JPH01204506A - 積層体及びそれを用いたアンテナ用部品 - Google Patents

積層体及びそれを用いたアンテナ用部品

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JPH01204506A
JPH01204506A JP2971188A JP2971188A JPH01204506A JP H01204506 A JPH01204506 A JP H01204506A JP 2971188 A JP2971188 A JP 2971188A JP 2971188 A JP2971188 A JP 2971188A JP H01204506 A JPH01204506 A JP H01204506A
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resin
laminate
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thermoplastic resin
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JP2971188A
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Takashi Yamaguchi
孝 山口
Kensho Ando
安藤 憲昭
Akira Kamiya
神谷 明
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、特定な積層体に関し、さらにそれを用いた衛
星放送受信用パラボラアンテナなどに有用なアンテナ用
部品に関する。さらに詳しくは、耐候性に優れ、汚れを
落しやすく、さらに意匠性に優れたパラボラアンテナ等
に有用な積層体及びアンテナ用部品に関する。
[従来の技術] 衛星放送及び衛星通信の地上受信用アンテナとして、パ
ラボラアンテナ、オフセットアンテナ、カセグレアンテ
ナ、平面アンテナなど多くの種類のアンテナが開発され
ている。一般聴視者の受信用アンテナとしては、パラボ
ラアンテナ及び平面アンテナが性能、コストの上から中
心に使用される傾向にある。
パラボラアンテナとして一般には、金属板又は金属ネッ
トが使用されてきた。しかし、金属は腐食されやすいた
め塗装により防食を施しているが、長期使用には満足で
きるものが少ない。また、耐食用金属を用いた場合には
高価となり、普及性に乏しいという欠点がある。
一方、不飽和ポリエステル樹脂などによるガラス繊維強
化樹脂(以下FRPとする)と電波反射材との積層から
なるアンテナ用反射板(アンテナリフレクタ−)は、耐
候性及び耐食性を向上させるためポリフッ化ビニールフ
ィルムを積層したり、さらにFRPの表面を塗装する試
みが行われているが、製造方法が煩雑で伍産に問題があ
り、また長期使用における耐候性の維持及び汚れ除去が
困難であるという欠点がある。
さらに、意匠性の点で反射板(リフレクタ−)の曲面に
後加工による絵付及び文字入れを行うことは大巾なコス
トアップとなるため、わずかに塗装による文字入れ、ワ
ッペンの貼付けなどによってなされている程度である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者は、製造工程が容易で量産性に富み、電波受信
性能を損わず、かつ性能を長期間に回り保持し、また意
匠性に優れた外観を有するパラボラアンテナ等に有用な
積層体が得られることを見い出し、本発明に至った。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、第1層が10〜300μmの厚さのフッ化ビ
ニリデン系樹脂層、第2層が10〜2000μmの厚さ
の熱可塑性樹脂層、第3層が電波を反射する5〜500
μmの厚さの金属層、第4層が10〜2000μmの厚
さの熱可塑性樹脂層からなる積層体シートの第4層の裏
面に、繊維強化樹脂を積層してなる積層体及びこれを用
いたアンテナ用部品を提供するものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の第1層に使用されるポリフッ化ビニリデン系樹
脂としては、フッ化ビニリデンのホモポリマーのみなら
ず、フッ化ビニリデン含量50モル%以−ヒ、好ましく
は70モリ%以上、さらに好ましくは90モル%以」二
のコポリマーをも含むものである。また、フッ化ビニリ
