実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、同様の機能を指す場合には、ハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
また、図面において示す各構成の、位置、大きさ、範囲などは、理解の簡単のため、実際の位置、大きさ、範囲などを表していない場合がある。このため、開示する発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、範囲などに限定されない。
なお、「膜」という言葉と、「層」という言葉とは、場合によっては、又は、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能である。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能である。
なお、本明細書において「島状」とは、同一工程で形成された同一材料を用いた2以上の層が、物理的に分離されている状態であることを示す。例えば、島状の発光層とは、当該発光層と、隣接する発光層とが、物理的に分離されている状態であることを示す。
なお、本明細書などにおいて、「平行」とは、例えば、二つの直線が-10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、-5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」および「直交」とは、例えば、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置とその作製方法について図1乃至図13を用いて説明する。
本発明の一態様の表示装置は、表示部に、画素がマトリクス状に配置されており、当該表示部で画像を表示することができる。当該画素は、異なる発光色を呈する複数の副画素を有し、該複数の副画素は互いに異なる発光層と、互いに共通して設けられる共通層と、を有する。共通層を有することで、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。
なお、本明細書等において、画素とは、例えば、明るさを制御できる要素一つ分を示すものとする。一例としては、一画素とは、一つの色要素を示すものとし、その色要素一つで明るさを表現する。R(赤)G(緑)B(青)の色要素からなるカラー表示装置の場合には、画像の最小単位は、Rの画素とGの画素とBの画素との三画素から構成されるものとする。この場合、RGBのそれぞれの画素は副画素(サブ画素)とも呼ぶことができ、RGBの3つの副画素を併せて画素と呼ぶこともできる。各画素内の副画素において、各色に対応する発光デバイスを用いることで、フルカラー表示を行うことができる。
発光デバイスとしては、例えば、OLED(Organic Light Emitting Diode)、またはQLED(Quantum-dot Light Emitting Diode)を用いることができる。なお、発光デバイスが有する発光物質としては、蛍光を発する物質(蛍光材料)、燐光を発する物質(燐光材料)、無機化合物(量子ドット材料など)、熱活性化遅延蛍光を示す物質(熱活性化遅延蛍光(Thermally Activated Delayed Fluorescence:TADF)材料)が挙げられる。
各副画素の発光デバイスを、ELデバイスで形成する場合、ELデバイスが有するEL層は発光層を有する。EL層は、発光層に加えて正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び電子注入層の何れか一以上を有することが好ましい。このとき、各副画素が有するEL層は、各副画素において発光層を異ならせ、EL層の一部(正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層および電子輸送層など)を共通層として形成することができる。例えばRGBの3つの副画素を有する表示装置の場合、Rの副画素は第1のEL層を、Gの副画素は第2のEL層を、Bの副画素は第3のEL層を有し、第1のEL層が有する第1の発光層と、第2のEL層が有する第2の発光層と、第3のEL層が有する第3の発光層は、互いに異なる材料で形成し、EL層の一部(正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層および電子輸送層など)を共通層として、同じ材料で形成することができる。なお、EL層は、共通層として形成しないEL層の一部(正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層および電子輸送層など)を有してもよい。
各副画素の発光デバイスを、それぞれ異なる発光色を呈するELデバイスで形成する場合、ELデバイスが有するEL層の形成において、メタルマスクを用いて発光層を島状に形成し、EL層の一部(正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層および電子輸送層など)を共通層として形成することができる。しかしながら、EL層に含まれる層には、比較的導電性が高い層もあり、導電性が高い層が各画素で共通で設けられることで、画素間にリーク電流が発生する場合がある。特に、表示装置が高精細化または高開口率化され、画素間の距離が小さくなると、当該リーク電流は無視できない大きさになり、表示装置の表示品位の低下などを引き起こす恐れがある。そこで、本発明の一態様に係る表示装置では、各画素において、EL層の少なくとも一部を島状に形成することで、表示装置の高精細化と高信頼性化を図る。
本発明の一態様の表示装置の作製方法では、導電層を一面に形成した後、レジストマスクを各画素に対応する位置に形成し、導電層を島状に加工し、第1の電極(発光素子の下部電極と呼ぶことがある)を形成する。このとき、隣接する第1の電極の間に位置する領域において、高さT1の段差が生じる。次に、EL層の一部を一面に形成する。ここで形成するEL層の一部のことを、第1の層と呼ぶことができる。ここで、第1の電極の側面と第1の電極の底面とがなす角度をテーパ角θとし、第1の層の膜厚をT2としたとき、T1/T2が0.5以上、好ましくは0.8以上、さらに好ましくは1以上、さらに好ましくは1.5以上であり、θが60度以上140度以下、好ましくは70度以上140度以下、さらに好ましくは80度以上140度以下であるとき、第1の電極の側面において、第1の層が形成されない領域を得ることができる。この場合、第1の電極と位置を同じくして第1の層が島状に分離されるため、各画素の第1の層を自己整合(セルフアライメント)的に分離して形成することができる。なお、隣接する第1の電極間において、第1の電極の下層に位置する絶縁層が削られ凹形状の段差部(凹部)を有する場合は、隣接する第1の電極間の段差の高さT1は、第1の電極の膜厚と、該絶縁層の段差部の深さと、を合わせたものとなる。なお、第1の層は、キャリア注入層(正孔注入層または電子注入層)を有することが好ましく、キャリア注入層に加えてキャリア輸送層(正孔輸送層または電子輸送層)を発光層との間に有することがより好ましい。
上記に示しているように、島状に形成された電極の側面において上層が形成されない領域のことを、段切れ部、または段切れ領域、と呼ぶことがある。なお、上記の通り、第1の電極の側面において、第1の層が形成されない領域(段切れ部)を有することが好ましいが、第1の電極の側面において、第1の層が薄いことによっても、各画素の第1の層を電気的に分離する効果が得られる場合がある。そのため、必ずしも第1の電極の側面において、第1の層が形成されない領域を有する必要はない。
次に、各画素の第1の層上に、発光層を形成する。例えば、RGBの3つの副画素を一画素に有する表示装置の場合、赤色の発光を呈する発光層と、緑色の発光を呈する発光層と、青色の発光を呈する発光層と、をそれぞれ形成する。発光層の形成として例えば、メタルマスクを用いた蒸着法によって形成することができる。また、発光層の形成にインクジェット法を用いてもよい。発光層は、第1の層と同様に島状に第1の電極の側面において、発光層が形成されない領域を有してもよいが、発光層が形成されていてもよい。また、隣接する第1の電極間において、異なる発光色を呈する発光層同士が重なる領域を有していてもよい。
次に、EL層の一部として第2の層を一面に形成する。例えば、第1の層として正孔注入層及び正孔輸送層を形成していた場合は、第2の層として電子輸送層を形成する。また、例えば第1の層として電子注入層及び電子輸送層を形成していた場合は、第2の層として正孔輸送層を形成する。第2の層は、第1の層と同様に島状に分離されてもよいが、島状に分離されていなくてもよい。
次に、絶縁層を一面に形成する。その後、隣接する第1の電極間の凹部に絶縁層を残すように、絶縁層を加工する。このとき、第1の電極の側面は、第1の層と直接接する第1の領域と、絶縁層と直接接する第2の領域と、を有する場合がある。なお、絶縁層は1層でもよいが、2層以上であることが好ましい。2層以上の絶縁層を有する場合、先に形成する絶縁層を第1の絶縁層、次に形成する絶縁層を第2の絶縁層、のように序数を付して示すことができる。例えば2層の絶縁層を有する場合、第1の絶縁層の材料として、溶剤耐性、水分バリア性及びガスバリア性の高い材料を用いると、表示装置の作製工程中にEL層が受けるダメージを低減し、発光デバイスの信頼性を高めることができる。また、第2の絶縁層の形成において、液体原料を用いると、隣接する画素間の凹部を埋め、平坦形状を得やすくなる。
次に、第1の電極、第1の層、発光層、第2の層及び絶縁層が重畳する位置において、絶縁層を除去し、第2の層を露出させる。その後、全画素のEL層の露出部と少なくとも接するように、第2の電極(発光素子の上部電極と呼ぶことがある)を形成する。ここで、隣接する画素間の凹部を絶縁層で埋めている場合、隣接する画素間の凹部において、第2の電極が途切れることなく形成でき、第2の電極の段切れ不良を抑制することができる。なお、第2の電極の形成前に、第3の層を形成してもよい。第3の層として、例えば、電子注入層または正孔注入層を形成することができる。また、第3の層として例えば、電子輸送層と電子注入層、又は正孔輸送層と正孔注入層を形成してもよい。
このように、本発明の一態様の表示装置の作製方法では、EL層の一部として第1の層を一面に成膜する際に、第1の層を下部電極(第1の電極)の位置において自己整合(セルフアライメント)的に分離して形成される。したがって、クロストークの発生を抑制することが可能な発光素子を得ることができる。また、これまで実現が困難であった高精細な表示装置または高開口率の表示装置を実現することができる。また、隣接する画素間の凹部を絶縁層で埋めることで、EL層の上部電極を形成する際の段切れ不良を抑制し、発光デバイスの生産性、信頼性を高めることができる。また、上記の通り、島状のEL層において、上部電極及び下部電極と接しないEL層の周囲が、溶剤耐性、水分バリア性及びガスバリア性の高い材料で覆われるため、表示装置の作製工程中にEL層が受けるダメージを低減し、発光デバイスの信頼性を高めることができる。
本明細書等において、メタルマスク、またはFMM(ファインメタルマスク、高精細なメタルマスク)を用いて作製されるデバイスをMM(メタルマスク)構造のデバイスと呼称する場合がある。また、本明細書等において、メタルマスク、またはFMMを用いることなく作製されるデバイスをMML(メタルマスクレス)構造のデバイスと呼称する場合がある。
なお、発光デバイスにおいて、EL層を構成する全ての層を島状に形成する必要はなく、一部の層は同一工程で成膜することができる。また、本発明の一態様の表示装置の作製方法では、EL層を構成する一部の層を画素ごとに島状に形成した後、上記絶縁層(保護絶縁層またはバリア層と呼ぶことがある)の一部を除去し、EL層を構成する残りの層(例えば、キャリア注入層など)と、共通電極(上部電極ともいえる)と、を共通して形成することができる。
一方で、キャリア注入層は、発光デバイスの中では、比較的導電性が高い層であることが多い。そのため、キャリア注入層が、島状のEL層の側面に接することで、発光デバイスがショートする恐れがある。なお、キャリア注入層を島状に設け、共通電極のみを発光デバイス間で共通して形成する場合についても、共通電極と、島状のEL層の側面、または、画素電極の側面とが接することで、発光デバイスがショートする恐れがある。この懸念に対し、本発明の一態様の表示装置は、島状のEL層(例えば発光層)の側面と、画素電極の側面と、を覆う絶縁層(上記第1の絶縁層及び上記第2の絶縁層)を有する。これにより、島状のEL層の少なくとも一部の層、及び画素電極が、キャリア注入層または共通電極と接することを抑制できる。したがって、発光デバイスのショートを抑制し、発光デバイスの信頼性を高めることができる。なお、キャリア注入層を含めて共通電極と呼ぶ場合がある。
本発明の一態様の表示装置は、陽極として機能する画素電極と、画素電極上にこの順で設けられた、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、及び、電子輸送層と、画素電極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、及び、電子輸送層のそれぞれの側面を覆うように設けられた絶縁層と、電子輸送層上に設けられた電子注入層と、電子注入層上に設けられ、陰極として機能する共通電極と、を有する。ここで、少なくとも画素電極及び正孔注入層は島状に設けられる。
または、本発明の一態様の表示装置は、陰極として機能する画素電極と、画素電極上にこの順で設けられた、電子注入層、電子輸送層、発光層、及び、正孔輸送層と、画素電極、電子注入層、電子輸送層、発光層、及び、正孔輸送層のそれぞれの側面を覆うように設けられた絶縁層と、正孔輸送層上に設けられた正孔注入層と、正孔注入層上に設けられ、陽極として機能する共通電極と、を有する。ここで、少なくとも画素電極及び電子注入層は島状に設けられる。
または、本発明の一態様の表示装置は、画素電極と、画素電極上の第1の発光ユニットと、第1の発光ユニット上の中間層(電荷発生層ともいう)と、中間層上の第2の発光ユニットと、画素電極、第1の発光ユニット、中間層、及び、第2の発光ユニットのそれぞれの側面を覆うように設けられた絶縁層と、第2の発光ユニット上に設けられた共通電極と、を有する。なお、第2の発光ユニットと共通電極との間に、各色の発光デバイスに共通の層が設けられていてもよい。ここで、少なくとも画素電極及び第1の発光ユニットの第1の層は島状に設けられる。
正孔注入層、電子注入層、または電荷発生層などは、EL層の中では、比較的導電性が高い層であることが多い。本発明の一態様の表示装置では、これらの層の側面が絶縁層で覆われるため、共通電極などと接することを抑制することができる。したがって、発光デバイスのショートを抑制し、発光デバイスの信頼性を高めることができる。
本発明の一態様の表示装置は、画素電極の側面、第1の層の側面、発光層の側面、及び第2の層の側面、のそれぞれを覆う絶縁層を有する。当該表示装置の作製工程においては、第1の層を自己整合(セルフアライメント)的に分離して形成することができるため、本発明の一態様は、作製工程が少なく、製造コストが低い、表示装置の作製方法である。また、絶縁層により、画素電極とキャリア注入層または共通電極とが接することが抑制され、発光デバイスがショートすることが抑制された構成である。
隣接する画素電極間に有する絶縁層は、単層構造であってもよく、積層構造であってもよい。特に、2層構造の絶縁層を適用することが好ましい。例えば、第1の絶縁層は、EL層に接して形成されるため、無機絶縁材料を用いて形成することが好ましい。特に、成膜ダメージが小さい原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法を用いて形成することが好ましい。そのほか、ALD法よりも成膜速度が速い、スパッタリング法、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、または、プラズマ化学気相堆積(PECVD:Plasma Enhanced CVD)法を用いて無機絶縁層を形成することが好ましい。これにより、信頼性の高い表示装置を生産性高く作製することができる。また、第2の絶縁層は、隣接する画素間の凹部を平坦化するように、有機材料を用いて形成することが好ましい。
例えば、第1の絶縁層に、ALD法により形成した酸化アルミニウム膜を用い、第2の絶縁層に、感光性の有機樹脂膜を用いることができる。
[表示装置の構成例1]
図1A及び図1Bに、本発明の一態様の表示装置を示す。
図1Aに表示装置100の上面図を示す。表示装置100は、複数の画素110がマトリクス状に配置された表示部と、表示部の外側の接続部140と、を有する。
図1Aに示す画素110には、ストライプ配列が適用されている。図1Aに示す画素110は、副画素110a、110b、110cの、3つの副画素から構成される。副画素110a、110b、110cは、赤色発光を呈する発光デバイス130a、緑色発光を呈する発光デバイス130b、及び青色発光を呈する発光デバイス130c(以下、まとめて発光デバイス130と呼ぶ場合がある。)を有する。
図1Bに、図1Aにおける一点鎖線X1-X2間の断面図を示す。
図1では、副画素110a、副画素110b及び副画素110cは、赤色発光を呈する発光デバイス130a、緑色発光を呈する発光デバイス130b、及び青色発光を呈する発光デバイス130cを有する。なお、副画素110a、110b、110cの構成は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色に限られず、黄色(Y)、シアン(C)、及びマゼンタ(M)の3色の副画素などとしてもよい。
図1Aでは、異なる色の副画素がX方向に並べて配置されており、同じ色の副画素が、Y方向に並べて配置されている例を示す。なお、異なる色の副画素がY方向に並べて配置され、同じ色の副画素が、X方向に並べて配置されていてもよい。
図1Aでは、上面視で、接続部140が表示部の下側に位置する例を示すが、特に限定されない。接続部140は、上面視で、表示部の上側、右側、左側、または下側の少なくとも一箇所に設けられていればよく、表示部の四辺を囲むように設けられていてもよい。また、接続部140は、単数であっても複数であってもよい。
図1Bに示すように、表示装置100は、トランジスタを含む層101上に、発光デバイス130a、130b、130cが設けられ、これらの発光デバイスを覆うように保護層131が設けられている。
本発明の一態様の表示装置は、発光デバイスが形成されている基板とは反対方向に光を射出する上面射出型(トップエミッション型)、発光デバイスが形成されている基板側に光を射出する下面射出型(ボトムエミッション型)、両面に光を射出する両面射出型(デュアルエミッション型)のいずれであってもよい。
トランジスタを含む層101には、例えば、基板に複数のトランジスタが設けられ、これらのトランジスタを覆うように絶縁層が設けられた積層構造を適用することができる。トランジスタを含む層101は、隣り合う発光デバイスの間に凹部を有していてもよい。例えば、トランジスタを含む層101の最表面に位置する絶縁層に凹部が設けられていてもよい。トランジスタを含む層101の構成例は、実施の形態3、4で後述する。
発光デバイスは、一対の電極間にEL層を有する。本明細書等では、一対の電極の一方を画素電極と記し、他方を共通電極と記すことがある。
発光デバイスが有する一対の電極のうち、一方の電極は陽極として機能し、他方の電極は陰極として機能する。以下では、画素電極が陽極として機能し、共通電極が陰極として機能する場合を例に挙げて説明する。
発光デバイス130aは、トランジスタを含む層101上の画素電極111aと、画素電極111a上の島状の第1の層112と、第1の層112上の第1の発光層113aと、第1の発光層113a上の第2の層114と、第2の層114上の第3の層115と、第3の層115上の共通電極116と、を有する。発光デバイス130aにおいて、第1の層112、第1の発光層113a、第2の層114、及び第3の層115をまとめてEL層103aと呼ぶことができる。なお、発光デバイスの構成例については、実施の形態2で後述する。
発光デバイス130bは、トランジスタを含む層101上の画素電極111bと、画素電極111b上の島状の第1の層112と、第1の層112上の第2の発光層113bと、第2の発光層113b上の第2の層114と、第2の層114上の第3の層115と、第3の層115上の共通電極116と、を有する。発光デバイス130bにおいて、第1の層112、第2の発光層113b、第2の層114、及び第3の層115をまとめてEL層103bと呼ぶことができる。
発光デバイス130cは、トランジスタを含む層101上の画素電極111cと、画素電極111c上の島状の第1の層112と、第1の層112上の第3の発光層113cと、第3の発光層113c上の第2の層114と、第2の層114上の第3の層115と、第3の層115上の共通電極116と、を有する。発光デバイス130cにおいて、第1の層112、第3の発光層113c、第2の層114、及び第3の層115をまとめてEL層103cと呼ぶことができる。
発光デバイス130aが有するEL層103aと、発光デバイス130bが有するEL層103bと、発光デバイス130cが有するEL層103cと、をまとめてEL層103と呼ぶ場合がある。また、発光デバイス130aが有する第1の発光層113aと、発光デバイス130bが有する第2の発光層113bと、発光デバイス130cが有する第3の発光層113cと、をまとめて発光層113と呼ぶ場合がある。
各色の発光デバイスにおいて、共通電極116として、同一の膜を共有している。各発光デバイスが共通して有する共通電極は、接続部140に設けられた導電層と電気的に接続される。これにより、各発光デバイスが有する共通電極は、同電位となる。
画素電極と共通電極のうち、光を取り出す側の電極には、可視光を透過する導電膜を用いる。また、光を取り出さない側の電極には、可視光を反射する導電膜を用いることが好ましい。
発光デバイスの一対の電極(画素電極と共通電極)を形成する材料としては、金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などを適宜用いることができる。具体的には、インジウムスズ酸化物(In-Sn酸化物、ITOともいう)、In-Si-Sn酸化物(ITSOともいう)、インジウム亜鉛酸化物(In-Zn酸化物)、In-W-Zn酸化物、アルミニウム、ニッケル、及びランタンの合金(Al-Ni-La)等のアルミニウムを含む合金(アルミニウム合金)、及び、銀とパラジウムと銅の合金(Ag-Pd-Cu、APCとも記す)が挙げられる。その他、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、イットリウム(Y)、ネオジム(Nd)などの金属、及びこれらを適宜組み合わせて含む合金を用いることもできる。その他、上記例示のない元素周期表の第1族または第2族に属する元素(例えば、リチウム(Li)、セシウム(Cs)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr))、ユウロピウム(Eu)、イッテルビウム(Yb)などの希土類金属及びこれらを適宜組み合わせて含む合金、グラフェン等を用いることができる。
発光デバイスには、微小光共振器(マイクロキャビティ)構造が適用されていることが好ましい。したがって、発光デバイスが有する一対の電極の一方は、可視光に対する透過性及び反射性を有する電極(半透過・半反射電極)を有することが好ましく、他方は、可視光に対する反射性を有する電極(反射電極)を有することが好ましい。発光デバイスがマイクロキャビティ構造を有することで、発光層から得られる発光を両電極間で共振させ、発光デバイスから射出される光を強めることができる。
なお、半透過・半反射電極は、反射電極と可視光に対する透過性を有する電極(透明電極ともいう)との積層構造とすることができる。
透明電極の光の透過率は、40%以上とする。例えば、発光デバイスには、可視光(波長400nm以上750nm未満の光)の透過率が40%以上である電極を用いることが好ましい。半透過・半反射電極の可視光の反射率は、10%以上95%以下、好ましくは30%以上80%以下とする。反射電極の可視光の反射率は、40%以上100%以下、好ましくは70%以上100%以下とする。また、これらの電極の抵抗率は、1×10-2Ωcm以下が好ましい。
第1の層112は、各画素の画素電極111(111a、111b、111c)上において、それぞれ、島状に設けられる。EL層103a、EL層103b、及び、EL層103cは、それぞれ、発光層113(113a、113b、113c)を有する。
発光層は、発光物質を含む層である。発光層は、1種または複数種の発光物質を有することができる。発光物質としては、蛍光材料、燐光材料、TADF材料、量子ドット材料などが挙げられる。
蛍光材料としては、例えば、ピレン誘導体、アントラセン誘導体、トリフェニレン誘導体、フルオレン誘導体、カルバゾール誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、ジベンゾフラン誘導体、ジベンゾキノキサリン誘導体、キノキサリン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、フェナントレン誘導体、ナフタレン誘導体などが挙げられる。
燐光材料としては、例えば、4H-トリアゾール骨格、1H-トリアゾール骨格、イミダゾール骨格、ピリミジン骨格、ピラジン骨格、またはピリジン骨格を有する有機金属錯体(特にイリジウム錯体)、電子吸引基を有するフェニルピリジン誘導体を配位子とする有機金属錯体(特にイリジウム錯体)、白金錯体、希土類金属錯体等が挙げられる。
発光層は、発光物質(ゲスト材料)に加えて、1種または複数種の有機化合物(ホスト材料、アシスト材料等)を有していてもよい。1種または複数種の有機化合物としては、正孔輸送性材料及び電子輸送性材料の一方または双方を用いることができる。また、1種または複数種の有機化合物として、バイポーラ性材料、またはTADF材料を用いてもよい。
