JPH01165949A - 電気泳動用繊維強化ゲルの作成法 - Google Patents

電気泳動用繊維強化ゲルの作成法

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JPH01165949A
JPH01165949A JP62324963A JP32496387A JPH01165949A JP H01165949 A JPH01165949 A JP H01165949A JP 62324963 A JP62324963 A JP 62324963A JP 32496387 A JP32496387 A JP 32496387A JP H01165949 A JPH01165949 A JP H01165949A
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JP
Japan
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polyacrylamide
gel
injected
organic solvent
slab
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JP62324963A
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Hideyuki Nishizawa
西沢 秀幸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は電気泳動に使用するスラブゲル、特に電気泳動
用繊維強化ゲルの作成法に係る。
[発明の技術的背景とその問題点1 紙、セルローズ・アセテ−1〜膜、澱粉ゲル、ポリアク
リルアミド・ゲル等、各種分離ゾーンを用いて、水溶液
中でイオン性物質の分離を行うゾーン電気泳動法は、蛋
白質、酵素等の分離手段として広く利用されている。
スラブゲル電気泳動装置は、それ等の一つであり1枚の
スラブゲルを使用して多数のサンプルの分離を行うこと
ができ、分離能においても優れているため、多用されて
いる。而して、この装置においては、2枚のガラス板ま
たはステンレススティール板(スラブゲル形成板)の間
に形成した間隙内にポリアクリルアミドモノマーを重合
させてスラブゲルを作成し、次いでスラブゲル形成板の
間にゲルを置いたままの状態で実際の分離操作を手順に
従って施すことによって分離がなされている。
これは、スラブゲル形成板の間隙に形成されたポリアク
リルアミドゲルスラブの機械的強度が低くく、実際上前
記スラブゲルをスラブゲル形成板の間から取り出して分
離操作を施すことは困難なことによるものである。しか
しながら、裸のスラブゲルでなければ分離状態確J忍の
ための染色は不可能であり、この染色に際しては細心の
注意を払ってスラブゲルをスラブゲル形成板の間から取
りたし、染色を行うようにしている。
また、スラブゲルを予め多数作成しておき、必要に応じ
てこれを取り出して使用するようにするには、多数のス
ラブゲル形成板を用意してそれ等のスラブゲル形成板の
間にスラブゲルを作成して保存しておくことが必要とな
るが、この保存のための容器は複雑な形状で高価なもの
となり、経済的に得策ではない。
これに対し、ポリエステル不織布等を補強芯にすること
によって繊維強化したスラブゲルは、その機械的強度に
優れているだけでなく寸法の安定性にも優れているため
、2枚のスラブゲル形成板から取り出して保存し、裸の
状態で分離操作に供することができるから、ゲル作成用
の容器を多数用意することなく、予め多数のスラブゲル
を作成し貯蔵しておくことができる。それだけでなく、
」二記のように繊維強化したスラブゲルは保存中に精製
水で洗浄し、通常は分離操作に先立ち施される予備通電
によってなされるスラブゲルの脱塩を済ませておく等、
従来のスラブゲルにおいては考えられなかった使用法が
可能である。
上記のような不織布強化スラブゲルを作成するには、2
枚のスラブゲル形成板をスペーサを隔てて対向させ、そ
れ等の板間に形成された間隙に不織布とともにポリアク
リルアミドモノマー溶液を入れて重合させればよい。
ところが、このようにする時気泡が混入して気泡中の酸
素が重合反応を妨げ、孔のある分離に不都合なスラブゲ
ルとなってしまうおそれかある。
これを防ぐには、不織布を予めポリアクリルアミドモノ
マー溶液で湿潤させておく等の前処理が必要である。こ
の不織布を湿潤させる方法は、湿潤させた不織布を気泡
が入らないように注意しながら前記間隙を形成する2枚
の板に張り付けなけれはならず、これに要する手数は著
しく大きく生産的ではない。
多数の不織布強化スラブゲルを作成するには、スラブゲ