デンのホモポリマー又はコポリマーに、ポリメタクリレ
ート等のエチレン性不飽和カルボン酸エステル化合物の
重合体などを組合わせたフッ化ビニリデン含量が75重
量%以上であるブレンドポリマーに好適に使用できる。
本発明の第2層に使用される熱可塑性樹脂としては、好
ましくは350℃以下の成形加工温度で成形できる樹脂
である。例えばポリスチレン、ハイイパクトポリスチレ
ン、AS樹脂、MBS樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、
AAS樹脂などのスチレン系樹脂、メチルメタクリレー
ト樹脂、メチルメタクリレートとスチレンの共重合体樹
脂などのアクリル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどのオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリウレタン
系樹脂、PPE系樹脂、ポリアミド樹脂、エチレン−プ
ロピレンブロック共重合体、N−フェニルマレイミド−
αメチルスチレン系共重合体であり、これらは1種又は
2種以上で使用される。また、これらの樹脂中にジエン
系ゴムやオレフィン系ゴムやエラストマー等を混合した
ものも使用できる。
好ましい熱可塑性樹脂としては、第1層のフッ化ビニリ
デン系樹脂と相溶性のある樹脂、又は各積層体間の接着
力をより強固にするために用いる接着剤又はプライマー
とよく接着する樹脂が好ましく、例えばAS樹脂、AB
S樹脂、AES樹脂、MBS樹脂、メチルメタクリレー
ト樹脂、メチルメタクリレートとスチレン及び/又はα
メチルスチレンとの共重合体樹脂、N−フェニルマレイ
ミド−αメチルスチレン系共重合体、オレフィン系樹脂
が挙げられる。
本発明の第2層の熱可塑性樹脂には第1層と接する側に
印刷を施したり、着色剤を配合することができ、文字や
絵などが描かれた意匠性に優れた積層体及びアンテナ用
部品を得ることができる。
この印刷及び着色については、熱可塑性樹脂に適した印
刷インキ及び着色剤を選択するのが好ましい。
印刷は全面印刷であってもよく、部分印刷又は文字入れ
などであってもよい。印刷インキについては、熱可塑性
樹脂とよく密着し、かつ物性低下の少ないものがよい。
また、インキは印刷面上に積層される第1層のフッ化ビ
ニリデン系樹脂と相溶性のあるものがよい。好ましいイ
ンキとしては、例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂
、スチレン系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ゴム系樹脂などのインキが適している。
印刷方式としては、グラビア印刷法、オフセット印刷法
、オフセットグラビア印刷法、スクリーン印刷法、ホッ
トスタンピング法などによって印刷することができる。
着色する方法としては特に規定されるものではなく、熱
可塑性樹脂の着色に用いられる一般の着′  色方法で
よい。
着色剤については、酸化チタン、カーボンブラック、カ
ドミウム赤、コバルトブルー、コバルト紫、コバルトグ
リーン、郡青、ベンガラ、酸化鉄黒、シアニンブルー、
シアニングリーンなどが使用される。
本発明の第3層の金属層としては、例えばアルミニウム
、鉄、ニッケル、銅、亜鉛及びこれらの合金が挙げられ
る。好ましくはアルミニウムが成形加工性及び軽量化に
優れている点で好んで使用することができる。金属層の
形状は、金属箔、金属蒸着フィルム、導電塗料塗布フィ
ルム、金属ネットなどの形状であってもよい。
本発明の第4層に使用される熱可塑性樹脂は、先に記述
した第2層の熱可塑性樹脂から選ばれる。
好ましくは第2層の樹脂と同じように、例えばAS樹脂
、ABS樹脂、AES樹脂、MBS樹脂、メチルメタク
リレート樹脂、メタクリレ−1・とスチレン及び/又は
αメチルスチレンの共重合体樹脂、N−フェニルマレイ
ミド−αメチルスチレン系共重合体、オレフィン系樹脂
が挙げられる。
本発明の第1層は、透明性を損わない程度に着色剤、添
加剤などを配合されていてもよい。また、第1.2.4
層の樹脂中には必要に応じて熱安定剤、滑剤、充填剤、
紫外線吸収剤等を適宜添加することが可能である。特に
紫外線吸収剤については分子量300以−1−1好まし
くは分子量400〜700のものを第1層又は第2層あ
るいは両層に0.1〜3重量%添加すると、−段と耐候
性の優れた積層体が得られる。
