JPH01168967A - 衣類用除皺剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は衣類用除皺剤組成物に関し、更に詳しくは、ア
イロンがけやプレスを必要とせず、衣類の皺邪にスプレ
ーした後、放置するだけの操作で衣類にできた皺をとる
ことができる衣順用除皺剤組成物に関するものである。

〈従来技術〉 シャツ、ブラウス、スカート、ズボンなどの衣類には着
用中、または保存中にしばしば皺ができれば美観を損ね
ることが多い。

これに対して、近年における繊維技術の発展は著しく、
次々と新しい繊維素材や新規な繊維加工剤が提供され、
皺になりにくい繊維素材、防皺加工剤、皺になりにくい
編織法等が提案され、また実用化されてきている。しか
しながら、このような防皺技術であっても未解決の問題
も数多く残されている。特に、今日その価値が見直され
てきた綿や麻などは皺になり易いが、これらの繊維の長
所を活かしなから防皺性を付与する技術はいまだ実現さ
れていない。従って、衣類の皺は依然として日常生活に
おいてしばしば経験されるトラブルとなっている。

通常、衣類にできてしまった皺を伸ばす手段として、ア
イロンがけやプレスをかける方法が用いられている。し
かしながら、このような方法は電源や熱源を必要として
おり、どこでも手軽に使う訳にはいかない。旅先や勤務
先又は学校等の外出先ではアイロンかけも簡単にはでき
ず、気にしながらそのまま着用せざるをえない場合も多
い。このような場合に、アイロンやブレッサーを用いる
ことなく手軽に仕えて効果のある手入れ層剤や用具があ
れば非常に便利である。これまでにもアイロンやプレッ
サーを用いないで衣類の皺を伸ばそうとする試みがなさ
れており、また実用化されたものもあるが、携帯するこ
とができ、いつ、どこでも、手軽に使えるものは見当た
らない。スチームを吹き付けて皺を伸ばす電気器具が市
販されているが、これとても電源を必要としどこでも使
えるというものではない。

従って、衣類の皺は日常生活で度々遭遇するトラブルに
あるにも拘らず、安価で携帯ができて手軽に使えて効果
のある実用的な衣類用の防皺剤は未だに提供されていな
い。

〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、いつ、どこでも、手軽に使用することができ
、かつ安価な衣類用防皺剤を提供することを目的とする
。

く問題点を解決するための手段〉 皺の付いた衣類を水に浸したときその皺が消滅するとい
う現象に着目したが、単に水のみでは防皺効果の発現が
遅いばかりでなくその効果が低く、また多量の水を必要
とし濡れた状態となるので乾燥させるまでにかなりの時
間を要するが、特定の界面活性剤及び低級アルコールと
を併用することにより、速効性でかつ防皺効果が飛躍的
に向上することを見出し、本発明を完成した。

すなわち、本発明は水、低級アルコール及び界面活性剤
を含有′する衣類用防皺剤組成物において、該界面活性
剤が０．１重量％水溶液としたときウールフェルト沈降
法で２００秒以下の沈降時間を与える界面活性剤から選
ばれ、水と該低級アルコールとの混合比が重量比で水／
低級アルコール＝９５１５〜５０１５０の範囲内にある
ことを特徴とする衣類用防皺剤組成物を提供するもので
ある。

本発明に用いる界面活性剤は、０．１重量％（以下％と
記す）水溶液としたときウールフェルト沈降法で測定し
た沈降時間が２００秒以下の値となるような界面活性剤
であることが必要である。本発明に言うウールフェルト
沈降法とは界面活性剤溶液の繊維への浸透性を試験する
ための試験法であって、次のような方法である。■各種
界面活性剤の０．１％水溶液を調製し、５００ｍｌのメ
スシリンダーに５００ｄラインまで泡が立たないように
注意深くいれる。■３ｃａ＋Ｘ２０ｃｍに裁断したウー
ルフェルト（日本毛織製織フェルト１８オンス厚さ２．
１　ａｍ　）の一端に２０Ｉ１１の綿糸を介して５０ｇ
の分銅を取り付け、浸透試験用試験布を準備する。

■試験布を界面活性剤水溶液で満たされた５００ｄメス
シリンダーの中に分銅を下にしていれる。

■分銅がシリンダーの底に到達した時点から綿糸の張り
が失われ、試験布の下端が分銅に達するまでの時間を測
定し、沈降時間とする（試験布を溶液に入れた直後は浮
力が作用し、綿糸は直線上となっているが、徐々に溶液
が試験布に浸透し、浮力が失われ試験布を落下しはじめ
ると同時に綿糸の張りが失われる。）。この試験は２５
℃の一定温度条件下で行う。沈降時間は界面活性剤の種
類により異なった値を示すが、この値が２００秒を越え
るような界面活性剤を用いた場合には防皺効果が低く、
実用的な防皺剤とすることができない。

