JPH0119721B2 - - Google Patents

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JPH0119721B2
JPH0119721B2 JP57200546A JP20054682A JPH0119721B2 JP H0119721 B2 JPH0119721 B2 JP H0119721B2 JP 57200546 A JP57200546 A JP 57200546A JP 20054682 A JP20054682 A JP 20054682A JP H0119721 B2 JPH0119721 B2 JP H0119721B2
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Japan
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stabilizing base
superconducting wire
superconducting
cooling medium
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JP57200546A
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Tsukasa Kono
Yoshimitsu Ikeno
Nobuyuki Sadakata
Tetsuo Yamaguchi
Masaru Sugimoto
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Fujikura Cable Works Ltd
Original Assignee
Fujikura Cable Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0119721B2 publication Critical patent/JPH0119721B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は核融合炉等の超電導マグネツトの超
電導コイルに使用される超電導線に関し、特に冷
却媒体により強制循環冷却させる型式の超電導線
に関するものである。
最近に至り、断面中央に冷却媒体通路を形成し
たいわゆる中空超電導線を用い、冷却媒体通路に
超臨界圧ヘリウム等の冷却媒体を強制循環させて
超電導線をその内側から強制冷却するようにした
超電導コイルが種々提案されている。このような
超電導コイルに使用される中空超電導線として
は、例えば第1図に示すように、中央に冷却媒体
通路1を形成した断面矩形状の銅等の安定化母材
2の壁面内に超電導素線3Aが埋め込まれた型式
のもの、あるいは第2図に示すように同じく断面
矩形状の銅等の安定化母材2の外面に極細多芯超
電導素線3Bが巻付けもしくは撚り合わされた型
式のもの、さらには第3図に示すように断面矩形
状の安定化母材2の外面に凹溝4が形成されると
ともに各凹溝4に成形超電導素線3Cが嵌合固定
された型式のもの等がある。
このような強制冷却型の超電導線を用いた超電
導マグネツトにおいては、導体内に冷却媒体が強
制循環されるため各部が均等に冷却され、またコ
イルがコンパクトでしかも機械的強度が高く、さ
らに冷却媒体の使用量が少なくて済む等の利点を
有するが、その反面、超電導素線に対する冷却が
銅等の安定化母材を介しての間接冷却となつてい
るため、冷却効率が低く、そのため何らかの原因
で超電導素線の一部にヒートスポツトが生じて超
電導特性が失われた場合に、その回復が遅れる問
題がある。
一方、第4図に示すように角型筒状体6の内側
に多数本の超電導素線3Bを収容し、その超電導
素線間の空隙7に液体ヘリウム等の冷却媒体を流
すようにしたいわゆるバンドルタイプの超電導線
も提案されており、この場合には超電導素線3B
の表面に直接冷却媒体が接して直接冷却が行われ
