JPH01116549A - 写真処理液の容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、写真感光材料を現像等処理する際に用いる容
器に関し、更に詳しくは、予め写真処理液が収納されて
おり、開對してそのまま処理槽として利用され、更に利
用後に残りた廃液を廃棄するのに用いられる容器に関し
、廃液の廃棄に際し、廃液を該容器内で固化処理するこ
とが容易な容器に関する。

［従来の技術］ 一般に所謂ホーム現像と呼ばれる趣味的な少量の写真現
像では、利用後の廃液は下水に流されているが、業務用
の自動現像機から発生する廃液は、公害防止の面から自
由な廃棄が規制を受けており、例えば、ラボと呼ばれる
大型の集中処理施設では専門の処理業者に回収処理して
もらりているのが普通である。

近年、所謂ミニラボと呼ばれる比較的小型の自動現像機
から発生する廃液は、処理量により差があるが、１日当
り３０〜５０見程度であり、この量は、専門業者に回収
を委託するには少量すぎ、また、ストックしておくには
設置スペースの問題もあって多過ぎる。そこで例えば実
開昭６０−７０８４１号に示される如く蒸発乾固処理す
ること。

実開昭６１−７８４８６号に示される如く凍結処理する
等の処理対策が提案されているが、設備投資やメンテナ
ンスの点で難点がある。これらの点について詳述すれば
次の通りである。

［発明が解決しようとする問題点］ 自動現像機を１日当りの処理量が、ロールフィルム数本
〜数１０本、或いは、ディスクフィルムや歯科用Ｘ線フ
ィルム等のシート状フィルム数枚〜数ｌＯ枚と云った超
小型に設定した場合、例えばディスクフィルム１枚当り
の廃液量は約４０ｍ１程度と少量であるが、業務用に使
用する限り下水に放出することは認められず、何らかの
処理が必要であるが１例えば採算の面で専門の回収処理
業者は扱ってくれないし、定期的に回収することも繁雑
である等、少量であるが故の困難性を有している。

また、大型の自動現像機にあっては、写真処理液は自動
的に供給・排出されオペレーターの手に触れることは通
常者えられないが、超小型の自動現像機においては、特
に廃液の排出の際にオペレーターの手に触れることがあ
るものと予想され、人によってはかぶれ等を引き起こす
ことがあり、また、廃液をこぼして周囲を汚したりする
ことが予想されて、また、廃液をそのまま放置すると、
アンモニア臭、イオウ臭等の悪臭がただよい不快である
。特に、前記したような廃液の蒸発乾固処理では硫化水
素臭までも発生する欠点がみられる。

本発明は上記に鑑み、超小型の自動現像機により写真感
光材料を現像等処理する場合に好ましく適用され、廃液
の処理が極めて容易である写真処理液の容器を明らかに
することを主目的とするものであり１本発明の他の目的
ないし利益は以下の記述並びに添付の図面が明白となる
ものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の上記目的は、写真処理液収納部に近接して固化
剤収納部を設けたことを特徴とする写真処理液の容器に
より達成されるものであり、以下その詳細を添付の図面
に従つて説明する。

第１図において、１０は本発明の容器であり、区画ｆｉ
ｌｌにより処理液収納部１２と固化剤収納部１３とが形
成されている。ｒＸＩ示の容器！０は、予め処理液を収
納しておく処理液供給用の容器となると共に、写真感光
材料を浸漬処理する処理槽となるものであり、更に、廃
液パックとして利用されるものである。

処理液収納部１２は同時に処理槽となるものであるから
、処理しようとする写真感光材料の種類・形状・処理時
の姿勢・処理数量等により形状・サイズが決定される０
例えば、第１図に示す実施態様ては、仮想線で示す１枚
のディスクフィルム２゜を処理するものであり、ディス
クフィルム２ｏを回転処理するものでは、ディスクフィ
ルム２ｏの半分程度が浸漬されただけの深さがあれば足
りる。

