JPH0114342B2 - - Google Patents

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JPH0114342B2
JPH0114342B2 JP60230462A JP23046285A JPH0114342B2 JP H0114342 B2 JPH0114342 B2 JP H0114342B2 JP 60230462 A JP60230462 A JP 60230462A JP 23046285 A JP23046285 A JP 23046285A JP H0114342 B2 JPH0114342 B2 JP H0114342B2
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JP
Japan
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fibers
treatment
polyester
polyester fibers
treated
Prior art date
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JP60230462A
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JPS6290374A (ja
Inventor
Minoru Ukita
Matayasu Yoshida
Tadanao Ando
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、ポリエステル繊維の改質方法に関す
る。 従来の技術及びその問題点 ポリエステル繊維は、疎水性で反応性が乏しい
ので、染色したり、吸湿性、吸水性、制電性等の
機能を付与することが困難であり、また付与した
機能の持続性が悪いという欠点がある。そこで、
ポリエステル繊維に各種機能を付与するための加
工法として、機能の持続性に優れ、洗濯等による
機能の低下が少ない方法が要求されいてる。 一般にポリエステル繊維等に対して各種機能を
付与する方法としては、グラフト化法、化学反応
加工法等が知られている。 グラフト化法は、膨潤剤、界面活性剤、触媒等
に機能性薬剤を加えて、ラジカル反応により繊維
等に各種機能を付与する方法であり、耐洗濯性に
優れた繊維が得られるが、長時間グラフト化反応
を必要とするという欠点がある。 化学反応加工法としては、親水性薬剤による加
工法及びアミン加工法が知られているが、親水性
薬剤による加工法では、繊維と親水性薬剤との親
和性が低く、加工された繊維の摩擦堅ろう性が悪
いという欠点がある。 一方、アミン加工法は、繊維等とアミン類の水
溶液とを反応させる方法であり、(特開昭57−
25475号、特開昭57−133273号、特開昭57−
139563号、特開昭49−6300号、特開昭55−45859
号)、処理工程が多い、処理所要時間が長い等の
欠点のほかに、アミン類がポリエステル繊維に付
加する際に、ポリエステル繊維の重合度が低下し
て、繊維強度が劣化するという欠点がある。この
ため、アミン加工法は、ポリエステル繊維のピリ
ング防止法として実用化されているにすぎないの
が現状である。 問題点を解決するための手段 本発明者は、簡単なポリエステル繊維の改質法
であつて、処理後の繊維類の強度低下が少なく、
且つ改質効果が長期間持続する方法を見出すべく
鋭意研究を重ねてきた。この結果、ポリエステル
繊維に気化状態のジアミン類を作用させることに
より所期の目的が達成されることを見出し、ここ
に本発明を完成した。即ち、本発明は、不活性ガ
ス及び/又は不活性溶媒蒸気雰囲気中において、
ポリエステル繊維との0.3〜30ミリモル/の気
化状態のジアミン類とを50〜200℃で反応させる
ことを特徴とするポリエステル繊維の改質方法に
係る。 本発明の方法によれば、同一処理槽内で、短時
間の処理により、ジアミン類を効率良く繊維表面
に付与できる。 本発明方法は、ポリエステル100%の繊維に限
定されず、ポリエステルを35%程度以上含む仮撚
り糸や強撚糸等の長繊維や短繊維、更にこれらの
繊維の平織、斜文織等の織物、緯編や経編等の編
物などに適用できる。 本発明方法では、ポリエステル繊維類とジアミ
ン類との反応は、気化状態のジアミン類を用いて
行なう。 ジアミン類としては、第1級アミノ基を1個又
は2個含むものが使用でき、第1級アミノ基を2
個含むものが好ましい。具体的には、例えば一般
式NH2―(CH2o―NH2(式中nは1〜12の整
数)で表わされるn―アルキルジアミン:ヒドラ
ジンヒドラート;m―キシリレンジアミン等の芳
香族系ジアミン;1,4―ジアミノシクロヘキサ
ンや1,3―ジアミノメチルシクロヘキサン等の
脂環族系ジアミン等が使用でき更に、一般式
NH2―〔(CH2n―NH―(CH2op―NH2(式中
m,nは2〜6の整数、pは1〜3の整数を示
す)で表わされるポリアルキレンポリアミン、例
えばジエチレントリアミン、ジプロピレントリア
ミン等もジアミン類として使用できる。これらの
ジアミン類のうち、nが26のn―アルキルジアミ
ンが特に好ましい。 気化したジアミン類の反応系における濃度は、
0.3〜30ミルモル/、好ましくは1.0〜4.5ミリモ
