JPH0111319Y2 - - Google Patents

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JPH0111319Y2
JPH0111319Y2 JP1983015493U JP1549383U JPH0111319Y2 JP H0111319 Y2 JPH0111319 Y2 JP H0111319Y2 JP 1983015493 U JP1983015493 U JP 1983015493U JP 1549383 U JP1549383 U JP 1549383U JP H0111319 Y2 JPH0111319 Y2 JP H0111319Y2
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oil
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、線材例えば溶接用ワイヤの外周面
に薄油膜を形成する静電塗油装置の改良に関す
る。
溶接用ワイヤは近年その成形最終工程において
巻取ドラムに巻取る前に防錆あるいは溶接機への
送給を良好に行なう潤滑等の目的でワイヤ外周面
に油剤粒子の薄油膜を静電気によつて塗着させて
いる。
静電気を利用して薄油膜を塗着させる理由は、
従来の油を含浸させた繊維中を通過させる等の塗
油装置ではワイヤ外周面に均一な油膜を形成する
ことが困難であり、溶接機への送給時にワイヤ案
内体等との摩擦抵抗が増大して送給不能となり、
又均一な油膜を形成しようとすれば、塗油量が多
くなつて溶接機への送給ローラ等に油が付着して
スリツプを生じ送給不能となつたり、溶着金属中
の拡散性水素が増大して溶接不良を生じる等の不
都合があり、これに対して静電塗油においては少
量で均一な薄油膜を形成することができ、油消費
量が少量で済む利点があるからである。
特に、油剤を予め霧化しておき、この霧化油剤
粒子を搬送用気流中に浮遊させて該気流と共に荷
電用電極を有するイオナイザへ送給し、イオナイ
ザにより荷電して線材へ向けて噴出させることに
より線材の均一塗油を行なう装置は、油剤を静電
噴霧機から直接線材に向けて吹き付けて線材の静
電塗油を行なう装置と比較しても、線材へ向けて
噴出される霧化油剤粒子中に粗い粒子が混入して
おらず極く微細な微粒子のみから成つているの
で、線材表面に極薄油膜を形成する上で非常に優
れている。
ところで、斯種静電塗油装置は、線材の製造ラ
インに組み込まれて使用されるので、装置全体が
小型であることが要請され、殊に作業性や保守点
検作業性の観点から線材の移送経路と直交する装
置の幅を狭くすることが要求されている。同時に
装置小型化の観点から霧化油剤粒子を発生させる
為の霧化チヤンバーも、装置本体内に一体的に組
込むことも要求されている。
然しながら、斯種静電塗油装置においては、霧
化チヤンバー内で多量の霧化油剤粒子を発生させ
る必要性から多数の霧化ノズルを必要とし、必然
的にこれら多数の霧化ノズルは、装置の長手方
向、即ち線材の移送経路と平行な方向に沿つて霧
化チヤンバー内に順次配設されることとなる。従
つて、霧化ノズルの噴射方向は線材の移送方向と
直角方向、即ち装置の幅方向を向くこととなり、
この状態においては装置の幅を狭くするには一定
の限度がある。即ち、霧化ノズルからの霧化油剤
粒子は、霧化チヤンバー内で装置の幅方向の壁面
に向けて噴射されることになるが、霧化ノズルの
噴射口と対向する壁面との距離(間隔)が必要以
上に短かくなると、一旦霧化ノズルから噴射され
てせつかく微粒化した霧化油剤粒子の大部分が、
対向する壁面と衝突して壁面で液膜化して流下し
たり、壁面で反発された粒子と壁面に向かう粒子
とが衝突して結合し粒子径が大きくなつたりした
りして、所望径や所望量の霧化油剤粒子を得るこ
とができない。従つて静電塗油装置の幅を狭くす
ることができず、小型化の要求に応え得ないもの
であつた。
叙上に鑑み本考案は、油剤霧化ノズルを対向す
る壁面に対して傾斜させることによつて所望の霧
化距離を確保して霧化油剤の微粒子化を維持しな
がら霧化ノズルと対向壁面との間隔を狭くして装
置全体の幅を狭くし得る新規な静電塗油装置を提
供することを目的とする。
本考案は、装置本体内の霧化チヤンバー内に配
設された霧化ノズルによつて油剤を予め霧化して
霧化油剤粒子を形成し、該霧化油剤粒子を搬送用
気流によつて霧化チヤンバーから高電圧が印加さ
れた荷電用電極を有するイオナイザ内に送給し、
該イオナイザ内を通過中に荷電された霧化油剤粒
子を線材に向けて噴出させることにより、所要速
度で移送される線材に所望量の油剤粒子を静電塗
着させる静電塗油装置において、前記霧化ノズル
が、その噴射方向を前記霧化チヤンバーの対向壁
面に対して傾斜して配設して構成されるものであ
る。
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。
