JPH01144018A

JPH01144018A - カメラ用シャッタ装置

Info

Publication number: JPH01144018A
Application number: JP30153787A
Authority: JP
Inventors: Masamichi Sato; 正倫佐藤; Masafumi Kamikubota; 上窪田　雅文
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1987-12-01
Filing date: 1987-12-01
Publication date: 1989-06-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明はシャッタ機構に液晶セルを用いたカメラ用シャ
ッタ装置に関し、液晶セルの非光透過時におけるフィル
ムのカブリを防止できるよう企図したものである。

〈従来の技術〉カメラのシャッタには一般に、シャッタ羽根又はシャッ
タ幕がバネ力や電磁石による電磁力等の駆動手段により
、機械的に動いて露光時間を制御する機構のものが使用
されている。前記したシャッタは、シャッタ羽根又はシ
ャッタ幕が機械的に動くために、シャッタ精度にばらつ
きが生じ易すく、また、シャッタ精度を高精度に制御し
ようとすれば、コストが高くなる問題点があった。

そこで、前記した問題点を解決するために、近年、カメ
ラのシャッタ機構に液晶板を用いたシャッタ装置が提案
されている。例えば、特開昭５７−６６４１８号公報に
開示されているシャッタは、第６図に示すように、感光
フィルム１とレンズ系２との間に、液晶板を用いたシャ
ッタ装置３を配設した構成である。

シャッタ装置３は、透明板３ａ、３ｂｒＲに挾持されて
いる２枚の液晶板３ｃ、３ｄを有しており、電圧の印加
１によって液晶板３Ｃは縦方向の光だけを透過し、液晶
板３ｄは横方向の光だけを透過する（第７図参照）。こ
のように、シャッタ装置３は液晶板３ｃ、３ｄに電圧が
印加された状態では光は透過されず、印加する電圧を解
除することにより光が透過されるので、印加電圧のオン
、オフによって感光フィルム１への露光時間が電気的に
制御され、シャッタ機能が得られる。

〈発明が解決しようとする問題点〉前記した従来の液晶板を用いたシャッタ装置では、シャ
ッタ閉の時、即ち液晶板３ｃ。

３ｄが閉じている時でも液晶板３ｃ、３ｄは光を完全に
遮光することができず、０．１％程度の光が液晶板３ｃ
、３ｄを透過して、感光フィルム１を感光させろ不都合
が生じる。

本発明は上記した問題点を解決する目的でなされ、シャ
ッタ機構に液晶板を用いた場合でも、シャッタ閉の時に
感光フィルムへ洩れろ光を完全に遮光することができろ
カメラ用シャッタ装置を提供しようとするものである。

く問題点を解決するための手段〉前記問題点の解決にあたって本発明は、シャツタ釦をレ
リーズしない時には閉状態で撮影レンズ前面を覆う位置
にあり、シャッタ釦をレリーズした時には撮影ができろ
よう任意のシャッタ時間に応じて開状態となる開閉手段
を有するレンズカバーと、印加電圧の制御によって光透
過状態と非光透過状態となる液晶セルと、前記レンズカ
バーが開いたことを検知してから前記液晶セルを光透過
状態にして所定時間経過後に非光透過状態にし、その後
前記レンズカバーが閉じるよう制御を行う制御装置とを
具備したことを特徴とする。

〈作　　　用〉レンズカバーが開いてから液晶セルが光透過状態になり
、所定時間経過後に非光透過状態となってその後にレン
ズカバーが閉しろので、シャッタ閉時に感光フィルムへ
洩れる光を完全に遮光することができる。

