JPH01186543A - 高分子分子構造分析装置 - Google Patents
高分子分子構造分析装置Info
- Publication number
- JPH01186543A JPH01186543A JP63003849A JP384988A JPH01186543A JP H01186543 A JPH01186543 A JP H01186543A JP 63003849 A JP63003849 A JP 63003849A JP 384988 A JP384988 A JP 384988A JP H01186543 A JPH01186543 A JP H01186543A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- molecular structure
- mass spectrometry
- fab
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 title claims abstract description 43
- 238000004949 mass spectrometry Methods 0.000 claims abstract description 15
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 abstract description 16
- 239000007787 solid Substances 0.000 abstract description 13
- 238000010265 fast atom bombardment Methods 0.000 abstract description 11
- 239000012634 fragment Substances 0.000 abstract description 5
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 abstract description 5
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 abstract 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 abstract 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 16
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 12
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 12
- 125000004429 atom Chemical group 0.000 description 7
- 238000004566 IR spectroscopy Methods 0.000 description 5
- 238000001069 Raman spectroscopy Methods 0.000 description 5
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 5
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 5
- 238000000197 pyrolysis Methods 0.000 description 4
- 238000005481 NMR spectroscopy Methods 0.000 description 3
- 238000003776 cleavage reaction Methods 0.000 description 3
- 238000010494 dissociation reaction Methods 0.000 description 3
- 230000005593 dissociations Effects 0.000 description 3
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 3
- 238000000045 pyrolysis gas chromatography Methods 0.000 description 3
- 230000007017 scission Effects 0.000 description 3
- 102000004190 Enzymes Human genes 0.000 description 2
- 108090000790 Enzymes Proteins 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 2
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 2
- 229920002521 macromolecule Polymers 0.000 description 2
- 238000001819 mass spectrum Methods 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
- 238000000009 pyrolysis mass spectrometry Methods 0.000 description 2
- 238000000790 scattering method Methods 0.000 description 2
- 238000009281 ultraviolet germicidal irradiation Methods 0.000 description 2
- 239000011782 vitamin Substances 0.000 description 2
- 229940088594 vitamin Drugs 0.000 description 2
- 229930003231 vitamin Natural products 0.000 description 2