ル形成板により多数の間隙を形成し、これ等の間隙に先
ず不織布を挿入し、そこにポリアクリルアミドモノマー
を注入するようにするのか一3= よいように考えられるが、実際には不織布とポリアクリ
ルアミドモノマー溶液との親和性が不十分であるため、
気泡の発生を抑止し得すスラブゲルの作成法としては不
適当である。
これ等の問題を解決するものとして、不織布に表面処理
を施し不織布に対するポリアクリルアミドモノマー溶液
の浸透が円滑になされるようにすることが考えられるが
、表面処理に使用される処理剤か後の分離、染色等にお
よぼす影響を否定し切れないため最適の手段と云うこと
はできない。
[発明の目的] 本発明は上記の事情に基づきなされたもので、孔のない
スラブゲルを効率的に作成し得る電気泳動用繊維強化ゲ
ルの作成法を提供することを目的としている。
[発明の概要] 本発明の電気泳動用繊維強化ゲルの作成法は、2枚の平
滑な板材が形成する微細な間隙に不織布を挿入支持させ
、先ず前記不織布およびポリアクリルアミlくモノマー
に対して高い親和性を示す有機溶媒を前記間隙に注入し
、次いで前記間隙にポリアクリルアミドゲル膜形成用の
ポリアクリルアミドモノマー水溶液を注入することを特
徴とする。
上記構成の本発明電気泳動用繊維強化ゲルの作成法によ
れば、不織布とポリアクリルアミドモノマー溶液とが、
ゲル膜作成用容器内の極めて狭い間隙内で互いに接触す
る際に、介在させた前記両者と高い親和性を有する有機
溶媒が両者間の親和性を改善し、不織布の内部にポリア
クリルアミドモノマー水溶液を浸透させ、気泡の残留を
防止するものである。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例につき説明する。
通常使用されている不織布はナイロン、ポリエステル等
の化学繊維を材料として作られているものが多い。而し
て、これ等の化学繊維の表面は水に対して親和性が低い
のが通例であり、むしろ有機溶媒に対して高い親和性を
示す。有機溶媒のうち、アルコール類のように水に対し
て高い親和性を有するとともに任意な割合で水と混じり
合うことかてき、しかも水より比重の低いものは、ポリ
アクリルアミドモノマー水溶液と不織布との間を仲立ち
する作用を示す。従って、前記のように予め低級アルコ
ール類を浸透させた不織布にポリアクリルアミドモノマ
ー水溶液を付加すると、前記低級アルコール類が先導す
る形でポリアクリルアミドモノマー水溶液はスムーズに
不織布中に浸透する。
図は本発明を実施するためのスラブゲル作成装置の一例
を示す。この図において、ゲル膜形成容器本体1はほぼ
正方形の平面形状の箱型をなし、この本体1の開口面に
はOリング2を介して蓋3が当接されている。なお、前
記本体の開口面と反対側の面すなわち底面には、その3
箇の辺から各辺と平行な縁部を有するフランジ1aが突
出されている。前記の蓋3前記フランジ1aを含む本体
1の平面形状と等しい平面形状とされ、蓋自体を貫通し
先端において前記フランジ1aに螺合する止螺子4によ
って本体1に固定されている。蓋3の本体1に対向する
面には、蓋3の中心線に沿い下端が本体」の内周下端の
面と一致し、上端が本体内周上端の面より若干下方に位
置する直線状の凹溝5が設けられている。また、蓋3に
は前記凹溝5下端より若干」三方に開口する水溶液注入
管6が開口され、」下端近傍には空気排出用透孔7が設
けられている。なお、本体内周下面中央には本体深さ方
向の半円弧溝8が刻設されている。
また、本体1内には巾が本体内法巾とほぼ等しく、蓋3
に接するものを除き高さが本体内周下面から凹溝5上端
までよりも短い複数のスラブゲル形成板9が、それ等の
間に不織布からなる補強芯10を介在させ且つ両側縁間
に細長い矩形状のスペーサ1−1を介在させながら積層
されている。補強芯10はスラブゲル形成板9とほぼ同
一形状とされている。而して、蓋3に接するスラブゲル
形成板9aは、その上端が蓋3に設けた凹溝5上端とほ
ぼ同一水準となるようにしである。
」二記構成のスラブゲル作成装置により、本発明の電気
泳動用繊維強化ゲル作成法は次のようにして実施される
。前記のように図に示した装置を組−7= み立てながら、本体1内に多数の補強芯10を各スラブ
ゲル形成板9.9aに挟持させて装填し、蓋3を閉ざし
て、止螺子4により固定する。
ここで、先ず水溶液注入管6から小量の有機溶媒例えば
3〜5 m n程度のインプロパツールを注入する。注
入された有機溶媒は注入管6、凹溝5、半円弧溝8を通
って本体1内に入り、前記積層された補強芯10の下部
を湿潤し、補強芯10の下部に前記有機溶媒がしみこん
だ状態を形成する。
次いで、ポリアクリルアミドゲル膜形成用のポリアクリ
ルアミドモノマー水溶液を注入する。すると、このポリ
