JPH01164384A - スキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分 - Google Patents
スキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分Info
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- JPH01164384A JPH01164384A JP62322369A JP32236987A JPH01164384A JP H01164384 A JPH01164384 A JP H01164384A JP 62322369 A JP62322369 A JP 62322369A JP 32236987 A JP32236987 A JP 32236987A JP H01164384 A JPH01164384 A JP H01164384A
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Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明はスキー靴の靴底部分に内蔵された解放締め具
部分に関する。
部分に関する。
(従来の技術)
スキー靴をスキー上に解放自在に緊締するためには、現
在一般的にスキー靴の前後にそれぞれ、ばね、カム、リ
ンクなどから成る解放機構を内蔵させたいわゆる解放締
め具が使用されている。この形式の解放締め具は現在最
も多く使用され、各種の性能面でも満足し得るものであ
ることが実証されている。しかしその半面において、い
くつかの問題点も指摘されている。例えばスキー靴と締
め具は、両者が互いば「協調」し合う特性を有しない時
は解放機構がうまく作動せず、結果的にスキーヤ−の安
全性は十分に確保され得ない。
在一般的にスキー靴の前後にそれぞれ、ばね、カム、リ
ンクなどから成る解放機構を内蔵させたいわゆる解放締
め具が使用されている。この形式の解放締め具は現在最
も多く使用され、各種の性能面でも満足し得るものであ
ることが実証されている。しかしその半面において、い
くつかの問題点も指摘されている。例えばスキー靴と締
め具は、両者が互いば「協調」し合う特性を有しない時
は解放機構がうまく作動せず、結果的にスキーヤ−の安
全性は十分に確保され得ない。
また高い精度を必要とする解放機構のすべてをスキー靴
前後の締め具部分にそれぞれ内蔵させることは、結果的
に締め具部分の容積と重量の増加をもたらす。したがっ
てスキー靴と締め具部分の満足し得る相互協調的機能を
つねに維持すると共にスキー上に取り着けられる締め具
部分の容積と重量を極力減少させるために、解放締め具
の解放機構を部分的に、空間的にはなお余裕のあるスキ
ー靴の靴底内に収容してスキー上への取り着は部分は両
者の係合に必要最小限のものにとどめる試みが行なわれ
ている。このような目的のために各種の技術手法がこれ
までに提案されており、たとえば特開昭48−8793
1、同5〇−33036、同50−84335、同57
−125770、同61−154501などが公知であ
る。これらの場合はすべてスキー靴の靴底内にばねが内
蔵され、ばねのたわみによって滑走中スキーから伝えら
れる各種の衝撃荷重が吸収される。その場合靴底は、ス
キー上の、それ自体は本質的に不動の係合本体と係合し
、かつ靴底が所定の方向へ運動する際は靴底と関係的に
一定の弾性行程内で可動の解放機構を内蔵していて、こ
の解放機構は靴底の一定の運動後にスキー上の係合本体
との係合を解除してスキー靴を自由にする。その時の解
放作用への抵抗、すなわち解放の強度は、靴底内のばね
の予圧荷重を一般にはそのばねに直列的に配置される調
節ねじを回すことにより調節自在であるが、靴底は、そ
れ自身及び解放機構が静止状態にあるときすでに、この
ばねの予圧荷重にさらされる。解放機構の運動に際して
ばね荷重は、この予圧荷重に加えて解放行程に対応する
大きさだけ増大するが、はとんどの場合その作用は瞬間
的である。従って通常熱可塑性樹脂から製造されて粘弾
性特性を示すスキー靴の場合、瞬間的な解放運動による
靴底材料の変形はほとんど問題にならず無視することが