- 235000013343 vitamin Nutrition 0.000 description 2
- 238000005004 MAS NMR spectroscopy Methods 0.000 description 1
- 238000001237 Raman spectrum Methods 0.000 description 1
- 238000000862 absorption spectrum Methods 0.000 description 1
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 1
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 1
- 238000005388 cross polarization Methods 0.000 description 1
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 1
- LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N haloperidol Chemical compound C1CC(O)(C=2C=CC(Cl)=CC=2)CCN1CCCC(=O)C1=CC=C(F)C=C1 LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000000050 ionisation spectroscopy Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000001225 nuclear magnetic resonance method Methods 0.000 description 1
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 1
- 238000007348 radical reaction Methods 0.000 description 1
- 150000003384 small molecules Chemical class 0.000 description 1
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 1
- 238000005979 thermal decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 239000004636 vulcanized rubber Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は高分子化合物の分子構造を分析する高分子分子
構造分析装置に関する。
構造分析装置に関する。
[従来の技術]
高分子化合物の分子構造を解析するためのデータは、こ
れまで赤外吸収スペクトル法、ラマン散乱法、核磁気共
鳴法、熱分解ガスクロマトグラフ/貿呈分析法等により
得られていた。これらは、それぞれ以下のような特徴を
持っている。
れまで赤外吸収スペクトル法、ラマン散乱法、核磁気共
鳴法、熱分解ガスクロマトグラフ/貿呈分析法等により
得られていた。これらは、それぞれ以下のような特徴を
持っている。
すなわら、赤外吸収スペクトル法は、分子内の原子間の
各種振動において、分子の双極子モーメントが変化する
ような振動モードに活性であり、得られた赤外吸収スペ
クトル上の各吸収ピークは、分子内の各原子間結合に特
徴的である。従っていかなる原子間結合が分子内に存在
するかを知ることができ、多くのそのような原子間結合
の情報から、試料とした高分子化合物の分子構造を解析
することができる。また、水沫においては、多くの物質
のスペクトルが集められ、データベース化されているた
め、コンピュータによる検索によって迅速に物質の同定
を行うことも可能となりつつおる。
各種振動において、分子の双極子モーメントが変化する
ような振動モードに活性であり、得られた赤外吸収スペ
クトル上の各吸収ピークは、分子内の各原子間結合に特
徴的である。従っていかなる原子間結合が分子内に存在
するかを知ることができ、多くのそのような原子間結合
の情報から、試料とした高分子化合物の分子構造を解析
することができる。また、水沫においては、多くの物質
のスペクトルが集められ、データベース化されているた
め、コンピュータによる検索によって迅速に物質の同定
を行うことも可能となりつつおる。
ラマン散乱法は、分子内の原子間の各種振動において、
分子の分極率が変化するような振動モードに活性であり
、得られたラマン散乱スペクトル上の各ピークは分子内
の各原子間結合に特徴的である。従って赤外吸収スペク
トル法とは相補的に、いかなる原子間結合が分子内に存
在するかを知ることができ、多くのそのような原子間結
合の情報から試料とした高分子化合物中に、いかなる原
子間結合が存在するかを、またいかなる分子構造を試料
高分子が有するかを解析することができる。
分子の分極率が変化するような振動モードに活性であり
、得られたラマン散乱スペクトル上の各ピークは分子内
の各原子間結合に特徴的である。従って赤外吸収スペク
トル法とは相補的に、いかなる原子間結合が分子内に存
在するかを知ることができ、多くのそのような原子間結
合の情報から試料とした高分子化合物中に、いかなる原
子間結合が存在するかを、またいかなる分子構造を試料
高分子が有するかを解析することができる。
核磁気共鳴法では、分子中の核スピン母子数がO以外の
原子核のスピンの情報を得ることができる。この情報は
、原子核の周囲の電子密度や、結合原子の種類や数に関
するデータを含んでおり、試料とした高分子化合物の分
子構造を明確に解析することが可能である。
原子核のスピンの情報を得ることができる。この情報は
、原子核の周囲の電子密度や、結合原子の種類や数に関
するデータを含んでおり、試料とした高分子化合物の分
子構造を明確に解析することが可能である。
熱分解ガスクロマトグラフ/質量分析法は試料高分子の
