JPH01199032A - ショックアブソーバ - Google Patents

ショックアブソーバ

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Publication number
JPH01199032A
JPH01199032A JP2260488A JP2260488A JPH01199032A JP H01199032 A JPH01199032 A JP H01199032A JP 2260488 A JP2260488 A JP 2260488A JP 2260488 A JP2260488 A JP 2260488A JP H01199032 A JPH01199032 A JP H01199032A
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JP
Japan
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damping
damping force
resonance frequency
piston
spring
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Pending
Application number
JP2260488A
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English (en)
Inventor
Yosuke Akatsu
赤津 洋介
Naoto Fukushima
直人 福島
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01199032A publication Critical patent/JPH01199032A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/022Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using dampers and springs in combination

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  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のサスペンション装置に用いられるショ
ックアブソーバに係り、詳しくは、振動周波数に対応し
て減衰特性を改善したショックアブソーバの改良に関す
る。
(従来の技術) 一般に、車両のサスペンション装置に備えられたショッ
クアブソーバは、路面の凹凸によるスプリングの振動を
吸収して、車輪と路面とのロードホールディングを高め
、また、車体への振動伝達を絶縁して乗心地を高めてい
る。通常、路面の凹凸によって初期に発生するバンプ等
の衝撃は、サスペンション装置のバネ定数を柔らかく設
定して吸収し、その後のリバウンド等のはね返りは粘性
減衰係数を高く設定することにより吸収することができ
る。
ところで、振動源から車体に伝達される力は、スプリン
グによって伝えられる力とショックアブソーバにより伝
えられる力の加算値であることから、これら力の位相が
一致するとき(例えば、路面の凹凸による初期のバンプ
等の衝撃)に限って、粘性減衰係数を低く設定し、これ
以外では粘性減衰係数を高く設定することにより、バン
プ、リバウンドの全般に亘って車体に伝達される力の加
算値を低減して振動の絶縁性を高めることができる。
このような従来のショックアブソーバとしては、第8図
に記載のものが知られている。(「新編自動車工学便覧
」自動車技術会、昭和57年11月26日発行P4.2
6〜4.30)同図において、1はショックアブソーバ
であり、ショックアブソーバlは下端側がアクスル(図
示せず)に連結され密封された外筒2と、外筒2に内蔵
されたシリンダ3と、シリンダ3の外壁および外筒2の
内壁によって形成されたリザーバ室4およびシリンダ3
の内側の作動液の流動を規制する下側ピストン5と、シ
リンダ3の内壁を軸方向に摺動可能なピストン6と、下
端側にピストン6を支持し上端側が図示しない車体と連
絡するピストンロッド7と、を備えており、ピストンロ
ンドアの移動速度に応じた減衰力を下側ピストン5およ
びピストン6で発生させる。
下側ピストン5およびピストン6にはシリンダ3内部の
作動液の流動を規制し減衰力を発生するオリフィス、ボ
ート、弁体が各々設けられており、ピストン6の移動速
度(以下、ピストン速度)に応じて直径の異なるオリフ
ィスやボートを使いわけ減衰力を変化させる。例えば、