発光層は、例えば、燐光材料と、励起錯体を形成しやすい組み合わせである正孔輸送性材料及び電子輸送性材料と、を有することが好ましい。このような構成とすることにより、励起錯体から発光物質(燐光材料)へのエネルギー移動であるExTET(Exciplex-Triplet Energy Transfer)を用いた発光を効率よく得ることができる。発光物質の最も低エネルギー側の吸収帯の波長と重なるような発光を呈する励起錯体を形成するような組み合わせを選択することで、エネルギー移動がスムーズとなり、効率よく発光を得ることができる。この構成により、発光デバイスの高効率、低電圧駆動、長寿命を同時に実現できる。
EL層103a、EL層103b、及び、EL層103cは、発光層以外の層として、正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、正孔ブロック材料、電子輸送性の高い物質、電子注入性の高い物質、電子ブロック材料、またはバイポーラ性の物質(電子輸送性及び正孔輸送性が高い物質)等を含む層をさらに有していてもよい。
発光デバイスには低分子系化合物及び高分子系化合物のいずれを用いることもでき、無機化合物を含んでいてもよい。発光デバイスを構成する層は、それぞれ、蒸着法(真空蒸着法を含む)、スパッタリング法、印刷法、インクジェット法、塗布法等の方法で形成することができる。
例えば、第1の層112は、正孔注入層または電子注入層を有していてもよい。また、第1の層112は、正孔注入層または電子注入層だけでなく、正孔輸送層または電子輸送層を更に有してもよい。例えば、画素電極111を陽極とする場合の第1の層112は、正孔注入層、または正孔注入層と正孔輸送層、とすることができる。また、例えば、画素電極111を陰極とする場合の第1の層112は、電子注入層、または電子注入層と電子輸送層とすることができる。
発光層113(113a、113b、113c)は、それぞれ、発光層113上に第2の層114としてキャリア輸送層を有することが好ましい。これにより、表示装置100の作製工程中に、発光層113が最表面に露出することを抑制し、発光層113が受けるダメージを低減することができる。これにより、発光デバイスの信頼性を高めることができる。例えば、画素電極111を陽極とする場合の第2の層114は、電子輸送層とすることができる。また、例えば、画素電極111を陰極とする場合の第2の層114は、正孔輸送層とすることができる。
EL層103のうち、第2の層114上に第3の層115として、キャリア注入層(正孔注入層または電子注入層)を形成してもよい。例えば、画素電極111を陽極とする場合の第3の層115は、電子注入層とすることができる。また、例えば、画素電極111を陰極とする場合の第3の層115は、正孔注入層とすることができる。
正孔注入層は、陽極から正孔輸送層に正孔を注入する層であり、正孔注入性の高い材料を含む層である。正孔注入性の高い材料としては、芳香族アミン化合物、及び、正孔輸送性材料とアクセプター性材料(電子受容性材料)とを含む複合材料などが挙げられる。
正孔輸送層は、正孔注入層によって、陽極から注入された正孔を発光層に輸送する層である。正孔輸送層は、正孔輸送性材料を含む層である。正孔輸送性材料としては、10-6cm2/Vs以上の正孔移動度を有する物質が好ましい。なお、電子よりも正孔の輸送性の高い物質であれば、これら以外のものも用いることができる。正孔輸送性材料としては、π電子過剰型複素芳香族化合物(例えばカルバゾール誘導体、チオフェン誘導体、フラン誘導体など)、芳香族アミン(芳香族アミン骨格を有する化合物)等の正孔輸送性の高い材料が好ましい。
電子輸送層は、電子注入層によって、陰極から注入された電子を発光層に輸送する層である。電子輸送層は、電子輸送性材料を含む層である。電子輸送性材料としては、1×10-6cm2/Vs以上の電子移動度を有する物質が好ましい。なお、正孔よりも電子の輸送性の高い物質であれば、これら以外のものも用いることができる。電子輸送性材料としては、キノリン骨格を有する金属錯体、ベンゾキノリン骨格を有する金属錯体、オキサゾール骨格を有する金属錯体、チアゾール骨格を有する金属錯体等の他、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、キノリン配位子を有するキノリン誘導体、ベンゾキノリン誘導体、キノキサリン誘導体、ジベンゾキノキサリン誘導体、ピリジン誘導体、ビピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、その他含窒素複素芳香族化合物を含むπ電子不足型複素芳香族化合物等の電子輸送性の高い材料を用いることができる。
また、電子輸送層は、積層構造を有していても良く、また、陽極側から発光層を通過して陰極側に移動するホールをブロックするための正孔ブロック層を発光層に接して有していても良い。
電子注入層は、陰極から電子輸送層に電子を注入する層であり、電子注入性の高い材料を含む層である。電子注入性の高い材料としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、またはそれらの化合物を用いることができる。電子注入性の高い材料としては、電子輸送性材料とドナー性材料(電子供与性材料)とを含む複合材料を用いることもできる。
電子注入層としては、例えば、リチウム、セシウム、イッテルビウム、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaFx、Xは任意数)、8-(キノリノラト)リチウム(略称:Liq)、2-(2-ピリジル)フェノラトリチウム(略称:LiPP)、2-(2-ピリジル)-3-ピリジノラトリチウム(略称:LiPPy)、4-フェニル-2-(2-ピリジル)フェノラトリチウム(略称:LiPPP)、リチウム酸化物(LiOx、Xは任意数)、炭酸セシウム等のようなアルカリ金属、アルカリ土類金属、またはこれらの化合物を用いることができる。また、電子注入層としては、2以上の積層構造としてもよい。当該積層構造としては、例えば、1層目にフッ化リチウムを用い、2層目にイッテルビウムを設ける構成とすることができる。
または、電子注入層としては、電子輸送性材料を用いてもよい。例えば、非共有電子対を備え、電子不足型複素芳香環を有する化合物を、電子輸送性材料に用いることができる。具体的には、ピリジン環、ジアジン環(ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環)、トリアジン環の少なくとも一つを有する化合物を用いることができる。
なお、非共有電子対を備える有機化合物の最低空軌道(LUMO:Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位が、-3.6eV以上-2.3eV以下であると好ましい。また、一般にCV(サイクリックボルタンメトリ)、光電子分光法、光吸収分光法、逆光電子分光法等により、有機化合物の最高被占有軌道(HOMO:Highest Occupied Molecular Orbital)準位及びLUMO準位を見積もることができる。
例えば、4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン(略称:BPhen)、2,9-ジ(ナフタレン-2-イル)-4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン(略称:NBPhen)、ジキノキサリノ[2,3-a:2’,3’-c]フェナジン(略称:HATNA)、2,4,6-トリス[3’-(ピリジン-3-イル)ビフェニル-3-イル]-1,3,5-トリアジン(略称:TmPPPyTz)等を、非共有電子対を備える有機化合物に用いることができる。なお、NBPhenはBPhenと比較して、高いガラス転移温度(Tg)を備え、耐熱性に優れる。
また、タンデム構造の発光デバイスを作製する場合、2つの発光ユニットとの間に、中間層を設ける。中間層は、一対の電極間に電圧を印加したときに、2つの発光ユニットの一方に電子を注入し、他方に正孔を注入する機能を有する。
中間層としては、例えば、リチウムなどの電子注入層に適用可能な材料を好適に用いることができる。また、中間層としては、例えば、正孔注入層に適用可能な材料を好適に用いることができる。また、中間層には、正孔輸送性材料とアクセプター性材料(電子受容性材料)とを含む層を用いることができる。また、中間層には、電子輸送性材料とドナー性材料とを含む層を用いることができる。このような層を有する中間層を形成することにより、発光ユニットが積層された場合における駆動電圧の上昇を抑制することができる。
画素電極111、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114のそれぞれの側面は、絶縁層125及び絶縁層127によって覆われている。これにより、第3の層115(及び/または共通電極116)が、画素電極111、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114のいずれかの側面と接することを抑制し、発光デバイスのショートを抑制することができる。
また、EL層103(103a、103b、103c)がタンデム構造を有する場合、これらの層に含まれる、複数の発光ユニット、および中間層のそれぞれの側面も、絶縁層125及び絶縁層127によって覆われる。これにより、第3の層115(及び/または共通電極116)が、複数の発光ユニット、および中間層のいずれかの側面と接することを抑制し、発光デバイスのショートを抑制することができる。
絶縁層125は、少なくとも画素電極111の側面を覆うことが好ましい。さらに、絶縁層125は、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の側面を覆うことが好ましい。絶縁層125は、画素電極111、及び、第2の層114の何れか一又は二以上の側面と接する構成とすることができる。絶縁層125は、無機材料を有する絶縁層とすることが好ましい。
絶縁層127は、絶縁層125に形成された凹部を充填するように、絶縁層125上に設けられる。絶縁層127は、絶縁層125を介して、画素電極111、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114のそれぞれの側面と重なる構成とすることができる。絶縁層127は、有機材料を有する絶縁層とすることが好ましい。なお、絶縁層127の下方には絶縁層125が配置され、絶縁層125の下方には、有機層112G等が配置される。有機層112G等を有することで、絶縁層127の充填後の形状を、より平坦にできる場合がある。
なお、絶縁層125及び絶縁層127のいずれか一方を設けなくてもよい。例えば、絶縁層125を設けない場合、絶縁層127は、EL層103の少なくとも一部の側面と接する構成とすることができる。絶縁層125又は絶縁層127を設けない構成とすることで、表示装置の作製工程数を削減することが可能となる。一方、無機材料を有する絶縁層125を第1の層112、発光層113、および/又は第2の層114の側面に接して設けることで、これらの層への不純物混入の抑制効果を高めることができる。また、絶縁層127を設けることで、第3の層115及び共通電極116の形成面の平坦性を向上させることができる。
第3の層115及び共通電極116は、第2の層114、絶縁層125、及び絶縁層127上に設けられる。絶縁層125及び絶縁層127を設ける前の段階では、画素電極111が設けられる領域と、画素電極111が設けられない領域(発光デバイス間の領域)と、に起因する段差が生じている。本発明の一態様の表示装置は、絶縁層125及び絶縁層127を有することで当該段差を平坦化させることができ、第3の層115及び共通電極116の被覆性を向上させることができる。したがって、共通電極116の段切れによる接続不良を抑制することができる。または、段差によって共通電極116が局所的に薄膜化して電気抵抗が上昇することを抑制することができる。なお、第3の層115を含めて共通電極116と呼ぶ場合がある。
第3の層115及び共通電極116の形成面の平坦性を向上させるために、絶縁層125の上面及び絶縁層127の上面の高さは、それぞれ、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の少なくとも一つの上面の高さと一致または概略一致することが好ましい。また、絶縁層127の上面は平坦な形状を有することが好ましく、凸部または凹部を有していてもよい。
絶縁層125は、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の何れか一又は二以上の側面と接する領域を有し、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の保護絶縁層として機能する。絶縁層125を設けることで、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の側面から内部へ不純物(酸素、水分等)が侵入することを抑制でき、信頼性の高い表示装置とすることができる。
断面視において第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の何れか一又は二以上の側面と接する領域における絶縁層125の幅(厚さ)が大きいと、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の間隔が大きくなり、開口率が低くなってしまう場合がある。また、絶縁層125の幅(厚さ)が小さいと、第1の層112、発光層113、及び\又は第2の層114の側面から内部へ不純物が侵入することを抑制する効果が小さくなってしまう場合がある。第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の何れか一又は二以上の側面と接する領域における絶縁層125の幅(厚さ)は、3nm以上200nm以下が好ましく、さらには3nm以上150nm以下が好ましく、さらには5nm以上150nm以下が好ましく、さらには5nm以上100nm以下が好ましく、さらには10nm以上100nm以下が好ましく、さらには10nm以上50nm以下が好ましい。絶縁層125の幅(厚さ)を前述した範囲とすることで、高い開口率を有し、かつ信頼性の高い表示装置とすることができる。
絶縁層125は、無機材料を有する絶縁層とすることができる。絶縁層125には、例えば、酸化絶縁膜、窒化絶縁膜、酸化窒化絶縁膜、及び窒化酸化絶縁膜などの無機絶縁膜を用いることができる。絶縁層125は単層構造であってもよく積層構造であってもよい。酸化絶縁膜としては、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、酸化マグネシウム膜、インジウムガリウム亜鉛酸化物膜、酸化ガリウム膜、酸化ゲルマニウム膜、酸化イットリウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化ランタン膜、酸化ネオジム膜、酸化ハフニウム膜、及び酸化タンタル膜などが挙げられる。窒化絶縁膜としては、窒化シリコン膜及び窒化アルミニウム膜などが挙げられる。酸化窒化絶縁膜としては、酸化窒化シリコン膜、酸化窒化アルミニウム膜などが挙げられる。窒化酸化絶縁膜としては、窒化酸化シリコン膜、窒化酸化アルミニウム膜などが挙げられる。特に、酸化アルミニウムは、エッチングにおいて、EL層との選択比が高く、後述する絶縁層127の形成において、EL層を保護する機能を有するため、好ましい。特にALD法により形成した酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜、酸化シリコン膜などの無機絶縁膜を絶縁層125に適用することで、ピンホールが少なく、EL層を保護する機能に優れた絶縁層125を形成することができる。
なお、本明細書などにおいて、酸化窒化絶縁物とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化絶縁物とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を指す。例えば、酸化窒化シリコンと記載した場合は、その組成として窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化シリコンと記載した場合は、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を示す。
絶縁層125の形成は、スパッタリング法、CVD法、PLD法、ALD法などを用いることができる。絶縁層125は、被覆性が良好なALD法を用いて形成することが好ましい。
絶縁層125上に設けられる絶縁層127は、隣接する発光デバイス間に形成された絶縁層125の凹部を平坦化する機能を有する。換言すると、絶縁層127を有することで共通電極116の形成面の平坦性を向上させる効果を奏する。絶縁層127としては、有機材料を有する絶縁層を好適に用いることができる。例えば、絶縁層127として、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、イミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、シリコーン樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、フェノール樹脂、及びこれら樹脂の前駆体等を適用することができる。また、絶縁層127として、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、プルラン、水溶性のセルロース、またはアルコール可溶性のポリアミド樹脂などの有機材料を用いてもよい。また、絶縁層127として、感光性の樹脂を用いることができる。感光性の樹脂としてはフォトレジストを用いてもよい。感光性の樹脂は、ポジ型の材料、またはネガ型の材料を用いることができる。
絶縁層127の上面の高さと、第2の層114の上面の高さとの差が、例えば、絶縁層127の厚さの0.5倍以下が好ましく、0.3倍以下がより好ましい。また例えば、第2の層114の上面が絶縁層127の上面よりも高くなるように、絶縁層127を設けてもよい。また、例えば、絶縁層127の上面が、第2の層114の上面よりも低くなるように、絶縁層127を設けてもよい。
発光デバイス130a、130b、130c上に保護層131を有することが好ましい。保護層131を設けることで、発光デバイスの信頼性を高めることができる。
図1Bにおいて、保護層131は一つの層として図示しているが、保護層131は複数層で構成されてもよい。例えば、無機層と無機層の2層構造、無機層と有機層の2層構造、または、無機層と有機層と無機層の3層構造としてもよい。
保護層131の導電性は問わない。保護層131としては、絶縁膜、半導体膜、及び、導電膜の少なくとも一種を用いることができる。
保護層131が無機膜を有することで、共通電極116の酸化を防止する、発光デバイス130a、130b、130cに不純物(水分、酸素など)が入り込むことを抑制する、など、発光デバイスの劣化を抑制し、表示装置の信頼性を高めることができる。
保護層131には、例えば、酸化絶縁膜、窒化絶縁膜、酸化窒化絶縁膜、及び窒化酸化絶縁膜などの無機絶縁膜を用いることができる。酸化絶縁膜としては、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、酸化ガリウム膜、酸化ゲルマニウム膜、酸化イットリウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化ランタン膜、酸化ネオジム膜、酸化ハフニウム膜、及び酸化タンタル膜などが挙げられる。窒化絶縁膜としては、窒化シリコン膜及び窒化アルミニウム膜などが挙げられる。酸化窒化絶縁膜としては、酸化窒化シリコン膜、酸化窒化アルミニウム膜などが挙げられる。窒化酸化絶縁膜としては、窒化酸化シリコン膜、窒化酸化アルミニウム膜などが挙げられる。
保護層131は、窒化絶縁膜または窒化酸化絶縁膜を有することが好ましく、窒化絶縁膜を有することがより好ましい。
また、保護層131には、In-Sn酸化物(ITOともいう)、In-Zn酸化物、Ga-Zn酸化物、Al-Zn酸化物、またはインジウムガリウム亜鉛酸化物(In-Ga-Zn酸化物、IGZOともいう)などを含む無機膜を用いることもできる。当該無機膜は、高抵抗であることが好ましく、具体的には、共通電極116よりも高抵抗であることが好ましい。当該無機膜は、さらに窒素を含んでいてもよい。
発光デバイスの発光を、保護層131を介して取り出す場合、保護層131は、可視光に対する透過性が高いことが好ましい。例えば、ITO、IGZO、及び、酸化アルミニウムは、それぞれ、可視光に対する透過性が高い無機材料であるため、好ましい。
保護層131としては、例えば、酸化アルミニウム膜と、酸化アルミニウム膜上の窒化シリコン膜と、の積層構造、または、酸化アルミニウム膜と、酸化アルミニウム膜上のIGZO膜と、の積層構造などを用いることができる。当該積層構造を用いることで、EL層側に入り込む不純物(水、酸素など)を抑制することができる。
さらに、保護層131は、有機膜を有していてもよい。例えば、保護層131は、有機膜と無機膜の双方を有していてもよい。
保護層131は複数の異なる成膜方法を用いて形成してもよい。具体的には、原子層堆積法を用いて保護層131の第1層を形成し、スパッタリング法を用いて保護層131の第2層を形成してもよい。
図示しないが、画素間の絶縁層と重なる位置に、遮光層を設けてもよい。また、発光デバイスと重なる位置には各種光学部材を配置することができる。光学部材としては、偏光板、位相差板、光拡散層(拡散フィルムなど)、反射防止層、及び集光フィルム等が挙げられる。また、表示装置の外側には、ゴミの付着を抑制する帯電防止膜、汚れを付着しにくくする撥水性の膜、使用に伴う傷の発生を抑制するハードコート膜、衝撃吸収層等を配置してもよい。
また、保護層131上に樹脂層を介して基板を有していてもよい。該基板には、ガラス、石英、セラミック、サファイア、樹脂、金属、合金、半導体などを用いることができる。発光デバイスからの光を取り出す側の基板には、該光を透過する材料を用いる。基板に可撓性を有する材料を用いると、表示装置の可撓性を高めることができる。また、基板として偏光板を用いてもよい。
基板としては、それぞれ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエーテルスルホン(PES)樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン、アラミド等)、ポリシロキサン樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ABS樹脂、セルロースナノファイバー等を用いることができる。基板に、可撓性を有する程度の厚さのガラスを用いてもよい。
なお、表示装置に円偏光板を重ねる場合、表示装置が有する基板には、光学等方性の高い基板を用いることが好ましい。光学等方性が高い基板は、複屈折が小さい(複屈折量が小さい、ともいえる)。
光学等方性が高い基板のリタデーション(位相差)値の絶対値は、30nm以下が好ましく、20nm以下がより好ましく、10nm以下がさらに好ましい。
光学等方性が高いフィルムとしては、トリアセチルセルロース(TAC、セルローストリアセテートともいう)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム、シクロオレフィンコポリマー(COC)フィルム、及びアクリルフィルム等が挙げられる。
また、基板としてフィルムを用いる場合、フィルムが吸水することで、表示パネルにしわが発生するなどの形状変化が生じる恐れがある。そのため、基板には、吸水率の低いフィルムを用いることが好ましい。例えば、吸水率が1%以下のフィルムを用いることが好ましく、0.1%以下のフィルムを用いることがより好ましく、0.01%以下のフィルムを用いることがさらに好ましい。
上記の樹脂層としては、紫外線硬化型等の光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤を用いることができる。これら接着剤としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等が挙げられる。特に、エポキシ樹脂等の透湿性が低い材料が好ましい。また、二液混合型の樹脂を用いてもよい。また、接着シート等を用いてもよい。
トランジスタのゲート、ソース及びドレインのほか、表示装置を構成する各種配線及び電極などの導電層に用いることのできる材料としては、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、及びタングステンなどの金属、並びに、当該金属を主成分とする合金などが挙げられる。これらの材料を含む膜を単層で、または積層構造として用いることができる。
また、透光性を有する導電材料としては、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを含む酸化亜鉛などの導電性酸化物またはグラフェンを用いることができる。または、金、銀、白金、マグネシウム、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、及びチタンなどの金属材料、または、該金属材料を含む合金材料を用いることができる。または、該金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)などを用いてもよい。なお、金属材料、または、合金材料(またはそれらの窒化物)を用いる場合には、透光性を有する程度に薄くすることが好ましい。また、上記材料の積層膜を導電層として用いることができる。例えば、銀とマグネシウムの合金とインジウムスズ酸化物の積層膜などを用いると、導電性を高めることができるため好ましい。これらは、表示装置を構成する各種配線及び電極などの導電層、及び、発光デバイスが有する導電層(画素電極または共通電極として機能する導電層)にも用いることができる。
各絶縁層に用いることのできる絶縁材料としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料が挙げられる。
次に、図2乃至図5を用いて、表示装置100の断面形状の詳細、および変形例について説明する。図2乃至図5に、図1Bにおいて破線で囲まれた領域105を拡大し、詳細構造及び変形例の構造を示す。