微細片または微量粉末を不活性ガス中にて高温で熱分解
し、得られた熱分解ガスをガスクロマトグラフにより各
成分に分離した後、質量分析法により各成分の質量スペ
クトルを得る方法である。質量スペクトルは物質に対し
て特徴的であり、従って熱分解ガス中の各成分を同定す
ることができ、そして、この熱分解ガスの構成は試料と
した高分子化合物の分子構造を明確に反映しているため
、試料とした高分子化合物の分子構造を解析することが
できる。
微細片または微量粉末を不活性ガス中にて高温で熱分解
し、得られた熱分解ガスをガスクロマトグラフにより各
成分に分離した後、質量分析法により各成分の質量スペ
クトルを得る方法である。質量スペクトルは物質に対し
て特徴的であり、従って熱分解ガス中の各成分を同定す
ることができ、そして、この熱分解ガスの構成は試料と
した高分子化合物の分子構造を明確に反映しているため
、試料とした高分子化合物の分子構造を解析することが
できる。
また、比較的低分子の物質に対する分析方法としてFA
B (Fast atom bombardment
)−質量分析法が知られているが、これは生体内物質に
代表されるような熱に対して不安定な物質、極性の高い
物質等、他の方法では容易にイオン化し、質量分析でき
ない物質のイオン化および質量分析が可能であり、ビタ
ミン類や酵素等、生体内物質の分析に有効な方法である
。
B (Fast atom bombardment
)−質量分析法が知られているが、これは生体内物質に
代表されるような熱に対して不安定な物質、極性の高い
物質等、他の方法では容易にイオン化し、質量分析でき
ない物質のイオン化および質量分析が可能であり、ビタ
ミン類や酵素等、生体内物質の分析に有効な方法である
。
[発明が解決しようとする課題]
ところで、上述の赤外吸収スペクトル法、ラマン散乱法
、核磁気共鳴法、熱分解ガスクロ°マドグラフ/質量分
析法等の高分子化合物の分子構造を解析するためのデー
タの得られる分析法やFAB−質量分析法には高分子化
合物、特に固体高分子化合物の分子構造解析上、以下の
ような種々の問題点がある。
、核磁気共鳴法、熱分解ガスクロ°マドグラフ/質量分
析法等の高分子化合物の分子構造を解析するためのデー
タの得られる分析法やFAB−質量分析法には高分子化
合物、特に固体高分子化合物の分子構造解析上、以下の
ような種々の問題点がある。
すなわち、赤外吸収スペクトル法では、固体高分子を、
干渉縞が生じない程度の薄膜にして透過で測定するか、
きれいな鏡面をつくってATRで測定するか、粉末にし
てKBr錠剤として透過で測定するか、または粉末にし
て拡散反射で測定する等の方法があるが、いずれも赤外
吸収スペクトル装置による測定に先立って、上述のよう
に何らかの前処理を必要とするので作業性の点で問題が
ある。
干渉縞が生じない程度の薄膜にして透過で測定するか、
きれいな鏡面をつくってATRで測定するか、粉末にし
てKBr錠剤として透過で測定するか、または粉末にし
て拡散反射で測定する等の方法があるが、いずれも赤外
吸収スペクトル装置による測定に先立って、上述のよう
に何らかの前処理を必要とするので作業性の点で問題が
ある。
ラマン散乱法では、固体高分子をそのまま分析すること
は可能ではあるが、励起光の試料に対する照射位置や照
射角度を適当に合わせないと解析に有効な高強度のスペ
クトルが得られない。また、高強度のスペクトルを得る
ために励起光であるレーザ光の出力を高くしたり、また
はレンズ系により集光した場合、試料が熱変性してしま
うことが往々にしてあり、その場合、元の試料のラマン
スペクトルは得られなくなってしまう。
は可能ではあるが、励起光の試料に対する照射位置や照
射角度を適当に合わせないと解析に有効な高強度のスペ
クトルが得られない。また、高強度のスペクトルを得る
ために励起光であるレーザ光の出力を高くしたり、また
はレンズ系により集光した場合、試料が熱変性してしま
うことが往々にしてあり、その場合、元の試料のラマン
スペクトルは得られなくなってしまう。
核磁気共鳴法では、最近、CP/HAS (クロスポラ
リゼーション/マジックアングルスピニング)法の開発
により固体試料も測定可能となりつつあるものの、溶液
試料はど分解能の高いスペクトルは得られず、複雑な構
造の高分子では、やはり何らかの溶媒に溶解して溶液試
料として測定する必要がある。その場合、分子量の高い
固体高分子は溶解し難く、特にエポキシ樹脂、加硫ゴム
等の架橋構造を有する物質は非常に溶解が困難で、もし
溶液にできたとしても分子量の高いものほど溶液試料中
の単位体積当りの分子数が少なく、解析に有効なスペク
トルを得るのが困難な場合がある。
リゼーション/マジックアングルスピニング)法の開発
により固体試料も測定可能となりつつあるものの、溶液
試料はど分解能の高いスペクトルは得られず、複雑な構
造の高分子では、やはり何らかの溶媒に溶解して溶液試
料として測定する必要がある。その場合、分子量の高い
固体高分子は溶解し難く、特にエポキシ樹脂、加硫ゴム
等の架橋構造を有する物質は非常に溶解が困難で、もし
溶液にできたとしても分子量の高いものほど溶液試料中
の単位体積当りの分子数が少なく、解析に有効なスペク
トルを得るのが困難な場合がある。
熱分解ガスクロマトグラフ/質量分析法では、不活性ガ
ス中で高温で熱分解するため、高分子はかなり細かな分
子にまで、ラジカル反応によって分解してしまい、元の
高分子の構造中の小さな各部の構造しか情報として得る
ことは゛できない。ざらに、この方法では、はとんどの
場合、分子中の結合の強弱に対して切断の選択性がない
ので元の高分子の構造を解析することが困難な場合が多
い。
ス中で高温で熱分解するため、高分子はかなり細かな分
子にまで、ラジカル反応によって分解してしまい、元の
高分子の構造中の小さな各部の構造しか情報として得る
ことは゛できない。ざらに、この方法では、はとんどの
場合、分子中の結合の強弱に対して切断の選択性がない
ので元の高分子の構造を解析することが困難な場合が多
い。
以上のように高分子化合物の分子構造を分析することの
できる各種分析法には種々の問題点がある。
できる各種分析法には種々の問題点がある。
