JP7843865B2 - 空調システム及び空調システムの制御方法 - Google Patents

空調システム及び空調システムの制御方法

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Description

本開示は、端末装置によって操作される空気調和装置を備える空調システム及び空調システムの制御方法に関する。
従来、スマートフォン等の端末装置によって操作される複数の空気調和装置を備える空調システムが知られている。特許文献1には、このような空調システムとして、ユーザから最も近い空気調和装置を操作対象として、管理装置を介して制御するものが開示されている。特許文献1の空調システムは、複数の空気調和装置に対応して天井に配置された複数の電磁波発信部から発信された電磁波を端末装置が受信するときの強度によって、複数の空気調和装置と端末装置との距離を推定している。
特開2020-134163号公報
一般に、各空気調和装置に紐づけた複数のリモートコントローラを設けて、リモートコントローラを介して特定の空気調和装置を制御するような場合が考えられる。この場合、特許文献1の空調システムのように電磁波発信部を設けた場合であっても、ユーザは、複数のリモートコントローラのうち、操作対象とする空気調和装置に紐づけられたリモートコントローラを特定することができなかった。したがって、各空気調和装置に紐づけた複数のリモートコントローラを設けた場合では、ユーザが所望する空気調和装置を操作することは容易ではなかった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ユーザが所望する空気調和装置を容易に操作することができる空調システム及び空調システムの制御方法を提供することを目的とするものである。
本開示に係る空調システムは、空調対象空間の空調を行う複数の空気調和装置と、複数の空気調和装置とそれぞれ紐づけられた複数のリモートコントローラと、複数のリモートコントローラの外部に設けられ、複数のリモートコントローラとそれぞれ紐づけられ、複数のリモートコントローラと無線通信を行う複数の特定手段と、を備え、複数のリモートコントローラのうち、特定手段を用いて特定された一つである目的コントローラは、端末装置から入力された操作信号に基づいて目的コントローラに紐づけられた空気調和装置を制御し、複数の特定手段は、空調対象空間において、位置を変更可能に設置されている。
本開示に係る空調システムの制御方法は、空調対象空間の空調を行う複数の空気調和装置と、複数の空気調和装置とそれぞれ紐づけられた複数のリモートコントローラと、複数のリモートコントローラの外部に設けられ、複数のリモートコントローラとそれぞれ紐づけられ、複数のリモートコントローラと無線通信を行う複数の特定手段と、を備える空調システムの制御方法であって、複数の特定手段は、空調対象空間において、位置を変更可能に設置され、制御方法は、複数のリモートコントローラの何れか一つを、特定手段を用いて目的コントローラとして特定するステップと、目的コントローラを介して、端末装置から入力された操作信号に基づいて目的コントローラに紐づけられた空気調和装置を制御するステップと、を備える。
空調システムは、複数のリモートコントローラとそれぞれ紐づけられた複数の特定手段を有し、特定手段を用いて目的コントローラが特定される。したがって、空調システムでは、ユーザが所望する空気調和装置を容易に操作することができる。
実施の形態1に係る空調システムを示す概略構成図である。 実施の形態1に係る空調システムを示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る端末装置とリモートコントローラとの接続方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る端末装置の制御装置を示すハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る空調システムの制御方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、実施の形態1に係る空調システム100について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係る空調システム100を示す概略構成図である。図1に示すように、空調システム100は、空気調和装置1a~1d、リモートコントローラ2a~2d、環境センサ3a~3d、及び端末装置4を有している。空調システム100の各機器は、例えば同一の部屋に対して設けられている。なお、図1では、4台の、空気調和装置1a~1d、リモートコントローラ2a~2d、及び環境センサ3a~3dを例示しているが、これらの台数は、2台、3台又は5台以上でもよい。また、これらは、同一の部屋に設けられていなくてもよい。更に、図1では、空気調和装置1a~1dの室内機のみを示し、室外機については省略している。
空気調和装置1aは、部屋が有する室内空間のうち、空気調和装置1aが設けられた空調対象空間Saの空気調和を行う機器である。空気調和装置1b、1c及び1dの構成、配置及び機能も空気調和装置1aと同様である。つまり、空気調和装置1b~1dは、部屋が有する室内空間のうち、空気調和装置1b~1dが設けられた空調対象空間Sb~Sdの空気調和を行う機器である。以下では、空気調和装置1a~1dを区別しない場合、単に空気調和装置1と称する。
リモートコントローラ2aは、複数の空気調和装置1のうち、対応する空気調和装置1aと有線で接続され、空気調和装置1aを制御する。リモートコントローラ2aと空気調和装置1aとを接続する配線は、例えば壁の裏等に隠されており、ユーザはリモートコントローラ2aと空気調和装置1aとの接続を視認することができない。なお、ユーザは、リモートコントローラ2aを操作して、リモートコントローラ2aを他のリモートコントローラ2b~2dから識別するための固有ID等を確認することができる。
