JPH01184300A - 歯車の電解研磨装置 - Google Patents

歯車の電解研磨装置

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JPH01184300A
JPH01184300A JP808788A JP808788A JPH01184300A JP H01184300 A JPH01184300 A JP H01184300A JP 808788 A JP808788 A JP 808788A JP 808788 A JP808788 A JP 808788A JP H01184300 A JPH01184300 A JP H01184300A
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JP
Japan
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gear
negative electrode
electrolytic polishing
tooth
jig
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Pending
Application number
JP808788A
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English (en)
Inventor
Hideo Aihara
秀雄 相原
Masamitsu Takebayashi
竹林 正光
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の駆動伝達系に用いられる高強度歯車
等を対象にした歯車の電解研磨装置に関する。
(従来の技術) 現在量産されている自動車用トランスミッションの歯車
類は、通常、炭素量が02係程度の低炭素合金鋼を使用
し、連続ガス浸炭炉中930ないし950℃にて2ない
し5時間の浸炭処理を行ない、次いで約850℃の焼入
れ温度に約30分間保持した後、熱油中で焼入れされる
(以下、従来例1という)。
このように浸炭焼入れした歯車には、表面から5ないし
50μmに亘って異常層と呼ばれる不完全焼入れ層が存
在する。これは焼入れ性を高めるために添加したクロム
、マンガン等の元素が最表面部において浸炭雰囲気中で
酸化され、それによって固溶Cr2Mn量が低下し、焼
入れ性が不足することに帰因する。そして上記異常層は
組織的にはトルースタイトまたはベイナイトであるだめ
硬さが低く、最表面部に引張残留応力が発生する原因と
なるので疲労強度の点でかなりの悪影響を及ぼしている
そこで上記の異常層を電解研磨、化学研磨などの手法を
用いて除去することが試みられ、表面の平滑化の効果も
あって、例えば小野式回転曲げ試験を行なうと、第5図
に示す如く浸炭品の疲労強度が大幅に向上することが知
られている。
ところで、電解研磨を歯車に適用する場合には、歯車精
度の低下に注意しなければならない。
即ち疲労強度に影響のある部位の異常層を除去するにと
ソめ、その他の部分の電解研磨は避けなければなら々い
。そのため歯車の電解作業は、トルク伝達の際に最も高
い作用応力が加わる歯元2部(第6図参照、1:歯車、
11:歯元2部)以外の部分をラッカーなどでマスキン
グした状態で行なうことにしている(以下、従来例2と
いう)。しかしこのような方法は生産性が低いだめ、電
解研磨により高い疲労強度の得られることが判っていな
がら工業的利用が進んでいないのが現状である。
そこで、本発明者は上述の問題点の改善策として、研磨
すべき歯車の歯底付近に電極を配置し、歯底に向って電
解研磨液を噴射することにより歯底部を研磨する方法(
以下、従来例3という)を想案し、これを特開昭62−
24000号公報で開示した。
(発明が解決しようとする問題点)7 しかしながら、上述した従来例3の研磨方法では、歯車
全体がアノードとして作用し、研磨対象の歯底部のみな
らず他の歯面も研磨されてしまうことがあった。このだ
め、高い精度を要求される歯車にこの方法を適用するこ
とはできなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、手間のか
かる生産工程を伴うことなく高強度かつ高精度の歯車を
得ることができる歯車の電解研磨装置を提供することを
目的とする。
(問題点を解決するだめの手段) 上記目的を達成するだめの手段について、第1図および
第2図を参照して説明すると、本発明は、歯車1の歯面
14の形状の基部45を有した絶縁性の治具4と、歯車
