以下、添付の図面を参照しながら、例示的な実施形態をより完全に説明する。ただし、例示的な実施形態は複数種類の形態で実施することができ、ここに記述する実施形態に限定されない。本明細書において、例えば「上」や「下」などの相対的な用語は、図面に示された一つのアセンブリと他のアセンブリとの間の相対的な関係を説明するために使用されるが、これらの用語は、単に便宜上のものであり、例えば、図面に示す例示の方向によるものである。図面に示す装置を反転させてその上下が逆になる場合、前記「上」に位置するアセンブリが「下」に位置するアセンブリになることを理解できる。他の相対的な用語、例えば「頂」、「底」なども同様の意味を持つとしている。ある一つの構造が他の構造の「上」に位置する場合、ある一つの構造が他の構造の上に一体的に形成されたり、ある一つの構造が他の構造の上に「直接的」に配置されたり、別の構造により他の構造に「間接的」に配置されたりすることを意味する可能性がある。
用語「1個」、「1つ」、「その」、「前記」は、1つ又は複数の要素/構成要素/などが存在することを表すために使用される。用語「含む」及び「有する」は、開放的な包含を意味するために使用され、列挙された要素/構成要素/等の他に存在することができる要素/構成要素/等を意味する。用語「第1」、「第2」などはマークとしてのみ使用され、その対象の数量限定ではない。
実施例1:
図1~図2を参照すると、本発明の実施例として、パイロテクニック式の励起装置を備えるリレーを提供し、前記リレーは、リレー本体100と、リレー本体100に取り付けられるパイロテクニック式の励起装置5と、を含み、リレー本体100は、その導通又は遮断を実現する固定接触子1(固定接触部として)及び可動接触子2(可動接触部として)を含み、リレー本体100は、ケース本体3をさらに含み、固定接触子1は、一端がケース本体3から露出して外部の負荷に電気的に接続され、他端がケース本体3の内部に延び、可動接触子2は、ケース本体3の内部に設けられて電磁駆動機構4に接続される。ここで、固定接触子1には、ネジ接続により外部の端子に固定されるために用いられる雌ネジが設けられる。可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であり、電磁駆動機構4の作用によって、可動接触子2は、固定接触子1に対して相対的に接近又は離間して移動可能であり、可動接触子2が2つの固定接触子1に同時に接触する場合、負荷の連通を実現する。説明の便宜上、固定接触子1が相対的に可動接触子2の上方に位置し、可動接触子2が相対的に固定接触子1の下方に位置すると定義される。
リレー本体100は、セラミックカバー6をさらに含み、セラミックカバー6は、ケース本体3の内部に固定的に設けられ、且つ固定接触子1の下端及び可動接触子2をカバーする(即ち、固定接触子1と可動接触子2及び両者の接点をカバーする)ことにより、接触キャビティを形成し、セラミックカバー6によって固定接触子1と可動接触子2との接点を外界の空気から隔離して高い耐圧性能が得られ、リレーの低接触抵抗、長寿命及び高信頼性を効果的に確保することができる。リレーが短絡した場合、セラミック材料の耐アーク及び耐高温特性は、短絡アークでの回路の安全性と信頼性を確保することができる。
ケース本体3は、互いに接合しているベース32及び上部カバー31をさらに含み、セラミックカバー6は、この上部カバー31の内部に設けられ、パイロテクニック式の励起装置5は、セラミックカバー6の外部からセラミックカバー6に挿入して固定的に接続され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、可動接触子2の上方に正対するようにセラミックカバー6内の接触キャビティに延び、上部カバー31は、さらにセラミックカバー6及びパイロテクニック式の励起装置5をカバーしてリレー全体の組立を完了させる。
図2を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、独立したモジュラー構造であり、その外形は、ほぼ柱状の回転体構造をなし、セラミックカバー6の上端には挿通孔61が開設され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、この挿通孔61を貫通してこの接触キャビティに延びる。パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、溶接、カシメ、螺着などによりセラミックカバー6に固定されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ろう付けによりセラミックカバー6に固定される。
本実施例において、上部カバー31の上面に2つの固定接触子1及び1つのパイロテクニック式の励起装置5から退避して合わせる貫通孔及び中空円柱部を有することにより、2つの固定接触子1の先端をケース本体3から露出させるとともに、パイロテクニック式の励起装置5の外部をカバーして保護することができる。また、電気的安全性を高めるために、この中空円柱部の外壁の両側にも、図示の紙面に垂直な方向に保護バッフル板がそれぞれ延出している(角度により図示せず)。
他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ケース本体3に固定的に接続されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー6に固定的に接続するという構成とすることにより組立プロセスを簡便化することができ、最終組立時にパイロテクニック式の励起装置5及び固定接触子1をセラミックカバー6に固定して組み立てた後、上部カバー31をかければよい。
図3~図6を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、励起器51、ピストン52及びボトムケース53を含む。励起器51とボトムケース53とは、上下に互いに接合して固定され、ピストン52は、励起器51とボトムケース53との間に収容される。ここで、励起器51は、中空の励起器ベース512と、励起器ベース512の内部に固定的に取り付けられるコネクター511と、点火具513と、シールリング514と、をさらに含む。励起器ベース512は、筒状構造をなし、その下端には第1フランジング510が設けられ、ボトムケース53も中空の筒状構造であり、ボトムケース53の上端には第2フランジング532が設けられ、第1フランジング510と第2フランジング532とが互いに突き合わせて固定される(例えば溶接、カシメ、螺着により固定される)ことにより、励起器51とボトムケース53との接合固定を実現する。ボトムケース53の下端は、セラミックカバー6の接触キャビティに進入し、且つ、第2フランジング532は、セラミックカバー6にろう付けにより固定されることにより、パイロテクニック式の励起装置5とセラミックカバー6との固定的な接続を実現する。
図4に示すように、第2フランジング532のセラミックカバー6に向かう側には環状リブ531が設けられ、この環状リブ531は、第2フランジング532とセラミックカバー6とのろう付けの安定性をさらに向上させることができる。また、第1フランジング510と第2フランジング532は、外へ拡がる拡径部位を形成して挿通孔61をさらにシールすることにより、セラミックカバー6の密閉性を確保することができる。
本実施例において、励起器ベース512とボトムケース53とは、互いに接合して固定されてパイロテクニック式の励起装置5のケース本体を形成する。コネクター511、点火具513、シールリング514及びピストン52は、上から下に向かってこのケース本体の内部に順次設けられ、コネクター511は、点火具513のリード5131に接続される。ここで、コネクター511は、励起器ベース512の内壁に係合して固定され、シールリング514は、励起器ベース512に締りばめにて圧入され、且つ点火具513を上へ押し付けて固定し、ピストン52の上下の両端は、それぞれシールリング514及びボトムケース53に当接し、シールリング514は、防湿及び気密封止の効果を奏するとともに、シールリング514が押圧されることによる微変形によってその上方の点火具513及び下方のピストン52をさらに押し付けることができ、振動による緩みを防止することができる。
図7~図8を参照すると、コネクター511は、監視励起回路の点火リードに固定的に接続されることにより監視励起回路が発した励起電気信号を伝達して点火具513を励起し、この監視励起回路は、電流値(又は電流上昇速率)が所定の閾値に達したことを監視した後、発した励起電気信号がコネクター511を介して下方に伝達され、且つ点火具513を励起して点火させることができる。ピストン52と点火具513との間にはギャップ50が設けられ、点火具513が火薬に点火した後、このギャップ50に高圧燃料ガスを発生させ(即ち、点火し)、ピストン52を押してボトムケース53を下へ突き破り、さらに、ピストン52は、可動接触子2を下方に移動させ、可動接触子2が固定接点1との接触から離脱するのに役立ち、リレーの急速な遮断を実現する。
ボトムケース53は、中空の筒状構造であり、且つ、ピストン52は、軸孔を介してボトムケース53の内部に嵌合して設けられる回転体構造であるので、ボトムケース53は、ピストン52に対してガイドの役割を果たすことができ、点火具513を点火させた後、ピストン52を中空筒状のボトムケース53の内腔の軸方向に沿って下方に移動させる。
本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、モジュラー構造であり、リレー本体に対して独立しており、単独で製造されてからリレーに固定的に取り付けられることが可能である。パイロテクニック式の励起装置5の製造や輸送に対する管理が容易であり、部品の数が少なく、組立が容易であり、部品の標準化の実現もより容易であり、重量を減らし、コストを削減し、且つパフォーマンスを向上させるという目的を達成する。また、点火具513から延出したリード5131は、コネクター511を介して監視励起回路の点火リードに接続されることにより、点火具513内の火薬が点火リードの引出端から遠く離れており、温度上昇が小さくなり、薬剤の耐温要求が低減される。
本実施例に係るパイロテクニック式の励起装置5は、セラミック封止リレーに適用されており、具体的に、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー3に溶接することにより、溶接の締結性が良好であり、パイロテクニック式の励起装置5のシール性及び耐振動性がより優れ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5のケース本体の成形がより簡単であり、製品の高さがより低い。
他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、リレー本体にパイロテクニック式の励起装置5が挿入されるための挿通孔(例えば、本実施例の挿通孔61)を設けて、固定的な接続によりパイロテクニック式の励起装置5をリレーに取り付ければよく、他の構造を有するリレーに適用されてもよい。パイロテクニック式の励起装置5は、着脱可能な接続(例えば螺着)によりリレー本体に固定されてもよく、これにより、パイロテクニック式の励起装置5は、入力の要求に応じて急速に交換することができる。
図8に示すように、パイロテクニック式の励起装置5のボトムケース53には消弧媒体54がさらに設けられ、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、ピストン52がボトムケース53を下方に突き破ることにより、消弧媒体54をセラミックカバー6の接触キャビティに放出し、固定接触子1と可動接触子2との接点隙間を消弧処理し、接点が遮断される時の消弧能力をさらに加速させ、製品の短絡安全性を向上させる。
本実施例において、消弧媒体54は、石英砂である。このパイロテクニック式の励起装置5は、点火爆発後、その下端のガスが急速に膨張し、ボトムケース53又はピストン52内に貯留された消弧媒体54が爆発ガスとともに接触キャビティに極めて急速かつ均一に散布することができ、固定接触子1と可動接触子2の外形及び接触キャビティの輪郭による制限を最大限受けず、短時間で消弧効果を直接に奏することができる。
この実施例において、可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であるが、固定接触子1は、このブリッジ式の可動接触子の両端の位置に設けられ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5は、可動接触子2の中段位置の一方側に対応して設けられるので、点火爆発後の膨張ガスがブリッジ式の可動接触子により阻止されて、気流がそれぞれブリッジ式の可動接触子の両端へガイドされ、これにより、消弧媒体54を固定接触子1と可動接触子2との間の領域にさらに直接に到達させる。
図7~図8を参照すると、電磁駆動機構4は、可動接触子2を移動させるために使用され、電磁駆動機構4は、具体的に、固定鉄心41と、コイル42と、可動鉄心43と、プッシュロッドアセンブリ44と、復帰バネ45と、磁力線を伝送して磁気エネルギーの利用率を向上させるための第1ヨーク部材46と、第2ヨーク部材47と、導磁筒48と、を含む。プッシュロッドアセンブリ44の下端は、可動鉄心43に固定的に接続され、上端は、可動接触子2に連動して接続される。復帰バネ45の一端は、固定鉄心41に作用し、他端は、可動鉄心43に作用する。コイル42に通電する場合、固定鉄心41は、可動鉄心43を吸引して上へ移動させ、プッシュロッド44が可動接触子2を上へ移動させるようにさせる。コイル42が停電する場合、電磁駆動機構4は、復帰バネ45の弾性力によって復帰する。電磁駆動機構4は、一般的な直動式磁路構造であり、その作動原理はこの例では詳細な説明を省略する。
本実施例は、パイロテクニック式の励起装置5の機能及び効果をリレーの構造で説明するが、リレー以外の他のスイッチング電器、例えばコンタクタにも同様の構造を適用することができる。
実施例2
本実施例は、構造が実施例1のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例では異なるパイロテクニック式の励起装置のボトムケース構造を使用することである。図9(a)及び図9(b)を参照すると、本実施例において、ボトムケース53Aは、径方向の寸法が上から下に向かって徐々に収縮した多段の階段状の構造であり、ボトムケース53Aの下端が収縮状をなすので、パイロテクニック式の励起装置の爆発時の衝撃力をボトムケース53Aの下端の小さな階段部に集めることができ、局所的な能力の向上を実現し、これにより、ピストンがボトムケース53Aを突き破る能力を高めるとともに、ピストンが可動接触子2を押して遮断させることを加速させ、同時に、消弧媒体をボトムケース53Aの内部の階段部に貯蔵することができる。
実施例3
