JPH01104576A - 巻取機における糸条切替え方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は巻取機における糸条切替え方法に関するもので
ある。

（従来技術とてその問題点） 一般に、紡糸装置から紡出された糸条を巻取る場合は、
例えば、実公昭６１−３８９５号公報に記載されている
ような巻取機が使用されている。

そして、予め設定された量の糸条が巻取られると、ター
レットアームを回動させて巻取位置にある溝巻チューブ
を玉揚位置に、玉揚位置にあった空チューブを巻取位置
に移動させ、糸条切替え機構により糸条を満巻チューブ
から空チューブに切替えて連続的に巻取っている。該糸
条の切替え操作において、溝巻チューブから空チューブ
に至る糸条がガイドバーを経由して導かれるため、空チ
ューブに対する糸条の巻付角度は１０゛乃至２０’と小
さく紙管と糸条との接触による張力ロスが小さいが、ガ
イドバーにおける巻付角度が２００°乃至２５０Ｉと大
きく、ガイドバーでの張力ロスが大きくなり、ガイドバ
ーより上流側の張力が低下し、空チューブの糸捕捉用溝
に対する糸条の食い込み力が不足して糸条切替えを失敗
することがあり、又、糸条切替え操作において糸条が空
チューブに巻取られるまでの間糸条が接圧用ローラに接
触していないため、糸条切替え直後の糸弛みによる張力
低下がゴデーローラのある上流域にまで伝わり糸条がゴ
デーローラ等に巻付くという問題があった。

又、先に出願した巻取１ｔｉ（特願昭６１−１２５２９
６号）は本発明の実施例に使用する巻取機（第１図）と
同一の構成のものでり、空チューブ２０ａが巻取位置に
移動した状態で、糸道規制ガイド１４と糸掛はガイド１
２によって糸条を満巻チューブ２０ａから空チューブ２
０ｂに切替えるようになっている。そのため、上述の巻
取機に比較してガイドに対する巻付角度が１４０°乃至
１８０°と小さくすることができたが、空チューブに対
する糸条の巻付角度が３０°乃至５０゛と大きくなるな
め、紙管と糸条の接触による張力ロスが大きくなり、全
体として上述の巻取機の場合とほとんど変わらず、糸条
切替え成功率が悪いという問題があった。

そこで、満巻チューブがら空チューブに切替える際に、
満巻チューブが接圧用ローラがら離反し、空チューブが
接圧用ローラに接触する糸条切替え位置において、該タ
ーレットアームの回動を停止させて糸条の切替えを行な
い。次いで、ターレットアームを回動させて空チューブ
を所定の巻取位置に移動せしめるようにした。すると、
糸道規制ガイド、及び空チューブに対する糸条の巻付角
度が小さくなり、糸条切替え成功率を高めることができ
た。

しかし、空チューブに糸条が切替えられた状態で、糸掛
はガイドを待機位置に戻さず、空チューブを巻取位置に
移動させると、糸掛はガイドに空チューブが当接する。

そのため、糸条切替え位置において糸条切替え操作が済
むと直ちに糸掛はガイドを待機位置に戻さなければなら
ず、今まで、糸道規制ガイドと糸掛はガイドにより満巻
チューブと空チューブを仕切っていたものが糸道規制ガ
イドだけになるため、満巻チューブと空チューブを完全
に仕切ることができず、空チューブの回転による随伴気
流によって満巻チューブの糸条端が空チューブに巻付き
巻取られるという問題を発生した。

（目的） 本発明は上述のような問題点を解決し、自動巻取機にお
いて糸条の切替えを確実に行なうことができ、しかも空
チューブに満巻チューブの糸条端が巻付かない糸条切替
え方法を提供することを目的に検討の結果得られたもの
である。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明はターレットアームに装着された複数
本のチャックにチューブを嵌着せしめ、該チューブを接
圧用ローラに所定の面圧でもって当接させて糸条の巻取
を行ない、満巻になるとターレットアームを回動させて
満巻チューブから空チューブに切替えるに際し、前記満
巻チューブが接圧用ローラから離反し、空チューブが接
圧用ローラに接触する糸条切替え位置において、該ター
レットアームの回動を停止させて糸道規制ガイドと糸掛
はガイドにより糸条の切替えを行ない、次いで、糸掛は
ガイドを待機位置に戻し、該状態で、ターレットアーム
を回動させて空チューブを所定の巻取位置に、糸道規制
ガイドを所定の仕切位置に移動せしめるようにした巻取
機における糸条切替え方法を提供するものである。

