JPH0117504Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は２階バスの２階床部構造に関する。

近年眺望の良さが受けて利用されている２階バ
スには１階車室から２階車室に通じる階段が架設
してあり、２階床部には該階段に連通する開口部
が形成してある。該開口部には階段出入口以外の
所に囲いを設けたり、手すりを設けたりするなど
安全な構造とされているが、床部に開口部がある
ことは乗客に心理的不安感を与える虞があり、客
室のデザイン上からも好ましいものとはいえな
い。また、バスの走行中は開口部は無駄なスペー
スとなつてしまう。

本考案は上記の問題点を解決するために提案さ
れたもので、２階バスの２階床部に形設した通路
用開口部に蓋体を取設することにより、乗客の不
安感を除去すると共に、車両スペースの有効利用
を図ることを目的とする。この目的を達成するた
めに構成された本考案の要旨は、２階床部に開口
部を形成し、該開口部と床部との間に階段を架設
した２階バスにおいて、前記開口部には、上面が
２階床部材とされ、下面が１階天井部材とされ、
内部に補強材が組込まれ、上面に凹窪部が形成さ
れた蓋体が開閉自在に枢着されており、前記凹窪
部の内部には、引き起こし式の取手が、倒された
ときには前記蓋体の上面と同一平面をなすように
軸支されている２階バスの２階床部構造、にあ
る。

以下に、本考案の一実施例を図面に参照しつつ
説明する。

第１図は本実施例に係る２階バスを側面から見
た部分破断図である。２階バス１は２階床部２に
よつて１階車室Ａと２階車室Ｂに区画形成されて
いる。１階床部３から２階床部２にかけては階段
５が架設してあり、２階床部２には前記階段５か
ら２階車室Ｂに通ずる通路用開口部６が形設して
ある。第２図は前記開口部６の拡大斜視図で、該
開口部６の各辺の上縁部には段部６ａが形成して
ある。２階車室Ｂを形成している側面８側の開口
部辺８に沿つて、開口部６に嵌合し、前記段部６
ａに支承されると共に２階床部２と同一平面を形
成するような蓋体１０が回動自在に枢着してあ
る。該蓋体１０は開口部６に嵌合する枠体１０ａ
に数本の補強材１０ｂを組込んで固着すると共
に、上面１１ａには２階床部材を、下面１１ｂに
は１階車室Ａの天井部材を貼着した構造からな
る。該蓋体１０の上面１１ａの自由端寄りの位置
には、第３図に示すように、引き起し式の取手１
２が取着してあり、該取手１２の手掛り部１２ａ
が蓋体１０を閉めている時には埋没して該蓋体１
０の上面１１ａと同一平面をなすように、該上面
１１ａには凹窪部１３が形成してある。また、前
記取手１２は蓋体１０を開口部６に係止するため
に設けたロツク機構（図示せず）のロツク解除レ
バーを兼ねている。

以上詳述したように、本考案は、２階バスの２
階床部に形設した通路用開口部に蓋体を回動自在
に枢着したことにより、床部に開口部があること
による乗客の心理的不安を除去すると共に、開口
部のスペースを有効に利用することができるとい
う効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る２階バスを側面
から見た部分破断図、第２図は２階バスの２階床
部に形設した開口部と蓋体の拡大斜視図、第３図
は蓋体に枢着した取手の構造を示す断面斜視図で
ある。 １……２階バス、２……２階床部、３……１階
床部、５……階段、６……開口部、１０……蓋
体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ２階床部に開口部を形成し、該開口部と床部と
   の間に階段を架設した２階バスにおいて、 前記開口部には、上面が２階床部材とされ、下
   面が１階天井部材とされ、内部に補強材が組込ま
   れ、上面に凹窪部が形成された蓋体が開閉自在に
   枢着されており、前記凹窪部の内部には、引き起
   こし式の取手が、倒されたときには前記蓋体の上
   面と同一平面をなすように軸支されていることを
   特徴とする２階バスの２階床部構造。