JPH0112297Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は発光ダイオード表示素子が組込まれた
表示部とその表示素子を駆動する駆動回路とを電
気的に接続する接続装置に係るものである。

発光ダイオード表示素子による表示器は、発光
ダイオード表示素子が平面上に所定の形状で配列
され、必要な表示素子が発光して字形表示を行う
平板状の表示部と、個々の表示部の表示素子を選
択し、表示部の対応する外部端子に通電を行う駆
動回路とによりなつている。そしてこの表示部を
複数個平面的に配列せしめて表示板が形成される
ので、駆動回路は表示部の後方に設置され、また
駆動回路はプリント板上に構成されているのが普
通である。

従来はこの表示部と駆動回路が構成されたプリ
ント板とを電気的に接続する装置として、プリン
ト板の回路パターンのスルーホールにライトアン
グル形ソケツトのリードを挿入し、ソケツトのジ
ヤツクに表示部の外部端子を挿着する方法が行わ
れていた。そのため表示部の表示字形の大小によ
り、外部端子の配列のピツチが異なりライトアン
グル型ソケツトを、２種製作する必要があつた。

従来のこの問題点を解決するために本実用新案
の考案者は下記のような考案を出願している。

表示部の裏面に２列にそれぞれの表示素子に接
続された外部端子を配列せしめ、この外部端子に
対応してランドが配列されたフレキシブルプリン
ト板の、このランド配列部（以下、単にランド部
と略記する）に絶縁体よりなる平板状の補強板を
貼着し、補強板の挿通孔を外部端子を貫通せしめ
てそれぞれのランドと接続させる。フレキシブル
プリント板の他方の端末のランド部にも同様に補
強板を貼着して、プリント板のスルーホールに挿
着される接続コネクタを挿着したものである。こ
のようにすることにより、表示部の表示字形の大
小にかゝわらずプリント板および接続コネクタを
統一して１種とすることが出来、また表示部とフ
レキシブルプリント板のランド部は広い平面で密
着しているので、安定が良くて、したがつて外部
端子とランドとの接触を良好にすることが出来
た。

しかし乍ら、表示部の表示字形の大小に拘ら
ず、２列に配設された外部端子の列間の距離を一
定に製作することが困難であるので、上記フレキ
シブルプリント板のランド部は変更し製作せねば
ならないという煩雑さがあつた。

本考案の目的は上記問題点に鑑み、端子形状は
統一し、表示字形の大きさにより、表示部の外部
端子の列間隔を大小の２種に限定せしめこの２種
に対応するフレキシブルプリント板のランドを同
一回路パターン上に形成せしめることにより、フ
レキシブルプリント板および補強板を共通とな
し、安価な接続装置を提供することにある。

この目的は、大、小の列間隔の外部端子列に対
応して、フレキシブルプリント板のランド部に、
第１、第２、第３のランド列を設け、該第１のラ
ンド列を大、小形兼用、第２のランド列を小形専
用、第３のランド列を大形専用となし、かつ該ラ
ンド部に設けた補強板が第２のランド列と第３の
ランド列の間にて、スリツトにより分割または折
曲可能な狭部により接続せしめたことにより達成
されるものであつて、小形の表示部と接続する場
合は余分な第３のランド列を、切断除去或いは折
曲げることができるようにしたものである。以下
図示実施例を参照して本考案について詳細に説明
する。

第１図は本考案の一実施例を示す図で、イは大
形表示部を挿着する場合の側面図、ロは小形表示
部を挿着する場合の側面図、ハは平面図である。

同図において、１は駆動回路が構成されたプリ
ント板で回路パターン上のスルーホールに接続ピ
ン１′が配設され、フレキシブルプリント板３の
ランド部に貼着された例えばガラス入りエポキシ
樹脂よりなる平板状の補強板２の挿通孔を接続ピ
ン１′が貫通しランド部のそれぞれのランドと接
続されている。５は表面に発光ダイオード表示素
子が所定の形状で配列された表示部であつて、裏
面の両側に２列に、それぞれの表示素子に接続さ
れた外部端子５′が配置されており、その列間隔
は大きくl₁である。６は表示部５と同構造の表示
部であるが、外部端子６′の列間隔が外部端子
５′より小さいl₂である。