る。しかしながらこの型式の超電導線においては
冷却媒体をスムーズに流すことが相当に困難であ
り、局部的に冷却媒体の流れが滞つて温度上昇
し、ヒートスポツトが生じたり、またヒートスポ
ツトの回復がすみやかに行われなかつたりする欠
点がある。
そこで本発明者等は、前記中空超電導線の長所
と第4図に示す直接冷却型超電導線の長所とを取
り入れて、全体的な冷却効率が高くしかも局部的
な安定性も良好で、かつ大きな電磁力に耐え得る
構造とした超電導線を特願昭57−45795号におい
て提案している。この提案の超電導線の一例を第
5図に示す。
第5図において、銅、銅合金、高純度アルミニ
ウム、アルミニウム合金等の良導電性材料からな
る断面矩形状の中空な安定化母材10の内側に
は、Nb―Ti合金、Nb―Ti―Ta合金等の合金系
超電導材料あるいはNb3Sn、V3Ga、Nb3Ge等の
化合物系超電導材料からなる複数本の超電導線1
1が収容されている。そして安定化母材10の外
側は安定化母材10と同様な材料あるいはステン
レス鋼等からなる適当数のセパレータ12を介し
て銅、ステンレス鋼、チタン、チタン合金等から
なる断面矩形状の外被13によつて取囲まれ、前
記セパレータ12により安定化母材10の外面と
外被13の内面との間に冷却媒体流路14が確保
されている。さらに前記安定化母材10には、そ
の外側の冷却媒体流路14と内側の空間とを連通
させる丸孔状、長孔状、あるいはスリツト状等の
複数の連通路15が形成されている。したがつて
冷却媒体流路14を流れる超臨界圧ヘリウム等の
冷却媒体は連通路15を流通して安定化母材10
の内側の超電導素線11の線間の空隙16に流入
し、超電導素線11に直接冷却媒体が接すること
になる。そしてこの安定化母材10の内側の超電
導素線11の線間空隙16においても冷却媒体の
流れが生じることになる。
上記提案の超電導線においては、全体的な冷却
は安定化母材10の外側の冷却媒体流路14を流
れる冷却媒体の定常流によつてなされるため従来
の中空型超電導線の場合と同様に均等冷却が行わ
れ、しかも安定化母材10内の超電導素線11自
体にも直接冷却媒体が接して直接冷却がなされる
ため冷却効率が高く、なおかつ安定化母材10の
外側の冷却媒体と内側の冷却媒体とが連通路15
を介して流入、流出して交換されるため従来の第
4図に示すバンドルタイプの直接冷却超電導線の
場合のように内側の冷却媒体が局部的に温度上昇
してヒートスポツトが生じたりその回復が遅れた
りすることが極めて少なく、したがつてトータル
としての冷却効率が優れると同時に定常安定性お
よび過渡安定性も極めて優れている。また上記提
案の超電導線においては、じよう乱が生じて超電
導状態が破れ、磁束流状態となつた時に電流は安
定化母材に分流することになるため安定化母材の
部分でも発熱することになるが、この安定化母材
の発熱も外側の冷却媒体により冷却されるから、
第4図に示す従来のバンドルタイプの直接冷却方
式に比べ、超電導状態をすみやかに回復すること
ができ、さらに上述のように安定化母材の内外の
冷却媒体が連通路を介して流入、流出するため、
安定化母材内の超電導素線の集合構造が、その長
手方向に冷却媒体がスムーズに流れにくい構造例
えば編組構造や成形撚線構造となつていても特に
支障はなく、したがつて超電導素線の集合構造に
ついての制約がないためその設計の自由度が大き
く、そしてまた超電導素線が超電導線の中央部分
に配置されるため、マグネツト等のコイルに巻い
た場合の曲げ歪の影響による超電導素線の特性劣
化が少なく、しかも超電導素線は外側の安定化母
材によつて保護されるため外部からの電磁力によ
り超電導素線が損傷劣化することが有効に防止さ
れる等、従来の超電導線と比較して格段に優れた
特性を有する。
なお第5図の超電導線においては、複数の超電
導素線11からなる超電導素線集合体17A,1
7Bを2層に重ね合せて安定化母材10内に収容
し、かつ2層の超電導素線集合体17A,17B
の間にキユプロニツケル等の高抵抗導電材料から
