JPH0111029Y2

JPH0111029Y2 -

Info

Publication number: JPH0111029Y2
Application number: JP15227986U
Authority: JP
Priority date: 1986-10-02
Filing date: 1986-10-02
Publication date: 1989-03-30
Also published as: JPS6358583U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、粉体、流動体などの被撹拌物、と
くに菓子原料の小麦粉、砂糖、水などの被撹拌物
を撹拌するためのミキサに関するものである。

（従来の技術）従来のこの種のミキサは、ミキサ本体と撹拌槽
とが一体に構成されていた。したがつて、撹拌を
終えた撹拌槽内の被撹拌物は、いつたん、端貯蔵
槽に移し替えられて次工程へ送られていた。

又、ミキサ軸が上下方向に取付けられて、撹拌
翼が被撹拌物を横方向に撹拌する縦型と、ミキサ
軸が横方向に取付けられて、被撹拌物を上下方向
に撹拌する横型とがあつた。

（考案が解決しようとする問題点）ミキサ本体と撹拌槽が一体であるため、被撹拌
物を撹拌槽から、貯蔵槽へ移し替えるのには手間
がかかるうえ、撹拌槽の清掃も極めて面倒であ
る。しかも、貯蔵槽へ移し替えられた被撹拌物を
長時間放置しておくと、被撹拌物の内容の比重差
により、比重の大きいものが沈澱する。このた
め、再撹拌しなければ次工程へ送ることができな
いが、この再撹拌の際にも、貯蔵槽内の被撹拌物
を撹拌槽へ移し替える手間がかかる欠点があつ
た。

又、縦型のミキサは、被撹拌物を横方向にはよ
く撹拌するが、上下方向の撹拌は、内容物の比重
差もあつて十分でなかつた。反対に横型は、上下
方向にはよく撹拌するが、上下方向の撹拌は不十
分であつた。

（問題点を解決するための手段）この考案は、前記の欠点を解消することを目的
とするもので、次のような構成を有するものであ
る。

即ち、台座の一側上に、底部に同一円周上に複
数のキヤスタを配設した台車を設ける。台車上に
載置される撹拌槽を、開閉部を閉めることにより
抱き抱えて固定し、開閉部を開くことにより取り
出し可能な撹拌槽枠を、台座の他側上に立設した
機枠から台車上方に延出する撹拌槽受けアームに
よつて、回転自在に支持させる。そして、撹拌槽
回転手段と、撹拌槽内の被撹拌物を斜心回転して
撹拌する撹拌翼を有する撹拌手段とを設ける。

（作用）開閉部を開くことによつて、被撹拌物を収容し
た撹拌槽を台車上に載置し、開閉部を閉めて撹拌
槽枠に固定する。又は、撹拌槽を開閉部を閉める
ことによつて、撹拌槽枠に固定し、被撹拌物を撹
拌槽に収容する。

撹拌槽は、底部に同一円周上に複数のキヤスタ
が配設された台車に載置され、かつ撹拌槽を固定
した撹拌槽枠は、撹拌槽受けアームによつて回転
自在に支持されているので、撹拌槽回転手段によ
り撹拌槽は回転する。

又、撹拌手段の撹拌翼は、撹拌槽内の被撹拌物
を斜心回転して撹拌し、撹拌槽自体も回転するの
で、被撹拌物を上下、横方向によく撹拌する。

撹拌後は、開閉部を開いて撹拌槽を取り出すこ
とができる。

（効果）撹拌槽とミキサ本体が一体でないため、撹拌を
終えた撹拌槽を貯蔵槽として使用できるので、移
し替えの手間が省けるうえ、清掃、再撹拌も容易
である。

又、据付スペースが小さく、軽量であるため、
移動が簡単にでき、移動跡を清掃しやすく衛生的
である。

撹拌翼は斜心回転し、撹拌槽自体も回転するの
で撹拌効率が非常によい。

さらに、市販の漬物用などのプラスチツク容器
を撹拌槽に使用できるので安価である。

（実施例）第１図ないし第５図に於いて、１は台座で、こ
の台座の前部に載置される台車２を出し入れし易
いように、前端部（図面では左端部）には傾斜が
設けられている。台車２の底部には、４個のキヤ
スタ３が同一円周上に配設されており、表面には
ストツパ４が突設されている。

