JPH01140974A - マスタ・スレーブ・マニピュレータ・システム - Google Patents

マスタ・スレーブ・マニピュレータ・システム

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JPH01140974A
JPH01140974A JP29506587A JP29506587A JPH01140974A JP H01140974 A JPH01140974 A JP H01140974A JP 29506587 A JP29506587 A JP 29506587A JP 29506587 A JP29506587 A JP 29506587A JP H01140974 A JPH01140974 A JP H01140974A
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旭 杉本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンプライアンス制御を行うマスタ・スレー
ブ・マニピュレータ・システムに関する。
〔従来の技術〕
従来のマスタ・スレーブ・マニピュレータは、剛性の高
いものが通常であった。このような剛性の高いマニピュ
レータを使用する場合は、マニピュレータおよび作業対
象物に過大な力が作用しないようにするためには、作業
対象物に対するスレーブ側の接触力あるいは拘束力をマ
スタ側に感応情報としてフィードバックするパイラテラ
ル制御方式が有効になる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、作業対象物に対するスレーブ側の接触力
あるいは拘束力を上述のようにマスタ側にフィードバッ
クする機構としては、未だ十分満足できるものが開発さ
れていないのが実状である。
〔発明の目的〕
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、マ
ニピュレータのコンプライアンスを制御することにより
、単純なユニラテラル制御方式(作業対電物に対するス
レーブ側の接触力あるいは拘束力をマスタ側にフィード
バックしない方式)によっても、マニピュレータおよび
作業対象物に過大な力を作用させることなく、安全に作
業を行わせることができるマスタ・スレーブ・マニピュ
レータ・システムを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による握力検出装置は、コンプライアンスを可変
なマニピュレータと、前記マニピュレータの位置または
角度を検出する位置または角度検出手段と、マスタ指令
信号によって示される前記マニピュレータに取らせるべ
き位置または角度の目標値と前記位置または角度検出手
段によって検出された前記マニピュレータの位置または
角度とを比較し、この両者の制御偏差を求める比較手段
と、前記制御偏差を増幅して前記マニピュレータに前記
制御偏差が減少する方向に与える制御手段とを有してな
るマスタ・スレーブ・マニピュレータφシステムにおい
て、前記制御手段のゲインを変化させることにより前記
マニピュレータのコンプライアンスを制御するものであ
る。
〔作用〕
本発明においては、制御部のゲインを高くすると、マニ
ピュレータのコンプライアンスは低くなる。また逆に、
制御部のゲインを低くすると、マニピュレータのコンプ
ライアンスは高くなる。
したがって、人間(操作者)が、マニピュレータが作業
対象物に接触したことを確認するまでは制御部のゲイン
を小さい状態となるようにして、マニピュレータを高コ
ンプライアンスの状態で動作させれば、対象物の位置と
マニピュレータの目標位置との誤差が大きく、この誤差
により接触時に過大な力が生じても、それをマニピュレ
ータが吸収するので、接触が安全になされる。これ故、
人間からの操作情報は正確であることを必要とせず、視
覚情報によって判断される程度の位置的誤差は十分にマ
ニピュレータ側で吸収できる。
マニピュレータが作業対象に接触したことを確認したな
らば、人間は始めてマニピュレータと対象物との位置的
誤差を視認するとともに、以後、制御部のゲインを大き
くし、マニピュレータに低コンプライアンスの状態で作
業を行わせる。
このようにして本システムでは、ユニラテラル制御方式
でもマニピュレータおよび作業対象物に過大な力を作用
させることなく、安全に所望の作業を行わせることがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第2図から第6図までは本発明の一実施例において、マ
スタ側からコンプライアンス制御命令を出力するために
用いられる握力検出装置20を示す。この実施例におい