本実施例は、構造が実施例2のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例では異なるパイロテクニック式の励起装置のボトムケース構造を使用することである。図10(a)及び図10(b)を参照すると、本実施例において、ボトムケース53Bは、径方向の寸法が上から下に向かって(即ち、可動接触子に向かって)徐々に収縮したテーパ状の構造である。同様に、ボトムケース53Bの下端が収縮状をなすので、パイロテクニック式の励起装置の爆発時の衝撃力をボトムケース53Bの下端に集めることができ、局所的な能力の向上を実現し、これにより、ピストンがボトムケース53Bを突き破る能力を高めるとともに、ピストンが可動接触子2を押して遮断させることを加速させる。
本実施例と実施例2は、いずれもボトムケースの構造を径方向の寸法が上から下に向かって徐々に収縮した構造とし、本実施例及び実施例2で提供した「階段状収縮」及び「テーパ状収縮」以外に、他の実施例において「階段状収縮」及び「テーパ状収縮」を多段に組み合わせて収縮を実現してもよく、また、その他の規則的又は不規則な形状で径方向の収縮を行うことはいずれも実行可能な形態である。
実施例4
本実施例は、構造が実施例1のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例では異なるパイロテクニック式の励起装置のピストン構造を使用することである。本実施例において、ピストンは、上から下に向かって(即ち、可動接触子に向かって)収縮した形状であり、その付勢力面積が小さくなり、ボトムケース及び可動接触子への作用力が強くなるので、ボトムケースをより速く突き破り、可動接触子を急速に押して遮断させることができる。ピストンの下端の収縮形状は、具体的に、テーパ状収縮、階段状収縮、又はテーパ状と階段状とを組み合わせた収縮構造により実現されてもよく、図11、図12に示される下端が収縮したピストンは、いずれも実行可能である。
実施例5
本実施例は、構造が実施例1のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例では消弧媒体がピストン内に貯留されることであり、図13に示すように、ピストン52Cは、中空キャビティの円柱体構造を有し、消弧媒体54Aは、ピストン52C内に貯留され、且つ、ピストン52Cの下端52C-1(即ちピストン52Cの衝突部)は、肉厚が薄い脆弱な構造であり、このピストン52Cの下端52C-1は、ベークライト又はPBTプラスチックなどの脆弱な材質で製造され、ピストン52Cが下へ衝突する場合、下端52C-1が衝撃によって破断してクラックを発生させて、消弧媒体54Aが放出される。
本実施例及び実施例1の上向きの開口を有するピストン構造を使用する以外に、ピストンは、密閉キャビティを有するシール構造であってもよく、このようなシールキャビティを有するピストン構造を使用する場合、消弧媒体がピストン内に貯留されるので、シール性が良好であり、このため、消弧媒体は、石英砂の他にも、ガス状の六フッ化硫黄又は液状のトランス油などの他の消弧媒体を用いて実現することもできる。
また、従来のパイロテクニック式の励起装置は、一般的に、ピストンを含み、パイロテクニック式の励起装置を点火させた後、高圧燃料ガスは、ピストンを押して作動させ、ピストンは、さらに可動接点(可動接触子)を押して急速に遮断させる。しかし、従来技術のパイロテクニック式の励起装置にはピストンの逆止構造が設けられていないので、ピストンは、可動接触子に衝突した後に弾性反発を発生させることが容易になり、これにより、ピストンの運動エネルギーが損なわれ、可動接触子の急速な遮断には不利である。
このため、本発明は、構造が最適化されたパイロテクニック式の励起装置をさらに提供し、このパイロテクニック式の励起装置に基づいて、パイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器をさらに提供する。
本発明は、以下のような技術案を提供する。
本発明は、パイロテクニック式の励起装置を提供し、前記パイロテクニック式の励起装置は、励起器、ピストン及びボトムケースを含み、前記ボトムケースは、中空構造をなし、前記ピストンは、前記ボトムケース内に嵌合して取り付けられ、前記励起器は、火薬に点火するとともに、燃料ガスによって前記ピストンを押して前記ボトムケースを突き破り、前記ボトムケースには逆止構造が設けられ、前記ピストンが前記ボトムケースを突き破った後、前記逆止構造は、前記ピストンが衝突によって弾性反発することを阻止する。
ここで、前記ボトムケースの底部には交錯している複数のクラックが設けられ、前記ピストンが前記ボトムケースを突き破った後、前記ボトムケースの底部が前記クラックの交点から外側に拡開して尖った歯型の逆止部を形成することにより、前記逆止部の先端が前記ピストンを押し当てて前記ピストンの弾性反発を阻止する。
ここで、前記クラックは、「米」字型又は「十」字型をなす。
ここで、前記ピストンには径方向の階段構造が設けられる。
ここで、前記ピストンには縮径したネック部が設けられ、前記逆止部の先端は、前記ネック部の一端の階段部を押し当てることにより前記ピストンの弾性反発を阻止する。又は、前記ピストンは、上ピストンと下ピストンとを含む独立した2段に分けられており、前記下ピストンが前記ボトムケースを突き破った後、前記上ピストンは、依然として前記ボトムケース内に残り、前記逆止部の先端は、前記下ピストンの端部を押し当てることにより前記下ピストンの弾性反発を阻止する。
ここで、前記ピストンは、前記ボトムケースを突き破る方向に向かって徐々に収縮した構造である。
本発明は、パイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器をさらに提供し、前記スイッチング電器は、スイッチング電器本体と、スイッチング電器本体に設けられるパイロテクニック式の励起装置と、を含み、前記スイッチング電器本体は、スイッチ機能を実行するために固定されている固定接触部と移動可能な可動接触部とを含み、前記パイロテクニック式の励起装置は、前記スイッチング電器本体の負荷状況に応じて火薬に点火して前記可動接触部を押して前記固定接触部から離間させる爆発的な衝撃力を発生させることにより、前記スイッチング電器の急速な遮断を補助することができ、前記パイロテクニック式の励起装置は、上記のパイロテクニック式の励起装置である。
ここで、パイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器は、制限部材をさらに含み、前記制限部材は、前記ピストンが前記ボトムケースを突き破る位置に設けられ、前記制限部材は、前記可動接触部が前記固定接触部に向かって復帰することを制限でき、且つ前記可動接触部と結合(Couple With)により組み立てられるように構成され、前記制限部材の材質は、前記ピストンから衝撃を受けても歪みが回復しないことを可能とする材質である。
ここで、前記制限部材は、制限フレームであり、前記制限フレームは、前記ピストンから衝撃を受けた後に歪みが回復できないように押し潰されることにより、可動接触部が前記固定接触部に向かって復帰することを制限する。
ここで、前記可動接触部は、板状構造をなし、前記制限フレームは、板状の前記可動接触部に跨って設けられることにより、それが前記固定接触部に向かって復帰することを制限する。
ここで、前記スイッチング電器は、直流高圧リレーである。
本発明は、以下のような有益な効果を備える。本発明は、ピストンの逆止構造を設けることにより、ピストンがボトムケースの底部から押し出されるが、逆止構造に止められて跳ね返ることができないようにさせるので、ピストンをリアルタイムに係止させることができ、ピストンの弾性反発によるエネルギーロを低減することができる。
以下、図面及び具体的な実施形態を参照して本発明をさらに説明する。
実施例6
図14~図15を参照すると、本発明の実施例として、パイロテクニック式の励起装置を備えるリレーを提供し、前記リレーは、リレー本体100と、リレー本体100に取り付けられたパイロテクニック式の励起装置5と、を含み、リレー本体100は、その導通又は遮断を実現する固定接触子1(固定接触部として)及び可動接触子2(可動接触部として)を含み、リレー本体100は、ケース本体3をさらに含み、固定接触子1は、一端がケース本体3から露出して外部の負荷に電気的に接続され、他端がケース本体3の内部に延び、可動接触子2は、ケース本体3の内部に設けられて電磁駆動機構4に接続される。ここで、固定接触子1には、ネジ接続により外部の端子に固定されるために用いられる雌ネジが設けられる。可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であり、電磁駆動機構4の作用によって、可動接触子2は、固定接触子1に対して相対的に接近又は離間して移動可能であり、可動接触子2が2つの固定接触子1に同時に接触する場合、負荷の連通を実現する。説明の便宜上、固定接触子1が相対的に可動接触子2の上方に位置し、可動接触子2が相対的に固定接触子1の下方に位置すると定義される。
リレー本体100は、セラミックカバー6をさらに含み、セラミックカバー6は、ケース本体3の内部に固定的に設けられ、且つ固定接触子1の下端及び可動接触子2をカバーする(即ち、固定接触子1と可動接触子2及びそれらの接点をカバーする)ことにより接触キャビティを形成し、セラミックカバー6によって固定接触子1と可動接触子2との接点を外界の空気から隔離して高い耐圧性能が得られ、リレーの低接触抵抗、長寿命及び高信頼性を効果的に確保することができる。また、リレーが短絡した場合、セラミック材料の耐アーク及び耐高温特性は、短絡アークでの回路の安全性と信頼性を確保することができる。
ケース本体3は、互いに接合しているベース32及び上部カバー31をさらに含み、セラミックカバー6は、この上部カバー31の内部に設けられ、パイロテクニック式の励起装置5は、セラミックカバー6の外部からセラミックカバー6に挿入して固定的に接続され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、可動接触子2の上方に正対するようにセラミックカバー6内の接触キャビティに進入し、上部カバー31は、さらにセラミックカバー6及びパイロテクニック式の励起装置5をカバーしてリレー全体の組立を完了させる。図15を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、独立したモジュラー構造であり、その外形は、ほぼ柱状の回転体構造をなし、セラミックカバー6の上端には挿通孔61が開設され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、この挿通孔61を貫通してこの接触キャビティに進入する。パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、溶接、カシメ、螺着などによりセラミックカバー6に固定されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ろう付けによりセラミックカバー6に固定される。また、本実施例において、上部カバー31の上面に2つの固定接触子1及び1つのパイロテクニック式の励起装置5から退避して合わせる貫通孔及び中空円柱部を有することにより、2つの固定接触子1の先端をケース本体3から露出させるとともに、パイロテクニック式の励起装置5の外部をカバーして保護することができる。また、電気的安全性を高めるために、この中空円柱部の外壁の両側にも、図示の紙面に垂直な方向に保護バッフル板がそれぞれ延出している(角度によりで図示せず)。他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ケース本体3に固定的に接続されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー6に固定的に接続するという構成とすることにより組立プロセスを簡便化することができ、最終組立時にパイロテクニック式の励起装置5及び固定接触子1をセラミックカバー6に固定して組み立てた後、上部カバー31をかければよい。
図16~図19を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、励起器51、ピストン52及びボトムケース53を含む。励起器51とボトムケース53とは、上下に互いに接合して固定され、ピストン52は、励起器51とボトムケース53との間に収容される。ここで、励起器51は、中空の励起器ベース512と、励起器ベース512の内部に固定的に取り付けられるコネクター511と、点火具513と、シールリング514と、をさらに含む。励起器ベース512とボトムケース53とは、互いに接合して固定されてパイロテクニック式の励起装置5のケース本体を形成する。コネクター511、点火具513、シールリング514及びピストン52は、上から下に向かってこのケース本体の内部に順次設けられ、コネクター511は、点火具513のリード5131に接続される。ここで、コネクター511は、励起器ベース512の内壁に係合して固定され、シールリング514は、励起器ベース512に締りばめにて圧入され、且つ点火具513を上へ押し付けて固定し、ピストン52の上下の両端は、それぞれシールリング514及びボトムケース53に当接し、シールリング514は、防湿及び気密封止の効果を奏するとともに、シールリング514が押圧されることによる微変形によってその上方の点火具513及び下方のピストン52をさらに押し付けることができ、振動による緩みを防止することができる。
図20~図21を参照すると、コネクター511は、監視励起回路の点火リードに固定的に接続されることにより監視励起回路が発した励起電気信号を伝達して点火具513を励起し、この監視励起回路は、電流値(又は電流上昇速率)が所定の閾値に達したことを監視した後、発した励起電気信号がコネクター511を介して下方に伝達され、且つ点火具513を励起して点火させることができる。ピストン52と点火具513との間にはギャップ50が設けられ、点火具513が火薬に点火した後、このギャップ50に高圧燃料ガスを発生させ(即ち、点火し)、ピストン52を押してボトムケース53を下へ突き破り、さらに、ピストン52は、可動接触子2を下方に移動させ、可動接触子2が固定接点1との接触から離脱するのに役立ち、リレーの急速な遮断を実現する。
ボトムケース53は、中空の筒状構造であり、且つ、ピストン52は、軸孔を介してボトムケース53の内部に嵌合する回転体構造であるので、ボトムケース53は、ピストン52に対してガイドの役割を果たすことができ、点火具513を点火させた後、ピストン52は、ボトムケース53の中空筒状の内腔の軸方向に沿って下方に移動する。
本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、モジュラー構造であり、リレー本体に対して独立しており、単独で製造されてからリレーに固定的に取り付けられることが可能である。パイロテクニック式の励起装置5の製造や輸送に対する管理が容易であり、部品の数が少なく、組立が容易であり、部品の標準化の実現もより容易であり、重量を減らし、コストを削減し、且つパフォーマンスを向上させるという目的を達成する。また、点火具513から延出したリード5131は、コネクター511を介して監視励起回路の点火リードに接続されることにより、点火具513内の火薬が点火リードの引出端から遠く離れており、温度上昇が小さくなり、薬剤の耐温要求が低減される。