なる薄いテープ18を介挿し、各層の超電導素線
集合体17A,17Bが直接接触しない構成とさ
れている。このように構成することにより、各層
間に結合電流が流れて例えばパルス駆動のごとく
励磁速度が極めて速い場合等における超電導特性
の低下を防止することができる。さらに第5図の
超電導線においては各層の超電導素線集合体17
A,17Bと安定化母材10との間にも前記同様
な高抵抗導電材料からなる薄いテープ19が介挿
されており、このテープ19は、安定化母材10
を介して両層間に結合電流が流れることを防止す
る役割を果たす。但し第5図においては図の簡単
化のため各層17A,17Bの外面の全面にそれ
ぞれテープ19を設けた状態を示しているが、実
際には連通路15からの冷却媒体の流入を妨げな
いように、適宜空所を形成しておくのが通常であ
る。
以上のように前記提案の超電導線は、従来の超
電導線と比較して冷却効率が良好でしかも安定性
に優れ、かつまた曲げや外力等に対する機械的強
度も優れ、核融合のほか、各種電気機械、エネル
ギー貯蔵、各磁気共鳴吸収、磁気分離等の各種用
途、特に大型・高磁界マグネツト用超電導線に最
適なものであり、また特に超電導線を多層に収容
して高抵抗導電材料からなるテープ18や19を
介挿した場合には、各層間の結合電流が高抵抗導
電テープによつて防止されるため、大電流による
パルス的な用途に最適である。しかしながら本発
明者等がさらに実用化のための研究をすすめたと
ころ、上記提案の超電導線においては未だ次のよ
うな問題があることが判明した。
すなわち、この種の超電導線は第6図に示すよ
うに幅広な面A,Bが巻き半径に対する内周側、
外周側に位置しかつ幅狭の面C,Dが巻き中心軸
に対し直角な面となるようにコイル状に巻込んで
超電導マグネツトとして使用するのが通常である
が、安定化母材10はその肉厚が相当に厚いた
め、全体としての剛性が高く、コイル巻加工に相
当な困難を伴う問題があり、また無理に曲げよう
とすれば安定化母材10に変形あるいは割れ等が
生じて内部の超電導線11が損傷してしまうこと
がある。
この発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、特願昭57−45795号記載の超電導線をさらに
改良し、コイル巻加工を容易に行い得るようにな
し、またこれに伴つてコイル巻き加工時に安定化
母材に変形や割れが生じないようにして内部の超
電導素線の損傷の発生を防止した強制冷却型超電
導線を提供することを目的とするものである。
すなわちこの発明の超電導線は、中空状をなす
断面矩形状の安定化母材の内側に複数本の超電導
素線が収容され、前記安定化母材とこれを取囲む
外被との間には長手方向に連続する冷却媒体流路
が形成され、かつ前記安定化母材にはその内外を
連通する連通路が形成されており、前記冷却媒体
流路を流れる冷却媒体が前記連通路を介し安定化
母材内の超電導素線間の空隙に流入して超電導素
線を直接冷却し得るように構成した強制冷却型超
電導線において、 前記安定化母材の両側壁部、すなわちコイル巻
き加工時における巻き中心軸線に対しほぼ直角と
なる側の側壁部に、安定化母材の長手方向に対し
ほぼ直交する複数のスリツトが間隔を置いて形成
されていることを特徴とするものである。
以下この発明の超電導線をさらに具体的に説明
する。なお以下の説明において安定化母材10の
部分以外の構成は前記提案のものと同様であれば
良く、したがつて安定化母材10以外についての
説明は省略する。
第7図はこの発明の超電導線に使用されている
安定化母材10の第1の例を示すものであり、こ
の安定化母材10は、全体として断面矩形状をな
すよう一体に作られたものであり、その幅狭な側
の面20C,20Dを構成する一対の側壁部2
1,22、すなわちコイル巻き加工した場合のコ
イル巻き中心軸線に対しほぼ直角となる側壁部2
1,22には、長手方向に対しほぼ直角に複数の
スリツト23が所定間隔を置いて形成されてい
る。
第8図はこの発明の超電導線に使用されている