（実施例） 本発明の糸条切替え方法を実施するための巻取機の構成
を図面に基づいて説明する。

第１図において、２は一対のチャック３ａ、３ｂを有す
るターレットアームであり、機枠１に回動自在に装着さ
れている。該ターレットアーム２は駆動装置（図示せず
）により、予め設定された量の糸条が巻き取られると空
チューブに切替えるため、（イ）方向に略１８０°ずつ
回動される。

又、チャック３ａ、３ｂは駆動装置（図示せず）により
回転されるようになっている。４は機枠１のガイド１ａ
に沿って昇降する可動枠体であり、トラバース装置５、
及び接圧用ローラ６が装着されている。接圧用ローラ６
は、機枠１と可動枠体４の間に設置された流体シリンダ
ー（図示せず）によりチャック３に装着されたチューブ
２０に所定の面圧でもって当接される。７は可動枠体４
の上部に装着された糸外しガイドであり、流体シリンダ
ー（図示せず）によりトラバース方向と直交する方向に
移動される。８は糸寄せガイドであり、糸外しガイド７
に対向するようチャック３と平行な状態で可動枠体４に
装着され、流体シリンダー（図示せず）によりトラバー
ス方向に移動される。

９は可動枠体４に取り付けられ、糸外しガイド７により
トラバースガイド５ａから外され、糸寄せガイド８によ
り搬送された糸条をチューブ端部で係止するための上部
位置規制ガイドである。１１は可動枠体４に回動自在に
装着されたアームであり、端部に糸掛はガイド１２が装
着されている。

該糸掛はガイド１２にはチャック３に装着されたチュー
ブ２０の糸捕捉用溝に糸条を案内するための案内部が形
成されている。１３は機枠１に回動自在に装着されたア
ームであり、端部に糸道規制ガイド１４が回動自在に装
着されている。該アーム１３、及び糸道規制ガイド１４
は流体シリンダー（図示せず）により回動され、糸道規
制ガイド１４が糸条切替え位置、及び仕切位置に移動さ
れる。

上述の巻取機における糸条切替え動作について説明する
。

予め設定された量の糸条がチューブ２０ａに巻取られる
と、制御装置（図示せず）から糸条切替え動作開始信号
が出される。すると、ターレットアーム２が（イ）方向
に回動され、満巻チューブ２０ａが接圧用ローラ６から
離れて玉揚位置に、玉揚位置にあった空チューブ２０ｂ
が巻取位置に向って移動される。そして、第２図に示す
ように、巻取位置より手前の糸条切替え位置に空チュー
ブ２０ｂが移動して接圧用ローラ６に当接すると、ター
レットアーム２がその位置に停止される。そして、糸道
規制ガイド１４が満巻チューブ２０ａと空チューブ２０
ｂの間に移動され、空チューブ２０ｂから満巻チューブ
２０ａに至る糸条が該糸道規制ガイドより満巻チューブ
２０ａの糸屑端部位置を越えて走行しないように規制さ
れる。すると、糸外しガイド７が（ロ）方向に回動され
、トラバースガイド５ａに係合している糸条が押出され
る６次いで、第３図に示すように、糸寄せガイド８が移
動してトラバースガイド５ａから押出された糸条が上部
位置規制ガイドの位置まで搬送される。すると、アーム
１１と共に糸掛はガイド１２が（ハ）方向に回動されて
、空チューブ２０ｂから糸道規制ガイド１４に至る糸条
が空チューブ２０ｂの周面に当接され、空チューブ２０
ｂに形成されている糸捕捉用溝に係合して巻付けられる
。糸条が空チューブ２０ｂに巻付くと、満巻チーブ２０
ａと空チューブ２Ｏｂ間に位置する糸条に張力が作用し
て糸条が切断される。すると、糸寄せガイド８が待機位
置に戻される。この時、空チユーブ２０ｂ上にテールが
形成される。

上述の動作により、糸条が空チューブ２０ｂに巻付けら
れると、第４図に示すように、糸掛はガイドが待機位置
に戻される。次いで、第５図に示すように、ターレット
アーム２が回動されて空チューブ２０ｂが巻取位置に移
動されると共に、糸寄せガイド８が待機位置に戻り、糸
条が上部位置規制ガイド９から外れてトラバースガイド
５ａ係合して綾振される。

上述の操作より糸掛はガイド１２が待機位置に戻ると、
アーム１３と糸道規制ガイド１４がさらに（ニ）方向に
回動されて、空チューブ２０ｂと溝巻チューブ２０ａを
完全に仕切る位置に糸道規制ガイド１４が移動される。

そして、空チューブ２０ａに対する糸条の巻取が開始さ
れると、満巻チューブ２０ａを装着しているチャック３
ａに制動が掛けられ、漸次減速されて停止される。チャ
ック３ａが完全に停止すると、押出し装置（図示せず）
が作動して玉揚位置にある満巻チューブ２０ａが搬送用
台車（図示せず）押出される。すると、該チャック３ａ
に空チューブを装着して次の糸条切替え操作に備える。

