JP812H - 先尖状軸棒の円弧状曲げ加工方法 - Google Patents

先尖状軸棒の円弧状曲げ加工方法

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【発明の詳細な説明】 本発明は金属製の先尖状軸棒等を円弧状に折曲げ加工す
る方法に係り、さらに詳しくは本発明は円柱状ロールと
強靭な薄ベルトとを組合せることによつて両者間に先尖
状軸棒を挿入巻き込ませることによつて該先尖状軸棒を
円弧状に曲げ加工することを特徴とした先尖状軸棒の円
弧状曲げ加工方法に関するものである。 従来のこの種の円弧状曲げ加工方法としては第1図に示
す如き多種多様の軸棒Pを第2図或は第3図に示す如く
U形凹所1を有する下型2とこれに対応する上型3を使
用し、或はこれ等の下型2と上型3との外に更にサイド
型4を使用することによつて円弧曲げ加工するプレス
法、第4図に示す如く3本のロール5,6を使用するこ
とによつて加工する3本ロール法、ウレタンゴムロール
7と鋼製ロール8とを使用して加工する弾性2本ロール
法等の円弧曲げ加工方法が開発され実用化されていた
が、プレス法は加工型が高価であり、スプリングバツク
の大きい材料には不向きであり、かつプレス時に加工材
を傷付ける等の欠点があり、3本ロール法は挿入端が傷
付き易くかつ特に先尖状の加工材は先端が屈折する欠点
があり、更に弾性2本ロール法は鋼製ロールに加工材の
曲げに必要な力以上の力がかゝり、かつ先尖状の加工材
の場合にはその加工材の先端がウレタンゴムロールに刺
つてこれを損傷せしめる欠点があつた。 本発明に係る方法は従来の之等の欠点に鑑み開発された
全く新規な技術に関するものである。 図により本発明に係る方法の一実施例を具体的に説明す
ると、第6図(A),(B)に於て、10は硬い鋼製又は
焼結金属製等のロールであつて、その一部には溝11が穿
設されている。12は0.01〜1.0程度の肉厚を有する薄い
スチールベルトであつて、その先端部は前記ロール10の
溝11に嵌入し固定されている。13はベルト12が載置され
た台、Pは軸棒、14,14′、は夫々軸受、15は駆動ギヤ
ーである。 本発明に係る加工法の実施に於ては第7図(A),
(B),(C)に示す如く、ロール10に接近した位置の
ベルト12に軸棒Pを載せ、次にロール10を回動すること
によつてベルト12をロール10に巻き付け、同時にロール
10とベルト12との間に軸棒Pを巻き込み、これによつて
軸棒Pをロール10の円周に沿つて曲げ加工し、軸棒Pが
所定位置迄進んだ時にロール10の回転を停止し、続いて
今度はロール10を逆回転させることによつてベルト12及
び軸棒Pを最初の位置まで戻し、この状態で曲げ加工が
完了した軸棒Pを取出すことが出来る。 上記実施例に於てはベルト12の末端をフリーにしたが、
第8図に示す如くコイルスプリング16等でこれに張力を
与えることも可能であり、又ベルト12の先端は前述の如
く溝11で固定せずに第9図に示す如くビス17でロール10
に固定することも可能である。 上述の曲加工を更にスムーズにする為に上記実施例に示
す装置に、更に第10図に示す如く折曲用補助板20を使用
することも可能である。この場合は補助板20を台13の上
にスプリング21で支持し、ベルト12をこの補助板20上に
載置し、ロール10とベルト12で軸棒Pを巻込み曲加工す
る際にこの補助板20によつて曲加工をスムーズにするこ
とが出来る。この補助板20を使用した場合は使用しない
場合に比較してベルト12の損耗特にベルト12の部分的伸
び及び変形或は凹凸形成されること等を防止することが
出来、ベルト12を長持ちさせる事が出来、又補助板20が
必要に応じてやゝ傾斜してベルト12及びこのベルト12と
共に巻込まれた軸棒Pの特に先端部をロール10の表面に
均一にかつスムーズに押付けるので、先尖状の軸棒Pを
も屈折させることなく均一なカーブで彎曲させることが
出来、かつ補助板20が前述の如き作用をするので軸棒P
の厚さに対して肉厚の薄いベルト12が使用出来る等の効
果を有するものである。 この補助板20は前述の如くスプリング21等を介してこれ
を台13に固定しても良いし、或は第11図に示す如く、台
13にスプリング21を介して固定されたレール22上にベア
リング23を介して載置し、ベルト12の移動と共にレール
22に沿つてベルト12と同期して摺動し得る如く取付ける
ことも可能である。第10図及び第11図に於ける18は長尺
ベルト12の収納ボツクスであつて、スプリング16によつ