図22~図23を参照すると、本実施例において、ボトムケース53の底部には「米」字型の交錯しているクラックが設けられ、ピストン52がボトムケース53を下向きに衝撃する場合、ボトムケース53の底部は、「米」字型のクラックの交点から外側に拡開して尖った歯型の逆止部53-1を形成し、前記逆止部53-1は、ピストン52の周面又は端部を押し当てて(ピストン52がボトムケース53から完全に飛び出さない場合、逆止部53-1は、ピストン52の周面を押し当ててピストン52を止める。ピストン52がボトムケース53から完全に飛び出す場合、逆止部53-1は、ピストン52の端部を押し当ててピストン52を止める)ピストン52の弾性反発を阻止する。即ち、本実施例の「米」字型の交錯しているクラックの逆止構造によって、ピストン52がボトムケース53の底部から押し出されるが、逆止部53-1に止められて跳ね返ることができないようにさせるので、ピストン52をリアルタイムに係止させることができ、ピストン52の弾性反発によるエネルギーロを低減することができ、同時に、ピストン52が係止された後、ピストン52のヘッド部は、可動接触子にしっかりと突き当てられ、可動接点と固定接点が再び閉じる可能性を回避する。
ボトムケース53の底部のクラックは、本実施例の「米」字型を使用するほか、例えば「十」字型などの他の形状を使用することもできる。ボトムケース53の底部が衝撃を受けた後に外側に拡開するクラック形状は、いずれも実行可能な形態である。
なお、本実施例の逆止構造を有するパイロテクニック式の励起装置は、独立したモジュラー構造としてリレー本体に取り付けられることなく、従来技術のようにリレーの内部に集積されてリレーと一体化されるという構成としてもよい。逆止構造を有するパイロテクニック式の励起装置は、リレーの電気的安全性能を著しく向上させることができ、パイロテクニック式の励起装置の構造及び取り付け方式とは必然的に関係しない。
本実施例に係るパイロテクニック式の励起装置5は、セラミック封止リレーに適用されており、具体的に、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー3に溶接することにより、溶接の締結性が良好であり、パイロテクニック式の励起装置5のシール性及び耐振動性がより優れ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5のケース本体の成形がより簡単であり、製品の高さがより低い。他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、リレー本体にパイロテクニック式の励起装置5が挿入されるための挿通孔(例えば、本実施例の挿通孔61)を設けて、固定的な接続によりパイロテクニック式の励起装置5をリレーに取り付ければよく、他の構造を有するリレーに適用されてもよい。パイロテクニック式の励起装置5は、着脱可能な接続(例えば螺着)によりリレー本体に固定されてもよく、これにより、パイロテクニック式の励起装置5は、入力の要求に応じて急速に交換することができる。
図21に示すように、パイロテクニック式の励起装置5のボトムケース53には消弧媒体54がさらに設けられ、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、ピストン52がボトムケース53を下方に突き破ることにより、消弧媒体54をセラミックカバー6の接触キャビティに放出し、固定接触子1と可動接触子2との接点隙間を消弧処理し、接点が遮断される時の消弧能力をさらに加速させ、製品の短絡安全性を向上させる。本実施例において、消弧媒体54は、石英砂である。このパイロテクニック式の励起装置5は、点火爆発後、その下端のガスが急速に膨張し、ボトムケース53又はピストン52内に貯留された消弧媒体54が爆発ガスとともに接触キャビティに極めて急速かつ均一に散布することができ、固定接触子1と可動接触子2の外形及び接触キャビティの輪郭による制限を最大限受けず、短時間で消弧効果を直接に奏することができる。この実施例において、可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であるが、固定接触子1は、このブリッジ式の可動接触子の両端の位置に設けられ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5は、可動接触子2の中段位置の一方側に対応して設けられるので、点火爆発後の膨張ガスがブリッジ式の可動接触子により阻止されて、気流がそれぞれブリッジ式の可動接触子の両端へガイドされ、これにより、消弧媒体54を固定接触子1と可動接触子2との間の領域にさらに直接に到達させる。
電磁駆動機構4は、可動接触子2を移動させるために使用され、図20~図21を参照すると、電磁駆動機構4は、具体的に、固定鉄心41と、コイル42と、可動鉄心43と、プッシュロッドアセンブリ44と、復帰バネ45と、を含み、磁力線を伝送して磁気エネルギーの利用率を向上させるための第1ヨーク部材46と、第2ヨーク部材47と、導磁筒48と、をさらに含み、プッシュロッドアセンブリ44の下端は、可動鉄心43に固定的に接続され、上端は、可動接触子2に連動して接続される。復帰バネ45の一端は、固定鉄心41に作用し、他端は、可動鉄心43に作用する。コイル42に通電することにより、固定鉄心41は、可動鉄心43を吸引して上へ移動させ、プッシュロッド44が可動接触子2を上へ移動させるようにさせる。コイル42が停電する場合、電磁駆動機構4は、復帰バネ45の弾性力によって復帰する。電磁駆動機構4は、一般的な直動式磁路構造であり、その作動原理はこの例では詳細な説明を省略する。
図24~図25を参照すると、プッシュロッドアセンブリ44は、プッシュロッド441と、バネベース442と、U字型ブラケット443と、を含み、プッシュロッド441は、電磁駆動機構4の駆動力を出力するために使用され、その下端が可動鉄心43に固定的に接続され、上端がバネベース442に固定的に接続される。U字型ブラケット443は、シート状構造であり、バネベース442の上方に横置きされたトッププレート4431と、トッププレート4431の両端に接続されて下方に延びる2つの側板4432と、を含み、2つの側板4432の下端は、バネベース442の両端に固定的に接続されることにより、バネベース442とU字型ブラケット443とは接続されて方形の中空の制限フレーム400を形成する。オーバトラベルバネ445の下端は、バネベース442に当接し、可動接触子2は、制限フレーム400を貫通してオーバトラベルバネ445の弾性力によってトッププレート4431に当接することにより、オーバトラベルバネ445の弾性力によって、オーバトラベルバネ445と可動接触子2は、この制限フレーム400内に安定して取り付けられる。また、プッシュロッドアセンブリ44が可動接触子2と固定接触子1とを押し上げて接触させる場合、バネベース442は、オーバトラベルバネ445をさらに圧縮することができ、リレーが導通状態にある場合の接点のオーバトラベルを実現することができる。
図26~図27を参照すると、本実施例は、バネベース442及びU字型ブラケット443を使用して制限フレーム400を形成し、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、ピストン52がこの制限フレーム400を下向きに衝撃することにより、プッシュロッドアセンブリ44及び可動接触子2を下方に移動させ、バネベース442がリレーの内部構造に止められた後、ピストン52の衝撃力によってオーバトラベルバネ445がさらに圧縮され、U字型ブラケット443の2つの側板4432が力を受けて折り曲げられ、塑性歪みを発生させ、制限フレーム400全体が押し潰されて復元できない。これにより、プッシュロッドアセンブリ44と可動接触子2の全体の高さがさらに低く押し、U字型ブラケット443は、板状の可動接触子2の上方に跨って設けられることにより、可動接触子2の固定接触子1への反発回復を制限することができる。また、ピストン52が下向きに衝撃を与えることにより、この制限フレーム400が押し潰され、可動接触子2と固定接触子1との間の接点隙間をより広げることができ、短絡安全性を向上させることができる。他の観点から言えば、本実施例においてバネベース442とU字型ブラケット443とにより形成された制限フレーム400が押し潰されることが可能であるので、プッシュロッドアセンブリが押し潰されないという他の構成に比べて、本実施例のプッシュロッドアセンブリ44及び可動接触子2がピストン52から衝撃を受ける場合、より短い下方に移動するための道程だけで(制限フレーム400が押し潰されることによる圧縮空間が重畳された後)、十分な接点隙間を広げることを確保することができる。このため、セラミックカバー6の接触キャビティの高さ空間を適宜小さく設定することもでき、パイロテクニック式の励起装置5が設けられていないリレーの仕様に合わせることができ(従来のパイロテクニック式の励起装置5が設けられたリレーは、接触キャビティの高さ空間を増やすことを必要とする)、これにより、リレー全体の高さ及び体積を小さくすることもできる。
U字型ブラケット443は、ステンレス鋼や低炭素鋼などの歪みが回復しない材質で製造された。また、本実施例において、側板4432が薄片状の透かし彫り構造であるので、側板4432が力を受けて折り曲げられることがより容易になる。
本実施例の制限フレーム400を用いて可動接触子2の取り付け位置を制限するとともに、可動接触子2の固定接触子1への反発回復を制限することを実現する以外に、他の実施例において制限フレーム400の代わりに他の制限部材を使用することもでき、例えば、可動接触子2は、ロッドの末端に固定的に接続されるが、このロッド主体は、衝撃を受けて軸方向に圧縮され且つ歪みが回復しないという構造として設計されている。この制限部材は、可動接触子2が固定接触子1に向かって復帰することを制限でき且つ可動接触子2と結合により組み立てられる構造であれば、実行可能である。
また、本実施例においてピストン52の逆止構造を設けるので、逆止構造は、ピストン52をボトムケース53から飛び出させた後、リアルタイムに係止させることができ、ピストン52が衝突によって弾性反発することがなくなり、制限フレーム400は、可動接触子2の弾性反発を防止することができ、両者とも可動接点と固定接点の再閉合を回避する効果を奏し、二重に安全を確保することを実現する。一方で、逆止構造は、ピストン52が弾性反発することを阻止してピストン52の弾性反発によるエネルギーロを低減することができるので、ピストン52の運動エネルギーの大部分は、制限フレーム400に作用することができ、制限フレーム400が衝撃によって押し潰されることを可能にすることを確保する。ピストン52の弾性反発によるエネルギーロが低減されるので、本実施例のピストン52の衝撃力に対する需要を低減することができ、これにより、本実施例の火薬量を低減することもでき、安全性能を向上させる。
本実施例は、パイロテクニック式の励起装置5及びプッシュロッドアセンブリ44の機能及び効果をリレーの構造で説明するが、リレー以外の他のスイッチング電器、例えばコンタクタにも同様の構造を適用することができる。
実施例7
本実施例は、構造が実施例6のリレーと類似したリレーを提供し、同様に底部に「米」字型のクラックが設けられたボトムケース53が含まれ、相違点は、本実施例のピストン構造である。図28~図29に示すように、本実施例のピストン52Aには縮径したネック部52A-1が設けられ、ピストン52Aがボトムケース53を下方に突き破る場合、ボトムケース53の底部が「米」字型のクラックの交点から外側に拡開して尖った歯型の逆止部53-1を形成することにより、ピストン52Aが可動接触子に衝撃を与えて弾性反発する場合、ネック部52A-1の下端の階段部は、逆止部53-1に当て止められて位置が制限される。
本実施例は、ピストン52Aには縮径したネック部52A-1が設けられることにより、ピストン52Aは、ネック部52A-1の下端の階段部を押し当ててピストン52Aへの逆止効果を奏することができるので、本実施例のピストン52Aがボトムケース53から完全に飛び出していなくても、逆止部53-1により安定して押し当てられて止められることが可能である。このため、本実施例のピストン52Aのストローク及び衝撃力に対する需要を両方とも低減することができ、これにより、本実施例の火薬量を低減することもでき、安全性能を向上させる。
実施例8
本実施例は、構造が実施例6のリレーと類似したリレーを提供し、同様に底部に「米」字型のクラックが設けられたボトムケース53が含まれ、相違点は、本実施例のピストン構造である。図30を参照すると、本実施例において、ピストン52Bは、上下方向に独立した2段、即ち上ピストン52B-1と下ピストン52B-2とに分けられており、パイロテクニック式の励起装置が励起されていない場合、上ピストン52B-1と下ピストン52B-2とは上下に積層されており、パイロテクニック式の励起装置が励起された場合、下ピストン52B-2は、ボトムケース53Cから飛び出し、上ピストン52B-1は、依然としてボトムケース53C内に残り、これにより、ボトムケース53Cの逆止部53C-1は、下ピストン52B-2の端部を当て止めて位置を制限する。本実施例は、実施例7と同様に、ピストンに径方向の階段構造を形成し、実施例7において、縮径部でピストンの径方向の階段部を形成し、これに対し、本実施例において、ピストンが独立した2段に分けられて径方向の階段部を形成する。その効果は実施例7を参照することができる。
実施例9
本実施例は、構造が実施例8のリレーと類似したリレーを提供し、同様に底部に「米」字型のクラックが設けられたボトムケース53と2段に分けられたピストンとが含まれ、相違点は、以下である。本実施例においてピストンが上から下に向かって(即ち、ピストンがボトムケースを突き破る方向に向かって)収縮した形状であり、本実施例のピストンの付勢力面積が小さくなり、ボトムケース及び可動接触子への作用力が強くなるので、ボトムケースをより速く突き破り、可動接触子を急速に押して遮断させることができる。ピストンの下端の収縮形状は、具体的に、テーパ状収縮、階段状収縮、又はテーパ状と階段状とを組み合わせた収縮構造により実現されてもよく、図31、32に示される下端が収縮したピストンは、いずれも実行可能である。
また、従来のパイロテクニック式の励起装置が耐短絡能力が大きいリレーに適用される場合、必要な爆発的な衝撃力も大きくなるので、携帯される火薬の量も多くなり、製造及び組立過程における安全管理に不利である。
このため、本発明は、構造が最適化されたパイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器をさらに提供する。
本発明は、以下のような技術案を提供する。
本発明は、パイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器を提供し、前記スイッチング電器は、スイッチング電器本体と、スイッチング電器本体に設けられるパイロテクニック式の励起装置と、を含み、スイッチング電器本体は、直動電磁駆動機構と、固定的に設けられる固定接触部と、移動可能な可動接触部とを含むことによりスイッチ機能を実行し、前記直動電磁駆動機構は、プッシュロッドアセンブリを含み、前記可動接触部は、弾性部材を介して前記プッシュロッドアセンブリに組み立てられることにより、固定接触部との接触を実現し、前記スイッチング電器は、少なくとも1組の導磁リングアセンブリをさらに含み、前記導磁リングアセンブリは、対向して設けられる上導磁体と下導磁体とを含み、前記上導磁体は、前記プッシュロッドアセンブリの上端に固定的に接続され、前記下導磁体は、前記可動接触部に固定的に接続され、前記パイロテクニック式の励起装置は、下方に移動することを実行するためのプッシュ媒体を含み、前記プッシュ媒体は、前記プッシュロッドアセンブリの位置の上方に対応する。