図2Aは、図1Bの領域105の拡大図である。図2Aに示す構造模式図では、画素電極111(111b、111c)は、側面において、第1の層112と接する領域と、絶縁層125と接する領域と、を有する。また、画素電極111(111b、111c)は、側面において、発光層113(113b、113c)と接する領域、及び/または第2の層114と接する領域、を有していてもよい。また、隣接する画素電極間に、有機層112G、有機層113bG、有機層113cG、及び有機層114Gを有する。また、隣接する画素電極間において、第1の層112、発光層113(113b、113c)、及び第2の層114のそれぞれは、絶縁層125に覆われる領域を有する。また、隣接する画素電極間において、絶縁層125上に絶縁層127を有する。絶縁層127は、隣接する画素電極間の凹部を埋めるように設けることが好ましい。また、図2Aに示すように、絶縁層127は、隣接する画素電極間において、曲面状の凸部を有してもよく、絶縁層125の端部は順テーパを有してもよい。このように、曲面状の凸部を有する絶縁層127、および端部に順テーパを有する絶縁層125を有する場合、第3の層115及び共通電極116の被覆性を向上させることができる。したがって、共通電極116の段切れによる接続不良を抑制することができる。または、段差によって共通電極116が局所的に薄膜化して電気抵抗が上昇することを抑制することができる。なお、図2Aでは、絶縁層127の上面が断面視において円弧形状の凸部である例を示しているが、図2Bに示すように、絶縁層127の上面の一部が凹部を有する形状であってもよい。
また、図2Aにおいては、絶縁層125を設ける構成を示しているが、本発明はこれに限られるものではない。図2Cは、図2Aに示した構造の変形例である。本発明の一態様として、図2Cに示すように、絶縁層125を設けない構成にしてもよい。図2Cに示す構造の場合、絶縁層127には、第1の層112、発光層113、及び第2の層114に与えるダメージの少ない有機材料を用いることが好ましい。例えば、絶縁層127には、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、プルラン、水溶性のセルロース、またはアルコール可溶性のポリアミド樹脂などの有機材料を用いることが好ましい。
本発明の一態様の絶縁層127の形状について、図2Cにおいて両矢印で示す第1の部分の幅W1及び第2の部分の幅W2を用いて説明する。絶縁層127は、一対の画素電極間に位置する第1の部分と、一対のEL層間に位置する第2の部分と、を有し、第2の部分の幅W2は、第1の部分の幅W1よりも狭い形状といえる。図2A、図2B、図3A乃至図3C、図4A乃至図4C、図5A及び図5Bには、第1の部分の幅W1及び第2の部分の幅W2を図示しないが、図2Cと同様に、絶縁層127は、一対の画素電極間に位置する第1の部分と、一対のEL層間に位置する第2の部分と、を有し、第2の部分の幅W2は、第1の部分の幅W1よりも狭い形状といえる。なお、第2の部分の幅W2が、第1の部分の幅W1よりも狭い形状を有する絶縁層127は、断面視においてくびれた形状を有するともいう。
また、図2A等においては、絶縁層125の上面及び絶縁層127の上面の高さが、第2の層114の上面の高さよりも高い構成を示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図3A、及び図3Bに示すように、絶縁層125の上面及び絶縁層127の上面が、第1の層112の上面、発光層113の上面、及び、第2の層114の少なくとも一つの上面と概略一致する構成にしてもよい。
また、図2A等においては、隣接する画素電極111間において、層101が削られた構造(隣接する画素電極111間に層101が凹部を有する構造)の例を示しているが、本発明はこれに限られるものではなく、隣接する画素電極111間において、層101が削られていない構造(隣接する画素電極111間に層101が凹部を有さない構造、または隣接する画素電極111間の層101が平坦な構造)であってもよい。なお、隣接する画素電極111間において、層101が削られた構造について、隣接する画素電極111間において、層101に段差部を有する構造ともいうことができ、該段差部を層101の段差部という。
また、図3Cに示すように、絶縁層127が、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の少なくとも一つの上面の高さよりも低い凹部を有する場合であってもよいが、該凹部において第3の層115及び共通電極116が途切れないことが望ましい。
なお、上記の通り、画素電極111の側面において、第1の層112が形成されない領域を有することが好ましいが、画素電極111の側面において、第1の層112が薄いことによっても、各画素の発光層を電気的に分離する効果が得られる場合がある。そのため、必ずしも画素電極111の側面において、第1の層112が形成されない領域を有する必要はない。
このような場合の領域105の構造の変形例を、図4A及び図4Bに示す。図4Aは、図2Aの構造の変形例として、画素電極111の側面において、第1の層112が薄く形成される例を示している。また、図4Bは、図1Bにおける領域105の構造において、画素電極111の側面において、第1の層112が薄く形成されているだけでなく、発光層113(第2の発光層113b、第3の発光層113c)が薄く形成され、さらに有機層112G上で、第2の発光層113bと第3の発光層113cとが重なる様子を示している。本発明の一態様の表示装置では、隣接する画素電極間において、第1の層112が段切れしている、または第1の層112が薄いため、図4Bに示すように第2の発光層113bと第3の発光層113cとが互いに重なる領域を有していても、隣接する画素間でのクロストークは抑制される。
また、図4Cは図2Aに示す構造の変形例である。図4Cに示すように、絶縁層125の端部が、絶縁層127よりも突き出した構造(ひさし構造とも呼ぶ)であってもよい。絶縁層127が有する曲面状の上面から、絶縁層125の上面へと、なだらかに上面が繋がることで、第3の層115、及び/または共通電極116の被覆性を向上させることができる。
また、図5A及び図5Bは図2Aに示す構造の変形例である。図5Aに示すように、隣接する画素電極111間において、絶縁層118を有する構造であってもよい。
図5Aに示すように、画素電極111(111b、111c)の側面を絶縁層118で覆う場合、画素電極111(111b、111c)と発光層113(113b、113c)と、が接することを防ぐことができる。また、画素電極111(111b、111c)と第2の層114と、が接することを防ぐことができる。
また、図5Bに示すように、画素電極111(111b、111c)及び第1の層112の側面を絶縁層118で覆う場合、画素電極111(111b、111c)と発光層113(113b、113c)と、が接することを防ぐことができる。また、画素電極111(111b、111c)と第2の層114と、が接することを防ぐことができる。また、第1の層112と第2の層114と、が接することを防ぐことができる。
次に、図6A乃至図7Fを用いて、第1の層112を自己整合的に分離して形成する、本発明の一態様の表示装置の構造について説明する。
図6A及び図6Bに、画素電極111の端部構造の一例の断面模式図を示す。ここでは説明のため、層101、画素電極111及び第1の層112のみを示す。なお、層101の詳細は図示しない。
本発明の一態様の表示装置の作製方法では、導電層を一面に形成した後、レジストマスクを各画素に対応する位置に形成し、導電層を島状に加工し、画素電極111を形成する。図6Aにおいて、画素電極111の側面と画素電極111の底面とがなす角度をテーパ角θとし、画素電極111の膜厚をTaとする。図6Aの例において、層101の段差部は形成されていないため、層101の上面と、画素電極111との高さの差T1は、Taと一致する。
次に、第1の層112を一面に形成する。ここで、第1の層112の膜厚をT2としたときT1/T2が0.5以上、好ましくは0.8以上、さらに好ましくは1以上、さらに好ましくは1.5以上であり、θが60度以上140度以下、好ましくは70度以上140度以下、さらに好ましくは80度以上140度以下であるとき、画素電極111の側面において、第1の層112が形成されない領域を得ることができる。この場合、画素電極111と位置を同じくして第1の層112が島状に分離されるため、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114を自己整合的に分離して形成することができる。
図6Bは図6Aの変形例であり、隣接する画素電極111間において層101が段差部を有する構造を説明する図である。図6Bに示すように、層101の段差部の深さTbと、画素電極111の膜厚Taと、を足した高さが隣接する画素電極111間の段差の高さT1(T1=Ta+Tb)となる。図6Bにおいて、層101の段差部の底面BSから延伸した底面延伸線BS’と、層101の段差部の側面と、がなす角をテーパ角θとする。なお、層101の段差部の底面BSと画素電極111の底面と、が平行でない場合は、層101の段差部の最下部から画素電極111の下へと、画素電極と平行に延伸した延伸線を、底面延伸線BS’をすることができる。また、層101の段差部の底部が平面ではなく曲面であった場合も同様に、層101の段差部の最下部から画素電極111の下へと、画素電極と平行に延伸した延伸線を、底面延伸線BS’とすることができる。よって、段差の高さT1は、底面延伸線BS’から第1の電極の上面までの最短距離、とも言える。ここで、第1の層112の膜厚をT2としたときT1/T2が0.5以上、好ましくは0.8以上、さらに好ましくは1以上、さらに好ましくは1.5以上であり、θが60度以上140度以下、好ましくは70度以上140度以下、さらに好ましくは80度以上140度以下であるとき、画素電極111の側面において、第1の層112が形成されない領域を得ることができる。そのため、図6Bに示すように、隣接する画素電極111間において層101が削られた構造の方が、第1の層112を段切れさせ易くすることができる。
隣接する画素電極111間において層101が段差部を有する構造の例として、図6Bでは、層101の段差部の側面と、画素電極111の側面と、が同じテーパ角を有し、断面視において直線となる場合を示している。本発明の一態様の表示装置の構造は上記に限定されず、層101の段差部の側面のテーパ角と、画素電極111の側面のテーパ角と、が一致しない構造であってもよい。また、層101の段差部の側面および/又は画素電極111の側面が、複数の面を有してもよく、曲面を有してもよい。これらの例として、画素電極111及び層101の段差部の断面模式図を、図7A乃至図7Fに示す。
図7A及び図7Bは、画素電極111の側面のテーパ角θaと、層101の段差部の側面のテーパ角θbと、が一致しない例を示す図である。また、図7C及び図7Dは、画素電極111の側面が、複数の面を有する例を示す図である。また、図7Eは、画素電極111の側面が、曲面を有する例を示す図である。また、また、図7Fは、画素電極111の側面の一部が後退した構造を有する例を示す図である。前述のとおり、第1の層112を自己整合的に島状に分離するためには、層101の段差部底面から画素電極111の上面までの段差の高さ、段差の側面のテーパ角、および第1の層112の膜厚を、所定の条件の範囲内で形成する必要がある。
ここで、第1の層112を自己整合的に島状に分離するための、有効段差高さETについて検討する。図7A乃至図7Fでは図示しないが、第1の層112の膜厚はT2とする。層101の段差部および画素電極111において、テーパ角の違いによって複数の領域に分けた場合、例えば図7A及び図7Bにおいて、領域aはTaの高さとθaのテーパ角とを有し、領域bはTbの高さとθbのテーパ角とを有する。ここで、テーパ角が60度以上140度以下である領域の高さを合計した値を、有効段差高さETとしたとき、ET/T2が0.5以上、好ましくは0.8以上、さらに好ましくは1以上、さらに好ましくは1.5以上であるとき、画素電極111の側面または層101の段差部において、第1の層112が形成されない領域を得ることができる。
例えば、図7Aにおいて、領域aのθaは60度未満であり、領域bのθbは60度以上140度以下である。そのため、図7Aに示す例ではET=Tbとなる。また、図7Bにおいて、領域aのθa及び領域bのθbは、どちらも60度以上140度以下である。そのため、図7Bに示す例ではET=Ta+Tbとなる。
また、図7Cにおいて、画素電極111は領域a1及び領域a2を有し、層101の段差部は領域bを有する。領域a1のθa1は60度未満であり、領域a2のθa2及び領域bのθbは、どちらも60度以上140度以下である。そのため、図7Cに示す例では、ET=Ta2+Tbとなる。また、図7Dにおいて、画素電極111は領域a1及び領域a2を有し、層101の段差部は領域bを有する。領域a1のθa1及び領域bのθbは、どちらも60度以上140度以下であり、領域a2のθa2は60度未満である。そのため、図7Dに示す例では、ET=Ta1+Tbとなる。
なお、図7Eに示すように、画素電極111の側面が曲面を有する場合は、曲面の断面視における曲線において、接点TPにおける接線TLと、画素電極111の底面と平行な線と、がなす角度θsが、60度以上140度以下となる領域を有効段差高さETに含める。図7Eに示す例の様に、画素電極111の側面が曲面を有する場合、該曲面は、断面視における曲線において、接線と画素電極111の底面とがなす角度が60度以上140度以下である領域a2と、接線と画素電極111の底面とがなす角度が60度未満である領域a1と、に分けて考える。このとき、図7Eの画素電極111は、領域a1、領域a2及び領域a3を有する。領域a2のθs、領域a3のθa3及び領域bのθbは、いずれも60度以上140度以下であるため、ET=Ta2+Ta3+Tbとなる。
なお、有効段差高さETに含む領域のテーパ角(または接線の角度)は、上記の通り60度以上140度以下であることが好ましい。より好ましい構造としては、70度以上140度以下、さらに好ましくは80度以上140度以下である。
また、画素電極111の側面が複数の面を有する別の例として、図7Fに示すように、側面の一部が後退した構造であってもよい。このとき、後退距離RDが0より大きい領域の膜厚を、有効段差高さETに含む。図7Fに示している例では、領域bのθbが60度以上140度以下であり、領域Ta2の後退距離RDが0より大きく、領域a1のθa1が60度未満であるため、ET=Ta2+Tbとなる。なお、後退距離RDが0より大きい領域については、該領域のテーパ角によらず、該領域の高さを有効段差高さETに含むことができる。
図7Fに示すような構造は例えば、材質の異なる2層(第1の導電層及び第2の導電層)からなる画素電極111を作製する際に、下層の導電層にエッチングレートが速い材質を使用することにより形成することができる。より具体的には、画素電極111を作製する際に、第1の導電層と、第1の導電層上の第2の導電層とを、ドライエッチング等で異方性エッチングした後、ウェットエッチング等で第1の導電層を選択的に等方性エッチングすることで、作製することができる。
なお、上記に示している島状に形成された画素電極111の側面、または層101の段差部の側面において、第1の層112が形成されない領域のことを、段切れ部、または段切れ領域、と呼ぶことがある。なお、上記の通り、画素電極111の側面、または層101の段差部の側面において、第1の層112が形成されない領域を有することが好ましいが、画素電極111の側面、または層101の段差部の側面において、第1の層112が薄いことによっても、各画素の発光層を電気的に分離する効果が得られる場合がある。そのため、必ずしも画素電極111の側面、または層101の段差部の側面において、第1の層112が形成されない領域を有する必要はない。
[画素のレイアウト]
次に、図1Aとは異なる画素レイアウトについて説明する。副画素の配列に特に限定はなく、様々な方法を適用することができる。副画素の配列としては、例えば、ストライプ配列、Sストライプ配列、マトリクス配列、デルタ配列、ベイヤー配列、ペンタイル配列などが挙げられる。
また、副画素の上面形状としては、例えば、三角形、四角形(長方形、正方形を含む)、五角形などの多角形、これら多角形の角が丸い形状、楕円形、または円形などが挙げられる。ここで、副画素の上面形状は、発光デバイスの発光領域の上面形状に相当する。
図8Aに示す画素110には、Sストライプ配列が適用されている。図8Aに示す画素110は、副画素110a、110b、110cの、3つの副画素から構成される。例えば、副画素110aを青色の副画素Bとし、副画素110bを赤色の副画素Rとし、副画素110cを緑色の副画素Gとしてもよい。
図8Bに示す画素110は、角が丸い略台形の上面形状を有する副画素110aと、角が丸い略三角形の上面形状を有する副画素110bと、角が丸い略四角形または略六角形の上面形状を有する副画素110cと、を有する。また、副画素110aは、副画素110bよりも発光面積が広い。このように、各副画素の形状及びサイズはそれぞれ独立に決定することができる。例えば、信頼性の高い発光デバイスを有する副画素ほど、サイズを小さくすることができる。例えば、副画素110aを緑色の副画素Gとし、副画素110bを赤色の副画素Rとし、副画素110cを青色の副画素Bとしてもよい。
図8Cに示す画素124a、124bには、ペンタイル配列が適用されている。図8Cでは、副画素110a及び副画素110bを有する画素124aと、副画素110b及び副画素110cを有する画素124bと、が交互に配置されている例を示す。例えば、副画素110aを赤色の副画素Rとし、副画素110bを緑色の副画素Gとし、副画素110cを青色の副画素Bとしてもよい。
図8D及び図8Eに示す画素124a、124bは、デルタ配列が適用されている。画素124aは上の行(1行目)に、2つの副画素(副画素110a、110b)を有し、下の行(2行目)に、1つの副画素(副画素110c)を有する。画素124bは上の行(1行目)に、1つの副画素(副画素110c)を有し、下の行(2行目)に、2つの副画素(副画素110a、110b)を有する。例えば、副画素110aを赤色の副画素Rとし、副画素110bを緑色の副画素Gとし、副画素110cを青色の副画素Bとしてもよい。
図8Dは、各副画素が、角が丸い略四角形の上面形状を有する例であり、図8Eは、各副画素が、円形の上面形状を有する例である。
図8Fは、各色の副画素がジグザグに配置されている例である。具体的には、上面視において、列方向に並ぶ2つの副画素(例えば、副画素110aと副画素110b、または、副画素110bと副画素110c)の上辺の位置がずれている。例えば、副画素110aを赤色の副画素Rとし、副画素110bを緑色の副画素Gとし、副画素110cを青色の副画素Bとしてもよい。
フォトリソグラフィ法では、加工するパターンが微細になるほど、光の回折の影響を無視できなくなるため、露光によりフォトマスクのパターンを転写する際に忠実性が損なわれ、レジストマスクを所望の形状に加工することが困難になる。そのため、フォトマスクのパターンが矩形であっても、角が丸まったパターンが形成されやすい。したがって、副画素の上面形状が、多角形の角が丸い形状、楕円形、または円形などになることがある。
本発明の一態様の表示装置は、画素に、受光デバイスを有していてもよい。
[表示装置の作製方法例]
次に、図9A乃至図14Cを用いて表示装置の作製方法例を説明する。図9A及び図9Bは、表示装置の作製方法を示す上面図である。図10A乃至図10Cには、図1Aにおける一点鎖線X1-X2間の断面図と、Y1-Y2間の断面図と、を並べて示す。図11A乃至図14Cについても、図10と同様である。
表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、及び、導電膜等)は、スパッタリング法、化学気相堆積法、真空蒸着法、パルスレーザー堆積(PLD:Pulsed Laser Deposition)法、ALD法等を用いて形成することができる。CVD法としては、PECVD法、及び、熱CVD法などがある。また、熱CVD法のひとつに、有機金属化学気相堆積(MOCVD:Metal Organic CVD)法がある。
また、表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、及び、導電膜等)は、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、インクジェット、ディスペンス、スクリーン印刷、オフセット印刷、ドクターナイフ、スリットコート、ロールコート、カーテンコート、ナイフコート等の方法により形成することができる。
特に、発光デバイスの作製には、蒸着法などの真空プロセス、及び、スピンコート法、インクジェット法などの溶液プロセスを用いることができる。蒸着法としては、スパッタ法、イオンプレーティング法、イオンビーム蒸着法、分子線蒸着法、真空蒸着法などの物理蒸着法(PVD法)、及び、化学蒸着法(CVD法)等が挙げられる。特にEL層に含まれる機能層(正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、正孔ブロック層、電子ブロック層など)については、蒸着法(真空蒸着法等)、塗布法(ディップコート法、ダイコート法、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート法等)、印刷法(インクジェット法、スクリーン(孔版印刷)法、オフセット(平版印刷)法、フレキソ(凸版印刷)法、グラビア法、または、マイクロコンタクト法等)などの方法により形成することができる。
また、表示装置を構成する薄膜を加工する際には、フォトリソグラフィ法等を用いて加工することができる。または、ナノインプリント法、サンドブラスト法、リフトオフ法などにより薄膜を加工してもよい。また、メタルマスクなどの遮蔽マスクを用いた成膜方法により、島状の薄膜を直接形成してもよい。
フォトリソグラフィ法としては、代表的には以下の2つの方法がある。一つは、加工したい薄膜上にレジストマスクを形成して、エッチング等により当該薄膜を加工し、レジストマスクを除去する方法である。もう一つは、感光性を有する薄膜を成膜した後に、露光、現像を行って、当該薄膜を所望の形状に加工する方法である。
フォトリソグラフィ法において、露光に用いる光は、例えばi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、h線(波長405nm)、またはこれらを混合させた光を用いることができる。そのほか、紫外線、KrFレーザ光、またはArFレーザ光等を用いることもできる。また、液浸露光技術により露光を行ってもよい。また、露光に用いる光として、極端紫外光(EUV:Extreme Ultra-violet)、またはX線を用いてもよい。また、露光に用いる光に換えて、電子ビームを用いることもできる。極端紫外光、X線または電子ビームを用いると、極めて微細な加工が可能となるため好ましい。なお、電子ビームなどのビームを走査することにより露光を行う場合には、フォトマスクは不要である。
薄膜のエッチングには、ドライエッチング法、ウェットエッチング法、サンドブラスト法などを用いることができる。
まず、図10Aに示すように、トランジスタを含む層101上に、導電膜111Aを形成する。
導電膜111Aは、後に加工されることで、画素電極111a、111b、111c、及び、導電層123となる層である。そのため、上述した画素電極に適用可能な構成を導電膜111Aに適用することができる。導電膜111Aの形成には、例えば、スパッタリング法または真空蒸着法を用いることができる。
次に、図10Bに示すように、導電膜111A上にレジストマスク190aを形成する。レジストマスクは、感光性の樹脂(フォトレジスト)を塗布し、露光及び現像を行うことで形成することができる。
レジストマスクは、ポジ型のレジスト材料及びネガ型のレジスト材料のどちらを用いて作製してもよい。
図9Aに示すように、レジストマスク190aは、後に副画素110aとなる領域、後に副画素110bとなる領域、及び後に副画素110cとなる領域と重なる位置に設ける。レジストマスク190aとして、1つの副画素110a、副画素110b、または副画素110cに対して、1つの島状のパターンが設けられていることが好ましい。または、レジストマスク190aとして、一列に並ぶ(図9AではY方向に並ぶ)複数の副画素110a、副画素110b、または副画素110cに対して1つの帯状のパターンを形成してもよい。
なお、レジストマスク190aは、後に接続部140となる領域と重なる位置にも設けることが好ましい。
次に、図10Cに示すように、レジストマスク190aを用いて、導電膜111Aの一部を除去し、画素電極111a、111b、111c、及び接続部140を形成する。このとき、層101が有する絶縁層を画素電極と同様のパターンで加工し、隣接する画素電極間において、層101が凹部を有する形状としてもよい。
導電膜111Aの加工は、ウェットエッチング法またはドライエッチング法により加工することができる。導電膜111Aの加工は、異方性エッチングにより行うことが好ましい。
その後、図11Aに示すように、レジストマスク190aを除去する。例えば、酸素プラズマを用いたアッシングなどによりレジストマスク190aを除去することができる。または、ウェットプロセスにより、レジストマスク190aを除去してもよい。
次に、第1の層112を成膜する。第1の層112として、正孔注入層および正孔輸送層を形成する。または、第1の層112として、正孔注入層のみを形成してもよい。ここで画素電極111の側面と画素電極111の底面とがなす角度をテーパ角θ、画素電極111の膜厚をT1、第1の層112の膜厚をT2とし、画素電極111及び第1の層112の形状として、T1/T2が0.5以上、好ましくは0.8以上、さらに好ましくは1以上、さらに好ましくは1.5以上であり、θが60度以上140度以下、好ましくは70度以上140度以下、さらに好ましくは80度以上140度以下、を満たすとき、図11Bに示すように、正孔注入層を有する第1の層112が島状に区切られた形で成膜することができる。このとき、隣接する画素電極間において、層101上に有機層112Gが形成される。第1の層112は、蒸着法(真空蒸着法を含む)、スパッタリング法、印刷法、インクジェット法、塗布法等の方法で形成することができる。第1の層112は、蒸着法を用いて形成することが好ましい。蒸着法を用いた成膜では、プレミックス材料を用いてもよい。なお、本明細書等において、プレミックス材料とは、複数の材料をあらかじめ配合、または混合した複合材料である。
