JP7876112B2 - 作業機 - Google Patents

作業機

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Description

本発明は、モータの駆動により動作する作業機に関する。
特許文献1の往復動工具は、本体を構成するハウジングを有する。ハウジングは、一体化されたモータケースとギヤケースとから構成されている。ギヤケースは、ブレードを保持している。ブレードは、モータによって往復駆動される。
特開2016-87725号公報
特許文献1のような構成を有する作業機では、工具の往復動に起因して発生した振動がハウジングに伝達される。ハウジングへの振動の伝達を抑制する構成として、振動の発生源となるモータ及び機構部と、モータ及び機構部を収容するケースとの間に、振動減衰構造を設ける構成が考えられる。この構成では、モータと機構部のそれぞれについて、構成部材を支持するケースが必要となる場合がある。
ところで、モータ及び機構部は、動作に伴って発熱するため、冷却が必要である。このため、モータを収容するモータケースの内側に空気流を流す構成が考えられる。一方、機構部は、直接、冷却してしまうと機構部が動作しにくくなる可能性があるため、機構部を収容する機構部ケースの外側に空気流を流す構成が考えられる。
しかし、上記の構成では、モータを冷却するためにモータケースの内側を流れる空気流と、機構部を冷却するために機構部ケースの外側を流れる空気流とが生じるため、これらの空気流の合流部等で空気流が乱れる可能性がある。空気流が乱れた場合、モータ及び機構部の冷却効率が低下する虞がある。
本発明の目的は、モータ及び駆動機構の冷却効率の低下を抑制した作業機を提供することにある。
一実施形態の作業機は、モータと、前記モータによって回転されることで空気の流れを生じさせるファンと、インナ吸気部及びインナ排気部が設けられ、前記モータを収容するモータ収容部、及び前記モータの動作に伴って駆動される駆動機構を収容する機構収容部を含むインナケースと、アウタ吸気部及びアウタ排気部が設けられ、前記インナケースを収容し、且つ弾性部を介して前記インナケースを支持するアウタケースと、前記インナ吸気部と前記インナ排気部との間に位置し、前記インナケースと前記アウタケースとの間における前記空気の流れを制限する制限部と、を有し、前記アウタ吸気部、前記インナ吸気部、前記インナ排気部及び前記アウタ排気部は、前記空気が前記アウタ吸気部及び前記インナ吸気部を通って前記モータ収容部に流入するように位置し、且つ前記空気が前記インナ排気部から前記アウタケースと前記機構収容部との間を通って前記アウタ排気部から排出されるように位置しており、前記ファンと前記モータが並ぶ方向を配列方向として、前記制限部は、前記アウタケースから前記インナケースに向けて突出する第1壁部と、前記配列方向で前記第1壁部と前記インナ吸気部との間に位置し、前記インナケースから前記アウタケースに向けて突出する第2壁部と、を含む。
一実施形態の作業機は、モータと、前記モータによって回転されることで空気の流れを生じさせるファンと、インナ吸気部及びインナ排気部が設けられ、前記モータを収容するモータ収容部、及び前記モータの動作に伴って駆動される駆動機構を収容する機構収容部を含むインナケースと、アウタ吸気部及びアウタ排気部が設けられ、前記インナケースを収容し、且つ弾性部を介して前記インナケースを支持するアウタケースと、前記インナ吸気部と前記インナ排気部との間に位置し、前記インナケースと前記アウタケースとの間における前記空気の流れを制限する制限部と、を有し、前記アウタ吸気部、前記インナ吸気部、前記インナ排気部及び前記アウタ排気部は、前記空気が前記アウタ吸気部及び前記インナ吸気部を通って前記モータ収容部に流入するように位置し、且つ前記空気が前記インナ排気部から前記アウタケースと前記機構収容部との間を通って前記アウタ排気部から排出されるように位置しており、前記ファンと前記モータが並ぶ方向を配列方向として、前記制限部は、前記アウタケースに設けられる第1壁部と、前記インナケースに設けられ、前記配列方向で前記第1壁部と対向する第2壁部と、を含む。
本発明によれば、モータ及び駆動機構の冷却効率の低下を抑制することができる。
作業機を示す斜視図である。 作業機の内部構造を示す断面図である。 インナハウジングが露出された状態の作業機内部を示す側面図である。 インナハウジングのモータケースの拡大図である。 作業機内部の空気流の状態を上方から見た断面図である。 作業機内部の空気流の状態を左方から見た断面図である。 アウタハウジング及びインナハウジングの第1壁部及び第2壁部が設けられた部分の拡大図である。 図3のA-A線で切った作業機の一部を前側から見た断面図である。 吸気口ずらし量とアウタ吸気部での風量との関係を示すグラフである。 第2壁部ずらし量とアウタ吸気部での風量との関係を示すグラフである。 第1壁部ずらし量とアウタ吸気部での風量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一の実施形態を図面に基づいて説明する。各図に前、後の矢印で示された方向を前後方向、左、右の矢印で示された方向を左右方向、上、下の矢印で示された方向を上下方向として説明する。前後方向、左右方向及び上下方向は、互いに直交している。
なお、前後方向は、後述するファン82とモータ72が並ぶ配列方向の一例であり、且つモータ72の軸方向の一例である。また、前後方向について、後述する先端工具14が位置する一端側を前側とし、電池パック12が位置する他端側を後側とする。上下方向は、配列方向と交差する交差方向の一例である。
〔電動工具の構成〕 図1には、作業機の一例である電動工具10が示されている。電動工具10には、電池パック12と先端工具14とが取り付けられている。
電池パック12は、後述するアウタハウジング22の後端部に装着及び離脱可能に設けられている。電動工具10は、電池パック12の電力で動作するコードレスタイプのマルチツールである。電動工具10は、一例として、先端工具14を上下方向に沿った軸の回りに往復動(振動)させる。
図2に示されるように、電動工具10は、アウタハウジング22と、インナハウジング42と、モータ72と、ファン82と、駆動機構84と、制限部104と、ガイド部105(図3)と、を有している。さらに、電動工具10は、ゴム部材98と、円環部材102と、コントローラ96と、を有している。
<アウタハウジング> アウタハウジング22は、アウタケースの一例であり、電動工具10の外郭を形成している。アウタハウジング22は、一例として、樹脂成形体である。アウタハウジング22は、前後方向に沿った中心軸を有する筒状に形成されており、前後方向に沿って延びている。アウタハウジング22は、左右方向の中央となる位置で右ハウジング23と左ハウジング24(図1)とに分割されている。アウタハウジング22は、上壁部22Aと、下壁部22Bと、前端部に位置する前壁22Cと、外面22Dと、内面22Eとを含む。
