JPH01121056A - 冷凍保存血液洗浄方法 - Google Patents

冷凍保存血液洗浄方法

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JPH01121056A
JPH01121056A JP27748787A JP27748787A JPH01121056A JP H01121056 A JPH01121056 A JP H01121056A JP 27748787 A JP27748787 A JP 27748787A JP 27748787 A JP27748787 A JP 27748787A JP H01121056 A JPH01121056 A JP H01121056A
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fluid
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hollow fiber
washing
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2323/00Details relating to membrane preparation
    • B01D2323/38Graft polymerization
    • B01D2323/385Graft polymerization involving radiation

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  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は冷凍保存血液洗浄方法に関するものである。詳
しく述べると本発明は、凍結保存される血液中に添加さ
れた保護液を効率よく連続的に除去する冷凍保存血液洗
浄方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、輸血は献血によって得られた全成分を含む血液、
いわゆる全血を輸血する方式から、患者の必要とする血
液成分のみを他人の血液から分画し、輸血する成分輸血
に移行している。このような成分輸血は、全血輸血に比
較して循環系の負担が少なく免疫学的副作用も回避軽減
できる、必要な成分のみを一度に多量輸血できるため、
たとえ全血中に占める割合が少ない成分でも十分な効果
を期待できる、ある患者に必要でない成分を他の患者に
有効に利用できる[出生・清水、総合臨床vo1.35
. No、 11 (198B) ]などの利点を有す
るが、この成分輸血も輸血に伴なう三大副作用である感
染と感作を回避する観点からは十分なものではなく、今
日、輸血による肝炎、AIDS、ATLAなどへの感染
、あるいは特に小児における感作などが問題視されてお
り、これらに対する予防策が切望されている。
最近、このような問題点を解決し得る方法として、予め
採血された自分の血液を輸血する自家血輸血法が注目を
集めている。自分の血液を使えば上記のごときウィルス
感染や感作などといった問題は本質的に生じず、また極
めて希な血液型の人であっても万一の場合に備えること
ができる。
このような自家血輸血法においては、採血した自分の血
液を成分分離した後冷凍保存することが行なわれる。血
液は現在液体のままであると最高でも42日間しか保存
できないが、このように冷凍保存することにより半永久
的な保存が可能となるために長期にわたる安全な輸血体
制が確立されることとなる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、成分分離した血液をそのまま冷凍保存しよう
とすると、赤血球、白血球、血小板などの各成分は破壊
されてしまうために、冷凍保存を行なうには各血液成分
に対して保護液を添加する必要がある。この保護液は、
現在のところ各研究機関等によって、またもちろん対象
となる血液成分によっても異なるものであるが、その多
くはグリセリン、ジメチルスルフオキシドなどを主成分
とするものであり、このため該保存血を体内に戻す際に
は、解凍後、保存血を希釈・洗浄することにより脱保護
液を図る必要がある。
現在性なわれている希釈・洗浄方法としては、いくつか
