JPH01131294A - 廃棄タイヤの処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、廃棄タイヤの再資源化を目的とする廃葉タイ
ヤの処理方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、廃棄タイヤの再資源化を目的とする廃棄タイヤの
処理方法としては、ドーナツ状の廃棄タイヤを破砕機及
び粉砕機で破砕及び粉砕し、破砕粉砕物より磁選機によ
って、鉄分を除去し、粉末ゴムを得て、これをマット類
、テニスコート等の弾性舗装用材の原料として再使用し
たり、上記粉末ゴムを更に液体窒素による低温微粉砕機
で微粉砕し、振動篩でコード分を除去して微粉砕製品と
し、工業用品用、その他樹脂とのブレンドによるインジ
ェクシッンカロエ用材として使用する粉末ゴム化法があ
る。

また強靭なスチールを含んだ廃棄タイヤを破砕処理後、
外熱式ロータリーキルンの中で熱分解させ、燃料として
利用できる高カロリーのガス、油及びカーボンブラック
として利用できる高品質の炭化物を回収するロータリー
キルン式熱分解法がある。

更にドーナツ状の廃棄タイヤをシャフト式乾留炉に装入
して比較的低温（ＳＯＯ℃以下）で乾留し、オイル、ガ
ス、カーボン及び乾留残渣を連娩「９に個別に回収する
シャフト炉乾留法がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記粉末ゴム化法、ロータリーキルン熱分解法、シャフ
ト炉乾留法ともに廃棄タイヤ処理のために格別な１・４
６、装置、設備が必要であり、廃棄タイヤを多量に安定
的に再資源化処理するためには、美大な設備投資が必要
となる。

本発明は、既設の室炉式コークス炉を有効利用して、美
大な設備投資を行うことなく、コークス生産を行いなが
ら、廃棄タイヤを多量に安定的に再資源化処理する方法
を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の廃棄タイヤの処理方法は、室炉式コークス炉の
炭化室内に、ドーナツ状の廃棄タイヤと石炭を炉頂装炭
孔より装入し、石炭と共に廃棄タイヤを乾留することを
特徴とするものである。

〔作用及び実施例〕

以下、本発明の詳細な説明する。

第１表は、本発明者等が調査した廃棄タイヤ乾留ガス組
成及びそのガス組成からＮＨ，、Ｈ，Ｓを除去した廃棄
タイヤ乾留ガスの発熱量を示したものであり、同表に併
記した石炭乾留ガス組成及びそのガス組成からＨ，Ｓを
除去した石炭乾留ガスの発熱量と同等であり、廃棄タイ
ヤを乾留すれば、石炭乾留ガスと同等の乾留ガスを得る
ことができることが明らかである。

第　　１　　表 第１図は室炉式コークス炉の炭化室内の石炭、発采タイ
ヤの装入状態の一例を示したものであり、１は炭化室、
２は炉頂の装炭孔である。装炭孔２の内径は、コークス
炉の規模によって異なるが、一般に５００〜５５０＋Ｍ
Ｒ程度である。

３．４．５は炭化室１内と連通ずる上昇管、曲管部、集
気管であり、６は炉頂を走行可能な装入車であり、７は
装入車６に搭載された石炭ホッパー、８は石炭ホッパー
７からの石炭を装炭孔２に案内する装入シュートである
。９は炉蓋である。

本発明法は、コークス炉操業の常法に従って炭化室１内
のコークスケーキを押し出し、炉蓋９を装着した空の炭
化室１内に装炭孔２から、まず装炭孔２内径よりも小さ
い外径の廃棄タイヤ、例えば外径４９０ｍ程度の軽四輪
車の廃棄タイヤ１０を装入する。所定本数の廃棄タイヤ
１０の装入作業が完了すると、続いて装炭車６０石石炭
ホッパーからシュート８、装炭孔２を介して、コークス
生産量に見合った量の石炭を装入する。しかる後、常法
に従って石炭１１と共に廃棄タイヤ１０を乾留するもの
である。

なお石炭の装入は、炭化室に装入したドーナツ状の廃棄
タイヤな炉温によって軟化又は軟化座折させた後、行う
のが好ましい。この理由は次の通りである。ドーナツ状
の廃棄タイヤ１０が軟化していない時に、石炭を装入す
ると石炭の圧力によって上記廃棄タイヤ１０が座掘しに
くいので廃棄タイヤ１０によって石炭が充填されていな
い空隙部が形成され、乾留時に上記空隙部が熱伝達を阻
害すると共に空隙近傍の石炭が膨張してコークスケーキ
化する際の膨張力を吸収してしまい、空隙近傍からは高
強度のコークスを得ることができないが、廃棄タイヤ１
０を炉温によって軟化させた後、装炭孔２より石炭を装
入するとドーナツ状の廃棄タイヤ６は石炭１１の圧力に
よって座掘し、廃棄タイヤ６による石炭未充填の空隙部
の形成が防上され、座掘した廃棄タイヤ１０近傍からも
高強度のコークスを得ることができるからである。