ピストン速度が低いときにはオリフィスを開いて低い減
衰力を発生させ、ピストン速度が高いときにはボートを
開いて高い減衰力を発生させる。
いま、ショックアブソーバlに路面の凹凸による衝撃が
伝えられて、ピストンロッド7が上方(伸び側)もしく
は下方(縮み側)に向かい移動すると、その移動方向に
対して下側ピストン5およびピストン6が減衰力を変化
させる。
前記位相の一致する縮み工程では、ピストンロッド7が
下方に移動し、その移動速度に応じてピストン6および
下側ピストン5は前記オリフィスやボートでバンプ時の
衝撃を吸収できる所定の減衰力を発生させる。一方、伸
び工程では、ピストンロッド7が上方に移動し、その移
動速度に応じてピストン6および下側ピストン5はリバ
ウンドを吸収可能な縮み何工程より大きな減衰力を発生
させる。この結果、ショックアブソーバ1の伸び工程で
発生する減衰力(以下、伸び側減衰力FS)は縮み工程
で発生する減衰力(以下、縮み側減衰力Fc)に比べ大
きなものとなっており、これらの減衰力はピストン速度
に対応したものとなっている。
ところで、このようなショックアブソーバにあっては、
減衰特性の変化はピストン速度にのみ依存し、振動周波
数に拘わりな(一定していたため、車両には高・低二つ
の共振周波数(車体の共振周波数であるばね上共振周波
数f1と車輪の共振周波数であるばね下共振周波数fり
が存在することから、一方の共振周波数で適切な減衰力
の設定を行うと、他方の共振周波数で走行状態により減
衰力の過不足を生じ制振は行えるが逆に加振源となり乗
心地を悪化させるか、または割振が不七分で接地性を損
なうという問題点があった。
このような問題点を解決するものとして、本出願人は先
に[ショックアブソーバ」を提案している。この装置で
は、第1のばね要素および第1の減衰要素で共振周波数
faの第1の共振系を形成し、第1の共振系および第2
の減衰要素と第2のばね要素で共振周波数fbの第2の
共振系を形成して、上記共振周波数f1およびfaのそ
れぞれを車両の高低二つの共振周波数(ばね上共振周波
数faおよびばね下共振周波数rz)に合致させ、ばね
下共振周波数f8付近での減衰を行う第1の減衰要素の
減衰力をピストンの摺動速度が所定の低速度域にあると
き、該速度域以外にあるときに比べて小さな減衰係数が
得られるように構成している。したがって、ばね下共振
周波数f!付近ではばね下荷重の割振性が向上して、良
路走行時のつき上げ感の低減および悪路走行時のタンク
の接地性が向上する。一方、ばね上共振周波数fa付近
でばね主荷重の制振性が向上し、良路、悪路走行時の車
体のフワフワ惑を低減して乗心地が向上する。この結果
、このショックアブソーバは車両の走行状態に拘らず制
振性が向上している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような先に提案したショックアブソ
ーバにあっては、車両の走行状態に拘らず制振性は向上
するものの、車体へ伝達される力の加算値を低減して振
動の絶縁性を高める必要があることから、車両の2つの
共振周波数に対して伸び側の減衰力Fsを縮み側減衰力
Fcより太き(設定すると、ばね上共振周波数fa付近
で車両の旋回時に外側車輪の沈み込み速度と内側車輪の
上昇速度が不釣り合いなものとなり、運転者に違和感を
与えるという不具合があり、改善の余地があった。
第9図にショックアブソーバの減衰特性の一例を示す、
同図において、図中上側が伸び側減衰力Fsを示し、下
側が縮み側減衰力Fcを示す。■。
は低ピストン速度(良路走行程度のピストン速度)であ
り、V2は高ピストン速度(悪路走行程度のピストン速
度)である、同図から理解できるように、伸び側減衰力
Fsは縮み側減衰力Fcより大幅に大きく、ピストン速
度が高くなる程その差が大きくなっている。
一般に、ショックアブソーバは悪路走行時(高ピストン
速度■りばね下共振周波数12付近でのバンブ時の振動
の絶縁を行うため、スプリングとショックアブソーバの
力の位相が一致する縮み側減衰力FcO値を伸び側減衰
力Fsより保)必要があることから、このショックアブ
ソーバもこのように設定されている。したがって、悪路
走行時ばね下共振周波数f2付近で車体への振動の絶縁
は適切に行えるものの良路走行時ばね上共振周波数fa
付近ではバンプ時の衝撃が小さいことから、車両の旋回
時に外側車輪の沈み込み速度と内側車輪の上昇速度との
間に不釣り合いを生じてしまう。
(発明の目的) そこで本発明は、車両の二つの共振周波数付近で割振性
を向上しつつ、伸び側および縮み側双方の減衰力を適切
に変化させて乗員の違和感を減少することを目的として
いる。
(課題を解決するための手段) 本発明によるショックアブソーバは上記目的達成のため