アウタハウジング22には、アウタ吸気部26、28(図1)及びアウタ排気部32が設けられている。アウタハウジング22は、後述するインナハウジング42を収容し、且つゴム部材98を介してインナハウジング42(ヘッドケース62)を支持している。
(アウタ吸気部) 図3及び図5に示されるように、アウタ吸気部26は、右ハウジング23の前後方向の中央部で且つ上下方向の中央部に設けられている。アウタ吸気部26は、モータ72に対して右後方に位置している。アウタ吸気部26は、複数の吸気口26Aを有している。複数の吸気口26Aは、上下方向に並んでいる。複数の吸気口26Aは、それぞれ、右ハウジング23を左右方向に貫通し且つ前後方向と交差する斜め方向に延びる長孔である。
図5に示されるように、アウタ吸気部28は、左ハウジング24の前後方向の中央部で且つ上下方向の中央部に設けられている。アウタ吸気部28は、モータ72に対して左後方に位置している。アウタ吸気部28は、複数の吸気口28Aを有している。複数の吸気口28Aは、上下方向に並んでいる。また、複数の吸気口28Aは、それぞれ、左ハウジング24を左右方向に貫通し且つ前後方向と交差する斜め方向に延びる長孔である。アウタ吸気部26とアウタ吸気部28は、アウタハウジング22の左右方向の中央に対してほぼ対称に設けられている。
(アウタ排気部) 図6に示されるように、アウタ排気部32は、一例として、後述する第1空間部S1からの排気が可能な第1排気部34と、後述する第2空間部S2からの排気が可能な第2排気部36と、を有している。アウタ排気部32は、後述する偏心軸部86及び円環部材102(図2)よりも駆動機構84側(前側)に位置している。また、アウタ排気部32の少なくとも一部は、出力軸部90よりも前方に位置している。
[第1排気部] 第1排気部34は、アウタハウジング22の上壁部22Aのうち、左右方向の中央部で且つ前端部に設けられている。第1排気部34は、上壁部22Aを上下方向に貫通する開口部として形成されている。第1排気部34は、前後方向の寸法が左右方向の寸法よりも長い矩形状に形成されている。第1排気部34は、ファン82よりも前側に位置している。また、第1排気部34は、後述するヘッドケース62に対して上側に位置している。さらに、第1排気部34は、ヘッドケース62と上下方向に対向する位置にある。また、第1排気部34は、モータ72よりも前後方向の前側に位置している。
[第2排気部] 第2排気部36は、アウタハウジング22の下壁部22Bのうち、左右方向の中央部で且つ前端部に設けられている。第2排気部36は、下壁部22Bを上下方向に貫通する開口部として形成されている。第2排気部36は、上下方向から見て円形状に形成されている。第2排気部36は、後述するヘッドケース62よりも下側に位置しており、ユニットケース88の一部と径方向に対向している。また、第2排気部36は、モータ72よりも前後方向の前側に位置している。
図2に示されるように、第1排気部34の内側には、クランプレバー16が配置されている。クランプレバー16は、ヘッドケース62の上端部に、ピン17を中心として回転可能に設けられている。クランプレバー16には、プッシュピース21が取り付けられている。クランプレバー16が回転方向の一方又は他方に操作された場合、後述するシャフトホルダ91が上方又は下方に移動されることで、先端工具14の着脱が可能となっている。アウタハウジング22の上部には、モータ72の駆動、停止を切り替えるためのトリガ18が設けられている。
<インナハウジング> 図6に示されるように、インナハウジング42は、インナケースの一例であり、電動工具10の内郭を形成している。インナハウジング42は、一例として、樹脂成形体である。インナハウジング42は、アウタハウジング22の前後方向の中央部から前端部まで延びている。インナハウジング42は、左右方向の中央となる位置で左右に分割されている。インナハウジング42は、モータケース44と、ヘッドケース62とを含んでいる。また、インナハウジング42には、後述するインナ吸気部56及びインナ排気部58が設けられている。
(モータケース) モータケース44は、モータ72を収容するモータ収容部の一例である。モータケース44は、一例として、ケース本体部46と、被取付部54とを有している。ケース本体部46は、前後方向に沿った中心軸を有するほぼ円筒状に形成されている。ケース本体部46の前端部は前方に開口されている。ケース本体部46の後端部は閉じられている。ケース本体部46は、内周面46A(図2)と、外周面46Bとを有している。
被取付部54は、ケース本体部46の前端部に固定されている。被取付部54は、ヘッドケース62にねじ47を用いて取り付けられる部位である。被取付部54は金属製(例えばアルミ)である。被取付部54は後述するボールベアリング78(軸受部材)を支持する。さらに、被取付部54には放熱部54A(図3)が設けられている。放熱部54Aは被取付部54に4か所、すなわち上下左右の4つの外側面にそれぞれ設けられている。放熱部54Aはフィン形状(複数の凹凸形状)を有しており、被取付部54の放熱を促すように機能する。なお、放熱部54Aは図3にのみ図示するが、右側と下側の放熱部54Aについては符号による図示を省略する。モータケース44には、後述する縦壁52(図7)が設けられている。つまり、インナハウジング42には、縦壁52が設けられている。
図5に示されるように、モータケース44には、ステータ支持部48、49が設けられている。ステータ支持部48、49は、それぞれ、ケース本体部46の内周面46Aから径方向の内側へ突出された円環状のリブである。ステータ支持部48は、ステータ支持部49よりも前側に位置している。ステータ支持部48、49は、後述するステータ76を支持している。モータケース44は、アウタハウジング22と間隔をあけて位置すると共に、後述するヘッドケース62に取り付けられている。
[インナ吸気部] 図4に示されるように、インナ吸気部56は、ケース本体部46に設けられている。インナ吸気部56は、一例として、4つの吸気口57Aと、4つの吸気口57Bとを有する。4つの吸気口57Aは、ケース本体部46の左側部と右側部とに、周方向に間隔をあけてそれぞれ2つずつ設けられている。
4つの吸気口57Bは、ケース本体部46の左側部と右側部とに、周方向に間隔をあけてそれぞれ2つずつ設けられている。4つの吸気口57Bは、4つの吸気口57Aよりも後側に位置している。換言すると、4つの吸気口57Aは、インナ吸気部56で最も前側に位置している。なお、図4では、ケース本体部46の左側部が示されているため、右側部の2つの吸気口57A及び2つの吸気口57Bの図示は省略されている。