て支持されている。 更に上記実施例は軸棒Pをロール10とベルト12との間に
巻き込み、この巻き込み圧によつて軸棒Pを曲加工する
一般的加工法について記述したが、軸棒Pの曲加工をよ
り完全にする為に或いは軸棒Pを偏平状にプレス成形す
る場合には第12図に示す如く、前述の補助板20をプレス
台30上に載置し、一方このプレス台30はコイルスプリン
グ21によつて支持すると共にプレス台30の下方にこのプ
レス台30を所定の位置まで押上げることが出来るシリン
ダー31を設置し、このシリンダー31の作動によつて軸棒
Pをロール10とベルト12との間に巻込む際にプレス台30
と補助板20とを強制的に押上げ、補助板20とロール10と
の間隔をベルト12の厚さと軸棒Pの厚さの和未満にする
ことによつて軸棒Pをプレスしながら曲加工し、偏平状
にプレス成形すると同時に円弧状曲げ加工することが出
来る。更に補助板20を強制的に押上げることを部分的に
行えば、部分的にプレスされたものが出来ることは当然
である。又、補助板20とロール10との間隔を加工中に変
化させることによつて、例えば第1図(ハ)の軸棒Pを
(ヘ)に示す如き軸棒Pを円弧状曲げ加工したと同様な
形状に一工程で製造することが可能である。軸棒Pをベ
ルト12に載置する際に第13図に示す如く、ロール10に対
して軸棒Pを直角に載置した場合は軸棒Pに平面的な彎
曲を得ることが出来、第14図に示す如くロール10に対し
て軸棒Pを斜めに載置した場合にはスパイラル状の彎曲
を得ることが可能である。 上記実施例に於けるベルト12は前述の如く、その先端部
を必ずしもロール10に固定する必要がなく、ベルト12を
ロール10の両側に延長してバネ16をもう一方にも付ける
構造でも良く、更に長尺ベルト12をロール10に添つて緊
張することも可能である。 又ロール10は種々の径のものを用意して、これ等を取替
えることによつて種々のRの曲加工が可能であること当
然であるが、1本のロールを段々に形成しておいて、ベ
ルト12の位置を変えることによつて種々のRの曲げ加工
を行うことも可能である。 かつロール10の軸棒Pの巻き付く部分のみを溝状に凹ま
せておくことによつて第1図(ト)に示すような軸棒P
をスムーズに曲加工することが出来、又軸棒Pを前記溝
内に誘導することによつて、第14図に示す如く、軸棒P
が斜めに挿入されることを防止することも可能である。
更に前記溝の深さを設定して、プレス厚さを溝の深さと
同一にすることも可能であり、又ロール10の表面に適宜
凹凸を付してプレス曲げ加工をする事によつて、棒軸P
にこの凹凸を転写することも可能である。 しかもロール10は真円でなく、楕円形等の変形ロールを
使用することによつて軸棒Pを変形彎曲することも可能
である。 本発明に係る加工方法は上述の如く、ロールと強靭なベ
ルトとを使用し、両者間に軸棒を巻込むことによつて曲
加工を施すので丸棒のみならず種々の形状の軸棒を小さ
な力によつて極めてスムーズに加工することが出来、特
に先尖状の軸棒の先端を屈折することなく均一なRに彎
曲することが出来、従つて先尖状の軸棒例えば縫合針等
に特に有効であり、又従来の加工法の如く軸棒の表面を
傷つけたり或は加工ロールの表面を堀削して損傷する恐
れがなく、更にスプリングバツクの大きい材質のものを
加工する際にはロールとベルトとの間に連続的に数回巻
込むことによつて完全な曲加工を施すことが出来、又こ
のロールとベルトとの組合せに更に補助板を加えること
によつて軸棒の加工を更にスムーズにすると共にベルト
を薄いものを使用することが出来、かつベルトを保護し
て長持ちをさせることが出来、更に前述の補助板をプレ
ス台に取付けた場合にはベルトとロールとによる曲加工
作業時に軸棒を偏平状にプレスすることが出来、一定の
形状に折曲げされ同時に偏平状にプレス成形された加工
品を簡単にしかも大量に製造することが出来、しかも本
発明に係る方法を実施して得られた製品は傷がなく、先
端屈折がなく曲加工が均一な高品質のものを得ることが
出来る特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は軸棒の形状を示す説明図、第2図乃至第5図は
従来の加工法を示す説明図、第6図及び第7図は本加工
法を示す説明図、第8図乃至第12図は夫々他例の加工法
を示す説明図、第13図及び第14図は軸棒の折曲方向を示
す説明図である。 P:軸棒、2,3,4:プレス型 5,6,7,8:ロール、10:ロール 12:ベルト、14:軸受、20:補助板 22:レール、30:プレス台、31:シリンダー。