、シリンダと、該シリンダとともに車体側部材および車
輪側部材の間に介装され、該車輪側部材の揺動に伴って
、該両部材間の間隔を拡げる伸び側および間隔を狭める
縮み側に移動しながらシリンダ内を摺動するピストンと
、該ピストンの摺動速度に応じた減衰力を発生し、互い
に直列接続された第1および第2の減衰要素と、該第1
の減衰要素とともに所定の共振周波数faなる第1の共
振系を形成する第1のばね要素と、第1および第2の減
衰要素に並設され、該第1および第2の減衰要素および
第1のばね要素とともに前記第1の共振周波数faより
も低い共振周波数fbなる第2の共振系を形成する第2
のばね要素と、を備え、前記第1の減衰要素は前記ピス
トンが縮み側に向かうときの方が伸び側に向かうときに
比べて小さな減衰力が得られるように構成し、さらに前
記第2の減衰要素は前記ピストンが縮み側および伸び側
の双方で路間−の減衰力が得られるように構成している
(作用) 本発明では、第1のばね要素および第1の減衰要素で所
定の共振周波数faの第1の共振系が形成され、第1の
共振系および第2の減衰要素と第2のばね要素で第1の
共振系よりも低い共振周波数f1の第2の共振系が形成
される。
したがって、上記共振周波数f1およびfbのそれぞれ
を車両の高低二つの共振周波数(ばね上共振周波数fa
およびばね下共振周波数rz)に合致させ、ばね下共振
周波数f2付近での減衰を行う第1の減衰要素はピスト
ンが縮み側に向かうときの方が伸び側に向かうときに比
べ小さな減衰力が得られるように構成し、ばね主共振周
波数f1付近での減衰を行う第2の減衰要素はピストン
が縮み側および伸び側の双方で路間−の減衰力が得られ
るように構成することにより、車両の走行状態に拘らず
割振性を向上させ、かつ振動周波数に対して縮み側およ
び伸び側の減衰力を適切な値として乗員の違和感を減少
させることができる。
(実施例) 以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第1〜5図は本発明の第1実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。第1図において、20はショッ
クアブソーバであり、ショックアブソーバ20は車体B
DYと図示しない懸架装置のアクスルとの間に配置され
、スプリング(第2のばね要素)SPとともに車体BD
Yを弾性的に支持する。
ショックアブソーバ20は上端側がブラケット(車体側
部材)BKを介して車体BDYに連結されたチューブ2
1と、チューブ21の内壁に液密的に接触しながら軸方
向に摺動可能なピストン22と、軸上にピストン22が
固定され、下端には図示しないアクスル(車輪側部材)
と連絡されるブツシュ23を有するピストンロッド24
と、チューブ21の外部に設けられ、チューブ21内部
の上側流体室25および下側流体室26の間を流れる作
動液の流動を制御する減衰力制御装置40と、を備えて
いる。
なお、チューブ21はピストン22を内部に収納するシ
リンダ27と、シリンダ27の両端のねじ部と螺合固定
するフランジ28.29と、フランジ28.29によっ
て固定されピストンロッド24を支持するロントガイド
30.31と、ピストンロフト24の液密を維持するパ
ツキン32.33と、パツキン32.33をフランジ2
8.29とともに保持するワッシャ34.35とからな
っている。また、チューブ21内には作動液が満たされ
ており、作動液はピストン22の上下動に伴い、減衰力
制御装置40に出入し、後述するように減衰力制御装置
40で減衰力を発生しながら上側流体室25および下側
流体室26間を流通する。
減衰力制御装置40は車体41と、車体41内に形成さ
れた二組の液室42.43および気体室44.45と、
弾性材料で製作され、液室42.43および気体室44
.45の間の気密を維持するダイヤフラム46.47と
、前述の流体室25.26と連通し作動液を相互に流通
するパイプ48a、48bと、パイプ48a、48bの
間に設けられ所定の減衰力を発生するメインオリフィス
(第2の減衰要素N)49と、液室42.43の作動液
人出口42a、43aに設けられ作動液の流動を規制し
減衰力を発生するサブオリフィス50.51と、シリン
ダ27および車体41と螺合し、パイプ48a148b
を固定する四つの継手52と、からなっている。
気体室44.45には窒素ガス等の高圧の気体が封入さ
れており、液室42.43に作動液が流入すると液室4
2.43と同圧となる位置までダイヤフラム46.47
が変形する。この気体室44.45と、ダイヤフラム4
6.47が第1のばね要素りを形成し、ダイヤフラム4
6.47は気体室44.45のガス圧により液室42.