て、1はゴム等の弾力に富んだエラストマーからなる大
略楕円体状の中空体であり、手で握ることができる大き
さを有している。この中空体1の一端部には、該中空体
1を握った親指で開閉される開口2が設けられている。
前記中空体の他端部には金属等の導体からなる筒状体3
が接続されており、この筒状部3の先端部にはフランジ
部4が一体的に設けられている。5は金属等の導体から
なる環状のゴム押え板であり、このゴム押え板5と前記
フランジ部4はそれぞれ電極としての機能をも果すもの
である。
前記フランジ部4とゴム押え板5との間には、シート状
の伸長型導電ゴム6が、フランジ部4の穴(開口)4a
およびゴム押え板5の穴5aを覆う状態で挟まれている
。そして、前記フランジ部4およびゴム押え板5は、こ
のように導電ゴム6を間に挾んだ状態でボルト7および
ナツト8により互いに締結されており、これにより導電
ゴム6はその周縁部を全周に渡ってフランジ部4および
ゴム押え板5により挟持された状態となっている。
また、前記導電ゴム6には、中心電極9が穴4a、5a
の中心部において取り付けられており、この中心電極9
はまた導電°ゴム6に電気的に接続されている。
前記伸長型導電ゴム6は、伸びを与えられると電気抵抗
が変化する特性を有しており、第5図はこの伸長型導電
ゴム6の伸び率と電気抵抗変化との関係を示す特性図で
ある(ただし、ゴムの長さ20.0m+a、幅10.0
鰭、厚さ0.3關の場合の特性である)。この特性図か
ら明らかなように、この伸長型導電ゴム6は、伸びを全
く与えない状態では電気抵抗が大きいが、伸ばすにつれ
て抵抗が小さくなる特性を有している。
このような特性を有する伸長型導電ゴムは、例えば、特
願昭62−203856号に開示されているように、カ
ーボンブラックおよびグラファイトを混合してなる導電
性シリコンゴムをあらかじめ架橋させ、しかる後に、こ
の導電性シリコンゴムと相溶性のあるシリコンオイルを
5〜50%含浸することにより作成することができる。
次に、この検出装置20の作動をまず説明しておく。
中空体1が握られていない場合には、中空体1内の圧力
は上がらず、伸長型導電ゴム6には圧力が作用しない。
そして、この状態では、導電ゴム6に引張り応力が生じ
ないので、導電ゴム6の電気抵抗は大きくなっている。
他方、第6図のように親指で開口2を閉じた状態で中空
体1が握られると、その握力に応じて中空体1内の圧力
が上り、この圧力が導電ゴム6に作用するので、握力に
応じた引張り応力、ひいては伸びが導電ゴム6に生じる
ため、導電ゴム6の電気抵抗は握力に応じて小さくなる
したがって、フランジ部4およびゴム押え板5と中心電
極9との間における導電ゴム6の電気抵抗の変化を通じ
て、導電ゴム6に作用する握力を検出することができる
また、親指で開口2を閉じていない場合には、中空体1
が握られても、開口2がら空気が抜けてしまうので、中
空体1内の圧力は上がらず、導電ゴム6に引張り応力が
生じないため、導電ゴム6の電気抵抗は大きいままとな
っている。したがって、この場合には、導電ゴム6の電
気抵抗、すなわちこの握力検出装置の出力は、中空体1
が握られていない状態と同じになっている。
このため、この握力検出装置では、握力検出信号を出力
させるには、単に中空体1を握るだけではなく、さらに
開口2を指で押えるという意識的な動作が必要である。
したがって、操作者が本来は中空体1を握ってはならな
いときに無意識的に中空体1を握ってしまったときにも
、握力検出信号が出力されてしまうような不都合を防止
できる。
なお、一般に伸長型導電ゴム6は、伸びを全く与えられ
ていない状態では電気抵抗がかなり高くなるので、これ
を電圧や電流に変換しようとすると高電圧が必要になる
場合があるが、そのような場合には、握力零、ひいては
圧力零の状態で既に適度の伸び変形が与えられることに
なるようにフランジ部4およびゴム押え板5に導電ゴム
6を支持させればよい。
また、本実施例では、電極(フランジ部4・ゴム押え板
5、および中心電極−9)を導電ゴム6の周縁部と中心
部とにそれぞれ接続しているが、導電ゴム6に対する電
極の接続は他の位置で行ってもよく、例えば導電ゴム6
の中心部付近に2つの電極を接続してこれらの電極間で
電気抵抗を検出してもよい。
さらに、前記伸長型導電ゴムの代りに、これと同等の機
能を果すゴム以外の伸長型導電エラストマーを使用して
もよい。
本実施例において用いられるマニピュレータ21は、空
気圧により動作する従来公知のマッキベン型ゴム人工筋
をアクチュエータとして用いるものである。第7図はこ
のマニピュレータ21の関節部の1つを示す。
これを説明すると、アーム22の一端部にはスプロケッ
トギヤ23が回動可能に支持されており、このスプロケ
ットギヤ23にはアーム24の一端が固定されている。