Claims (1)

  1. 【訂正明細書】 【特許請求の範囲】 【請求項1】円柱状ロールと該ロールの外周面の少なく
    とも一部に圧接して巻き付く強靭な薄ベルトとの間に先
    尖状軸棒を挿入すると共に前記円柱状ロールのみ、また
    は前記円柱状ロール及び前記薄ベルトの両方を駆動して
    巻き込ませることによつて該先尖状軸棒の一部又は全部
    を円弧状に曲げ加工することを特徴とした先尖状軸棒の
    円弧状曲げ加工方法。 【請求項2】薄ベルトの先端部をロールの一部に取付固
    定したことを特徴とした特許請求の範囲第1項記載の先
    尖状軸棒の円弧状曲げ加工方法。 【請求項3】円柱状ロールとベルトとの間に先尖状軸棒
    を挿入すると共に前記円柱状ロールのみ、または前記円
    柱状ロール及び前記ベルトの両方を駆動して巻込加工す
    る際に別に用意した補助板によつて、該ベルトが該ロー
    ルに巻き付くほヾ最初の部分に対して該ロールの半径方
    向に直角に該ベルトの外側からベルトをロールに押し付
    けることによつて先尖状軸棒を曲加工することを特徴と
    した先尖状軸棒の円弧状曲げ加工方法。 【請求項4】補助板をベルトと同調して動く様に構成し
    たことを特徴とした特許請求の範囲第3項記載の先尖状
    軸棒の円弧状曲げ加工方法。 【請求項5】円柱状ロールとベルトとの間に先尖状軸棒
    を挿入すると共に前記円柱状ロールのみ、または前記円
    柱状ロール及び前記ベルトの両方を駆動して巻込加工す
    る際に補助板のロールに対する間隔を先尖状軸棒の厚さ
    とベルトの厚さとの和未満に強制的に位置させることに
    よつて曲げ加工時の先尖状軸棒にプレス加工を付加する
    ことを特徴とした先尖状軸棒の円弧状曲げ加工方法。 【請求項6】補助板のロールに対する間隔を強制的に位
    置させることを断続的に行うか、又はその位置を加工中
    に変化させることを特徴とした特許請求の範囲第5項記
    載の先尖状軸棒の円弧状曲げ加工方法。

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