実例を挙げると、例えば、赤血球濃厚液にハギンス液(
グリセリン79%、ブドウ糖8%、果糖1%、EDTA
−2ナトリウム塩0.3%)を加えて緩速凍結した場合
、50%ブドウ糖液+5%果糖液で第1回洗浄し、5%
果糖液で第2回洗浄し、さらに5%果糖液で第3回洗浄
し、生理食塩水で第4回洗浄した後、生理食塩水に再浮
遊させており「ボストーン・マサチューセッツ総合病院
< ++ac+o ing)、国立福岡中央病院(墨出
)]、また赤血球濃厚液にロー液(グリセリン28%、
マンニト−ル3%、塩化ナトリウム0.65%)加えて
急速凍結した場合、第1回目はそのまま遠沈して上澄を
廃棄、第2回目は15%マンニトール加0.45%Na
C]液を加えて遠沈後上澄を廃棄、第3回目および第4
回目は0.9%NaC1液を加えて遠沈後上澄を廃棄し
、最後に生理食塩水に再浮遊させる方法などがとられて
いる「ニューヨーク血液センター(1?owe)コ。
このように現在、保存血の希釈・洗浄は、いずれもバッ
ジ方式で行なわれており、また遠沈あるいは遠心分離を
必要とするものであり、その操作が非常に繁雑であるば
かりでなく、血液成分の回収効率も十分なものとは言え
ないものであった。
従って、本発明は新規な冷凍保存血液洗浄方法を提供す
ることを目的とする。本発明はまた、冷凍保存される血
液中に添加された保護液を効率よく連続的に除去する冷
凍保存血液洗浄方法を提供することを目的とするもので
ある。本発明はさらに無菌的な洗浄操作を可能とする冷
凍保存血液洗浄方法を提供することを目的とするもので
ある。
本発明はさらに血液成分の回収効率の高い冷凍保存血液
洗浄方法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記諸口的は、ハウジング内に多孔質中空糸膜を多数本
配し、該中空糸膜の内部空間をハウジングに設けられた
第1流体導入口および導出口に連通させて第1流体流通
空間を形成し、一方ハウジングの内周面と上記多孔質中
空糸膜の外面とで囲まれる空間にはハウジングに設けら
れた第2流体導入口および導出口を連通させて前記第1
流体流通空間とは区画された第2流体流通空間を形成し
てなる血液洗浄装置を複数個用い、それぞれの血液洗浄
装置の第1流体流通空間または第2流体流通空間のいず
れかを直列的に接続して血液流路を形成し、さらにこの
連続する血液流路において、該血液流路の一部を構成す
る複数の血液洗浄装置の第1流体流通空間または第2流
木流通空間のいくつかを重力方向にまた残りのいくつか
を反重力方向に配置して、該血液流路に洗浄すべき血液
を送通し、一方それぞれ独立した複数の第2流体流通空
間または第]流1水流通空間にはそれぞれ異種または同
種の洗浄液を送通して、数段階にわたる洗浄操作を連続
的に行なうことを特徴とする冷凍保存血液の洗浄方法に
より達成される。
さらに本発明の冷凍保存血液の洗浄方法において、血液
洗浄装置内に配される多孔質中空糸膜は、疎水性多孔質
中空糸膜の少なくとも内面および孔内面に親水性化合物
がγ線によりグラフトされてなる親水性薄層が形成され
てなるものである態様が好ましく示される。
(作用〉 しかして、本発明の冷凍保存血液洗浄方法は、上記した
ように、多孔質中空糸膜を多数本配してなる複数個の血
液洗浄装置の第1流体流通空間または第2流体流通空間
を直列的に接続して血液流路を形成し、さらにこの連続
する血液流路において、該血液流路の一部を構成する複
数の血液洗浄装置の第1流体流通空間または第2流体流
通空間のいくつかを重力方向にまた残りのいくつかを反
重力方向に配置して、該血液流路に洗浄すべき血液を送
通し、一方それぞれ独立した複数の第2流体流通空間ま
たは第1流体流通空間にはそれぞれ異種または同種の洗
浄液を送通するものである。
このように本発明の洗浄方法においては、血液の冷凍保
存システムにおける解凍後の保存血を、多孔質中空糸膜
を用いて洗浄するものである。すなわち、本発明の洗浄
方法においては、上記のごとき血液洗浄装置中に配され
た多数本の多孔質中空糸膜の内部空間(第1流体流通空
間)に保存血液または洗浄液を送通し、一方、該多孔質
中空糸膜の外面とハウジングの内周面とで形成される空
間(第2流体流通空間)には洗浄液または保存血液を流
して、保存血中に含まれるグリセリンなどの血液保護液