43内の作動液を常時押圧し、流入の規制を行う空気ば
ねとしての機能を有している。
第1の減衰要素Mは液室42.43と、サブオリフィス
50.51とからなり、作動液の圧力が所定値以上にな
る高い振動周波数や高いピストン速度で所定の減衰力を
発生する。
第2の減衰要素Nはメインオリフィス49からなり、ピ
ストン22の上下動による作動液の流動により作動する
図示しないバルブやサブオリフィス50.51よりも径
の小さなオリフィスにより構成されており、低い振動周
波数で流動する作動液に対して大きな減衰力を発生する
次に、作用を説明する。
第2図は本実施例のショックアブソーバの振動モデルを
示す模式図である。同図において、mは車体BDYの重
量を意味するばね上荷重(以下、ばね上荷重)の質量、
k、は第1のばね要素りのばね定数、C,は第1の減衰
要素Mの減衰定数、Cは第2の減衰要素Nの減衰定数で
ある。
但し、C:メインオリフィス49の減衰定数にニスプリ
ングspのばね定数 また、第1のばね要素りと第1の減衰要素Mは第1の共
振周波数faの第1の共振系Pを形成し、さらに、第1
のばね要素し、第1の減衰要素M、第2の減衰要素Nお
よびスプリングSPは共振周波数fhの第2の共振系R
を形成している。ここで、第1の共振系Pは第1のばね
要素りと第2の減衰要素Mを並列に配設し、従来の振動
減衰装置と同様の2自由度の振動系(軸方向の振動が二
つの変数で表現できる系、以下、2自由度の振動系)を
形成している。さらに、これら両者と第2の減衰要素N
を直列に配設して他の2自由度の振動系(第2の振動系
R)を形成している。したがって、第2の共振系Rは軸
方向の振動が三つの変数で表現できる振動系(以下、3
自由度の振動系)であり、従来のショックアブソーバと
異なり、減衰振動の固有振動周波数が二つ以上存在する
このため、車両のばね下荷重とばね下荷重の共振周波数
(以下、ばね主共振周波数f1およびばね下共振周波数
rz)に対して、ショックアブソーバ20の振動周波数
(第1、第2の共振周波数f1、fa)を合致させるこ
とにより、ばね上、ばね下振動の双方に対して減衰を適
切に行うことが可能となる0例えば、第1の共振系Pの
共振周波数faをばね下共振周波数f2と合致させ、第
1の減衰要素Mにばね下共振周波数f8付近で必要な減
衰力を設定し、第2の共振系Rの共振周波数fbをばね
主共振周波数faと合致させ、第2の減衰要素Nにばね
主共振周波数f1付近で必要な減衰力を設定することで
上記効果が得られる。次に、これを理論に基づき説明す
る。
車体BDYが平衡状態となる点を原点として設定された
各座標は、車体BDY、ショックアブソーバ20内の作
動液、ばね下荷重の各変位を表している。
今、第2図の振動モデルに対して運動方程式をたてると
以下のようになる。すなわち、m5(、+に、(大z 
 it ) 十F=O−−■Cs  (L   *+ 
)+に3 (X3  XZ )=C! (大3)CI)
  ・・・・・・■但し、 k、=k。
CI=C− C3=C ■、0式からX、を消去すると、2自由度の振動系の運
動方程式■式が導かれる。
m父、+Ceq(★2−女、) +k(xz−X、)=o−,・・・■ Ceq:合成減衰定数 T、:第2の共振系Rの共振周波数fbの周期 Tt :第1の共振系Pの共振周波数faの周期 0式に基づいて、第2式を2自由度の振動系に描き直し
た等価模式図を第3図に示す、同図において、係数およ
び座標は全て第2図と同一である。
Ceqは前記0式で求められた合成減衰定数であり、こ
のCeqはショックアブソーバ20を構成する二つの共
振系の合成減衰定数を表している。
ここで、ばね主共振周波数faおよびばね下共振周波数
f2は前記0式から(周波数=1/周期)の関係を用い
て次のように求められる。すなわち、 0式から理解できるように、ばね主共振周波数f1を第