ここで、前記プッシュ媒体は、前記パイロテクニック式の励起装置の点火により発生した高圧燃料ガスであり、又は、前記プッシュ媒体は、ピストンである。
ここで、スイッチング電器の耐短絡能力を向上させるために、一実施例において、前記導磁リングアセンブリはn組設けられ、n≧2である。
ここで、製造及び取付の観点から、一実施例において、前記上導磁体は、一字型構造をなし、且つ、前記可動接触部の上方に固定横置きされ、前記下導磁体は、U字型構造をなし、前記下導磁体と前記可動接触部とは、前記可動接触部の通電導体の少なくとも一部を半分囲むように固定的に接続され、U字型の前記下導磁体の開口は、前記上導磁体と下導磁体とが導磁回路を形成するように前記上導磁体に向かって設けられる。
ここで、製造及び取付の観点から、一実施例において、前記プッシュロッドアセンブリは、制限フレームを含み、前記可動接触部は、前記制限フレームを貫通し、前記弾性部材は、前記制限フレームの内部に固定的に取り付けられ、且つ前記弾性部材の弾性力によって前記可動接触部を前記制限フレームの上端に向かって押し当て、前記上導磁体は、前記制限フレームの先端の内側に固定的に接続されて、前記可動接触部の上方に設けられ、前記制限フレームは、上方に移動して前記可動接触部と固定接触部とを当接させた後、前記直動電磁駆動機構は、前記制限フレームを上方に移動させ続けて前記弾性部材を圧縮するとともに、前記上導磁体と下導磁体との間に一定の磁気ギャップを持たせる。
ここで、オーバトラベル弾性部材の弾性力に対する需要を低減してパイロテクニック式の励起装置の火薬量も低減するために、一実施例において、前記可動接触部と固定接触部とが当接する場合、前記弾性部材の弾性力は、前記可動接触部と固定接触部との間の最大の電動反発力よりも小さい。
ここで、パイロテクニック式の励起装置の製造、輸送及び組み立てを容易にするために、一実施例において、前記パイロテクニック式の励起装置は、独立したモジュラー構造であり、独立したモジュールとしてのパイロテクニック式の励起装置は、前記スイッチング電器本体の外部から前記スイッチング電器本体に固定的に取り付けられ、前記パイロテクニック式の励起装置は、火薬に点火して爆発的な衝撃力を発生させることにより、前記可動接触部を前記固定接触部から離間させて、前記スイッチング電器を急速に遮断させる。
ここで、製造及び取付の観点から、一実施例において、前記スイッチング電器本体は、セラミックカバーを含み、前記セラミックカバーは、少なくとも前記固定接触部、可動接触部及びそれらの接点部分を囲んで接触キャビティを形成し、前記セラミックカバーには挿通孔が設けられ、前記パイロテクニック式の励起装置の一端は、前記可動接触部の一方側に正対して配置されるように前記挿通孔を貫通して前記接触キャビティに延びる。
ここで、製造及び取付の観点から、一実施例において、前記パイロテクニック式の励起装置は、励起器、ボトムケース及び前記プッシュ媒体としてのピストンを含み、前記励起器とボトムケースとは、互いに接合して固定され、前記ボトムケースは、中空構造をなし、前記ピストンは、前記ボトムケース内に嵌合して取り付けられ、前記ボトムケースは、前記挿通孔を貫通して前記接触キャビティに延び、且つ前記可動接触部に向き、前記パイロテクニック式の励起装置が励起される場合、前記励起器は、火薬に点火するとともに、燃料ガスによって前記ピストンを押して前記ボトムケースを突き破り、前記ピストンは、前記ボトムケースのガイド作用によって前記可動接触部に向かって移動することにより、前記可動接触部を押して前記固定接触部から離間させる。
ここで、スイッチング電器の消弧能力を向上させるために、一実施例において、前記ピストン又はボトムケース内には消弧媒体がさらに貯留されており、前記ピストンが前記ボトムケースを突き破った後、前記ピストン又はボトムケースの破断によって前記消弧媒体を前記接触キャビティに放出することにより、前記固定接触部と可動接触部との間のアークを消弧処理する。
ここで、選択的に、前記スイッチング電器は、直流高圧リレーである。
本発明は、以下のような有益な効果を備える。本発明は、パイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器に加えて、導磁リングアセンブリがさらに設けられ、第1に、スイッチング電器の耐短絡能力を向上させることができ、高い耐短絡が求められる場合にスイッチング電器を適用することができる。第2に、可動接触子の接点圧力に対するオーバトラベルバネの需要を低減することができ、弾性係数k値が小さいオーバトラベル弾性部材を使用したりオーバトラベル弾性部材のストローク量を低減したりすることにより、パイロテクニック式の励起装置に必要な火薬量を低減し、パイロテクニック式の励起装置の信頼性を向上させるとともに、それに応じて、電磁駆動機構における可動鉄心の接触保持力も小さくすることができ、可動鉄心の直径、復帰バネの弾性力、コイルの吸引力などを小さくすることができ、これにより、パイロテクニック式の励起装置に必要な火薬量をさらに低減し、パイロテクニック式の励起装置の信頼性を向上させる。第3に、接点の遮断を加速させ、電気的安全性を高めることができる。
以下、図面及び具体的な実施形態を参照して本発明をさらに説明する。
実施例10
図33~図34を参照すると、本発明の実施例として、パイロテクニック式の励起装置を備えるリレーを提供し、前記リレーは、リレー本体100と、リレー本体100に取り付けられたパイロテクニック式の励起装置5と、を含み、リレー本体100は、その導通又は遮断を実現する固定接触子1(固定接触部として)及び可動接触子2(可動接触部として)を含み、リレー本体100は、ケース本体3をさらに含み、固定接触子1は、一端がケース本体3から露出して外部の負荷に電気的に接続され、他端がケース本体3の内部に進入し、可動接触子2は、ケース本体3の内部に設けられて電磁駆動機構4に接続される。ここで、固定接触子1には、ネジ接続により外部の端子に固定されるために用いられる雌ネジが設けられる。可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であり、電磁駆動機構4の作用によって、可動接触子2は、固定接触子1に対して相対的に接近又は離間して移動可能であり、可動接触子2が2つの固定接触子1に同時に接触する場合、負荷の連通を実現する。説明の便宜上、固定接触子1が相対的に可動接触子2の上方に位置し、可動接触子2が相対的に固定接触子1の下方に位置すると定義される。
リレー本体100は、セラミックカバー6をさらに含み、セラミックカバー6は、ケース本体3の内部に固定的に設けられ、且つ固定接触子1の下端及び可動接触子2をカバーする(即ち、固定接触子1と可動接触子2及びそれらの接点をカバーする)ことにより接触キャビティを形成し、セラミックカバー6によって固定接触子1と可動接触子2との接点を外界の空気から隔離して高い耐圧性能が得られ、リレーの低接触抵抗、長寿命及び高信頼性を効果的に確保することができる。また、リレーが短絡した場合、セラミック材料の耐アーク及び耐高温特性は、短絡アークでの回路の安全性と信頼性を確保することができる。
ケース本体3は、互いに接合しているベース32及び上部カバー31をさらに含み、セラミックカバー6は、この上部カバー31の内部に設けられ、パイロテクニック式の励起装置5は、セラミックカバー6の外部からセラミックカバー6に挿入して固定的に接続され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、可動接触子2の上方に正対するようにセラミックカバー6内の接触キャビティに延び、上部カバー31は、さらにセラミックカバー6及びパイロテクニック式の励起装置5をカバーしてリレー全体の組立を完了させる。図34を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、独立したモジュラー構造であり、その外形は、ほぼ柱状の回転体構造をなし、セラミックカバー6の上端には挿通孔61が開設され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、この挿通孔61を貫通してこの接触キャビティに進入する。パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、溶接、カシメ、螺着などによりセラミックカバー6に固定されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ろう付けによりセラミックカバー6に固定される。また、本実施例において、上部カバー31の上面に2つの固定接触子1及び1つのパイロテクニック式の励起装置5から退避して合わせる貫通孔及び中空円柱部を有することにより、2つの固定接触子1の先端をケース本体3から露出させるとともに、パイロテクニック式の励起装置5の外部をカバーして保護することができる。また、電気的安全性を高めるために、この中空円柱部の外壁の両側にも、図示の紙面に垂直な方向に保護バッフル板がそれぞれ延出している(角度により図示せず)。他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ケース本体3に固定的に接続されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー6に固定的に接続するという構成とすることにより組立プロセスを簡便化することができ、最終組立時にパイロテクニック式の励起装置5及び固定接触子1をセラミックカバー6に固定して組み立てた後、上部カバー31をかければよい。
図35~図38を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、励起器51、ピストン52(プッシュ媒体として)及びボトムケース53を含む。励起器51とボトムケース53とは、上下に互いに接合して固定され、ピストン52は、励起器51とボトムケース53との間に収容される。ここで、励起器51は、中空の励起器ベース512と、励起器ベース512の内部に固定的に取り付けられるコネクター511と、点火具513と、シールリング514と、をさらに含む。励起器ベース512は、筒状構造をなし、その下端には第1フランジング510が設けられ、ボトムケース53も中空の筒状構造であり、ボトムケース53の上端には第2フランジング532が設けられ、第1フランジング510と第2フランジング532とが互いに突き合わせて固定される(例えば溶接、カシメ、螺着により固定される)ことにより、励起器51とボトムケース53との接合固定を実現する。ボトムケース53の下端は、セラミックカバー6の接触キャビティに進入し、且つ、第2フランジング532は、セラミックカバー6にろう付けにより固定されることにより、パイロテクニック式の励起装置5とセラミックカバー6との固定的な接続を実現する。図36に示すように、第2フランジング532のセラミックカバー6に向かう側には環状リブ531が設けられ、この環状リブ531を設けることにより、第2フランジング532とセラミックカバー6とのろう付けの安定性をさらに向上させることができる。また、第1フランジング510と第2フランジング532は、外へ拡がる拡径部位を形成して挿通孔61をさらにシールすることにより、セラミックカバー6の密閉性を確保することができる。
本実施例において、励起器ベース512とボトムケース53とは、互いに接合して固定されてパイロテクニック式の励起装置5のケース本体を形成する。コネクター511、点火具513、シールリング514及びピストン52は、上から下に向かってこのケース本体の内部に順次設けられ、コネクター511は、点火具513のリード5131に接続される。ここで、コネクター511は、励起器ベース512の内壁に係合して固定され、シールリング514は、励起器ベース512に締りばめにて圧入され、且つ点火具513を上へ押し付けて固定し、ピストン52の上下の両端は、それぞれシールリング514及びボトムケース53に当接し、シールリング514は、防湿及び気密封止の効果を奏するとともに、シールリング514が押圧されることによる微変形によってその上方の点火具513及び下方のピストン52をさらに押し付けることができ、振動による緩みを防止することができる。
図39~図40を参照すると、コネクター511は、監視励起回路の点火リードに固定的に接続されることにより監視励起回路が発した励起電気信号を伝達して点火具513を励起し、この監視励起回路は、電流値(又は電流上昇速率)が所定の閾値に達したことを監視した後、発した励起電気信号がコネクター511を介して下方に伝達され、且つ点火具513を励起して点火させることができる。ピストン52と点火具513との間にはギャップ50が設けられ、点火具513が火薬に点火した後、このギャップ50に高圧燃料ガスを発生させ(即ち、点火し)、ピストン52を押してボトムケース53を下へ突き破り、さらに、ピストン52は、可動接触子2を下方に移動させ、可動接触子2が固定接点1との接触から離脱するのに役立ち、リレーの急速な遮断を実現する。
ボトムケース53は、中空の筒状構造であり、且つ、ピストン52は、軸孔を介してボトムケース53の内部に嵌合する回転体構造であるので、ボトムケース53は、ピストン52に対してガイドの役割を果たすことができ、点火具513を点火させた後、ピストン52は、ボトムケース53の中空筒状の内腔の軸方向に沿って下方に移動する。
本実施例において、ピストン52を用いてパイロテクニック式の励起装置が下方に移動することを実行するが、他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置にピストンを設けることなく、点火具513だけで火薬に点火した後に高圧燃料ガスを発生させてボトムケース53を突き破って可動接触子2を押すこともできる。即ち、パイロテクニック式の励起装置が可動接触子2を下方へ押すことを実現するためのプッシュ媒体は、高圧燃料ガス自体であってもよく、ピストン52であってもよい。
本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、モジュラー構造であり、リレー本体に対して独立しており、単独で製造されてからリレーに固定的に取り付けられることが可能である。パイロテクニック式の励起装置5の製造や輸送に対する管理が容易であり、部品の数が少なく、組立が容易であり、部品の標準化の実現もより容易であり、重量を減らし、コストを削減し、且つパフォーマンスを向上させるという目的を達成する。また、点火具513から延出したリード5131は、コネクター511を介して監視励起回路の点火リードに接続されることにより、点火具513内の火薬が点火リードの引出端から遠く離れており、温度上昇が小さくなり、薬剤の耐温要求が低減される。
