焼比をあげると排
ガス温度は上昇するものの、排ガス顕熱を溶湯へ伝達す
る技術がなく、この結果、着熱効率が低下し、高温排ガ
スを排出せざるをえない、そしてこのような高温排ガス
は炉内壁耐火物を激しく損耗させるという大きな問題が
あり、このため2次燃焼比はあまりあげられないという
のが一般的な考え方であった。
元処理速度を向上させるため、炉内のCoガスを2次燃
焼させ、その熱を利用するという方法が考えられ、従来
でも炉上部壁がら2次燃焼用02ガスを吹き込む方法が
とられている。しかし従来では2次燃焼比をあげると排
ガス温度は上昇するものの、排ガス顕熱を溶湯へ伝達す
る技術がなく、この結果、着熱効率が低下し、高温排ガ
スを排出せざるをえない、そしてこのような高温排ガス
は炉内壁耐火物を激しく損耗させるという大きな問題が
あり、このため2次燃焼比はあまりあげられないという
のが一般的な考え方であった。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたもの
であって、溶銑またはスラグへの着熱効率を高めて前記
製錬炉からの発生エネルギーを抑え、製鉄所全体のエネ
ルギー効率を向上させる操業性の良好な溶融還元法を提
供しようするものである。
であって、溶銑またはスラグへの着熱効率を高めて前記
製錬炉からの発生エネルギーを抑え、製鉄所全体のエネ
ルギー効率を向上させる操業性の良好な溶融還元法を提
供しようするものである。
[課題を解決するための手段及び作用コ以上のような問
題点について、本発明者等は溶融還元のメカニズム及び
これに対応した具体的な手段について検討を重ねたもの
であり、この結果、次のような事実を見出した。
題点について、本発明者等は溶融還元のメカニズム及び
これに対応した具体的な手段について検討を重ねたもの
であり、この結果、次のような事実を見出した。
■上述したように、従来では着熱効率向上に対る技術的
限界や耐火物の損耗の面で2次燃焼比を大きく上げられ
ないというのが基本的な考え方であるが、2次燃焼を主
としてスラグ中で生じさせるよう酸素を吹き込み、がっ
スラグを強攪拌することにより、高2次燃焼を確保しつ
つ着熱効率を効果的に高めることが出来る。このような
高2次燃焼、高着熱効率により、スラグ及びスラグ中の
鉄鉱石の温度が高くなり、 F e 2O3 + 3 C→2 F e +3 CO
で表される違−(溶湯中のC)による鉄鉱石の還元速度
を効果的に高めることが出来る。
限界や耐火物の損耗の面で2次燃焼比を大きく上げられ
ないというのが基本的な考え方であるが、2次燃焼を主
としてスラグ中で生じさせるよう酸素を吹き込み、がっ
スラグを強攪拌することにより、高2次燃焼を確保しつ
つ着熱効率を効果的に高めることが出来る。このような
高2次燃焼、高着熱効率により、スラグ及びスラグ中の
鉄鉱石の温度が高くなり、 F e 2O3 + 3 C→2 F e +3 CO
で表される違−(溶湯中のC)による鉄鉱石の還元速度
を効果的に高めることが出来る。
■従来法では、還元処理の一時期または全期間、酸素の
底吹きを行っている例があるが、このような酸素の底吹
きは2次燃焼に有害である。即ち、酸素を底吹きすると
溶湯中で大量のCoガスを生じさせて溶湯を強攪拌し、
この結果、溶湯スプラッシュが2次燃焼域に達し、この
溶湯スプラッシュに含まれるCが酸素と反応することに
より2次燃焼が阻害される。したがって還元期間の一部
または全部を問わず、酸素を底吹きすることは避ける必
要がある。
底吹きを行っている例があるが、このような酸素の底吹
きは2次燃焼に有害である。即ち、酸素を底吹きすると
溶湯中で大量のCoガスを生じさせて溶湯を強攪拌し、
この結果、溶湯スプラッシュが2次燃焼域に達し、この
溶湯スプラッシュに含まれるCが酸素と反応することに
より2次燃焼が阻害される。したがって還元期間の一部
または全部を問わず、酸素を底吹きすることは避ける必
要がある。
本発明は、このような知見にもとづき、次のような条件
を規定し、これにより高い処理速度での還元処理を可能
ならしめたものである。
を規定し、これにより高い処理速度での還元処理を可能
ならしめたものである。
(イ)攪拌ガスの底吹きと横吹きの組み合わせにより、
溶湯をスラグ中の鉄鉱石の存在する領域に積極的に拡散
させ、溶湯中のCによる鉄鉱石の還元作用を促進させる
。
溶湯をスラグ中の鉄鉱石の存在する領域に積極的に拡散
させ、溶湯中のCによる鉄鉱石の還元作用を促進させる
。