出来る。これに反してばねの予圧荷重は、解放運動に際
してのばね荷重よりも大きさは低いがその時間的作用に
おいては常時継続的であるため、靴底樹脂材料はクリー
プまたはりラクゼーション作用を受けて結果的にばねに
よる正確な解放強度の設定を著しく困難にする。近時ス
キー靴の構造は、ナイロンその他の熱可塑性樹脂を用い
た薄肉リブ形式の採用により軽量化、換言すれば軟弱化
の一途をたどっているが、他方において解放締め具部分
に内蔵されるばねは、衝撃吸収性を高めることにより滑
走中の危険な誤った解放を防ぐべく、ますます内蔵エネ
ルギの大きな、すなわちばね定数が高くて可撓行程のよ
り長いものが使用される傾向にある。このことは、結果
的にばね予圧荷重による時間依存的な靴底の長さ変化と
、従ってばね荷重の許容出来ない変化を生じるため、正
確な解放性能の確保が不可能になるという意味において
スキーヤ−に非常な不利益をもたらす。
前後の締め具部分にそれぞれ内蔵させることは、結果的
に締め具部分の容積と重量の増加をもたらす。したがっ
てスキー靴と締め具部分の満足し得る相互協調的機能を
つねに維持すると共にスキー上に取り着けられる締め具
部分の容積と重量を極力減少させるために、解放締め具
の解放機構を部分的に、空間的にはなお余裕のあるスキ
ー靴の靴底内に収容してスキー上への取り着は部分は両
者の係合に必要最小限のものにとどめる試みが行なわれ
ている。このような目的のために各種の技術手法がこれ
までに提案されており、たとえば特開昭48−8793
1、同5〇−33036、同50−84335、同57
−125770、同61−154501などが公知であ
る。これらの場合はすべてスキー靴の靴底内にばねが内
蔵され、ばねのたわみによって滑走中スキーから伝えら
れる各種の衝撃荷重が吸収される。その場合靴底は、ス
キー上の、それ自体は本質的に不動の係合本体と係合し
、かつ靴底が所定の方向へ運動する際は靴底と関係的に
一定の弾性行程内で可動の解放機構を内蔵していて、こ
の解放機構は靴底の一定の運動後にスキー上の係合本体
との係合を解除してスキー靴を自由にする。その時の解
放作用への抵抗、すなわち解放の強度は、靴底内のばね
の予圧荷重を一般にはそのばねに直列的に配置される調
節ねじを回すことにより調節自在であるが、靴底は、そ
れ自身及び解放機構が静止状態にあるときすでに、この
ばねの予圧荷重にさらされる。解放機構の運動に際して
ばね荷重は、この予圧荷重に加えて解放行程に対応する
大きさだけ増大するが、はとんどの場合その作用は瞬間
的である。従って通常熱可塑性樹脂から製造されて粘弾
性特性を示すスキー靴の場合、瞬間的な解放運動による
靴底材料の変形はほとんど問題にならず無視することが
出来る。これに反してばねの予圧荷重は、解放運動に際
してのばね荷重よりも大きさは低いがその時間的作用に
おいては常時継続的であるため、靴底樹脂材料はクリー
プまたはりラクゼーション作用を受けて結果的にばねに
よる正確な解放強度の設定を著しく困難にする。近時ス
キー靴の構造は、ナイロンその他の熱可塑性樹脂を用い
た薄肉リブ形式の採用により軽量化、換言すれば軟弱化
の一途をたどっているが、他方において解放締め具部分
に内蔵されるばねは、衝撃吸収性を高めることにより滑
走中の危険な誤った解放を防ぐべく、ますます内蔵エネ
ルギの大きな、すなわちばね定数が高くて可撓行程のよ
り長いものが使用される傾向にある。このことは、結果
的にばね予圧荷重による時間依存的な靴底の長さ変化と
、従ってばね荷重の許容出来ない変化を生じるため、正
確な解放性能の確保が不可能になるという意味において
スキーヤ−に非常な不利益をもたらす。
(発明が解決しようとする問題点)
以上から明らかなように、本発明が解決しようとする問
題点は軟弱な材料から成るスキー靴にそれが内蔵された
場合、常時継続的な強いばね荷重の作用下においても、
ばねを中心とする解放機構部周辺の樹脂製スキー靴靴底
には本質的にばね予圧荷重が直接作用せず、靴底はばね
の予圧荷重が強く設定された場合にも時間依存的で不安
定な解放挙動を示すことのないスキー靴靴底に内蔵され
た解放締め具部分を提供することである。
題点は軟弱な材料から成るスキー靴にそれが内蔵された
場合、常時継続的な強いばね荷重の作用下においても、
