JPH0117459B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0117459B2
JPH0117459B2 JP4088081A JP4088081A JPH0117459B2 JP H0117459 B2 JPH0117459 B2 JP H0117459B2 JP 4088081 A JP4088081 A JP 4088081A JP 4088081 A JP4088081 A JP 4088081A JP H0117459 B2 JPH0117459 B2 JP H0117459B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
resin
overlay
fibers
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4088081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57152953A (en
Inventor
Kazuo Mizutani
Shosuke Higashimori
Shoichi Murakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP4088081A priority Critical patent/JPS57152953A/ja
Publication of JPS57152953A publication Critical patent/JPS57152953A/ja
Publication of JPH0117459B2 publication Critical patent/JPH0117459B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は装飾的積層体に関するものである。即
ち、ジアリルフタレート樹脂を単独で、またはこ
れを主体としてこれに尿素樹脂、メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂、フエノール樹脂の何れか一種
又は二種以上を混合して紙または不織布に含浸し
たオーバーレイ(over lay表層芯材)が合板、ハ
ードボード、パーテイクルボード等の各種支持体
に積層された装飾的合成樹脂積層体に関するもの
である。 本発明の目的は耐久性が良く、表面摩耗性が良
く、表面平滑性、透明性の良好な合成樹脂積層体
を提供することにある。 従来より合成樹脂積層体に模様を現出させるた
めに紙をオーバーレイ用として用いることが試み
られているが、普通のパルプ紙やコツトンリンタ
ー紙、レイヨン紙では紙力が弱く樹脂を多量に含
浸する工程で紙が切れ、又パルプ紙などでは樹脂
そのものの含浸性が悪く、何れにしても樹脂量で
オーバーレイ全体に対して50重量(wt)%以上
含ませることは困難であつた。またレイヨン紙の
場合は紙の平面の平滑性、透明性が悪く、オーバ
ーレイ紙の下にくる模様紙の装飾模様が鮮明には
得難いという欠点もあつた。 本発明者らは、オーバーレイ用として種々の紙
を検討した結果、アクリル繊維を紙の主体繊維と
して用い、これを易溶解性ポリビニルアルコール
繊維状バインダーで湿熱接着すれば得られる紙の
強度も強く、又ポーラスで樹脂を多量に含浸する
ことが出来、樹脂の含浸工程で紙が切れることな
く乾燥でき、さらに上記の如く合成繊維を含浸し
たのち同じ樹脂を含浸した印刷模様紙上に通常の
方法で加熱圧着すれば透明性のすぐれた模様、色
彩の鮮明な積層体が得られることを見い出した。 本発明において用いられる易溶解性ポリビニル
アルコール系繊維は、50〜80℃の水に溶解するも
ので抄紙乾燥工程でアクリル繊維を結着するもの
であるが、紙力面より5wt%以上を要する。この
バインダー量が多い程紙力は上昇するが、紙がよ
り緻密になり樹脂の含浸性が低下するので35wt
%以下が好ましい。この範囲内において樹脂をオ
ーバーレイ全体に対し50wt%が含浸出来、加熱
圧着して透明性のすぐれた積層体が得られる。ま
た樹脂を充分に含んでいるため耐表面摩耗性にも
すぐれたものが得られるのである。 アクリル繊維以外の繊維では光の屈折率の関係
からと考えられるが透明性が低下し、フアイバー
シヨー(fiber−show)を生じ易くなる。この点
でアクリル繊維の割合は65wt%以上が必要とな
る。本発明に用いるアクリル繊維はアクリロニト
リル単独重合体あるいは85モル%以上のアクリロ
ニトリルと1種類以上の共重合単量体からなる共
重合体より得られる繊維である。アクリロニトリ
ルとの共重合に用いられる単量体としては一般に
よく知られているアクリル酸エステル系、メタク
リル酸エステル系、ビニルエステル系、ビニルピ
リジン、アクリルアミド系化合物等である。 本発明に用いるアリル樹脂は積層成型時の積層
圧力が低くて良く、又積層体の樹脂の耐久性が優
れているという特長があるが、他の熱硬化性樹脂
を一種以上、これに一部添加することができる。
ここで熱硬化性樹脂としては尿素樹脂、メラミン
樹脂、ポリエステル樹脂、フエノール樹脂等であ
る。 これらオーバーレイを構成する紙または不織布
は、製紙法によつても、また乾式不織布の製法に