安定化母材10の第2の例を示すものであり、こ
の場合の安定化母材10は、断面コ状をなすチヤ
ンネル状素材10Aと平板状素材10Bとを組合
せたものであり、チヤンネル状素材10Aの開口
側が平板状素材10Bによつて覆われるように両
素材10A,10Bをスポツト溶接等により相互
に固着することによつて全体として断面矩形状に
作られる。そしてこの場合も、チヤンネル状素材
10Aの側壁部21,22に前記同様に長手方向
に直交する複数のスリツト23が間隔を置いて形
成されている。
第9図はこの発明の超電導線に使用される安定
化母材10の第3の例を示し、また第10図はそ
の安定化母材10の分解した状態を示す。この安
定化母材10は、断面コ状をなす一対のチヤンネ
ル状素材10C,10Dを相互に対向状に嵌め合
わせた構成とされている。すなわち、一方のチヤ
ンネル状素材10Cはその両側の側壁部21A,
22Aの外表面間の幅が他方のチヤンネル状素材
10Dの両側の側壁部21B,22Bの内表面間
の間隔よりも小さくなるように作られ、前記一方
の素材10Cの側壁部21A,22Aが他方の素
材10Dの側壁部21B,22Bの内側に位置す
るように嵌め合わされて、全体として矩形状をな
す安定化母材10が形成されている。なお、両チ
ヤンネル状素材10C,10Dは、特にスポツト
溶接等により相互に固着することなく、単に嵌め
合わせただけの状態で使用されている。そして両
チヤンネル状素材10C,10Dの側壁部21
A,22B;21B,22Bにはそれぞれ長手方
向に直交する複数のスリツト23が間隔を置いて
形成されている。
なお上記各例の安定化母材10のいずれにおい
ても、その内外を連通する丸孔状等の適宜の形状
の連通路15を少なくとも幅広な側の面20A,
20Bに適当な間隔を置いて形成しておくことは
前記提案の場合と同様である。
上記各例の安定化母材10を用いた超電導線を
コイル巻加工する際には、幅広な側の面20A,
20Bが内周側、外周側となり、それぞれ圧縮
力、引張力が作用する。そして幅狭な側の面20
C,20D、すなわち側壁部21,22,21
A,21A;21B,22Bはコイル巻中心軸線
に対しほぼ直角な面となるから、その側壁部の内
周側は圧縮力、外周側は引張力が作用する。した
がつてスリツト23が形成されていない場合には
側壁部は不等変形しなければならず、このように
不等変形するためには極めて大きな力を必要とす
る。しかるに上記各例では各側壁部にそれぞれス
リツト23が形成されているから、そのスリツト
23の部分が楔状に変形することによつて上述の
ような不等変形を補うことができ、そのため曲げ
に要する力が少なくて済み、コイル巻加工が容易
となる。
特に第9図に示される例においては、安定化母
材10を構成する一対のチヤンネル状素材10
C,10Dが相互に固着されておらず、単に嵌め
合わされただけであるから、相対的に長手方向に
滑ることができ、したがつてコイル巻加工時にお
いては両素材10C,10D間の滑りにより引張
側の延びを補うことができるから、前述のような
スリツト23による効果と相俟つて、コイル巻加
工を極めて容易に行うことができる。
第9図に示される安定化母材10のコイル巻加
工時の変形時の状況を第11図A,Bに示す。第
11図から明らかなように内周側となるチヤンネ
ル状素材10Cにおいてはそのスリツト23の開
口端側が拡開して楔状空所となり、外周側のチヤ
ンネル状素材10Dにおいてはスリツト23の開
口端側が狭くなつて楔状空所となるから、内周側
となるチヤンネル状素材10Cのスリツト23は
その幅を狭くしておき、外周側となるチヤンネル
状素材10Dのスリツト23はその幅を広くして
おくことが望ましい。
なお第9図に示される安定化母材10の場合、
側壁部分が2重となるため、スリツト23が形成
されていても、側壁部分の強度は相当に高く、し
たがつて使用時においてコイルの径方向に加わる
電磁力に対しても相当に強い。しかしながら第7
図あるいは第8図に示される安定化母材10の場