本実施例に係るパイロテクニック式の励起装置5は、セラミック封止リレーに適用されており、具体的に、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー3に溶接することにより、溶接の締結性が良好であり、パイロテクニック式の励起装置5のシール性及び耐振動性がより優れ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5のケース本体の成形がより簡単であり、製品の高さがより低い。他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、リレー本体にパイロテクニック式の励起装置5が挿入されるための挿通孔(例えば、本実施例の挿通孔61)を設けて、固定的な接続によりパイロテクニック式の励起装置5をリレーに取り付ければよく、他の構造を有するリレーに適用されてもよい。パイロテクニック式の励起装置5は、着脱可能な接続(例えば螺着)によりリレー本体に固定されてもよく、これにより、パイロテクニック式の励起装置5は、入力の要求に応じて急速に交換することができる。
図40に示すように、ボトムケース53には消弧媒体54がさらに設けられ、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、ピストン52がボトムケース53を下方に突き破ることにより、消弧媒体54をセラミックカバー6の接触キャビティに放出し、固定接触子1と可動接触子2との接点隙間を消弧処理し、接点が遮断される時の消弧能力をさらに加速させ、製品の短絡安全性を向上させる。本実施例において、消弧媒体54は、石英砂である。消弧媒体54をボトムケース53内に貯留する以外に、他の実施例において、消弧媒体54をピストン52内に貯留してもよく、例えば、ピストン52の下端(衝突部)を中空の円柱体を有する脆弱な構造として設け、ピストン52が可動接触子2に衝突する場合、ピストン52の下端が衝撃によって破断してクラックを発生させて、消弧媒体54を放出する。このパイロテクニック式の励起装置5は、点火爆発後、その下端のガスが急速に膨張し、ボトムケース53又はピストン52内に貯留された消弧媒体54が爆発ガスとともに接触キャビティに極めて急速かつ均一に散布することができ、固定接触子1と可動接触子2の外形及び接触キャビティの輪郭による制限を最大限受けず、短時間で消弧効果を直接に奏することができる。この実施例において、可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であるが、固定接触子1は、このブリッジ式の可動接触子の両端の位置に設けられ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5は、可動接触子2の中段位置の一方側に対応して設けられるので、点火爆発後の膨張ガスがブリッジ式の可動接触子により阻止されて、気流がそれぞれブリッジ式の可動接触子の両端へガイドされ、これにより、消弧媒体54を固定接触子1と可動接触子2との間の領域にさらに直接に到達させる。
図39~図40を参照すると、電磁駆動機構4は、可動接触子2を移動させるために使用され、電磁駆動機構4は、具体的に、固定鉄心41と、コイル42と、可動鉄心43と、プッシュロッドアセンブリ44と、復帰バネ45と、磁力線を伝送して磁気エネルギーの利用率を向上させるための第1ヨーク部材46と、第2ヨーク部材47と、導磁筒48と、を含み、プッシュロッドアセンブリ44の下端は、可動鉄心43に固定的に接続され、上端は、可動接触子2に連動して接続される。復帰バネ45の一端は、固定鉄心41に作用し、他端は、可動鉄心43に作用する。コイル42に通電することにより、固定鉄心41は、可動鉄心43を吸引して上へ移動させ、プッシュロッド44が可動接触子2を上へ移動させるようにさせる。コイル42が停電する場合、電磁駆動機構4は、復帰バネ45の弾性力によって復帰する。電磁駆動機構4は、一般的な直動式磁路構造であり、その作動原理はこの例では詳細な説明を省略する。
図41~図42を参照すると、プッシュロッドアセンブリ44は、プッシュロッド441と、バネベース442と、U字型ブラケット443と、を含み、プッシュロッド441は、電磁駆動機構4の駆動力を出力するために使用され、その下端が可動鉄心43に固定的に接続され(図40を参照することができる)、上端がバネベース442に固定的に接続される。U字型ブラケット443は、シート状構造であり、バネベース442の上方に設けられたトッププレート4431と、トッププレート4431の両端に接続されて下方に延びる2つの側板4432と、を含み、2つの側板4432の下端は、バネベース442の両端に固定的に接続されることにより、バネベース442とU字型ブラケット443とは接続されて方形の中空の制限フレーム400を形成する。オーバトラベルバネ445(オーバトラベル弾性部材として)の下端は、バネベース442に当接し、可動接触子2は、制限フレーム400を貫通してオーバトラベルバネ445の弾性力によってトッププレート4431に当接することにより、オーバトラベルバネ445の弾性力によって、オーバトラベルバネ445と可動接触子2は、この制限フレーム400内に安定して取り付けられる。
図43及び図44を参照すると、本実施例は、バネベース442及びU字型ブラケット443を使用して制限フレーム400を形成し、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、ピストン52がこの制限フレーム400に下向きに衝撃を与えることにより、プッシュロッドアセンブリ44及び可動接触子2を下方に移動させ、バネベース442がリレーの内部構造に止められた後、ピストン52の衝撃力によってオーバトラベルバネ445がさらに圧縮され、U字型ブラケット443の2つの側板4432が力を受けて折り曲げられ、塑性歪みを発生させ、制限フレーム400全体が押し潰されて復元できない。これにより、プッシュロッドアセンブリ44と可動接触子2の全体の高さがさらに低く押され、U字型ブラケット443は、板状の可動接触子2の上方に跨って設けられることにより、可動接触子2の固定接触子1への反発回復を制限することができる。また、ピストン52が下向きに衝撃を与えることにより、この制限フレーム400が押し潰され、可動接触子2と固定接触子1との間の接点隙間をより広げることができ、短絡安全性を向上させることができる。他の観点から言えば、本実施例においてバネベース442とU字型ブラケット443とにより形成された制限フレーム400が押し潰されることが可能であるので、プッシュロッドアセンブリが押し潰されないという他の構成に比べて、本実施例のプッシュロッドアセンブリ44及び可動接触子2がピストン52から衝撃を受ける場合、より短い下方に移動するための道程だけでは(制限フレーム400が押し潰されることによる圧縮空間が重畳された後)、十分な接点隙間を広げることを確保することができる。このため、セラミックカバー6の接触キャビティの高さ空間を適宜小さく設定することもでき、パイロテクニック式の励起装置5が設けられていないリレーの仕様に合わせることができ(従来のパイロテクニック式の励起装置5が設けられたリレーは、接触キャビティの高さ空間を増やすことを必要とする)、これにより、リレー全体の高さ及び体積を小さくすることもできる。
図41~図46を参照すると、プッシュロッドアセンブリ44は、少なくとも1組の導磁リングアセンブリをさらに含み、1組の導磁リングアセンブリは、上導磁体447及び下導磁体446を含み、上導磁体447と下導磁体446とは、可動接触子2の通電導体の少なくとも一部を囲む導磁回路を形成することにより、可動接触子2に大きな短絡電流が流れる場合、上導磁体447の下導磁体446への磁気吸引力によって可動接触子2を上方に押し当てることにより、短絡電流による電動反発力に抵抗する。具体的に、本実施例において、上導磁体447は、一字型構造をなし、下導磁体446は、U字型構造をなし、上導磁体447は、トッププレート4431の下側に固定的に接続されて可動接触子2の上方に設けられ、下導磁体446と可動接触子2とは、可動接触子2の通電導体の一部を半分囲むように固定的に接続され、U字型の下導磁体446の開口が上導磁体447に向くことにより、上導磁体447と下導磁体446とは、導磁回路を形成する。
上導磁体447がトッププレート4431に固定的に接続されるが、下導磁体446が可動接触子2に固定的に接続されるので、リレーが導通状態にある場合、プッシュロッドアセンブリ44が可動接触子2を押し上げて固定接触子1と接触させる場合、固定接触子1のストッパ作用によって、下導磁体446は、上昇し続けることができなくなるが、バネベース442は、オーバトラベルバネ445をさらに圧縮することができ、これにより、制限フレーム400が上昇し続けることを可能にし、さらに上導磁体447と下導磁体446との間に一定の磁気ギャップを持たせる。同時に、オーバトラベルバネ445の更なる圧縮によって、リレーが導通状態にある場合の接点のオーバトラベルを実現することができる。
本実施例において、合計2組の導磁リングアセンブリが設けられ、ここで、可動接触子の2つの幅方向における中間位置には貫通孔21が開設され、貫通孔21を介して可動接触子の2つの幅方向に2本の通電導体を分け、2組の導磁リングアセンブリは、2本の通電導体をそれぞれ囲んで互いに独立した導磁回路を形成する。
本実施例の制限フレーム400により上導磁体447を固定する以外に、他の実施例において、例えば、ロッドが可動接触子2を貫通して、このロッドが可動接触子2から出た一端に上導磁体が固定されるような他の固定構造を使用してもよい。
本実施例で提供された「導磁リングアセンブリ」とは、上導磁体と下導磁体が環状の導磁回路を形成できることを意味し、具体的に、上導磁体と下導磁体のうち1つは、一字型構造であり、もう1つはU字型構造であり、他の実施例において、上導磁体と下導磁体はいずれも一字型構造であってもよく、このような構造は、同様に環状の導磁回路を形成することができ(例えば中国特許CN103038851Bにおける類似した構造)、本実施例でいう「導磁リングアセンブリ」の範疇にも属する。
図46に示すように、本実施例において、2つの導磁回路を設けることにより、磁極面(合計四つの磁極面)を増やして磁気効率を向上させることができ、吸引力を大きくすることができる。可動接触子2に大きな故障電流が発生する場合、2つの独立した導磁回路である導磁回路Φ1及び導磁回路Φ2に吸引力Fが発生し、可動接触子と固定接触子との間の故障電流による電動反発力に抵抗することにより、短絡電流に対する耐性を大幅に向上させる。また、可動接触子2を2本の通電導体に分けることにより、電流の分流を実現することができ、1本の通電導体に流れる分流電流は、故障電流のほぼ半分となり、導磁回路は磁気飽和せず、磁束が増加し、発生した吸引力も増加する。
導磁リングアセンブリ(上導磁体447及び下導磁体446)の構造及び機能については、中国特許CN209000835Uを参照することができる。
本実施例において、導磁リングアセンブリが設けられ、第1に、リレーの耐短絡能力を向上させることができ、高い耐短絡が求められる場合にリレーを適用することができる。第2に、弾性係数k値が小さいオーバトラベルバネを使用したりオーバトラベルバネの圧縮量を低減したりすることにより、パイロテクニック式の励起装置5の信頼性を向上させる。第3に、接点の遮断を加速させ、電気的安全性を高めることができる。
以上のように、可動接触子2に大きな故障電流が発生する場合、導磁リングアセンブリは、可動接触子2に対して上向きの磁気吸引力を発生させることができるので、可動接触子2と固定接触子1との間の負荷回路の大電流による電動反発力(電動反発力の増大に伴って、磁気吸引力が同期して増大できる)に抵抗するのに役立ち、短絡電流に対する耐性を大幅に向上させることにより、パイロテクニック式の励起装置の励起電流の設定値の上限を向上させることができる。また、導磁リングアセンブリが設けられていない一般的なリレーでは、オーバトラベルバネの弾性力による可動接触子2への圧力だけで電動反発力に抵抗し、短絡の瞬間の電動反発力が大きいので(短絡電流はまだパイロテクニック式の励起装置を励起する閾値に達していない)、電動反発力に抵抗するのに十分な弾性力を持つためにオーバトラベルバネの圧縮量又は弾性係数を大きく設定する必要がある。オーバトラベルバネの圧縮量又は弾性係数を大きく設定する必要があることは、オーバトラベルバネをさらに圧縮しようとする場合により大きな外力が必要となることを意味し、このため、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、オーバトラベルバネをさらに圧縮するには大きな衝撃力が必要となり、さらに可動接触子2を下方に移動させる。しかし、本実施例において、導磁リングアセンブリが設けられることにより、負荷回路電流(又は故障電流)が大きい場合、主に導磁リングアセンブリの磁気吸引力によって電動反発力に抵抗し、オーバトラベルバネの弾性力が固定接触子1と可動接触子2との間の最大の電動反発力よりも小さいので、オーバトラベルバネの弾性力(可動接触子に対する接点圧力)を小さく設定することができ、つまり、弾性係数k値が小さいオーバトラベルバネを使用したりオーバトラベルバネの圧縮量をより小さくしたりすることができ、このため、オーバトラベルバネが圧縮されることがより容易になり、これにより、必要なパイロテクニック式の励起装置5の衝撃力はそれほど大きくなくてもよい。このため、パイロテクニック式の励起装置5の火薬量を低減することもでき、安全性能を向上させることができる。また、オーバトラベルバネの可動接触子に対する接点圧力によって、電磁駆動機構4における可動鉄心43の接触保持力もそれに応じて小さくすることができ、実際の設計の場合、可動鉄心43の直径、復帰バネ45の弾性力、コイル42の吸引力などを小さくすることができ、これにより、パイロテクニック式の励起装置に必要な火薬量をさらに低減し、パイロテクニック式の励起装置の信頼性を向上させる。また、ピストン52が下向きに衝突して制限フレーム400を押し潰すので、可動接触子2の固定接触子1への反発回復を制限し、オーバトラベルバネが圧縮されることがより容易になり、このため、ピストン52が制限フレーム400に衝撃を与えるためのエネルギーがより大きくなり、制限フレーム400が歪みが回復できないことを確保する。また、短絡電流が高すぎて監視励起回路の所定の監視電流値をトリガーした場合、下導磁体446による上導磁体447への吸引力が増加し、下導磁体446による上導磁体447への磁気吸引力に電動反発力が重畳されるので、可動鉄心43に対する固定鉄心41の磁気吸引力は、可動鉄心43及びプッシュロッドアセンブリ44を支持するには不十分となり、この時、可動鉄心43が先に脱落し、プッシュロッドアセンブリ44及び可動接触子2を下方に移動させると同時に、パイロテクニック式の励起装置5が励起され、ピストン52は、上導磁体447が可動接触子2に接触するまでU字型ブラケット443に下向きに衝突し、上導磁体447、可動接触子2及び下導磁体446は、一体化されており、上導磁体447と下導磁体446との間の磁気吸引力が内力となり、最終的に、可動接触子2が固定接触子1から離脱して、電動反発力に抵抗するための導磁リングアセンブリの磁気吸引力がなくなる。この過程において、ピストン52の推力に電動反発力の下向きの作用力が重畳され、可動接触子2を押して下方にさらに加速移動させ、接点の遮断を加速させ、遮断時間を短縮し、製品の電気的安全性をさらに向上させる。
