JPH01115790A - 自転車用フレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、複数のフレームパイプを継手によって結合し
て形成される自転車用フレームに関するものである。

（従来の技術） 近時、軽量かつ高強度、高剛性の自転車用フレームが要
求されており、その結果各方面で新規な自転車用フレー
ムの開発努力がなされている。

これらの新しい自転車用フレームの一つとして例えば、
クロモリ鋼管製で肉厚を段階的に薄くなるように加工し
たダブルバチラドチューブを継手を介してロウ接して形
成するクロモリフレームがある。また近年さまざまな新
素材と接合技術が急速に進展するに及んで自転車用フレ
ームにも、これらの技術が応用されるようになった結果
、高力アルミ合金製やＣＦＲＰ　（炭素繊維強化樹脂）
製のように軽量で強度・剛性もクロモリフレームと同等
以上のものも商品化されるようになってきた。

（発明が解決しようとする問題点） 上述のように軽量で強度および剛性が高い自転車用フレ
ームとしては、前記したクロモリ鋼管製のクロモリフレ
ームおよび高力アルミ合金製やＣＦＲＰ製のフレームが
あるが、これらのフレームは、パイプ素材の硬度が低い
ためきずがつきやすい上に、高価格の割に商品価値を永
く維持できないという欠点があった。

（問題点を解決するための手段） 上述の問題点を解決するため本発明にふいては、複数の
フレームパイプを継手によって結合して形成される自転
車用フレームにおいて、１本以上のフレームパイプの一
部もしくは全部に透明または半透明のセラミックス管ま
たはガラス管を使用し、これらを結合して自転車用フレ
ームを構成する。

（作　用） 本発明は上述のように自転車用フレームパイプの素材と
して、強度・剛性・硬度ともに高い特性を備えたセラミ
ックス管またはガラス管を使用するようにしたから、軽
量かつ高強度・高剛性の上にきすがつきにくい自転車用
フレームを提供することができる。さらに前記セラミッ
クス管またはガラス管に透明または半透明のものを使用
することにより、従来具られなかった美麗な外観や装飾
的効果を発揮することができる。

（実施例） 以下、図面について本発明の詳細な説明する。

図中１は自転車フレームの上パイプ、２は下パイプ、３
は立パイプ、４はバックホーク、５はチェンステー、６
はへラドラグ、７はシートラグ、８はハンガーラグ、９
はバック爪である。

第１図は本発明の第１実施例を示すもので、この場合は
上パイプ１、下パイプ２、および立パイプ３を透明のセ
ラミックス管で形成する。

なおこれらのパイプ１．　２．　３の素材としては、ガ
ラス管を使用してもよく、また半透明のものでもよい。

第１図中の１０は上バイブ１に付したトレードマークの
一例を示すもので、これはパイプの外面および内面のい
ずれに設けてもよい。

また第２図は立バイブ３の上部３ａをアルミ合金製パイ
プとすると共に、下部３ｂを高強度のガラス管としたも
のである。

また第３図は透明の上パイプ１の内部に装飾物としてカ
ラーリボン１１を挿入したものである。

さらに第４図の実施例は、透明の上バイブ１の前端部の
外面にアルミ箔１２を被着させて、その部分の上パイプ
１を不透明にすると共に、透明の下パイプ２の上端部の
外面にアルミ箔１２を被着させて、その部分の下パイプ
２を不透明にしたものである。

フレームの軽量化ということを基本においたとき、機械
的性質の異なる各材料の強度・剛性を比較するには、単
位重量あたりの強度・剛性を比較しなければならないが
、さら１こ詳しくいうと、自転車用フレームはラーメン
構造であるため、各フレームパイプにかかる主要な力は
曲げモーメントであり、したがって同一重量当たりの曲
げ強さ＝比曲げ強さ、同一重量あたりの曲げ剛性＝比曲
げ剛性、の比較検討が重要となる。

第５図のグラフは、各材料について代表的な機械的特性
値をもつものを選んで、比曲げ強さ、比曲げ剛性、硬さ
を求めて順番にならべたものである。

ＣＦＲＰは比曲げ強さ、比曲げ剛性で他の材料に比べ抜
群に優れているが、硬さは最低となっている。

アルミナおよびサイアロンは硬さは抜群、比曲げ剛性も
優秀だが、比曲げ強さはクロモリ鋼と同程度となってい
る。

高強度ガラスは強さ・剛性・硬さともに優秀である。

また第６図の表はセラミックスガラスの透光性をまとめ
たものである。

高強度ガラスは透明、アルミナ・サイアロンは半透明、
ジルコニアはほとんど不透明だが、Ｙ２Ｏ３の添加量を
増して安定化ジルコニアになると透明になる。ただし、
この場合は機械的特性が悪化する。