合にはスリツト23を形成することによつて側壁
部21,22の強度が低下し、そのため使用時に
おいてコイルの径方向に加わる電磁力に対して弱
く、場合によつてはその電磁力により安定化母材
10の側壁部21,22が圧潰もしくは変形して
内部の超電導線が損傷もしくは劣化するおそれが
ある。このような問題を解決するためには、例え
ば第12図A,Bに示すように、曲げにより開い
たスリツト23の空間にその開いた形状に適合し
た楔状(三角形状)の補助片24を差し込み、こ
の補助片24をスポツト溶接等により固定するこ
とにより安定化母材10の側壁21,22を補強
する方法がある。なおこの場合補助片24は安定
化母材10と同材料で作ることが望ましい。
第13図は安定化母材10を前記同様にコ型の
一対のチヤンネル状素材10C,10Dによつて
構成し、かつその外面に長手方向に沿つて複数の
突条部25を一体に形成した例を示す。前記突条
部25は、前述の特願昭57−45795号(第5図参
照)におけるセパレータ12に相当するものであ
つて、安定化母材10と外被13との間に冷却媒
体流路14を確保する役割を果たす。第12図に
例においても、チヤンネル状素材10C,10D
の各側壁部21A,22A;21B,22Bに複
数のスリツト23が形成されており、また各スリ
ツト23は側壁部21A,22A;21B,22
Bに形成されている突条部25を横断しているこ
とはもちろんである。
第13図に示すようにセパレータ12の役割を
果たす突条部25が安定化母材10の幅広な側の
面20A,20B、すなわちコイル巻加工した場
合の内周側、外周側となる面にも一体に形成され
ている場合、その面の剛性が高くなつてコイル巻
加工が困難となることがある。そこで第14図、
第15図に示すように幅広な側の面20A,20
Bの突条部25にも長手方向に直交するスリツト
26を間隔を置いて形成しておくことが望まし
い。このように幅広な面20A,20Bの突条部
25にスリツト26を形成しておくことによつて
コイル巻加工を容易に行うことができる。但し安
定化母材10の無用な強度低下を避けるため、幅
広な面20A,20Bの母材自体にはスリツトを
形成しないことが望ましい。
またこの場合例えば第16図、第17図に示す
ように幅広な面20A,20Bの突条部25にお
けるスリツト26を形成すると同時にその底部を
母材内側へ貫通させ、これによつてスリツト26
と、安定化母材10の内外を連通させる連通路1
5とを兼ねるようにすることができる。
なお第14図、第15図の例、および第16
図、第17図の例のいずれにおいても、各図に示
されているように、幅広な側の面20A,20B
に形成されている突条部23のスリツト26の位
置と、幅狭な側の面20C,20Dの側の母材自
体のスリツト25の位置とは異ならしめること
(すなわち安定化母材の長手方向にずれた位置に
形成しておくこと)が強度的に好ましい。同時に
幅広な側の各面20A,20Bにそれぞれ複数の
突条部25が形成されている場合、各突条部25
のスリツト26の位置をずらすことが強度的に有
利である。
次にこの発明の強制冷却型超電導線を製造した
具体例を記す。
嵌合型安定化母材はロール圧延とプレス打抜き
加工により、下記(1)、(2)の2種の異型無酸素銅テ
ープを組合せたものとして製造した。
(1) 平坦部1.0mm厚さでかつ高さ1.5mmの4条の突
条部をもつ31mm幅のテープであり、中央の突条
部の2条については突条部の幅と同一の幅4
mm、長さ5mmの穴を20mm間隔でもつているも
の。
(2) 平坦部1.0mm厚さでかつ高さ1.5mmの2条の突
条部をもつ27mm幅のテープであり、その2条の
突条部については突条部の幅と同一の幅4mm、
長さ5mmの穴を20mm間隔でもつているもの。
(1)、(2)をそれぞれコ型に折曲げて嵌め合すこと
により、安定化母材を構成した。安定化母材中に
挿入される超電導線は、1.4mmφ極細多芯Nb3Sn
素線を15本成形撚線したものを2層積み重ねたも
のとした。このように超電導線を挿入した複合安