4つの吸気口57Aと4つの吸気口57Bは、それぞれ、ケース本体部46を径方向に貫通している。つまり、インナ吸気部56では、空気の吸気が可能となっている。吸気口57Aの上下方向の長さは、一例として、吸気口57Bの上下方向の長さよりも短い。吸気口57Aの前後方向の長さは、一例として、吸気口57Bの前後方向の長さと同程度である。
[インナ排気部] インナ排気部58は、ケース本体部46に設けられている。インナ排気部58は、一例として、8つの排気口59を有する。排気口59は、ケース本体部46の左側面部、右側面部、上面部及び下面部に、周方向に間隔をあけてそれぞれ2つずつ、合計8つ設けられている。8つの排気口59は、それぞれ、ケース本体部46を径方向に貫通している。つまり、インナ排気部58では、空気の排気が可能となっている。なお、図4では、一部の排気口59の図示は省略されている。8つの排気口59は、インナ吸気部56よりも前側で、且つ後述する第1壁部106よりも前側に位置している。
図7に示されるように、吸気口57Aは、前後方向で、ステータ支持部48とインナ排気部58との間に位置している、なお、図7では、1つの吸気口57Aと、1つの排気口59とが示されている。
[縦壁] 縦壁52は、後述するステータ76とファン82との間に、径方向の中心に向けて延びている。具体的には、縦壁52は、前後方向に厚さを有する板状に形成されている。縦壁52は、一例として、後述する第1壁部106及び第2壁部108よりも前側に位置している。また、縦壁52は、前後方向で吸気口57Aと排気口59との間に位置している。縦壁52の前後方向の厚さは、一例として、第1壁部106の前後方向の厚さよりも薄い。なお、縦壁52の前端に位置する面を前面52Aとし、縦壁52の後端に位置する面を後面52Bとする。縦壁52は、ファン82の中心に近い位置に負圧を集中させるための構成であり、いわゆるファンガイド(バッフルプレート)として機能する。
(ヘッドケース) 図3に示されるように、ヘッドケース62は、駆動機構84を収容する機構収容部の一例である。ヘッドケース62は、上下方向に沿った中心軸を有する円筒部63と、円筒部63の後端部に一体的に設けられた取付部64と、円筒部63の上端部に設けられた連結部68とを有している。
円筒部63の内部空間及び取付部64の内部空間は、モータケース44の内部空間と繋がっている。円筒部63の下端部は、第2排気部36に向けて解放されている。円筒部63の外周面63Aには、溝部65が形成されている。溝部65は、上方から見て、後側に開口するU字状に形成されている。溝部65の縁部66は、リブ状に形成されている。縁部66の前端部分は、アウタハウジングの前壁22Cの後面に向けて突出されている。
取付部64は、ねじ47を用いて、前方から被取付部54に取り付けられている(締結されている)。連結部68には、左右方向に沿ってピン17が取り付けられている。
図2に示されるように、ヘッドケース62の内側には、ボールベアリング71が設けられている。ボールベアリング71は、後述する出力軸部90を上下方向に沿った軸の回りに回転可能に支持している。
<モータ> 図2に示されるように、モータ72は、モータケース44に収容されている。モータ72は、ブラシレスモータである。モータ72は、回転軸74と、回転軸74と一体化されたロータ75と、ロータ75を回転させるためのステータ76と、を有する。回転軸74は、前後方向に沿って延びている。モータ72は、ファン82よりも後側に位置している。
回転軸74の前部には、スピンドル77が取り付けられている。スピンドル77は、前後方向に沿って延びており、回転軸74と一体で回転される。スピンドル77の前後方向の中央部は、ボールベアリング78によって回転自在に支持されている。スピンドル77の前端には、後述する偏心軸部86が設けられている。
偏心軸部86の中心軸は、スピンドル77の中心軸と平行に位置しているが、スピンドル77の中心軸に対してずれた位置に設けられている。なお、回転軸74及びスピンドル77は、モータ72の軸部の一例である。偏心軸部86及び円環部材102は、駆動機構84にモータ72の駆動力を伝達するための伝達部材の一例である。
図7に示されるように、ステータ76の前端面76Aは、前後方向で吸気口57Aと縦壁52との間に位置している。前端面76Aは、ステータ76のファン82側の端面の一例である。
<ファン> 図5に示されるように、ファン82は、モータ72の回転軸74を中心に回転する遠心ファンである。ファン82は、モータ72によって回転されることで、アウタハウジング22の内部及びインナハウジング42の内部に空気流を生じさせる。ファン82によって生じた空気流は、インナ排気部58から、アウタハウジング22とインナハウジング42との間の空間へ排気される。なお、ステータ76とファン82が並ぶ方向は、前後方向である。前後方向のうちファン82が位置する側が前側であり、ステータ76が位置する側が後側である。
<駆動機構> 図2に示されるように、駆動機構84は、一例として、スイングアーム87と、ユニットケース88と、ボールベアリング71と、出力軸部90と、シャフトホルダ91と、コイルバネ92と、固定ねじ94と、を含む。
駆動機構84は、モータ72の動作に伴って駆動される。駆動機構84の一部には、グリス等の潤滑剤が用いられる。ここで、駆動機構84を直接、空気流を流して冷却すると、潤滑剤が乾燥する可能性がある。このため、駆動機構84を冷却する場合は、ヘッドケース62を冷却することで、間接的に駆動機構84を冷却することが好ましい。
スイングアーム87は、後方に延びるU字形状のアーム部87Aを有している。アーム部87Aは、円環部材102の外輪を挟むように位置している。スイングアーム87の前部は、ユニットケース88の外周面に固定されている。偏心軸部86が回転された場合、偏心軸部86がアーム部87Aと接触することで、スイングアーム87が揺動する。これにより出力軸部90が自軸を中心とする回転方向に振動する。
ユニットケース88は、上下方向に沿った中心軸を有する円筒形状に形成されている。ボールベアリング71は、スイングアーム87よりも上側に配置されている。ボールベアリング71は、出力軸部90を回転自在に支持している。出力軸部90は、先端工具14を保持して振動する部分である。
シャフトホルダ91の大部分は、ユニットケース88に収容されている。シャフトホルダ91の上端部は、ユニットケース88よりも上方に突出されている。シャフトホルダ91の上端部はプッシュピース21と接触している。コイルバネ92は、ユニットケース88の内側に配置されており、シャフトホルダ91に対して上側に向かう押付力を作用させている。固定ねじ94は、出力軸部90に先端工具14を固定する。
