JPH0114043Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は時計のバンド類や、財布、定期入れ
等の小物類に主として取り付けることのできる鎖
付きバツジに関するものである。

【従来の技術】

従来宝石や貴金属等からなるバツジは、主とし
て洋服の衿元に開けられた孔に取付ネジ２を嵌挿
し、裏側から袋ナツトを螺着することにより使用
されるものであつた。

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながらこのバツジ類は、鎖等を取付けら
れていないので、落として粉失するというような
ことが頻繁に起きる欠点があつた。 またネクタイピン式に袋ナツトに鎖を付けるこ
とも考えられるが、バツジ本体を粉失するのを防
ぐことはできないし、袋ナツト部分の厚みが時計
のバンド類や、財布、定期入れ等の小物類にに取
付ける上での障害となる。また鎖の部分が時計の
バンド類や、財布、定期入れ等の小物類の内側で
擦れて切れ易くなる欠点もある。

【問題点を解決するための手段】

この考案の鎖付きバツジは上記欠点を解消した
もので、袋ナツトに螺着される取付ネジを固設し
たバツジ本体の下面に、膨頭部を有するフツクを
垂設し、このフツクに取付リングを形設した鎖を
取着するとともに、上記袋ナツトと上記取付ネジ
とを被着物を介して螺着することにより、上記膨
頭部を被着物に当接させて取付リングを抜け止め
したことを特徴とするものである。

【実施例】

以下図面に基づき本考案の一実施例を説明す
る。図面はイニシヤル付きのバツジに適用した例
を示し、第１図ないし第２図において１はバツジ
本体で、その下面に袋ナツト１１に螺着される取
付ネジ２を固設されている。このバツジ本体１の
下面にはさらに、膨頭部４を有するフツク３が垂
設され、このフツク３に取付リング６を形設した
鎖５が係着してある。取付リング６は当初円形
で、膨頭部４にはめ込まれた後楕円形になるよう
に変形させることによつて抜け止めされる。この
ようにしてなる鎖付きバツジは、他端を時計２１
のバンド等からなる被着物２２に設けた小孔に圧
入され、上記バツジ本体１は裏面に突出した取付
ネジ２に袋ナツト１１を螺着することによつて、
上記被着物２２に取付けられる。また、バツジ本
体１とほぼ同様の形状に形成た止ネジ７によつて
財布等に鎖５の一端を取着することもできる。上
記フツク３の構造は、鎖５の取付構造における強
度上の安全性が高い。 バツジ本体１の下面に膨頭部４を有して垂設さ
れる上記フツク３は、第３図ないし第４図に示す
ように、取付ネジ２に嵌着し得るリング１２を連
結杆１３を介して取付けられていても良い。特に
このリング１２を図示した如く取付ネジ２に螺着
し、バツジ本体１の下面に当接した時点で回動自
在であるようにすれば、取付ネジ２からリング１
２が脱落する虞れがない。このように、鎖５を取
付ネジ２にその周囲を回動するよう取着したの
で、螺着する際にフツク３が支障になることがな
く、しかも美感が損なわれない。 上記袋ナツト１１も、第３図に示すようにドラ
イバーとしての硬貨等を係合する直線溝１４を外
面に形成したり、第４図に示すように頭部外周に
滑止め１５を形設しておくことが望ましい。 上記のように構成された本考案の鎖付きバツジ
は次のように使用される。時計のバンド類や、財
布、定期入れ等の小物類に使用する場合には、鎖
５の一端を時計２１や、財布、定期入れ等の小物
類に取着する。次いで他端の取付リング６を、バ
ツジ本体１の下面に垂設したフツク３の膨頭部４
に取着し、楕円形に絞れば鎖５は膨頭部４に抜止
めされている。このときバツジ本体１を被着物２
２に設けた小孔に取付ネジ２を圧入し、被着物２
２の裏側から袋ナツト１１を螺着することによ
り、取付リング６部分は被着物２２とバツジ本体
間に強固に取付けられる。したがつて使用中に取
付リング６に多大な負荷がかかつても、膨頭部４
から外れることがない。 なお、時計のバンド類や和洋服の帯、ベルトの
みならず、財布、定期入れ等の小物類にも同様に
取り付けられる。

【考案の効果】

この考案の鎖付きバツジは以上のように構成し
たから、バツジ本体１の下面に膨頭部４を有する
フツク３を垂設し、この膨頭部４に取付リング６
を介して鎖５を吊り下げるとともに、バツジ本体
１と被着物２２とで取付リング６を狭着している
ので、膨頭部４がそれほど大きくなくとも脱落の
虞れがなく、取り付けも非常に簡単である。また
上述のように袋ナツト１１にはフツク３を形設し
ないので、時計のバンド類や、財布、定期入れ等
の小物類にも取着することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図はその拡大側面図、第３図は他の実施例を示す
断面図、第４図はさらに別の実施例を示す平面図
である。 １……バツジ本体、２……取付ネジ、３……フ
ツク、４……膨頭部、５……鎖、６……取付リン
グ、１１……袋ナツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 袋ナツト１１に螺着される取付ネジ２を固設
   したバツジ本体１の下面に、膨頭部４を有する
   フツク３を垂設し、このフツク３を取付リング
   ６を形設した鎖５を取着するとともに、上記袋
   ナツト１１と上記取付ネジ２とを被着物２２を
   介して螺着することにより、上記膨頭部４を被
   着物２２に当接させて取付リング６を抜け止め
   したことを特徴とする鎖付きバツジ。 ２ 膨頭部４を有するフツク３が、バツジ本体１
   にその下面に沿つて取付ネジ２の周囲を回動す
   るように取着してなる実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の鎖付きバツジ。