図11Bに示すように、Y1-Y2間の断面図において、第1の層112は接続部140よりも内側に位置する。例えば、成膜エリアを規定するためのマスク(ファインメタルマスクと区別して、エリアマスク、またはラフメタルマスクなどともいう)を用いることで、第1の層112が成膜される領域を変えることができる。上述のようにエリアマスクと組み合わせることで、比較的簡単なプロセスにて発光デバイスを作製することができる。
次に、図11Cに示すように、赤色の発光を呈する発光層を有する第1の発光層113aを形成する。第1の発光層113aは、第1の層112と同様の方法で形成することができ、蒸着法を用いて形成することが好ましい。本発明の一態様の作製方法において、第1の発光層113aは、メタルマスク(シャドーマスクともいう)を用いた真空蒸着法により、島状の第1の発光層113aを形成することが好ましい。このとき、隣接する画素電極間において、有機層112G上に有機層113aGが形成される。
次に、図12Aに示すように、緑色の発光を呈する発光層を有する第2の発光層113bを形成する。第2の発光層113bは、第1の層112と同様の方法で形成することができ、蒸着法を用いて形成することが好ましい。本発明の一態様の作製方法において、第2の発光層113bは、メタルマスク(シャドーマスクともいう)を用いた真空蒸着法により、島状の第2の発光層113bを形成することが好ましい。このとき、隣接する画素電極間において、有機層112G上に有機層113bGが形成される。
次に、図12Bに示すように、青色の発光を呈する発光層を有する第3の発光層113cを形成する。第3の発光層113cは、第1の層112と同様の方法で形成することができ、蒸着法を用いて形成することが好ましい。本発明の一態様の作製方法において第3の発光層113cは、メタルマスク(シャドーマスクともいう)を用いた真空蒸着法により、島状の第3の発光層113cを形成することが好ましい。このとき、隣接する画素電極間において、有機層112G上に有機層113cGが形成される。
なお、図11C、図12A及び図12Bで示した発光層113の形成において、それぞれの発光層の下に、発光層113の一部として正孔輸送層を形成してもよい。また、図11C、図12A及び図12Bで示した発光層113の形成において、それぞれの発光層の上に、発光層113の一部として電子輸送層を形成してもよい。
なお、上記では、赤色の発光を呈する発光層、緑色の発光を呈する発光層、青色の発光を呈する発光層、の順に発光層を形成したが、本発明の一態様の表示装置の作製方法として、赤緑青の形成順に限るものではない。例えば発光層の形成順として、赤青緑の順、緑赤青の順、緑青赤の順、青赤緑の順、または青緑赤の順で発光層を形成してもよい。
次に、図12Cに示すように、第2の層114を形成する。第2の層114として、電子輸送層を形成することができる。第2の層114は、第1の層112と同様の方法で形成することができ、蒸着法を用いて形成することが好ましい。また、第2の層114は、第1の層112と同様に、Y1-Y2間の断面図において、接続部140よりも内側に位置する。例えば、成膜エリアを規定するためのマスク(ファインメタルマスクと区別して、エリアマスク、またはラフメタルマスクなどともいう)を用いることで、第2の層114が成膜される領域を変えることができる。このとき、隣接する画素電極間において、有機層112G上に有機層114Gが形成される。なお、有機層112Gと有機層114Gとの間に、有機層113aG、有機層113bG及び有機層113cGの、何れか一または二を有する場合がある。
次に、図13Aに示すように、画素電極111a、111b、111c、導電層123、第1の層112、第1の発光層113a、第2の発光層113b、第3の発光層113c、および第2の層114を覆うように、絶縁膜125Aを形成する。
絶縁膜125Aには、例えば、酸化絶縁膜、窒化絶縁膜、酸化窒化絶縁膜、及び窒化酸化絶縁膜などの無機絶縁膜を用いることができる。酸化絶縁膜としては、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、酸化マグネシウム膜、酸化ガリウム膜、酸化ゲルマニウム膜、酸化イットリウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化ランタン膜、酸化ネオジム膜、酸化ハフニウム膜、及び酸化タンタル膜などが挙げられる。窒化絶縁膜としては、窒化シリコン膜及び窒化アルミニウム膜などが挙げられる。酸化窒化絶縁膜としては、酸化窒化シリコン膜、酸化窒化アルミニウム膜などが挙げられる。窒化酸化絶縁膜としては、窒化酸化シリコン膜、窒化酸化アルミニウム膜などが挙げられる。また、インジウムガリウム亜鉛酸化物膜などの金属酸化物膜を用いてもよい。
また、絶縁膜125Aは、水及び酸素の少なくとも一方に対するバリア絶縁膜としての機能を有することが好ましい。または、絶縁膜125Aは、水及び酸素の少なくとも一方の拡散を抑制する機能を有することが好ましい。または、絶縁膜125Aは、水及び酸素の少なくとも一方を捕獲、または固着する(ゲッタリングともいう)機能を有することが好ましい。
なお、本明細書等において、バリア絶縁膜とは、バリア性を有する絶縁膜のことを示す。また、本明細書等において、バリア性とは、対応する物質の拡散を抑制する機能(透過性が低いともいう)とする。または、対応する物質を、捕獲、または固着する(ゲッタリングともいう)機能とする。
絶縁膜125Aが、上述のバリア絶縁膜の機能、またはゲッタリング機能を有することで、外部から各発光デバイスに拡散しうる不純物(代表的には、水または酸素)の侵入を抑制することが可能な構成となる。当該構成とすることで、信頼性の優れた表示装置を提供することができる。
次に、図13Bに示すように、絶縁膜125A上に絶縁膜127Aを形成する。
絶縁膜127Aには、有機材料を用いることができる。有機材料としては、例えば、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、イミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、シリコーン樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、フェノール樹脂、及びこれら樹脂の前駆体等が挙げられる。また、絶縁膜127Aには、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、プルラン、水溶性のセルロース、またはアルコール可溶性のポリアミド樹脂などの有機材料を用いてもよい。また、絶縁膜127Aには、感光性の樹脂を用いることができる。感光性の樹脂としてはフォトレジストを用いてもよい。感光性の樹脂は、ポジ型の材料、またはネガ型の材料を用いることができる。
絶縁膜127Aの形成方法に特に限定はなく、例えば、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、インクジェット、ディスペンス、スクリーン印刷、オフセット印刷、ドクターナイフ法、スリットコート、ロールコート、カーテンコート、ナイフコートの湿式の成膜方法を用いて形成することができる。特に、スピンコートにより、絶縁膜127Aを形成することが好ましい。
絶縁膜125A及び絶縁膜127Aは、EL層へのダメージ(プラズマダメージ、UVダメージなど)が少ない形成方法で成膜されることが好ましい。特に、絶縁膜125Aは、EL層の側面に接して形成されるため、絶縁膜127Aよりも、EL層へのダメージが少ない形成方法で成膜されることが好ましい。また、絶縁膜125A及び絶縁膜127Aは、それぞれ、EL層の耐熱温度よりも低い温度(代表的には、200℃以下、好ましくは100℃以下、さらに好ましくは80℃以下)で形成する。例えば、絶縁膜125Aとして、ALD法を用いて酸化アルミニウム膜を形成することができる。ALD法を用いることで、EL層へのダメージを小さくすることができ、また、被覆性の高い膜を成膜可能なため好ましい。
次に、図13Cに示すように、絶縁膜127Aを加工することで、絶縁層127を形成する。絶縁層127は、絶縁膜125Aの側面と凹部上面に接するように形成される。
絶縁膜127Aの加工として、例えば、絶縁膜127Aに感光性樹脂を用いた場合、該感光性樹脂を露光し、現像によって不要な感光性樹脂を除去することで、パターンを形成することができる。なお、絶縁層127の上面形状を、なだらかな凸面形状とするために、現像後に熱処理をおこなってもよい。
次に、図14Aに示すように、絶縁膜125Aの一部を除去し、絶縁層125を形成する。これにより、画素電極111a、111b、111c上では第2の層114が露出し、接続部140では導電層123が露出する。また、絶縁層125(さらには絶縁層127)は、画素電極111a、111b、111cの側面を覆うように設けられる。これにより、後に形成する膜(EL層を構成する膜、または、共通電極)と、画素電極111a、111b、111c等とが接して、発光デバイスがショートすることを抑制できる。さらに、絶縁層125及び絶縁層127は、第1の層112、発光層113(第1の発光層113a、第2の発光層113b、第3の発光層113c)、及び、第2の層114の側面を覆うように設けられることが好ましい。これにより、後に形成する膜がこれらの層の側面と接することを抑制し、発光デバイスがショートすることを抑制できる。また、後の工程において、第1の層112、発光層113(第1の発光層113a、第2の発光層113b、第3の発光層113c)、及び、第2の層114が受けるダメージを抑制することができる。
特に、トランジスタを含む層101の一部(具体的には、最表面に位置する絶縁層)に凹部が設けられていると、画素電極111a、111b、111cの側面全体を、絶縁層125及び絶縁層127で覆うことが可能となり好ましい。
また、接続部140において、絶縁層125(さらには絶縁層127)は、導電層123の側面を覆うように設けられることが好ましい。
絶縁層125の上面及び絶縁層127の上面の高さは、第2の層114の上面の高さと一致または概略一致することが好ましい。また、絶縁層127の上面は平坦な形状を有することが好ましく、凸部または凹部を有していてもよい。
絶縁膜125Aの加工工程には、ウェットエッチング及びドライエッチングなどを用いることができる。特に、ウェットエッチング法を用いることで、ドライエッチング法を用いる場合に比べて、絶縁層125を除去する際に、第2の層114に加わるダメージを低減することができる。
また、絶縁膜125Aの加工工程と、絶縁膜127Aの加工工程と、を組み合わせてもよい。絶縁膜125Aの加工工程と、絶縁膜127Aの加工工程と、を適宜組み合わせて加工することにより、絶縁層125及び絶縁層127の構造を、図2乃至図4に示すように様々な構造とすることができる。
また、絶縁膜125A及び絶縁膜127Aのいずれか一方または双方を、水またはアルコールなどの溶媒に溶解させることで除去してもよい。アルコールとしては、エチルアルコール、メチルアルコール、イソプロピルアルコール(IPA)、またはグリセリンなどが挙げられる。
絶縁層125及び絶縁層127を形成した後に、EL層に含まれる水、及びEL層の表面に吸着する水を除去するため、乾燥処理を行ってもよい。例えば、不活性ガス雰囲気または減圧雰囲気下における加熱処理を行うことができる。加熱処理は、基板温度として50℃以上200℃以下、好ましくは60℃以上150℃以下、より好ましくは70℃以上120℃以下の温度で行うことができる。減圧雰囲気とすることで、より低温で乾燥が可能であるため好ましい。
次に、図14Bに示すように、絶縁層125、絶縁層127、及び第2の層114を覆うように、第3の層115を形成する。第3の層115として、電子注入層を形成することができる。
第3の層115として用いることができる材料は上述の通りである。第3の層115は、蒸着法(真空蒸着法を含む)、転写法、印刷法、インクジェット法、塗布法等の方法で形成することができる。また、第3の層115は、プレミックス材料を用いて形成されてもよい。
ここで、絶縁層125及び絶縁層127が設けられていない場合、画素電極111等と、第3の層115とが接してしまう恐れがある。これらの層の接触により、第3の層115の導電性が高い場合などには、発光デバイスがショートする恐れがある。しかし、本発明の一態様の表示装置では、絶縁層125、127が、第1の層112、発光層113、第2の層114、及び、画素電極111a、111b、111cの側面を覆っているため、導電性の高い第3の層115がこれらの層と接することを抑制し、発光デバイスがショートすることを抑制することができる。これにより、発光デバイスの信頼性を高めることができる。
そして、図14Cに示すように、第3の層115上及び導電層123上に共通電極116を形成する。図14Cに示すように、導電層123と共通電極116とが電気的に接続される。なお、図14Bでは第3の層115を成膜する際に、第1の層112と同様に成膜エリアを規定するためのマスク(ファインメタルマスクと区別して、エリアマスク、またはラフメタルマスクなどともいう)を用いる例を示しているが、第3の層115を一面に形成し、導電層123と共通電極116とが第3の層115を介して電気的に接続される構造であってもよい。
共通電極116として用いることができる材料は上述の通りである。共通電極116の形成には、例えば、スパッタリング法または真空蒸着法を用いることができる。または、蒸着法で形成した膜と、スパッタリング法で形成した膜を積層させてもよい。
その後、図14Cに示すように、共通電極116上に保護層131を形成する。
保護層131に用いることができる材料及び成膜方法は上述の通りである。保護層131の成膜方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、及び、ALD法などが挙げられる。保護層131は、単層構造であってもよく、積層構造であってもよい。保護層131が積層構造を有する場合、互いに異なる成膜方法を用いて形成された膜が積層されていてもよい。
なお、第3の層115及び共通電極116の成膜の際に、成膜エリアを規定するためのマスク(エリアマスク、ラフメタルマスクなどともいう)を用いた例を示しているが、成膜エリアを規定するためのマスクを用いなくてもよい。例えば、共通電極116の成膜に当該マスクを使用しない場合、図13Bに示す工程の後に、図9Bに示すように共通電極116上にレジストマスク190bを形成し、共通電極116の加工工程を行い、その後、保護層131の形成工程に進んでもよい。
本発明の一態様の表示装置は、画素電極、発光層、及びキャリア輸送層のそれぞれの側面を覆う絶縁層を有する。当該表示装置の作製工程においては、キャリア輸送層を自己整合(セルフアライメント)的に分離して形成することができるため、当該表示装置は、クロストークが低減された構成である。また、絶縁層により、画素電極とキャリア注入層または共通電極とが接することが抑制され、発光デバイスがショートすることが抑制された構成である。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。また、本明細書において、1つの実施の形態の中に、複数の構成例が示される場合は、構成例を適宜組み合わせることが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示パネルに用いることができる発光デバイスについて説明する。
図15Aに示すように、発光デバイスは、一対の電極(下部電極772、上部電極788)の間に、EL層786を有する。EL層786は、層4420、発光層4411、層4430などの複数の層で構成することができる。層4420は、例えば電子注入性の高い物質を含む層(電子注入層)及び電子輸送性の高い物質を含む層(電子輸送層)などを有することができる。発光層4411は、例えば発光性の化合物を有する。層4430は、例えば正孔注入性の高い物質を含む層(正孔注入層)及び正孔輸送性の高い物質を含む層(正孔輸送層)を有することができる。
一対の電極間に設けられた層4420、発光層4411及び層4430を有する構成は単一の発光ユニットとして機能することができ、本明細書では図15Aの構成をシングル構造と呼ぶ。
また、図15Bは、図15Aに示す発光デバイスが有するEL層786の変形例である。具体的には、図15Bに示す発光デバイスは、下部電極772上の層4431と、層4431上の層4432と、層4432上の発光層4411と、発光層4411上の層4421と、層4421上の層4422と、層4422上の上部電極788と、を有する。例えば、下部電極772を陽極とし、上部電極788を陰極とした場合、層4431が正孔注入層として機能し、層4432が正孔輸送層として機能し、層4421が電子輸送層として機能し、層4422が電子注入層として機能する。または、下部電極772を陰極とし、上部電極788を陽極とした場合、層4431が電子注入層として機能し、層4432が電子輸送層として機能し、層4421が正孔輸送層として機能し、層4422が正孔注入層として機能する。このような層構造とすることで、発光層4411に効率よくキャリアを注入し、発光層4411内におけるキャリアの再結合の効率を高めることが可能となる。
なお、図15C、図15Dに示すように層4420と層4430との間に複数の発光層(発光層4411、4412、4413)が設けられる構成もシングル構造のバリエーションである。
また、図15E、図15Fに示すように、複数の発光ユニット(EL層786a、EL層786b)が電荷発生層4440を介して直列に接続された構成を本明細書ではタンデム構造と呼ぶ。なお、タンデム構造をスタック構造と呼んでもよい。なお、タンデム構造とすることで、高輝度発光が可能な発光デバイスとすることができる。
図15C、図15Dにおいて、発光層4411、発光層4412、及び発光層4413に、同じ色の光を発する発光材料、さらには、同じ発光材料を用いてもよい。例えば、発光層4411、発光層4412、及び発光層4413に、青色の光を発する発光材料を用いてもよい。図15Dに示す層785として、色変換層を設けてもよい。
また、発光層4411、発光層4412、及び発光層4413に、それぞれ異なる色の光を発する発光材料を用いてもよい。発光層4411、発光層4412、及び発光層4413がそれぞれ発する光が補色の関係である場合、白色発光が得られる。図15Dに示す層785として、カラーフィルタ(着色層ともいう)を設けてもよい。白色光がカラーフィルタを透過することで、所望の色の光を得ることができる。
また、図15E、図15Fにおいて、発光層4411と、発光層4412とに、同じ色の光を発する発光材料、さらには、同じ発光材料を用いてもよい。または、発光層4411と、発光層4412とに、異なる色の光を発する発光材料を用いてもよい。発光層4411が発する光と、発光層4412が発する光が補色の関係である場合、白色発光が得られる。図15Fには、さらに層785を設ける例を示している。層785としては、色変換層及びカラーフィルタ(着色層)の一方または双方を用いることができる。
なお、図15C、図15D、図15E、図15Fにおいても、図15Bに示すように、層4420と、層4430とは、2層以上の層からなる積層構造としてもよい。
発光デバイスごとに、発光色(例えば、青(B)、緑(G)、及び赤(R))を作り分ける構造をSBS(Side By Side)構造と呼ぶ場合がある。
発光デバイスの発光色は、EL層786を構成する材料によって、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄または白などとすることができる。また、発光デバイスにマイクロキャビティ構造を付与することにより色純度をさらに高めることができる。
白色の光を発する発光デバイスは、発光層に2種類以上の発光物質を含む構成とすることが好ましい。白色発光を得るには、2以上の発光物質の各々の発光が補色の関係となるような発光物質を選択すればよい。例えば、第1の発光層の発光色と第2の発光層の発光色を補色の関係になるようにすることで、発光デバイス全体として白色発光する発光デバイスを得ることができる。また、発光層を3つ以上有する発光デバイスの場合も同様である。
発光層には、R(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、O(橙)等の発光を示す発光物質を2以上含むことが好ましい。または、発光層が2以上の発光物質を含み、当該発光物質が、それぞれR、G、Bのうち2以上の色のスペクトル成分を含む発光を示すことが好ましい。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置について図16乃至図21を用いて説明する。
本実施の形態の表示装置は、高解像度な表示装置または大型な表示装置とすることができる。したがって、本実施の形態の表示装置は、例えば、テレビジョン装置、デスクトップ型もしくはノート型のパーソナルコンピュータ、コンピュータ用などのモニタ、デジタルサイネージ、パチンコ機などの大型ゲーム機などの比較的大きな画面を備える電子機器の他、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレーム、携帯電話機、携帯型ゲーム機、携帯情報端末、音響再生装置の表示部に用いることができる。
[表示装置100A]
図16に、表示装置100Aの斜視図を示し、図17Aに、表示装置100Aの断面図を示す。また、図17Aの変形例として表示装置100A’を図18に示す。
表示装置100Aは、基板152と基板151とが貼り合わされた構成を有する。図16では、基板152を破線で明示している。
表示装置100Aは、表示部162、回路164、配線165等を有する。図16では表示装置100AにIC173及びFPC172が実装されている例を示している。そのため、図16に示す構成は、表示装置100A、IC(集積回路)、及びFPCを有する表示モジュールということもできる。
回路164としては、例えば走査線駆動回路を用いることができる。
配線165は、表示部162及び回路164に信号及び電力を供給する機能を有する。当該信号及び電力は、FPC172を介して外部から、またはIC173から配線165に入力される。
図16では、COG(Chip On Glass)方式またはCOF(Chip on Film)方式等により、基板151にIC173が設けられている例を示す。IC173は、例えば走査線駆動回路または信号線駆動回路などを有するICを適用できる。なお、表示装置100A及び表示モジュールは、ICを設けない構成としてもよい。また、ICを、COF方式等により、FPCに実装してもよい。
図17Aに、表示装置100Aの、FPC172を含む領域の一部、回路164の一部、表示部162の一部、及び、端部を含む領域の一部をそれぞれ切断したときの断面の一例を示す。
図17Aに示す表示装置100Aは、基板151と基板152の間に、トランジスタ201、トランジスタ205、及び発光デバイス130a、130b、130c等を有する。発光デバイス130a、130b、130cは、互いに異なる発光色を呈する機能を有する。
ここで、表示装置の画素が、互いに異なる発光色を呈する発光デバイス130a、130b、130cを有する副画素を有する場合、当該3つの副画素としては、R、G、Bの3色の副画素、黄色(Y)、シアン(C)、及びマゼンタ(M)の3色の副画素などが挙げられる。当該副画素を4つ有する場合、当該4つの副画素としては、R、G、B、白色(W)の4色の副画素、R、G、B、Yの4色の副画素などが挙げられる。
発光デバイス130a、130b、130cは、画素電極とEL層との間に光学調整層126(導電層126a、導電層126b、導電層126c)を有する点以外は、それぞれ、図1Bに示す積層構造を有する。発光デバイス130aは導電層126aを有し、発光デバイス130bは導電層126bを有し、発光デバイス130cは導電層126cを有する。発光デバイスの詳細は実施の形態1を参照できる。画素電極111a、111b、111c、導電層126a、126b、126c、第1の層112、発光層113、及び、第2の層114の側面は、それぞれ、絶縁層125、127によって覆われている。第1の層112、発光層113、第2の層114、及び、絶縁層125、127上に、第3の層115が設けられ、第3の層115上に共通電極116が設けられている。また、発光デバイス130a、130b、130c上にはそれぞれ、保護層131が設けられている。保護層131上には保護層132が設けられている。画素電極間の構造および画素電極端部の構造などは、図1乃至図7に示している構造を参照できる。例えば図1乃至図7における画素電極111aは、図17A及び図18における画素電極111a及び導電層126aに対応し、図17Aにおける隣接する画素電極間の段差の高さは、画素電極111a及び導電層126aの高さとなる。また、図18における隣接する画素電極間の段差の高さは、画素電極111a及び導電層126aと、当該箇所で絶縁層214に設けられた凹部(段差部)の深さ、とを足したもの、とすることができる。なお、図18は、絶縁層214に設けられた凹部以外は、図17と同じ構造である。
また図17Aに示すように、各発光デバイス130に備わる光学調整層126は、発光デバイスごとに異なる厚みを有することが好ましい。または、光学調整層126を各発光デバイスで同一の厚さにする場合は、各発光デバイスのEL層の厚さを異ならせることが好ましい。
保護層132と基板152は接着層142を介して接着されている。発光デバイスの封止には、固体封止構造または中空封止構造などが適用できる。図17Aでは、基板152と基板151との間の空間が、接着層142で充填されており、固体封止構造が適用されている。または、当該空間を不活性ガス(窒素またはアルゴンなど)で充填し、中空封止構造を適用してもよい。このとき、接着層142は、発光デバイスと重ならないように設けられていてもよい。また、当該空間を、枠状に設けられた接着層142とは異なる樹脂で充填してもよい。
画素電極111a、111b、111cは、それぞれ、絶縁層214に設けられた開口を介して、トランジスタ205が有する導電層222a、導電層222b、導電層222cと接続されている。
画素電極111a、111b、111cには、絶縁層214に設けられた開口を覆うように凹部が形成される。当該凹部には、層128が埋め込まれていることが好ましい。そして、画素電極111a及び層128上に導電層126aを形成し、画素電極111b及び層128上に導電層126bを形成し、画素電極111c及び層128上に導電層126cを形成することが好ましい。導電層126a、126b、126cは、画素電極と呼ぶこともできる。
