JPH01203700A

JPH01203700A - 軸流送風機並びに人工降雪機

Info

Publication number: JPH01203700A
Application number: JP2644888A
Authority: JP
Inventors: Takaaki Odagiri; 小田切　隆昭; Osamu Masegaki; 眞瀬垣　修
Original assignee: Kashiyama Industries Ltd
Current assignee: Kashiyama Industries Ltd
Priority date: 1988-02-06
Filing date: 1988-02-06
Publication date: 1989-08-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は寒冷な場所で使用する軸流送風機並びに人工降
雪機に関する。

従来の技術従来、空気や気体に圧力を加えて送り出す送風機は様々
な用途を持ち、種々の場所で使用されている。その際、
空気等に異物が含まれていると、それが送風機に付着し
て見栄えを悪くし、損傷を負わせる原因になる。このた
め、当然用途や使用場所に応じた保守、点検が必要であ
る。例えば寒冷な場所では空気中の湿度が高いと、氷が
付着し易くなるので、着氷防出や除去対策を施さなけれ
ばならない。特に、積雪寒冷地で使用する人工降雪機は
軸流送風機の吐出し口にノズルを備え、そこから多量の
微水滴を外気中に噴射している。このため、逆風が吹い
たりすると、第５図に示すように筒状ケーシング１０の
内部に設置したインペラ（羽根車）１２に雪の混じった
微水滴が直接吸い込まれて当たり、その面上に氷塊１４
（１４ａ、１４ｂ、１４Ｃ）が層状に付着する。なお、
各羽根１６　（１６ａ、　１６ｂ）には駆動部１８から
軸２０を経た動力が伝わり、回転による遠心力が作用す
るので、そこでは中央部にあるキャップ２２の面上より
着氷量が少なくなる。

このように吸込み口側の面上に氷塊１４が付着してくる
と、その重量と付着の片寄りにより、インペラ１２は回
転のバランスを崩し、振動を発生する。この振動は周囲
に騒音を与え、インペラ１２の破損原因になる。又、大
ぎな氷塊１４が付着すると、何かの拍子に取れ、インペ
ラ１２に損傷を与えるばかりでなく、人に当たる可能性
もあって危険である。

そこで、一般には人手によりそれらの氷塊１４をハンマ
で叩ぎ、棒で突っ突いて取り除いている。

しかし、この作業は深夜や早朝に寒気の中で行なうため
重労働である。又、これらの問題に対処するため、ケー
シングの吸込み口を覆うスクリーンを熱の発散体にして
そこに氷塊が付着するのを防止した上、インペラの中央
部を邪魔板で覆ったりするものがある（特開昭５３−４
５７５６号参照）なお、ケーシングのない軸流送風機も
人工降雪機に使用されているが、このものではノズルか
らインペラに直接微水滴を噴射して当てているため１、
インペラに氷塊が一層付着し易くなり、同様の問題があ
る。

発明が解決しようとする課題しかしながら、スクリーンを熱の発散体にし、インペラ
の中央部を邪魔板で覆うだけでは、問題は依然解決され
ずに残ることになる。何故なら、吸込み口からは微水滴
や雪を含んだ外気を多量に取り込まなければならず、外
気の温度が低ければ低い程、インペラの羽根に氷塊が付
着する。そこで、発散する熱量を増すために、スクリー
ンの管径を太くしたりすると、それが邪魔になり、今度
は多量の外気が取り込めなくなる。しかも、全体の温度
を上げようとすると、良質の雪が得難くなる。結局、氷
塊の付着防止にはあまり役立たない。

又、邪魔板を設けると、それだけインペラの吸込み口側
の面上には氷塊が付着し難くなるが、その邪魔板には依
然として氷塊が付着するため、それが取れると、インペ
ラや人に損傷を与える恐れがある。

本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたも
のであり、インペラの着氷を防止し、又付着した氷を容
易に除去できる長寿命で、信頼性の高い軸流送風機、更
にその送風機を備えた安全性と省力化に優れた人工降雪
機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段上記目的を達成するための手段を、以下実施例に対応す
る第１．２．３の各図を用いて説明する。