アクリルアミドモノマー水溶液は上記有機溶媒と同様に
して補強芯10の下縁に至り、ここから前記しみこんだ
有機溶媒を上方に押し上げながら、前記補強芯10の内
外を充たすこととなる。従って、補強芯内に浸透したポ
リアクリルアミドモノマーおよびその表面に付着したポ
リアクリルアミドモノマーに気泡を生じるおそれはない
この状態で放置してポリアクリルアミドモノマ一の重合
を生じさせ、容器を分解しながら補強芯10に支持され
たゲル膜を取りだす。
なお、前記のポリアクリルアミドモノマー水溶液の注入
に際して、水溶液注入管6から前記水溶液とともに注入
された空気は、水溶液注入管6が凹溝5下端より若干」
三方に開口されているため、水溶液注入管6から凹溝5
内に出たところで水溶液から分離され、凹溝5内を上昇
して空気排出用透孔7から排出される。このため、本体
内に導入される空気そのものが微小である上、前記のよ
うに有機溶媒の失心による浸透をしているため、補強芯
10により支持されたポリアクリルアミドモノマーを重
合してなるスラブゲルに孔を生じることはない。
なお、ゲル膜形成に使用するポリアクリルアミドモノマ
ーは通常の処方通りのものであり、アクリル酸アミド 
5g、N、N’−メチレンビスアクリルアミド 0.2
5g、N、N’−テ1−ラメチルエチレンヂアミン Q
、Q5mQ、過硫酸アンモニウム 0.05 gを水1
−00 m Qに溶解したもの等を使用した。また、ポ
リアクリルアミドモノマー水溶液注入に先立ち注入する
有機溶媒としては、上記のイソプロパツールのほか、メ
タノール、エタノール、プロパツール、ターシャリ−ブ
タノール等のアルコール類、アセ1−ン等のケトン類、
ジオキシサン等のエーテル類、その池水および補強芯を
構成する不織布と親和性が高く、しかもポリアクリルア
ミドモノマー水溶液の注入に際して前記水溶液により補
強芯から排除される性質を有し、水溶液のP、Hによる
影響の少ないものであれば任意に使用することができる
また、本発明は上記図示説明したところに限定されない
。例えば、複数筒のスラブゲル作成に限らず、単一のス
ラブゲルの作成に適用することも可能である。
[発明の効果コ 上記から明らかなように本発明の電気泳動用繊維強化ゲ
ル作成法によれば、電気泳動に使用するスラブゲルであ
って十分な機械的強度を有し、取扱の容易なものを孔等
の欠陥を生じることなく効率的に作成することができる
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明の電気泳動用繊維強化ケル作成法を実
施するための装置の一例の縦断面図、第1図Bはその横
断面図、第2図Aはその蓋の平面図、第2図Bはその縦
断面図、第3図Aはその本体の平面図、第3図Bはその
縦断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 2枚の平滑な板材が形成する微細な間隙に不織布を挿入
    支持させ、先ず前記不織布およびポリアクリルアミドモ
    ノマーに対して高い親和性を示す有機溶媒を前記間隙に
    注入し、次いで前記間隙にポリアクリルアミドゲル膜形
    成用のポリアクリルアミドモノマー水溶液を注入するこ
    とを特徴とする電気泳動用繊維強化ゲルの作成法。
JP62324963A 1987-12-22 1987-12-22 電気泳動用繊維強化ゲルの作成法 Pending JPH01165949A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5350552A (en) * 1992-02-07 1994-09-27 Daiichi Pure Chemicals Co., Ltd. Method for preparing polyacrylamide aqueous gel plate for electrophoresis
US6115210A (en) * 1992-08-19 2000-09-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Automatic disc-changing apparatus, disc-chucking apparatus, disc apparatus and position-detecting apparatus
JP2002250715A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Japan Science & Technology Corp 電気泳動用強化ゲルとその製造方法

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