〈実　施　例〉以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。

第１図は本発明に係るシャッタ装置を適用したカメラを
示す概略図である。この図に示すように、カメラ１１は
鏡筒１２とカメラ本体１３とから成り、鏡筒１２には撮
影レンズ１４、液晶式シャッタ兼絞り　（以後、液晶シ
ャッタという）１５、撮影レンズ１４の前面を覆って撮
影レンズ１４を保護する開閉自在なレンズカバー１６と
を具備している。また、ヵ、う本体１３は感光フィルム
１７１被写体（不図示）の明るさを測定する光量検出セ
ンサ１８、光量検出センサ１８から入力される光量情報
に基づいて液晶シャッタ１５、レンズカバー１６の開閉
動作を制御する制御装置１９とを具備している。液晶シ
ャッタ１５は、絞り機能とシャッタ機能とを兼用してお
り、第２図に示すように、電圧が印加された時に光透過
状態となって、電圧が印加されない時には非光透過状態
となる複数個の液晶セル２０　ａ、　２０　ｂ、　２０
　ｃ、　２０　ｄ、　２０　ｅが電気的に絶縁されたス
ペーサ２１を介して同心円状に配設されている。各液晶
セル２０ａ〜２０ｅへの印加電圧のＯＮ、ＯＦＦはそれ
ぞれ独立して制御され、例えば光を透過したい液晶−ｔ
＝ニル２０，２０ｂ、２０ｃには電圧を印加し、光を透
過させたくない液晶セル２０ｄ、２０ｅには電圧を非印
加とすることにより、感光フィルム１７への露光量がｊ
ｔｉｌＪ限され、絞りとして機能する。そして、その時
の印加電圧のＯＮ、ＯＦＦ時間を制御することによって
シャッタ機能が得られ、感光フィルム１７への露光時間
を高精度に制御することができる。矩形プレート状に形
成されたレンズカバー１６は、第３図に示すように、−
端側が回動自在に支持された支持軸２２と一体に設けら
れており、支持軸２２の回動によってレンズカバー１６
は、撮影レンズ１４前面に撮影レンズ１４の光軸に対し
て直角方向に設けたガイド溝２３内を左右方向に移動す
る（第４図参照）。支持軸２２の両側面にはそれぞれ鉄
片２４と、一端を鏡筒１２に取付けたバネ２５が同一平
面状に固着されている。

また、鏡筒１２の鉄片２４と対向する位置には電磁石２
６が固着されており（第４図参照）、電磁石２６に流す
電流は制御値！！１９によって制御される。電磁石２６
の励磁による鉄片２４への吸引力は、バネ２５のバネ力
よりも十分強い力が作用するよう設定されている。

尚、図では省略したが、液晶シャッタ１５゜光量検出セ
ンサ１８．制御値ａ１９．電磁石２６等は、カメラ本体
１３内に内蔵されている電池から電力が供給される。

次に、本発明に係るシャッタ装置の動作を第４図及びタ
イムチャートである第５図を参照して説明する。

被写体（不図示）に前面をレンズカバー１６（−点鎖線
）で保護されている撮影レンズ１４を向けてシャッタ釦
（不図示）を時刻ｔ０でレリーズすると、制御装置１９
から出力される通電信号により電磁石２６に電流が流れ
励磁状態となる。すると、支持軸２２に固着した鉄片２
４は、時刻ｔ、より電磁石２６に吸引されるので、バネ
２５のバネ力に抗して支持軸２２と一体に設けたレンズ
カバー１６（実線）がガイド溝２３内を移動し、時刻ｔ
２で全開状態となる。制御装置１９は、レンズカバー１
６が全開まで開いたことを、レンズカバー１６かガイド
溝２３の一端側に当接することによって出力される全開
信号により検知すると、所定の遅延時間（例えば０〜０
，１秒程度）後、時刻ｔ３で液晶シャツ・り１５に電圧
を印加して光透過状態（シャッタ開）にする。そして、
光量検出センサ１８から入力される光量情報に基づいて
感光フィルム１７への適正露光時間（液晶シャッタ１５
の開時間）を算出し、所定の露光時間経過後、時刻ｔ４
で液晶シャッタ１５への印加電圧をＯＦＦにして非光透
過状態にする。この際、制御装置１９の制御により、液
晶シャッタ１５の例えば液晶セル２０ａ。