よつても作製することが出来る。製紙法の場合は
易溶解性ポリビニルアルコール繊維は1〜4.5dr
で3〜5mmのものを用い、乾式不織布の場合には
1〜3drで38〜51mmで捲縮を付与したものを用い
ることが出来、何れも50〜80℃で水中で溶解する
性質を利用する。他のバインダーでは透明性が低
下し、フアイバーシヨーを生ずる。 本発明に用いるオーバーレイは前記素材からな
る紙または不織布にアリル樹脂を含有せしめるこ
とが重要であるが、かかるオーバーレイは、透明
性がよいのみならず、オーバーレイ紙の下にくる
模様紙あるいは突板(天然木のスライス板)の持
ち味を損なわず、自然の感触がある。かかるオー
バーレイのアリル樹脂含有率は50wt%以上/オ
ーバーレイ、特に55〜90wt%/オーバーレイが
よい。また本発明におけるオーバーレイは、それ
を直接に合板、ハードボード、パーチクルボード
あるいは金属板等の支持体に熱圧着せしめて積層
体にしても、又模様紙あるいは突板等をはさんで
前記支持体に熱圧着せしめ積層体にしてもよい。 以下実施例で説明する。 実施例 ケン化度99.0モル%のポリビニルアルコールを
芒硝を凝固浴として湿式紡糸法で紡糸し、200%
延伸後そのまま110℃で乾燥した。このものは70
℃の水中で溶解する易溶解性ポリビニルアルコー
ル繊維で、これを5mmに切断した。アクリル繊維
2dr×5mmを85wt%、易溶解性ポリビニルアルコ
ール繊維を15wt%、水中で混合撹拌して傾斜型
の抄紙機で抄紙し、この湿紙を120℃の乾燥機中
に通して乾燥して紙を得た。 この紙に表−1の組成のジアリルオルソフタレ
ート樹脂溶液を通常のデイツプ方式でオーバーレ
イ全体に対して樹脂量で80wt%となるように含
浸して乾燥させた。 表 − 1 ジアリルオルソフタレート樹脂(予備重合体)
…95重量部 ベンゾイルパーオキサイド(重合開始剤)
…2重量部 ラウリン酸 …3重量部 アセトン …100重量部 このアリル樹脂含浸シートをオーバーレイとし
て、この下に模様紙と合板をおき、オーバーレイ
の上に光沢仕上げしたステンレス製の鏡面板をお
き、130℃×10Kg/cm2で10分間加熱、加圧しジア
リルフタレート樹脂の重合を完全に行はしめて積
層物を得た。このものは模様紙の模様が鮮明でフ
アイバーシヨーはみられなかつた。 比較例 これに反し表−2に示すように易溶解性ポリビ
ニルアルコール繊維を3wt%、アクリル繊維を
97wt%、また易溶解性ポリビニルアルコール繊
維を40wt%、アクリル繊維を60wt%用いたもの
は、前者は紙力が低くて樹脂含浸工程で紙が切
れ、後者のものは樹脂含浸量が低く、積層体の透
明性が充分でなく、表面耐摩耗性も不良であつ
た。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オーバーレイが支持体に圧着されている装飾
    的合成樹脂積層体において、該オーバーレイが、
    アクリル繊維65〜95重量%と易溶解性ポリビニル
    アルコール系繊維5〜35重量%からなりかつ該易
    溶解性ポリビニルアルコール系繊維がバインダー
    として繊維を固定している紙または不織布、およ
    びこの紙または不織布に含浸されているアリル樹
    脂からなり、かつ該オーバーレイ中に占めるアリ
    ル樹脂量が50重量%以上であることを特徴とする
    装飾的合成樹脂積層体。
JP4088081A 1981-03-19 1981-03-19 Ornamental synthetic resin laminate Granted JPS57152953A (en)

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JP4088081A JPS57152953A (en) 1981-03-19 1981-03-19 Ornamental synthetic resin laminate

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JP4088081A JPS57152953A (en) 1981-03-19 1981-03-19 Ornamental synthetic resin laminate

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Publication Number Publication Date
JPS57152953A JPS57152953A (en) 1982-09-21
JPH0117459B2 true JPH0117459B2 (ja) 1989-03-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61132664A (ja) * 1984-11-27 1986-06-20 日本バイリーン株式会社 ポリビニルアルコ−ル系繊維を含む不織布の製造方法

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JPS57152953A (en) 1982-09-21

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