JPH01105508A

JPH01105508A - 変圧器

Info

Publication number: JPH01105508A
Application number: JP26169487A
Authority: JP
Inventors: Tsuneji Teranishi; 常治寺西
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1987-10-19
Filing date: 1987-10-19
Publication date: 1989-04-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は主変圧器と負荷時電圧調整器（以後ＬＶＲと称
す）とで構成される変圧器に係り、特にタップ巻線の耐
サージ性を改善した変圧器に関する。

・（従来の技術）従来の中性点側にタップ巻線を設けた変圧器の構成を第
２図によって説明する。一次巻線３．二次巻線４．三次
巻線５を備えた主変圧器１および主変圧器１内の一次巻
線３に、この中性点側端子Ｐを介して直列に接続される
タップ巻線６と主変圧器１内の三次巻線５と並列に接続
されて前記タップ巻線を励磁する励磁巻線７と負荷時タ
ップ切換器とを備えたＬＶＲ２とによって、単相変圧器
が構成されている。このような主変圧器とＬＶＲを別タ
ンクで構成する方式は、輸送−ヒの制約や、タップ切換
器の故障に際しても主変圧器単独で運転できるという信
頼性の面から、しばしば採用されてきた。

（発明が解決しようとする問題点）従来、変圧器巻線を雷サージから保護するための避雷器
は変圧量の高圧側線路鶴子即ち一次巻線のＵ端子あるい
は二次巻線のＵ端子には設置されるものの変圧御巻線内
部の電位振動に対しては線路端の避雷器が十分々働きを
するとき限らない。

即ち、変圧器端子に振動性サージが侵入した場合、その
サージレベルが避雷器の保護レベル以下であっても、サ
ージの振動周波数と変圧器巻線の固有振動周波数が一致
すると、巻線が共振し、巻線内部に過大な電圧を発生さ
せ、絶縁破壊に至るという恐れがある。これらの事故例
によれば、事故の原因は、特にタップ巻線の共振による
ものが多い。

その理由は、高電圧の主巻線は一般に耐雷形の設計をさ
れ、振動しにくい構造となっているのに対し、タップ巻
線は元々構造が複雑であるため耐サージ特性をよくする
のが困難であることやタップ巻線の固有振動周波数が系
統から侵入する振動性サージの振動周波数範囲に入りや
すいことなどが挙げられる０例えば、第２図の例におい
ては、タップ巻線６の共振現象が発生すると、主変圧器
１内の一次巻線３と、ＬＶＲＺ内のタップ巻線６の接続
点Ｐの電位が異常に上昇し、Ｐ−点につながるリード線
あるいはタップ巻線６自身、負荷時タップ切換器内での
絶縁破壊事故に至る恐れが生じる。

このため、従来、タップ巻線に並列に非直線抵抗素子を
接続する手段、即ち、避雷器を変圧器に内蔵させる手段
が考えられており、タップ巻線の異常電圧抑制には有効
な方法となっている。しかし、既設の変圧器においては
、近年問題にされるようになったタップ巻線の共振対策
を施こそうとした場合、後から避雷器を変圧器タンク内
に設置することができない、また、避雷器を内蔵された
場合、万一避雷器が故障したときの補修も多くの手数を
要し、この間変圧器全体を停止せざるを得ない。

本発明の目的は、変圧器自体の信頼性を損うことなく、
また既設の変圧器に対しても、変圧器端子に侵入する振
動性サージに対するタップ巻線の共振過電圧を抑制し、
絶縁破壊事故発生を防止した変圧器を得ることにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明においては、一次巻
線、二次巻線および三次巻線を有する主変圧器と、前記
一次または二次巻線の中性点側に一次または二次巻線に
直列に接続されるタップ巻線および前記三次巻線と並列
に接続される励磁巻線を有するＬＶＲとからなる変圧器
において、主変圧器内の一次または二次巻線と、ＬＶＲ
内のタップ巻線との接続箇所にサージ吸収装置を取り付
ける。　　　゛（作　　用）　　・変圧器端子に侵入した振動性サージにタップ巻線が共振
しても主巻線とタップ巻線の接続点の対地電位は、ここ
に取り付けたサージ吸収装置によって一定電圧以下に抑
えられ、ＬＶＲ内での絶縁破壊事故を防ぐことができる
。