(ロ)所定レベル以上の2次燃焼比が得られるよう、脱
炭用酸素とは別に2次燃焼用酸素の吹き込みを行う。そ
して、この2次燃焼用、酸素を上吹きランスからスラグ
中に吹き込んで2次燃焼領域をスラグ中に形成させ、且
つ横吹きガスによりスラグを強攪拌し、2次燃焼により
生じた熱を鉄鉱石に着熱させる。
炭用酸素とは別に2次燃焼用酸素の吹き込みを行う。そ
して、この2次燃焼用、酸素を上吹きランスからスラグ
中に吹き込んで2次燃焼領域をスラグ中に形成させ、且
つ横吹きガスによりスラグを強攪拌し、2次燃焼により
生じた熱を鉄鉱石に着熱させる。
(ハ)溶湯中Cによる還元作用及び上吹き酸素による2
次燃焼が阻害されないようにするため、横吹きガス及び
底吹きガスは不活性ガス、COまたはプロセスガスとし
、酸素は使わない。
次燃焼が阻害されないようにするため、横吹きガス及び
底吹きガスは不活性ガス、COまたはプロセスガスとし
、酸素は使わない。
これに加えて本発明による溶融還元法は製錬炉に装入さ
れる鉄鉱石は予熱予備還元炉により予熱、予備還元され
、さらに、前記予熱予備還元炉からキャリオーバーされ
た鉄鉱石を回収することにより、熱効率または生産効率
を高めることが出来る。
れる鉄鉱石は予熱予備還元炉により予熱、予備還元され
、さらに、前記予熱予備還元炉からキャリオーバーされ
た鉄鉱石を回収することにより、熱効率または生産効率
を高めることが出来る。
また、こうすることにより前記製錬炉からの発生エネル
ギーは製造される溶銑トン当たり1Gcal程度に抑え
られ、製鉄所のプロセス全体のエネルギー効率が向上す
る。
ギーは製造される溶銑トン当たり1Gcal程度に抑え
られ、製鉄所のプロセス全体のエネルギー効率が向上す
る。
即ち、この発明による溶融還元法は、鉄鉱石を炭材、造
滓剤とともに、製錬炉に装入し、底吹き羽口及び横吹き
羽口から不活性ガス、COまたはプロセスガスを吹き込
む溶融還元法であって、(1)先端がスラグ層の上面付
近乃至下面付近のレベルにある上吹き酸素ランスより脱
炭用酸素および二次燃焼用酸素を吹き込む、 (2)前記横吹き羽口からのガス流の少なくとも一部が
前記底吹き羽口から吹き込まれたガスにより盛り上がっ
た溶湯部分に当たるようにし、(3)前記製錬炉で発生
するガスの酸化度[(H2O+CO2)/(H2+H2
O+CO+CO2)] を0.5乃至1.0とすること
を特徴とする。
滓剤とともに、製錬炉に装入し、底吹き羽口及び横吹き
羽口から不活性ガス、COまたはプロセスガスを吹き込
む溶融還元法であって、(1)先端がスラグ層の上面付
近乃至下面付近のレベルにある上吹き酸素ランスより脱
炭用酸素および二次燃焼用酸素を吹き込む、 (2)前記横吹き羽口からのガス流の少なくとも一部が
前記底吹き羽口から吹き込まれたガスにより盛り上がっ
た溶湯部分に当たるようにし、(3)前記製錬炉で発生
するガスの酸化度[(H2O+CO2)/(H2+H2
O+CO+CO2)] を0.5乃至1.0とすること
を特徴とする。
[実施例]
本発明の実施例を添付の図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の溶融還元法に用いられるプロセスの説
明図である。製錬炉10内には鉄浴11及びスラグ層1
2が形成され、副原料である炭材及び造滓剤が装入され
る第1のシュート13が前記製錬炉の上部に設けられて
おり、上吹き酸素ランス21が炉内に鉛直に挿入される
。
明図である。製錬炉10内には鉄浴11及びスラグ層1
2が形成され、副原料である炭材及び造滓剤が装入され
る第1のシュート13が前記製錬炉の上部に設けられて
おり、上吹き酸素ランス21が炉内に鉛直に挿入される
。
前記ランスには脱炭用酸素(PCO2)、2次燃焼用(
DC○2)の酸素をそれぞれ噴出するノズル22.23
が設けられ、さらにランス先端の中心部には主に炭材ま
たは石灰等の副原料を吹き込むノズル24が設けられて
いる。また、製錬炉の側壁または炉底にはそれぞれ不活
性ガス、coまたはプロセスガスを攪拌用ガスとして吹
き込む横吹き羽口25、底吹き羽口26が設けられてい
る。
DC○2)の酸素をそれぞれ噴出するノズル22.23
が設けられ、さらにランス先端の中心部には主に炭材ま
たは石灰等の副原料を吹き込むノズル24が設けられて
いる。また、製錬炉の側壁または炉底にはそれぞれ不活
性ガス、coまたはプロセスガスを攪拌用ガスとして吹
き込む横吹き羽口25、底吹き羽口26が設けられてい
る。
製錬炉10の上方には原料である鉄鉱石、副原料である
