JPH0113301Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子機器等に用いるに好適な誤操作
防止スイツチに関する。通常、電子機器等のパネ
ル上には多数のスイツチが設置されているが、そ
れらのスイツチの中には、通常オペレーターが余
り操作することのないスイツチが保守の目的のた
めに設けられているものも多い。従つて、従来そ
うしたスイツチが操作ミスや保守作業の不手際等
により、通常設定されるべき位置ではない位置に
設定されて装置に障害が起きた場合には、オペレ
ーターが障害箇所を発見するまでに時間を要し、
最悪の場合には装置全体の運用が不可能となる事
態も生じていた。

そこで本考案は、移動自在に設けられた操作ツ
マミ及び、該ツマミと連動する作動子及び作動子
に対して択一的に接続される複数の接点からなる
主スイツチ素子及び副スイツチ素子を有し、副ス
イツチ素子に接続される回路の出入力端子と副ス
イツチ素子の前記複数の接点間にジヤンパー端子
を設けるとともに作動子に出入力端子を接続し、
前記ジヤンパー端子に着脱自在に設けられるジヤ
ンパープラグにより前記作動子と出入力端子とを
接続可能とし、主スイツチ素子の接続接点位置お
よび前記ジヤンパープラグ装着位置に応じて定ま
る前記出入力端子間の導通状態を検出するように
して構成し、もつて前述の欠点を解消した誤操作
防止スイツチを提供することを目的とするもので
ある。

以下、図面に示す一実施例に基づき、本考案を
具体的に説明する。

誤操作防止スイツチ１は、第１図に示すよう
に、本体２を有しており、本体２には操作ツマミ
３が図中位置Ａ及び位置Ｂ間で矢印Ｃ，Ｄ方向に
移動自在に設けられている。操作ツマミ３には、
第２図に示すように、主スイツチ素子５、副スイ
ツチ素子５′を構成する作動子６，６′がツマミ３
の動きと連動する形で設けられており、作動子
６，６′と対向して接点７，７′及び９，９′が作
動子６，６′に対して開閉自在に設けられている。
素子５には出入力端子１０，１０′及び１１を介
してスイツチ１により開閉制御すべき電子回路１
４が接続しており、素子５′の接点９，９′にはジ
ヤンパー端子１２，１２及び１３，１３が設けら
れ、さらに端子１２，１２及び１３，１３は、第
１図に示すように、操作ツマミ３を図中上下から
挾み込む形で設けられている。端子１２，１２及
び１３，１３にはジヤンパープラグ１５が着脱自
在に設けられており、プラグ１５を端子１２，１
２及び１３，１３に挿入係合させることにより端
子１２，１２及び１３，１３はプラグ１５を介し
て導通状態となる。なお、端子１２，１３及び作
動子６′には出入力端子１６，１６′及び１７を介
して警報回路１９が接続しており、警報回路１９
は端子１６，１７及び１６′，１７間が共に不導
通状態になつた時にのみそれらを検出し動作する
ことができる。

本考案は、以上のような構成を有するので、通
常の状態で、誤操作防止スイツチ１の操作ツマミ
３を、第１図上方へ移動した位置Ａに設定してお
く必要がある場合には、ジヤンパープラグ１５を
ジヤンパー端子１２，１２に本体２の表面から挿
入する形で装着し、端子１２，１２を導通状態に
しておく。この場合、主スイツチ素子５及び副ス
イツチ素子５′は作動子６，６′が接点７，９と接
続し、電子回路１４は端子１０，１１間が導通し
て通常通り動作し、警報回路１９も端子１６，１
７間が導通状態にあり、かつ端子１６′，１７間
が不導通状態にあるために動作することはない。
次に、何らかの原因で、操作ツマミ３がＤ方向へ
移動し、ツマミ３の位置がＡからＢへ切に替わつ
た場合には、素子５の作動子６はそれまでの接点
７から切り替わつて接点７′に接続され、電子回
路１４は通常の動作を停止し、スイツチ１の位置
Ｂへの切り替えによつて指令された別の動作態勢
に入る。しかし、この際、素子５′も素子５と共
に移動し、作動子６′は接点９から離れて接点
９′と接続するので、端子１６，１７間及び１
６′，１７間は共に不導通状態になり、警報回路
１９が動作してオペレーターにスイツチ１が通常
の設定位置ではない位置に設定されたことを告知
する。また、通常の状態で、スイツチ１、従つて
ツマミ３を位置Ｂに設定しておく場合には、プラ
グ１５を端子１２，１２から抜き取つて端子１
３，１３に挿入すると、出入力端子１６，１６′，
１７間の導通状態は逆転し警報回路１９はツマミ
３が位置Ａに設定された時に動作するようにな
る。

なお、第１図に示すように、ジヤンパー端子１
２，１２及び１３，１３を、操作ツマミ３を挾
み、かつツマミ３の操作方向である矢印Ｃ，Ｄ方
向に沿つて形で設けた場合には、端子１２，１２
または１３，１３に挿入されたジヤンパープラグ
１５はスイツチ１の設定位置をツマミ３の位置Ａ
またはＢと対応させた形で表示することができる
ので、誤操作発生の可能性がより少ないスイツチ
１を提供することができる。

以上説明したように、本考案によれば、副スイ
ツチ素子５′及びジヤンパープラグ１５等により、
主スイツチ素子５の接続接点位置に応じて出入力
端子１６，１６′，１７間の導通状態が変化する
ので、端子１６，１６′，１７間の導通状態を検
出することによりスイツチ設定の異常を容易に検
出することができ、操作ミスや保守作業の不手際
等に起因する装置障害の発生等を未然に防止する
ことができる。また、ジヤンパープラグ１５をジ
ヤンパー端子１２，１３間で脱着することにより
スイツチ１の設定位置ＡまたはＢに応じた導通状
態を直ちに生み出すことができるので、汎用性及
び機動性に富む誤操作防止スイツチ１の提供が可
能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による誤操作防止スイツチの一
実施例を示す斜視図、第２図は第１図のスイツチ
の回路構成を示す回路図である。 図において、１は誤操作防止スイツチ、３は操
作ツマミ、５は主スイツチ素子、５′は副スイツ
チ素子、６，６′は作動子、７，７′，９，９′は
接点、１２，１３はジヤンパー端子、１５はジヤ
ンパープラグ、１６，１６′，１７は出入力端子、
１９は警報回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 移動自在に設けられた操作ツマミ及び、該ツ
   マミと連動する作動子及び作動子に対して択一
   的に接続される複数の接点からなる主スイツチ
   素子及び副スイツチ素子を有し、副スイツチ素
   子に接続される回路の出入力端子と副スイツチ
   素子の前記複数の接点間にジヤンパー端子を設
   けるとともに作動子に出入力端子を接続し、前
   記ジヤンパー端子に着脱自在に設けられるジヤ
   ンパープラグにより前記作動子と出入力端子と
   を接続可能とし、主スイツチ素子の接続接点位
   置および前記ジヤンパープラグ装着位置に応じ
   て定まる前記出入力端子間の導通状態を検出す
   るようにして構成したことを特徴とする誤操作
   防止スイツチ。 (2) ジヤンパー端子を、操作ツマミを挾み、かつ
   ツマミの操作方向に沿つた形で設けて構成した
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の誤操作防止スイツチ。