本実施例は、パイロテクニック式の励起装置5、導磁リングアセンブリ及びプッシュロッドアセンブリ44などの構造の機能及び効果をリレーの構造で説明するが、リレー以外の他のスイッチング電器、例えばコンタクタにも同様の構造を適用することができる。
実施例11
図47を参照すると、本実施例は、構造が実施例10のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例において可動接触子2Aには上導磁体447A及び下導磁体446Aを含む1組の導磁リングアセンブリのみが設けられることである。本実施例は、耐短絡能力が実施例10よりも小さいリレーに適しており、1組の導磁リングアセンブリだけでは部品の数量及び構造を簡便化し、製造及び組立を容易にすることができる。
実施例12
図48を参照すると、本実施例は、構造が実施例10のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例において可動接触子2Bには3組の導磁リングアセンブリが設けられることであり、各組の導磁リングアセンブリには上導磁体447B及び下導磁体446Bが含まれる。本実施例は、耐短絡能力が実施例10よりも高いリレーに適しており、導磁リングアセンブリの磁気吸引力を向上させることによりリレーの耐短絡能力を向上させることができる。
また、パイロテクニック式の励起装置を設けることにより可動接点に衝撃を与えて急速に遮断させるので、パイロテクニック式の励起装置におけるピストンのストロークに合わせるためにより大きなスペースを確保する必要がある。また、パイロテクニック式の励起装置を取り付ける必要があるので、パイロテクニック式の励起装置を備えるリレーの体積が大きくなり、製品の小型化の実現に不利である。
このため、本発明は、構造が最適化されたパイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器をさらに提供する。
本発明は、以下のような技術案を提供する。
本発明は、パイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器を提供し、前記スイッチング電器は、スイッチング電器本体と、本体に設けられるパイロテクニック式の励起装置と、を含み、スイッチング電器本体は、直動電磁駆動機構と、固定的に設けられる固定接触部と、移動可能な可動接触部とを含むことによりスイッチ機能を実行し、前記直動電磁駆動機構は、前記可動接触部を前記固定接触部に対して近接又は離間させて回路の導通又は遮断を実現し、前記パイロテクニック式の励起装置は、下方に移動することを実行するためのプッシュ媒体を含み、前記プッシュ媒体が下方に移動した後、前記可動接触部を前記固定接触部から離間させ、前記スイッチング電器は、制限部材をさらに含み、前記制限部材は、前記ピストンが下方に移動する位置に応じて設けられ、前記可動接触部と結合により組み立てられ、前記制限部材は、前記可動接触部が前記固定接触部に向かって復帰することを制限できるように構成される。前記制限部材の材質は、前記プッシュ媒体から衝撃を受けた後に歪みが回復しないことを可能にする材質である。
ここで、前記プッシュ媒体は、前記パイロテクニック式の励起装置の点火により発生した高圧燃料ガスであり、又は、前記プッシュ媒体は、ピストンである。
ここで、一実施例において、前記制限部材は、制限フレームであり、前記制限フレームは、前記プッシュ媒体から衝撃を受けた後に歪みが回復できないように押し潰されることにより、可動接触部が前記固定接触部に向かって復帰することを制限する。
ここで、一実施例において、前記制限部材は、ステンレス鋼又は低炭素鋼材料で製造された。
ここで、製造及び取付の観点から、一実施例において、前記可動接触部は、板状構造をなし、前記制限フレームは、板状の前記可動接触部に跨って設けられることにより、それが前記固定接触部に向かって復帰することを制限する。
ここで、一実施例において、前記直動電磁駆動機構は、プッシュロッドを含み、前記制限フレームは、前記プッシュロッドの末端に固定的に接続され、前記可動接触部は、前記制限フレームを貫通し、オーバトラベル弾性部材は、前記制限フレームの内部に固定的に取り付けられ、且つ前記オーバトラベル弾性部材の弾性力によって前記可動接触部を前記制限フレームの上端に向かって押し当て、前記制限フレームは、上方に移動して前記可動接触部と固定接触部とを当接させた後、前記直動電磁駆動機構は、前記プッシュロッド及び制限フレームを上へ移動させ続けて前記オーバトラベル弾性部材を圧縮することにより、前記可動接触部のオーバトラベルを実現する。
ここで、製造及び取付の観点から、一実施例において、前記制限フレームは、上方のU字型ブラケット及び下方の一字型の底フレームを含み、前記U字型ブラケットは、トッププレート及びトッププレートの両端から下方に延びる2つの側板を含み、2つの前記側板は、前記底フレームの両端に固定的に接続されて矩形枠状の前記制限フレームを構成し、前記制限フレームは、前記プッシュ媒体から衝撃を受けた後、前記側板が折り曲げられることにより、前記制限フレームは、歪みが回復できないように押し潰される。或いは、他の実施例において、前記制限フレームは、下方のU字型の底フレーム及び上方の一字型のトッププレートを含み、前記底フレームは、ベースと、ベースの両端から上方に延びる2つの側板と、を含み、2つの前記側板は、前記トッププレートの両端に固定的に接続されて矩形枠状の前記制限フレームを構成し、前記制限フレームは、前記プッシュ媒体から衝撃を受けた後、前記側板が折り曲げられることにより、前記制限フレームは、歪みが回復できないように押し潰される。
ここで、側板が折り曲げられることをより容易にするために、一実施例において、前記側板は、透かし彫り及び/又は薄片状の構造である。
ここで、側板が折り曲げられることをより容易にするために、一実施例において、波形の折り曲げられた構造である。
ここで、前記スイッチング電器は、直流高圧リレーである。
本発明は、以下のような有益な効果を備える。本発明は、ピストンから衝撃を受けても歪みが回復しない制限部材を設けることにより、パイロテクニック式の励起装置を励起させた場合、可動接触部が固定接触部に向かって弾性反発して復帰することを制限するとともに、プッシュロッドアセンブリ及び可動接触部の全体の高さがさらに低く押され、可動接触部と固定接触部との間の接点隙間をさらに広げ、短絡安全性を向上させることができる。本発明は、より短い下方に移動するための道程だけでは十分な接点隙間を広げることを確保することができるので、スイッチング電器の接触キャビティの高さ空間を適切に小さくすることができ、これにより、スイッチング電器全体の高さ及び体積を低減することもできる。
以下、図面及び具体的な実施形態を参照して本発明をさらに説明する。
実施例13
図49~図50を参照すると、本発明の実施例として、パイロテクニック式の励起装置を備えるリレーを提供し、前記リレーは、リレー本体100と、リレー本体100に取り付けられたパイロテクニック式の励起装置5と、を含み、リレー本体100は、その導通又は遮断を実現する固定接触子1(固定接触部として)及び可動接触子2(可動接触部として)を含み、リレー本体100は、ケース本体3をさらに含み、固定接触子1は、一端がケース本体3から露出して外部の負荷に電気的に接続され、他端がケース本体3の内部に延び、可動接触子2は、ケース本体3の内部に設けられて電磁駆動機構4に接続される。ここで、固定接触子1には、ネジ接続により外部の端子に固定されるために用いられる雌ネジが設けられる。可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であり、電磁駆動機構4の作用によって、可動接触子2は、固定接触子1に対して相対的に接近又は離間して移動可能であり、可動接触子2が2つの固定接触子1に同時に接触する場合、負荷の連通を実現する。説明の便宜上、固定接触子1が相対的に可動接触子2の上方に位置し、可動接触子2が相対的に固定接触子1の下方に位置すると定義される。
リレー本体100は、セラミックカバー6をさらに含み、セラミックカバー6は、ケース本体3の内部に固定的に設けられ、且つ固定接触子1の下端及び可動接触子2をカバーする(即ち、固定接触子1と可動接触子2及びそれらの接点をカバーする)ことにより接触キャビティを形成し、セラミックカバー6によって固定接触子1と可動接触子2との接点を外界の空気から隔離して高い耐圧性能が得られ、リレーの低接触抵抗、長寿命及び高信頼性を効果的に確保することができる。また、リレーが短絡した場合、セラミック材料の耐アーク及び耐高温特性は、短絡アークでの回路の安全性と信頼性を確保することができる。
ケース本体3は、互いに接合しているベース32及び上部カバー31をさらに含み、セラミックカバー6は、この上部カバー31の内部に設けられ、パイロテクニック式の励起装置5は、セラミックカバー6の外部からセラミックカバー6に挿入して固定的に接続され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、可動接触子2の上方に正対するようにセラミックカバー6内の接触キャビティに延び、上部カバー31は、さらにセラミックカバー6及びパイロテクニック式の励起装置5をカバーしてリレー全体の組立を完了させる。図50を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、独立したモジュラー構造であり、その外形は、ほぼ柱状の回転体構造をなし、セラミックカバー6の上端には挿通孔61が開設され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、この挿通孔61を貫通してこの接触キャビティに延びる。パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、溶接、カシメ、螺着などによりセラミックカバー6に固定されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ろう付けによりセラミックカバー6に固定される。また、本実施例において、上部カバー31の上面に2つの固定接触子1及び1つのパイロテクニック式の励起装置5から退避して合わせる貫通孔及び中空円柱部を有することにより、2つの固定接触子1の先端をケース本体3から露出させるとともに、パイロテクニック式の励起装置5の外部をカバーして保護することができる。また、電気的安全性を高めるために、この中空円柱部の外壁の両側にも、図示の紙面に垂直な方向に保護バッフル板がそれぞれ延出している(角度により図示せず)。他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ケース本体3に固定的に接続されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー6に固定的に接続するという構成とすることにより組立プロセスを簡便化することができ、最終組立時にパイロテクニック式の励起装置5及び固定接触子1をセラミックカバー6に固定して組み立てた後、上部カバー31をかければよい。
図51~図54を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、励起器51、ピストン52(プッシュ媒体として)及びボトムケース53を含む。励起器51とボトムケース53とは、上下に互いに接合して固定され、ピストン52は、励起器51とボトムケース53との間に収容される。ここで、励起器51は、中空の励起器ベース512と、励起器ベース512の内部に固定的に取り付けられるコネクター511と、点火具513と、シールリング514と、をさらに含む。励起器ベース512とボトムケース53とは、互いに接合して固定されてパイロテクニック式の励起装置5のケース本体を形成する。コネクター511、点火具513、シールリング514及びピストン52は、上から下に向かってこのケース本体の内部に順次設けられ、コネクター511は、点火具513のリード5131に接続される。ここで、コネクター511は、励起器ベース512の内壁に係合して固定され、シールリング514は、励起器ベース512に締りばめにて圧入され、且つ点火具513を上へ押し付けて固定し、ピストン52の上下の両端は、それぞれシールリング514及びボトムケース53に当接し、シールリング514は、防湿及び気密封止の効果を奏するとともに、シールリング514が押圧されることによる微変形によってその上方の点火具513及び下方のピストン52をさらに押し付けることができ、振動による緩みを防止することができる。
図55~図56を参照すると、コネクター511は、監視励起回路の点火リードに固定的に接続されることにより監視励起回路が発した励起電気信号を伝達して点火具513を励起し、この監視励起回路は、電流値(又は電流上昇速率)が所定の閾値に達したことを監視した後、発した励起電気信号がコネクター511を介して下方に伝達され、且つ点火具513を励起して点火させることができる。ピストン52と点火具513との間にはギャップ50が設けられ、点火具513が火薬に点火した後、このギャップ50に高圧燃料ガスを発生させ(即ち、点火し)、ピストン52を押してボトムケース53を下へ突き破り、さらに、ピストン52は、可動接触子2を下方に移動させ、可動接触子2が固定接点1との接触から離脱するのに役立ち、リレーの急速な遮断を実現する。
パイロテクニック式の励起装置5のボトムケース53は、中空の筒状構造であり、且つ、ピストン52は、軸孔を介してボトムケース53の内部に嵌合する回転体構造であるので、ボトムケース53は、ピストン52に対してガイドの役割を果たすことができ、点火具513を点火させた後、ピストン52は、ボトムケース53の中空筒状の内腔の軸方向に沿って下方に移動する。
本実施例において、ピストン52を用いてパイロテクニック式の励起装置が下方に移動することを実行するが、他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置にピストンを設けることなく、点火具513だけで火薬に点火した後に高圧燃料ガスを発生させてボトムケース53を突き破って可動接触子2を押すこともできる。即ち、パイロテクニック式の励起装置が可動接触子2を下方へ押すことを実現するためのプッシュ媒体は、高圧燃料ガス自体であってもよく、ピストン52であってもよい。
図55~図56を参照すると、電磁駆動機構4は、可動接触子2を移動させるために使用され、図55において、電磁駆動機構4は、具体的に、固定鉄心41と、コイル42と、可動鉄心43と、プッシュロッドアセンブリ44と、復帰バネ45と、磁力線を伝送して磁気エネルギーの利用率を向上させるための第1ヨーク部材46と、第2ヨーク部材47と、導磁筒48と、を含み、プッシュロッドアセンブリ44の下端は、可動鉄心43に固定的に接続され、上端は、可動接触子2に連動して接続される。復帰バネ45の一端は、固定鉄心41に作用し、他端は、可動鉄心43に作用する。コイル42に通電することにより、固定鉄心41は、可動鉄心43を吸引して上へ移動させ、プッシュロッド44が可動接触子2を上へ移動させるようにさせる。コイル42が停電する場合、電磁駆動機構4は、復帰バネ45の弾性力によって復帰する。電磁駆動機構4は、一般的な直動式磁路構造であり、その作動原理はこの例では詳細な説明を省略する。