炭材及び造滓剤等がよく知られた通常の原料供給装置(
I明のため特に図示せず)もしくは後に説明する予熱炉
3oがら自然落下により製錬炉に装入される第2のシュ
ート14及び製錬炉からの排ガスが排出される排ガス用
導管15が設けられている。前記排ガス及び鉱石が導入
されてこれを予熱する予熱炉3oと、前記予熱炉3oが
らの排ガスを受けてこれに含まれる鉄鉱石の微粒を除去
する分離装置35とが設けられている。
炭材及び造滓剤等がよく知られた通常の原料供給装置(
I明のため特に図示せず)もしくは後に説明する予熱炉
3oがら自然落下により製錬炉に装入される第2のシュ
ート14及び製錬炉からの排ガスが排出される排ガス用
導管15が設けられている。前記排ガス及び鉱石が導入
されてこれを予熱する予熱炉3oと、前記予熱炉3oが
らの排ガスを受けてこれに含まれる鉄鉱石の微粒を除去
する分離装置35とが設けられている。
前記分離装置35から分離された鉄鉱石の細粒または粉
体を、Ar、N2等のキャリアガスとともに混合し、か
つ加圧して横吹き羽口25、底吹き羽口26から吹き込
むため、混合、圧送の手段として加圧装置27が設けら
れている。
体を、Ar、N2等のキャリアガスとともに混合し、か
つ加圧して横吹き羽口25、底吹き羽口26から吹き込
むため、混合、圧送の手段として加圧装置27が設けら
れている。
なお、前記予熱炉に代えて予熱予備還元炉とすることは
容易である この場合、予熱予備還元炉に導入される製
錬炉の発生ガスの温度は300℃乃至1300℃とされ
、予備還元率は30%以下とされる0本プロセスにおい
ては予備還元率は30%を超えると酸化度ODは0.5
に達しない。また、前記温度が300℃未満では予熱の
効果を期待することが出来ず、1300°Cを超えると
設備の耐火性および予熱予備還元炉内で還元された鉄鉱
石のスティッキングによる問題が生じる。
容易である この場合、予熱予備還元炉に導入される製
錬炉の発生ガスの温度は300℃乃至1300℃とされ
、予備還元率は30%以下とされる0本プロセスにおい
ては予備還元率は30%を超えると酸化度ODは0.5
に達しない。また、前記温度が300℃未満では予熱の
効果を期待することが出来ず、1300°Cを超えると
設備の耐火性および予熱予備還元炉内で還元された鉄鉱
石のスティッキングによる問題が生じる。
以上のように構成された溶融還元装置を用いる溶融還元
法について説明する。原料である鉄鉱石は上記供給装置
から予熱炉35に入り、ここで予熱された後、第2のシ
ュート14から重力落下により製錬炉10に装入される
。炭材及び造滓剤は第1のシュートから重力落下により
製錬炉10に装入される。
法について説明する。原料である鉄鉱石は上記供給装置
から予熱炉35に入り、ここで予熱された後、第2のシ
ュート14から重力落下により製錬炉10に装入される
。炭材及び造滓剤は第1のシュートから重力落下により
製錬炉10に装入される。
炉内への装入物と吹き込みガスとの反応は後に詳述する
が、炉内では溶湯による鉄浴11とスラグ層12が形成
される。製錬炉10で発生した排ガスは排ガス用導管1
5を通って予熱炉30に導入されて、前述の通り予熱炉
30に装入された鉄鉱石が予熱される。予熱炉がらの排
ガスは分離装置35に入りここで細粒もしくは粉状の鉱
石が分離された後、通常の排ガス処理装置を経て排出さ
れるか、もしくはプロセスガスとして羽口25゜26か
ら吹き込まれる攪拌用ガスとして、または粉体吹き込み
のキャリアーガスとして用いられる。さらにこの排ガス
はガス導管15に導入されて製錬炉からの排ガスに混合
され、予熱予備還元炉に導入されるガスの温度調節に使
用することも可能である。
が、炉内では溶湯による鉄浴11とスラグ層12が形成
される。製錬炉10で発生した排ガスは排ガス用導管1
5を通って予熱炉30に導入されて、前述の通り予熱炉
30に装入された鉄鉱石が予熱される。予熱炉がらの排
ガスは分離装置35に入りここで細粒もしくは粉状の鉱
石が分離された後、通常の排ガス処理装置を経て排出さ
れるか、もしくはプロセスガスとして羽口25゜26か
ら吹き込まれる攪拌用ガスとして、または粉体吹き込み
のキャリアーガスとして用いられる。さらにこの排ガス
はガス導管15に導入されて製錬炉からの排ガスに混合
され、予熱予備還元炉に導入されるガスの温度調節に使
用することも可能である。
また、前記予熱炉30に代えて予熱予備還元炉とするこ
とも可能で、OD = 0.5〜0.6で炭材原単位を