成分を中空糸膜を介して濃度差により洗浄液側に透過除
去するために、遠沈あるいは遠心分離などの繁雑でまた
血液成分に対して悪影響を及ぼす虞れのある処理を必要
とせず、簡単に無菌的かつ効率のよい洗浄処理が行なえ
ることとなるものである。
さらに血液の冷凍保存システムにおいては、保存血液中
に添加された除去されるべきグリセリン等の保護液成分
の濃度が高くかつ複数種の成分を含むものであるため、
上記したような多孔質中空糸膜を配してなる血液洗浄装
置を用いたとしても、1つの血液洗浄装置にて一種の洗
浄液を用いるのみでは、洗浄効率が悪いばかりでなく、
血液洗浄装置の有効長を大きくしても十分な洗浄がなさ
れない虞れが生じるが、本発明の冷凍保存血液洗浄方法
においては、複数個の血液洗浄装置の血液の流通する空
間(第1流体流通空間または第2流体流通空間)が、直
列的に接続されているために、第1の血液洗浄装置で処
理された血液は外部環境にさらされることなく連続的に
第2の血液洗浄装置へと送られ、第2の血液洗浄装置に
おいて処理を受けるというように、血液は順次複数個の
血液洗浄装置による数段階にわたる洗浄処理を連続的に
かつクローズドシステムで無菌的に受けることができる
ものである。なお、本発明の冷凍保存血液洗浄方法にお
いては、各血液洗浄装置における洗浄液系はそれぞれ独
立したものであるために、  ゛各装置において異なる
洗浄液を用いることが可能(もちろん同種の洗浄液を用
いることもできる。)で効率のよい洗浄処理が行なえる
ものである。
加えて、本発明の冷凍保存血液洗浄方法において、複数
個の血液洗浄装置の血液の流通する空間は、そのいくつ
かが重力方向にまた残りのいくつかが反重力方向に配置
されているために、この回路を通過する血液の流れは、
いくつかの血液洗浄装置内においては重力方向と同方向
となり、また残りのいくつかの血液洗浄装置内において
は重力方向と反対方向のものとなる。従って、この回路
内を通過する間において、血液中に含iれる赤血球、白
血球あるいは血小板などのような血球成分の見かけ重量
は、一定のものとならず、各血液洗浄装置において異な
るものとなる。驚くべきことにこのように血液成分の見
かけ重量に変動が生じるとより効率のよい洗浄がなされ
ることが明らかになったものである。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
第1図は本発明の冷凍保存血液洗浄方法における洗浄回
路の一例を示す模式図であり、また第2図は本発明の冷
凍保存血液洗浄方法において用いられる血液洗浄装置の
一例を示す概略断面図である。
本発明の冷凍保存血液洗浄方法においては、第2図に示
すように、ハウジング11内に多孔質中空糸膜12を多
数本配し、該中空糸JIK12の内部空間をハウジング
11に設けられた第1流体導入口13および導出口14
に連通させて第1流体流通空間15を形成し、一方ハウ
ジング11の内周面と上記多孔質中空糸pA12の外面
とで囲まれる空間にはハウジングに設けられた第2流体
導入口16および導出口17を連通させて前記第1流体
流通空間15とは区画された(この例においてはポツテ
ィング剤により形成される隔壁19により区画されてい
る。)第2流体流通空間18を形成してなる血液洗浄装
置10を複数個用いるものである。
このような血液洗浄装置10内に配される多孔質中空糸
膜12としては、従来より血液透析に用いられている銅
アンモニア再生セルロース膜などの親水性多孔質中空糸
膜を用いることもできるが、このような親水性多孔質膜
を用いた場合、プライミング時間を短縮するために使用
時まで血液洗浄装置内に充填される水あるいは5〜10
%グリセリン水溶液よって、あるいは該親水性多孔質中
空糸膜が保存血ないしは洗浄液と接触することによって
すぐに膨潤し、これによって多孔質膜の細孔が閉塞ない
しは縮小されてしまうために保存血中に含まれるグリセ
リンなどの保護液成分を充分に透過除去することが不可
能となる虞れ、さらにこのような親水性多孔質中空糸膜
は機械的強度などの物性の面においても十分なものでは
ないなめ、好ましくは、疎水性多孔質中空糸膜の少なく
とも内面および孔内面に親水性化合物がγ線によりグラ
フトされてなる親水性薄層が形成されてなる多孔質中空
糸膜が好ましい。