ばねを中心とする解放機構部周辺の樹脂製スキー靴靴底
には本質的にばね予圧荷重が直接作用せず、靴底はばね
の予圧荷重が強く設定された場合にも時間依存的で不安
定な解放挙動を示すことのないスキー靴靴底に内蔵され
た解放締め具部分を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
上記の問題点は、ばね、ピストン、ばねケース、カム、
カムピン、及び予圧荷重rIfJaねじから成る要素集
団が、予備組み立て可能な単一のユニットとして形成さ
れていること、及び前記のユニットがスキー靴靴底の一
部分に、かつ前記の作用部材が靴底の他の一部分に、互
いに独立して設置されることによって解決される。
カムピン、及び予圧荷重rIfJaねじから成る要素集
団が、予備組み立て可能な単一のユニットとして形成さ
れていること、及び前記のユニットがスキー靴靴底の一
部分に、かつ前記の作用部材が靴底の他の一部分に、互
いに独立して設置されることによって解決される。
また上記の問題点は、有利には、ピストンの前端が靴底
面に平行な断面において円弧状に形成されるかまたは別
部品としてローラをローラピンによって回転自在に保持
していること、ばねケースがばねの荷重に対して十分な
剛性を持つ材料、好ましくは冷間圧延鋼板からブレス折
曲作業によりほぼU状断面に形成されること、そしてカ
ムが一方ではピストンへの当接面として靴底の長さ軸に
関して靴底平面内で左右対称の輪郭を有すると共に、他
方ではカムピンの周辺に作用部材への当接面を備え、か
つカムピンによってばねケースの前端部分に揺動自在に
枢軸支されることによって解決される。
面に平行な断面において円弧状に形成されるかまたは別
部品としてローラをローラピンによって回転自在に保持
していること、ばねケースがばねの荷重に対して十分な
剛性を持つ材料、好ましくは冷間圧延鋼板からブレス折
曲作業によりほぼU状断面に形成されること、そしてカ
ムが一方ではピストンへの当接面として靴底の長さ軸に
関して靴底平面内で左右対称の輪郭を有すると共に、他
方ではカムピンの周辺に作用部材への当接面を備え、か
つカムピンによってばねケースの前端部分に揺動自在に
枢軸支されることによって解決される。
さらに上記の問題点は、作用部材が靴底の他の一部分に
靴底の長さ方向に貫通的に走過して靴底先端に突出する
前後に摺動自在の、靴底長さ軸に関して対称に配置され
る靴底に内蔵された2本の軸棒から成り、該軸棒はそれ
ぞれ、一方ではカムの対応する当接面に当接すると共に
、他方では靴底先端のスキー上に32置された対応する
係合部材と係合するか、または靴底の下面上に旋回自在
に枢軸支される靴底面の輪郭とほぼ等しい輪郭を持つ回
転板から成り、該回転板は一方ではそれの徨端部に設置
された係合部分においてカムの対応する当接面と当接す
ると共に、他方ではそれの前端部に設置された係合部分
においてスキー上にnMされた対応する係合部材と係合
することによって解決される。
靴底の長さ方向に貫通的に走過して靴底先端に突出する
前後に摺動自在の、靴底長さ軸に関して対称に配置され
る靴底に内蔵された2本の軸棒から成り、該軸棒はそれ
ぞれ、一方ではカムの対応する当接面に当接すると共に
、他方では靴底先端のスキー上に32置された対応する
係合部材と係合するか、または靴底の下面上に旋回自在
に枢軸支される靴底面の輪郭とほぼ等しい輪郭を持つ回
転板から成り、該回転板は一方ではそれの徨端部に設置
された係合部分においてカムの対応する当接面と当接す
ると共に、他方ではそれの前端部に設置された係合部分
においてスキー上にnMされた対応する係合部材と係合
することによって解決される。
(作用)
第1図に示す作用部材の第1実施例の場合、靴先に靴底
平面内で横方向に力が作用して靴先側方運動が始まると
、一方の軸棒はスキーに固定の係合部材との当接により
スキー靴かかとに向かって図では右へ押し込まれてカム
の側方当接面を押圧する。それによってカムは図示の中
立位置からカムの頂点に向かってピストン上に保持され
るローラをばね圧力に抗して押圧しながら、ばねケース
前端に枢軸支されるカムピンの周りに揺動して傾斜姿勢
をとる。靴先での横方向力がなくなるとカムは、ばね付
きピストンローラに押されて再び中立位置に戻り、従っ