本発明のフレームパイプとして使用するセラミックス管
またはガラス管の素材は前述したように、強度・剛性・
硬度の各特性に優れ、さらに透光性を持つ必要がある。

現在これらの特性を満たすものとしてアルミナ・サイア
ロン・ジルコニア・高強度ガラス等をあげることができ
る。

これらの素材によって成形されたパイプは継手によって
他のフレームパイプと接着接合するため両端部に研削・
前処理等必要な処置が施される。

接着の際、フレームパイプはその内周が継手の外周に当
接するようにしてもよいし、逆にフレームパイプの外周
が継手の内周に当接するようにしてもよい。

継手の材質は特に問わないため、既製のアルミ軽合金製
の継手を使用してもよいし、新たにセラミックス製等の
継手を製造して使用することもできる。

接着方法としては、一般的には有機接着剤を用いるが、
セラミックスまたはガラスに特有の方法として低融点ガ
ラス法やメタライズ／金属ソルダー法等も必要に応じて
採用することができる。

（発明の効果） 本発明では、フレームパイプに透明または半透明で硬度
の高い素材を使用するようにしたから、従来にない高い
装飾的効果が得られるような構成が可能となった。すな
わち、従来塗装や転写等によってフレームパイプの外周
面に形成していた模様や文字を外周面のみでなく、内周
面にも形成することができるため、耐久性がおおいに向
上するうえ、裏面に形成された模様との重層的な美的効
果を発揮することもできる。

また、フレームパイプ内にさまざまな形状・色彩をもつ
装飾物を内装することにより、まった（新しい外観を呈
する自転車用フレームを提供することもできる。

さらに、透明のセラミックス管またはガラス管を使用す
るときには、その内外面に研削・塗装を施したり、フィ
ルムを貼付したり、またはセラミックス管またはガラス
管自体に添加剤で着色するなどの手段によって、管の一
部を半透明または不透明にすることができるから、これ
により、多様な模様や文字を表現することもできる。

その他の効果としては、接着面が目視で確認できるため
、接着作業条件を適正に管理して、高品質の接着とする
ことができる。

また表面の硬さが高いので、保護皮膜は不要であり、パ
イプが透明な場合は、ブレーキワイヤー等をフレームパ
イプ内に挿通する作業が容易になる。さらに、光弾性を
利用してフレームの応力評価も容易にできるという効果
も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自転車用フレームの一実施例を示す側
面図、 第２図は他の実施例を示す側面図、 第３図および第４図はさらに他の実施例を示す部分図、 第５図および第６図は説明用の図表である。 １・・・上パイプ　　　　２・・・下バイブ３・・・立
パイプ　　　　４・・・バックホーク５・・・チェンス
テ−６・・・ヘッドラグ７・・・シートラグ　　　訃・
・ハンガーラグ９・・・バック爪１０・・・トレードマ
ーク１１・・・カラーリボン（装飾物） １２・・・アルミ箔 特許出願人　　　ブリデストンサイクル株式会社第１図 第２図 （）　　　　　　　　　　　　　　へ 第５図 ｒ仁曲１ｔ″強さ　　　　　　　　　　　　　比ｄＵボ
酔１七Ｅ　　　　　　　　　　　　　　　石更　さ第６
図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数のフレームパイプを継手によって結合して形成
   される自転車用フレームにおいて、１本以上のフレーム
   パイプの一部もしくは全部を透明または半透明のセラミ
   ックス管またはガラス管により形成したことを特徴とす
   る自転車用フレーム。 ２、透明または半透明のセラミックス管またはガラス管
   から成るフレームパイプにおいて、その内外面に模様ま
   たは文字を付したことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の自転車用フレーム。 ３、透明または半透明のセラミックス管またはガラス管
   から成るフレームパイプにおいて、その内部に装飾物を
   挿入したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   自転車用フレーム。 ４、透明のセラミックス管またはガラス管から成るフレ
   ームパイプにおいて、その表面または内面の一部または
   全部を半透明または不透明にしたことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の自転車用フレーム。