2の共振周波数faに合わせ、ばね下共振周波数ftを
第1の共振周波数faに合わせればショックアブソーバ
20が二つの共振周波数に対して減衰を行うことができ
る。また、前記■式中の合成減衰定数Ceqがショック
アブソーバ20の減衰特性を表し、理論式は前記0式の
ように表される。
合成減衰定数Ceqの最大値、最小値は前記0式から次
のように求められる。すなわち、0式のS値の極値を考
え、■、■弐のように求められる。
1iIII Ceq=Cv……■ S  −40 また、ショックアブソーバ20の合成減衰力は合成減衰
定数Ceqとピストン速度の積で求められるので、前記
各式■、■、■に対応したものとなっている。
第4図は振動周波数に対する合成減衰力の関係であり、
同図において、faばばね主共振周波数(共振周波数f
aに対応する)、f2はばね下共振周波数(共振周波数
faに対応する)である。
これらの周波数の間にはfa<faの関係がある(0式
参照)、また、実線は伸び側の減衰力F。
の変化を表し、点線は縮み側減衰力Fcの変化を表す、
伸び側の減衰力F、と縮み側減衰力Fcが異なる理由に
ついては後に詳述する。同図から理解されるように、シ
ョックアブソーバ20の合成減衰力は振動周波数fがO
Hzのときく平衡状態)で最大値(0式に対応した減衰
力)を示し、これはばね主共振周波数faまでほぼ維持
されている。
また、振動数が高く (図中右方向)になるに従うて、
合成減衰力は減少し、ばね下共振周波数f8付近で最小
値(0式に対応した減衰力)となっている。
したがって、本実施例によるショックアブソーバでは振
動周波数の低いばね主共振周波数f1付近で高い合成減
衰力を示し、振動周波数の高いばね下共振周波数fa付
近で低い合成減衰力を示すような減衰特性を得ている。
すなわち、本発明のショックアブソーバは高・低二つの
共振周波数に対して合成減衰定数Ceqに対応する合成
減衰力の適切な設定が可能となっている。
すなわち、本発明によれば、ばね主共振周波数fa%ば
ね下共振周波数faの両方に対して必要とされる減衰力
の設定が可能となる。このような減衰力設定の具体的な
一例を以下に述べる。
第1の共振系Pは、第1のばね要素りおよび第1の減衰
要素Mからなり、第1の共振周波数f。
かばね下共振周波数f8に合うように設定されている。
したがって、第1の減衰要素Mはばね下共振周波数f8
付近で最大の減衰力を発生する。第1の減衰要素Mは第
1のばね要素りのガス圧によって作動液の流入が規制さ
れており、作動液の圧力が所定値(気体室44.45の
ガス圧)以上となる振動数以上で作動する。これは上・
下流体室25.26内に発生する圧力がピストン速度の
高低により決定され、ピストン22が速く動けば流体の
圧力が高くなるからである。
また、第2の共振系Rは第1のばね要素しい第1の減衰
要素M、第2の減衰要素Nおよびスプリングspからな
り、第2の共振周波数fahがばね主共振周波数faに
合うように設定されている。
低い振動周波数での減衰は第2の減衰要素Nが行ってお
り、第2の減衰要素Nはばね主共振周波数fa付近で最
大の減衰力を発揮する。第2の減衰要素Nであるメイン
オリフィス49は大きな減衰力を要求される良路走行時
(ピストン速度が低い)やばね主共振周波数f1での減
衰条件を考慮して、低い流体圧力でも大きな減衰力を発
生するようにパルプおよびオリフィスの大きさが決定さ
れている。
さらに、本実施例では車体BDYへの振動の伝達条件を
考慮して伸び側減衰力Fsと縮み側減衰力Fcの設定を
第1の減衰要素Mと第2の減衰要素Nで変えている。す
なわち、ばね主共振周波数fa付近で大きな減衰力を発
生する第2の減衰要素Nの伸び側減衰力F3と縮み側減
衰力Fcをほぼ同程度のものとし、ばね下共振周波数f
2付近で大きな減衰力を発生する第1の減衰要素Mの伸