て軸棒は今度は逆にカム当接面によって押し戻され靴先
をスキーの側方中心に復帰させる。しかし靴先が軸棒先
端と係合部材との間の幾何学的関係により定まる一定の
運動行程に達すると、靴先はもはや中心に復帰せず締め
具の拘束から解放される。第4図に示す作用部材の第2
実施例の場合は、第1実施例での2本の軸棒が1枚の揺
動自在の回転板に置換されてカムへの当接状態が変化し
ただけで本発明の本質に関しては同じままである。
平面内で横方向に力が作用して靴先側方運動が始まると
、一方の軸棒はスキーに固定の係合部材との当接により
スキー靴かかとに向かって図では右へ押し込まれてカム
の側方当接面を押圧する。それによってカムは図示の中
立位置からカムの頂点に向かってピストン上に保持され
るローラをばね圧力に抗して押圧しながら、ばねケース
前端に枢軸支されるカムピンの周りに揺動して傾斜姿勢
をとる。靴先での横方向力がなくなるとカムは、ばね付
きピストンローラに押されて再び中立位置に戻り、従っ
て軸棒は今度は逆にカム当接面によって押し戻され靴先
をスキーの側方中心に復帰させる。しかし靴先が軸棒先
端と係合部材との間の幾何学的関係により定まる一定の
運動行程に達すると、靴先はもはや中心に復帰せず締め
具の拘束から解放される。第4図に示す作用部材の第2
実施例の場合は、第1実施例での2本の軸棒が1枚の揺
動自在の回転板に置換されてカムへの当接状態が変化し
ただけで本発明の本質に関しては同じままである。
(実施例)
本発明によるスキー靴に内蔵された解放締め具部分の好
適な実施例を、図面に基づいて以下に詳述する。図にお
いて左方は靴先側、右方はかかと側を示す。
適な実施例を、図面に基づいて以下に詳述する。図にお
いて左方は靴先側、右方はかかと側を示す。
第1図から第3図までにおいて、靴底の一部分、好まし
くはそれのかかとfill f&半部に、ばね1、ピス
トンローラ4付きのピストン2、カム6、カムピン7か
ら成るユニットが、−体化された予備組み立て品として
装入されたのち、靴底ふた14によって密閉的に公知の
手段によって被覆されている。ばね1はこの実施例の場
合圧縮コイルばねが使用される。
くはそれのかかとfill f&半部に、ばね1、ピス
トンローラ4付きのピストン2、カム6、カムピン7か
ら成るユニットが、−体化された予備組み立て品として
装入されたのち、靴底ふた14によって密閉的に公知の
手段によって被覆されている。ばね1はこの実施例の場
合圧縮コイルばねが使用される。
ばね1の前にはピストン2があり、その後端にばね1の
前端が当接する。ピストン2の前端は断面において円弧
状に形成されるかまたは別部品として形成されローラピ
ン5によって枢軸支されるローラ4から成り、その前方
で揺動自在のカム6に当接する。カム6の、ローラ4へ
の当接面は、靴底長さ中心線に対して左右対称に、好ま
しくは双子山状に形成される。ばねlとピストン2は、
互いに密接した状態で、同時にピストンケースをも兼ね
るばねケース3に一緒に収容される。このばねケース3
はばね荷重に対して十分な剛性を持つ材料、好ましくは
冷間圧延鋼板によって、ばね1とピストン2を少なくと
もその上下面で保持するように、好ましくは横からみて
ほぼU状の断面にプレスで折曲成形されるが、その際図
示されてはいないがピストン2の側面をも案内するよう
に、長さ方向に経過する上下の案内面をそれぞれ両側で
さらに折曲成形して横断面がほぼ長方形を呈するように
することも出来る。さらにばねケース3の前部はピスト
ン2の前にあるカム6の前端部分にまで延長されていて
、この延長部分の間にカム6をその上下面で挟持し、か
つカムピン7によってカム6を靴底平面内で揺動自在に
枢軸支する。一方ばね1の後端は、スキーヤ−の個人的
特徴に応じてばね予圧荷重を増減調節するための、それ
自体公知の手段において調節ねじ8に螺合するほぼ長方
形平板状のばね受け9によって支えられ、該ねじ8をド
ライバーなどの工具によって回した際ばね受け9は、靴
底13の内側壁またはばね受け9の内側面に沿って前後
進するため、ばね1の初期たわみ量、従って予圧荷重を
自在に調節することが出来る。
前端が当接する。ピストン2の前端は断面において円弧
状に形成されるかまたは別部品として形成されローラピ