この多孔質中空糸膜において基材として用いられる疎水
性多孔質中空糸膜としては、特に限定はなく、例えばポ
リオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリ
ウレタン系、ポリ(メタ)アクリレ−1〜系、ポリ(メ
タ)アクリロニトリル系、ポリスルホン系、ポリ塩化ビ
ニル系およびこれらのポリマーブレンドなどの各種の疎
水性合成樹脂が用いられ得るが、耐γ線性、機械的強度
などの面から特にポリオレフィン系のものが好ましく、
最も好ましくはポリプロピレンである。また上記したよ
うな疎水性多孔質中空糸膜の少なくとも内面および孔内
面にγ線によりグラフトされる親水性化合物としては十
分な親水性を有し、かつ望ましくは生理的安全性の高い
ものであれば特に限定されず、例えば、メタノール、エ
タノール、グリセリンなどの水溶性アルコール類、果糖
、ブドウ糖、マンニト−ルなどの低分子量糖類、アラニ
ン、アルギニン、システィンおよび水溶性アミノ酸類、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸などのジカルボン酸類、
グリオキシル酸、ピルビン酸、アセト酢酸などのゲ[・
酸類、グリコール酸、乳酸、α−ヒドロキシ酪酸などの
ヒドロキシ酸類、アクリル酸、マレイン酸、メタクリル
酸などの不飽和カルボニル化合物およびそのすトリウム
あるいはカリウム塩類等が用いられ得るが、特に好まし
くはグリセリンである。なおグリセリンを用いる場合は
、グリセリン濃厚液を用いてもよいが、例えば5〜10
%濃度のグリセリン水溶液としてもよい。上記したよう
な疎水性多孔τ1中空糸膜の内面および孔内面にこのよ
うな親水性化合物よりなる親水性薄層を形成するには、
例えば疎水性多孔質中空糸膜の内部空間に親水性化合物
を充填し、この状態でγ線を疎水性多孔質中空糸膜に照
射すればよい。
なおγ線の照射条件としては0.1〜25JVIrad
、好ましくは2.5〜10Mrad程度であることが望
まれる。そしてγ線照射を行なった後、疎水性多孔質膜
の内部空間より該疎水性多孔質膜にグラフト結合しなか
った余分な親水性化合物を排出し、無菌の蒸留水あるい
は生理食塩水などを用いて疎水性多孔質膜の内部空間に
付着残留する親水性化合物を充分に除去することにより
所望の血液洗浄用中空糸膜が得られることとなる。さら
に、後述するように疎水性多孔質中空糸膜を血液洗浄装
置に組付けた後、上記のように親水性化合物を充填し、
装置全体に対して行なえば、同時にγ線による血液洗浄
装置の滅菌が行なえるために極めて望ましい。なお、さ
らに第1図に示すように複数個の血液洗浄装置を接続し
た回路を形成した後にこのように親水性化合物を充填し
てγ線照射を行なう操作を行なうと、同時にγ線による
該回路の滅菌が行なえるなめに極めて望ましい。なお、
このようにして形成される親水性薄層はγ線により疎水
性多孔質中空糸膜の内面および孔内面に上記のごとき親
水性化合物がグラフトされてなるものであるために、十
分な親水性を多孔質中空糸膜に付与するにも係わらず、
極めて薄く、たとえ湿潤状態にあったとしても、実質的
に疎水性多孔質膜の有する膜構造を変化させるものでは
なく、従って安定した透過性能を示すものである。
本発明の冷凍保存血液洗浄方法においては、上記したよ
うな構成を有する複数個の血液洗浄装置10は、それぞ
れの血液洗浄装置10の第1流体流通空間15または第
2流体流通空間18のいずれかが直列的に接続され、こ
れにより各血液洗浄装置10に連通ずる血液流路を形成
した一連の洗浄回路が組立てられる。
例えば第1図に示す洗浄回路においては、第2図に示す
ような構成を有する血液洗浄装置10を4つ用い、第1
の血液洗浄装置10aの第1流体導出口14aと第2の
血液洗浄装置10bの第]流体尋人口13bとを、例え
ばポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの可撓性樹脂製
の接続チューブ20aなどを用いて接続し、さらに第2
の血液洗浄装置10bの第1流体導出口14bと第3の
血液洗浄装置10cの第1流体導入口13c、第3の血
液洗浄装置10cの第1流体導出口14cと第4の血液
洗浄装置10dの第1流体導入口13dを同様に接続し