この軸流送風機２４はインペラ２８に誘起起電力による
発熱体３８を設け、そのインペラ２８の近傍にある静止
部に磁石４０を備えるものである。

そして、上記誘起起電力による発熱体３８にはコイル３
８ａ１を右するヒータ３８ａ２、又は磁性体３８ｂを用
いると好適になる。

又、−り記コイル３８ａ１を有するヒータ３８ａ２、磁
性体３８ｂ、磁石４０を設置するにはヒータ３８ａ２は
インペラ２８の羽根３４に設け、そのヒータ３８ａ２に
接続しているコイル３８ａ１と磁性体３８ｂはインペラ
中央部３２に取り付け、磁石４０はその中央部３２の近
傍に、枠４２で支持するとよい。

更に、軸流送風機５２はケーシング５４の内部に設置し
たインペラ５６の中央部６２の吸込み口側にあるキャッ
プ６６の面近傍に、そのケーシング５４に固定した支柱
６８で支持するブレード７０を備えることができる。

又、軸流送風機５２はケーシング内に設置したインペラ
５６に誘起起電力による発熱体３８を設け、そのインペ
ラ５６の近傍にある静止部に磁石４０を取り付け、更に
そのインペラ中央部６２の吸込み口側にあるキャップ６
６０面近傍に、そのケーシング５４に固定した支柱６８
で支持するブレード７０を備えることができる。

そして、人工降雪機４４は上記いずれかの軸流送風機２
４．５２等を備えるものである。

作用上記のように構成すると、インペラ２８の回転により、
その近傍にある静止部に備えた磁石４０がら空隙を介し
、インペラ２８に設けた誘起起電力による発熱体３８に
電磁誘導作用が及び、そこに誘導電流が流れて熱が発生
する。この熱はインペラ２８の本体に伝わり、その温度
を上昇させ、その表面に氷が付着するのを防止し、付着
している氷を溶かして取り去る。

そして、誘起起電力による発熱体３８としてコイル３８
ａ１を有するヒータ３８ａ２を用いると、コイル３８ａ
１は電磁誘導作用により起電力を発生し、そのコイル３
８ａ１に接続するヒータ３８ａ２は誘導電流を受けて発
熱する。又、磁性体３８ｂを用いると、それ自体が誘起
起電力を発生して発熱する。

そこで、インペラ２８の周辺部にある羽根３４はヒータ
３８ａ２で、その中央部３２は磁性体３８ｂにより、そ
れぞれ分担して全体を加熱する。

ぞの際、ヒータ３８ａ２と接続しているコイル３８ａ１
と磁性体３８ｂはインペラ２８の中央部３２に設け、そ
の中央部３２の近傍にある枠４２に支持した磁石４０と
接近させることができるため、電磁誘導作用はコイル３
８ａ１と磁性体３８ｂとに良く作用する。

更に、ブレード７０を備えるものはキャップ６６の面に
氷が付着して成長してきても、適当な大きざになったと
きにそれを掻き落とす。

そこで、インペラ５４それ自体は誘起起電力による発熱
体３８で加熱しておき、更に着氷し易いキャップ６６の
面は外部からブレード７０で掻き落すようにすると、発
熱量が少なく空気等が相当低温状態でも、両者の共同作
用により良く着氷を防止し、除去する。

そして、このような作用を有する軸流送［１２４，５２
等のいずれかを人工降雪機４４に用いると、インペラ２
８．５６等に氷塊が形成されない。

実施例以下、添付図面に基づいて、本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明を適用した軸流送風機の内部構造を示す
要部断面図である。図中、２４は軸流送＆！１機、２６
はその筒状ケーシング、２８はそのケーシング内に設置
したインペラである。このインペラ２８は駆動軸３０を
有するリング状中央部３２とその外周から等間隔に突出
する多数例えば８枚の羽根３４　（３４ａ、３４ｂ・・
・）から成り、中央部３２には吸込み口側に円板状のキ
ャップ３６がある。又、その駆動軸３０とは通常ケーシ
ング２６の内部にインペラ２８と並んで設置されている
駆動部（図示なし）にある電動モータ、油圧モータ又は
エンジン等が直結している。このため、モータ等を駆動
するとインペラ２８は回転し、周囲にある空気等を吸込
み口から取り込み、加圧して吐出し口から放出すること
ができる。

このような構成を有するインペラ２８には誘起起電力に
よる発熱体３８を埋設等によって固着し、そのインペラ
２８の近傍にある静止部（インペラ以外の部材）に磁石
４０を同様に固着して備える。