ル/程度とする。 反応系内の雰囲気は、窒素、ヘリウム等の不活
性ガス雰囲気又は、水;メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール等のアルコー
ル;フエノール等のポリエステルに不活性な溶媒
の蒸気雰囲気とする。これらの不活性ガスや不活
性溶媒蒸気は適宜混合して用いることができる。 反応温度は、50〜200℃とする。50℃を下回る
温度では処理に長時間を要し、1方200℃を上回
る温度では、ジアミンの着色、分解等が生じ易
く、またポリエステルの部分的融解が起るので好
ましくない。特に、短時間に処理を行なうことが
でき、且つジアミンや繊維類に変質が生じ難いこ
とから80〜140℃程度の処理温度が好ましい。 処理時間は、ジアミン類の種類や濃度、処理温
度等により一様ではなく、所定量のジアミン類が
ポリエステル繊維に付与される時間とすればよ
い。ジアミン類のポリエステル繊維への付与量
は、ポリエステル繊維の窒素含有率が0.1〜1.2重
量%程度となる量とすればよく、好ましくは0.2
〜0.7重量%程度とすればよい。通常数分〜1時
間程度の処理時間で上記範囲のジアミン類が付与
される。 発明の効果 本発明方法でポリエステル繊維の改質処理を行
なうことにより、ポリエステル繊維とジアミン類
との反応を繊維表面付近のみに制御することが可
能となり、従つて処理後のポリエステル繊維の強
度が大きく低下することはない。例えば、窒素含
有率0.2〜0.7重量%となるようにジアミン処理を
行なつた場合には、ポリエステル繊維の強度は、
処理前の60〜98%(強度比0.60〜0.98)程度に低
下するのみであり実用上、充分な強度が得られ
る。また窒素含有率1.2重量%程度まで処理を行
なつた場合にも、強度比が処理前の1/3程度まで
低下するに過ぎず、アセテート繊維程度の強度は
得られる。 また、付加したジアミン類の一方のアミノ基
は、通常遊離の形で存在することが多く、この遊
離のアミノ基に各種の機能を有する薬剤を反応さ
せることによつてポリエステル繊維を効率よく改
質することができ、また付与した機能の持続性も
優れたものとなる。 例えば、水溶液反応型ポリウレタン樹脂を、本
発明処理を行なつた繊維と反応させることにより
ポリエステル繊維に耐久性、吸水防汚性等を付与
できる。また、塩基性のアミノ基をポリエステル
繊維に付加することにより、染料との親和性が増
加して濃色の染色が可能となる。その他、アミノ
基と反応するエポキシ基、イソシアネート基、酸
クロリド等の官能基を含み、かつ親水性、撥水
性、抗菌性等の機能を有する薬剤をジアミン処理
後のポリエステル繊維と反応させることにより、
吸水性、制電性、撥水性、抗菌性等の機能を有す
るポリエステル繊維を得ることができる。 実施例 以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。尚、実施例中、引張り強度比及び窒素含有率
は下記の方法により求めた。 Γ 引張り強度比 テンシロンUTM―4L型試験機(東洋測器製)
を用いて、合繊糸の引張り試験法(JIS―L―
1074)に準じて、20±1mm/minで処理試験布の
引張り強度を測定した。試験布は、巾10mm、長さ
60mmの大きさに切り、両端の各20mmは紙片ではさ
み、つかみ間隔を20mmとしたものを用いた。引張
り強度比は、未処理試験布の引張り強度に対する
処理後の試験布の引張り強度の比率で求めた。 Γ 窒素含有率 CHNコーダMT―2型(柳本製作所製)を用
いて、CHNコーダ分析法に従つて、処理試験布
の窒素含有率(重量%)を求めた。処理試験布
は、1mm角に切り、五酸化燐乾燥剤を用いてデシ
ケーター内で充分に乾燥させた後、約2mgを精秤
して測定試料とした。 実施例 1 ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレー
ト100%、密度:経36×緯36本cm、75d、タフタ)
を処理対象として以下の方法によるジアミン付与
処理を行なつた。 まず、窒素置換した60℃の処理槽内でエチレン
ジアミン類を気化させて、エチレンジアミンの蒸
気濃度を1.49ミリモル/とした。次いでこの処
理槽内にポリエステル繊維を入れて、10分間処理
を行なつた後、水洗し、アルコール洗浄を行なつ
て乾燥させた。得られた処理繊維は、窒素含有率
0.42重量%、引張り強度比0.90であり、強度低下
の少ないアミノ基付与ポリエステル繊維であつ
た。 実施例 2 窒素置換した100℃の処理槽内でエチレンジア
ミンを気化させて、エチレンジアミンの蒸気濃度
を1.49ミリモル/とした。次いでこの処理槽内
に実施例1と同様のポリエステル繊維を入れて3
分間処理を行なつた後、水洗し、アルコール洗浄
を行なつて乾燥させた。得られた処理繊維は、窒
素含有率0.53重量%、引張り強度比0.60であつ
た。 実施例 3 水蒸気置換した100℃の処理槽内でエチレンジ
アミンを気化させて、エチレンジアミンの蒸気濃
度を2.98ミリモル/とした。次いで、この処理
槽内に実施例1と同様のポリエステル繊維を入れ
て1分間処理を行ない、水洗後アルコール洗浄を
行なつて乾燥させた。得られた繊維は、窒素含有
率0.5重量%、引張り強度比0.98であつた。 実施例 4 エチルアルコール蒸気置換した140℃の処理槽