層128は、画素電極111a、111b、111cの凹部を平坦化する機能を有する。層128を設けることで、EL層の被形成面の凹凸を低減し、被覆性を向上することができる。また、画素電極111a、111b、111c及び層128上に、画素電極111a、111b、111cと電気的に接続される導電層126a、126b、126cを設けることで、画素電極111a、111b、111cの凹部と重なる領域も発光領域として使用できる場合がある。これにより、画素の開口率を高めることができる。
層128は、絶縁層であってもよく、導電層であってもよい。層128には、各種無機絶縁材料、有機絶縁材料、及び導電材料を適宜用いることができる。特に、層128は、絶縁材料を用いて形成されることが好ましい。
層128としては、有機材料を有する絶縁層を好適に用いることができる。例えば、層128として、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、フェノール樹脂、及びこれら樹脂の前駆体等を適用することができる。また、層128として、感光性の樹脂を用いることができる。感光性の樹脂は、ポジ型の材料、またはネガ型の材料を用いることができる。
感光性の樹脂を用いることにより、露光及び現像の工程のみで層128を作製することができ、ドライエッチング、あるいはウェットエッチング等による画素電極111a、111b、111cの表面への影響を低減することができる。また、ネガ型の感光性樹脂を用いて層128を形成することにより、絶縁層214の開口の形成に用いるフォトマスク(露光マスク)と同一のフォトマスクを用いて、層128を形成できる場合がある。
導電層126aは、画素電極111a上及び層128上に設けられる。導電層126aは、画素電極111aの上面に接する第1領域と、層128の上面に接する第2領域と、を有する。第1領域と接する画素電極111aの上面の高さと、第2領域と接する層128の上面の高さは、一致または概略一致することが好ましい。
同様に、導電層126bは、画素電極111b上及び層128上に設けられる。導電層126bは、画素電極111bの上面に接する第1領域と、層128の上面に接する第2領域と、を有する。第1領域と接する画素電極111bの上面の高さと、第2領域と接する層128の上面の高さは、一致または概略一致することが好ましい。
導電層126cは、画素電極111c上及び層128上に設けられる。導電層126cは、画素電極111cの上面に接する第1領域と、層128の上面に接する第2領域と、を有する。第1領域と接する画素電極111cの上面の高さと、第2領域と接する層128の上面の高さは、一致または概略一致することが好ましい。
画素電極は可視光を反射する材料を含み、対向電極は可視光を透過する材料を含む。
表示装置100Aは、トップエミッション型である。発光デバイスが発する光は、基板152側に射出される。基板152には、可視光に対する透過性が高い材料を用いることが好ましい。
基板151から絶縁層214までの積層構造が、実施の形態1におけるトランジスタを含む層101に相当する。
トランジスタ201及びトランジスタ205は、いずれも基板151上に形成されている。これらのトランジスタは、同一の材料及び同一の工程により作製することができる。
基板151上には、絶縁層211、絶縁層213、絶縁層215、及び絶縁層214がこの順で設けられている。絶縁層211は、その一部が各トランジスタのゲート絶縁層として機能する。絶縁層213は、その一部が各トランジスタのゲート絶縁層として機能する。絶縁層215は、トランジスタを覆って設けられる。絶縁層214は、トランジスタを覆って設けられ、平坦化層としての機能を有する。なお、ゲート絶縁層の数及びトランジスタを覆う絶縁層の数は限定されず、それぞれ単層であっても2層以上であってもよい。
トランジスタを覆う絶縁層の少なくとも一層に、水及び水素などの不純物が拡散しにくい材料を用いることが好ましい。これにより、絶縁層をバリア層として機能させることができる。このような構成とすることで、トランジスタに外部から不純物が拡散することを効果的に抑制でき、表示装置の信頼性を高めることができる。
絶縁層211、絶縁層213、及び絶縁層215としては、それぞれ、無機絶縁膜を用いることが好ましい。無機絶縁膜としては、例えば、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜などを用いることができる。また、酸化ハフニウム膜、酸化イットリウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化ガリウム膜、酸化タンタル膜、酸化マグネシウム膜、酸化ランタン膜、酸化セリウム膜、及び酸化ネオジム膜等を用いてもよい。また、上述の絶縁膜を2以上積層して用いてもよい。
ここで、有機絶縁膜は、無機絶縁膜に比べてバリア性が低いことが多い。そのため、有機絶縁膜は、表示装置100Aの端部近傍に開口を有することが好ましい。これにより、表示装置100Aの端部から有機絶縁膜を介して不純物が入り込むことを抑制することができる。または、有機絶縁膜の端部が表示装置100Aの端部よりも内側にくるように有機絶縁膜を形成し、表示装置100Aの端部に有機絶縁膜が露出しないようにしてもよい。
平坦化層として機能する絶縁層214には、有機絶縁膜が好適である。有機絶縁膜に用いることができる材料としては、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、フェノール樹脂、及びこれら樹脂の前駆体等が挙げられる。また、絶縁層214を、有機絶縁膜と、無機絶縁膜との積層構造にしてもよい。絶縁層214の最表層は、エッチング保護膜としての機能を有することが好ましい。これにより、画素電極111aまたは導電層126aなどの加工時に、絶縁層214に凹部が形成されることを抑制することができる。または、絶縁層214には、画素電極111aまたは導電層126aなどの加工時に、凹部が設けられてもよい。
図17Aに示す領域228では、絶縁層214に開口が形成されている。これにより、絶縁層214に有機絶縁膜を用いる場合であっても、絶縁層214を介して外部から表示部162に不純物が入り込むことを抑制できる。従って、表示装置100Aの信頼性を高めることができる。
トランジスタ201及びトランジスタ205は、ゲートとして機能する導電層221、ゲート絶縁層として機能する絶縁層211、ソース及びドレインとして機能する導電層222a及び導電層222b、半導体層231、ゲート絶縁層として機能する絶縁層213、並びに、ゲートとして機能する導電層223を有する。ここでは、同一の導電膜を加工して得られる複数の層に、同じハッチングパターンを付している。絶縁層211は、導電層221と半導体層231との間に位置する。絶縁層213は、導電層223と半導体層231との間に位置する。
本実施の形態の表示装置が有するトランジスタの構造は特に限定されない。例えば、プレーナ型のトランジスタ、スタガ型のトランジスタ、逆スタガ型のトランジスタ等を用いることができる。また、トップゲート型またはボトムゲート型のいずれのトランジスタ構造としてもよい。または、チャネルが形成される半導体層の上下にゲートが設けられていてもよい。
トランジスタ201及びトランジスタ205には、チャネルが形成される半導体層を2つのゲートで挟持する構成が適用されている。2つのゲートを接続し、これらに同一の信号を供給することによりトランジスタを駆動してもよい。または、2つのゲートのうち、一方に閾値電圧を制御するための電位を与え、他方に駆動のための電位を与えることで、トランジスタの閾値電圧を制御してもよい。
トランジスタに用いる半導体材料の結晶性についても特に限定されず、非晶質半導体、結晶性を有する半導体(微結晶半導体、多結晶半導体、単結晶半導体、または一部に結晶領域を有する半導体)のいずれを用いてもよい。結晶性を有する半導体を用いると、トランジスタ特性の劣化を抑制できるため好ましい。
トランジスタの半導体層は、金属酸化物(酸化物半導体ともいう)を有することが好ましい。つまり、本実施の形態の表示装置は、金属酸化物をチャネル形成領域に用いたトランジスタ(以下、OSトランジスタ)を用いることが好ましい。または、トランジスタの半導体層は、シリコンを有していてもよい。シリコンとしては、アモルファスシリコン、結晶性のシリコン(低温ポリシリコン、単結晶シリコンなど)などが挙げられる。
半導体層は、例えば、インジウムと、M(Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、スズ、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、及びマグネシウムから選ばれた一種または複数種)と、亜鉛と、を有することが好ましい。特に、Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、及びスズから選ばれた一種または複数種であることが好ましい。
特に、半導体層として、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、及び亜鉛(Zn)を含む酸化物(IGZOとも記す)を用いることが好ましい。
半導体層がIn-M-Zn酸化物の場合、当該In-M-Zn酸化物におけるInの原子数比はMの原子数比以上であることが好ましい。このようなIn-M-Zn酸化物の金属元素の原子数比として、In:M:Zn=1:1:1またはその近傍の組成、In:M:Zn=1:1:1.2またはその近傍の組成、In:M:Zn=2:1:3またはその近傍の組成、In:M:Zn=3:1:2またはその近傍の組成、In:M:Zn=4:2:3またはその近傍の組成、In:M:Zn=4:2:4.1またはその近傍の組成、In:M:Zn=5:1:3またはその近傍の組成、In:M:Zn=5:1:6またはその近傍の組成、In:M:Zn=5:1:7またはその近傍の組成、In:M:Zn=5:1:8またはその近傍の組成、In:M:Zn=6:1:6またはその近傍の組成、In:M:Zn=5:2:5またはその近傍の組成、等が挙げられる。なお、近傍の組成とは、所望の原子数比の±30%の範囲を含む。
例えば、原子数比がIn:Ga:Zn=4:2:3またはその近傍の組成と記載する場合、Inの原子数比を4としたとき、Gaの原子数比が1以上3以下であり、Znの原子数比が2以上4以下である場合を含む。また、原子数比がIn:Ga:Zn=5:1:6またはその近傍の組成と記載する場合、Inの原子数比を5としたときに、Gaの原子数比が0.1より大きく2以下であり、Znの原子数比が5以上7以下である場合を含む。また、原子数比がIn:Ga:Zn=1:1:1またはその近傍の組成と記載する場合、Inの原子数比を1としたときに、Gaの原子数比が0.1より大きく2以下であり、Znの原子数比が0.1より大きく2以下である場合を含む。
回路164が有するトランジスタと、表示部162が有するトランジスタは、同じ構造であってもよく、異なる構造であってもよい。回路164が有する複数のトランジスタの構造は、全て同じであってもよく、2種類以上あってもよい。同様に、表示部162が有する複数のトランジスタの構造は、全て同じであってもよく、2種類以上あってもよい。
図17B及び図17Cに、トランジスタの他の構成例を示す。
トランジスタ209及びトランジスタ210は、ゲートとして機能する導電層221、ゲート絶縁層として機能する絶縁層211、チャネル形成領域231i及び一対の低抵抗領域231nを有する半導体層231、一対の低抵抗領域231nの一方と接続する導電層222a、一対の低抵抗領域231nの他方と接続する導電層222b、ゲート絶縁層として機能する絶縁層225、ゲートとして機能する導電層223、並びに、導電層223を覆う絶縁層215を有する。絶縁層211は、導電層221とチャネル形成領域231iとの間に位置する。絶縁層225は、少なくとも導電層223とチャネル形成領域231iとの間に位置する。さらに、トランジスタを覆う絶縁層218を設けてもよい。
図17Bに示すトランジスタ209では、絶縁層225が半導体層231の上面及び側面を覆う例を示す。導電層222a及び導電層222bは、それぞれ、絶縁層225及び絶縁層215に設けられた開口を介して低抵抗領域231nと接続される。導電層222a及び導電層222bのうち、一方はソースとして機能し、他方はドレインとして機能する。
一方、図17Cに示すトランジスタ210では、絶縁層225は、半導体層231のチャネル形成領域231iと重なり、低抵抗領域231nとは重ならない。例えば、導電層223をマスクとして絶縁層225を加工することで、図17Cに示す構造を作製できる。図17Cでは、絶縁層225及び導電層223を覆って絶縁層215が設けられ、絶縁層215の開口を介して、導電層222a及び導電層222bがそれぞれ低抵抗領域231nと接続されている。
基板151の、基板152が重ならない領域には、接続部204が設けられている。接続部204では、配線165が導電層166及び接続層242を介してFPC172と電気的に接続されている。導電層166は、画素電極111a、111b、111cと同一の導電膜を加工して得られた導電膜と、導電層126a、126b、126cと同一の導電膜を加工して得られた導電膜と、の積層構造である例を示す。接続部204の上面では、導電層166が露出している。これにより、接続部204とFPC172とを接続層242を介して電気的に接続することができる。
図17Aに示すように、基板152の基板151側の面には、遮光層117を設けることが好ましい。
また、基板152の外側には各種光学部材を配置することができる。光学部材としては、偏光板、位相差板、光拡散層(拡散フィルムなど)、反射防止層、及び集光フィルム等が挙げられる。また、基板152の外側には、ゴミの付着を抑制する帯電防止膜、汚れを付着しにくくする撥水性の膜、使用に伴う傷の発生を抑制するハードコート膜、衝撃吸収層等を配置してもよい。
発光デバイスを覆う保護層131及び保護層132を設けることで、発光デバイスに水などの不純物が入り込むことを抑制し、発光デバイスの信頼性を高めることができる。
表示装置100Aの端部近傍の領域228において、絶縁層214の開口を介して、絶縁層215と保護層131または保護層132とが互いに接することが好ましい。特に、無機絶縁膜同士が接することが好ましい。これにより、有機絶縁膜を介して外部から表示部162に不純物が入り込むことを抑制することができる。従って、表示装置100Aの信頼性を高めることができる。
基板151及び基板152には、それぞれ、ガラス、石英、セラミック、サファイア、樹脂、金属、合金、半導体などを用いることができる。発光デバイスからの光を取り出す側の基板には、該光を透過する材料を用いる。基板151及び基板152に可撓性を有する材料を用いると、表示装置の可撓性を高めることができる。また、基板151または基板152として偏光板を用いてもよい。
基板151及び基板152としては、それぞれ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエーテルスルホン(PES)樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン、アラミド等)、ポリシロキサン樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ABS樹脂、セルロースナノファイバー等を用いることができる。基板151及び基板152の一方または双方に、可撓性を有する程度の厚さのガラスを用いてもよい。
なお、表示装置に円偏光板を重ねる場合、表示装置が有する基板には、光学等方性の高い基板を用いることが好ましい。光学等方性が高い基板は、複屈折が小さい(複屈折量が小さい、ともいえる)。
光学等方性が高い基板のリタデーション(位相差)値の絶対値は、30nm以下が好ましく、20nm以下がより好ましく、10nm以下がさらに好ましい。
光学等方性が高いフィルムとしては、トリアセチルセルロース(TAC、セルローストリアセテートともいう)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム、シクロオレフィンコポリマー(COC)フィルム、及びアクリルフィルム等が挙げられる。
また、基板としてフィルムを用いる場合、フィルムが吸水することで、表示パネルにしわが発生するなどの形状変化が生じる恐れがある。そのため、基板には、吸水率の低いフィルムを用いることが好ましい。例えば、吸水率が1%以下のフィルムを用いることが好ましく、0.1%以下のフィルムを用いることがより好ましく、0.01%以下のフィルムを用いることがさらに好ましい。
接着層142としては、紫外線硬化型等の光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤を用いることができる。これら接着剤としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等が挙げられる。特に、エポキシ樹脂等の透湿性が低い材料が好ましい。また、二液混合型の樹脂を用いてもよい。また、接着シート等を用いてもよい。
接続層242としては、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)、異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)などを用いることができる。
トランジスタのゲート、ソース及びドレインのほか、表示装置を構成する各種配線及び電極などの導電層に用いることのできる材料としては、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、及びタングステンなどの金属、並びに、当該金属を主成分とする合金などが挙げられる。これらの材料を含む膜を単層で、または積層構造として用いることができる。
また、透光性を有する導電材料としては、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを含む酸化亜鉛などの導電性酸化物またはグラフェンを用いることができる。または、金、銀、白金、マグネシウム、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、及びチタンなどの金属材料、または、該金属材料を含む合金材料を用いることができる。または、該金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)などを用いてもよい。なお、金属材料、または、合金材料(またはそれらの窒化物)を用いる場合には、透光性を有する程度に薄くすることが好ましい。また、上記材料の積層膜を導電層として用いることができる。例えば、銀とマグネシウムの合金とインジウムスズ酸化物の積層膜などを用いると、導電性を高めることができるため好ましい。これらは、表示装置を構成する各種配線及び電極などの導電層、及び、発光デバイスが有する導電層(画素電極または共通電極として機能する導電層)にも用いることができる。
各絶縁層に用いることのできる絶縁材料としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料が挙げられる。
[表示装置100B]
図19に示す表示装置100B及び図20に示す表示装置100B’は、ボトムエミッション型である点で、表示装置100Aと主に相違する。なお、表示装置100Aと同様の部分については説明を省略する。なお、図20に示す表示装置100B’は、画素電極間において、絶縁層214が凹部(段差部)を有する点を除いて図19に示す表示装置100Bと同じ構造である。また、図19及び図20では、第1の層112を含む副画素と、発光層113を含む副画素を示しているが、図17等と同様に3種類以上の副画素を設けることができる。
発光デバイスが発する光は、基板151側に射出される。基板151には、可視光に対する透過性が高い材料を用いることが好ましい。一方、基板152に用いる材料の透光性は問わない。
また、表示装置100Bは、画素電極111a、111b、111c、及び導電層126a、126b、126cが可視光を透過する材料を含み、共通電極116が可視光を反射する材料を含む。ここで、画素電極111a、111b、111c、及び導電層126a、126b、126cと同一の導電膜を加工して得られる、導電層166も可視光を透過する材料を含む。
基板151とトランジスタ201との間、基板151とトランジスタ205との間には、遮光層117を形成することが好ましい。図19では、基板151上に遮光層117が設けられ、遮光層117上に絶縁層153が設けられ、絶縁層153上にトランジスタ201、205などが設けられている例を示す。
ここで、表示装置100A及び表示装置100Bについて、図21A乃至図21Dに、画素電極111a及び層128とその周辺を含む領域138の断面構造を示す。なお、図21A乃至図21Dに係る記載については、発光デバイス130b及び発光デバイス130cについても同様のことがいえる。
図17A、図18、図19及び図20では、層128の上面と画素電極111aの上面が概略一致する例について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図21Aに示すように、層128の上面が画素電極111aの上面より高くなる場合がある。このとき、層128の上面は中心に向かって凸状に、なだらかに膨らんだ形状を有する。
また、図21Bに示すように、層128の上面が画素電極111aの上面より低くなる場合がある。このとき、層128の上面は中心に向かって凹状に、なだらかに窪んだ形状を有する。
また、図21Cに示すように、層128の上面が画素電極111aの上面より高くなる場合、画素電極111aに形成された凹部より、層128の上部が広がって形成される場合がある。このとき、層128の一部が、画素電極111aの概略平坦な領域の一部を覆って形成される場合がある。
また、図21Dに示すように、図21C示す構造において、さらに層128の上面の一部に凹部が形成される場合がある。当該凹部は、中心に向かってなだらかに窪んだ形状を有する。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置について図22乃至図25を用いて説明する。
本実施の形態の表示装置は、高精細な表示装置とすることができる。したがって、本実施の形態の表示装置は、例えば、腕時計型、ブレスレット型などの情報端末機(ウェアラブル機器)、並びに、ヘッドマウントディスプレイなどのVR(Virtual Reality)向け機器、メガネ型のAR(Augmented Reality)向け機器など、頭部に装着可能なウェアラブル機器の表示部に用いることができる。
[表示モジュール]
図22Aに、表示モジュール280の斜視図を示す。表示モジュール280は、表示装置100Cと、FPC290と、を有する。なお、表示モジュール280が有する表示装置は表示装置100Cに限られず、後述する表示装置100D乃至表示装置100Gのいずれかであってもよい。
表示モジュール280は、基板291及び基板292を有する。表示モジュール280は、表示部281を有する。表示部281は、表示モジュール280における画像を表示する領域であり、後述する画素部284に設けられる各画素からの光を視認できる領域である。
図22Bに、基板291側の構成を模式的に示す斜視図を示している。基板291上には、回路部282と、回路部282上の画素回路部283と、画素回路部283上の画素部284と、が積層されている。また、基板291上の画素部284と重ならない部分に、FPC290と接続するための端子部285が設けられている。端子部285と回路部282とは、複数の配線により構成される配線部286により電気的に接続されている。
画素部284は、周期的に配列した複数の画素284aを有する。図22Bの右側に、1つの画素284aの拡大図を示している。画素284aは、副画素110a、副画素110b、及び副画素110cを有する。副画素110a、副画素110b、及び副画素110c並びにその周囲の構成に関しては、先の実施の形態を参酌することができる。複数の副画素は、図22Bに示すようにストライプ配列で配置することができる。また、デルタ配列、または、ペンタイル配列など様々な発光デバイスの配列方法を適用することができる。
画素回路部283は、周期的に配列した複数の画素回路283aを有する。
1つの画素回路283aは、1つの画素284aが有する3つの発光デバイスの発光を制御する回路である。1つの画素回路283aは、1つの発光デバイスの発光を制御する回路が3つ設けられる構成としてもよい。例えば、画素回路283aは、1つの発光デバイスにつき、1つの選択トランジスタと、1つの電流制御用トランジスタ(駆動トランジスタ)と、容量素子と、を少なくとも有する構成とすることができる。このとき、選択トランジスタのゲートにはゲート信号が、ソースまたはドレインの一方にはソース信号が、それぞれ入力される。これにより、アクティブマトリクス型の表示装置が実現されている。
回路部282は、画素回路部283の各画素回路283aを駆動する回路を有する。例えば、ゲート線駆動回路、及び、ソース線駆動回路の一方または双方を有することが好ましい。このほか、演算回路、メモリ回路、及び電源回路等の少なくとも一つを有していてもよい。
FPC290は、外部から回路部282にビデオ信号または電源電位等を供給するための配線として機能する。また、FPC290上にICが実装されていてもよい。
表示モジュール280は、画素部284の下側に画素回路部283及び回路部282の一方または双方が積層された構成とすることができるため、表示部281の開口率(有効表示面積比)を極めて高くすることができる。例えば表示部281の開口率は、40%以上100%未満、好ましくは50%以上95%以下、より好ましくは60%以上95%以下とすることができる。また、画素284aを極めて高密度に配置することが可能で、表示部281の精細度を極めて高くすることができる。例えば、表示部281には、2000ppi以上、好ましくは3000ppi以上、より好ましくは5000ppi以上、さらに好ましくは6000ppi以上であって、20000ppi以下、または30000ppi以下の精細度で、画素284aが配置されることが好ましい。
このような表示モジュール280は、極めて高精細であることから、ヘッドマウントディスプレイなどのVR向け機器、またはメガネ型のAR向け機器に好適に用いることができる。例えば、レンズを通して表示モジュール280の表示部を視認する構成の場合であっても、表示モジュール280は極めて高精細な表示部281を有するためにレンズで表示部を拡大しても画素が視認されず、没入感の高い表示を行うことができる。また、表示モジュール280はこれに限られず、比較的小型の表示部を有する電子機器に好適に用いることができる。例えば腕時計などの装着型の電子機器の表示部に好適に用いることができる。