ン5によって枢軸支されるローラ4から成り、その前方
で揺動自在のカム6に当接する。カム6の、ローラ4へ
の当接面は、靴底長さ中心線に対して左右対称に、好ま
しくは双子山状に形成される。ばねlとピストン2は、
互いに密接した状態で、同時にピストンケースをも兼ね
るばねケース3に一緒に収容される。このばねケース3
はばね荷重に対して十分な剛性を持つ材料、好ましくは
冷間圧延鋼板によって、ばね1とピストン2を少なくと
もその上下面で保持するように、好ましくは横からみて
ほぼU状の断面にプレスで折曲成形されるが、その際図
示されてはいないがピストン2の側面をも案内するよう
に、長さ方向に経過する上下の案内面をそれぞれ両側で
さらに折曲成形して横断面がほぼ長方形を呈するように
することも出来る。さらにばねケース3の前部はピスト
ン2の前にあるカム6の前端部分にまで延長されていて
、この延長部分の間にカム6をその上下面で挟持し、か
つカムピン7によってカム6を靴底平面内で揺動自在に
枢軸支する。一方ばね1の後端は、スキーヤ−の個人的
特徴に応じてばね予圧荷重を増減調節するための、それ
自体公知の手段において調節ねじ8に螺合するほぼ長方
形平板状のばね受け9によって支えられ、該ねじ8をド
ライバーなどの工具によって回した際ばね受け9は、靴
底13の内側壁またはばね受け9の内側面に沿って前後
進するため、ばね1の初期たわみ量、従って予圧荷重を
自在に調節することが出来る。
スキー滑走中の外部からの衝撃荷重をばね1によって吸
収するためには、たとえば第1図の左側に示すように、
カム6への作用部材として2本の軸棒10が靴底中心線
に対して対称に、かつ靴底の前後方向で摺動自在に配置
され、それらの後端10Aがカム6の両側面部6Aにそ
れぞれ当接する。軸棒10の前端10Bは丸みを帯びて
形成され、靴底前部から突出して、たとえばスキー表面
上に枢軸支された靴先ローラ15などから成る係合部材
と係合する。従って滑走中に靴底前部が横へ荷重された
際、軸棒10の一方の前端がローラ15を回転させなが
ら自身は後退してカム6を揺動させ、それによってピス
トン2を後退させてばね1をたわませる。なお2本の軸
棒10の中途には、相互の間に抜は止め片11と抜は止
めビン12が配置されて、靴底13からの軸棒lOの脱
落を予防している。
収するためには、たとえば第1図の左側に示すように、
カム6への作用部材として2本の軸棒10が靴底中心線
に対して対称に、かつ靴底の前後方向で摺動自在に配置
され、それらの後端10Aがカム6の両側面部6Aにそ
れぞれ当接する。軸棒10の前端10Bは丸みを帯びて
形成され、靴底前部から突出して、たとえばスキー表面
上に枢軸支された靴先ローラ15などから成る係合部材
と係合する。従って滑走中に靴底前部が横へ荷重された
際、軸棒10の一方の前端がローラ15を回転させなが
ら自身は後退してカム6を揺動させ、それによってピス
トン2を後退させてばね1をたわませる。なお2本の軸
棒10の中途には、相互の間に抜は止め片11と抜は止
めビン12が配置されて、靴底13からの軸棒lOの脱
落を予防している。
上述の目的のための作用部材の第2実施例としては、さ
らに第4図に示すように、上述の軸棒10による直進運
動方式の代わりに、靴底13の下面に靴底面の輪郭とほ
ぼ等しい輪郭を持つ回転板19を回転軸20によって枢
軸支する回転板方式も考えられ、この場合には回転板1
9の後方に、カム6の凸状当接部6Bと係合する凹状当
接部19Aが備えられているが、もちろんこの凹凸の対
応関係は互いに逆であってもよい。また回転板19の前
端にも別の凹状当接部19Bが設けられ、該凹状当接部
19Bはスキー表面上に設置される対応した凸状の靴先
係合片21と係合する。
らに第4図に示すように、上述の軸棒10による直進運
動方式の代わりに、靴底13の下面に靴底面の輪郭とほ
ぼ等しい輪郭を持つ回転板19を回転軸20によって枢
軸支する回転板方式も考えられ、この場合には回転板1
9の後方に、カム6の凸状当接部6Bと係合する凹状当
接部19Aが備えられているが、もちろんこの凹凸の対
応関係は互いに逆であってもよい。また回転板19の前
端にも別の凹状当接部19Bが設けられ、該凹状当接部
19Bはスキー表面上に設置される対応した凸状の靴先
係合片21と係合する。