本発明に用いる界面活性剤は沈降時間が２００秒以下の
値を示すものであるが、具体的には、アルキル基の炭素
数が８〜１５のアルキルベンゼンスルホン酸塩（ＡＢＳ
）、炭素数１０〜１８のα−オレフィンスルフォン酸塩
（ＡＯ５＞　、炭ｆｆｉ数８〜１５のアルキルエーテル
スルホンｌ塩（ＡＥＳ）炭素数８〜１５のアルキルエー
テルカルボン酸塩（ＡＥＦ）炭素数１０〜１８のα−ス
ルホカルボン酸塩（ＡＳＦ）等のアニオン界面活性剤、
アルキレンオキシド平均付加モル数５〜１００のポリオ
キンアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキンアルキレンア
ルキルアミン、ポリオキシエチレンソルビクン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸アミド等のノニオン界面活性剤、モノ
長鎖アルキルトリ短鎖アルキルアンモニウム塩、モノ長
鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等のカチオ
ン界面活性剤が例示される。これらのうち、特にノニオ
ン界面活性剤が好ましい。このような界面活性剤の組成
物への配合割合は０．０１％〜５％の範囲とすることが
望ましい。０．０１％未満では十分な防皺効果が得られ
ず、また５％を越える場合は防皺効果はこれ以上に増大
しないばかりか却って乾きが遅くなったり、じみの原因
にもなるので好ましくない。

本発明に用いる低級アルコールとしては沸点が水より低
いものであることが重要であり、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール等が例示されるが、防皺効果、匂
いの点よりエチルアルコールを用いるのが望ましい。

本発明に用いる水は特に制限されないが、イオン交換水
を使用することが望ましい。

本発明においては水と低級アルコールとの混合比を重量
比で水／低級アルコール＝９５１５〜５０１５０の範囲
内とすることが重要である。この範囲を外れて低級アル
コールが少ない場合には防皺効果の発現が遅い上に十分
な防皺効果が得られないばかりか乾燥時間も長く、実用
的な防皺剤をなし得ない。また、アルコールが多過ぎる
場合にも防皺効果の発現が遅くまたはその効果が低下し
好ましくない。

本発明の防皺剤組成物は水、低級アルコール、０．１％
水溶液としたときウールフェルト沈降法で２００秒以下
の沈降時間を与える界面活性剤を必須成分として含有す
るものであるが、本発明の効果を阻害しないことを条件
とし必要に応じて芳香剤、抗菌剤、殺菌剤、防虫剤、繊
維柔軟化剤、帯電防止剤、消泡剤、噴射剤などを配合す
ることができる。

芳香剤としては芳香性を有するエステル、アルコール、
ケトン、アルデヒド、ラクトン、エーテル、フェノール
、炭化水素及びこれら組み合わせた調合香料を配合する
ことができる。抗菌・殺菌剤としはイルガサンＣＦ３、
イルガサンＤＰ３００（いずれもチバ・ガイギー株式会
社から市販されている殺菌剤の商品名）、塩化ベンザル
コニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロロカ
ルバアニリド等の抗菌性又は殺菌性を有する化合物を用
いることができる。このような抗菌・殺菌剤を配合する
ことは衣類着用中に吸収された汗が微生物の作用を受け
て不快臭を発生することを抑制することにもなるので好
ましい。繊維柔軟化剤としてはシタローアルキルジメチ
ルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモ
ニウムクロライド、エチル−１−オククデカノイルアミ
ドエチル−２−へブタヂンルイミダゾリニウムエトサル
フェート等の第４級アンモニウム塩などが例示される。

消泡剤としてはシリコーン系の化合物が好適である。本
発明の組成物には界面活性剤を配合するが、用いる界面
活性剤によっては気泡を生じることもあり、このような
場合には消泡剤を併用することが望ましい。

本発明の衣類用防皺剤組成物は、噴霧器や手動式スプレ
ーガン等を用い、衣類の皺部に直接吹き付けることによ
っても適用されるが、携帯し易いこと又ワンタッチでス
プレーできること等の便宜性の点より、噴射機構を具備
する耐圧容器にフロ　　−ンガス、液化ガス、ジメチル
エーテルなどの噴射剤と共に充填したエアゾール型製剤
とすることが好適である。