本発明の積層シートあるいはフィルムに用いられる各層
の厚みは、第1層のフッ化ビニリデン系樹脂は10〜3
00μmであり、好ましくは10〜100μmであり、
さらに好ましくは15〜50μmである。10μm以下
では、取扱上での傷付きなどにより耐久性で信頼性に欠
け、300μmを超えるとコストアップとなり普及性が
乏しくなる。
第2層及び第4層の熱可塑性樹脂は、第3層の金属層を
保護すること及び積層加工時の成形加工性の点から10
〜2000μmであり、好ましくは10〜600μmで
あり、さらに好ましくは50〜500μmが好適である
。厚さが10μm以下では積層時の加工性が劣り、不均
一な伸びやシワを発生しやすく、アンテナに用いたとき
電波の反射率の低下となる。また2000μmを超える
と積層時の加工性が悪くなり、また第2層が2000μ
mを超えると電波の反射率の低下となる。
第3層の金属層は5〜500μmであり、好ましくは1
0〜200μmが望ましい。厚さが5μ以下では積層時
のシワ、切断などが発生しやすく、また500μmを超
えると同じく積層時の加工性が劣り、シワ及び不均一な
厚みとなり電波の反射率の低下となる。
本発明の積層シートに積層される繊維強化樹脂は、FR
P及びTRTPを含むものである。
FRPとしては、エポエステル樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル・メタアクリル
樹脂、メラミン樹脂などのガラス繊維強化樹脂が使用さ
れる。
FRTPとしては、第2層及び第4層の熱可塑性樹脂の
説明で記述した熱可塑性樹脂のガラス繊維強化樹脂が使
用される。
繊維の種類としては、ガラス繊維が好んで使用されるが
、種類として特に限定するものではなく、ボロン繊維、
カーボン繊維、ウィスカ、金属繊維などを使用してもよ
い。
FRP及びFRTPの好ましい樹脂としては、FRPで
はポリエステル樹脂をガラス繊維で補強したSMCが多
く使用される。作業性、軽量化、コストの点からはFR
TPがより好ましく、特にABS樹脂、AES樹脂、A
AS樹脂、メチルメタクリレート樹脂、PPE系樹脂、
オレフィン系樹脂などのガラス繊維強化樹脂がよい。
上記積層シートとガラス繊維強化樹脂とを積層する方法
としては、該繊維強化樹脂を射出成形法、押出成形法、
プレス成形法などの方法により好適にできる。
本発明の積層シートとガラス繊維強化樹脂とからなる積
層体の各積層間の接着強度を向上させるために、各層の
1つにヒドロキシル基、酸無水基、アミノ基、アミド基
及びエポキシ基から選ばれた少なくとも1種の官能基を
含有する不飽和化合物を各層の成分に共重合させるか、
溶融混合するか、あるいは不飽和化合物を溶剤で溶解し
たものを塗布することにより接着力は大きくなる。該不
飽和化合物の種類、共重合量、添加方法等は、特願昭6
2−254414号に開示されている。
FRTPの積層成形時に成形品の寸法精度を向上させる
ために発泡剤又は発泡ガスを添加し、低発泡体にするこ
とでよりヒケ、ソリが少なくなり電波反射率の高いリフ
レクタ−が得られる。
本発明の積層体の製造方法の例について、以下に示す。
(1)積層体シートの製造方法の例 第1層から第4層の積層させる方法としては、一般に用
いられている方法によって積層することができる。
■ 押出機及び/又はカレンダーロール等を用いて第1
層、第2層、第4層の各層を押出し、あらかじめ製造さ
れた第3層(金属層)を第2層と第4層の間に挿入し、
ロールにより加熱、圧着し、積層を行う方法。
■ あらかじめ押出機及び/又はカレンダーロール等に
よって第1.2.4の各層を製造しておき、第1〜4層
の構成に積み重ねたものをプレス機によって加熱、圧着
により積層を行う方法。
各層間の接着性が十分に得られない場合は、接する層の
両面に接着性のある層を挿入してもよい。
接着層としては、例えばフッ化ビニリデン系樹脂層と熱
可塑性樹脂層の接着性を高めるためにアクリルフィルム
(アクリプレン、三菱レーヨン社製)を挿入したり、熱
可塑性樹脂層と金属層の接着性を高めるために変性オレ
フィンフィルム(MODIC1三菱油化社製)などの熱
可塑性樹脂のフィルムを挿入してもよく、又は各分野で
通常使用されているプライマー及び接着剤を選定し、層
の一面にあらかじめ塗布しておき積層させることもでき
る。
(2)積層体シートと繊維強化樹脂の積層方法の例■ 
不飽和ポリエステル樹脂に充填剤、硬化剤などを配合し
、これをガラス繊維に含浸させたシート状(SMC)に