[表示装置100C]
図23に示す表示装置100Cは、基板301、副画素110a、110b、110c、容量240、及び、トランジスタ310を有する。副画素110aは発光デバイス130aを有し、副画素110bは発光デバイス130bを有し、副画素110cは発光デバイス130cを有する。
基板301は、図22A及び図22Bにおける基板291に相当する。基板301から絶縁層255bまでの積層構造が、実施の形態1におけるトランジスタを含む層101に相当する。
トランジスタ310は、基板301にチャネル形成領域を有するトランジスタである。基板301としては、例えば単結晶シリコン基板などの半導体基板を用いることができる。トランジスタ310は、基板301の一部、導電層311、低抵抗領域312、絶縁層313、及び、絶縁層314を有する。導電層311は、ゲート電極として機能する。絶縁層313は、基板301と導電層311の間に位置し、ゲート絶縁層として機能する。低抵抗領域312は、基板301に不純物がドープされた領域であり、ソースまたはドレインの一方として機能する。絶縁層314は、導電層311の側面を覆って設けられ、絶縁層として機能する。
また、基板301に埋め込まれるように、隣接する2つのトランジスタ310の間に素子分離層315が設けられている。
また、トランジスタ310を覆って絶縁層261が設けられ、絶縁層261上に容量240が設けられている。
容量240は、導電層241と、導電層245と、これらの間に位置する絶縁層243を有する。導電層241は容量240の一方の電極として機能し、導電層245は容量240の他方の電極として機能し、絶縁層243は容量240の誘電体として機能する。
導電層241は絶縁層261上に設けられ、絶縁層254に埋め込まれている。導電層241は、絶縁層261に埋め込まれたプラグ271によってトランジスタ310のソースまたはドレインの一方と電気的に接続されている。絶縁層243は導電層241を覆って設けられる。導電層245は、絶縁層243を介して導電層241と重なる領域に設けられている。
容量240を覆って、絶縁層255aが設けられ、絶縁層255a上に絶縁層255bが設けられ、絶縁層255b上に発光デバイス130a、130b、130c等が設けられている。本実施の形態では、発光デバイス130a、130b、130cが、図1Bに示す積層構造を有する例を示す。画素電極111の側面は、絶縁層125と直接接する領域と、第1の層112と直接接する領域と、を有する場合がある。また、第1の層112は隣接する画素電極と画素電極と、の間で途切れた構造となっていることが望ましい。また、発光デバイス130a、130b、130c上には保護層131が設けられている。保護層131上には保護層132が設けられており、保護層132上には、樹脂層122によって基板120が貼り合わされている。発光デバイスから基板120までの構成要素についての詳細は、実施の形態1を参照することができる。基板120は、図22Aにおける基板292に相当する。
絶縁層255a、255bとしては、それぞれ、酸化絶縁膜、窒化絶縁膜、酸化窒化絶縁膜、及び窒化酸化絶縁膜などの各種無機絶縁膜を好適に用いることができる。絶縁層255aとしては、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜などの酸化絶縁膜または酸化窒化絶縁膜を用いることが好ましい。絶縁層255bとしては、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜などの窒化絶縁膜または窒化酸化絶縁膜を用いることが好ましい。より具体的には、絶縁層255aとして酸化シリコン膜を用い、絶縁層255bとして窒化シリコン膜を用いることが好ましい。絶縁層255bは、エッチング保護膜としての機能を有することが好ましい。または、絶縁層255aとして、窒化絶縁膜または窒化酸化絶縁膜を用い、絶縁層255bとして、酸化絶縁膜または酸化窒化絶縁膜を用いてもよい。本実施の形態では、絶縁層255bに凹部が設けられている例を示すが、絶縁層255bに凹部が設けられていなくてもよい。
発光デバイスの画素電極は、絶縁層255a、255bに埋め込まれたプラグ256、絶縁層254に埋め込まれた導電層241、及び、絶縁層261に埋め込まれたプラグ271によってトランジスタ310のソースまたはドレインの一方と電気的に接続されている。絶縁層255bの上面の高さと、プラグ256の上面の高さは、一致または概略一致している。プラグには各種導電材料を用いることができる。
[表示装置100D]
図24に示す表示装置100Dは、トランジスタの構成が異なる点で、表示装置100Cと主に相違する。なお、表示装置100Cと同様の部分については説明を省略することがある。
トランジスタ320は、チャネルが形成される半導体層に、金属酸化物(酸化物半導体ともいう)が適用されたトランジスタ(OSトランジスタ)である。
トランジスタ320は、半導体層321、絶縁層323、導電層324、一対の導電層325、絶縁層326、及び、導電層327を有する。
基板331は、図22A及び図22Bにおける基板291に相当する。基板331から絶縁層255bまでの積層構造が、実施の形態1におけるトランジスタを含む層101に相当する。基板331としては、絶縁性基板または半導体基板を用いることができる。
基板331上に、絶縁層332が設けられている。絶縁層332は、基板331から水または水素などの不純物がトランジスタ320に拡散すること、及び半導体層321から絶縁層332側に酸素が脱離することを防ぐバリア層として機能する。絶縁層332としては、例えば酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜、窒化シリコン膜などの、酸化シリコン膜よりも水素または酸素が拡散しにくい膜を用いることができる。
絶縁層332上に導電層327が設けられ、導電層327を覆って絶縁層326が設けられている。導電層327は、トランジスタ320の第1のゲート電極として機能し、絶縁層326の一部は、第1のゲート絶縁層として機能する。絶縁層326の少なくとも半導体層321と接する部分には、酸化シリコン膜等の酸化物絶縁膜を用いることが好ましい。絶縁層326の上面は、平坦化されていることが好ましい。
半導体層321は、絶縁層326上に設けられる。半導体層321は、半導体特性を有する金属酸化物(酸化物半導体ともいう)膜を有することが好ましい。半導体層321に好適に用いることのできる材料の詳細については後述する。
一対の導電層325は、半導体層321上に接して設けられ、ソース電極及びドレイン電極として機能する。
また、一対の導電層325の上面及び側面、並びに半導体層321の側面等を覆って絶縁層328が設けられ、絶縁層328上に絶縁層264が設けられている。絶縁層328は、半導体層321に絶縁層264等から水または水素などの不純物が拡散すること、及び半導体層321から酸素が脱離することを防ぐバリア層として機能する。絶縁層328としては、上記絶縁層332と同様の絶縁膜を用いることができる。
絶縁層328及び絶縁層264に、半導体層321に達する開口が設けられている。当該開口の内部において、絶縁層264、絶縁層328、及び導電層325の側面、並びに半導体層321の上面に接する絶縁層323と、導電層324とが埋め込まれている。導電層324は、第2のゲート電極として機能し、絶縁層323は第2のゲート絶縁層として機能する。
導電層324の上面、絶縁層323の上面、及び絶縁層264の上面は、それぞれ高さが一致または概略一致するように平坦化処理され、これらを覆って絶縁層329及び絶縁層265が設けられている。
絶縁層264及び絶縁層265は、層間絶縁層として機能する。絶縁層329は、トランジスタ320に絶縁層265等から水または水素などの不純物が拡散することを防ぐバリア層として機能する。絶縁層329としては、上記絶縁層328及び絶縁層332と同様の絶縁膜を用いることができる。
一対の導電層325の一方と電気的に接続するプラグ274は、絶縁層265、絶縁層329、及び絶縁層264に埋め込まれるように設けられている。ここで、プラグ274は、絶縁層265、絶縁層329、絶縁層264、及び絶縁層328のそれぞれの開口の側面、及び導電層325の上面の一部を覆う導電層274aと、導電層274aの上面に接する導電層274bとを有することが好ましい。このとき、導電層274aとして、水素及び酸素が拡散しにくい導電材料を用いることが好ましい。
表示装置100Dにおける、絶縁層254から基板120までの構成は、表示装置100Cと同様である。
[表示装置100E]
図25に示す表示装置100Eは、基板301にチャネルが形成されるトランジスタ310と、チャネルが形成される半導体層に金属酸化物を含むトランジスタ320とが積層された構成を有する。なお、表示装置100C、100Dと同様の部分については説明を省略することがある。
トランジスタ310を覆って絶縁層261が設けられ、絶縁層261上に導電層251が設けられている。また導電層251を覆って絶縁層262が設けられ、絶縁層262上に導電層252が設けられている。導電層251及び導電層252は、それぞれ配線として機能する。また、導電層252を覆って絶縁層263及び絶縁層332が設けられ、絶縁層332上にトランジスタ320が設けられている。また、トランジスタ320を覆って絶縁層265が設けられ、絶縁層265上に容量240が設けられている。容量240とトランジスタ320とは、プラグ274により電気的に接続されている。
トランジスタ320は、画素回路を構成するトランジスタとして用いることができる。また、トランジスタ310は、画素回路を構成するトランジスタ、または当該画素回路を駆動するための駆動回路(ゲート線駆動回路、ソース線駆動回路)を構成するトランジスタとして用いることができる。また、トランジスタ310及びトランジスタ320は、演算回路または記憶回路などの各種回路を構成するトランジスタとして用いることができる。
このような構成とすることで、発光デバイスの直下に画素回路だけでなく駆動回路等を形成することができるため、表示領域の周辺に駆動回路を設ける場合に比べて、表示装置を小型化することが可能となる。
[表示装置100F]
図26に示す表示装置100Fは、それぞれ半導体基板にチャネルが形成されるトランジスタ310Aと、トランジスタ310Bとが積層された構成を有する。
表示装置100Fは、トランジスタ310B、容量240および各発光デバイスが設けられた基板301Bと、トランジスタ310Aが設けられた基板301Aとが、貼り合わされた構成を有する。
ここで、基板301Bの下面に絶縁層345を設けることが好ましい。また、基板301A上に設けられた絶縁層261の上に絶縁層346を設けることが好ましい。絶縁層345、346は、保護層として機能する絶縁層であり、基板301Bおよび基板301Aに不純物が拡散するのを抑制することができる。絶縁層345、346としては、保護層131、132、または絶縁層332に用いることができる無機絶縁膜を用いることができる。
基板301Bには、基板301Bおよび絶縁層345を貫通するプラグ343が設けられる。ここで、プラグ343の側面を覆って絶縁層344を設けることが好ましい。絶縁層344は、保護層として機能する絶縁層であり、基板301Bに不純物が拡散するのを抑制することができる。絶縁層344としては、保護層131、132、または絶縁層332に用いることができる無機絶縁膜を用いることができる。
また、基板301Bの裏面(基板120側とは反対側の表面)側、絶縁層345の下に、導電層342が設けられる。導電層342は、絶縁層335に埋め込まれるように設けられることが好ましい。また、導電層342と絶縁層335の下面は平坦化されていることが好ましい。ここで、導電層342はプラグ343と電気的に接続されている。
一方、基板301Aには、絶縁層346上に導電層341が設けられている。導電層341は、絶縁層336に埋め込まれるように設けられることが好ましい。また、導電層341と絶縁層336の上面は平坦化されていることが好ましい。
導電層341と、導電層342とが接合されることで、基板301Aと基板301Bとが電気的に接続される。ここで、導電層342と絶縁層335で形成される面と、導電層341と絶縁層336で形成される面の平坦性を向上させておくことで、導電層341と導電層342の貼り合わせを良好にすることができる。
導電層341および導電層342としては、同じ導電性材料を用いることが好ましい。例えば、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wから選ばれた元素を含む金属膜、又は上述した元素を成分とする金属窒化物膜(窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)等を用いることができる。特に、導電層341および導電層342に、銅を用いることが好ましい。これにより、Cu-Cu(カッパー・カッパー)直接接合技術(Cu(銅)のパッド同士を接続することで電気的導通を図る技術)を適用することができる。
[表示装置100G]
図26では、導電層341と導電層342の接合にCu-Cu直接接合技術を用いる例について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。図27に示すように、表示装置100Gにおいて、導電層341と導電層342を、バンプ347を介して接合する構成にしてもよい。
図27に示すように、導電層341と導電層342の間にバンプ347を設けることで、導電層341と導電層342を電気的に接続することができる。バンプ347は、例えば、金(Au)、ニッケル(Ni)、インジウム(In)、錫(Sn)などを含む導電性材料を用いて形成することができる。また例えば、バンプ347として半田を用いる場合がある。また、絶縁層345と絶縁層346の間に、接着層348を設けてもよい。また、バンプ347を設ける場合、絶縁層335及び絶縁層336を設けない構成にしてもよい。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置に適用することのできるトランジスタの構成例について説明する。特に、チャネルが形成される半導体にシリコンを含むトランジスタを用いる場合について説明する。
本発明の一態様は、発光デバイスと、画素回路と、を有する表示装置である。表示装置は、例えば、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、または青色(B)の光を発する3種類の副画素を有することで、フルカラーの表示装置を実現できる。
発光デバイスを駆動する画素回路に含まれるトランジスタの全てに、チャネルが形成される半導体層にシリコンを有するトランジスタを用いることが好ましい。シリコンとしては、単結晶シリコン(単結晶Si)、多結晶シリコン、非晶質シリコンなどが挙げられる。特に、半導体層に低温ポリシリコン(LTPS(Low Temperature Poly Silicon))を有するトランジスタ(以下、LTPSトランジスタともいう)を用いることが好ましい。LTPSトランジスタは、電界効果移動度が高く、周波数特性が良好である。
LTPSトランジスタなどのシリコンを用いたトランジスタを適用することで、高周波数で駆動する必要のある回路(例えばソースドライバ回路)を表示部と同一基板上に作り込むことができる。これにより、表示装置に実装される外部回路を簡略化でき、部品コスト及び実装コストを削減することができる。
また、画素回路に含まれるトランジスタの少なくとも一に、チャネルが形成される半導体に金属酸化物(以下、酸化物半導体ともいう)を有するトランジスタ(以下、OSトランジスタともいう)を用いることが好ましい。OSトランジスタは、非晶質シリコンを用いたトランジスタと比較して電界効果移動度が極めて高い。また、OSトランジスタは、オフ状態におけるソース-ドレイン間のリーク電流(以下、オフ電流ともいう)が著しく小さく、当該トランジスタと直列に接続された容量に蓄積した電荷を長期間に亘って保持することが可能である。また、OSトランジスタを適用することで、表示装置の消費電力を低減することができる。
画素回路に含まれるトランジスタの一部に、LTPSトランジスタを用い、他の一部にOSトランジスタを用いることで、消費電力が低く、駆動能力の高い表示装置を実現することができる。より好適な例としては、配線間の導通、非導通を制御するためのスイッチとして機能するトランジスタなどにOSトランジスタを適用し、電流を制御するトランジスタなどにLTPSトランジスタを適用することが好ましい。なお、LTPSトランジスタと、OSトランジスタと、の双方を組み合わせる構成をLTPOと呼称する場合がある。LTPOとすることで、消費電力が低く、駆動能力の高い表示パネルを実現することができる。
例えば、画素回路に設けられるトランジスタの一は、発光デバイスに流れる電流を制御するためのトランジスタとして機能し、駆動トランジスタとも呼ぶことができる。駆動トランジスタのソース及びドレインの一方は、発光デバイスの画素電極と電気的に接続される。当該駆動トランジスタには、LTPSトランジスタを用いることが好ましい。これにより、画素回路において発光デバイスに流れる電流を大きくできる。
一方、画素回路に設けられるトランジスタの他の一は、画素の選択、非選択を制御するためのスイッチとして機能し、選択トランジスタとも呼ぶことができる。選択トランジスタのゲートはゲート線と電気的に接続され、ソース及びドレインの一方は、ソース線(信号線)と電気的に接続される。選択トランジスタには、OSトランジスタを適用することが好ましい。これにより、フレーム周波数を著しく小さく(例えば1fps以下)しても、画素の階調を維持することができるため、静止画を表示する際にドライバを停止することで、消費電力を低減することができる。
以下では、より具体的な構成例について、図面を参照して説明する。
[表示装置の構成例2]
図28Aに、表示装置10のブロック図を示す。表示装置10は、表示部11、駆動回路部12、駆動回路部13などを有する。
表示部11は、マトリクス状に配置された複数の画素30を有する。画素30は、副画素21R、副画素21G、及び副画素21Bを有する。副画素21R、副画素21G、及び副画素21Bは、それぞれ表示デバイスとして機能する発光デバイスを有する。
画素30は、配線GL、配線SLR、配線SLG、及び配線SLBと電気的に接続されている。配線SLR、配線SLG、及び配線SLBは、それぞれ駆動回路部12と電気的に接続されている。配線GLは、駆動回路部13と電気的に接続されている。駆動回路部12は、ソース線駆動回路(ソースドライバともいう)として機能し、駆動回路部13は、ゲート線駆動回路(ゲートドライバともいう)として機能する。配線GLは、ゲート線として機能し、配線SLR、配線SLG、及び配線SLBは、それぞれソース線として機能する。
副画素21Rは、赤色の光を呈する発光デバイスを有する。副画素21Gは、緑色の光を呈する発光デバイスを有する。副画素21Bは、青色の光を呈する発光デバイスを有する。これにより、表示装置10はフルカラーの表示を行うことができる。または、画素30は、他の色の光を呈する副画素を有していてもよい。例えば画素30は、上記3つの副画素に加えて、白色の光を呈する副画素、または黄色の光を呈する副画素などを有していてもよい。
配線GLは、行方向(配線GLの延伸方向)に配列する副画素21R、副画素21G、及び副画素21Bと電気的に接続されている。配線SLR、配線SLG、及び配線SLBは、それぞれ、列方向(配線SLR等の延伸方向)に配列する副画素21R、副画素21G、または副画素21B(図示しない)と電気的に接続されている。
〔画素回路の構成例〕
図28Bに、上記副画素21R、副画素21G、及び副画素21Bに適用することのできる画素21の回路図の一例を示す。画素21は、トランジスタM1、トランジスタM2、トランジスタM3、容量C1、及び発光デバイスELを有する。また、画素21には、配線GL及び配線SLが電気的に接続される。配線SLは、図28Aで示す配線SLR、配線SLG、及び配線SLBのうちのいずれかに対応する。
トランジスタM1は、ゲートが配線GLと電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が配線SLと電気的に接続され、他方が容量C1の一方の電極、及びトランジスタM2のゲートと電気的に接続される。トランジスタM2は、ソース及びドレインの一方が配線ALと電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が発光デバイスELの一方の電極、容量C1の他方の電極、及びトランジスタM3のソース及びドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタM3は、ゲートが配線GLと電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が配線RLと電気的に接続される。発光デバイスELは、他方の電極が配線CLと電気的に接続される。
配線SLには、データ電位Dが与えられる。配線GLには、選択信号が与えられる。当該選択信号には、トランジスタを導通状態とする電位と、非導通状態とする電位が含まれる。
配線RLには、リセット電位が与えられる。配線ALには、アノード電位が与えられる。配線CLには、カソード電位が与えられる。画素21において、アノード電位はカソード電位よりも高い電位とする。また、配線RLに与えられるリセット電位は、リセット電位とカソード電位との電位差が、発光デバイスELのしきい値電圧よりも小さくなるような電位とすることができる。リセット電位は、カソード電位よりも高い電位、カソード電位と同じ電位、または、カソード電位よりも低い電位とすることができる。
トランジスタM1及びトランジスタM3は、スイッチとして機能する。トランジスタM2は、発光デバイスELに流れる電流を制御するためのトランジスタとして機能する。例えば、トランジスタM1は選択トランジスタとして機能し、トランジスタM2は、駆動トランジスタとして機能するともいえる。
ここで、トランジスタM1乃至トランジスタM3の全てに、LTPSトランジスタを適用することが好ましい。または、トランジスタM1及びトランジスタM3にOSトランジスタを適用し、トランジスタM2にLTPSトランジスタを適用することが好ましい。
または、トランジスタM1乃至トランジスタM3のすべてに、OSトランジスタを適用してもよい。このとき、駆動回路部12が有する複数のトランジスタ、及び駆動回路部13が有する複数のトランジスタのうち、一以上にLTPSトランジスタを適用し、他のトランジスタにOSトランジスタを適用する構成とすることができる。例えば、表示部11に設けられるトランジスタにはOSトランジスタを適用し、駆動回路部12及び駆動回路部13に設けられるトランジスタにはLTPSトランジスタを適用することもできる。
OSトランジスタとしては、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタを用いることができる。半導体層は、例えば、インジウムと、M(Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、スズ、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、及びマグネシウムから選ばれた一種または複数種)と、亜鉛と、を有することが好ましい。特に、Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、及びスズから選ばれた一種または複数種であることが好ましい。特に、OSトランジスタの半導体層として、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を含む酸化物(IGZOとも記す)を用いることが好ましい。または、インジウム、スズ、及び亜鉛を含む酸化物を用いることが好ましい。または、インジウム、ガリウム、スズ、及び亜鉛を含む酸化物を用いることが好ましい。
シリコンよりもバンドギャップが広く、かつキャリア密度の小さい酸化物半導体を用いたトランジスタは、極めて小さいオフ電流を実現することができる。そのため、その小さいオフ電流により、トランジスタと直列に接続された容量に蓄積した電荷を長期間に亘って保持することが可能である。そのため、特に容量C1に直列に接続されるトランジスタM1及びトランジスタM3には、それぞれ、酸化物半導体が適用されたトランジスタを用いることが好ましい。トランジスタM1及びトランジスタM3として酸化物半導体を有するトランジスタを適用することで、容量C1に保持される電荷が、トランジスタM1またはトランジスタM3を介してリークされることを防ぐことができる。また、容量C1に保持される電荷を長時間に亘って保持できるため、画素21のデータを書き換えることなく、静止画を長期間に亘って表示することが可能となる。
なお、図28Bにおいて、トランジスタをnチャネル型のトランジスタとして表記しているが、pチャネル型のトランジスタを用いることもできる。
また、画素21が有する各トランジスタは、同一基板上に並べて形成されることが好ましい。
画素21が有するトランジスタとして、半導体層を介して重なる一対のゲートを有するトランジスタを適用することができる。
一対のゲートを有するトランジスタにおいて、一対のゲートが互いに電気的に接続され、同じ電位が与えられる構成とすることで、トランジスタのオン電流が高まること、及び飽和特性が向上するといった利点がある。また、一対のゲートの一方に、トランジスタのしきい値電圧を制御する電位を与えてもよい。また、一対のゲートの一方に、定電位を与えることで、トランジスタの電気特性の安定性を向上させることができる。例えば、トランジスタの一方のゲートを、定電位が与えられる配線と電気的に接続する構成としてもよいし、自身のソースまたはドレインと電気的に接続する構成としてもよい。
図28Cに示す画素21は、トランジスタM1及びトランジスタM3に、一対のゲートを有するトランジスタを適用した場合の例である。トランジスタM1及びトランジスタM3は、それぞれ一対のゲートが電気的に接続されている。このような構成とすることで、画素21へのデータの書き込み期間を短縮することができる。