1の歯底13に対向した突起部46に設けられた負電極
51とを備え、負電極51と歯車1の歯底13との間に
電解研磨液の流路としての空隙部46が形成されてなる
ことを要旨とする。
(作 用) 本発明は、上記構成によって治具4に歯車1をセットす
ると歯面14は治具4に密着されてマスキングされマス
キング作業に手間取らず、また、電流供給によって歯底
のみエツチングできるので、異常層を除去して高強度化
を図れ、また、歯面のエツチングが回避され高精度化を
図れる。
(実 施 例) 以下、本発明の一実施例について添付図面を参照して説
明する。
第1図および第2図は、それぞれ本発明の一実施例の歯
車の電解研磨装置を示す平面図および断面図である。
第1図および第2図において、2は絶縁性を持たせるた
めに合成樹脂を用いて形成された電解研磨槽(以下、研
磨槽という)であり、研磨槽2にはリン酸−クロム酸系
の電解研磨液(以下、研磨液という)3が収納される。
研磨槽2の底面部中央には絶縁性のアク1ノル系樹脂で
形成された円形の台得状の治具4が配設されている。
治具4の上面部中央には歯車1の内孔部12の直径と略
等しい外径の芯部41が突出して形成されているととも
に芯部41の外周部には歯車1にそった形状の溝42が
形成されており、芯部41に内孔部12が嵌められた状
態で溝42に歯車1が収められるようになっている。
溝42を形成する外周壁の突起部43は歯車1の歯底1
3に対向し、また該外周壁の基部45は歯車1の歯面1
4および歯先15に対向している。そして、溝42に歯
車1が収められた状態で、基部45は歯車1の歯面14
および歯先15に接する一方、突起部43と歯底13と
の間には空隙部46が形成される。まだ、突起部43に
は5US304で形成した負電極51が露出状態で埋設
されている。負電極51はスイッチ52を介して直流電
源53の負電極に接続されている。突起部43の半径方
向に位置する芯部41の外周壁には露出しだ状態で接点
54が埋設されている。接点54は歯車1が溝42に収
められた状態で歯車1に接触するようになっている一方
、導線55を介して直流電源53の正電極に接続されて
いる。なお、本実施例では上述のように接点54を配設
することによって歯車の歯底の半径方向に位置する歯車
1の内孔部12に接点54を位置設定している。
負電極51が位置する部分の溝42すなわち空隙部46
に連接して治具4には貫通孔44が形成されており、貫
通孔44は治具4の下面部に達している。貫通孔44が
形成されだ治具4の下面部には配管61が設けられてい
る。配管61の他端部は他磨槽2の上部位置に接続され
ている。配管61の途中にはポンプ62が配設されてお
り、ポンプ62を作動することによって電解研磨fj、
乙がポンプ62、配管61、貫通孔44および間隙部4
6を循環して流れるようになっている。このように電解
研磨液3が循環することで本実施例では間隙部46が電
解研磨液6の流路を形成している。
以上のように構成された歯車の電解研磨装置の動作につ
いて、以下、説明する。
寸ず、歯車1を治具4にセットし、ポンプ62を作動す
るとともにスイッチ52をオンする。
すると、直流電源53の正電極→接点54→歯車1の内
孔部12→歯車1の歯底13→電解研磨液3→負電極5
1→直流電源53の負電極の電流経路が形成され、歯車
1の歯底13でエツチングが行なわれ、異常層が除去さ
れる。一方、この時、歯車1の歯面14およ゛び歯先1
5は治具4の基部45でマスキングされており、エツチ
ングされずに残され、精度の低下を来すことがない。そ
して、治具4に歯車1をセットしただけでマスキングが
行なわれ、この結果、マスキング作業に手間取らず生産
性を向上できる。
寸だ、本実施例では歯車1の内孔部12の直径とほぼ等
しい外径の芯部41を形成した場合を例にしたが、芯部
41の外径を歯車1の内孔12の直径より短かく設定し
、芯部41の外周壁に接点54を取付け、接点54と歯
車1の内孔部12とを接触するように構成してもよい。
このように構成することにより埋設する場合にくらべ構
造を簡易にできる。
寸だ、本実施例では適応性の点で最も好ましいリン酸−
クロム酸系の研磨液3を用いた場合を例にしたが、処理
品の材質、熱処理条件等に応じて他の組成の研磨液を用
いてもよい。
このようにして得られた歯車について従来例で得られた
歯車と強度比較試験を行なった。この比較結果について
第6図を参照して説明する。
第3図には、1ノン酸−クロム酸系電解研磨液、液温8
0℃、電流密度2.5〜3 A/ca、処理時間2分の
条件で、モジュール2.55でJIS4級の精度を有す