び側減衰力Fsと縮み側減衰力Fcに比べて大きく設定
している。このような第1の減衰要素Mおよび第2の減
衰要素Nの減衰特性を第5.6図に示し、これらの図に
基づいてショックアブソーバ20の合成減衰特性を説明
する。これらの図において、縦軸の図中上側が伸び側減
衰力Fsを表し、下側が縮み側減衰力Fcを表す、また
、横軸はピストン速度を表し、V、は良路走行時程度の
低いピストン速度(以下、低ピストン速度V+)であり
、■2は悪路走行時程度の高いピストン速度(以下、高
ピストン速度)である。
第5図から理解できるように、第2の減衰要素Nは伸び
側減衰力FSと縮み側減衰力Fcがほぼ同程度の減衰力
を示している。これはピストン速度の低いばね主共振周
波数fa付近での乗員の違和感を減少させるためである
。これは従来のショックアブソーバのように伸び側減衰
力Fsが縮み側減衰力Fcより大幅に大きい場合、良路
走行程度のピストン速度(低ピストン速度V+)で走行
中旋回を行うと、外側車輪の沈み込む速度と、内側車輪
の上昇する速度が不均等なものとなって乗員に違和感を
与えてしまうためである。そこで本実施例では上記現象
を防止するため、ばね主共振周波数f1付近で最大の減
衰力を発生する第2の減衰要素Nの伸び側減衰力Fsと
縮み側減衰力FCを路間−としている。
前記0式に示したようにショックアブソーバ20の合成
減衰定数Ceqはばね主共振周波数fa付近でほぼ第2
の減衰要素Nの減衰定数に比例したものとなっている。
そのため、ショックアブソーバ20の合成減衰力は伸び
側減衰力Fsと縮み側減衰力Fcが同一となる(第4図
参照)。その結果、ばね上部型の制振性が向上し、良路
走行(低ピストン速度V+)時ばね主共振周波数fa付
近で外側および内側車輪の移動速度をほぼ同一にするこ
とができ、乗員の違和感を解消できる。
第6図から理解できるように、第1の減衰要素Mはばね
下共振周波数f2付近での路面からのつきあげ感を減少
させるため、縮み側減衰力Fcを伸び側減衰力Fsより
小さく設定している。これは、振動源から車体BDYに
伝達される力はショックアブソーバ20およびスプリン
グSPによって伝えられる力の加算値であり、これら力
の位相が一致するバンプ時には成体BDYに伝えられる
力が大きくなるので、縮み側減衰力Fcを伸び側減衰力
Fsより下げ車体への振動を絶縁して乗心地を高めるた
めである。
すなわち、路面の凹凸によって初期に発生するバンプ等
の衝撃は、スプリングSPのバネ定数におよびショック
アブソーバ20の縮み側減衰力Fcを柔らかく設定して
吸収し、その後のリバウンド等のはね返りは伸び側減衰
力Fsを縮み側減衰力Fcより高く設定することにより
吸収することができる。
このような設定は振動周波数の高いばね下共振周波数f
t付近や悪路走行時(高ピストン速度■2)に対して行
う必要があり、ばね下共振周波数f!付近で最大の減衰
力を発生する第1の減衰要素Mに対して行う必要がある
。そこで、同図のように第1の減衰要素Mの伸び側減衰
力Fsを縮み側減衰力Fcより大きく設定している。
第2の共振系Rにおいて、第1の減衰要素Mと第2の減
衰要素Nは連通しているので、ばね下共振周波数f2付
近で第1の減衰要素Mよりオリフィス直径の小さい第2
の減衰要素Nに流入する作動液の流入が減少し、第2の
減衰要素Nが発生する減衰力も小さくなる。その結果、
第1の減衰要素Mの伸び側減衰力Fsと縮み側減衰力F
cO差がショックアブソーバ20の合成減衰力となって
表れる(前記■式゛参照)。このときの合成減衰力は以
下のように求められる。すなわち、第1の減衰要素Mの
高ピストン速度V2での伸び側の減衰定数をCAとし、
縮み側の減衰定数をC8とすると、ショックアブソーバ
20の伸び側減衰力Fsおよび縮み側減衰力Fcの最小
値F、およびFtは前記0式から[相]式のように導か