低減し、予熱温度100℃増で炭材原単位12kg/T
の減、予備還元率1%増で炭材原単位8kg/Tの減と
なる。
とも可能で、OD = 0.5〜0.6で炭材原単位を
低減し、予熱温度100℃増で炭材原単位12kg/T
の減、予備還元率1%増で炭材原単位8kg/Tの減と
なる。
前記分離装置で分離された細粒もしくは粉状の鉄鉱石は
一部は予熱炉に戻されその残余は単味もしくは粉炭材と
混合されて加圧装置27.28に送られ、ここでキャリ
アガスと混合された後、加圧されて羽口25.2−6ま
たは上吹き酸素ランス21の専用ノズル24に送られ、
ここから製錬炉に吹き込まれる。上記鉄鉱石の吹き込み
は歩留まりの向上になるが、粉炭の羽口からの吹き込み
は還元材としての歩留まり向上に著しい効果が認められ
る。
一部は予熱炉に戻されその残余は単味もしくは粉炭材と
混合されて加圧装置27.28に送られ、ここでキャリ
アガスと混合された後、加圧されて羽口25.2−6ま
たは上吹き酸素ランス21の専用ノズル24に送られ、
ここから製錬炉に吹き込まれる。上記鉄鉱石の吹き込み
は歩留まりの向上になるが、粉炭の羽口からの吹き込み
は還元材としての歩留まり向上に著しい効果が認められ
る。
次いで、製錬炉内へのガス吹き込みと炉内反応との関係
について、第2図乃至第7図を参照しながら詳しく説明
する。第2図は第1図における吹き込みガスの挙動を模
式的に示したものである。
について、第2図乃至第7図を参照しながら詳しく説明
する。第2図は第1図における吹き込みガスの挙動を模
式的に示したものである。
還元処理中は、その初期から終期に至るまで上吹きラン
ス21、横吹き羽口25及び底吹き羽口26からガスの
吹き込みが行われる。羽口25.26からのガス吹き込
みは、両者の協働作用により溶湯をスラグ中に拡散させ
、還元速度を飛躍的に高める効果をもたらす。
ス21、横吹き羽口25及び底吹き羽口26からガスの
吹き込みが行われる。羽口25.26からのガス吹き込
みは、両者の協働作用により溶湯をスラグ中に拡散させ
、還元速度を飛躍的に高める効果をもたらす。
前述したように、本発明者等はスラグA!!12の鉄鉱
石の還元は、大部分溶湯中のCを還元物質として進行す
るという事実を解明し、これに基づき溶湯を強攪拌して
スラグ層(鉄鉱石が浮遊する領域)中に積極的に拡散さ
せて還元速度を高めようというものである。このため本
発明は、底吹き羽口26から攪拌ガスを供給して溶湯面
に隆起部(A)を形成し、同時に、横吹き羽口25から
ガス流の少なくとも一部が上記溶湯隆起部(A)に当た
るようにして攪拌ガスを供給するものであり、この横吹
きガスにより溶湯隆起部(A>の溶湯がスラグ中に飛散
することになる。スラグの見掛は比重は通常0.1〜0
.5であり、一方鉄鉱石の嵩比重は1〜3前後であり、
従ってスラグ中の鉄鉱石は、スラグ下部領域に集中して
浮遊している。上記のように溶湯隆起部を横吹きガスで
飛散させると、この飛散溶湯は、鉄鉱石が存在するスラ
グ層12の下部領域に拡散し、この拡散溶湯中のCが鉄
鉱石を還元し、高い還元速度が得られる。このような効
果を得るためには横吹きガスが製錬炉の上下方向及び水
平方向において成るべく正確に上記溶湯隆起部(A)に
当たるようにすることが好ましく、水平方向においては
、第3図(a)、及び(b)に示すような位置関係で羽
口25.26を設けることが好ましい、また、底吹き及
び横吹きとも比較的多量のガスを吹き込み、強攪拌を行
う必要があることは言うまでもないが、その吹き込みガ
ス量は溶湯量、溶湯深さ等に応じて決定される。横吹き
ガスは、上述したような溶湯の拡散作用に加え、2次燃
焼領域が形成されるスラグの攪拌作用をも行うものであ
り、これについては後述する。
石の還元は、大部分溶湯中のCを還元物質として進行す
るという事実を解明し、これに基づき溶湯を強攪拌して
スラグ層(鉄鉱石が浮遊する領域)中に積極的に拡散さ
せて還元速度を高めようというものである。このため本
発明は、底吹き羽口26から攪拌ガスを供給して溶湯面
に隆起部(A)を形成し、同時に、横吹き羽口25から
ガス流の少なくとも一部が上記溶湯隆起部(A)に当た
るようにして攪拌ガスを供給するものであり、この横吹
きガスにより溶湯隆起部(A>の溶湯がスラグ中に飛散
することになる。スラグの見掛は比重は通常0.1〜0
.5であり、一方鉄鉱石の嵩比重は1〜3前後であり、
従ってスラグ中の鉄鉱石は、スラグ下部領域に集中して
浮遊している。上記のように溶湯隆起部を横吹きガスで