またFAB−質量分析法は、分子量が約3000程度ま
での比較的分子量の低い物質、特にビタミン類や酵素等
の生体内分子の分析には最適な方法であるが、固体高分
子の分析は困難である。
での比較的分子量の低い物質、特にビタミン類や酵素等
の生体内分子の分析には最適な方法であるが、固体高分
子の分析は困難である。
本発明の目的は以上述べたような従来の問題点を解消し
、高分子化合物を何らの前処理を要せず測定することが
でき、かつその分子構造に関する有効な情報を得ること
のできる新規な高分子分子構造分析装置を提供すること
にある。
、高分子化合物を何らの前処理を要せず測定することが
でき、かつその分子構造に関する有効な情報を得ること
のできる新規な高分子分子構造分析装置を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段]
本発明は、F A B (Fast atom bom
bardment )ガンを備えたイオン化室および質
量分析室よりなる高分子分子構造分析装置において、イ
オン化室に紫外線照射装置が配設されてなることを特徴
とする高分子分子構造分析装置である。
bardment )ガンを備えたイオン化室および質
量分析室よりなる高分子分子構造分析装置において、イ
オン化室に紫外線照射装置が配設されてなることを特徴
とする高分子分子構造分析装置である。
本発明による分析装置を用いれば、試料の形状に特に制
約はなく、かつ何ら前処理を必要とせずに高分子化合物
の分析が可能である。また、照射する紫外線のエネルギ
ー、すなわち波長や光量をコントロールすることにより
、切断する結合の種類や量をコントロールすることがで
きるので、分子構造解析上、非常に有効な情報を与える
。また、本装置は、全ての高分子物質に適用することが
でき、例えば固体高分子であっても液体高分子であって
も適用可能である。
約はなく、かつ何ら前処理を必要とせずに高分子化合物
の分析が可能である。また、照射する紫外線のエネルギ
ー、すなわち波長や光量をコントロールすることにより
、切断する結合の種類や量をコントロールすることがで
きるので、分子構造解析上、非常に有効な情報を与える
。また、本装置は、全ての高分子物質に適用することが
でき、例えば固体高分子であっても液体高分子であって
も適用可能である。
[作用]
イオン化室において、1分子に紫外線を照射すると高分
子内の原子間結合は、その結合解離エネルギーおよび解
離の活性化エネルギーに応じて切断される。結合解離エ
ネルギーは、C−C結合に比較してC−0やC−8等の
へテロ結合の方が低く、より切断されやすい。よって紫
外線照射によりその固体高分子に特徴的なフラグメント
が多数生成することになる。これらのフラグメントは、
その大きざがFABイオン化にとって小さすぎず、かつ
大きすぎない範囲となったとき、FABガンから同時に
照射される八「等の中性原子によってスパッタされ、一
部がイオン化される。これらのイオンは、試料とした高
分子に特徴的であり、かつ、熱分解法におけるほどには
細かく切断されていないので、試料とした高分子の構造
単位を明らかにするのに有効である。
子内の原子間結合は、その結合解離エネルギーおよび解
離の活性化エネルギーに応じて切断される。結合解離エ
ネルギーは、C−C結合に比較してC−0やC−8等の
へテロ結合の方が低く、より切断されやすい。よって紫
外線照射によりその固体高分子に特徴的なフラグメント
が多数生成することになる。これらのフラグメントは、
その大きざがFABイオン化にとって小さすぎず、かつ
大きすぎない範囲となったとき、FABガンから同時に
照射される八「等の中性原子によってスパッタされ、一
部がイオン化される。これらのイオンは、試料とした高
分子に特徴的であり、かつ、熱分解法におけるほどには
細かく切断されていないので、試料とした高分子の構造
単位を明らかにするのに有効である。
し実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。
明する。
第1図は本発明の一実施例を示す固体高分子分子構造分
析装置の概略構成図である。本装置はイオン化室1およ
び質量分析室2よりなり、このイオン化室1にはFAB
ガン3および紫外線照射装置4が配設されている。この
装置を用いて分子構造の分析を行うには、まずイオン化
室1内に置かれた固体高分子試料5に紫外線照射装置4
から紫外線を照射すると共に、FABガン3よりA「中
性原子を照射する。この紫外線照射により試料の高分子
は、分子内の多数の所定位置で切断され、F△Bイオン
化の可能な大きざのフラグメントとなる。これらのフラ
グメントはFABガン3より照射されるAr中性原子に
よってスパッタされ、一部はイオン化されて、質量分析
室2に入る。以上のようにして試料とした固体高分子化
合物の構造単位の質量分析を行うことができ、試料の分
子構造を明らかにすることができる。上記の方法におい
て、紫外線の波長や光量を変化させることにより分子中
の種類の異なる結合を選択的に切断したり、切断の口を
コントロールすることなどが可能であり、これは分子構
造解析上、重要な情報を与える。
析装置の概略構成図である。本装置はイオン化室1およ
び質量分析室2よりなり、このイオン化室1にはFAB
ガン3および紫外線照射装置4が配設されている。この
装置を用いて分子構造の分析を行うには、まずイオン化
室1内に置かれた固体高分子試料5に紫外線照射装置4
から紫外線を照射すると共に、FABガン3よりA「中
性原子を照射する。この紫外線照射により試料の高分子
は、分子内の多数の所定位置で切断され、F△Bイオン
化の可能な大きざのフラグメントとなる。これらのフラ
グメントはFABガン3より照射されるAr中性原子に
よってスパッタされ、一部はイオン化されて、質量分析
室2に入る。以上のようにして試料とした固体高分子化
合物の構造単位の質量分析を行うことができ、試料の分
子構造を明らかにすることができる。上記の方法におい
て、紫外線の波長や光量を変化させることにより分子中
の種類の異なる結合を選択的に切断したり、切断の口を
コントロールすることなどが可能であり、これは分子構