25.26はマッキベン型ゴムの人工筋であり、それぞ
れ第8図に示すようにゴム製のチューブ41を、瑳りを
施した繊維コードを網状に編んだスリーブ42で覆った
ものの両端を金具43で固定することにより構成されて
おり、繊維コードの力の変換作用によって、チューブ4
1の内圧を上げると半径方向に膨張すると同時に軸方向
に収縮する特性を有している。
これらの人工筋25.26はその一端をそれぞれバネ2
7.28を介してアーム22の他端に支持されている。
また、これらの人工筋25.26の他端はチェーン29
の両端に接続されており、このチェーン29はスプロケ
ットギヤ23に噛み合わされている。この関節の角度、
すなわち前記−スプロケットギヤ23およびアーム24
の回動角度は、ポテンショメータあるいはエンコーダ等
からなる角度センサ30(第1図にのみ図示)により検
出されるようになっている。
31.32はそれぞれ従来公知の空気圧サーボ弁であり
、このような空気圧サーボ弁としては例えば特開昭60
−84404号に開示されているようなものが使用でき
る。
この関節部は以上のような構成を有しているので、例え
ば、サーボ弁31.32を制御することにより、人工筋
25の方に人工筋26より高い圧力を作用させ、第7図
のように人工筋25の方が人工筋26より短くなるよう
にすれば、スプロケットギヤ23ひいてはアーム24が
時計方向に回動する。また逆に、人工筋26の方に人工
筋25より高い圧力を作用させ、人工筋26の方が人工
筋25より短くなるようにすれば、スプロケットギヤ2
3ひいてはアーム24が反時計方向に回動する。
33.34はそれぞれサーボ弁31.32から人工筋2
5.26に供給される圧力を検出する圧力センサである
第1図はマニピュレータ21の制御系を示すブロック図
である。この図において、マスタ角度指令信号はマニピ
ュレータのアーム22.24間の関節にとらせるべき所
望の角度を示す信号であり、マスタ側から図示しない指
令装置により比較部36に与えられる。なお、本実施例
では、前記指令装置は、人間(操作者)の肘に取り付け
られて、この人間の肘の折り曲げ角度に応じたマスタ角
度指令を出力するようになっている。
比較部36は前記マスタ角度指令と、角度センサ30に
よって検九される実際の関節角度との制御偏差を制御部
35へ出力する。制御部35は前記制御偏差に応じた電
圧をサーボ弁31.32にそれぞれ印加することにより
人工筋26.27に前記制御偏差に応じた圧力を差動的
に作用させ、関節角度を所望の角度に近付ける。
人工筋26.27に供給される圧力はそれぞれ圧力セン
サ33,34により検出されて制御部にフィードバック
される。制御部35はこの制御系を安定させるように、
フィードバックされた前記圧力に応じて人工筋25.2
6の出す力を制御する。
握力検出装置20の出力は制御部35に入力される。制
御部35は、一定範囲内において、握力検出装置20に
より検出される握力が大きくなる程、該制御部35のゲ
インを高くする。これにより、一定範囲内において、前
記握力が大きくなる程、マニピュレータ21のコンプラ
イアンスは低くなる。また逆に、制御部35は、一定範
囲内において、握力検出装置20により検出される握力
が小さくなる程、該制御部35のゲインを低くする。こ
れにより、一定範囲内において、前記握力が小さくなる
程、マニピュレータ21のコンプライアンスは高くなる
このようなマニピュレータ・システムにおいて、人間(
操作者)は、マニピュレータ21が作業対象物に接触し
たことを確認するまでは、親指で開口2を閉じた状態で
、握力検出装置20の中空体1を軽く握っている。これ
により、制御部35はゲインが小さい状態となっており
、マニピュレータ21は高コンプライアンスの状態で動
作する。
したがって、対象物の位置とマニピュレータ21の目標
位置との誤差が大きくても、この誤差により接触時に生
ずる過大な力をマニピュレータ21が吸収して安全な接
触がなされる。
これ故、人間からの操作情報は正確であることを必要と
せず、視覚情報によって判断される程度の位置的誤差は
十分にマニピュレータ21側で吸収できる。
マニピュレータ21が作業対象に接触したことを確認し
たならば、人間は始めてマニピュレータと対象物との位
置的誤差を視認するとともに、親指で開口2を閉じたま
ま、握力検出装置20の中空体1を必要な強さだけ強く
握る。すると、この握力の増大が握力検出装置20を通
じて制御部35に伝達され、制御部35はそのゲインを
握力の大きさに応じて増大させるので、マニピュレータ
21は握力の大きさに応じた低コンプライアンスの状態
で作業を行うようになる。
このような操作が行われることにより、本システムでは
、ユニラテラル制御方式でもマニピュレータおよび作業
対象物に過大な力を作用させることなく、安全に所望の