飛散させると、この飛散溶湯は、鉄鉱石が存在するスラ
グ層12の下部領域に拡散し、この拡散溶湯中のCが鉄
鉱石を還元し、高い還元速度が得られる。このような効
果を得るためには横吹きガスが製錬炉の上下方向及び水
平方向において成るべく正確に上記溶湯隆起部(A)に
当たるようにすることが好ましく、水平方向においては
、第3図(a)、及び(b)に示すような位置関係で羽
口25.26を設けることが好ましい、また、底吹き及
び横吹きとも比較的多量のガスを吹き込み、強攪拌を行
う必要があることは言うまでもないが、その吹き込みガ
ス量は溶湯量、溶湯深さ等に応じて決定される。横吹き
ガスは、上述したような溶湯の拡散作用に加え、2次燃
焼領域が形成されるスラグの攪拌作用をも行うものであ
り、これについては後述する。
本発明で使用される横吹きガス及び底吹きガスは、不活
性ガス(N2 、Ar等)、coまたはプロセスガスに
限定され、02は使用されない。
性ガス(N2 、Ar等)、coまたはプロセスガスに
限定され、02は使用されない。
これは次のような理由による。
先ず、横吹きガスに酸素を用いると、鉄鉱石還元のため
に飛散させた溶湯中のCによる還元作用を阻害してしま
うという基本的な問題がある。加えて酸素を使用した場
合、耐火物の温度が上昇し、耐火物の損耗という問題を
生じる。また、底吹きガスに酸素を用いると、上述した
ように溶湯中で大量のCOガスを生じさせて溶湯を強攪
拌し過ぎ、この結果、溶湯のスプラッシュが2次燃焼領
域(第2図参照)に達し、溶湯中Cが後述する2次燃焼
用酸素と反応して2次燃焼が阻害されてしまう。加えて
、酸素を使用すると底吹き羽口なと耐火物の温度が上が
り過ぎるため冷却ガス<Cs Ha )を添加する必要
があり、これも底吹きガス量を増大させ、強攪拌による
溶湯スプラッシュの発生を過大に助長することになる。
に飛散させた溶湯中のCによる還元作用を阻害してしま
うという基本的な問題がある。加えて酸素を使用した場
合、耐火物の温度が上昇し、耐火物の損耗という問題を
生じる。また、底吹きガスに酸素を用いると、上述した
ように溶湯中で大量のCOガスを生じさせて溶湯を強攪
拌し過ぎ、この結果、溶湯のスプラッシュが2次燃焼領
域(第2図参照)に達し、溶湯中Cが後述する2次燃焼
用酸素と反応して2次燃焼が阻害されてしまう。加えて
、酸素を使用すると底吹き羽口なと耐火物の温度が上が
り過ぎるため冷却ガス<Cs Ha )を添加する必要
があり、これも底吹きガス量を増大させ、強攪拌による
溶湯スプラッシュの発生を過大に助長することになる。
第4図は、N2底吹きを行う本発明と、N2に代え02
吹き込みを行った比較例について、設定した O D [PCO2/ (DCO2+鉱石中02+炭材
中02+原料付着水(1/2)十炭材中水素(1/2)
) ]に対する実際のOD(実測)を調べた結果を示
すもので、02底吹により2次燃焼が阻害されているこ
とが示されている。
吹き込みを行った比較例について、設定した O D [PCO2/ (DCO2+鉱石中02+炭材
中02+原料付着水(1/2)十炭材中水素(1/2)
) ]に対する実際のOD(実測)を調べた結果を示
すもので、02底吹により2次燃焼が阻害されているこ
とが示されている。
なお、攪拌ガスであるN2.Ar等の不活性ガス、CO
または不活性ガスは、単独または混合して使用すること
が出来る。
または不活性ガスは、単独または混合して使用すること
が出来る。
本発明では、2次燃焼領域を主としてスラグ内に形成さ
せつつ高2次燃焼を実現させるものであり、このように
2次燃焼領域をスラグ内に形成しかつ槽吹きガスによっ
てスラグを強攪拌することにより、高2次燃焼を確保し
つつ高い着熱効率を得ることが出来る。したがって、上
記2次燃焼用酸素は、主としてスラグ内に2次燃焼領域
が形成されるようスラグ中に吹き込まれることが必要で
ある。
せつつ高2次燃焼を実現させるものであり、このように
2次燃焼領域をスラグ内に形成しかつ槽吹きガスによっ
てスラグを強攪拌することにより、高2次燃焼を確保し
つつ高い着熱効率を得ることが出来る。したがって、上
記2次燃焼用酸素は、主としてスラグ内に2次燃焼領域
が形成されるようスラグ中に吹き込まれることが必要で
ある。
具体的には上吹きランスの高さがスラグや溶湯レベルに
対し適度なレベルに設定されることが必要である。すな
わち、上吹きランス21はそのノズル孔高さをスラグ面
上方あるいはスラグ面下とすることができるが、その高