内でエチレンジアミンを気化させて、エチレンジ
アミンの蒸気濃度を2.99ミリモル/とした後、
実施例1と同様のポリエステル繊維を処理槽内に
入れて10分間処理を行ない、水洗後アルコール洗
浄を行なつて乾燥させた。得られた繊維は窒素含
有率0.56重量%、引張り強度比0.83であつた。 実施例 5 窒素置換した140℃の処理槽内でヘキサメチレ
ンジアミンを気化させて、ヘキサメチレンジアミ
ンの蒸気濃度を0.63ミリモル/とした後、実施
例1と同様のポリエステル繊維を処理槽内に入れ
て30分間処理を行ない、蒸留水及びエチルアルコ
ールで順次洗浄し、乾燥させた。得られた処理繊
維は、窒素含有率0.70重量%、引張り強度比0.82
であつた。 実施例 6 窒素置換した140℃の処理槽内でヒドラジンヒ
ドラートを気化させて、ヒドラジンヒドラートの
蒸気濃度を2.06ミリモル/とした後、実施例1
と同様のポリエステル繊維を処理槽内に入れて15
分間処理を行ない蒸留水及びエチルアルコールで
順次洗浄し、乾燥させた。得られた繊維は、窒素
含有率0.82重量%、引張り強度比0.63であつた。 実施例 7 実施例5のジアミン処理繊維を反応性ポリウレ
タン(商標エラストロンF―29、第一工業製薬(株)
製)の3%水溶液(溶比1:35)で80℃、90分間
処理し、次いで繊維に付着したポリウレタンを水
洗して除き、充分乾燥し、更に120℃、5分間熱
処理を行なつた。処理後の繊維の赤外吸収スペク
トルには、ポリウレタンの吸収バンド、2900cm-1
付近に4本のバンド、1520cm-1、1465cm-1、1445
cm-1及び1370cm-1の各バンドが認められ、また
1660cm-1付近のブロードな吸収が強くなり、尿素
結合が生じたことが認められた。 次に、ポリウレタン処理ポリエステル繊維につ
いて、通常のポリエステルには染まらない酸性染
料(商標カヤノールブルー、日本化薬(株)製)の1
%水溶液(浴比1:30)で50〜100℃、1時間染
色を行なつた。染色後の繊維は青色となり、この
青色は洗浄によつても落ちなかつた。 実施例 8〜10 第1表に示す処理条件で、所定温度の恒温槽内
で、窒素雰囲気下に、エチレンジアミンの80.0重
量%水溶液(実施例8〜9)又はエチレンジアミ
ン(ニート、実施例10)をそれぞれ所定量気化さ
せた。次いで、この恒温槽内に1.1gのポリエス
テルタフタ織物を入れ、所定時間処理した。処理
後、水洗を繰返し、風乾し、デシケート内で充分
乾燥した。この気化したエチレンジアミンにより
処理された織物について、重量増加率、並びに上
記の実施例と同様に、引張り強度比及び窒素含有
率を測定した。測定結果を第1表に示す。 比較例 1〜2 ポリエステルタフタ織物3.2gを13.0重量%の
エチレンジアミン水溶液に浸漬し、マングルで24
%のピツクアツプ率で、該ジアミン反応性を付着
させた。次いで、この織物を試験管に入れ、ゆる
く栓をし、第1表に示す処理条件で、100℃恒温
槽中、所定時間、熱処理を行つた。熱処理後、直
ちに水洗を繰り返し、未反応ジアミンを除去した
後、風乾し、デシケータ中で充分乾燥した。この
パツド―熱処理法で処理された織物について、重
量増加率、並びに上記の実施例と同様に、引張り
強度比及び窒素含有率を測定した。測定結果を第
1表に示す。
【表】 *1 エチレンジアミン蒸気濃度を表わす。
*2 エチレンジアミンの水溶液濃度を表わす。
上記第1表から明らかな様に、気化したエチレ
ンジアミンによる方法の方が、はるかに少ない所
要時間で窒素を効率良く付与でき、しかも強度の
低下は、処理前の80%以上にとどまつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 不活性ガス及び/又は不活性溶媒蒸気雰囲気
    中において、ポリエステル繊維と0.3〜30ミリモ
    ル/の気化状態のジアミン類とを50〜200℃で
    反応させることを特徴とするポリエステル繊維の
    改質方法。
JP23046285A 1985-10-15 1985-10-15 ポリエステル繊維の改質方法 Granted JPS6290374A (ja)

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JP23046285A JPS6290374A (ja) 1985-10-15 1985-10-15 ポリエステル繊維の改質方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233400A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Negoro Sangyo Co 機能性ポリエステル系繊維及びその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS496300A (ja) * 1972-05-10 1974-01-19
JPS5545859A (en) * 1978-09-26 1980-03-31 Toyo Boseki Pilling preventing finish

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