本発明の実施例では理解を容易にするために、ローラ1
5または係合片21などの靴先係合部材と協働する靴底
に内蔵された解放締め具部分の間の関係のみを開示し、
かかと部でのそれらについては詳細な説明の代わりに従
来の自動踏み込み型のかかと締め具部分18を代用的に
略示するにとどめたが、それの場合においても本発明の
本質的内容は、もちろん十分に適用可能である。
5または係合片21などの靴先係合部材と協働する靴底
に内蔵された解放締め具部分の間の関係のみを開示し、
かかと部でのそれらについては詳細な説明の代わりに従
来の自動踏み込み型のかかと締め具部分18を代用的に
略示するにとどめたが、それの場合においても本発明の
本質的内容は、もちろん十分に適用可能である。
(発明の効果)
以上から明らかなように、本発明によるスキー化に内蔵
された解放締め具部分においては、軟弱な材料から成る
スキー靴にそれが内蔵された場合、常時継続的な強いば
ね荷重の作用下においても、ばねを中心とする解放機構
部周辺の樹脂製スキー靴靴底に、は本質的にばね予圧荷
重が直接作用せず、靴底はばねの予圧荷重が強く設定さ
れた場合にも時間依存的で不安定な解放挙動を示すこと
のないスキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分を提供
することが出来る。
された解放締め具部分においては、軟弱な材料から成る
スキー靴にそれが内蔵された場合、常時継続的な強いば
ね荷重の作用下においても、ばねを中心とする解放機構
部周辺の樹脂製スキー靴靴底に、は本質的にばね予圧荷
重が直接作用せず、靴底はばねの予圧荷重が強く設定さ
れた場合にも時間依存的で不安定な解放挙動を示すこと
のないスキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分を提供
することが出来る。
第1図は本発明によるスキー靴に内蔵された解放締め具
部分の第1実施例を示す要部断面平面図、第2図は第1
図の要部断面側面図、第3図は第1実施例による各部品
要素の斜視図、第4図は同じく第2実施例を示す要部断
面平面図である。 ■・ばね、2・ピストン、3・ばねケース、4・ローラ
、5・ローラピン、6・カム、7・カムピン、8・調節
ねじ、9・ばね受け、10・軸棒、11・抜は止め片、
12・抜は止めビン、13・靴底、14・靴底ふた、1
5・靴先ローラ、16・靴先ローラピン、17・基板、
18・かかと締め具部分、19・回転板、20・回転軸
、21・靴先係合片。 特許出願人 ワールドホープ株式会社
部分の第1実施例を示す要部断面平面図、第2図は第1
図の要部断面側面図、第3図は第1実施例による各部品
要素の斜視図、第4図は同じく第2実施例を示す要部断
面平面図である。 ■・ばね、2・ピストン、3・ばねケース、4・ローラ
、5・ローラピン、6・カム、7・カムピン、8・調節
ねじ、9・ばね受け、10・軸棒、11・抜は止め片、
12・抜は止めビン、13・靴底、14・靴底ふた、1
5・靴先ローラ、16・靴先ローラピン、17・基板、
18・かかと締め具部分、19・回転板、20・回転軸
、21・靴先係合片。 特許出願人 ワールドホープ株式会社
Claims (6)
- (1)少なくともばね、ばねにより付勢されるピストン
、ばねとピストンを収容しかつ両者を靴底長さ方向に保
持するばねケース、ばねとピストンの押圧作用により中
心位置に保持されるカム、カムを揺動自在に支持する靴
底平面に関し垂直のカムピン、ばねの後端とばねケース
内部後端面の間にばね受けを介して支えられる予圧荷重
調節ねじ、及び靴底外部からの荷重をカムに伝えるため
の作用部材、を含む解放締め具部分において、前記のば
ね、ピストン、ばねケース、カム、カムピン、及び予圧
荷重調節ねじから成る要素集団が予備組み立て可能な単
一のユニットとして形成されていること、及び前記のユ
ニットがスキー靴靴底の一部分に、かつ前記の作用部材
が靴底の他の一部分に、互いに独立して設置されている
ことを特徴とするスキー靴靴底に内蔵された解放締め具
部分。 - (2)ピストンの前端が、靴底面に平行な断面において
円弧状に形成されるかまたは別部品としてローラをロー