フレキシブルプリント板３の表示部５，６に対
応するランド部３₀にはプリント板１側にそれぞ
れの所定の回路パターンの端末の第１のランド列
３₁が形成され、第１のランド列３₁より端末側で
l₂の位置に第２のランド列３₂が、l₃の位置に第３
のランド列３₃が形成され、ランド列３₂とランド
列３₃の相対するランドはそれぞれ同一の回路パ
ターン上に形成されている。

絶縁体例えばガラス入りエポキシ樹脂よりなる
平板状で外形がほぼランド部３₀に等しい補強板
４がランド部３₀に貼着されている。補強板４に
は、ランド列３₁，３₂，３₃のそれぞれのランド
に対応して挿通孔の列４₁，４₂，４₃が穿設され、
かつ挿通孔の列４₂と４₃の間のスリツト４′によ
り補強板４はランド列３₃に対応する部分４₀と切
断されているものである。

このようなフレキシブルプリント板３と表示部
５とを接続するには一方の外部端子５′を挿通孔
の列４₁に、他方を挿通孔の列４₃に貫通せしめ突
出したそれぞれの先端を、ランド列３₁、ランド
列３₃のランドと半田付し接続する。表示部６と
接続する場合には一方の外部端子６′をランド列
３₁と他方の外部端子６′をランド列３₂のそれぞ
れのランドと接続する。

小形の表示部６と接続する場合は補強板４の端
部４₀は、スリツト４′に対応するフレキシブルプ
リント板３を鎖線で示すＭ−Ｍラインにて切断す
ることにより除去する。このように小形の表示部
と接続する場合には余分の補強板部分を簡単に除
去出来、複数の表示部を平面上に並列せしめるこ
とが出来るものである。

第２図、第３図にそれぞれ他の実施例を示す。

第２図において補強板７は凹溝７′が穿設され、
凹溝７′の底部によつて補強板端部７₀と一体化さ
れている。第３図においては補強板８はスリツト
８″が形成されスリツト８″の両端部にはブリツジ
８′があり、補強板端部８₀と一体化されている。
いずれも補強板端部は、手で容易に折曲可能な構
造であり、かつ一体化しているので、それぞれの
挿通孔をランドに合わせて貼着することが容易で
ある。

なお、補強板を端部と切断容易の如くに一体化
するにはミシン目を形成せしめても同様の効果が
ある。

以上説明したように本考案は、フレキシブルプ
リント板の同一回路パターンに２種のランド列を
形成せしめ、かつ補強板の不要部分を容易に切断
除去或いは折曲げることができるようにしたこと
により、表示字形のサイズの異る表示部に対して
共通して接続可能で、安価であるといつた実用上
すぐれた効果のある表示器接続装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のイ，ロは側面図、
ハは平面図、第２図、第３図はそれぞれ他の実施
例である。 図中１はプリント板、２，４，７，８は補強
板、３３はフレキシブルプリント板、５，６は表
示部、５′，６′は外部端子、３₁，３₂，３₃はラ
ンド列、４₁，４₂，４₃は挿通孔の列をそれぞれ
示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 表示部と駆動回路よりなる表示器を、フレキシ
   ブルプリント板にて接続する接続装置に於いて、 前記フレキシブルプリント板の前記表示部と接
   続するランド配列部の表示部側の面に絶縁体の補
   強板を貼着し、該ランド配列部に大形、小形の表
   示部のそれぞれ２列の外部端子列に対応してラン
   ド配列部に第１、第２、第３のランド列を設け、 該第１のランド列を大、小形兼用、第２のラン
   ド列を小形専用、第３のランド列を大形専用とな
   し、前記ランド配列部の補強板が第２のランド列
   と第３のランド列の間にて、スリツトにより分割
   または折曲げ可能な狭部により接続されてなるこ
   とを特徴とする表示器接続装置。