て、第1の血液洗浄装置10aの第1流体流通空間15
a、第2の血液洗浄装置]、 Obの第1流体流通空間
15b、第3の血液洗浄装置10cの第1流体流通空間
15cおよび第4の血液洗浄装置10dの第1流体流通
空間15dとが連通された血液流路が形成されている。
一方、各血液洗浄装置10a、fob、10c、10d
の第2流体流通空間18a、18b、18C118dは
それぞれ独立しており、これらは独立した4つの洗浄液
流路となる。なお、この第1図に示す態様においては、
各血液洗浄装置10a、10b、10c、10dの第1
流体流通空間15a、15b、15c、15dが連通さ
れ、多孔質中空糸膜12内部に血液を送通するものとな
されているが、各血液洗浄装置10a、10b、10C
110dの第2流体流通空間18a、18b、18c、
18dを連通し、多孔質中空糸膜外部に血液を送通する
ような構成としてもよい。また血液洗浄装置の数も必要
により増減することか当然に可能である。
本発明の冷凍保存血液洗浄方法においては、このように
組立てられた洗浄回路の連続する血液流路において、該
血液流路の一部を構成する複数の血液洗浄装置の第1流
体流通空間または第2流体流通空間のいくつかを重力方
向にまた残りのいくつかを反重力方向に配置する。しか
しながらこれは特に厳密なものではなく、血液流路にお
いて、複数の血液洗浄装置のいくつかが、残りの血液洗
浄装置に対してほぼ倒置したように配置されていればよ
い。また、この血液流路において、該血液流路の一部を
構成する複数の血液洗浄装置の第1流体流通空間または
第2流体流通空間のうち、重力方向に配されるものと、
反重力方向に配されるものどの割合は、特に限定されず
、少なくともそれぞhlつずつ存在すればよいが、望ま
しくはほぼ同数であることが望まれる。さらにその配置
順序も何ら限定されるものではなく、例えば、第1図に
示すように最初のいくつかを重力方向にまた残りのいく
つかを反重力方向に配置することも、あるいは最初のい
くつかを反重力方向にまた残りのいくつかを重力方向に
配置することも、さらには交互に重力方向と反重力方向
に配置することも可能である。
そしてこのように配置された洗浄回路の血液流路に洗浄
すべき血液を送通し、一方それぞれ独立した複数の洗浄
液流i¥8(すなわち接続されなかった第2流体流通空
間または第1流体流通空間)にそれぞれ異種または同種
の洗浄液を送通してやることで、数段階にわたる洗浄操
作を連続的に行なうことができる。例えば、第1図に示
される態様を例にとりより具体的に述べると、まず洗浄
処理に先立ち、回路全体をオートクレーブ滅菌あるいは
γ線滅菌などにより滅菌し、さらに第1の血液洗浄装置
10aの第1流体導入口13aより生理食塩水を流し、
回路全体をプライミングする。続いて、各血液洗浄装置
10a、10b、10c、10dの各第2流体導入口1
6a、16b、16C116dから所定の洗浄液を各第
2流体流通空間18a、18b、18c、18dに流入
し、各第2流体導出口17a、17b、17c、17d
より排出し続ける。なお各血液洗浄袋W10 a、10
b、10c、10dにおいて用いられる洗浄液は、必要
に応じてそれぞれ異種のものであってもあるいは同種の
ものであってもよい。そして、このように各血液洗浄装
置10a、10b、10C110dの第2流体流通空間
18a、18b、18c、18dに送通される洗浄液の
流量が、例えば10m1〜50.Q/min、より好ま
しくは100〜5β/minの範囲内の所定の流量で一
定となったところで、解凍された保存血液を第1の血液
洗浄装置10aの第1硫体導入口13aより、例えば1
0〜2000m1/min、より好ましくは20〜15
00mI/mi nの範囲内の所定の流量で血液流路に
送通する。血液流路に送通された血液は、まず第]の血
液洗浄装置10aの第1流体流通空間15a内の多孔質
中空糸膜12aの内部空間を流通する間に、該多孔質中
空糸M 12 aを介して、第2流体流通空間18aを
流通する第1の洗浄液との濃度差により該血液中に含ま
れる所定の保護液成分を所定の割合まで透過除去された
後、連通ずる第2の血液洗浄装置10bの第1流体流通
空間15bへと送られ、この第1流体流通空間15b内
の多孔質中空糸膜12bの内部空間を流通する間に、上