（実　施　例）以下本発明の実施例を第１図を参照して説明する。主変
圧器１内に一次巻線３．二次巻線４．三次巻線５が収納
され、−ＬＶＲ２内に極性切換方式のタップ巻線６と励
磁巻線７が収納される。−一次巻線３の中性点側端子Ｐ
はブッシングでタンク外に引出され、同じ＜ＬＶＲ２の
外部に引出されたタップ巻線の端子Ｐ６と接続される。

従って、タップ巻線６は一次巻線３に直列接続されるこ
とになる。また、タップ巻線６を励磁する励磁巻線７は
主変圧器１の三次巻線５に並列接続される。更に、Ｚｎ
Ｏなどの非直線抵抗素子で構成されたサージ吸収装［８
は一次巻線３とタップ巻線６の接続個所で対地間に接続
される。

主巻線とタップ巻線の接続点には通常の運転時にはタッ
プ範囲分の交流電圧しか発生しないのでここに接続する
サージ吸収装置の定格電圧は十分低いもので構わない、
そして変圧器端子に振動性サージが侵入し、その振動周
波数がタップ巻線の固有振動周波数と一致し、タップ巻
線６を共振させた場合でも、主巻線とタップ巻線の接続
点の電位はサージ吸収装置の制限電圧以下に抑えられる
ので、ブッシングを含む上記接続点まわりの絶縁および
タップ巻線内部の絶縁、ＬＴＣの絶縁は、この制限電圧
に耐えるように装置しておけば絶縁破壊事故に至る心配
がない。

このようなサージ吸収装置の取りは、既設の変圧器に対
しても、ＬＶＲ方式の変圧器であれば。

主変圧器とＬＶＲの接続個所の比較的簡単な改造によっ
て可能であり、有効なタップ巻線共振対策となる。また
、このような構成とすれば万一サージ吸収装置が過大サ
ージ等により故障することがあっても、主変圧器に与え
る影響は少なくサージ吸収装置だけの補修で収穫される
可能性が高い。

なお以上の説明は、一次巻線と二次巻線が別巻線でなお
かつ単相変圧器について行ったが、二次巻線が一次巻線
の一部を共通とする単巻変圧器の場合あるいは、主変圧
器や単相変圧器３台で構成され、ＬＶＲが三相分１台で
構成される場合更には、主変圧器が三相変圧器の場合な
ど、主変圧器とＬＶＲが別タンクで構成されるものには
すべて適用できることはいうまでもない。

また、主変圧器とＬＶＲの接続部にブッシングを用いず
、スペーサなどを用いて、接続ダクトで両者の接続を行
う場合でも、この接続ダクト部分にサージ吸収装置を取
り付けることによって本発明の効果が得られる。

〔発明の効果〕

以上述べてきたように本発明によれば、主変圧器とＬＶ
Ｒの接続個所にタップ吸収装置を取り付ける構成とする
ことによって、既設の変圧器にお　　゛いても振動性サ
ージに対するタップ巻線の共振による絶縁破壊事故を容
易に回避でき信頼性の高い変圧器を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による変圧器の構成図、第２図は従来の
変圧器の構成図である。１００．主変圧器、　　　　　２・・・ＬＶＲ１３・・
・一次巻線、　　　　４・・・二次巻線、５・・・三次
巻線、　　　　　６・・・タップ巻線、７・・・励磁巻
線、　　　　８・・・サージ吸収装置代理人　弁理士　
則　近　憲　佑同　　第子丸　健第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

　一次巻線、二次巻線および三次巻線を有する主変圧器
と、前記一次または二次巻線の中性点側に一次または二
次巻線に直列に接続されるタップ巻線および前記二次巻
線と並列に接続される励磁巻線を有する負荷時電圧調整
器とからなる変圧器において、主変圧器と負荷時電圧調
整器の一次または二次巻線とタップ巻線との接続点にサ
ージ吸収装置を取り付けたことを特徴とする変圧器。