<コントローラ> コントローラ96は、アウタハウジング22の内側に設けられている。具体的には、コントローラ96は、アウタハウジング22の後端部の内面に取り付けられている。コントローラ96は、モータ72の動作を制御する。コントローラ96は、モータ72よりも後側に位置している。さらに、コントローラ96は、アウタ吸気部26に対して後側へ離れた位置にある。アウタ吸気部26は、少なくとも一部が前後方向でコントローラ96とモータ72との間に位置している。
<ゴム部材> 図3に示されるように、ゴム部材98は、弾性部の一例であり、防振ゴムとして構成されている。ゴム部材98は、上方から見てC字形状に形成されている。ゴム部材98は、溝部65に嵌め込まれると共に接着されている。ゴム部材98は、既述の縁部66を越えて前方を含む外側に張り出された張出部99を有している。張出部99は、アウタハウジング22の内面に取り付けられている。
ゴム部材29が設けられていることで、ヘッドケース62からアウタハウジング22への振動の伝播が抑制されている。インナハウジング42は、ゴム部材29が弾性変形可能であるため、アウタハウジング22に対して相対移動が可能となっている。なお、モータ72が動作することでインナハウジング42が振動した場合、ゴム部材98が無いことで、モータケース44とアウタハウジング22との間隔の方が、ヘッドケース62とアウタハウジング22との間隔よりも大きくなる可能性がある。
図6に示されるように、アウタハウジング22とインナハウジング42との間には、上下方向の一方側(上側)に位置する第1流路25と、上下方向の他方側(下側)に位置する第2流路27とが設けられている。第1流路25は、アウタ吸気部26から、モータケース44及びヘッドケース62の上側を通り、第1排気部34に至る流路である。第2流路27は、アウタ吸気部26から、モータケース44及びヘッドケース62の下側を通り、第2排気部36に至る流路である。
ゴム部材98は、一例として、ヘッドケース62とアウタハウジング22との間の空間Sを、第1空間部S1と第2空間部S2とに上下方向で区画している。また、ゴム部材98は、上下方向で第1流路25と第2流路27との間に位置している。なお、一点鎖線S1、S2は、第1空間部S1の領域と第2空間部S2の領域とを大まかに示したものであり、具体的な領域を表すものではない。
<円環部材> 図2に示されるように、円環部材102は、ボールベアリングとして円環形状に構成されている。円環部材102の内輪は、偏心軸部86の外周面に取り付けられている。換言すると、モータ72の回転軸74の軸方向の一端部には、円環部材102が設けられている。円環部材102の外輪とユニットケース88の外周面とは、スイングアーム87を介して駆動力を伝達可能となっている。円環部材102の外周面は、外方へ凸となるような湾曲面となっている。
<制限部> 図7に示されるように、制限部104は、前後方向でインナ吸気部56とインナ排気部58との間に位置している。制限部104は、インナハウジング42とアウタハウジング22との間の空気流を制限する。具体的には、制限部104は、インナハウジング42とアウタハウジング22との間の空間で、前側から後側へ流れる空気流、及び後側から前側へ流れる空気流を制限する(減少させる)。制限部104は、一例として、第1壁部106と、第2壁部108とを含む。
(第1壁部) 第1壁部106は、アウタハウジング22からインナハウジング42に向けて突出している。具体的には、第1壁部106は、アウタハウジング22の内面22Eからモータケース44に向けて突出している。第1壁部106は、前後方向の厚さT1を有する板状(リブ状)に形成されている。厚さT1は、縦壁52の前後方向の厚さT3よりも大きい。
第1壁部106の先端部107は、上下方向で第2壁部108の先端部109よりもインナハウジング42側に位置している。第1壁部106は、前後方向でインナ排気部58よりもインナ吸気部56側に位置している。第1壁部106は、アウタハウジング22に一体的に設けられている(一体成形されている)。
第1壁部106の前端に位置する面を前面106Aとし、第1壁部106の後端に位置する面を後面106Bとする。前面106Aは、一例として、前後方向の位置が後面52Bとほぼ同じ位置にある。
(第2壁部) 第2壁部108は、前後方向で第1壁部106とインナ吸気部56との間に位置し、インナハウジング42からアウタハウジング22に向けて突出している。具体的には、第2壁部108は、モータケース44の外周面46Bからアウタハウジング22に向けて、径方向の外側に突出している。第2壁部108は、前後方向の厚さT2を有する板状(リブ状)に形成されている。厚さT2は、一例として、厚さT1よりも厚い。第2壁部108は、モータケース44に一体的に設けられている(一体成形されている)。
第2壁部108の後側(吸気口57A側)の端面の位置は、吸気口57Aの前側(第2壁部108側)の端面の位置と揃えられている。具体的には、第2壁部108の前側に位置する端面を前面108Aとし、第2壁部108の後側に位置する端面を後面108Bとする。また、吸気口57Aを構成する内壁面のうち、前側に位置する端面を前壁面M1とし、後側に位置する端面を後壁面M2とする。ここで、後面108Bと前壁面M1は、前後方向の位置が同じとなっている。なお、後面108Bと前壁面M1は、それぞれ左右方向及び上下方向に沿った平面となっている。
第1壁部106の一部と第2壁部108の一部は、前後方向から見た場合に重なるように位置している。図7では、第1壁部106と第2壁部108との重なり代が左右方向でL1となっている。
第1壁部106と第2壁部108との前後方向の間隔を間隔dとする。ここで、アウタハウジング22は、ゴム部材98(図3)を介してインナハウジング42を支持している。このため、モータ72の動作時と動作停止時とで、間隔dは異なる(変動する)。間隔dは、一例として、モータ72の動作停止時に10mm以下で且つ0mm以上となっている。さらに、間隔dは、モータ72の動作停止時に、(特に図7に記載されるように上下方向で見たときに)インナ排気部58の前後方向の開口幅Wよりも小さい。モータ72の動作時は、インナハウジング42が振動することで間隔dが変化するが、間隔dは10mm以下となっていることが好ましい。なお、間隔dの数値については、後述するシミュレーションの結果に基づいて設定されている。
電動工具10では、第1壁部106と第2壁部108とによって、クランク状に屈曲された流路Vが形成されている。流路Vは、アウタハウジング22とインナハウジング42とで形成される流路を狭めたラビリンス部として機能する。なお、図7では、インナハウジング42の右側部とアウタハウジング22の右側部とについての第1壁部106及び第2壁部108が示されているが、左側部、上端部及び下端部についても同様に流路Vが形成されている。