れる。すなわち、Cv十CI ここで、CAはCIより大きいので伸び側減衰力Fsの
最小値F1は縮み側減衰力Fcの最小値F2より大きな
ものとなる。この結果を第4図に示している。
同図において、ばね下共振周波数f2付近での実線が伸
び側減衰力Fsを表し、点線が縮み側減衰力Fcを表す
。さらに、縦軸上のFlおよびF2は上記[相]式で求
められた値であり、ショックアブソーバ20の合成減衰
力が伸び側減衰力Fsと縮み側減衰力Fcに別れるのは
理論的に明らかなものである。このため、路面からの振
動により発生するばね下荷重のバンプ等の衝撃は縮み側
減衰力Fcを小さく設定して吸収でき、その後のリバウ
ンド等は伸び側減衰力Fsを高く設定して吸収できる。
このため、ばね下荷重の制振性を向上することができ、
悪路走行時バンプによる路面からのつき上げ感を減少し
て乗心地を向上することができる。また、リバウンド時
にはばね下荷重の割振性を向上でき、タイヤの接地性を
向上させて乗心地を向上することができる。
一方、図中ばね上共振周波数f1付近では作動液の圧力
が低くなり、第1の減衰要素Mはほとんど働かず第2の
減衰要素Nが大きな減衰力を発生させる。第2の減衰要
素Nの伸び側減衰力Fsと縮み側減衰力Fcはほぼ同一
なので、ショックアブソーバ20の合成減衰力も同一と
なっている。その結果、ばね主共振周波数fa付近の外
側および内側車輪の移動速度を同一にすることができ、
乗員の違和感を解消できる。
すなわち、本実施例のショックアブソーバはばね主共振
周波数fa付近では良路、悪路走行時を問わず乗員の違
和感を格段に向上でき、ばね下共振周波数f2付近では
悪路走行時の乗心地の向上およびタイヤの接地性の向上
を達成できる。このようなショックアブソーバ20の減
衰特性を表1に記している0表中Fsは伸び側減衰力F
Sを表し、Fcは縮み側減衰力Fcを表す、これは次の
表2においても同一である。
表1 Fs:伸び側の減衰力 Fc:1iiみ側の減衰力 一方、第7図は従来のショックアブソーバの減衰特性を
示しており、実線が伸び側減衰力Fsを表し、点線が縮
み側減衰力Fcを表す、同図から理解できるように、従
来のショックアブソーバは減衰力が振動周波数に対して
一定であり、常に伸び側減衰力Fsは縮み側減衰力Fc
より大きい。
このため、従来のショックアブソーバはばね下共振周波
数f2付近で振動の減衰は適切に行えるものの、ばね主
共振周波数fa付近ではショックアブソーバの伸びと縮
みの速度が異なり乗員に違和感を与えてしまう、一方、
これを解決するために、伸び側減衰力Fsと縮み側減衰
力Fcを路間−とすると、ばね主共振周波数fa付近で
の違和感は防止できるものの、ばね下共振周波数f!付
近で路面からのつき上げ感が顕著なものとなるかタイヤ
の接地性が損なわれ、いずれにしても乗心地が悪化する
従来のショックアブソーバの減衰特性を表2に示してい
る。
考 2 Fs:伸び側の減衰力 FC:縮み側の減衰力 これらの表12において、本実施例のショックアブソー
バは従来のショックアブソーバの問題点を解決するため
に、減衰力が周波数に対して変化するように構成し、ば
ね主共振周波数fa付近では伸び側減衰力Fsと縮み側
減衰力Fcと同一とし、ばね下共振周波数f8付近では
伸び側減衰力F5を縮み側減衰力Fcより大きなものと
している。この結果、本実施例のショックアブソーバは
ばね主共振周波数fa付近では良路、悪路走行時を問わ
ずばね下荷重の制振性を大幅に向上することができ、か
つ伸び側と縮み側のピストン速度がほぼ一致して乗員の
違和感を大幅に低減できる。
また、ばね下共振周波数f8付近では、良路、悪路走行
時を問わずばね下荷重の制振性を大幅に向上させること
ができ、かつ伸び側減衰力Fsが縮み側減衰力Fcより
大きくなって、車体への振動の絶縁性およびタイヤの接
地性の向上を達成できる。すなわち、本実施例のショッ