したもの、又はガラス繊維含有熱可塑性樹脂のペレット
又はシート状にしたものと、(1)で得られた積層体シ
ートを所定の形状金型内に重ね、加熱、加圧成形して本
発明の積層体を製造する方法。
■ 積層体シート又は積層体シートをあらかじめ真空成
形又はプレス成形にて所定の形状に成形したものを射出
成形金型内に設置し、ガラス繊維含有熱可塑性樹脂を金
型内に充填し本発明の積層を製造する方法。
積層体シートと繊維強化樹脂との層間の接着性が十分に
得られない場合は、(1)で述べた各層間の接着性向上
の方法を取り入れることもできる。
[実 施 例] 以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明す
る。
(イ)積層体を構成するフィルムあるいはシートの調製 (11m1層のフッ化ビニリデン系樹脂フィルム、(1
1−1、(1)−2の調製 (1)−1:フッ化ビニリデン系樹Jlu”/紫外線吸
収剤 = 100/2 (1]−2:フッ化ビニリデン系樹脂*2*+  KY
NAR1120(アクリルアロイグレード)、ペンオル
ト社製 $2  KYNAR720、ペンオルト社製本3 チヌ
ビン327、チバガイギー社製以下の押出条件で(1)
−1、(1)−2のフィルムを得た。
押出条件 ■スクリュー径50mmの押出機とTダイ、
ポリジンゲロール及び引取 装置を使用。
■シリンダー温度220〜240℃ ■Tダイ温度  230〜250℃ ■フィルム厚  30μm、8μm (2)第2層及び第4層の熱可塑性樹脂シート、(2)
−1、(21−2、(2)−3の調製 」二連の(1)の押出条件で下記に示した材料を用いて
、(2)−1〜3のシートを得た。
(2)−1:ABS樹脂(JSRABS15、日本合成
ゴム社製)シート、厚み300μ (2)−2:AES樹脂(JSRAES115、日本合
成ゴム社製)シート、厚み300 μm及び2.2mm(比較例2) (2)−3ニアクリル樹脂(ハイペットHBS、三菱レ
ーヨン社製)シート、厚み200 μm (ロ)印刷層の調製 (2)で得られた熱可塑性樹脂シート、(2)−1、(
2)−2の表面層に、下記に示したインキを用いてシル
クスクリーン印刷を行い、白、青、ゴールドの3色刷り
を行い塗膜20μmの印刷フィルムを得た。インキとし
てアクリル系インキ(セイコーアドバンス社製)を使用
した。
(ハ)第3層の金属層 アルミ箔;厚み40μm(昭和アルミ社製)を用いた。
(ニ)繊維強化樹脂 積層体シートの第5層面に積層する樹脂として下記のも
のを使用した。なお、(4)の不飽和ポリエステルマッ
トを除いて発泡剤1を0. 3wt%トライブレンドし
たものを用いた。
(1)ガラス繊維含有AES樹脂(J S R,A E
 5115、ガラス繊維30%入り、日本合成ゴム社製
) (2)ガラス繊維含有ABS樹脂(JSRAB815G
−30) (3)不飽和ポリエステルマット(ガラス繊維40%入
り、ポリセット9195、CT−1混合物、日立化成社
製) (4)AES樹脂(JSRAES115、日本合成ゴム
社製) 本 有機発泡剤(アゾジカルボンアミド)(ホ)評価方
法 (1)密着性 冷熱衝撃試験機(ヒートショックチャンバー、タバイ社
製)を用い、成形品を一40℃で12時間放置後、直ち
に→−80℃で12時間放置する。
これを1サイクルとじ50サイクル行い、成形品の外観
を目視観察した。
(2)耐候性 サンシャインウェザ−メーター(スガ試験機社製)を用
い、3000時間照射後の外観変化及びハンター色差計
を用い色差(ΔE)を求めた。
(3)曲げ弾性率 リフレクタ−成形品より試験片を切出し、ASTM  
D790に従って測定を行った。
(4)線膨張係数 リフレクタ−成形品より試7験片を切出し、AsTM 
 D696に従って測定を行った。
(5)電波反射率 導波管を用い、導波管の先端を短絡したときの電圧定在
波比よりマイクロ波の反射率を測定した。
実施例1〜4、比較例1〜3 第1表の積層体の構成になるように、第1層、第2層、
第3層、第4層の順に重ね、冷熱ラミネーターを用い層
間の気泡を取り除いた積層フィルムを作製し、続いて温
度210℃、プレス圧80kg / cJで加熱、加圧
成形により実施例1〜4、比較例1〜3の積層体フィル
ムを得た。
接する面)にはアクリル系プライマー(SC462、ソ
ニーケミカル社製)を10μmの厚みで塗布し、また第
2層の裏面及び第4層の表面にはウレタン系プライマー
(タケラックA310/A−3、武[■薬品工業社製)