さが高過ぎると2次燃焼領域がスラグ内に形成されなく
なって、着熱効率が低下するという問題があり、またラ
ンス高さが低過ぎると2次燃焼領域が適正に形成されな
い虞がある他、ランス21への地金付着、ランス21の
損傷による水漏れの虞がある。上記ランス21の高さの
適正なレベル設定には、前記スラグが50〜500kg
/T程度、スラグレベルで1m以上必要で、スラグが少
ない場合はスラグレベルに合わせて前記ランスを下げた
場合、ランスがらの酸素ジェットが鉄浴面に衝突して、
飛散された粒鉄中のCの影響で炉内ガスのODが低下す
るという問題が生じる。
対し適度なレベルに設定されることが必要である。すな
わち、上吹きランス21はそのノズル孔高さをスラグ面
上方あるいはスラグ面下とすることができるが、その高
さが高過ぎると2次燃焼領域がスラグ内に形成されなく
なって、着熱効率が低下するという問題があり、またラ
ンス高さが低過ぎると2次燃焼領域が適正に形成されな
い虞がある他、ランス21への地金付着、ランス21の
損傷による水漏れの虞がある。上記ランス21の高さの
適正なレベル設定には、前記スラグが50〜500kg
/T程度、スラグレベルで1m以上必要で、スラグが少
ない場合はスラグレベルに合わせて前記ランスを下げた
場合、ランスがらの酸素ジェットが鉄浴面に衝突して、
飛散された粒鉄中のCの影響で炉内ガスのODが低下す
るという問題が生じる。
第5図はランス先端のスラグ面()オーミングレベル)
からの高さと着熱効率との関係を示すもので、ランス高
さがスラグ面にたいして高過ぎると良好な熱効率が得ら
れなくなることが示されている。また、第6図は横吹き
ガス量と着熱効率との関、係を示すもので、横吹きガス
を大量に吹き込み、スラグ層を強攪拌することにより良
好な着熱効率が得られることが解る。第5図及び第6図
を得たときの操業条件は容150tの製錬炉で、溶銑の
生成速度は28t/hrである。
からの高さと着熱効率との関係を示すもので、ランス高
さがスラグ面にたいして高過ぎると良好な熱効率が得ら
れなくなることが示されている。また、第6図は横吹き
ガス量と着熱効率との関、係を示すもので、横吹きガス
を大量に吹き込み、スラグ層を強攪拌することにより良
好な着熱効率が得られることが解る。第5図及び第6図
を得たときの操業条件は容150tの製錬炉で、溶銑の
生成速度は28t/hrである。
本発明では高着熱効率が得られるため、ODを上記のよ
うに高くすることにより高い還元速度が得られるが、こ
れに加え、ODを上げることにょり炭材(主としてコー
クス)の添加量を低く抑えることが出来、この結果、炭
材の原単位を低減を図ることができるとともに、溶湯中
のP成分の殆どが炭材により持ち込まれることから、溶
湯中のPの低減を図ることができる。また、ODが高く
なると、気化脱硫現象が活発になり、溶湯中のSも低下
する。このような観点からも本発明ではODは0.5以
上とする。ODの上限は1.0であるが、ODは大きい
程望ましい。
うに高くすることにより高い還元速度が得られるが、こ
れに加え、ODを上げることにょり炭材(主としてコー
クス)の添加量を低く抑えることが出来、この結果、炭
材の原単位を低減を図ることができるとともに、溶湯中
のP成分の殆どが炭材により持ち込まれることから、溶
湯中のPの低減を図ることができる。また、ODが高く
なると、気化脱硫現象が活発になり、溶湯中のSも低下
する。このような観点からも本発明ではODは0.5以
上とする。ODの上限は1.0であるが、ODは大きい
程望ましい。
第7図は第1表に示す炭材Aを用いた場合の酸化度OD
と第1図の溶融還元装置から発生する余剰エネルギーと
の関係を示なグラフ図である。図中斜線で示した範囲が
製鉄所全体のエネルギーバランスを考えたときの適正な
余剰エネルギーの範囲である。この図は前記溶融還元装
置について検討した結果えられたもので、これによれば
、ODが0.5より小さい場合は余剰エネルギーは多過
ぎて無駄なエネルギーが発生することになる。このこと
は第7図に示されているように予熱予備還元率を30%
以下にしたときに達成されるのであって、30%より多
くすることは前述の通り鉄鉱石の予熱予備還元炉の滞留
時間が長くなり、溶融還元装置の繰業の自由度が大きく
制限されることになる。
と第1図の溶融還元装置から発生する余剰エネルギーと
の関係を示なグラフ図である。図中斜線で示した範囲が
製鉄所全体のエネルギーバランスを考えたときの適正な