図57~図58を参照すると、プッシュロッドアセンブリ44は、プッシュロッド441、バネベース442(底フレームとして)及びU字型ブラケット443を含み、プッシュロッド441は、電磁駆動機構4の駆動力を出力するために使用され、その下端が可動鉄心43に固定的に接続され(図56を参照することができる)、上端がバネベース442に固定的に接続される。U字型ブラケット443は、シート状構造であり、バネベース442の上方に横置きされたトッププレート4431と、トッププレート4431の両端に接続されて下方に延びる2つの側板4432と、を含み、2つの側板4432の下端は、バネベース442の両端に固定的に接続されることにより、バネベース442とU字型ブラケット443とは接続されて方形の中空の制限フレーム400を形成する。オーバトラベルバネ445の下端は、バネベース442に当接し、可動接触子2は、制限フレーム400を貫通してオーバトラベルバネ445の弾性力によってトッププレート4431に当接することにより、オーバトラベルバネ445の弾性力によって、オーバトラベルバネ445と可動接触子2は、この制限フレーム400内に安定して取り付けられる。また、プッシュロッドアセンブリ44が可動接触子2と固定接触子1とを押し上げて接触させる場合、バネベース442は、オーバトラベルバネ445をさらに圧縮することができ、リレーが導通状態にある場合の接点のオーバトラベルを実現することができる。
図56及び図59~図60を参照すると、本実施例は、バネベース442及びU字型ブラケット443を使用して制限フレーム400を形成し、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、ピストン52がこの制限フレーム400に下向きに衝撃を与えることにより、プッシュロッドアセンブリ44及び可動接触子2を下方に移動させ、バネベース442がリレーの内部構造に止められた後、ピストン52の衝撃力によってオーバトラベルバネ445がさらに圧縮され、U字型ブラケット443の2つの側板4432が力を受けて折り曲げられ、塑性歪みを発生させ、制限フレーム400全体が押し潰されて復元できない。これにより、プッシュロッドアセンブリ44と可動接触子2の全体の高さがさらに低くなり、U字型ブラケット443は、板状の可動接触子2の上方に跨って設けられることにより、可動接触子2の固定接触子1への反発回復を制限することができる。また、ピストン52が下向きに衝撃を与えることにより、この制限フレーム400が押し潰され、可動接触子2と固定接触子1との間の接点隙間をより広げることができ、短絡安全性を向上させることができる。他の観点から言えば、本実施例においてバネベース442とU字型ブラケット443とにより形成された制限フレーム400が押し潰されることが可能であるので、プッシュロッドアセンブリが押し潰されないという他の構成に比べて、本実施例のプッシュロッドアセンブリ44及び可動接触子2がピストン52から衝撃を受ける場合、より短い下方に移動するための道程だけでは(制限フレーム400が押し潰されることによる圧縮空間が重畳された後)、十分な接点隙間を広げることを確保することができる。このため、セラミックカバー6の接触キャビティの高さ空間を適宜小さく設定することもでき、パイロテクニック式の励起装置5が設けられていないリレーの仕様に合わせることができ(従来のパイロテクニック式の励起装置5が設けられたリレーは、接触キャビティの高さ空間を増やすことを必要とする)、これにより、リレー全体の高さ及び体積を小さくすることもできる。
いくつかの実施例において、U字型ブラケット443は、ステンレス鋼や低炭素鋼などの歪みが回復しない材質で製造された。また、本実施例において、側板4432が薄片状の透かし彫り構造であるので、側板4432が力を受けて折り曲げられることがより容易になる。
本実施例の制限フレーム400を用いて可動接触子2の取り付け位置を制限するとともに、可動接触子2の固定接触子1への反発回復を制限することを実現する以外に、他の実施例において制限フレーム400の代わりに他の制限部材を使用することもでき、例えば、可動接触子2は、ロッドの末端に固定的に接続されるが、このロッド主体は、衝撃を受けて軸方向に圧縮され且つ歪みが回復しないという構造として設計されている。この制限部材は、可動接触子2が固定接触子1に向かって復帰することを制限でき且つ可動接触子2と結合により組み立てられる構造であれば、実行可能である。
本実施例は、パイロテクニック式の励起装置5及びプッシュロッドアセンブリ44などの構造の機能及び効果をリレーの構造で説明するが、リレー以外の他のスイッチング電器、例えばコンタクタにも同様の構造を適用することができる。
実施例14
図61を参照すると、本実施例は、固定接触部1A及び可動接触部2Aを含むリレーを提供し、ここで、この可動接触部2Aは、シーソー式構造であり、可動接触部2Aは、電磁駆動機構4Aによって駆動されて固定接触部1Aに対して接触又は離脱する。このリレーは、パイロテクニック式の励起装置をさらに含み、このパイロテクニック式の励起装置は、ピストン52Aを含み、ピストン52Aが下方に移動した後、可動接触部2Aを固定接触部1Aから離間させることができる。このピストン52Aの下方位置には制限フレーム400Aが対応して設けられ、制限フレーム400Aは、シーソー式の可動接触部2Aに跨って設けられ、制限フレーム400Aは、ピストン52Aから衝撃を受けた後に歪みが回復できないように押し潰されることにより、可動接触部2Aが固定接触部1Aに向かって復帰することを制限する。
即ち、制限部材(制限フレーム400A)を実施例13の直動式の接触回路に適用する以外に、本実施例のシーソーの接触回路にも適用することができる。しかし、制限部材の歪みが回復できないという特性を利用して可動接触部を制限する接触回路構造であれば、実行可能である。
実施例15
本実施例は、その構造が実施例13のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、プッシュロッドアセンブリの制限フレームの構造である。図62~図63を参照すると、本実施例において、制限フレームは、U字型のバネベース442A(底フレームとして)及びトッププレート443Aを含み、バネベース442Aは、ベース442A-2と、ベース442A-2の両端から上方に延びる側板442A-1と、を含み、側板442A-1は、トッププレート443Aに固定的に接続されることにより、バネベース442Aがトッププレート443Aに接続されて制限フレームを形成する。ピストンから衝撃を受ける場合、側板442A-1が折り曲げられて制限フレーム全体が押し潰される。
本実施例と実施例13との相違点は、実施例13では逆U型のU字型ブラケット443がその下方の一字型のバネベース442に嵌合して接続されることにより制限フレーム400の構造を実現するが、本実施例ではU字型のバネベース442Aがその上方のトッププレート443Aに嵌合して接続されることにより制限フレーム400の構造を実現することである。本例は、実施例13とは構造が異なるが、同様の技術的効果を有する。
本実施例と実施例13において、側板は、バネベースに一体的に接続されてもよく(即ち、U字型のバネベース442Aの構造)、トッププレートに一体的に接続されてもよく(即ち、U字型ブラケット443の構造)、他の実施例において、側板を独立した構造として、組み立て時に側板の両端をトッププレート及びバネベースにそれぞれ固定的に接続して制限フレームを得ることもできる。
実施例16
本実施例は、構造が実施例13のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、U字型のブラケットの構造である。図64~図65を参照すると、本実施例において、U字型のブラケット443Bの側板4432Bは、波形であり、実施例13の平板状ではない。本実施例における波形側板4432Bの構造によって側板4432Bが力を受けて折り曲げられることがより容易になり、これにより、パイロテクニック式の励起装置の爆発力を適応的に低減することができる。
また、従来のパイロテクニック式の励起装置を備えるリレーは、パイロテクニック式の励起装置を設けるために別途の空間が必要となるので、消弧システムが設けられていないことが多く、これにより、リレーの消弧能力が悪くなり、再燃焼防止性能が不十分である。
このため、本発明は、構造が最適化されたパイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器をさらに提供する。
本発明は、以下のような技術案を提供する。
本発明は、パイロテクニック式の励起装置を備えるスイッチング電器を提供し、前記スイッチング電器は、スイッチング電器本体と、本体に設けられるパイロテクニック式の励起装置と、を含み、スイッチング電器本体は、固定的に設けられる固定接触部と移動可能な可動接触部とを含むことによりスイッチ機能を実行し、前記パイロテクニック式の励起装置は、火薬に点火して爆発的な衝撃力を発生させることにより、前記可動接触部を前記固定接触部から離間させて、前記スイッチング電器を急速に遮断させる。前記パイロテクニック式の励起装置は、励起器、ピストン及びボトムケースを含み、前記励起器は、火薬に点火するとともに、燃料ガスによって前記ピストンを押して前記ボトムケースを突き破り、前記ピストンは、再び前記可動接触部に衝撃を与えて前記固定接触部から離間させ、前記スイッチング電器は、消弧媒体をさらに含み、前記消弧媒体は、前記ボトムケース又はピストン内に設けられ、前記ボトムケース又はピストンが破断した後、前記消弧媒体を前記可動接触部と固定接触部の接点との間の空間に放出することにより、前記可動接触部と固定接触部の接点との間に発生するアークを消弧処理する。
ここで、製造及び取付の観点から、一実施例において、前記スイッチング電器本体は、ケース本体と、前記ケース本体の内部に設けられるセラミックカバーと、を含み、前記セラミックカバーは、前記固定接触部と可動接触部及びそれらの接点部分をカバーして接触キャビティを形成し、前記可動接触部と固定接触部との接点は、前記接触キャビティに設けられ、前記パイロテクニック式の励起装置による爆発的な衝撃力によって前記消弧媒体を前記接触キャビティに散布することにより、前記可動接触部と固定接触部の接点との間に発生するアークを消弧処理する。
ここで、一実施例において、前記ピストンには前記励起器に向かって開口された凹溝が設けられ、前記消弧媒体は、固体であり、前記凹溝内に貯留されている。
ここで、一実施例において、前記消弧媒体は、前記ピストン内に貯留されており、前記ピストンの少なくとも衝突部は、脆弱な材質で製造される。
ここで、一実施例において、前記消弧媒体は、石英砂である。
ここで、一実施例において、前記ピストンは、密閉されたシールキャビティを有し、前記消弧媒体は、気体又は液体であり、前記シールキャビティにシールされている。
ここで、一実施例において、前記消弧媒体は、六フッ化硫黄ガス又はトランス油である。
ここで、一実施例において、ピストン又はボトムケースは、前記可動接触部に向かう方向に徐々に収縮した構造である。
ここで、一実施例において、前記スイッチング電器本体は、ケース本体を含み、前記可動接触部は、前記ケース本体の内部に設けられ、前記パイロテクニック式の励起装置は、前記可動接触部に正対するように前記ケース本体の内部に進入する。
ここで、一実施例において、前記可動接触部は、ブリッジ式の可動接触子であり、前記固定接触部は、前記ブリッジ式の可動接触子の両端に設けられた2つの固定接触子であり、前記パイロテクニック式の励起装置は、前記ブリッジ式の可動接触子の中段位置の一方側に対応して設けられ、前記ピストンが前記ボトムケースを突き破った後、前記パイロテクニック式の励起装置の点火爆発により発生した燃料ガスは、前記ピストン及びボトムケースによって前記ブリッジ式の可動接触子の両端にガイドされることにより、前記ブリッジ式の可動接触子と固定接触子の接点との間の空間に急速に到達する。
ここで、前記スイッチング電器は、直流高圧リレーである。
本発明は、以下のような有益な効果を備える。本発明は、パイロテクニック式の励起装置のピストンによってボトムケースを下方に突き破って消弧媒体をスイッチング電器の接触キャビティに放出させ、消弧処理を行い、接点が遮断される時の消弧能力をさらに加速させ、製品の短絡安全性を向上させる。
以下、図面及び具体的な実施形態を参照して本発明をさらに説明する。
実施例17
図66~図67を参照すると、本発明の実施例として、パイロテクニック式の励起装置を備えるリレーを提供し、前記リレーは、リレー本体100と、リレー本体100に取り付けられたパイロテクニック式の励起装置5と、を含み、リレー本体100は、その導通又は遮断を実現する固定接触子1(固定接触部として)及び可動接触子2(可動接触部として)を含み、リレー本体100は、ケース本体3をさらに含み、固定接触子1は、一端がケース本体3から露出して外部の負荷に電気的に接続され、他端がケース本体3の内部に延び、可動接触子2は、ケース本体3の内部に設けられて電磁駆動機構4に接続される。ここで、固定接触子1には、ネジ接続により外部の端子に固定されるために用いられる雌ネジが設けられる。可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であり、電磁駆動機構4の作用によって、可動接触子2は、固定接触子1に対して相対的に接近又は離間して移動可能であり、可動接触子2が2つの固定接触子1に同時に接触する場合、負荷の連通を実現する。説明の便宜上、固定接触子1が相対的に可動接触子2の上方に位置し、可動接触子2が相対的に固定接触子1の下方に位置すると定義される。
リレー本体100は、セラミックカバー6をさらに含み、セラミックカバー6は、ケース本体3の内部に固定的に設けられ、且つ固定接触子1の下端及び可動接触子2をカバーする(即ち、固定接触子1と可動接触子2及びそれらの接点をカバーする)ことにより接触キャビティを形成し、セラミックカバー6によって固定接触子1と可動接触子2との接点を外界の空気から隔離して高い耐圧性能が得られ、リレーの低接触抵抗、長寿命及び高信頼性を効果的に確保することができる。リレーが短絡した場合、セラミック材料の耐アーク及び耐高温特性は、短絡アークでの回路の安全性と信頼性を確保することができる。