図8に示されるように、第1壁部106は、アウタハウジング22の内面22Eのうち、周方向のほぼ全体に設けられている。第2壁部108は、モータケース44の外周面46Bのうち、周方向のほぼ全体に設けられている。これにより、第1壁部106と第2壁部108は、周方向のほぼ全体で、ファン82の径方向に重なり代L1を有している。なお、周方向の位置が異なると、径方向の重なり代L1も異なっている。
図6に示されるように、アウタ吸気部26及びインナ吸気部56は、空気流がアウタ吸気部26及びインナ吸気部56を通って、モータケース44に流入するように位置している。インナ排気部58及びアウタ排気部32は、空気流がインナ排気部58からアウタハウジング22とヘッドケース62との間を通って、アウタ排気部32から排出されるように位置している。
<ガイド部> 図3、図6に示されるように、前後方向でインナ排気部58とアウタ排気部32の間にはガイド部105が設けられている。ガイド部105は、アウタハウジング22の内面から内方に向かって突出する壁部(リブ)である。なお、ガイド部105は主にアウタハウジング22の上側と下側に設けられており、左右の内面には設けられていない。従って、図5などにはガイド部105が現れない。ガイド部105は、前方に移動する空気流の向きを、内方に指向させることができる。すなわち、ガイド部105は前方に流れる空気流を内側へ寄せることができる。ここで、前述したように、被取付部54には放熱部54Aが設けられている。ガイド部105によって内方へ移動した空気は、放熱部54Aに当たりやすくなるので、被取付部54が効率よく冷却される。被取付部54を冷却することで、間接的にボールベアリング78が冷却され、さらに円環部材102並びにアーム部87A(スイングアーム87)も冷却することができる。また、ガイド部105と被取付部54(特に放熱部54A)は前後方向で同じ位置にある。換言すれば、径方向(上下方向)で見たときに、ガイド部105と被取付部54(特に放熱部54A)とは重なる位置にある。従って、ガイド部105によってガイドされた空気は、被取付部54(特に放熱部54A)に効率よく当たるようになる。
<シミュレーション結果の検討> 図9、図10及び図11は、いずれもシミュレーションによって得られた結果である。なお、電動工具10の各部及び各部材については、個別の図番の記載を省略する。
図9には、アウタ吸気部26,28付近での風量について、第2壁部108の位置に対する吸気口57Aの位置を後側へずらした場合の風量の変化がグラフG1で示されている。なお、点線K1は、ずらし量が0mmの場合の風量を基準として、10%低下した風量を表している。点線K2は、ずらし量が0mmの場合の風量を基準として、20%低下した風量を表している。グラフG1を見ると、吸気口57Aが第2壁部108に近い位置(ファン82に近い位置)にあるほど、アウタ吸気部で大きい風量が得られることが分かる。
図10には、アウタ吸気部26,28付近での風量について、第1壁部106の位置に対する第2壁部108の位置を後側へずらした場合の風量の変化がグラフG2で示されている。なお、吸気口57Bのみとし、吸気口57Aは設けていない。点線K0は、開始位置での風量(0%低下)を表している。グラフG2を見ると、第2壁部108が第1壁部106に近い位置(ファン82に近い位置)にあれば、アウタ吸気部で大きい風量が得られることが分かる。ここで、ずらし量が2mmと8mmで、風量が同程度の極小値をとっていることから、誤差をふまえて、第1壁部106と第2壁部108との前後方向の間隔は、モータ72の動作停止時で、10mm以下とすることが好ましい。
図11には、アウタ吸気部26,28付近での風量について、インナ排気部58の位置に対する第1壁部106の位置を後側へずらした場合の風量の変化がグラフG3で示されている。なお、第2壁部108は設けていない。また、吸気口57Bのみとし、吸気口57Aは設けていない。点線K3は、ずらし量が0mmの場合の風量を基準として、30%低下した風量を表している。
グラフG3を見ると、第1壁部106のずらし量が0.5mm程度の場合に、得られる風量が最大となっていることが分かる。換言すると、第1壁部106の位置がインナ排気部58に対して近過ぎても遠過ぎても、風量が下がることが分かる。このように、インナ排気部58に対する第1壁部106の位置について、設定すべき適切な位置がある。
<比較例> 本実施形態の電動工具10に対する比較例の電動工具について説明する。比較例の電動工具は、制限部104を有していない点で、電動工具10とは構成が異なる。なお、比較例の電動工具の図示は省略する。
比較例の電動工具では、制限部104を有していないことで、インナ排気部58からアウタハウジング22とインナハウジング42との間に排気された空気流の一部が、アウタ吸気部26へ流れる(逆流する)可能性がある。また、アウタ吸気部26からモータケース44の外側を通ってアウタ排気部32に向かう空気流が、インナ排気部58から排気された空気流の流れを乱す可能性がある。このため、比較例の電動工具では、アウタ排気部32に向かう空気流の量が減少し、ヘッドケース62が冷却されにくくなる。換言すると、比較例の電動工具では、駆動機構84を冷却するときの冷却効率が低下する可能性がある。
〔本実施形態の作用及び効果〕 図5には、モータ72がファン82を回転させた場合に、アウタハウジング22の内部及びインナハウジング42の内部を流れる空気流を上方から見た状態が示されている。なお、電動工具10は、一例として、左右方向の中央に対して左右ほぼ対称な構造を有している。このため、図5では、電動工具10の右側部に流れる空気流を矢印Aで示しており、左側部に流れる空気流の図示を省略している。
ファン82が回転した場合、外気がアウタ吸気部26の複数の吸気口28Aを通って、アウタハウジング22の内部に流入する。これを空気流A1とする。空気流A1の一部は、吸気口57Bを通ってモータケース44の内部に流入する。これを空気流A2とする。空気流A2は、ロータ75とステータ76との間を前方に流れる。
一方、空気流A1の残りは、アウタハウジング22とモータケース44との間を前方に流れる。これを空気流A3とする。空気流A3は、第2壁部108に到達するまでの間に吸気口57Aを通ってモータケース44の内部に流入する。さらに、空気流A3は、縦壁52と前端面76Aとの間を流れ、空気流A2と合流する。合流した空気流A2及び空気流A3をまとめて空気流A4とする。
空気流A4は、ファン82の回転に伴ってインナ排気部58の排気口59から排気される。排気された空気流A4の大部分は、アウタハウジング22とモータケース44との間を前方に流れる。そして、空気流A4は、アウタハウジング22とヘッドケース62との間を流れることで、ヘッドケース62を冷却する。ヘッドケース62を冷却した後の空気流A4は、アウタ排気部32(図2)を通ってアウタハウジング22の外部に排気される。