記と同様に該多孔質中空糸膜12bを介して、第2流体
流通空間18bを流通する第2の洗浄液との濃度差によ
り該血液中に残存する所定の保護液成分を所定の割合ま
で透過除去された後、連通ずる第3の血液洗浄装置10
cの第2流体流通空間15cへと送られる。さらに同様
にして第3の血液洗浄装置10cおよび第4の血液洗浄
装置10dにおいて、残存する保護液成分を透過除去さ
れ、このようにして4段階にわたる一連の洗浄処理を受
けて、完全に脱保護液化された血液は、第4の血液洗浄
装置10dの第1流体導出口L4dより収出され、この
後輸血の用途に供されることとなる。
本発明の冷凍保存血液洗浄方法は以−ヒのようにして実
施されるが、保存される血液成分の種類、および添加さ
れる保13消成分に応じて、用いられる洗浄液および多
孔質中空糸膜の細孔特性等を変更することにより、各種
の方法によって冷凍保存された、赤血球分画、血小板分
画、白血球分画(あるいはリンパ球分画および顆粒球分
画)、および骨髄分画などの各種成分血液の解凍後の洗
浄方法に適用することが可能である。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1 内径200μm、肉厚10μmのポリプロピレン製多孔
質中空糸膜(平均空孔径1.0μm、空孔率70%>1
0000本を、第2図に示すような血液洗浄装置10の
の円筒状のハウジング11内に配置し、両端部をポリウ
レタンポツティング材により固定してハウジング11内
に上記多孔質中空糸膜12を組付け、有効長230mm
、有効膜面積1.6m2の血液洗浄装置10を作成した
このようにして同様の構成を有する血液洗浄装置10を
4つ作成し、続いて、第1図に示すように、ひとつの装
置の第1流体導出口14a、14b、14cに次の装置
の第1流体導入口13b、13C2]、 3 dをポリ
エチレン製の接続チューブ20a、20b、20cを用
いて連結することで4つの血液洗浄装置10a、10b
、10c、10dの第1−流体流通空間15a、15b
、15c、15dが直列的に接続された洗浄回路を作成
しな。
この回路の第1の血液洗浄装置10aの第1流体導入口
13aよりグリセリンを流し、各血液洗浄装置10a、
10b、10c、10’d内の多孔質中空糸膜12の内
部空間にグリセリンを充填した。
この状態で回路全体に対しγ線を照射強度8Mradで
照射した。γ線を照射した後、系内よりグリセリンを排
除し、さらに無菌の生理食塩水を用いて充分に洗浄し、
中空糸膜に付着残留するグリセリンを除去した。(ある
いは各血液洗浄装置10a、10b、10c、10dに
グリセリンを充填し、第1流体導入口13a、]、 3
 b、13c、13dおよび導出口14a、14b、1
4c、14d、ならびに第2流体導入ロ16a、16b
、16c、16dおよび第2流体導出ロL7a、17b
、17c、17dを夫々キャップでシールし、各血液洗
浄装置10a、10b、10c、10dにγ線を照射強
度8Mradで照射して、親水化した後、無菌的に、第
1図に示すように組付けることも可能である。) このように処理された回路を用いて保存血の洗浄処理を
行なった。まず洗浄すべき保存血として、等容量のハギ
ンス液(グリセリン79%、ブドウ糖8%、果!1%、
EDTA−2すトリウム塩0゜3%)を添加され一85
℃で保存された保存赤血球濃厚液を用意し、これを40
℃で解凍した。一方、上記回路をまず、第1図に示すよ
うに第1の血液洗浄装置10aの第1流体流通空間15
aおよび第2の血液洗浄装置10bの第1流体流通空間
15bが重力方向に、一方第3の血液洗浄装置10cの
第1流体流通空間15cおよび第4の血液洗浄装置10
dの第1流木流通空間15dが反重力方向となるようよ
うに、配置した。″次いで回路全体を無菌の生理食塩水
でプライミングした後、上記回路のそれぞれの血液洗浄
装置10a、10b、10c、lOdの第2流体導入ロ
16a、16b、16c、16dより500m1/mi
nの流速で第1−表に示す洗浄液を各第2流体流通空間
18a、18b、18c、18dに流入し第2流体導出
口1.7 a、17b、17c、17dより排出し続け
た。洗浄液の流速が一定となったところで、上記のごと
く解凍された保存血400m1を上記回路中に50m1
/minの流速で第1の血液洗浄装置10aの第1流体