を10μmの厚みで塗布したものを使用した。
(繊維強化樹脂の積層) 上記で得られた積層シート実施例1〜4、比較例1〜3
のシートの第1層の表面がリフレクタ−面になるように
、あらかじめリフレクタ−(75cm型)の形状にプレ
ス用金型及びプレス機を用い、加熱圧着により成形を行
った。
射出成形用リフレクタ−金型(75cm型)内にプレス
成形で得られた上記積層シートを置き、射出成形機(6
50トン型締力)を用い成形温度230〜250℃、成
形圧力80〜100 kg/cJにて積層を得た。
実施例5 実施例1で得られたと同様の積層シートを第1層面がリ
フレクタ−面になるようにプレス用金型内に置き、SM
Cマットを重ね、加圧、加熱を行い積層を行った。第4
層とSMCの接着力を向上させるため、あらかじめ第4
層面に実施例1で使用したアクリル系プライマーを20
μ塗布したものを使用した。評価結果を第1表に示した
実施例1〜5は本発明の目的とする積層体が得られた。
しかし、第1層のフッ化ビニリデン系樹脂層の厚みが本
発明の範囲外である比較例1は、ピンホール及び傷付き
個所より耐候劣化を起しており、第2層の熱可塑性樹脂
層の厚みが本発明の範囲外である比較例2は、電波反射
率が低くなっていた。
また、積層体シートに積層する樹脂として本発明の範囲
外である非繊維強化樹脂を積層した比較例3は、変形が
生じ、また反射率も劣っていた。
[発明の効果コ 本発明で得られた積層体は、フッ化ビニリデン系樹脂を
表層としているため耐候性、耐薬品性、耐傷性、耐汚れ
除去性に優れており、また第2層の表面に印刷又は着色
を行うことにより意匠性に富み、かつ長期に亘って美麗
を保つことができる。
さらに、金属層の両面を熱可塑性樹脂で積層することで
傷付きを保護し、かつ均一な加工性を付与している。
この積層体シートを繊維強化樹脂で裏打ち積層成形する
ことで剛性を高め、寸法精度の高い積層体を得ることが
でき、特にアンテナ用部品に有用であり、例えばパラボ
ラアンテナ、オフセットアンテナ、カセグレアンテナ、
平面アンテナなどの部品に使用でき、就中パラボラアン
テナなどの反射板として有用であり、工業的価値は極め
て高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって製造される代表的なパラボラア
ンテナの図。 第2図はパラボラアンテナ用リフレクタ一部の断面の拡
大図。 A;リフレクタ− B:コンバーター C:コンバーター支持柱 Dzリフレクタ−支持柱 1:第1層のフッ化ビニリデン系樹脂 2:第2層の熱可塑性樹脂 3:第3層の金属層 4:第4層の熱可塑性樹脂 5:第5層の繊維強化樹脂 a、bニブライマー層 特許出願人  日本合成ゴム株式会社 萬20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1層が10〜300μmの厚さのフッ化ビニリ
    デン系樹脂層、第2層が10〜2000μmの厚さの熱
    可塑性樹脂層、第3層が電波を反射する5〜500μm
    の厚さの金属層、第4層が10〜2000μmの厚さの
    熱可塑性樹脂層からなる積層体の第4層の裏面に、繊維
    強化樹脂を積層してなる積層体。
  2. (2)特許請求の範囲第(1)項記載の積層体からなる
    アンテナ用部品。
JP2971188A 1988-02-10 1988-02-10 積層体及びそれを用いたアンテナ用部品 Pending JPH01204506A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01267034A (ja) * 1988-04-19 1989-10-24 Denki Kagaku Kogyo Kk フツ素樹脂系フイルム被覆積層体及びその製造方法
JPH052429U (ja) * 1991-04-11 1993-01-14 三ツ星ベルト株式会社 パラボラアンテナ用リフレクター
WO2024029575A1 (ja) * 2022-08-02 2024-02-08 積水化学工業株式会社 電波反射体、電波反射体の製造方法および電波反射体の施工方法
WO2024106405A1 (ja) * 2022-11-14 2024-05-23 積水化学工業株式会社 電波反射体、電波反射体の作製方法、電波反射構造体、電波反射システムおよび電波反射装置

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