ラピンによって回転自在に保持していることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載のスキー靴靴底に内蔵され
た解放締め具部分。 - (3)ばねケースが、ばねの荷重に対して十分な剛性を
持つ材料、好ましくは冷間圧延鋼板からプレス折曲作業
によりほぼU状断面に形成されていることを特徴とする
特許請求の範囲第1項または第2項記載のスキー靴靴底
に内蔵された解放締め具部分。 - (4)カムが、一方ではピストンへの当接面として靴底
の長さ軸に関して靴底平面内で左右対称の輪郭を有する
と共に、他方ではカムピンの周辺に作用部材への当接面
を備え、かつカムピンによってばねケースの前端部分に
揺動自在に枢軸支されることを特徴とする特許請求の範
囲第1項から第3項まで記載のスキー靴靴底に内蔵され
た解放締め具部分。 - (5)作用部材が、靴底の他の一部分に靴底の長さ方向
に貫通的に走過して靴底先端に突出する前後に摺動自在
の、靴底長さ軸に関して対称に配置される靴底に内蔵さ
れた2本の軸棒から成り、該軸棒はそれぞれ、一方では
カムの対応する当接面に当接すると共に、他方では靴底
先端のスキー上に設置された対応する係合部材と係合す
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項から第4項ま
で記載のスキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分。 - (6)作用部材が、靴底の他の一部分において靴底下面
上に旋回自在に枢軸支される靴底面の輪郭とほぼ等しい
輪郭を持つ回転板から成り、該回転板は一方ではそれの
後端部に設置された係合部分においてカムの対応する当
接面と当接すると共に、他方ではそれの前端部に設置さ
れた係合部分においてスキー上に設置された対応する係
合部材と係合することを特徴とする特許請求の範囲第1
項から第4項まで記載のスキー靴靴底に内蔵された解放
締め具部分。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62322369A JPH01164384A (ja) | 1987-12-19 | 1987-12-19 | スキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62322369A JPH01164384A (ja) | 1987-12-19 | 1987-12-19 | スキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01164384A true JPH01164384A (ja) | 1989-06-28 |
Family
ID=18142876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62322369A Pending JPH01164384A (ja) | 1987-12-19 | 1987-12-19 | スキー靴靴底に内蔵された解放締め具部分 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01164384A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4923868A (ja) * | 1972-06-13 | 1974-03-02 | ||
JPS5248853A (en) * | 1975-10-16 | 1977-04-19 | Norio Mori | Heat generating element |
-
1987
- 1987-12-19 JP JP62322369A patent/JPH01164384A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4923868A (ja) * | 1972-06-13 | 1974-03-02 | ||
JPS5248853A (en) * | 1975-10-16 | 1977-04-19 | Norio Mori | Heat generating element |
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