石炭１１装人後は、常法に従って石炭１１と共に廃棄タ
イヤ１０を乾留するものである。上記石炭１１と廃棄タ
イヤ１０の乾留過程で発生する８００℃程度の乾留ガス
は、上昇管３、曲管部４、集気管５を経て、下流の既設
のガス絹製設備（図示せず）で冷却、軽油回収、脱硫（
Ｈ，Ｓ除去）されて、クリーンな燃料ガスとして既設の
ガスホルダーに回収される。例えば軽口輪車の廃棄タイ
ヤ４０本に約１５０にｇ）を装入し、石炭を１５を装入
し乾留すると、乾留発生ガス量は、３１０　Ｎｍ’／１
−ｃｏａｌ　（Ｉ　Ｎｎｌ当たり４８００に一換算）と
なり、廃棄タイヤを装入しないときの乾留発生ガス量３
００　Ｎ？Ｆ１’／　ｔ−ｃｏａｌ（−１Ｎｍ’当たり
４８００に一換算）に対して、１ＯＮｔｒ？／１−ｃｏ
ａｌ　（Ｉ　Ｎｔｒ？当たり４８００に一換算）だけ増
量回収できる。

上記石炭１１と廃棄タイヤ１０の乾留が完了すると、常
法に従って赤熱乾留物を炭化室より押し出し、ガイド車
を介して消火車又はパケットに排出し、消火車に排出さ
れた上記乾留物は消火塔に移送して上方からの散水によ
って消火され、消火車よりワーフに排出され、またパケ
ットに排出された上記乾留物はコークス乾式消火炉へ炉
頂より装入され、炉内降下過程で冷却され、炉下部から
排出され、上記ワーフ又は上記消火炉から排出された消
火乾留物はベルトコンベアーで篩分粉砕設備へ移送され
る。

周知のように消火コークスは篩分粉砕設備に供給して篩
分粉砕されて、高炉用コークスとして適正な粒変のコー
クスは高炉原料ポツパーに供給し、高炉装入原料として
使用され、不適性な小塊コークスは焼結用燃料として使
用されるようになっており、一般に消火コークスを篩分
粉砕設備まで重送するベルトコンベアー上には消火コー
クスに混入した鉄片を除去する鉄片除去装置が配置され
、高炉炉内までの消火コークスの移送経路の各種装置の
閉塞、損傷トラブルを防止するようになっている。

例えば軽口輪車の廃棄タイヤは通常スチールが埋設され
ており、上記乾留完了時の赤熱乾留′吻は、コークスケ
ーキと廃棄タイヤ乾留物及び廃棄タイヤ乾留残渣のスチ
ールとは層分離されているので、上記の如く消火後、分
級粉砕設備まで移送するベルトコンベアー上に配置され
る既設の鉄片除去装置によって容易に除去回収すること
ができる。１々１１えば軽口輪車の廃棄タイヤ４０本（
１５０Ｋ９）からはスチールを１５障回収することがで
きる。

また周知のように、室炉式コークス炉は、炭化室を多数
、例え＆；６０〜１００室保有しており、通常炉頂の装
炭孔より装入した原料炭は１６〜１８時間程度で乾留さ
れるので、例えば１炉団１００炭化室で稼働率が１５０
％の室炉式コークス炉を利用して、１炭化室当りの廃棄
タイヤ装入量を１５０　Ｋｆとすると、１炉団で１カ月
当り約７００　Ｔｏｎと多量に処理することができる。

なお以上の説明では、廃棄タイヤを石炭よりも先に装入
しているが、石炭を装入後、廃棄タイヤを装入すること
もできる。また廃棄タイヤ処理量を増加させるために、
ドーナツ状廃棄タイヤの装入に引き続いて廃棄タイヤの
破砕物を装入することもできる。更に装炭孔径を若干拡
大改造することにより、外径５５０１１１１１程度の普
通乗用車の廃棄タイヤを装入することもできる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明法は、既設のコークス製造
設備を活用して、石炭と共に廃棄タイヤをα浬するので
、格別な設備投置なく、コークスを生産しながら、大量
に安定的に廃棄タイヤを処理して、クリーンな燃料ガス
とスチールを回収することができる等顕著な効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明法実施態様例の説明図である。 １・・・炭化室　　　　　２・・・装炭孔３・・・上昇
管　　　　　４・・・曲管部５・・・集気管　　　　　
６・・・装入車７・・・ホッパー　　　　８・・・シュ
ート９・・・炉煮　　　　　　１０・・・廃棄タイヤ１
１・・・石炭。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 室炉式コークス炉の炭化室内に、ドーナツ状の廃棄タイ
   ヤと石炭を炉頂装炭孔より装入し、石炭と共に廃棄タイ
   ヤを乾留することを特徴とする廃棄タイヤの処理方法。