JPH01186543A - 高分子分子構造分析装置 - Google Patents

高分子分子構造分析装置

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JPH01186543A
JPH01186543A JP63003849A JP384988A JPH01186543A JP H01186543 A JPH01186543 A JP H01186543A JP 63003849 A JP63003849 A JP 63003849A JP 384988 A JP384988 A JP 384988A JP H01186543 A JPH01186543 A JP H01186543A
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mass spectrometry
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polymer
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Kazuo Tateishi
立石 和男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高分子化合物の分子構造を分析する高分子分子
構造分析装置に関する。
[従来の技術] 高分子化合物の分子構造を解析するためのデータは、こ
れまで赤外吸収スペクトル法、ラマン散乱法、核磁気共
鳴法、熱分解ガスクロマトグラフ/貿呈分析法等により
得られていた。これらは、それぞれ以下のような特徴を
持っている。
すなわら、赤外吸収スペクトル法は、分子内の原子間の
各種振動において、分子の双極子モーメントが変化する
ような振動モードに活性であり、得られた赤外吸収スペ
クトル上の各吸収ピークは、分子内の各原子間結合に特
徴的である。従っていかなる原子間結合が分子内に存在
するかを知ることができ、多くのそのような原子間結合
の情報から、試料とした高分子化合物の分子構造を解析
することができる。また、水沫においては、多くの物質
のスペクトルが集められ、データベース化されているた
め、コンピュータによる検索によって迅速に物質の同定
を行うことも可能となりつつおる。
ラマン散乱法は、分子内の原子間の各種振動において、
分子の分極率が変化するような振動モードに活性であり
、得られたラマン散乱スペクトル上の各ピークは分子内
の各原子間結合に特徴的である。従って赤外吸収スペク
トル法とは相補的に、いかなる原子間結合が分子内に存
在するかを知ることができ、多くのそのような原子間結
合の情報から試料とした高分子化合物中に、いかなる原
子間結合が存在するかを、またいかなる分子構造を試料
高分子が有するかを解析することができる。
核磁気共鳴法では、分子中の核スピン母子数がO以外の
原子核のスピンの情報を得ることができる。この情報は
、原子核の周囲の電子密度や、結合原子の種類や数に関
するデータを含んでおり、試料とした高分子化合物の分
子構造を明確に解析することが可能である。
熱分解ガスクロマトグラフ/質量分析法は試料高分子の
微細片または微量粉末を不活性ガス中にて高温で熱分解
し、得られた熱分解ガスをガスクロマトグラフにより各
成分に分離した後、質量分析法により各成分の質量スペ
クトルを得る方法である。質量スペクトルは物質に対し
て特徴的であり、従って熱分解ガス中の各成分を同定す
ることができ、そして、この熱分解ガスの構成は試料と
した高分子化合物の分子構造を明確に反映しているため
、試料とした高分子化合物の分子構造を解析することが
できる。
また、比較的低分子の物質に対する分析方法としてFA
B (Fast atom bombardment 
)−質量分析法が知られているが、これは生体内物質に
代表されるような熱に対して不安定な物質、極性の高い
物質等、他の方法では容易にイオン化し、質量分析でき
ない物質のイオン化および質量分析が可能であり、ビタ
ミン類や酵素等、生体内物質の分析に有効な方法である
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述の赤外吸収スペクトル法、ラマン散乱法
、核磁気共鳴法、熱分解ガスクロ°マドグラフ/質量分
析法等の高分子化合物の分子構造を解析するためのデー
タの得られる分析法やFAB−質量分析法には高分子化
合物、特に固体高分子化合物の分子構造解析上、以下の
ような種々の問題点がある。
すなわち、赤外吸収スペクトル法では、固体高分子を、
干渉縞が生じない程度の薄膜にして透過で測定するか、
きれいな鏡面をつくってATRで測定するか、粉末にし
てKBr錠剤として透過で測定するか、または粉末にし
て拡散反射で測定する等の方法があるが、いずれも赤外
吸収スペクトル装置による測定に先立って、上述のよう
に何らかの前処理を必要とするので作業性の点で問題が
ある。
ラマン散乱法では、固体高分子をそのまま分析すること
は可能ではあるが、励起光の試料に対する照射位置や照
射角度を適当に合わせないと解析に有効な高強度のスペ
クトルが得られない。また、高強度のスペクトルを得る
ために励起光であるレーザ光の出力を高くしたり、また
はレンズ系により集光した場合、試料が熱変性してしま
うことが往々にしてあり、その場合、元の試料のラマン
スペクトルは得られなくなってしまう。
核磁気共鳴法では、最近、CP/HAS (クロスポラ
リゼーション/マジックアングルスピニング)法の開発
により固体試料も測定可能となりつつあるものの、溶液
試料はど分解能の高いスペクトルは得られず、複雑な構
造の高分子では、やはり何らかの溶媒に溶解して溶液試
料として測定する必要がある。その場合、分子量の高い
固体高分子は溶解し難く、特にエポキシ樹脂、加硫ゴム
等の架橋構造を有する物質は非常に溶解が困難で、もし
溶液にできたとしても分子量の高いものほど溶液試料中
の単位体積当りの分子数が少なく、解析に有効なスペク
トルを得るのが困難な場合がある。
熱分解ガスクロマトグラフ/質量分析法では、不活性ガ
ス中で高温で熱分解するため、高分子はかなり細かな分
子にまで、ラジカル反応によって分解してしまい、元の
高分子の構造中の小さな各部の構造しか情報として得る
ことは゛できない。ざらに、この方法では、はとんどの
場合、分子中の結合の強弱に対して切断の選択性がない
ので元の高分子の構造を解析することが困難な場合が多
い。
以上のように高分子化合物の分子構造を分析することの
できる各種分析法には種々の問題点がある。
またFAB−質量分析法は、分子量が約3000程度ま
での比較的分子量の低い物質、特にビタミン類や酵素等
の生体内分子の分析には最適な方法であるが、固体高分
子の分析は困難である。
本発明の目的は以上述べたような従来の問題点を解消し
、高分子化合物を何らの前処理を要せず測定することが
でき、かつその分子構造に関する有効な情報を得ること
のできる新規な高分子分子構造分析装置を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、F A B (Fast atom bom
bardment )ガンを備えたイオン化室および質