造解析上、重要な情報を与える。
[発明の効果]
以上説明したように、本発明による高分子分子構造分析
装置を用いれば、試料に対して何らの前処理も必要とせ
ず、迅速にあらゆる種類の高分子化合物の分子構造を解
析することができる。また、照射する紫外線の波長や光
量をコントロールすることにより、分子中の切断する結
合位置や切断の量をコントロールすることができ、これ
は分子構造解析上、非常に有効な情報を与える。
装置を用いれば、試料に対して何らの前処理も必要とせ
ず、迅速にあらゆる種類の高分子化合物の分子構造を解
析することができる。また、照射する紫外線の波長や光
量をコントロールすることにより、分子中の切断する結
合位置や切断の量をコントロールすることができ、これ
は分子構造解析上、非常に有効な情報を与える。
第1図は本発明の一実施例の概略構成図である。
1・・・イオン化室 2・・・質量分析室3・
・・FABガン 4・・・紫外線照射装置5・
・・高分子試料
・・FABガン 4・・・紫外線照射装置5・
・・高分子試料
Claims (1)
- (1)FAB(Fastatombombardmen
t)ガンを備えたイオン化室および質量分析室よりなる
高分子分子構造分析装置において、イオン化室に紫外線
照射装置が配設されてなることを特徴とする高分子分子
構造分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003849A JPH0770302B2 (ja) | 1988-01-13 | 1988-01-13 | 高分子分子構造分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003849A JPH0770302B2 (ja) | 1988-01-13 | 1988-01-13 | 高分子分子構造分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01186543A true JPH01186543A (ja) | 1989-07-26 |
JPH0770302B2 JPH0770302B2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=11568633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63003849A Expired - Lifetime JPH0770302B2 (ja) | 1988-01-13 | 1988-01-13 | 高分子分子構造分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770302B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10037706B4 (de) * | 1999-08-16 | 2006-10-05 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd., Ichon | Schaltung zum Betreiben eines nichtflüchtigen ferroelektrischen Speichers |
DE10046051B4 (de) * | 1999-09-20 | 2007-06-21 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd., Ichon | Nichtflüchtiger ferroelektrischer Speicher und Schaltung zum Betreiben desselben |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5838445A (ja) * | 1981-08-31 | 1983-03-05 | Hitachi Ltd | スパ−ク・ソ−ス質量分析装置 |
JPS5986655U (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-12 | 日本電子株式会社 | 質量分析装置等用イオン源 |
-
1988
- 1988-01-13 JP JP63003849A patent/JPH0770302B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5838445A (ja) * | 1981-08-31 | 1983-03-05 | Hitachi Ltd | スパ−ク・ソ−ス質量分析装置 |
JPS5986655U (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-12 | 日本電子株式会社 | 質量分析装置等用イオン源 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10037706B4 (de) * | 1999-08-16 | 2006-10-05 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd., Ichon | Schaltung zum Betreiben eines nichtflüchtigen ferroelektrischen Speichers |
DE10046051B4 (de) * | 1999-09-20 | 2007-06-21 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd., Ichon | Nichtflüchtiger ferroelektrischer Speicher und Schaltung zum Betreiben desselben |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0770302B2 (ja) | 1995-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0485425B1 (en) | Apparatus and microbase for surface-enhanced raman spectroscopy system and method for producing same | |