作業を行わせることができる。
このシステムでは、マニピュレータ21のコンプライア
ンスが高い側が安全側、低い側が危険側となる。ここに
おいて、本実施例では、握力検出装置20の開口2を親
指で閉じるという人間の意識的行為がない限り、握力検
出装置20から握力検出信号が出力されず、ひいてはマ
ニピュレータ21のコンプライアンスが高い状態となっ
ており、システムは安全側となっているから、この面に
おいても安全性が優れている。
なお、マニピュレータ21のコンプライアンスは、制御
部35のゲインの逆数をパラメータとして持つため、該
ゲインが極めて小さい場合(すなわち、握力が小さい場
合)、位置制御特性が劣化する。したがって、本システ
ムでは握力に対する下限を設けて、それ以上の力で握ら
ないとゲインが零となり、位置制御系が機能せず、マニ
ピュレータは弛緩したままとなるようにしている。
また、操作性を考慮した場合、握力検出装置20を強く
握ってコンプライアンスを低い状態に保持しておくこと
は、疲労を伴うため、本システムでは握力に対する上限
を設け、それより大きな力で握力検出装置20を握って
もゲインは飽和してしまうようにしている。
また、本システムでは、制御部35のゲインを制御でき
るため、マニピュレータが対象物に接触後は、力制御系
として機能させることができ、この場合、握力検出装置
20は、コンプライアンスと力の両方の指令伝達手段と
して用いることができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によるマスタ・スレーブ・マニピュ
レータ・システムは、マニピュレータのコンプライアン
スを制御することにより、単純なユニラテラル制御方式
によっても、マニピュレータおよび作業対象物に過大な
力を作用させることなく、安全に作業を行わせることが
できるという優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるマスタ争スレーブーマニピュレー
タ・システムの一実施例を示すブロック図、第2図は前
記実施例において用いられた握力検出装置の要部を示す
断面図、第3図は前記握力検出装置を示す側面図、第4
図は前記握力検出装置を示す正面図、第5図は前記握力
検出装置に用いられた導電ゴムの伸び率と電気抵抗の変
化との関係を示す特性図、第6図は前記握力検出装置の
使用状態を示す側面図、第7図は前記実施例におけるマ
ニピュレータの関節部の一つを示す正面図、第8図は前
記関節部に使用されている人工筋を示す斜視図である。 20・・・握力検出装置、21・・・マニピュレータ、
26.27・・・マッキベン型人工筋、30・・・角度
センサ、35・・・制御部、36・・・比較部。 特許出願人 労働省産業安全研究所長 前 郁夫 代 理 人 弁理士 大森 泉 第2図 第3図 2゜ 第5図 イ申 び午 (%) 第6図 第7図 第8図 25.26 ζ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)コンプライアンスを可変なマニピュレータと、前記
    マニピュレータの位置または角度を検出する位置または
    角度検出手段と、マスタ指令信号によって示される前記
    マニピュレータに取らせるべき位置または角度の目標値
    と前記位置または角度検出手段によって検出された前記
    マニピュレータの位置または角度とを比較し、この両者
    の制御偏差を求める比較手段と、前記制御偏差を増幅し
    て前記マニピュレータに前記制御偏差が減少する方向に
    与える制御手段とを有してなるマスタ・スレーブ・マニ
    ピュレータ・システムにおいて、前記制御手段のゲイン
    を変化させることにより前記マニピュレータのコンプラ
    イアンスを制御することを特徴とするマスタ・スレーブ
    ・マニピュレータ・システム。 2)マニピュレータは空気圧によって駆動される特許請
    求の範囲第1項記載のマスタ・スレーブ・マニピュレー
    タ・システム。
JP29506587A 1987-11-25 1987-11-25 マスタ・スレーブ・マニピュレータ・システム Granted JPH01140974A (ja)

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JP2006018791A (ja) * 2004-06-04 2006-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 弾性体アクチュエータ駆動型可動機構の制御装置及び制御方法

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