上述の玉揚操作が済むと、糸道規制ガイド１４、及び糸
掛はガイド１２が待機位置に戻される。

上述の操作を繰返すことにより、溝巻チューブから空チ
ューブへ糸条を確実に切替えることができる。

上述の糸条切替え操作において、糸条切替え位置おける
ガイドに対する糸条巻付角度を１００゜乃至１８０°に
、空チューブに対する糸条巻付角度を１０°乃至４０°
になるようターレットアーム２の回動停止位置と、接圧
用ローラ６に対する空チューブ２０ｂの当接位置を変え
て、糸条切替えを行なったところ、糸条切替え位置にお
けるガイドに対する糸条巻付角度が１５０°以上、空チ
ューブに対する糸条巻付角度が３０°以上になると、従
来の巻取位置において糸条切替え操作を行なった時の糸
条切替え成功率と殆ど変わらなかった。

これに対して、ガイドに対する糸条巻付角度を１５０°
以下に、空チューブに対する糸条巻付角度を３０°以下
にすると殆ど失敗することなく糸条切替えを略１００％
の確立で行なうことができた。

又、溝巻チューブ２０ａから空チューブ２０ｂに切替え
られた状態で糸道規制ガイド１４によって二つのチュー
ブが完全に仕切られるため、空チューブ２０ｂの回転に
よって随伴気流が発生してら満巻チューブ２０ａには作
用せず満巻チューブ２０ａの糸条端が空チューブに巻き
取られることはなかった。

（発明の効果） 本発明は上述のようにターレットアームに装着された複
数本のチャックにチューブを嵌着せしめ、該チューブを
接圧用ローラに所定の面圧でもって当接させて糸条の巻
取を行ない、満巻になるとターレットアームを回動させ
て溝巻チューブから空チューブに切替えるに際し、前記
満巻チューブが接圧用ローラから離反し、空チューブが
接圧用ローラに接触する糸条切替え位置において、該タ
ーレットアームの回動を停止させて糸道規制ガイドと糸
掛はガイドにより糸条の切替えを行ない、次いで、糸掛
はガイドを待機位置に戻し、該状態で、ターレットアー
ムを回動させて空チューブを所定の巻取位置に、糸道規
制ガイドを所定の仕切位置に移動せしめて糸条を切替え
ることにより次のような効果を奏することができる。

（１）巻取位置より手前の糸条切替え位置においてター
レットアームの回動を停止させ、満巻チューブから空チ
ューブへの切替えを行なうため、空チューブ、及び糸道
規制ガイド等への巻付き量を少なくすることができるな
め、接圧用ローラから満巻チューブ間における張力変化
を小さくでき糸条切替え成功率を略１００％にすること
ができる。

（２）糸条が接圧用ローラに接触した状態で満巻チュー
ブから空チューブに切替えられるため、糸条切替え時に
発生する張力変動がゴデーローラのある上流域にまで伝
わらず、糸条がゴデーローラ等に巻付くのを防止するこ
とができる。

（３）糸条が満巻チューブから空チューブに切替えられ
た状態で糸道規制ガイドにより、二つのチューブが完全
に仕切られるため、空チューブの随伴気流により溝巻チ
ューブの糸条端が空チューブに巻き取られるのを防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の糸条切替え方法を実施するための巻取
機の１実施例を示す概略図である。 第２図乃至第５図は糸条切替え動作を示す概略図である
。 １：ｌｉ枠、　　　　　　　２：ターレットアーム、３
：チャック、　　　　４：可動枠体、５：トラバース装
置、　６：接圧用ローラ、８：糸寄せガイド、　１２：
糸掛はガイド、１４：糸道規制ガイド、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ターレツトアームに装着された複数本のチャックにチ
   ューブを嵌着せしめ、該チューブを接圧用ローラに所定
   の面圧でもって当接させて糸条の巻取を行ない、満巻に
   なるとターレツトアームを回動させて満巻チューブから
   空チューブに切替えるに際し、前記満巻チューブが接圧
   用ローラから離反し、空チューブが接圧用ローラに接触
   する糸条切替え位置において、該ターレツトアームの回
   動を停止させて糸道規制ガイドと糸掛けガイドにより糸
   条の切替えを行ない、次いで、糸掛けガイドを待機位置
   に戻し、該状態で、ターレツトアームを回動させて空チ
   ューブを所定の巻取位置に、糸道規制ガイドを所定の仕
   切位置に移動せしめるようにしたことを特徴とする巻取
   機における糸条切替え方法。