るSCM420浸炭歯車に本発明装置で電解研磨を施し
て得られた歯車Aと、研磨すべき歯車の歯底伺近に電極
を配量し、歯底に向って研磨液を噴射することにより歯
底部に優先的に電解研磨を施して得られた(従来例3に
相当する)歯車Bと、歯底以外をマスキングして電解研
磨して得られた(従来例2に相当する)歯車Cと、浸炭
のみにとどめ電解研磨を行なわずに得られた(従来例1
に相当する)歯車りとについて歯車単体での曲げ疲労試
験を行なった結果を示している。この結果に示される通
り、本発明装置で得られた歯車Aは、歯車B、Cに劣る
ことなく、しかも歯車りにくらべ太きく優る疲労強度を
有している。
まだ、上述のようにして得られた歯車A、・・・Dにつ
いて各70個の歯車精度をJISの判定縁に基づいて調
査したところ、第4図に示す結果を得た。この結果よシ
明らかなように、本発明装置で得られた歯車Aは歯車B
にくらべ優っている一方、歯車C,Dにくらべ同等の精
度を有している。
さらに、歯車Ae実機に組込んで振動特性試験を行なっ
たところ、歯車りとほとんど差を認められなかった。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は歯車の歯面形状を成した
絶縁性の治具に歯車をセットし、とのセットによって歯
面をマスキングできるのでマスキング作業に手間取らず
生産性を向上でき、また、歯底に対向した部位の治具に
負電極を備え、かつ負電極と歯底との間に電解研磨液の
流路が形成されており、電流供給によって歯面を残した
状態で歯底のみがエツチングされるので高強度かつ高精
度の歯車を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の歯車の電解研磨装置を示す
平面図、第2図は第1図の■−■部の断面図、第3図は
同装置および従来例の装置で得られた歯車の歯車単体で
の曲げ疲労試験結果を示す特性図、第4図は第6図に対
応した歯車の精度特性結果を示す模式図、第5図は従来
例の装置で得られた小野式回転曲げ疲労試験結果を示す
特性図、第6図は歯車の部分断面図である。 1・・・歯車、11・・・歯元2部、12・・内孔、1
3・・・歯底、14・・・歯面、2・・・研磨槽、3・
・・電解研磨液、4・・・治具、41・・・芯部、42
・・・溝、43・・・突起部、45・・・基部、46・
・・空隙部、51・・・負電極、52・・・スイッチ、
53・・・直流電源、54・・・接点、55・・・導線
、61・・・配管、62・・・ポンプ 特許出願人  トヨタ自動車株式会社 第1図 才2図 第3図 サイクル&(ロ) 牙4図 547一

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  直流電源の正極に接続された歯車の歯底との間に所定
    の空隙部を形成して各歯溝に嵌合する突起部を有した絶
    縁材料製の治具を備え、各突起部の先端部に前記直流電
    源の負極に接続された電極を保持した歯車の電解研磨装
    置。
JP808788A 1988-01-18 1988-01-18 歯車の電解研磨装置 Pending JPH01184300A (ja)

Priority Applications (1)

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JP808788A JPH01184300A (ja) 1988-01-18 1988-01-18 歯車の電解研磨装置

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JP808788A JPH01184300A (ja) 1988-01-18 1988-01-18 歯車の電解研磨装置

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JPH01184300A true JPH01184300A (ja) 1989-07-21

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JP808788A Pending JPH01184300A (ja) 1988-01-18 1988-01-18 歯車の電解研磨装置

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JP (1) JPH01184300A (ja)

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