５は機枠で、台座１の後部に立設されており、
減速機付きモータＭを内蔵する。モータＭの上方
へ突出するモータ軸には、チエンホイル６と、ジ
ヨントで連結された一組の下部シヤフト７ａ，７
ｂとが取付けられている。８は上部シヤフトで、
一組の傘歯車９，９を介して下部シヤフト７ｂに
接続され、50度の角度で台座１側へ斜降して取付
けられている。もとよりこの角度は任意であり、
撹拌槽２１の直径、深さなどにより適宜選択でき
る。

１０は撹拌用シヤフトで、前記上部シヤフト８
の先端に着脱自在に取付けられ、先端部には撹拌
翼１１が取付蹴られている。したがつて、撹拌翼
１１は、後述の撹拌槽２１内で斜心回転して撹拌
効率を高めることができる。なお、実施例のよう
に構成すれば、機枠５側の機械部分が撹拌槽の上
方に位置しない結果、油、塵などが撹拌槽内に落
下しないので、衛生的である。

１２は撹拌槽枠で、固定部１２ａと、固定部１
２ａにピン１３により開閉自在に連結された開閉
部１２ｂとで構成されている。したがつて、第２
図中の想像線で示すように、ピン１３を軸とし
て、開閉部材１２ｂを開くことができる。この撹
拌槽１２は、第３図のように、断面が逆Ｌ字状に
形成されており、内面には、ゴムなどの弾性材を
用いた緩衝部材１４が取付けられて、撹拌槽を開
閉部１２ｂを閉めることによつて固定したとき、
撹拌槽のスリツプを阻止するとともに、撹拌槽を
傷つけないようしてある。又、外面には、チエン
１８歯合する突起１５が複数個配設されている。

この撹拌槽１２は、水平に外方へ突出する外縁
部１２′に於いて、機枠５両側から台座１上方へ
延出する、撹拌槽受けアーム１６上に取付けた４
個のローラ１７により、回転自在に支持されてい
る。

１８はチエンで、挿抜自在な連結ピン１９によ
り連結、解除自在であり、前記チエンホイル６と
撹拌槽枠１２の突起１５に掛回されている。

上記構成から、被撹拌物を収容した撹拌槽２１
を、撹拌槽枠１２に固定して、モータＭを駆動す
れば、撹拌翼１１は撹拌槽内を斜心回転する。撹
拌翼１１と連動して、チエン１８によつて撹拌槽
枠１２も回転し、撹拌槽２１は台車２上を回転す
る。

なお、撹拌槽枠１２外周にチエンホイルを取付
けることも可能であるが、構成が複雑となる。
又、撹拌槽回転手段として、歯車装置を使用する
ことも可能であるが、撹拌槽が外側（機枠と反対
側）へ力を受けるので、ストツパなどを別途設け
なければならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部欠截側面図、第２図は要部平面図
である。第３図は撹拌槽枠を撹拌槽受けアームで
回転自在に支持させる状態を示す断面図である。
第４図は、撹拌槽枠に於ける固定部と開閉部との
当接部分の平面図、第５図は固定部と開閉部との
連結部分の平面図である。１……台座、２……台車、３……キヤスタ、５
……機枠、６……チエンホイル、１０……撹拌用
シヤフト、１１……撹拌翼、１２……撹拌槽枠、
１２ｂ……開閉部、１５……突起、１６……撹拌
槽受けアーム、１７……ローラ、１８……チエ
ン、１９……連結ピン、Ｍ……モータ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 台座の一側上に、底部に同一円周上に複数の
キヤスタを配設した台車を載置し、台車上に載
置される撹拌槽を、開閉部を閉めることにより
抱き抱えて固定し、開閉部を開くことにより取
り出し可能な撹拌槽枠を、台座の他側上に立設
した機枠から台車上方へ延出する撹拌槽受けア
ームによつて、回転自在に支持するとともに、
撹拌槽枠回転手段と、撹拌槽内の被撹拌物を斜
心回転して撹拌する撹拌翼を有する撹拌手段と
を設けてなる撹拌槽を着脱できるミキサ。 (2) 撹拌槽回転手段と撹拌手段とが、ともに機枠
内の同一駆動源によつて連動して駆動され、か
つ撹拌槽回転手段は、駆動源に取付けたチエン
ホイルに掛回されて連結、切り離し自在なチエ
ンを、撹拌槽枠に設けた複数の突起に歯合させ
てなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の撹
拌槽を着脱できるミキサ。