余剰エネルギーの範囲である。この図は前記溶融還元装
置について検討した結果えられたもので、これによれば
、ODが0.5より小さい場合は余剰エネルギーは多過
ぎて無駄なエネルギーが発生することになる。このこと
は第7図に示されているように予熱予備還元率を30%
以下にしたときに達成されるのであって、30%より多
くすることは前述の通り鉄鉱石の予熱予備還元炉の滞留
時間が長くなり、溶融還元装置の繰業の自由度が大きく
制限されることになる。
第8図は第1表に示す炭材Bを用いた場合の、第7図と
同様の酸化度ODと余剰エネルギーとの関係を示すグラ
フ図である。炭材Bは炭材Aよりも発熱量が大きいため
、ODが小さい値でも上記エネルギーバランスに見合う
適正な余剰エネルギーとなっている0本発明の溶融還元
法では、反応の性質上、炭材の粘結性、固定炭素、灰分
含有量等の物性は問わない、したがって、炭材の選択範
囲が広いことから考えて、ODの最適範囲は0.5乃至
1,0である。
同様の酸化度ODと余剰エネルギーとの関係を示すグラ
フ図である。炭材Bは炭材Aよりも発熱量が大きいため
、ODが小さい値でも上記エネルギーバランスに見合う
適正な余剰エネルギーとなっている0本発明の溶融還元
法では、反応の性質上、炭材の粘結性、固定炭素、灰分
含有量等の物性は問わない、したがって、炭材の選択範
囲が広いことから考えて、ODの最適範囲は0.5乃至
1,0である。
第 1 表
次に本実施例に基づく具体的数値を挙げる。炭材として
石炭を1124kg/THM (製造される溶銑トン当
たり、以下同じ)、酸素を798/THMを使用してO
Dが0.5着熱効率は70%であった。
石炭を1124kg/THM (製造される溶銑トン当
たり、以下同じ)、酸素を798/THMを使用してO
Dが0.5着熱効率は70%であった。
[発明の効果〕
本発明によれば、上吹き酸素ランスの脱炭用、2次燃焼
用の酸素ノズルから、直接、スラグ層に酸素を吹きこみ
、また、製錬炉の炉壁及び炉底に設けた羽口からガス吹
き込みを行って強攪拌し、製錬炉の発生ガスの酸化度を
0.5乃至1.0に調整して前記ガスの温度を300℃
乃至1300°Cとすることが出来るので、製錬炉の熱
効率を向上させ同時に溶融還元装置の余剰エネルギーを
製鉄所のエネルギーバランスに見合った適正なものとす
ることができる。また、予熱炉の排ガスから細粒もしく
は粉状の鉄鉱石を分離して前記鉱石をキャリアーガスと
ともに前記羽口もしくは酸素ランスの専用ノズルから吹
き込むので熱効率または鉄鉱石の歩留まりが向上する。
用の酸素ノズルから、直接、スラグ層に酸素を吹きこみ
、また、製錬炉の炉壁及び炉底に設けた羽口からガス吹
き込みを行って強攪拌し、製錬炉の発生ガスの酸化度を
0.5乃至1.0に調整して前記ガスの温度を300℃
乃至1300°Cとすることが出来るので、製錬炉の熱
効率を向上させ同時に溶融還元装置の余剰エネルギーを
製鉄所のエネルギーバランスに見合った適正なものとす
ることができる。また、予熱炉の排ガスから細粒もしく
は粉状の鉄鉱石を分離して前記鉱石をキャリアーガスと
ともに前記羽口もしくは酸素ランスの専用ノズルから吹
き込むので熱効率または鉄鉱石の歩留まりが向上する。
第1図は本発明の溶融還元法に用いられる溶融還元装置
のプロセスの説明図、第2図は第1図における製錬炉内
のガス流れを示す模式図、第3図は横吹き羽口と底吹き
羽口との位置関係を示す説明図、第4図は設定○Dに対
する実測ODを示すグラフ図、第5図はランス高さと着
熱効率の関係を示すグラフ図、第6図は横吹きガス量と
着熱効率との関係を示すグラフ図、第7図及び第8図は
第1表に示す炭材を用いた場合の第1図の溶融還元装置
から発生する余剰エエルギーとODとの関係を示すグラ
フ図である。 10・・・製錬炉、11・・・鉄浴、12・・・スラグ
層、13・・・第1のシュート、14・・・第2のシュ
ート、15・・・ガス導管、21・・・酸素ランス、2
2.23.24・・・ノズル、25.26・・・羽口、
27・・・加圧装置、3o・・・予熱装置、35・・・
分離装置、41・・・切り替え弁、42・・・閉止弁。
のプロセスの説明図、第2図は第1図における製錬炉内
のガス流れを示す模式図、第3図は横吹き羽口と底吹き
羽口との位置関係を示す説明図、第4図は設定○Dに対
する実測ODを示すグラフ図、第5図はランス高さと着
熱効率の関係を示すグラフ図、第6図は横吹きガス量と
着熱効率との関係を示すグラフ図、第7図及び第8図は