〈発明の効果〉 本発明の衣類用防皺剤組成物は、着用した保存中に付い
た衣類の皺をアイロンやプレッサー等を用いることなく
、スプレーした後、僅かな時間放置するだけでとること
を可能にしたものであって、携帯すれば、いつ、どこで
も、手軽に使えるものである。

次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。

〈実施例〉 実施例１ 表−１°に示す各種の界面活性剤０゜１部、エチルアル
コール１５．０部、精製水８４．９部から成る均一な混
合溶液を各々調製し、エアゾール原液とした。次いで、
エアゾール容器にエアゾール原液７５部及び噴射剤であ
るジメチルエーテル２５部を各々充填し、各除黴剤サン
プルを得た。これらのサンプルについて防皺効果を評価
した。結果を表−１に示す。尚、防皺効果の評価は次の
ようにして行った。

試験布の前処理 市販の綿布（手織）、綿６５／ポリエステル３５混紡布
（平織：テト綿＃４０）　、ウール６５／ポリエステル
３５混紡布くサージ）を２０Ｘ２０（ｃｍ）サイズに裁
断し、綿布及びウール／ポリエステル混紡布については
パークロルエチレンを用いてドライクリーニングを行い
、又綿布及び綿／ポリエステル混紡布については市販の
粉末洗剤を用いて洗浄を行って付着油分を除去した。

試験布の作成 前処理布に１〜１．５ｇの水を噴霧し６重に重折りした
後、ステンレス板の間に挟み５ｋｇの荷重をかけ、２０
℃で１夜放置して折皺をつける。次いで荷重を外し２０
℃で風乾後、折皺と直角の方向で５　Ｃｍ幅に裁断して
試験布とする。

防皺効果の評価試験 ■　試験布の一端をクリップで固定し、縦長にして吊り
下げる。

■　３０分経過後、試験布の上端から下端までの長さを
測定し、その値を（Ａ）ｌｉｉｆｔとする。

■　次いで、調製した除黴剤サンプルを１５ｃｍの距離
から２秒間まんべんなくスプレーし、３０分経過後、試
験布の上端から下端までの長さを測定し、その値を（Ｂ
）値とする。

■　完全に伸びきった状態での試験布の長さを測定し、
この値を（Ｃ）値とする。

■　皺回復率を次式により求める。

皺回復率＝　（Ｂ−Ａ）／　（Ｃ−Ａ）Ｘ　１００（％
）皺回復率が高いものほど防皺効果かたかい。

表−１の結果かられかるように本発明品はいずれも良好
な皺回復率を有し、すぐれた防皺効果を示している。こ
れに対し、比較例は皺回復率が６０％程度に過ぎず、防
皺効果は十分でない。十分な防皺効果を得るためには特
定の界面活性剤を用いることが必要である。すなわち、
本発明品にみられるように、用いる界面活性剤は０．１
重量％水溶液としたときウールフェルト沈降法で２００
秒以下の沈降時間を与えるものであることが重要である
。

実施例２ 表−２に示す割合のエチルアルコールと水との混合溶液
９９．９部、ＰＯＥ　（百＝＝９）ドデシルエーテル０
．１部から成る混合溶液を各々調製し、トリガー付き容
器に充填して各防皺剤サンプルを得た。次いで、実施例
１と同様な方法によりこれらのサンプルについて防皺効
果を評価した。結果を表−２に示す。

表−２の結果からもわかるように、水とアルコールとの
混合比により皺回復率が大きく異なって（る。８０％以
上の皺回復率を得るには水とアルコールとの混合比が重
量比で水／アルコール＝９５１５〜５０１５０の範囲に
あることが必要である。この範囲を外れて、アルコール
の量が多い場合又少ない場合には十分な防皺効果は得ら
れないことがわかる。

実施例３ 各種の防皺剤サンプルを調製し、皺回復率を測定した。

結果を表−３に示す。尚、表中の界面活性剤の沈降時間
は以下に示す通りである。

ＰＯＥ　（頁＝１５）ミリスチルエーテル　１９秒ＰＯ
Ｅ　（ｐ＝１０）ノニルフェニルエーテル１１秒 αオレフインスルホネート　　　　　　　２６秒表−３
に示された本発明による防皺剤組成物はいずれもすぐれ
た防皺効果を有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水、低級アルコール及び界面活性剤を含有する衣類用除
   皺剤組成物において、該界面活性剤が０．１重量％水溶
   液としたときウールフェルト沈降法で２００秒以下の沈
   降時間を与える界面活性剤から選ばれ、水と低級アルコ
   ールとの混合比が重量比で水／低級アルコール＝９５／
   ５〜５０／５０の範囲内にあることを特徴とする衣類用
   除皺剤組成物。