第1図は本考案による静電塗油装置を示す縦断
面図、第2図及び第3図はそのA−A線及びB−
B線上の断面図である。
図中、1は溶接用ワイヤ2が水平方向に送入ガ
イド3及び排出ガイド4を通じて走行搬入出され
る接地されたケース体であつて、下部に貯油槽5
及び霧化チヤンバー6が配設されている。貯油槽
5内には温度制御回路TCによつて温度制御され
たヒータHが配設され、外気温の変化による油剤
の粘度変化を防止すると共に粘性の高い油剤を加
温して流動化させるようにしている。
7はケース体1の前面板8に沿つて霧化チヤン
バー6内に多数並列して配列された霧化ノズルで
あつて、第5図に示すように電磁開閉弁9、圧力
調節弁10を介装した圧縮空気供給管11を通じ
て供給された圧縮空気によつて貯油槽5内の液状
油剤をサクシヨンストレーナ12を介して吸引し
油剤を微粒子化させて噴霧し、霧化チヤンバー6
内に多量の霧化油剤粒子を充満させる。各霧化ノ
ズル7は、その噴射方向を第3図に示すように対
向するケース体1の後面板13に対して水平面内
で後面板13と直交する垂直面から所要角度好ま
しくは30゜〜70゜傾斜されて配設され、霧化チヤン
バー6内の左半部の各霧化ノズル7が反時計方向
に傾斜されかつ右半部の各霧化ノズル7が時計方
向に傾斜されている。この場合霧化ノズル7の油
剤噴射口14とそれに対面する後面板13との距
離lが所望径の微細霧化油剤を形成するに必要な
最短長さに選定され、従つて、霧化ノズル7と後
面板13との最短距離は上記距離l以下とするこ
とができる。
15は搬送用空気導入管であつて、第5図に示
すように風量調整用ダンパ16を介して送風機1
7に接続され、この導入管15を通じて搬送用空
気が霧化チヤンバー6内に導入される。18は導
入管15の上部に配設されたバツフル板であつ
て、ケース体1の後面板13から前下りに傾斜延
長されており、霧化ノズル7から霧化された油材
粒子のうち比較的粗い粒子が後述するイオナイザ
中に直接搬送されない様に規制している。このバ
ツフル板18は通常は平板で構成されているが、
パンチングメタル等の通気性板を適用しても良
い。
20はバツフル板18の上部に所要間隔を保つ
て配設されたイオナイザであつて、ケース体1の
前面板8に固設された溶接用ワイヤ2と平行な長
孔22を穿設した水平板23とその後端縁から下
方に延長され後面板13に固着された通油孔24
を有する傾斜板25とからなる台板26上に形成
されている。イオナイザ20は、第4図を参照し
て明らかな如く、長孔22を通じて供給される霧
化油剤粒子を案内する一対の霧化油剤案内壁27
と、この案内壁27間に上下2段に張設されたイ
オナイザ電極28とから構成され、イオナイザ電
極28に印加される高電圧によつて霧化油剤粒子
を荷電する。この場合霧化油剤案内壁27はその
溶接用ワイヤ2と近接対向する上端部に形成され
た油剤粒子噴出口29が上部に行くに従い徐々に
幅狭とされて先細形状に選定されかつ両側部が密
閉されており、粒子径の粗い油剤粒子はイオナイ
ザ20中で集塵捕捉され粒子径の極めて細かい荷
電油剤粒子のみが側方に漏れることなく溶接用ワ
イヤ2に集中的に噴射されるように構成されてい
る。
30はイオナイザ20と溶接用ワイヤ2を挾ん
で対向配設された対流用フードであつて、断面逆
U字状に形成され、その中央底部がケース体1の
上面板31に配設されたデミスター32を収納す
る取付板33の下面に取付けられていると共に下
端側縁が霧化油剤案内壁27の傾斜板との間に油
剤粒子通路34を形成するように末広がりに傾斜
されている。
35は対流用フード30内に溶接用ワイヤ2と
平行して配設された追込電極であつて、高電圧が
印加され対流している油剤粒子を溶接用ワイヤ2
上に沈着させる。
第5図は外部装置との接続関係を示す模式的系
統図であり、図中36はデミスター32に接続さ
れた余剰霧化油剤を捕集する捕集装置、37はイ
オナイザ電極用高電圧発生器、38は追込電極用
高電圧発生器、39は油温計、40は液面計、4
1は液面下限検出用リミツトスイツチである。
次に以上の本案装置の動作を第5図を参照して
説明する。
先ず、ケース体1内に溶接用ワイヤ2を搬入ガ
イド3及び排出ガイド4を通じて挿通する。次い
で圧縮空気供給管11に介装された電磁弁9を開
くことによつて各霧化ノズル7に圧縮空気を供給
して油剤を微粒子に霧化させる。これと同時に送
風機17を駆動して所要風量の搬送用空気を霧化
チヤンバー6内に供給すると共に高電圧発生器3
7及び38から高電圧を発生させこれらを夫々イ
オナイザ電極28及び追込電極35に印加する。
この状態で溶接用ワイヤ2を所要速度で移送さ
せると、霧化ノズル7によつて霧化された油剤粒
子のうち比較的微細な粒子が搬送用空気導入管1
5から導入される搬送用空気及び霧化ノズル7を
通じて導入される圧縮空気によつてバツフル板1