Ambrose et al. | Detection and spectroscopy of single pentacene molecules in ap‐terphenyl crystal by means of fluorescence excitation | |
Steiner et al. | Validation of the direct analysis in real time source for use in forensic drug screening | |
Asscher et al. | Energy redistribution among internal states of nitric oxide molecules upon scattering from Pt (111) crystal surface | |
WO2005104177A9 (en) | Method and apparatus for the detection and identification of trace organic substances from a continuous flow sample system using laser photoionization- mass spectrometry | |
Farajzadeh et al. | Extraction and enrichment of triazole and triazine pesticides from honey using air‐assisted liquid–liquid microextraction | |
US20100067000A1 (en) | Raman spectroscopy | |
Hillenkamp | Laser induced ion formation from organic solids | |
EP0264397A1 (en) | Systems for the direct analysis of solid samples by atomic emission spectroscopy | |
Bignardi et al. | Optimization of mass spectrometry acquisition parameters for determination of polycarbonate additives, degradation products, and colorants migrating from food contact materials to chocolate | |
Pereverzev et al. | Experimental techniques and terminology in gas‐phase ion spectroscopy | |
Yeni et al. | Rapid IRMPD (InfraRed multiple photon dissociation) analysis for glycomics | |
JPH01186543A (ja) | 高分子分子構造分析装置 | |
EP0144869B1 (en) | Grazing incidence reflection spectrometer | |
US7220972B2 (en) | Method and apparatus for the characterization and analysis of the shape of molecules and molecular clusters, and for the separation of desired isomers, based on Rydberg states | |
JPH03171544A (ja) | 高分子分子構造分析装置 | |
Ishino et al. | Fourier transform infrared surface electromagnetic wave spectroscopy of polymer thin films on metallic substrate | |
JPH01207651A (ja) | 高分子分子構造分析装置 | |
JPH03152849A (ja) | 高分子分子構造分析装置 | |
Werst et al. | Solid state FDMR studies of ion-molecule reactions in radiolysis of saturated hydrocarbons | |
Little et al. | Two‐laser infrared and ultraviolet matrix‐assisted laser desorption/ionization | |
Pang et al. | Pump/probe thermal lens spectroscopy with polarization-encoded laser beams | |
Millan et al. | The high‐mass component (> m/z 10 000) of coal tar pitch by matrix‐assisted laser desorption/ionisation mass spectrometry and size‐exclusion chromatography | |
JPH0936460A (ja) | 調整レーザ空洞共振器及びレーザ共振器の調整を行うための方法 | |
Galla et al. | Laser‐SNMS investigations on pyrene using Ga+, Bi1+, Bi3+ and Bi5+ as primary ions and different laser wavelengths and laser power densities for photoionization |