導入口13aより送通した。回路内を流れて第4の血液
洗浄装置10dの第1流体導出口14dより流出する洗
浄された血液を収集した。この洗浄処理に要した時間は
10分間であった。また洗浄処理前後の赤血球数を測定
することにより赤血球の回収率を求めたところ98%で
あり、また洗浄処理後の血液中に含まれるグリセリンは
O,ippmであり、実質的に完全に除去されていた。
第1表 −」[豆iM− 第1血液処理装置     50%ブドウ糖+5%果糖
液 第2血液処理装置     5%果糖液第3血液処理装
置     5%果糖液第4血液処理装置     生
理食塩液(発明の効果) 以上述べたように、本発明は、ハウジング内に多孔質中
空糸膜を多数本配し、該中空糸膜の内部空間をハウジン
グに設けられた第1流体導入口および導出口に連通させ
て第1流体流通空間を形成し、一方ハウジングの内周面
と上記多孔質中空糸膜の外面とで囲まれる空間にはハウ
ジングに設けられた第2流体導入口および導出口を連通
させて前記第1流体流通空間とは区画された第2流体流
通空間を形成してなる血液洗浄装置を複数個用い、それ
ぞれの血液洗浄装置の第1流体流通空間または第2流体
流通空間のいずれかを直列的に接続して血液流路を形成
し、さらにこの連続する血液流路において、該血液流路
の一部を構成する複数の血液洗浄装置の第1流体流通空
間または第2流体流通空間のいくつかを重力方向にまた
残りのいくつかを反重力方向に配置して、該血液流路に
洗浄すべき血液を送通し、一方それぞれ独立した複数の
第2流体流通空間または第1流体流通空間にはそれぞれ
異種または同種の洗浄液を送通して、数段階にわたる洗
浄操作を連続的に行なうことを特徴する冷凍保存血液の
洗浄方法であるので、高い洗浄効率および高い血液成分
回収率をもって、数段階にわたる冷凍保存血液の洗浄操
作を連続的にクローズドシステムで無菌的かつ容易に行
なうことができ、血液の冷凍保存システムを大きく発展
させることとなるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の冷凍保存血液洗浄方法における戦場回
路の一例を示す模式図であり、第2図は本発明の冷凍保
存血液洗浄方法において用いられる血液洗浄装置の一例
を示す概略断面図である。 10.10a、10’b、10c、10d・−血液洗浄
装置、11.lla、llb、llc、11d ・・・
ハウジング、12.12a、12b、12c。 12d=・・多孔質中空糸膜、15.15a、15b。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハウジング内に多孔質中空糸膜を多数本配し、該
    中空糸膜の内部空間をハウジングに設けられた第1流体
    導入口および導出口に連通させて第1流体流通空間を形
    成し、一方ハウジングの内周面と上記多孔質中空糸膜の
    外面とで囲まれる空間にはハウジングに設けられた第2
    流体導入口および導出口を連通させて前記第1流体流通
    空間とは区画された第2流体流通空間を形成してなる血
    液洗浄装置を複数個用い、それぞれの血液洗浄装置の第
    1流体流通空間または第2流体流通空間のいずれかを直
    列的に接続して血液流路を形成し、さらにこの連続する
    血液流路において、該血液流路の一部を構成する複数の
    血液洗浄装置の第1流体流通空間または第2流体流通空
    間のいくつかを重力方向にまた残りのいくつかを反重力
    方向に配置して、該血液流路に洗浄すべき血液を送通し
    、一方それぞれ独立した複数の第2流体流通空間または
    第1流体流通空間にはそれぞれ異種または同種の洗浄液
    を送通して、数段階にわたる洗浄操作を連続的に行なう
    ことを特徴とする冷凍保存血液の洗浄方法。
  2. (2)血液洗浄装置内に配される多孔質中空糸膜は、疎
    水性多孔質中空糸膜の少なくとも内面および孔内面に親
    水性化合物がγ線によりグラフトされてなる親水性薄層
    が形成されてなるものである特許請求の範囲第1項記載
    の冷凍保存血液の洗浄方法。
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