量分析室よりなる高分子分子構造分析装置において、イ
オン化室に紫外線照射装置が配設されてなることを特徴
とする高分子分子構造分析装置である。
本発明による分析装置を用いれば、試料の形状に特に制
約はなく、かつ何ら前処理を必要とせずに高分子化合物
の分析が可能である。また、照射する紫外線のエネルギ
ー、すなわち波長や光量をコントロールすることにより
、切断する結合の種類や量をコントロールすることがで
きるので、分子構造解析上、非常に有効な情報を与える
。また、本装置は、全ての高分子物質に適用することが
でき、例えば固体高分子であっても液体高分子であって
も適用可能である。
[作用] イオン化室において、1分子に紫外線を照射すると高分
子内の原子間結合は、その結合解離エネルギーおよび解
離の活性化エネルギーに応じて切断される。結合解離エ
ネルギーは、C−C結合に比較してC−0やC−8等の
へテロ結合の方が低く、より切断されやすい。よって紫
外線照射によりその固体高分子に特徴的なフラグメント
が多数生成することになる。これらのフラグメントは、
その大きざがFABイオン化にとって小さすぎず、かつ
大きすぎない範囲となったとき、FABガンから同時に
照射される八「等の中性原子によってスパッタされ、一
部がイオン化される。これらのイオンは、試料とした高
分子に特徴的であり、かつ、熱分解法におけるほどには
細かく切断されていないので、試料とした高分子の構造
単位を明らかにするのに有効である。
し実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。
第1図は本発明の一実施例を示す固体高分子分子構造分
析装置の概略構成図である。本装置はイオン化室1およ
び質量分析室2よりなり、このイオン化室1にはFAB
ガン3および紫外線照射装置4が配設されている。この
装置を用いて分子構造の分析を行うには、まずイオン化
室1内に置かれた固体高分子試料5に紫外線照射装置4
から紫外線を照射すると共に、FABガン3よりA「中
性原子を照射する。この紫外線照射により試料の高分子
は、分子内の多数の所定位置で切断され、F△Bイオン
化の可能な大きざのフラグメントとなる。これらのフラ
グメントはFABガン3より照射されるAr中性原子に
よってスパッタされ、一部はイオン化されて、質量分析
室2に入る。以上のようにして試料とした固体高分子化
合物の構造単位の質量分析を行うことができ、試料の分
子構造を明らかにすることができる。上記の方法におい
て、紫外線の波長や光量を変化させることにより分子中
の種類の異なる結合を選択的に切断したり、切断の口を
コントロールすることなどが可能であり、これは分子構
造解析上、重要な情報を与える。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明による高分子分子構造分析
装置を用いれば、試料に対して何らの前処理も必要とせ
ず、迅速にあらゆる種類の高分子化合物の分子構造を解
析することができる。また、照射する紫外線の波長や光
量をコントロールすることにより、分子中の切断する結
合位置や切断の量をコントロールすることができ、これ
は分子構造解析上、非常に有効な情報を与える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略構成図である。 1・・・イオン化室     2・・・質量分析室3・
・・FABガン     4・・・紫外線照射装置5・
・・高分子試料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)FAB(Fastatombombardmen
    t)ガンを備えたイオン化室および質量分析室よりなる
    高分子分子構造分析装置において、イオン化室に紫外線
    照射装置が配設されてなることを特徴とする高分子分子
    構造分析装置。
JP63003849A 1988-01-13 1988-01-13 高分子分子構造分析装置 Expired - Lifetime JPH0770302B2 (ja)

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JP63003849A JPH0770302B2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13 高分子分子構造分析装置

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JP63003849A JPH0770302B2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13 高分子分子構造分析装置

Publications (2)

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JPH01186543A true JPH01186543A (ja) 1989-07-26
JPH0770302B2 JPH0770302B2 (ja) 1995-07-31

Family

ID=11568633

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63003849A Expired - Lifetime JPH0770302B2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13 高分子分子構造分析装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10037706B4 (de) * 1999-08-16 2006-10-05 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd., Ichon Schaltung zum Betreiben eines nichtflüchtigen ferroelektrischen Speichers
DE10046051B4 (de) * 1999-09-20 2007-06-21 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd., Ichon Nichtflüchtiger ferroelektrischer Speicher und Schaltung zum Betreiben desselben

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JPS5838445A (ja) * 1981-08-31 1983-03-05 Hitachi Ltd スパ−ク・ソ−ス質量分析装置
JPS5986655U (ja) * 1982-12-03 1984-06-12 日本電子株式会社 質量分析装置等用イオン源

Patent Citations (2)

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JPH0770302B2 (ja) 1995-07-31

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