ケース本体3は、互いに接合しているベース32及び上部カバー31をさらに含み、セラミックカバー6は、この上部カバー31の内部に設けられ、パイロテクニック式の励起装置5は、セラミックカバー6の外部からセラミックカバー6に挿入して固定的に接続され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、可動接触子2の上方に正対するようにセラミックカバー6内の接触キャビティに進入し、上部カバー31は、さらにセラミックカバー6及びパイロテクニック式の励起装置5をカバーしてリレー全体の組立を完了させる。図67を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、独立したモジュラー構造であり、その外形は、ほぼ柱状の回転体構造をなし、セラミックカバー6の上端には挿通孔61が開設され、パイロテクニック式の励起装置5の下端は、この挿通孔61を貫通してこの接触キャビティに延びる。パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、溶接、カシメ、螺着などによりセラミックカバー6に固定されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ろう付けによりセラミックカバー6に固定される。また、本実施例において、上部カバー31の上面に2つの固定接触子1及び1つのパイロテクニック式の励起装置5から退避して合わせる貫通孔及び中空円柱部を有することにより、2つの固定接触子1の先端をケース本体3から露出させるとともに、パイロテクニック式の励起装置5の外部をカバーして保護することができる。また、電気的安全性を高めるために、この中空円柱部の外壁の両側にも、図示の紙面に垂直な方向に保護バッフル板がそれぞれ延出している。他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、ケース本体3に固定的に接続されてもよいが、本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー6に固定的に接続するという構成とすることにより組立プロセスを簡便化することができ、最終組立時にパイロテクニック式の励起装置5及び固定接触子1をセラミックカバー6に固定して組み立てた後、上部カバー31をかければよい。
図68~図71を参照すると、パイロテクニック式の励起装置5は、具体的に、励起器51、ピストン52及びボトムケース53を含む。励起器51とボトムケース53とは、上下に互いに接合して固定され、ピストン52は、励起器51とボトムケース53との間に収容される。ここで、励起器51は、中空の励起器ベース512と、励起器ベース512の内部に固定的に取り付けられるコネクター511と、点火具513と、シールリング514と、をさらに含む。励起器ベース512は、筒状構造をなし、その下端には第1フランジング510が設けられ、ボトムケース53も中空の筒状構造であり、ボトムケース53の上端には第2フランジング532が設けられ、第1フランジング510と第2フランジング532とが互いに突き合わせて固定される(例えば溶接、カシメ、螺着により固定される)ことにより、励起器51とボトムケース53との接合固定を実現する。ボトムケース53の下端は、セラミックカバー6の接触キャビティに進入し、且つ、第2フランジング532は、セラミックカバー6にろう付けにより固定されることにより、パイロテクニック式の励起装置5とセラミックカバー6との固定的な接続を実現する。図69に示すように、第2フランジング532のセラミックカバー6に向かう側には環状リブ531が設けられ、この環状リブ531を設けることにより、第2フランジング532とセラミックカバー6とのろう付けの安定性をさらに向上させることができる。また、第1フランジング510と第2フランジング532は、外へ拡がる拡径部位を形成して挿通孔61をさらにシールすることにより、セラミックカバー6の密閉性を確保することができる。
本実施例において、励起器ベース512とボトムケース53とは、互いに接合して固定されてパイロテクニック式の励起装置5のケース本体を形成する。コネクター511、点火具513、シールリング514及びピストン52は、上から下に向かってこのケース本体の内部に順次設けられ、コネクター511は、点火具513のリード5131に接続される。ここで、コネクター511は、励起器ベース512の内壁に係合して固定され、シールリング514は、励起器ベース512に締りばめにて圧入され、且つ点火具513を上へ押し付けて固定し、ピストン52の上下の両端は、それぞれシールリング514及びボトムケース53に当接し、シールリング514は、防湿及び気密封止の効果を奏するとともに、シールリング514が押圧されることによる微変形によってその上方の点火具513及び下方のピストン52をさらに押し付けることができ、振動による緩みを防止することができる。
図72~図73を参照すると、コネクター511は、監視励起回路の点火リードに固定的に接続されることにより監視励起回路が発した励起電気信号を伝達して点火具513を励起し、この監視励起回路は、電流値(又は電流上昇速率)が所定の閾値に達したことを監視した後、発した励起電気信号がコネクター511を介して下方に伝達され、且つ点火具513を励起して点火させることができる。ピストン52と点火具513との間にはギャップ50が設けられ、点火具513が火薬に点火した後、このギャップ50に高圧燃料ガスを発生させ(即ち、点火し)、ピストン52を押してボトムケース53を下へ突き破り、さらに、ピストン52は、可動接触子2を下方に移動させ、可動接触子2が固定接点1との接触から離脱するのに役立ち、リレーの急速な遮断を実現する。
パイロテクニック式の励起装置5のボトムケース53は、中空の筒状構造であり、且つ、ピストン52は、軸孔を介してボトムケース53の内部に嵌合する回転体構造であるので、ボトムケース53は、ピストン52に対してガイドの役割を果たすことができ、点火具513を点火させた後、ピストン52は、ボトムケース53の中空筒状の内腔の軸方向に沿って下方に移動する。
本実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、モジュラー構造であり、リレー本体に対して独立しており、単独で製造されてからリレーに固定的に取り付けられることが可能である。パイロテクニック式の励起装置5の製造や輸送に対する管理が容易であり、部品の数が少なく、組立が容易であり、部品の標準化の実現もより容易であり、重量を減らし、コストを削減し、且つパフォーマンスを向上させるという目的を達成する。また、点火具513から延出したリード5131は、コネクター511を介して監視励起回路の点火リードに接続されることにより、点火具513内の火薬が点火リードの引出端から遠く離れており、温度上昇が小さくなり、薬剤の耐温要求が低減される。
一例として、本実施例に係るパイロテクニック式の励起装置5は、セラミック封止リレーに適用されており、具体的に、パイロテクニック式の励起装置5をセラミックカバー3に溶接することにより、溶接の締結性が良好であり、パイロテクニック式の励起装置5のシール性及び耐振動性がより優れ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5のケース本体の成形がより簡単であり、製品の高さがより低い。他の実施例において、パイロテクニック式の励起装置5は、リレー本体にパイロテクニック式の励起装置5が挿入されるための挿通孔(例えば、本実施例の挿通孔61)を設けて、固定的な接続によりパイロテクニック式の励起装置5をリレーに取り付ければよく、他の構造を有するリレーに適用されてもよい。パイロテクニック式の励起装置5は、着脱可能な接続(例えば螺着)によりリレー本体に固定されてもよく、これにより、パイロテクニック式の励起装置5は、入力の要求に応じて急速に交換することができる。
図73に示すように、ボトムケース53には消弧媒体54がさらに設けられ、パイロテクニック式の励起装置5が励起される場合、ピストン52がボトムケース53を下方に突き破ることにより、消弧媒体54をセラミックカバー6の接触キャビティに放出し、固定接触子1と可動接触子2との接点隙間を消弧処理し、接点が遮断される時の消弧能力をさらに加速させ、製品の短絡安全性を向上させる。本実施例において、消弧媒体54は、石英砂である。このパイロテクニック式の励起装置5は、点火爆発後、その下端のガスが急速に膨張し、ボトムケース53内に貯留された消弧媒体54は、爆発ガスと共に接触キャビティに極めて急速且つ均一に散布されており、固定接触子1と可動接触子2の外形及び接触キャビティの輪郭による制限を最大限受けず、短時間で消弧効果を直接に奏することができる。この実施例において、可動接触子2は、ブリッジ式の可動接触子であるので、固定接触子1は、このブリッジ式の可動接触子の両端の位置に設けられ、且つ、パイロテクニック式の励起装置5は、可動接触子2の中段位置の一方側に対応して設けられるので、点火爆発後の膨張ガスは、ボトムケース53及びピストン52によりガイドされて、気流がブリッジ式の可動接触子の両端にそれぞれガイドされることにより、消弧媒体54を固定接触子1と可動接触子2との間の領域にさらに直接に到達させる。
本実施例は、消弧媒体54をボトムケース53に貯留することにより、パイロテクニック式の励起装置5の内部空間を有効に利用することができ、パイロテクニック式の励起装置5の小型化に有利である。また、励起器51内にはシールリング514が設けられるので、消弧媒体54に対して防湿効果を奏することができる。なお、本実施例に係るパイロテクニック式の励起装置5の下端は、ケース本体3の内部に延びて可動接触子2の上方に正対し、これにより、本実施例のピストン52を可動接触子2にさらに接近させることができ、ピストン52の可動接触子2に対する距離が短くなり、ピストン52のストロークも短くなるので、ピストン52は、ボトムケース53をより速く突き破って消弧媒体54を放出し、急速な消弧効果を奏する。
図72~図73を参照すると、電磁駆動機構4は、可動接触子2を移動させるために使用され、電磁駆動機構4は、具体的に、固定鉄心41と、コイル42と、可動鉄心43と、プッシュロッドアセンブリ44と、復帰バネ45と、を含み、磁力線を伝送して磁気エネルギーの利用率を向上させるための第1ヨーク部材46と、第2ヨーク部材47と、導磁筒48と、をさらに含み、プッシュロッドアセンブリ44の下端は、可動鉄心43に固定的に接続され、上端は、可動接触子2に連動して接続される。復帰バネ45の一端は、固定鉄心41に作用し、他端は、可動鉄心43に作用する。コイル42に通電することにより、固定鉄心41は、可動鉄心43を吸引して上へ移動させ、プッシュロッド44が可動接触子2を上へ移動させるようにさせる。コイル42が停電する場合、電磁駆動機構4は、復帰バネ45の弾性力によって復帰する。電磁駆動機構4は、一般的な直動式磁路構造であり、その作動原理はこの例では詳細な説明を省略する。
本実施例は、パイロテクニック式の励起装置5の機能及び効果をリレーの構造で説明するが、リレー以外の他のスイッチング電器、例えばコンタクタにも同様の構造を適用することができる。
実施例18
本実施例は、構造が実施例17のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例では消弧媒体がピストン内に貯留されることであり、図74に示すように、ピストン52Aには上方に開放された凹溝が設けられ、消弧媒体54Aは、ピストン52Aの凹溝内に貯留され、且つピストン52Aの下端52A-1(即ちピストン52Aの衝突部)は、肉厚が薄い脆弱な構造であり、ピストン52Aが下へ衝突する場合、下端52A-1が衝撃によって破断してクラックを発生させることにより、消弧媒体54Aが放出される。さらに、この下端52A-1は、ベークライト、PBTプラスチックなどの脆弱な材質で製造されてもよい。
本実施例及び実施例17の上向きの開口を有するピストン構造の他に、他の実施例において、ピストンの中心キャビティを密閉されたシールキャビティとしてもよく、このシールキャビティにはガス状の六フッ化硫黄又は液状のトランス油などの他の消弧媒体がシールされてもよく、即ち、本実施例の消弧媒体は、固体石英砂の他に、シール性を確保する場合には他の気体又は液体の消弧媒体を使用して実現することもできる。消弧媒体は、ピストン内に貯留されてもよく、パイロテクニック式の励起装置のボトムケース内に貯留されてもよいが、パイロテクニック式の励起装置による爆発的な衝撃力により消弧媒体を放出する形態はいずれも実行可能であるが、消弧媒体の具体的な貯留位置は、実際の需要に応じて消弧媒体の性質に合わせて決定することができる。
実施例19
本実施例は、構造が実施例17のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例ではピストンとボトムケースの両方には消弧媒体が設けられることであり、本実施例の消弧媒体は、ピストン内にも、ボトムケース内にも貯留されることにより、消弧媒体の量を増やし、消弧能力を向上させることができる。
実施例20
本実施例は、構造が実施例17のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例では異なるパイロテクニック式の励起装置のボトムケース構造を使用することである。図75(a)及び図75(b)を参照すると、本実施例において、ボトムケース53Aは、径方向の寸法が上から下に向かって徐々に収縮した多段の階段状の構造であり、ボトムケース53Aの下端が収縮状をなすので、パイロテクニック式の励起装置の爆発時の衝撃力をボトムケース53Aの下端の小さな階段部に集めることができ、局所的な能力の向上を実現し、これにより、ピストンがボトムケース53Aを突き破る能力を高めるとともに、消弧媒体の噴射を加速させることができる。
本実施例の変形例として、図76(a)及び図76(b)は、他の実行可能なボトムケース53Bの構造を示し、ボトムケース53Bは、径方向の寸法が上から下に向かって(即ち、可動接触子に向かって)徐々に収縮したテーパ状の構造である。同様に、ボトムケース53Bの下端が収縮状をなすので、パイロテクニック式の励起装置の爆発時の衝撃力をボトムケース53Bの下端に集めることができ、局所的な能力の向上を実現し、これにより、ピストンがボトムケース53Bを突き破る能力を高め、消弧媒体の噴射を加速させる。
「階段状収縮」及び「テーパ状収縮」は、いずれもボトムケースの構造を径方向の寸法が上から下に向かって徐々に収縮した構造とし、本実施例で提供された「階段状収縮」及び「テーパ状収縮」の他に、他の実施例において「階段状収縮」及び「テーパ状収縮」を多段に組み合わせて収縮を実現してもよく、また、その他の規則的又は不規則な形状で径方向の収縮を行うことはいずれも実行可能な形態である。
実施例21
本実施例は、構造が実施例17のリレーと類似したリレーを提供し、相違点は、本実施例では異なるパイロテクニック式の励起装置のピストン構造を使用することである。本実施例において、ピストンは、上から下に向かって(即ち、可動接触子に向かって)収縮した形状であり、その付勢力面積が小さくなり、ボトムケース及び可動接触子への作用力が強くなるので、ボトムケースをより速く突き破り、可動接触子を急速に押して遮断させることができ、消弧媒体の噴射を加速させることができる。ピストンの下端の収縮形状は、具体的に、テーパ状収縮、階段状収縮、又はテーパ状と階段状とを組み合わせた収縮構造により実現されてもよく、図77、図78に示される下端が収縮したピストンは、いずれも実行可能である。
本発明は、本明細書で提案された構成要素の詳細な構造及び配置方法に適用を限定しないことが理解されるべきである。本発明は他の実施形態を有することができ、様々な方法で実現し、実行することができる。上記の変形形態及び修正形態は、本発明の範囲に含まれる。なお、本明細書に開示及び限定される本発明は、本明細書及び/又は図面で言及又は明示された2つ以上の別個の特徴の代替可能な組み合わせのすべてに及ぶ。これらの異なるすべての組み合わせは、本発明の複数の代替可能な態様を構成する。本明細書に記載される実施形態は、本発明を実現するための知られている最も好ましい形態を説明し、且つ当業者が本発明を利用することを可能にする。