なお、処理液収納部１２に収納される処理液は。

そのままの状態で現像等の処理に供し得る処理液である
外、濃縮液・粉体状・ゼリー状の形態て予め収納されて
提供される態様が包含される。

固化剤収納部１３には、写真処理液（廃液）を固体状若
しくはプリンないしゼリー状に固化する、例えば高吸液
性樹脂等が収納される。固化剤としては、これらの外、
セメント類、石膏等が利用される。

なお、図示しないが、処理液収納部１２の内周壁面、特
に上半部分は凹凸を形成しておくのが、固化した廃液が
容易に脱落するのを防止するのに有益である０区画壁１
１は、比較的に肉薄に形成することが、後の破壊操作に
有益である。

また、第３図に示す如く、区画壁１１に依らず、薄フィ
ルム等で構成した収納部材１４を処理液収納部１２の一
部に配置する態様も本発明に包含される。更に、第４図
に示す如く、固化剤収納部１３を処理液収納部１２の底
部に設ける態様であってもよい。

第５図〜第７図に示す如く１発色現像液（ＣＤ）、漂白
定着液（ＢＰ）、安定化液（ＳＴ）をキットとして用意
する態様も本発明に包含され、これらの態様の場合、図
示の如く、区画壁１１をはさんで固化剤収納部１３が様
々の態様で配置され、これらの配置態様には限定がない
０例えば第８図及び第９図に示す如く、ディスクフィル
ム２０を水平状態の姿勢で処理する態様の場合には、処
理液収納部１２の周囲に固化剤収納部１３を設けるもの
であってもよい。

本発明の容器においては、処理液収納部１２と固化剤収
納部１３とには、それデれ写真処理液及び固化剤が収納
され、その上面が、第１図において仮想線て示す如く、
シール材等によりシールされた状態て提供され、処理に
際しては、シール材を取り除いた上で処理部に供給され
、写真感光材料を浸漬処理した後、区画壁１１を例えば
カッター等により切除すれば、固化剤が写真処理液と混
合してこれを固化することになる。

なお、容器１０、区画壁１１、固化剤収納部材１４を形
成する材質は特に限定はないが、充填ないし収納する写
真処理液の化学的変化を起こすような材質のものや、ｓ
化による劣化を防止するため酸素透過率の低いものであ
り、処理時の温度に耐える耐熱性を有する各種合成樹脂
等が好ましく用いられる。全部或いは一部に金属・ガラ
ス等を利用する態様も包含される。

［発明の効果］ 本発明の容器によれば、写真処理液収納部に隣接して固
化剤収納部が用意されているので、それぞれに、予め写
真処理液並びに固化剤を収納しておけば、処理完了後、
区画壁を切除するだけで容易に廃液と固化剤とが混合し
て廃液の固化が行われるので、頭記した目的の達成が可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す斜視図、第２図は第１
図■−■線断面図、第３図及び第４図は他の実施例を示
す断面図、第５図〜第７図は同じく平面図、第８図は更
に他の実施例を示す斜視図、第９図は第８図ＩＸ−ＩＸ
線の断面図である。 図中において、各符号は下記を指示する。 ｌＯ：　　容器 １１：　　区画壁 １２：　　写真処理液収納部 １３：　　固化剤収納部 １４：　　固化剤収納部材 特許出願人　　　コ　ニ　カ　株　式　会　社代　理　
人　　　弁理士　　坂　口　信　間第　　１　　図 第３図 第　　２　図 第　４　図 １４：　　固化剤収納部材 ２０：　　ディスクフィルム

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）写真処理液収納部に近接して固化剤収納部を設け
   たことを特徴とする写真処理液の容器。
2. （２）写真処理液収納部が複数個用意されていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の写真処理液の容
   器。
3. （３）写真処理液収納部並びに固化剤収納部が一体的に
   形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の写真処理液の容器。