定化母材を、外被としての連続管を無酸素銅テー
プからつくる連続溶接ラインに通したあと、ロー
ルあるいはダイスにより最後の平角成形を行い、
外径13mm×23mmのこの発明の強制冷却型超電導線
を製造した。
このような製法は原則的には数100mのもので
も製造可能であり、長尺大型強制冷却超電導線の
製造に適しているといえる。
また上述の実施例により得られた強制冷却超電
導線を300mm直径のフランジに巻き付けても表面
上何の欠陥も生じなかつた。この巻き付けに供し
たサンプルの短尺品をNb3Sn生成熱処理の800℃
×50Hに供したあと、4.2Kの液体ヘリウム中で外
部より10Tの磁場をかけて臨界電流を測定したと
ころ26000Aの値を得た。これは直線サンプルの
値とほぼ同じであり、1.4mmφNb3Sn素線の臨界電
流920A(4.2K、10T)の30本分の値27600Aから
余り劣化しておらず、コイル巻加工にも充分耐え
る構造であるといえる。
以上の説明で明らかなように、この発明の超電
導線は、前記提案の超電導線と同様に冷却効率が
良好でしかも安定性に優れ、かつまた曲げや外力
等に対する機械的強度も優れている等の利点を有
するほか、特に安定化母材10の側壁部にスリツ
トを形成したものであるため、コイル巻加工が容
易となる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図まではそれぞれ従来の中空超
電導線の一例を示す断面図、第4図は従来の直接
冷却型超電導線の一例を示す断面図、第5図はこ
の発明に先行して提案されている超電導線の一例
を示す断面斜視図、第6図は第5図の超電導線を
コイルに巻いた状態を示す略解的な斜視図、第7
図はこの発明の超電導線に使用される安定化母材
の第1の例を示す斜視図、第8図は同上安定化母
材の第2の例を示す斜視図、第9図は同上安定化
母材の第3の例を示す斜視図、第10図は第9図
に示される安定化母材の分解斜視図、第11図
A,Bはそれぞれ第9図に示される安定化母材の
側面図でAはコイル巻加工前の状態、Bはコイル
巻加工後の状態をそれぞれ示し、第12図A,B
は第8図に示される安定化母材のスリツトに楔状
の補助片を差し込む前後の状況を示す側面図、第
13図は突条部を一体に形成した安定化母材の第
1の例を示す斜視図、第14図は突条部を一体に
形成した安定化母材の第2の例を示す斜視図、第
15図は第14図に示される安定化母材の側面
図、第16図は突条部を一体に形成した安定化母
材の第3の例を示す斜視図、第17図は第16図
に示される安定化母材の側面図である。 10…安定化母材、11…超電導線、12…セ
パレータ、13…外被、14…冷却媒体通路、1
5…連通路、21,22;21A,21B;22
A,22B…側壁部、23…スリツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中空状をなす断面矩形状の安定化母材の内側
    に複数本の超電導素線が収容され、前記安定化母
    材とこれを取囲む外被との間には長手方向に連続
    する冷却媒体流路が形成され、かつ前記安定化母
    材にはその内外を連通する連通路が形成されてお
    り、前記冷却媒体流路を流れる冷却媒体が前記連
    通路を介し安定化母材内の超電導素線間の空隙に
    流入して超電導素線を直接冷却し得るように構成
    した強制冷却型超電導線において、 その超電導線のコイル巻加工時における巻き中
    心軸線に対しほぼ直角となる側の安定化母材の側
    壁部に、安定化母材の長手方向に対しほぼ直交す
    る複数のスリツトが間隔を置いて形成されている
    ことを特徴とする強制冷却型超電導線。
JP57200546A 1982-11-16 1982-11-16 強制冷却型超電導線 Granted JPS5990306A (ja)

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