一方、排気口59から排気された空気流A4の残りは、第1壁部106と第2壁部108との間を流れる(逆流する)。これを空気流A5とする。空気流A5は、第1壁部106と第2壁部108とで形成されたラビリンス部を流れにくい。このため、空気流A5の量は、空気流A4の量に比べて僅かである。空気流A5は、制限部104を越えて後側へ流れたとしても、吸気口57Aから再度、吸気される。
図6には、モータ72がファン82を回転させた場合に、アウタハウジング22の内部及びインナハウジング42の内部を流れる空気流を左方から見た状態が示されている。なお、アウタハウジング22の内部で且つ上部又は下部を流れる空気流については、矢印A(図5)と区別するために、矢印Bで示している。
アウタハウジング22の内部に流入した空気流A1(図5)の一部は、上方に向かう空気流B1と下方に向かう空気流B2とに分かれて流れる。そして、空気流B1、B2は、第2壁部108によって前方への流れが制限されるため、モータケース44の右側面部又は左側面部に回り込むように流れ、インナ吸気部56からモータケース44の内部に流入する。
空気流A4(図5)の一部は、ファン82の回転に伴ってインナ排気部58の排気口59から排気される。ここで、空気流A4の一部は、上面部の排気口59から空気流B3として排気され、下面部の排気口59から空気流B4として排気される。すなわち、インナ排気部58から流出して前方へ移動する空気のうち、左側と右側を通る空気流はA4であり、上側を通る空気流はB3であり、下側を通る空気流はB4である。回転軸74(図2)の軸心よりも上方に位置する排気口59から流出する空気流A4は、主に第1流路25を通る。回転軸74の軸心よりも下方に位置する排気口59から流出する空気流A4は、主に第2流路27を通る。また、空気流B3は第1流路25を通り、空気流B4は第2流路27を通る。第1流路25を通る空気流をA6として、第2流路27を通る空気流をA7としてそれぞれ図6に図示する。空気流A6には空気流A4とB3が、空気流A7には空気流A4とB4が含まれる。
空気流A6は、第1流路25を通り、ヘッドケース62の上部を冷却する。そして、空気流A6は、第1排気部34を通ってアウタハウジング22の外部に排気される。空気流A7は、第2流路27を通り、ヘッドケース62の下部を冷却する。そして、空気流A7は、第2排気部36を通ってアウタハウジング22の外部に排気される。
以下、図1から図11までを参照して、電動工具10の作用及び効果についてまとめる。個別の図番の記載は省略する。
電動工具10では、モータ72によってファン82が回転されることで、空気流が生じる。これにより、アウタ吸気部28からインナ吸気部56、インナハウジング42の内側及びインナ排気部58を経由して、アウタ排気部32から排気される空気流が生じる。さらに、アウタ吸気部28からアウタハウジング22とインナハウジング42との間へ流れる他の空気流が生じる。
ここで、インナ吸気部56とインナ排気部58との間に位置する制限部104が、インナハウジング42とアウタハウジング22との間を流れる空気流を制限する。具体的には、アウタ吸気部28から流れる空気流の一部を第2壁部108が制限することで、空気流がインナ吸気部56に向かい易くなる。さらに、第1壁部106及び第2壁部108は、インナ排気部58から排気された空気流の一部がインナ吸気部56に向けて逆流することを制限する。これにより、既述の比較例と比べて、インナ排気部58からアウタ排気部32に向けて流れる空気流の量が減少することを抑制できるので、駆動機構84を冷却するときの冷却効率の低下を抑制することができる。
電動工具10によれば、第1壁部106と第2壁部108との間の流路の形状がクランク形状となることで、第1壁部106と第2壁部108との間に空気が流れにくくなる。これにより、インナ排気部58から排気された空気流がインナ吸気部56に向けて逆流することをさらに抑制することができる。
電動工具10では、インナ排気部58と第1壁部106が対向していない。これにより、インナ排気部58から排気された空気流の一部が、第1壁部106と接触して後側へ案内されること(逆流すること)を防ぐことができる。
電動工具10によれば、第1壁部106と第2壁部108との前後方向の間隔が10mmよりも大きい構成と比べて、第1壁部106と第2壁部108との間を流れる空気流(逆流する空気流)を低減することができる。
電動工具10によれば、第1壁部106と第2壁部108との間隔dがインナ排気部58の開口幅Wよりも大きい構成と比べて、第1壁部106と第2壁部108との間を流れる空気流(逆流する空気流)を低減することができる。
電動工具10によれば、ステータ支持部48とインナ排気部58との間に少なくとも1つの吸気口57Aが存在する。このため、インナ吸気部58から流入した空気流が、ステータ支持部48との接触によって下流側(前側)へ流れにくくなることを抑制できるので、インナ排気部58から排気される空気流の量が減少することを抑制することができる。
電動工具10によれば、吸気口57Aがステータ76の前端面76Aよりも前側に位置する構成に比べて、インナハウジング42で前後方向に確保すべきスペースを減らすことができるので、電動工具10を小型化することができる。
電動工具10によれば、第2壁部108に接触することで向きが変わった空気流が、そのまま吸気口57Aに案内されるようになるので、空気流を吸気口57Aからインナハウジング42の内側に効率良く取り込むことができる。
電動工具10によれば、第2壁部108をモータケース44とは別の部材として製造する必要が無いので、電動工具10の製造に要する工数を減らすことができる。
電動工具10では、第1壁部106をアウタハウジング22とは別の部材として製造する必要が無いので、電動工具10の製造に要する工数を減らすことができる。
電動工具10によれば、インナハウジング42の後部においてモータケース44とアウタハウジング22との間にゴム部材98が位置しないので、空気流がモータケース44とアウタハウジング22との間を流れ易くなる。
電動工具10では、空気流が、ゴム部材98に対する一方側の第1流路25と、他方側の第2流路27とに流れる。これにより、ゴム部材98の一方側の部位のみ又は他方側の部位のみが冷却されることがなくなるので、ゴム部材98の冷却効率を高めることができる。
電動工具10によれば、第1空間部S1の空気流が第1排気部34から排気され、第2空間部S2の空気流が第2排気部36から排気されるので、ゴム部材98と接触した空気流がアウタハウジング22の内部に滞留するのを抑制することができる。