クアブソーバはばね主共振周波数fa付近では伸び側減
衰力Fsと縮み側減衰力Fcとを路間−のものとし、ば
ね下共振周波数12付近では伸び側減衰力Fsを縮み側
減衰力1”cと比べ大きなものとすることにより、走行
状態に拘わらず、ばね上、ばね下荷重の制振性を大幅に
向上することができ、かつ振動周波数に対して伸び側お
よび縮み側の減衰力を適切な値とすることができ、乗心
地を改善できる。
(効果) 本発明によれば、ばね上共振周波数fa付近ではばね下
部型の制振性を向上することができ、かつ縮み側と伸び
側でのピストンの移動速度が同じになって乗員の違和感
を大幅に低減することができる。また、ばね下共振周波
数f2付近ではばね下部型の制振性を向上することがで
き、かつ縮み側の減衰力が伸び側より小さくなって車体
への振動の絶縁性を向上することができる。この結果、
本発明のショックアブソーバは車両の走行状態に拘わら
ず車両の制振性を大幅に向上することができ、かつ振動
周波数に対して伸び側および縮み側の減衰力を適切な値
とすることができ、乗心地を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明に係るショックアブソーバの一実施
例を示す図であり、第1図はその要部断面図、第2図は
その振動モデルの模式図、第3図はその等価模式図、第
4図はその合成減衰特性を示す図、第5図はその第2の
減衰要素Nの減衰特性を示す図、第6図はその第1の減
衰時要素Mの減衰特性を示す図、第7〜9図は従来のシ
ョックアブソーバを示す図であり、第7図はその周波数
特性を示す図、第8図はその要部断面斜視図、第9図は
その減衰特性を示す図である。 20・・・・・・ショックアブソーバ、22・・・・・
・ピストン、 27・・・・・・シリンダ、 49・・・・・・メインオリフィス(第2の減衰要素)
、SP・・・・・・スプリング(第2のばね要素)、P
・・・・・・第1の共振系、 R・・・・・・第2の共振系。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダと、該シリンダとともに車体側部材および車輪
    側部材の間に介装され、該車輪側部材の揺動に伴って、
    該両部材間の間隔を拡げる伸び側および間隔を狭める縮
    み側に移動しながらシリンダ内を摺動するピストンと、
    該ピストンの摺動速度に応じた減衰力を発生し、互いに
    直列接続された第1および第2の減衰要素と、該第1の
    減衰要素とともに所定の共振周波数f_aなる第1の共
    振系を形成する第1のばね要素と、第1および第2の減
    衰要素に並設され、該第1および第2の減衰要素および
    第1のばね要素とともに前記第1の共振周波数f_aよ
    りも低い共振周波数f_bなる第2の共振系を形成する
    第2のばね要素と、を備え、前記第1の減衰要素は前記
    ピストンが縮み側に向かうときの方が伸び側に向かうと
    きに比べて小さな減衰力が得られるように構成し、さら
    に、前記第2の減衰要素は前記ピストンが縮み側および
    伸び側の双方で略同一の減衰力が得られるように構成し
    たことを特徴とするショックアブソーバ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013111733A1 (ja) * 2012-01-25 2013-08-01 日産自動車株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法
WO2013115007A1 (ja) * 2012-01-31 2013-08-08 日産自動車株式会社 車両の制御装置

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