すると、インペラ２８の回転により、その近傍にある静
止部に備えた磁石４０がら空隙を介し、インペラ２８に
設けた誘起起電力による発熱体３８に電磁誘導作用が及
び、そこに誘導電流が流れ、熱が発生する。この熱はイ
ンペラ２８の本体に伝わり、その温度を上昇させる。こ
のため、軸流送風機２４を寒冷で湿度の高い場所に設置
しても、その表面に着氷するのを防止し、付着している
氷を溶かして取り去ることかできる。その際、発熱量は
インペラ２８の表面に氷が形成されない程度にすれば良
く、吸い込んだ空気等を全体的に昇温する必要はないの
で、少なくて済む。

そして、誘起起電力による発熱体３Ｂとしてコイル３８
ａ１を有するヒータ３８ａ２を用いると、電磁誘導作用
が及ぶコイル３８ａ１は磁石４０の近傍に設け、そのコ
イル３８ａ１と接続するヒータ３８ａ２は離してインペ
ラ２８の任意の個所に取り付け、熱源にすることができ
る。又、鉄板等の磁性体３８を用いると、それ自体が誘
起起電力を発生して発熱するため、インペラ２８の任意
の個所に取り付けておけばよい。しかし、磁石４０から
離れすぎると、電磁誘導作用が及ばなくなる。

なお、磁石４０には永久磁石又は電磁石を用いる。

そこで、インペラ２Ｂの周辺部にある羽根３４ａはヒー
タ３８ａ２で、その中央部３２は磁性体３８ｂにより、
それぞれ分担して全体を加熱する。

その際、ヒータ３８ａ２と接続しているコイル３８ａｌ
と磁性体３８ｂはインペラ２８の中央部３２の吐出し口
側付近に設け、その中央部３２の近傍にある枠４２に支
持した磁石４０と接近させることができるため、電ｍ誘
導作用はコイル３８ａ１と磁性体３８ｂとに良く作用す
る。なお、インペラ２８の各羽根３４にはそれぞれヒー
タ３８８２等の個別の熱源を備えておくとよい。又、支
持枠４２は駆動部のケーシングに固定するとよい。

このような送風機を搭載した移動式の人工降雪機を示す
と、第２図のようになる。この人工降雪機はエンジン搭
載のキャタピラ車４４の荷台４６に軸流送風機２４を据
付けたものである。このため、起伏の大ぎいゲレンデを
自由に移動し、必要個所に適宜停止して降雪を行なうこ
とができる。

その際、送風機２４の吐出し口側の端部に設置したノズ
ルリング４８から多量の微水滴を外気中に噴射スるが、
その一部が吸込み口５０から吸い込まれてインペラ２８
に当っても、それは発熱体３８により必要個所が適切に
加熱されているため、ぞの面上に氷塊が形成されること
はない。

第３図は本発明を適用した他の軸流送風機の内部構造を
示″２ｊ要部概略図である。図中。５２は軸流送風機、
５４はぞの筒状ケーシング、５６はそのケーシング内に
設置したインペラである。このインペラ５６は駆動部５
８と直結する駆動軸６０を有する中央部６２とその外周
から突出する多数の羽根６４　（６４ａ、６４ｂ・・・
）から成り、中央部６２には吸込み口側に円板状のキャ
ップ６６がある。又、そのキャップ６６の部近傍には十
文字に組み、ケーシング５４に固定したパイプ状の支社
６８に固着する金属製ブレード７０がキャップ６６の下
側半径に沿って垂直に備えられている。

なお、支柱６８やブレード７０は着氷防止のため電熱ヒ
ータ等を貼り付けて加熱しておくとよい。

このように刃渡りがキャップ６６の半径にほぼ等しいブ
レード７０をキャップ面に向けて設けておくと、キシツ
ブ面に氷が付着して成長してきても、適当な大きざにな
ったときに掻き落されることになる。なお、支柱６８は
ブレード７０を支持する強度を有するだけであるため、
第４図に示すように空気等の吸い込みの障害にならない
。

そこで、ケーシング５４の内部に設置したインペラ５６
に第１図に示すような誘起起電力による発熱体３８を設
け、又そのインペラ５６の近傍にある静止部に磁石４０
を取り付け、更にそのインペラ中央部６２の吸込み口側
にあるキャップ６６の部近傍に、そのケーシング５４に
固定した支柱５８で支持するブレード７０を備えると、
インペラ５６それ自体は誘起起電力による発熱体３８で
加熱しておき、更に着氷し易いキャップ面は外部からブ
レード７０で機械的に掻き落とすことができるため、発
熱量が少なく空気等が相当低温状態でも、両者の共同作
用により良く氷の付着を防止し、除去できる。