電動工具10では、駆動機構84が回転軸74等の軸方向の一端部(前端部)に連結されている。つまり、駆動機構84が円環部材102に対してモータ72とは反対側に位置している。ここで、アウタ排気部32が円環部材102よりも一端側(前側)に位置することで、駆動機構84とアウタ排気部32との距離が短くなる。これにより、アウタ排気部32に向けて流れる空気流によってヘッドケース62が冷却され易くなるので、駆動機構84を効率良く冷却することができる。さらに、アウタ排気部32の少なくとも一部は、出力軸部90よりも前方に位置しているため、ヘッドケース62の前側まで空気が通りやすくなり、ヘッドケース62に対する冷却効率を高められる。
電動工具10では、アウタ吸気部28からアウタハウジング22の内側へ吸気された空気流が、モータケース44及びヘッドケース62を冷却し、又はヘッドケース62のみを冷却した後で、アウタ排気部32から排気される。ここで、アウタ吸気部28がコントローラ96とモータ72との間に位置していることで、アウタ吸気部28からコントローラ96に向かう空気流の量は、アウタ吸気部28からモータケース44及びヘッドケース62に向かう空気流の量よりも少なくなる。これにより、コントローラ96が空気流によって冷却されるのを抑制することができる。
電動工具10では、インナハウジング42の外方(特に上方と下方)を通る空気がガイド部105によって内方へガイドされる。ガイド部105によって内方へ移動した空気は、被取付部54、特に放熱部54Aに当たりやすくなるので、被取付部54が効率よく冷却され、間接的にボールベアリング78が冷却され、そこに接続された伝達部材(円環部材102やスイングアーム87など)も冷却することができる。これによって、伝達部材の耐久性を向上させることができ、作業性が向上する。また、ガイド部105と被取付部54(特に放熱部54A)は前後方向で同じ位置にあるので、ガイド部105によってガイドされた空気は、被取付部54(特に放熱部54A)に効率よく当たるようになり、さらなる作業性の向上を図ることができる。また、ガイド部105は主にアウタハウジング22の上側と下側の内面に設けられる。従って、インナハウジング42の外方を通る空気のうち、左側と右側を通る空気はガイド部105によって内方に移動することはない。こうすることで、インナハウジング42の左側と右側を通る空気は、左右方向の側面に支持される弾性部周囲に対する冷却を優先させるとともに、上側と下側を通る空気(B3、B4)は、被取付部54の冷却を優先させることができる。また、電動工具10では、アウタ排気部32は、アウタハウジング22の上方と下方に設けられる。ここで、インナハウジング42の上側と下側を通る空気はガイド部105によってアウタ排気部32から離間する方向に移動する。より具体的には、空気流B3はガイド部105によって下方に移動することで第1排気部34から離間し、空気流B4はガイド部105によって上方に移動することで第2排気部36から離間する。このように構成することで、広い範囲でヘッドケース62を冷却することができるようになる。特に、空気は弾性部(ゴム部材98)に近接するように移動するので、弾性部の周囲を冷却することができる。
〔本実施形態の変形例〕 本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
電動工具10では、ステータ支持部48とインナ排気部58との間に位置する吸気口57Aの数は、1つ又は複数のいずれであってもよい。
アウタ排気部32は、第1排気部34及び第2排気部36を有するものに限らず、第1排気部34のみを有するもの、又は第2排気部36のみを有するものであってもよい。また、アウタ排気部32は、3つ以上の排気部を有していてもよい。
先端部107は、先端部109よりもインナハウジング42から遠い側に位置していてもよい。第1壁部106と第2壁部108との前後方向の間隔が狭ければ、空気流を制限できるためである。第1壁部106の前面106Aは、排気口59の後端面と同じ位置にあってもよい。間隔dは、モータ72の動作停止時に10mmよりも大きくてもよい。また、間隔dは、モータの動作停止時に開口幅W以上の大きさであってもよい。
前端面76Aは、前後方向で吸気口57Aと縦壁52との間に位置していなくてもよい。後面108Bの位置は、吸気口57Aの前端の位置と揃っていなくてもよい。
第2壁部108は、モータケース44とは別体で設けられてもよい。第1壁部106は、アウタハウジング22とは別体で設けられてもよい。
アウタハウジング22がゴム部材29を介してモータケース44を支持し、ヘッドケース62がアウタハウジング22と間隔をあけて位置すると共に、モータケース44に取り付けられてもよい。
弾性部は、ゴム部材29に限らず、ばね部材を用いてもよい。ゴム部材29は、第1流路25と第2流路27のいずれか一方側のみに位置してもよい。
アウタ排気部32は、円環部材102よりも軸方向の一端側に位置していなくてもよい。アウタ吸気部26は、コントローラ96とモータ72との間に位置していなくてもよい。アウタ排気部32は、ヘッドケース62と対向する位置になくてもよい。
第1壁部106及び第2壁部108は、それぞれ、平板状のものに限らず、前側又は後側に向けて湾曲した壁部であってもよい。
制限部104としては、前後方向で互いに対向するように設けられる2つの壁部を有するように構成すればよく、2つの突出する壁によって構成した上記実施形態に限られない。例えば、アウタハウジング22から突出するリブ(凸部)と、インナハウジング42に設けられる溝(凹部)を隙間が生じるように嵌め合わせ、前後方向に対向するように構成してもよい。すなわち、凹凸係合によってラビリンス部を構成してもよい。また、この場合凸部と凹部の位置関係を逆にしてもよい。
10 電動工具、12 電池パック、14 先端工具、16 クランプレバー、17 ピン、18 トリガ、21 プッシュピース、22 アウタハウジング、22A 上壁部、22B 下壁部、22C 前壁、22D 外面、22E 内面、23 右ハウジング、24 左ハウジング、25 第1流路、26 アウタ吸気部、26A 吸気口、27 第2流路、28 アウタ吸気部、28A 吸気口、29 ゴム部材、32 アウタ排気部、34 第1排気部、36 第2排気部、42 インナハウジング、44 モータケース、46 ケース本体部、46A 内周面、46B 外周面、47 ねじ、48 ステータ支持部、49 ステータ支持部、52 縦壁、52A 前面、52B 後面、54 被取付部、54A 放熱部、56 インナ吸気部、57A 吸気口、57B 吸気口、58 インナ排気部、59 排気口、62 ヘッドケース、63 円筒部、63A 外周面、64 取付部、65 溝部、66 縁部、68 連結部、71 ボールベアリング、72 モータ、74 回転軸、75 ロータ、76 ステータ、76A 前端面、77 スピンドル、78 ボールベアリング、82 ファン、84 駆動機構、86 偏心軸部、87 スイングアーム、87A アーム部、88 ユニットケース、90 出力軸部、91 シャフトホルダ、92 コイルバネ、94 固定ねじ、96 コントローラ、98 ゴム部材、99 張出部、102 円環部材、104 制限部、105 ガイド部、106 第1壁部、106A 前面、106B 後面、107 先端部、108 第2壁部、108A 前面、108B 後面、109 先端部、d 間隔、G1 グラフ、G2 グラフ、G3 グラフ、K0 点線、K1 点線、K2 点線、K3 点線、L1 重なり代、M1 前壁面、M2 後壁面、S 空間、S1 第1空間部、S2 第2空間部、T1 厚さ、T2 厚さ、T3 厚さ、V 流路、W 開口幅