２０ｂ　、　２０ｃに電圧を印加し、液晶セル２０ｄ。

２０ｅには電圧を非印加することによって絞り機能を得
ることができ、また、この時の絞り轟とシャッタ速度（
ｗｌ晶シャッタ１５の開閉時間）はプログラム制御され
ており、適性露出を得ることができる。液晶シャッタ１
５への印加電圧がＯＦＦ　（非光透過状態）になると、
制御装置１９から出力される通電停止信号により電磁石
２６は消磁される。すると、レンズカバー１６（−点鎖
！ａ）は時刻ｔでバネ２５のバネ力で閉じ始め、時刻ｔ
６で全閉する。

尚、時刻１１．　１．間と時刻１．、１６間は僅かな時
間なので、この間に液晶シャッタ１５から感光フィルム
１７へ光が洩れることは殆んどなく、たとえわずかに光
が洩れても実際上問題がない程度にできることが判った
。

このように、シャッタ装置に、任意のシャッタ時間に応
じて開閉するレンズカバー１６と印加電圧のＯＮ、ＯＦ
Ｆによって光透過状態と非光透過状態となる液晶シャッ
タ１５を用いることにより、シャッタ精度は液晶シャッ
タ１５で確保し、シャッタ閉時はレンズカバー１６によ
って光を完全に遮光して、感光フィルム１７にカブリが
生じることが防止される。

尚、前記実施例では液晶セル２０ａ〜２０ｅに印加電圧
をＯＮにすると光透過状態となり、印加電圧をＯＦＦに
すると非光透過状態になる構成であったが、その逆の動
作をする液晶セルを使用しても良い。また、強誘電液晶
セルは、ある極性の電圧印加で光透過状態となり、逆極
性の電圧印加で非光透過状態になるが、このようなモー
ドの液晶セルを使用することも可能である。− また、前記した実施例ではレンズカバー１６を左右方向
に移動させて開閉する構成であったが、他の実施例とし
て、レンズカバーを上下方向に移動させて開閉する構成
も可能である。

〈発明の効果〉以上、′Ａ施例とともに具体的に説明したように本発明
によれば、シャッタ閉の時にはレンズカバーで感光フィ
ルムへ洩れる光を完全に遮光して感光フィルムが感光す
ることを防止し、シャッタ精度は印加電圧の制御によっ
て高精度に制御される液晶シャッタで確保する乙とがで
きるので、適正露光による撮影を容易に行うことができ
ろ。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るシャッタ装置を適用したカメラ
を示す概略図、第２図は、液晶シャッタを示す概略図、
第３図は、本発明に係るシャッタ装置を示す概略図、第
４図は、同シャッタ装置の動作状態を示す説明図、第５
図は、本発明に係るシャッタ装置の動作状態を示すタイ
ムチャート、第６図は、従来技術を示す概略図、第７図
は、その動作状態を示す説明図である。図面中、１１はカメラ、１２は鏡筒、１３はカメラ本体、１４は撮影レンズ、１５は液晶シャッタ、１６はレンズカバー、１７は感光フィルム、１８は光量検出センサ、１９は制御装置、２０　ａ、　２０　ｂ、　２０　ｃ、　２０　ｄ、　２
０　ｅは液晶セル、２２は支持軸、２４は鉄片、２５はバネ、２６は電磁石である。笹１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

シャッタ釦をレリーズしない時には閉状態で撮影レンズ
前面を覆う位置にあり、シャッタ釦をレリーズした時に
は撮影ができるよう任意のシャッタ時間に応じて開状態
となる開閉手段を有するレンズカバーと、印加電圧の制
御によって光透過状態と非光透過状態となる液晶セルと
、前記レンズカバーが開いたことを検知してから前記液
晶セルを光透過状態にして所定時間経過後に非光透過状
態にし、その後、前記レンズカバーが閉じるよう制御を
行う制御装置とを具備したことを特徴とするカメラ用シ
ャッタ装置。