図28Dに示す画素21は、トランジスタM1及びトランジスタM3に加えて、トランジスタM2にも、一対のゲートを有するトランジスタを適用した例である。トランジスタM2は、一対のゲートが電気的に接続されている。トランジスタM2に、このようなトランジスタを適用することで、飽和特性が向上するため、発光デバイスELの発光輝度の制御が容易となり、表示品位を高めることができる。
[トランジスタの構成例]
以下では、上記表示装置に適用することのできるトランジスタの断面構成例について説明する。
〔構成例1〕
図29Aは、トランジスタ410を含む断面図である。
トランジスタ410は、基板401上に設けられ、半導体層に多結晶シリコンを適用したトランジスタである。例えばトランジスタ410は、画素21のトランジスタM2に対応する。すなわち、図29Aは、トランジスタ410のソース及びドレインの一方が、発光デバイスの導電層431と電気的に接続されている例である。
トランジスタ410は、半導体層411、絶縁層412、導電層413等を有する。半導体層411は、チャネル形成領域411i及び低抵抗領域411nを有する。半導体層411は、シリコンを有する。半導体層411は、多結晶シリコンを有することが好ましい。絶縁層412の一部は、ゲート絶縁層として機能する。導電層413の一部は、ゲート電極として機能する。
なお、半導体層411は、半導体特性を示す金属酸化物(酸化物半導体ともいう)を含む構成とすることもできる。このとき、トランジスタ410は、OSトランジスタと呼ぶことができる。
低抵抗領域411nは、不純物元素を含む領域である。例えばトランジスタ410をnチャネル型のトランジスタとする場合には、低抵抗領域411nにリン、ヒ素などを添加すればよい。一方、pチャネル型のトランジスタとする場合には、低抵抗領域411nにホウ素、アルミニウムなどを添加すればよい。また、トランジスタ410のしきい値電圧を制御するため、チャネル形成領域411iに、上述した不純物が添加されていてもよい。
基板401上に、絶縁層421が設けられている。半導体層411は、絶縁層421上に設けられている。絶縁層412は、半導体層411及び絶縁層421を覆って設けられている。導電層413は、絶縁層412上の、半導体層411と重なる位置に設けられている。
また、導電層413及び絶縁層412を覆って絶縁層422が設けられる。絶縁層422上には、導電層414a及び導電層414bが設けられる。導電層414a及び導電層414bは、絶縁層422及び絶縁層412に設けられた開口部において、低抵抗領域411nと電気的に接続されている。導電層414aの一部は、ソース電極及びドレイン電極の一方として機能し、導電層414bの一部は、ソース電極及びドレイン電極の他方として機能する。また、導電層414a、導電層414b、及び絶縁層422を覆って、絶縁層423が設けられている。
絶縁層423上には、画素電極として機能する導電層431が設けられる。導電層431は、絶縁層423上に設けられ、絶縁層423に設けられた開口において、導電層414bと電気的に接続されている。ここでは省略するが、導電層431上には、EL層及び共通電極を積層することができる。
〔構成例2〕
図29Bには、一対のゲート電極を有するトランジスタ410aを示す。図29Bに示すトランジスタ410aは、導電層415、及び絶縁層416を有する点で、図29Aと主に相違している。
導電層415は、絶縁層421上に設けられている。また、導電層415及び絶縁層421を覆って、絶縁層416が設けられている。半導体層411は、少なくともチャネル形成領域411iが、絶縁層416を介して導電層415と重なるように設けられている。
図29Bに示すトランジスタ410aにおいて、導電層413の一部が第1のゲート電極として機能し、導電層415の一部が第2のゲート電極として機能する。またこのとき、絶縁層412の一部が第1のゲート絶縁層として機能し、絶縁層416の一部が第2のゲート絶縁層として機能する。
ここで、第1のゲート電極と、第2のゲート電極とを電気的に接続する場合、図示しない領域において、絶縁層412及び絶縁層416に設けられた開口部を介して導電層413と導電層415とを電気的に接続すればよい。また、第2のゲート電極と、ソースまたはドレインとを電気的に接続する場合、図示しない領域において、絶縁層422、絶縁層412、及び絶縁層416に設けられた開口部を介して、導電層414aまたは導電層414bと、導電層415とを電気的に接続すればよい。
画素21を構成するトランジスタの全てに、LTPSトランジスタを適用する場合、図29Aで例示しているトランジスタ410、または図29Bで例示しているトランジスタ410aを適用することができる。このとき、画素21を構成する全てのトランジスタに、トランジスタ410aを用いてもよいし、全てのトランジスタにトランジスタ410を適用してもよいし、トランジスタ410aと、トランジスタ410とを組み合わせて用いてもよい。
〔構成例3〕
以下では、半導体層にシリコンが適用されたトランジスタと、半導体層に金属酸化物が適用されたトランジスタの両方を有する構成の例について説明する。
図29Cに、トランジスタ410a及びトランジスタ450を含む、断面概略図を示している。
トランジスタ410aについては、上記構成例1を援用できる。なお、ここではトランジスタ410aを用いる例を示しているが、トランジスタ410とトランジスタ450とを有する構成としてもよいし、トランジスタ410、トランジスタ410a、トランジスタ450の全てを有する構成としてもよい。
トランジスタ450は、半導体層に金属酸化物を適用したトランジスタである。図29Cに示す構成は、例えばトランジスタ450が画素21のトランジスタM1に対応し、トランジスタ410aがトランジスタM2に対応する例である。すなわち、図29Cは、トランジスタ410aのソース及びドレインの一方が、導電層431と電気的に接続されている例である。
また、図29Cには、トランジスタ450が一対のゲートを有する例を示している。
トランジスタ450は、導電層455、絶縁層422、半導体層451、絶縁層452、導電層453等を有する。導電層453の一部は、トランジスタ450の第1のゲートとして機能し、導電層455の一部は、トランジスタ450の第2のゲートとして機能する。このとき、絶縁層452の一部はトランジスタ450の第1のゲート絶縁層として機能し、絶縁層422の一部は、トランジスタ450の第2のゲート絶縁層として機能する。
導電層455は、絶縁層412上に設けられている。絶縁層422は、導電層455を覆って設けられている。半導体層451は、絶縁層422上に設けられている。絶縁層452は、半導体層451及び絶縁層422を覆って設けられている。導電層453は、絶縁層452上に設けられ、半導体層451及び導電層455と重なる領域を有する。
また、絶縁層426が絶縁層452及び導電層453を覆って設けられている。絶縁層426上には、導電層454a及び導電層454bが設けられる。導電層454a及び導電層454bは、絶縁層426及び絶縁層452に設けられた開口部において、半導体層451と電気的に接続されている。導電層454aの一部は、ソース電極及びドレイン電極の一方として機能し、導電層454bの一部は、ソース電極及びドレイン電極の他方として機能する。また、導電層454a、導電層454b、及び絶縁層426を覆って、絶縁層423が設けられている。
ここで、トランジスタ410aと電気的に接続する導電層414a及び導電層414bは、導電層454a及び導電層454bと、同一の導電膜を加工して形成することが好ましい。図29Cでは、導電層414a、導電層414b、導電層454a、及び導電層454bが、同一面上に(すなわち絶縁層426の上面に接して)形成され、且つ、同一の金属元素を含む構成を示している。このとき、導電層414a及び導電層414bは、絶縁層426、絶縁層452、絶縁層422、及び絶縁層412に設けられた開口を介して、低抵抗領域411nと電気的に接続する。これにより、作製工程を簡略化できるため好ましい。
また、トランジスタ410aの第1のゲート電極として機能する導電層413と、トランジスタ450の第2のゲート電極として機能する導電層455とは、同一の導電膜を加工して形成することが好ましい。図29Cでは、導電層413と導電層455とが、同一面上に(すなわち絶縁層412の上面に接して)形成され、且つ、同一の金属元素を含む構成を示している。これにより、作製工程を簡略化できるため好ましい。
図29Cでは、トランジスタ450の第1のゲート絶縁層として機能する絶縁層452が、半導体層451の端部を覆う構成としたが、図29Dに示すトランジスタ450aのように、絶縁層452が、導電層453と上面形状が一致または概略一致するように加工されていてもよい。
なお、本明細書等において「上面形状が概略一致」とは、積層した層と層との間で少なくとも輪郭の一部が重なることをいう。例えば、上層と下層とが、同一のマスクパターン、または一部が同一のマスクパターンにより加工された場合を含む。ただし、厳密には輪郭が重なり合わず、上層が下層の内側に位置すること、または、上層が下層の外側に位置することもあり、この場合も「上面形状が概略一致」という。
なお、ここではトランジスタ410aが、トランジスタM2に対応し、画素電極と電気的に接続する例を示しているが、これに限られない。例えば、トランジスタ450またはトランジスタ450aが、トランジスタM2に対応する構成としてもよい。このとき、トランジスタ410aは、トランジスタM1、トランジスタM3、またはその他のトランジスタに対応する。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、上記の実施の形態で説明したOSトランジスタに用いることができる金属酸化物(酸化物半導体ともいう)について説明する。
金属酸化物は、少なくともインジウムまたは亜鉛を含むことが好ましい。特にインジウム及び亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、スズなどが含まれていることが好ましい。また、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、マグネシウム、コバルトなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
また、金属酸化物は、スパッタリング法、有機金属化学気相堆積(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などの化学気相堆積法、または、原子層堆積法などにより形成することができる。
<結晶構造の分類>
酸化物半導体の結晶構造としては、アモルファス(completely amorphousを含む)、CAAC(c-axis-aligned crystalline)、nc(nanocrystalline)、CAC(cloud-aligned composite)、単結晶(single crystal)、及び多結晶(poly crystal)等が挙げられる。
なお、膜または基板の結晶構造は、X線回折(XRD:X-Ray Diffraction)スペクトルを用いて評価することができる。例えば、GIXD(Grazing-Incidence XRD)測定で得られるXRDスペクトルを用いて評価することができる。なお、GIXD法は、薄膜法またはSeemann-Bohlin法ともいう。
例えば、石英ガラス基板では、XRDスペクトルのピークの形状がほぼ左右対称である。一方で、結晶構造を有するIGZO膜では、XRDスペクトルのピークの形状が左右非対称である。XRDスペクトルのピークの形状が左右非対称であることは、膜中または基板中の結晶の存在を明示している。別言すると、XRDスペクトルのピークの形状で左右対称でないと、膜または基板は非晶質状態であるとは言えない。
また、膜または基板の結晶構造は、極微電子線回折法(NBED:Nano Beam Electron Diffraction)によって観察される回折パターン(極微電子線回折パターンともいう)にて評価することができる。例えば、石英ガラス基板の回折パターンでは、ハローが観察され、石英ガラスは、非晶質状態であることが確認できる。また、室温成膜したIGZO膜の回折パターンでは、ハローではなく、スポット状のパターンが観察される。このため、室温成膜したIGZO膜は、結晶状態でもなく、非晶質状態でもない、中間状態であり、非晶質状態であると結論することはできないと推定される。
<<酸化物半導体の構造>>
なお、酸化物半導体は、構造に着目した場合、上記とは異なる分類となる場合がある。例えば、酸化物半導体は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体と、に分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、例えば、上述のCAAC-OS、及びnc-OSがある。また、非単結晶酸化物半導体には、多結晶酸化物半導体、擬似非晶質酸化物半導体(a-like OS:amorphous-like oxide semiconductor)、非晶質酸化物半導体、などが含まれる。
ここで、上述のCAAC-OS、nc-OS、及びa-like OSの詳細について、説明を行う。
[CAAC-OS]
CAAC-OSは、複数の結晶領域を有し、当該複数の結晶領域はc軸が特定の方向に配向している酸化物半導体である。なお、特定の方向とは、CAAC-OS膜の厚さ方向、CAAC-OS膜の被形成面の法線方向、またはCAAC-OS膜の表面の法線方向である。また、結晶領域とは、原子配列に周期性を有する領域である。なお、原子配列を格子配列とみなすと、結晶領域とは、格子配列の揃った領域でもある。さらに、CAAC-OSは、a-b面方向において複数の結晶領域が連結する領域を有し、当該領域は歪みを有する場合がある。なお、歪みとは、複数の結晶領域が連結する領域において、格子配列の揃った領域と、別の格子配列の揃った領域と、の間で格子配列の向きが変化している箇所を指す。つまり、CAAC-OSは、c軸配向し、a-b面方向には明らかな配向をしていない酸化物半導体である。
なお、上記複数の結晶領域のそれぞれは、1つまたは複数の微小な結晶(最大径が10nm未満である結晶)で構成される。結晶領域が1つの微小な結晶で構成されている場合、当該結晶領域の最大径は10nm未満となる。また、結晶領域が多数の微小な結晶で構成されている場合、当該結晶領域の大きさは、数十nm程度となる場合がある。
また、In-M-Zn酸化物(元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、スズ、チタンなどから選ばれた一種、または複数種)において、CAAC-OSは、インジウム(In)、及び酸素を有する層(以下、In層)と、元素M、亜鉛(Zn)、及び酸素を有する層(以下、(M,Zn)層)とが積層した、層状の結晶構造(層状構造ともいう)を有する傾向がある。なお、インジウムと元素Mは、互いに置換可能である。よって、(M,Zn)層にはインジウムが含まれる場合がある。また、In層には元素Mが含まれる場合がある。なお、In層にはZnが含まれる場合もある。当該層状構造は、例えば、高分解能TEM(Transmission Electron Microscope)像において、格子像として観察される。
CAAC-OS膜に対し、例えば、XRD装置を用いて構造解析を行うと、θ/2θスキャンを用いたOut-of-plane XRD測定では、c軸配向を示すピークが2θ=31°またはその近傍に検出される。なお、c軸配向を示すピークの位置(2θの値)は、CAAC-OSを構成する金属元素の種類、組成などにより変動する場合がある。
また、例えば、CAAC-OS膜の電子線回折パターンにおいて、複数の輝点(スポット)が観測される。なお、あるスポットと別のスポットとは、試料を透過した入射電子線のスポット(ダイレクトスポットともいう)を対称中心として、点対称の位置に観測される。
上記特定の方向から結晶領域を観察した場合、当該結晶領域内の格子配列は、六方格子を基本とするが、単位格子は正六角形とは限らず、非正六角形である場合がある。また、上記歪みにおいて、五角形、七角形などの格子配列を有する場合がある。なお、CAAC-OSにおいて、歪み近傍においても、明確な結晶粒界(グレインバウンダリー)を確認することはできない。即ち、格子配列の歪みによって、結晶粒界の形成が抑制されていることがわかる。これは、CAAC-OSが、a-b面方向において酸素原子の配列が稠密でないこと、金属原子が置換することで原子間の結合距離が変化することなどによって、歪みを許容することができるためと考えられる。
なお、明確な結晶粒界が確認される結晶構造は、いわゆる多結晶(polycrystal)と呼ばれる。結晶粒界は、再結合中心となり、キャリアが捕獲されトランジスタのオン電流の低下、電界効果移動度の低下などを引き起こす可能性が高い。よって、明確な結晶粒界が確認されないCAAC-OSは、トランジスタの半導体層に好適な結晶構造を有する結晶性の酸化物の一つである。なお、CAAC-OSを構成するには、Znを有する構成が好ましい。例えば、In-Zn酸化物、及びIn-Ga-Zn酸化物は、In酸化物よりも結晶粒界の発生を抑制できるため好適である。
CAAC-OSは、結晶性が高く、明確な結晶粒界が確認されない酸化物半導体である。よって、CAAC-OSは、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。また、酸化物半導体の結晶性は不純物の混入、欠陥の生成などによって低下する場合があるため、CAAC-OSは不純物及び欠陥(酸素欠損など)の少ない酸化物半導体ともいえる。従って、CAAC-OSを有する酸化物半導体は、物理的性質が安定する。そのため、CAAC-OSを有する酸化物半導体は熱に強く、信頼性が高い。また、CAAC-OSは、製造工程における高い温度(所謂サーマルバジェット)に対しても安定である。従って、OSトランジスタにCAAC-OSを用いると、製造工程の自由度を広げることが可能となる。
[nc-OS]
nc-OSは、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。別言すると、nc-OSは、微小な結晶を有する。なお、当該微小な結晶の大きさは、例えば、1nm以上10nm以下、特に1nm以上3nm以下であることから、当該微小な結晶をナノ結晶ともいう。また、nc-OSは、異なるナノ結晶間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。従って、nc-OSは、分析方法によっては、a-like OSまたは非晶質酸化物半導体と区別が付かない場合がある。例えば、nc-OS膜に対し、XRD装置を用いて構造解析を行うと、θ/2θスキャンを用いたOut-of-plane XRD測定では、結晶性を示すピークが検出されない。また、nc-OS膜に対し、ナノ結晶よりも大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子線回折(制限視野電子線回折ともいう。)を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc-OS膜に対し、ナノ結晶の大きさと近いかナノ結晶より小さいプローブ径(例えば1nm以上30nm以下)の電子線を用いる電子線回折(ナノビーム電子線回折ともいう。)を行うと、ダイレクトスポットを中心とするリング状の領域内に複数のスポットが観測される電子線回折パターンが取得される場合がある。
[a-like OS]
a-like OSは、nc-OSと非晶質酸化物半導体との間の構造を有する酸化物半導体である。a-like OSは、鬆または低密度領域を有する。即ち、a-like OSは、nc-OS及びCAAC-OSと比べて、結晶性が低い。また、a-like OSは、nc-OS及びCAAC-OSと比べて、膜中の水素濃度が高い。
<<酸化物半導体の構成>>
次に、上述のCAC-OSの詳細について、説明を行う。なお、CAC-OSは材料構成に関する。
[CAC-OS]
CAC-OSとは、例えば、金属酸化物を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上3nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、金属酸化物において、一つまたは複数の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上3nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
さらに、CAC-OSとは、第1の領域と、第2の領域と、に材料が分離することでモザイク状となり、当該第1の領域が、膜中に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。つまり、CAC-OSは、当該第1の領域と、当該第2の領域とが、混合している構成を有する複合金属酸化物である。
ここで、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSを構成する金属元素に対するIn、Ga、及びZnの原子数比のそれぞれを、[In]、[Ga]、及び[Zn]と表記する。例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSにおいて、第1の領域は、[In]が、CAC-OS膜の組成における[In]よりも大きい領域である。また、第2の領域は、[Ga]が、CAC-OS膜の組成における[Ga]よりも大きい領域である。または、例えば、第1の領域は、[In]が、第2の領域における[In]よりも大きく、且つ、[Ga]が、第2の領域における[Ga]よりも小さい領域である。また、第2の領域は、[Ga]が、第1の領域における[Ga]よりも大きく、且つ、[In]が、第1の領域における[In]よりも小さい領域である。
具体的には、上記第1の領域は、インジウム酸化物、インジウム亜鉛酸化物などが主成分である領域である。また、上記第2の領域は、ガリウム酸化物、ガリウム亜鉛酸化物などが主成分である領域である。つまり、上記第1の領域を、Inを主成分とする領域と言い換えることができる。また、上記第2の領域を、Gaを主成分とする領域と言い換えることができる。
なお、上記第1の領域と、上記第2の領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
また、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSとは、In、Ga、Zn、及びOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とする領域と、一部にInを主成分とする領域とが、それぞれモザイク状であり、これらの領域がランダムに存在している構成をいう。よって、CAC-OSは、金属元素が不均一に分布した構造を有していると推測される。
CAC-OSは、例えば基板を加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC-OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、及び窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
また、例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X-ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、Inを主成分とする領域(第1の領域)と、Gaを主成分とする領域(第2の領域)とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
ここで、第1の領域は、第2の領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、第1の領域を、キャリアが流れることにより、金属酸化物としての導電性が発現する。従って、第1の領域が、金属酸化物中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、第2の領域は、第1の領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、第2の領域が、金属酸化物中に分布することで、リーク電流を抑制することができる。
従って、CAC-OSをトランジスタに用いる場合、第1の領域に起因する導電性と、第2の領域に起因する絶縁性とが、相補的に作用することにより、スイッチングさせる機能(On/Offさせる機能)をCAC-OSに付与することができる。つまり、CAC-OSとは、材料の一部では導電性の機能と、材料の一部では絶縁性の機能とを有し、材料の全体では半導体としての機能を有する。導電性の機能と絶縁性の機能とを分離させることで、双方の機能を最大限に高めることができる。よって、CAC-OSをトランジスタに用いることで、高いオン電流(Ion)、高い電界効果移動度(μ)、及び良好なスイッチング動作を実現することができる。
また、CAC-OSを用いたトランジスタは、信頼性が高い。従って、CAC-OSは、表示装置をはじめとするさまざまな半導体装置に最適である。
酸化物半導体は、多様な構造をとり、それぞれが異なる特性を有する。本発明の一態様の酸化物半導体は、非晶質酸化物半導体、多結晶酸化物半導体、a-like OS、CAC-OS、nc-OS、CAAC-OSのうち、二種以上を有していてもよい。
<酸化物半導体を有するトランジスタ>
続いて、上記酸化物半導体をトランジスタに用いる場合について説明する。
上記酸化物半導体をトランジスタに用いることで、高い電界効果移動度のトランジスタを実現することができる。また、信頼性の高いトランジスタを実現することができる。
トランジスタには、キャリア濃度の低い酸化物半導体を用いることが好ましい。例えば、酸化物半導体のキャリア濃度は1×1017cm-3以下、好ましくは1×1015cm-3以下、さらに好ましくは1×1013cm-3以下、より好ましくは1×1011cm-3以下、さらに好ましくは1×1010cm-3未満であり、1×10-9cm-3以上である。なお、酸化物半導体膜のキャリア濃度を低くする場合においては、酸化物半導体膜中の不純物濃度を低くし、欠陥準位密度を低くすればよい。本明細書等において、不純物濃度が低く、欠陥準位密度の低いことを高純度真性または実質的に高純度真性と言う。なお、キャリア濃度の低い酸化物半導体を、高純度真性または実質的に高純度真性な酸化物半導体と呼ぶ場合がある。