Claims (15)

  1. モータと、
    前記モータによって回転されることで空気の流れを生じさせるファンと、
    インナ吸気部及びインナ排気部が設けられ、前記モータを収容するモータ収容部、及び前記モータの動作に伴って駆動される駆動機構を収容する機構収容部を含むインナケースと、
    アウタ吸気部及びアウタ排気部が設けられ、前記インナケースを収容し、且つ弾性部を介して前記インナケースを支持するアウタケースと、
    前記インナ吸気部と前記インナ排気部との間に位置し、前記インナケースと前記アウタケースとの間における前記空気の流れを制限する制限部と、を有し、
    前記アウタ吸気部、前記インナ吸気部、前記インナ排気部及び前記アウタ排気部は、前記空気が前記アウタ吸気部及び前記インナ吸気部を通って前記モータ収容部に流入するように位置し、且つ前記空気が前記インナ排気部から前記アウタケースと前記機構収容部との間を通って前記アウタ排気部から排出されるように位置しており、
    前記ファンと前記モータが並ぶ方向を配列方向として、
    前記制限部は、
    前記アウタケースから前記インナケースに向けて突出する第1壁部と、
    前記配列方向で前記第1壁部と前記インナ吸気部との間に位置し、前記インナケースから前記アウタケースに向けて突出する第2壁部と、を含む、作業機。
  2. 前記配列方向と交差する方向を交差方向として、
    前記第1壁部の先端部は、前記交差方向で前記第2壁部の先端部よりも前記インナケース側に位置する、請求項1に記載の作業機。
  3. 前記第1壁部は、前記配列方向で前記インナ排気部よりも前記インナ吸気部側に位置している、請求項1に記載の作業機。
  4. 前記第1壁部と前記第2壁部との前記配列方向の間隔は、前記モータの動作時と前記モータの動作停止時とで異なり且つ前記モータの動作停止時に10mm以下である、請求項1に記載の作業機。
  5. 前記第1壁部と前記第2壁部との前記配列方向の間隔は、前記モータの動作時と前記モータの動作停止時とで異なり且つ前記モータの動作停止時に前記インナ排気部の前記配列方向の開口幅よりも小さい、請求項1に記載の作業機。
  6. 前記モータ収容部には、前記モータのステータを支持するステータ支持部が設けられ、
    前記インナ吸気部は、複数の吸気口を有し、
    前記複数の吸気口のうち少なくとも1つの前記吸気口は、前記配列方向で、前記ステータ支持部と前記インナ排気部との間に位置している、請求項1に記載の作業機。
  7. 前記インナケースには、前記ステータと前記ファンとの間へ延びる縦壁が設けられ、
    前記ステータの前記ファン側の端面は、前記配列方向で前記吸気口と前記縦壁との間に位置する、請求項6に記載の作業機。
  8. 前記第2壁部の前記吸気口側の端面の位置は、前記吸気口の前記第2壁部側の端面の位置と揃えられている、請求項7に記載の作業機。
  9. 前記制限部は、ラビリンス部を有する、請求項1に記載の作業機。
  10. 前記第1壁部と前記第2壁部とは、前記配列方向で見たときに少なくとも一部が重なっている、請求項1に記載の作業機。
  11. 前記ファンは、前記モータの軸部を中心に回転する遠心ファンであり、
    前記アウタケースと前記インナケースとの間には、前記配列方向と交差する交差方向の一方側に位置する第1流路と、前記交差方向の他方側に位置する第2流路とが設けられ、
    前記弾性部は、前記交差方向で前記第1流路と前記第2流路との間に位置している、請求項1に記載の作業機。
  12. 前記弾性部は、前記機構収容部と前記アウタケースとの間の空間を前記交差方向で第1空間部と第2空間部とに区画し、
    前記アウタ排気部は、前記第1空間部からの排気が可能な第1排気部と、前記第2空間部からの排気が可能な第2排気部との少なくとも一方を有する、請求項11に記載の作業機。
  13. 前記モータの軸部には、前記駆動機構に駆動力を伝達するための伝達部材が設けられ、
    前記アウタ排気部は、前記伝達部材よりも前記駆動機構側に位置する、請求項1に記載の作業機。
  14. 前記配列方向は前後方向であり、前記モータが前記ファンよりも後側に位置し、
    前記アウタケースの内側には、前記モータの動作を制御するコントローラが設けられ、
    前記コントローラは、前記モータよりも後側に位置し、
    前記アウタ吸気部は、前記前後方向で前記コントローラと前記モータとの間に位置し、
    前記アウタ排気部は、前記ファンよりも前側に位置し且つ前記機構収容部と対向する位置にある、請求項1に記載の作業機。
  15. モータと、
    前記モータによって回転されることで空気の流れを生じさせるファンと、
    インナ吸気部及びインナ排気部が設けられ、前記モータを収容するモータ収容部、及び前記モータの動作に伴って駆動される駆動機構を収容する機構収容部を含むインナケースと、
    アウタ吸気部及びアウタ排気部が設けられ、前記インナケースを収容し、且つ弾性部を介して前記インナケースを支持するアウタケースと、
    前記インナ吸気部と前記インナ排気部との間に位置し、前記インナケースと前記アウタケースとの間における前記空気の流れを制限する制限部と、を有し、
    前記アウタ吸気部、前記インナ吸気部、前記インナ排気部及び前記アウタ排気部は、前記空気が前記アウタ吸気部及び前記インナ吸気部を通って前記モータ収容部に流入するように位置し、且つ前記空気が前記インナ排気部から前記アウタケースと前記機構収容部との間を通って前記アウタ排気部から排出されるように位置しており、
    前記ファンと前記モータが並ぶ方向を配列方向として、
    前記制限部は、
    前記アウタケースに設けられる第1壁部と、
    前記インナケースに設けられ、前記配列方向で前記第1壁部と対向する第2壁部と、を含む、作業機。
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