8及びケース体1の前面板8間の通路を通り長孔
22を通じてイオナイザ20内に導入される。
イオナイザ20内に導入された比較的微細な油
剤粒子はイオナイザ電極28によつて一様に荷電
されると共に一部は霧化油剤案内壁27に捕集さ
れる。そして捕集されずに残つた超微細油材粒子
が霧化油剤案内壁27の噴出口29から溶接用ワ
イヤ2に集中的に噴射され、追込電極35の作用
と相まつて溶接用ワイヤ2に効率良く均一に沈着
し、溶接用ワイヤ2に極めて薄い油膜が形成され
る。
イオナイザ20から噴射された荷電油剤粒子中
溶接用ワイヤ2に吸着されずに残つた荷電油剤粒
子は対流用フード30内に導入され搬送気流によ
つて一旦対流用フード30内を上昇してから再び
フード30内壁に沿つて下降して溶接用ワイヤ2
側に向う。この際に油剤粒子が追込電極35によ
つて再荷電され、この下降した荷電粒子により、
溶接用ワイヤ2の近傍の荷電油剤粒子密度を増大
させて所要値に安定に維持し、溶接用ワイヤ2の
上面側への荷電油剤粒子の沈着を補助し、その後
沈着しなかつた余剰油剤粒子は通路34を通りデ
ミスター32を通じて捕集装置36において捕集
される。
なお、上記実施例において、霧化ノズル7の後
面板13に対する傾斜は、水平面内で傾斜させる
場合に限らず垂直面内さらには3次元的に傾斜さ
せても良いこと勿論である。
又本考案は溶接用ワイヤに限らず、他の任意の
線材に塗油膜を形成する場合に適用し得る。
以上のように本考案によれば、油剤を霧化させ
る霧化ノズルが、その噴射方向を霧化チヤンバー
の対向壁面に対して傾斜して配設されているの
で、霧化ノズルと対向壁面との間隔、即ち霧化チ
ヤンバーの幅を狭くしても、霧化ノズルの噴射口
から噴射された霧化油剤粒子が対向壁面と衝突し
て液膜化したり粒子同志が衝突して粗大化するこ
とがなくなり、霧化チヤンバー内に充分量の微粒
子化した霧化油剤粒子を充満させることができ、
従つて、線材の移送経路と直行する装置の幅を狭
くすることができ、装置全体を小型化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一例を示す縦断面図、第
2図及び第3図は夫々そのA−A線及びB−B線
上の断面図、第4図はイオナイザの一例を示す斜
視図、第5図は本考案装置の模式的系統図であ
る。 1……ケース体、2……溶接用ワイヤ、6……
霧化チヤンバー、7……霧化ノズル、17……送
風機、20……イオナイザ、28……イオナイザ
電極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 装置本体内の霧化チヤンバー内に配設された霧
    化ノズルによつて油剤を予め霧化して霧化油剤粒
    子を形成し、該霧化油剤粒子を搬送用気流によつ
    て霧化チヤンバーから高電圧が印加された荷電用
    電極を有するイオナイザ内に送給し、該イオナイ
    ザ内を通過中に荷電された霧化油剤粒子を線材に
    向けて噴出させることにより、所要速度で移送さ
    れる線材に所望量の油剤粒子を静電塗着させる静
    電塗油装置において、前記霧化ノズルが、その噴
    射方向を前記霧化チヤンバーの対向壁面に対して
    傾斜して配設されていることを特徴とする線材の
    静電塗油装置。
JP1549383U 1983-02-07 1983-02-07 線材の静電塗油装置 Granted JPS59123563U (ja)

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JP1549383U JPS59123563U (ja) 1983-02-07 1983-02-07 線材の静電塗油装置

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JPS59123563U JPS59123563U (ja) 1984-08-20
JPH0111319Y2 true JPH0111319Y2 (ja) 1989-04-03

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5939356A (ja) * 1982-08-28 1984-03-03 Nippon Ranzubaagu Kk 線状体用静電塗布装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5939356A (ja) * 1982-08-28 1984-03-03 Nippon Ranzubaagu Kk 線状体用静電塗布装置

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JPS59123563U (ja) 1984-08-20

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