また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、欠陥準位密度が低いため、トラップ準位密度も低くなる場合がある。
また、酸化物半導体のトラップ準位に捕獲された電荷は、消失するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、トラップ準位密度の高い酸化物半導体にチャネル形成領域が形成されるトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
従って、トランジスタの電気特性を安定にするためには、酸化物半導体中の不純物濃度を低減することが有効である。また、酸化物半導体中の不純物濃度を低減するためには、近接する膜中の不純物濃度も低減することが好ましい。不純物としては、水素、窒素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、ニッケル、シリコン等がある。
<不純物>
ここで、酸化物半導体中における各不純物の影響について説明する。
酸化物半導体において、第14族元素の一つであるシリコンまたは炭素が含まれると、酸化物半導体において欠陥準位が形成される。このため、酸化物半導体におけるシリコンまたは炭素の濃度と、酸化物半導体との界面近傍のシリコンまたは炭素の濃度(二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)により得られる濃度)を、2×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1017atoms/cm3以下とする。
また、酸化物半導体にアルカリ金属またはアルカリ土類金属が含まれると、欠陥準位を形成し、キャリアを生成する場合がある。従って、アルカリ金属またはアルカリ土類金属が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、SIMSにより得られる酸化物半導体中のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を、1×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1016atoms/cm3以下にする。
また、酸化物半導体において、窒素が含まれると、キャリアである電子が生じ、キャリア濃度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている酸化物半導体を半導体に用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。または、酸化物半導体において、窒素が含まれると、トラップ準位が形成される場合がある。この結果、トランジスタの電気特性が不安定となる場合がある。このため、SIMSにより得られる酸化物半導体中の窒素濃度を、5×1019atoms/cm3未満、好ましくは5×1018atoms/cm3以下、より好ましくは1×1018atoms/cm3以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm3以下にする。
また、酸化物半導体に含まれる水素は、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸素欠損を形成する場合がある。該酸素欠損に水素が入ることで、キャリアである電子が生成される場合がある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成することがある。従って、水素が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、酸化物半導体中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、酸化物半導体において、SIMSにより得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm3未満、好ましくは1×1019atoms/cm3未満、より好ましくは5×1018atoms/cm3未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3未満にする。
不純物が十分に低減された酸化物半導体をトランジスタのチャネル形成領域に用いることで、安定した電気特性を付与することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様の電子機器について、図30A乃至図34Gを用いて説明する。
本実施の形態の電子機器は、表示部に本発明の一態様の表示装置を有する。本発明の一態様の表示装置は、高精細化及び高解像度化が容易である。したがって、様々な電子機器の表示部に用いることができる。
電子機器としては、例えば、テレビジョン装置、デスクトップ型もしくはノート型のパーソナルコンピュータ、コンピュータ用などのモニタ、デジタルサイネージ、パチンコ機などの大型ゲーム機などの比較的大きな画面を備える電子機器の他、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレーム、携帯電話機、携帯型ゲーム機、携帯情報端末、音響再生装置、などが挙げられる。
特に、本発明の一態様の表示装置は、精細度を高めることが可能なため、比較的小さな表示部を有する電子機器に好適に用いることができる。このような電子機器としては、例えば、腕時計型及びブレスレット型の情報端末機(ウェアラブル機器)、並びに、ヘッドマウントディスプレイなどのVR向け機器、メガネ型のAR向け機器、及び、MR向け機器など、頭部に装着可能なウェアラブル機器等が挙げられる。
本発明の一態様の表示装置は、HD(画素数1280×720)、FHD(画素数1920×1080)、WQHD(画素数2560×1440)、WQXGA(画素数2560×1600)、4K(画素数3840×2160)、8K(画素数7680×4320)といった極めて高い解像度を有していることが好ましい。特に4K、8K、またはそれ以上の解像度とすることが好ましい。また、本発明の一態様の表示装置における画素密度(精細度)は、100ppi以上が好ましく、300ppi以上が好ましく、500ppi以上がより好ましく、1000ppi以上がより好ましく、2000ppi以上がより好ましく、3000ppi以上がより好ましく、5000ppi以上がより好ましく、7000ppi以上がさらに好ましい。このように高い解像度及び高い精細度の一方または双方を有する表示装置を用いることで、携帯型または家庭用途などのパーソナルユースの電子機器において、臨場感及び奥行き感などをより高めることが可能となる。また、本発明の一態様の表示装置の画面比率(アスペクト比)については、特に限定はない。例えば、表示装置は、1:1(正方形)、4:3、16:9、16:10など様々な画面比率に対応することができる。
本実施の形態の電子機器は、センサ(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線を測定する機能を含むもの)を有していてもよい。
本実施の形態の電子機器は、様々な機能を有することができる。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能、タッチパネル機能、カレンダー、日付または時刻などを表示する機能、様々なソフトウェア(プログラム)を実行する機能、無線通信機能、記録媒体に記録されているプログラムまたはデータを読み出す機能等を有することができる。
図30A、図30B及び図31A、図31Bを用いて、頭部に装着可能なウェアラブル機器の一例を説明する。これらウェアラブル機器は、ARのコンテンツを表示する機能、及びVRのコンテンツを表示する機能の一方または双方を有する。なお、これらウェアラブル機器は、AR、VRの他に、SR(SUBSTITUTIONAL Reality)またはMR(Mixed Reality)のコンテンツを表示する機能を有していてもよい。電子機器が、AR、VR、SR、MRなどのコンテンツを表示する機能を有することで、使用者の没入感を高めることが可能となる。
図30Aに示す電子機器700A、及び、図30Bに示す電子機器700Bは、それぞれ、一対の表示パネル751と、一対の筐体721と、通信部(図示しない)と、一対の装着部723と、制御部(図示しない)と、撮像部(図示しない)と、一対の光学部材753と、フレーム757と、一対の鼻パッド758と、を有する。
表示パネル751には、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。したがって極めて精細度の高い表示が可能な電子機器とすることができる。
電子機器700A、及び、電子機器700Bは、それぞれ、光学部材753の表示領域756に、表示パネル751で表示する画像を投影することができる。光学部材753は透光性を有するため、使用者は光学部材753を通して視認される透過像に重ねて、表示領域に表示された画像を見ることができる。したがって、電子機器700A、及び、電子機器700Bは、それぞれ、AR表示が可能な電子機器である。
電子機器700A、及び、電子機器700Bには、撮像部として、前方を撮像することのできるカメラが設けられていてもよい。また、電子機器700A、及び、電子機器700Bは、それぞれ、ジャイロセンサなどの加速度センサを備えることで、使用者の頭部の向きを検知して、その向きに応じた画像を表示領域756に表示することもできる。
通信部は無線通信機を有し、当該無線通信機により映像信号等を供給することができる。なお、無線通信機に代えて、または無線通信機に加えて、映像信号及び電源電位が供給されるケーブルを接続可能なコネクタを備えていてもよい。
また、電子機器700A、及び、電子機器700Bには、バッテリが設けられており、無線及び有線の一方または双方によって充電することができる。
筐体721には、タッチセンサモジュールが設けられていてもよい。タッチセンサモジュールは、筐体721の外側の面がタッチされることを検出する機能を有する。タッチセンサモジュールにより、使用者のタップ操作またはスライド操作などを検出し、様々な処理を実行することができる。例えば、タップ操作によって動画の一時停止または再開などの処理を実行することが可能となり、スライド操作により、早送りまたは早戻しの処理を実行することなどが可能となる。また、2つの筐体721のそれぞれにタッチセンサモジュールを設けることで、操作の幅を広げることができる。
タッチセンサモジュールとしては、様々なタッチセンサを適用することができる。例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式、光学方式等、種々の方式を採用することができる。特に、静電容量方式または光学方式のセンサを、タッチセンサモジュールに適用することが好ましい。
光学方式のタッチセンサを用いる場合には、受光デバイス(受光素子ともいう)として、光電変換デバイス(光電変換素子ともいう)を用いることができる。光電変換デバイスの活性層には、無機半導体及び有機半導体の一方または双方を用いることができる。
図31Aに示す電子機器800A、及び、図31Bに示す電子機器800Bは、それぞれ、一対の表示部820と、筐体821と、通信部822と、一対の装着部823と、制御部824と、一対の撮像部825と、一対のレンズ832と、を有する。
表示部820には、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。したがって極めて精細度の高い表示が可能な電子機器とすることができる。これにより、使用者に高い没入感を感じさせることができる。
表示部820は、筐体821の内部の、レンズ832を通して視認できる位置に設けられる。また、一対の表示部820に異なる画像を表示させることで、視差を用いた3次元表示を行うこともできる。
電子機器800A、及び、電子機器800Bは、それぞれ、VR向けの電子機器ということができる。電子機器800Aまたは電子機器800Bを装着した使用者は、レンズ832を通して、表示部820に表示される画像を視認することができる。
電子機器800A、及び、電子機器800Bは、それぞれ、レンズ832及び表示部820が、使用者の目の位置に応じて最適な位置となるように、これらの左右の位置を調整可能な機構を有していることが好ましい。また、レンズ832と表示部820との距離を変えることで、ピントを調整する機構を有していることが好ましい。
装着部823により、使用者は電子機器800Aまたは電子機器800Bを頭部に装着することができる。なお、図31Aなどにおいては、メガネのつる(ジョイント、テンプルなどともいう)のような形状として例示しているがこれに限定されない。装着部823は、使用者が装着できればよく、例えば、ヘルメット型またはバンド型の形状としてもよい。
撮像部825は、外部の情報を取得する機能を有する。撮像部825が取得したデータは、表示部820に出力することができる。撮像部825には、イメージセンサを用いることができる。また、望遠、広角などの複数の画角に対応可能なように複数のカメラを設けてもよい。
なお、ここでは撮像部825を有する例を示しているが、対象物の距離を測定することのできる測距センサ(以下、検知部ともよぶ)を設ければよい。すなわち、撮像部825は、検知部の一態様である。検知部としては、例えばイメージセンサ、または、ライダー(LIDAR:Light Detection and Ranging)などの距離画像センサを用いることができる。カメラによって得られた画像と、距離画像センサによって得られた画像とを用いることにより、より多くの情報を取得し、より高精度なジェスチャー操作を可能とすることができる。
電子機器800Aは、骨伝導イヤフォンとして機能する振動機構を有していてもよい。例えば、表示部820、筐体821、及び装着部823のいずれか一または複数に、当該振動機構を有する構成を適用することができる。これにより、別途、ヘッドフォン、イヤフォン、またはスピーカなどの音響機器を必要とせず、電子機器800Aを装着しただけで映像と音声を楽しむことができる。
電子機器800A、及び、電子機器800Bは、それぞれ、入力端子を有していてもよい。入力端子には映像出力機器等からの映像信号、及び、電子機器内に設けられるバッテリを充電するための電力等を供給するケーブルを接続することができる。
本発明の一態様の電子機器は、イヤフォン750と無線通信を行う機能を有していてもよい。イヤフォン750は、通信部(図示しない)を有し、無線通信機能を有する。イヤフォン750は、無線通信機能により、電子機器から情報(例えば音声データ)を受信することができる。例えば、図30Aに示す電子機器700Aは、無線通信機能によって、イヤフォン750に情報を送信する機能を有する。また、例えば、図31Aに示す電子機器800Aは、無線通信機能によって、イヤフォン750に情報を送信する機能を有する。
また、電子機器がイヤフォン部を有していてもよい。図30Bに示す電子機器700Bは、イヤフォン部727を有する。例えば、イヤフォン部727と制御部とは、互いに有線接続されている構成とすることができる。イヤフォン部727と制御部とをつなぐ配線の一部は、筐体721または装着部723の内部に配置されていてもよい。
同様に、図31Bに示す電子機器800Bは、イヤフォン部827を有する。例えば、イヤフォン部827と制御部824とは、互いに有線接続されている構成とすることができる。イヤフォン部827と制御部824とをつなぐ配線の一部は、筐体821または装着部823の内部に配置されていてもよい。また、イヤフォン部827と装着部823とがマグネットを有していてもよい。これにより、イヤフォン部827を装着部823に磁力によって固定することができ、収納が容易となり好ましい。
なお、電子機器は、イヤフォンまたはヘッドフォンなどを接続することができる音声出力端子を有していてもよい。また、電子機器は、音声入力端子及び音声入力機構の一方または双方を有していてもよい。音声入力機構としては、例えば、マイクなどの集音装置を用いることができる。電子機器が音声入力機構を有することで、電子機器に、いわゆるヘッドセットとしての機能を付与してもよい。
このように、本発明の一態様の電子機器としては、メガネ型(電子機器700A、及び、電子機器700Bなど)と、ゴーグル型(電子機器800A、及び、電子機器800Bなど)と、のどちらも好適である。
また、本発明の一態様の電子機器は、有線または無線によって、イヤフォンに情報を送信することができる。
図32Aに示す電子機器6500は、スマートフォンとして用いることのできる携帯情報端末機である。
電子機器6500は、筐体6501、表示部6502、電源ボタン6503、ボタン6504、スピーカ6505、マイク6506、カメラ6507、及び光源6508等を有する。表示部6502はタッチパネル機能を備える。
表示部6502に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。
図32Bは、筐体6501のマイク6506側の端部を含む断面概略図である。
筐体6501の表示面側には透光性を有する保護部材6510が設けられ、筐体6501と保護部材6510に囲まれた空間内に、表示パネル6511、光学部材6512、タッチセンサパネル6513、プリント基板6517、バッテリ6518等が配置されている。
保護部材6510には、表示パネル6511、光学部材6512、及びタッチセンサパネル6513が接着層(図示しない)により固定されている。
表示部6502よりも外側の領域において、表示パネル6511の一部が折り返されており、当該折り返された部分にFPC6515が接続されている。FPC6515には、IC6516が実装されている。FPC6515は、プリント基板6517に設けられた端子に接続されている。
表示パネル6511には本発明の一態様のフレキシブルディスプレイを適用することができる。そのため、極めて軽量な電子機器を実現できる。また、表示パネル6511が極めて薄いため、電子機器の厚さを抑えつつ、大容量のバッテリ6518を搭載することもできる。また、表示パネル6511の一部を折り返して、画素部の裏側にFPC6515との接続部を配置することにより、狭額縁の電子機器を実現できる。
図33Aにテレビジョン装置の一例を示す。テレビジョン装置7100は、筐体7101に表示部7000が組み込まれている。ここでは、スタンド7103により筐体7101を支持した構成を示している。
表示部7000に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。
図33Aに示すテレビジョン装置7100の操作は、筐体7101が備える操作スイッチ、及び、別体のリモコン操作機7111により行うことができる。または、表示部7000にタッチセンサを備えていてもよく、指等で表示部7000に触れることでテレビジョン装置7100を操作してもよい。リモコン操作機7111は、当該リモコン操作機7111から出力する情報を表示する表示部を有していてもよい。リモコン操作機7111が備える操作キーまたはタッチパネルにより、チャンネル及び音量の操作を行うことができ、表示部7000に表示される映像を操作することができる。
なお、テレビジョン装置7100は、受信機及びモデムなどを備えた構成とする。受信機により一般のテレビ放送の受信を行うことができる。また、モデムを介して有線または無線による通信ネットワークに接続することにより、一方向(送信者から受信者)または双方向(送信者と受信者間、あるいは受信者間同士など)の情報通信を行うことも可能である。
図33Bに、ノート型パーソナルコンピュータの一例を示す。ノート型パーソナルコンピュータ7200は、筐体7211、キーボード7212、ポインティングデバイス7213、外部接続ポート7214等を有する。筐体7211に、表示部7000が組み込まれている。
表示部7000に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。
図33C、図33Dに、デジタルサイネージの一例を示す。
図33Cに示すデジタルサイネージ7300は、筐体7301、表示部7000、及びスピーカ7303等を有する。さらに、LEDランプ、操作キー(電源スイッチ、または操作スイッチを含む)、接続端子、各種センサ、マイクロフォン等を有することができる。
図33Dは円柱状の柱7401に取り付けられたデジタルサイネージ7400である。デジタルサイネージ7400は、柱7401の曲面に沿って設けられた表示部7000を有する。
図33C、図33Dにおいて、表示部7000に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。
表示部7000が広いほど、一度に提供できる情報量を増やすことができる。また、表示部7000が広いほど、人の目につきやすく、例えば、広告の宣伝効果を高めることができる。
表示部7000にタッチパネルを適用することで、表示部7000に画像または動画を表示するだけでなく、使用者が直感的に操作することができ、好ましい。また、路線情報もしくは交通情報などの情報を提供するための用途に用いる場合には、直感的な操作によりユーザビリティを高めることができる。
また、図33C、図33Dに示すように、デジタルサイネージ7300またはデジタルサイネージ7400は、使用者が所持するスマートフォン等の情報端末機7311または情報端末機7411と無線通信により連携可能であることが好ましい。例えば、表示部7000に表示される広告の情報を、情報端末機7311または情報端末機7411の画面に表示させることができる。また、情報端末機7311または情報端末機7411を操作することで、表示部7000の表示を切り替えることができる。
また、デジタルサイネージ7300またはデジタルサイネージ7400に、情報端末機7311または情報端末機7411の画面を操作手段(コントローラ)としたゲームを実行させることもできる。これにより、不特定多数の使用者が同時にゲームに参加し、楽しむことができる。
図34A乃至図34Gに示す電子機器は、筐体9000、表示部9001、スピーカ9003、操作キー9005(電源スイッチ、または操作スイッチを含む)、接続端子9006、センサ9007(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線を測定する機能を含むもの)、マイクロフォン9008、等を有する。
図34A乃至図34Gに示す電子機器は、様々な機能を有する。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能、タッチパネル機能、カレンダー、日付または時刻などを表示する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、無線通信機能、記録媒体に記録されているプログラムまたはデータを読み出して処理する機能、等を有することができる。なお、電子機器の機能はこれらに限られず、様々な機能を有することができる。電子機器は、複数の表示部を有していてもよい。また、電子機器にカメラ等を設け、静止画または動画を撮影し、記録媒体(外部またはカメラに内蔵)に保存する機能、撮影した画像を表示部に表示する機能、等を有していてもよい。
図34A乃至図34Gに示す電子機器の詳細について、以下説明を行う。
図34Aは、携帯情報端末9101を示す斜視図である。携帯情報端末9101は、例えばスマートフォンとして用いることができる。なお、携帯情報端末9101は、スピーカ9003、接続端子9006、センサ9007等を設けてもよい。また、携帯情報端末9101は、文字及び画像情報をその複数の面に表示することができる。図34Aでは3つのアイコン9050を表示する例を示している。また、破線の矩形で示す情報9051を表示部9001の他の面に表示することもできる。情報9051の一例としては、電子メール、SNS(Social Networking Service)、電話などの着信の通知、電子メールまたはSNSなどの題名、送信者名、日時、時刻、バッテリの残量、電波強度などがある。または、情報9051が表示されている位置にはアイコン9050などを表示してもよい。
図34Bは、携帯情報端末9102を示す斜視図である。携帯情報端末9102は、表示部9001の3面以上に情報を表示する機能を有する。ここでは、情報9052、情報9053、情報9054がそれぞれ異なる面に表示されている例を示す。例えば使用者は、洋服の胸ポケットに携帯情報端末9102を収納した状態で、携帯情報端末9102の上方から観察できる位置に表示された情報9053を確認することもできる。使用者は、携帯情報端末9102をポケットから取り出すことなく表示を確認し、例えば電話を受けるか否かを判断できる。
図34Cは、タブレット端末9103を示す斜視図である。タブレット端末9103は、一例として、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、インターネット通信、コンピュータゲーム等の種々のアプリケーションの実行が可能である。タブレット端末9103は、筐体9000の正面に表示部9001、カメラ9002、マイクロフォン9008、スピーカ9003を有し、筐体9000の左側面には操作用のボタンとしての操作キー9005、底面には接続端子9006を有する。
図34Dは、腕時計型の携帯情報端末9200を示す斜視図である。携帯情報端末9200は、例えばスマートウォッチ(登録商標)として用いることができる。また、表示部9001はその表示面が湾曲して設けられ、湾曲した表示面に沿って表示を行うことができる。また、携帯情報端末9200は、例えば無線通信可能なヘッドセットと相互通信することによって、ハンズフリーで通話することもできる。また、携帯情報端末9200は、接続端子9006により、他の情報端末と相互にデータ伝送を行うこと、及び、充電を行うこともできる。なお、充電動作は無線給電により行ってもよい。
図34E乃至図34Gは、折り畳み可能な携帯情報端末9201を示す斜視図である。また、図34Eは携帯情報端末9201を展開した状態、図34Gは折り畳んだ状態、図34Fは図34Eと図34Gの一方から他方に変化する途中の状態の斜視図である。携帯情報端末9201は、折り畳んだ状態では可搬性に優れ、展開した状態では継ぎ目のない広い表示領域により表示の一覧性に優れる。携帯情報端末9201が有する表示部9001は、ヒンジ9055によって連結された3つの筐体9000に支持されている。例えば、表示部9001は、曲率半径0.1mm以上150mm以下で曲げることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。