このような送風ａ５２を搭載した人工降雪機でもインペ
ラ５６はブレード７０によりそのキャップ面の氷が掻き
落とされ、更に必要ならば加熱されるため、その面上に
氷塊が形成されることはない。

なお１上記実施例ではケーシングを有する軸流送風機に
関して説明したが、ケーシングのない軸流送風機に対し
ても同様のことが言える。但し、ケーシングを利用する
ことはできない。

発明の効果本発明は以上説明したように構成されているので、以下
に記載されるような効果を奏する。

請求項１の軸流送風機ではインペラ自体に非接触状態で
外部から直接エネルギーを供給して、加熱を行ない、効
率よく着氷防止と付着した氷の除去ができるため、長寿
命と高信頼性を得ることができる。

請求項２の軸流送ｒｇ！＆機ではコイルを磁石の近傍に
設けても、そのコイルと接続するヒータはインペラの任
意の個所に適宜離して取り付け、熱源にすることができ
るため、インペラの加熱を好適に行なうことができる。

請求項３の軸流送風機では誘起起電力発生個所が、即熱
源となるため、インペラの任意の個所に簡単に取り付け
て加熱を行なうことができる。

請求項４の軸流送風機ではインペラの周辺部にある羽根
はヒータを熱源にし、その中央部は磁性体を熱源とし、
そのヒータに接続しているコイルと磁性体を中央部に取
り付けて、その中央部の近傍に枠で支持した磁石と接近
させているため、それぞれの配置関係が好適となり、イ
ンペラの全体を良好に加熱することができる。

請求項５の軸流送風機ではキャップ面の近傍に、ブレー
ドを備えているため、インペラで最も着氷し易いキャッ
プ面に付く氷はブレードで外部から機械的に掻き落とし
て、簡単に除くことができる。

請求項６の軸流送風機ではインペラそれ自体を加熱した
上、キャップ面はブレードで掻き落とすため、発熱量が
少なく空気が相当低温状態になってキャップ面が着氷し
ても、両者の共同作用によりそれを除去することができ
る。

請求項７の人工降雪機では氷塊の形成がないため、長寿
命で、信頼性が高くなるばかりでなく、安全性が高くな
り、省力化を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した軸流送風機の内部構造を示す
要部断面図である。第２図は軸流送風機を搭載した人工降雪機を示す左側面
図である。第３図は本発明を適用した他の軸流送風機の内部構造を
示す要部概略図、第４図はその送風機の吸込み口側から
見た正面図である。第５図は従来の人工降雪機に搭載された軸流送風機の内
部構造を示す要部概略図である。２４．５４・・・軸流送風機　２６．５４・・・ケーシ
ング２８．５６・・・インペラ　３０，６０・・・駆動
軸３２．６２・・・中央部　３４．６４・・・羽根　３
６．６６・・・キャップ　３８・・・誘起起電力による
発熱体３８ａ１・・・コイル　３８ａ２−・・ヒータ　
３８ｂ・・・磁性体　４０・・・磁石　４２・・・支持
枠　４４・・・人工降雪機　５８・・・駆動部　６８・
・・支柱　７０・・・ブレード

Claims

【特許請求の範囲】

（１）インペラに誘起起電力による発熱体を設け、その
インペラの近傍にある静止部に磁石を備えてなる軸流送
風機。
（２）第１項記載の誘起起電力による発熱体がコイルを
有するヒータである軸流送風機。
（３）第１項記載の誘起起電力による発熱体が磁性体で
ある軸流送風機。
（４）インペラの羽根にヒータを設け、そのヒータに接
続しているコイルと磁性体をインペラ中央部に取り付け
、その中央部の近傍に枠で支持する磁石を備えてなる軸
流送風機。
（５）ケーシング内に設置したインペラの中央部の吸込
み口側にあるキャップ面の近傍に、そのケーシングに固
定した支柱で支持するブレードを備えてなる軸流送風機
。
（６）ケーシング内に設置したインペラに誘起起電力に
よる発熱体を設け、そのインペラの近傍にある静止部に
磁石を取り付け、更にそのインペラ中央部の吸込み口側
にあるキャップ面の近傍に、そのケーシングに固定した
支柱で支持するブレードを備えてなる軸流送風機。
（７）第１、２、３、４、５、又は６項記載の軸流送風
機を備えてなる人工降雪機。