第1表に示す炭材を用いた場合の第1図の溶融還元装置
から発生する余剰エエルギーとODとの関係を示すグラ
フ図である。 10・・・製錬炉、11・・・鉄浴、12・・・スラグ
層、13・・・第1のシュート、14・・・第2のシュ
ート、15・・・ガス導管、21・・・酸素ランス、2
2.23.24・・・ノズル、25.26・・・羽口、
27・・・加圧装置、3o・・・予熱装置、35・・・
分離装置、41・・・切り替え弁、42・・・閉止弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)鉄鉱石を炭材、造滓剤とともに、製錬炉に装入し、
底吹き羽口及び横吹き羽口から不活性ガス、COまたは
プロセスガスを吹き込む溶融還元法であって、 (1)先端がスラグ層の上面付近乃至下面付近のレベル
にある上吹き酸素ランスより脱炭用酸素および二次燃焼
用酸素を吹き込み、 (2)前記横吹き羽口からのガス流の少なくとも一部が
前記底吹き羽口から吹き込まれたガスにより盛り上がっ
た溶湯部分に当たるようにし、(3)前記製錬炉で発生
するガスの酸化度 [(H_2O+CO_3)/(H_2+H_2O+CO
+CO_2)] を0.5乃至1.0とすることを特徴とする溶融還元法
。 2)予熱予備還元炉を設けて、これに前記製錬炉の発生
ガスを導入し、この発生ガスの温度を300℃乃至13
00℃、予備還元率を30%以下として鉄鉱石を予熱予
備還元した後、前記製錬炉に装入することを特徴とする
特許請求の範囲第1項に記載の溶融還元法。 3)塊状の炭材を前記製錬炉にその炉口または専用の投
入口から重力落下により装入することを特徴とする特許
請求の範囲第1項乃至第2項のいずれかに記載の溶融還
元法。 4)粉状の炭材を前記上吹き酸素ランスに設けた専用の
ノズルから製錬炉に吹き込むことを特徴とする特許請求
の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の溶融還元法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2858088A JP2668912B2 (ja) | 1988-02-09 | 1988-02-09 | 溶融還元法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2858088A JP2668912B2 (ja) | 1988-02-09 | 1988-02-09 | 溶融還元法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01205013A true JPH01205013A (ja) | 1989-08-17 |
JP2668912B2 JP2668912B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=12252538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2858088A Expired - Lifetime JP2668912B2 (ja) | 1988-02-09 | 1988-02-09 | 溶融還元法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2668912B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7727304B2 (en) | 2003-01-24 | 2010-06-01 | Ausmelt Limited | Smelting process for the production of iron |
-
1988
- 1988-02-09 JP JP2858088A patent/JP2668912B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7727304B2 (en) | 2003-01-24 | 2010-06-01 | Ausmelt Limited | Smelting process for the production of iron |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2668912B2 (ja) | 1997-10-27 |
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