リモートコントローラ2b~2dの構成、配置及び機能もリモートコントローラ2aと同様である。つまり、リモートコントローラ2b~2dは、複数の空気調和装置1のうち、対応する空気調和装置1b~1dと有線で接続され、空気調和装置1b~1dを制御する。以下では、リモートコントローラ2a~2dを区別しない場合、単にリモートコントローラ2と称する。複数のリモートコントローラ2は、例えば室内の壁面等に集まって配置されているなど、対応する空調対象空間に関係のない位置に設けられていることがある。なお、リモートコントローラ2と空気調和装置1とは、無線接続されていてもよい。
環境センサ3aは、環境センサ3aが設けられた空調対象空間Saの環境状態を測定する。環境状態とは、例えば、空調対象空間Saにおける温度、湿度、CO2濃度、又はPM2.5濃度等である。また、環境センサ3aは、複数のリモートコントローラ2のうち、対応するリモートコントローラ2aと無線通信を行って、測定した環境状態を示す情報をリモートコントローラ2aに送信する。環境センサ3aとリモートコントローラ2aとの間の通信は、Wi-Fi(登録商標;以下省略)等の無線LAN、又はBluetooth(登録商標;以下省略)等によって行われる。環境センサ3aは、空調対象空間Saにおいて、位置を変更可能に設置されている。具体的に、環境センサ3aは、室内の天井裏を除いた空調対象空間Saに設置されている。そして、環境センサ3aは、例えば、置き型又は壁掛け型であって、可搬性を備えており、ユーザが設置位置を容易に変更することができる。ただし、環境センサ3aは、他の環境センサ3b~3dよりも対応する空気調和装置1aとの距離が近くなるように配置される。
環境センサ3b~3dの構成、配置及び機能も環境センサ3aと同様である。つまり、環境センサ3b~3dも環境センサ3aと同様の条件で設置され、設置された空調対象空間Sb~Sdの環境状態を測定する。以下では、環境センサ3a~3dを区別しない場合、単に環境センサ3と称する。環境センサ3は、本開示の「特定手段」に相当する。
端末装置4は、例えばユーザUが有するスマートフォン、タブレット及びPC端末等の機器である。端末装置4には、空気調和装置1を操作するためのアプリケーションがインストールされている。以下では、空気調和装置1を操作するためのアプリケーションを空調アプリと称する。空調アプリは、端末装置4に、リモートコントローラ2を介して、リモートコントローラ2に紐づけられた空気調和装置1を制御するため機能を実現させる。端末装置4は、例えばWi-Fi等の無線LAN又はBluetooth等の通信規格によって、リモートコントローラ2及び環境センサ3と無線通信を行う。
上述のように、空気調和装置1と、リモートコントローラ2と、環境センサ3とは1:1:1で対応している。これらの機器の紐づけは、空気調和装置1、リモートコントローラ2、及び環境センサ3との設置時に決定されたものである。空調システム100は、ユーザが自身に最も近い空気調和装置1の操作を要望している場合に、ユーザによる設定を経ずに、ユーザが操作対象とすることを希望する空気調和装置1に紐づけられた目的コントローラを特定するものである。つまり、実施の形態1において、目的コントローラは、ユーザに最も近い空気調和装置1に紐づけられたリモートコントローラ2である。ユーザは、目的コントローラを介して、自身に最も近い空気調和装置1を操作することができる。
なお、空調システム100は、空気調和装置1を統合制御するシステムコントローラを有していてもよい。
図2は、実施の形態1に係る空調システム100を示す機能ブロック図である。図2に示すように、リモートコントローラ2は、操作表示装置21、制御装置22、及び通信装置23を有している。操作表示装置21は、表示部(図示せず)及び操作部(図示せず)からなる。表示部は、例えば液晶画面であって、リモートコントローラ2に紐づけられた空気調和装置1の運転内容を表示する。運転内容とは、空気調和装置1の運転の有無、運転モード、設定温度、室内温度、風向、及び風量等である。操作部は、例えば物理ボタンであって、リモートコントローラ2に紐づけられた空気調和装置1に対する操作内容を入力することができる。操作内容とは、空気調和装置1の運転の開始及び停止、並びに運転モード、設定温度、風向及び風量の変更等である。
制御装置22は、操作表示装置21から入力された操作内容を示す操作信号を生成し、この操作信号を空気調和装置1に送るよう通信装置23に指示する。また、制御装置22は、第1のアドバタイズ信号を生成し、通信装置23に第1のアドバタイズ信号を端末装置4に発信するよう指示する。第1のアドバタイズ信号は、当該情報を送信するリモートコントローラ2を示す識別情報、及び当該情報を送信するリモートコントローラ2に紐づけられた環境センサ3の識別情報を含むものである。識別情報は、リモートコントローラ2及び環境センサ3にユニークな情報であって、例えば、機器のBDアドレス又は固有IDである。
通信装置23は、制御装置22からの指示によって操作信号を対応する空気調和装置1に送信する。同様に、通信装置23は、端末装置4から操作信号を受信すると、これを対応する空気調和装置1に送信する。更に、通信装置23は、環境センサ3から後述する環境情報を受信すると、これを対応する空気調和装置1に送信する。また、通信装置23は、第1のアドバタイズ信号を端末装置4に発信する。第1のアドバタイズ信号は、定期的に発信される。また、何れのリモートコントローラ2の通信装置23も同等の強度で第1のアドバタイズ信号を発信する。
環境センサ3は、環境測定装置31、制御装置32、及び通信装置33を有する。環境測定装置31は、空調対象空間における環境状態を測定する。制御装置32は、測定した環境状態を示す環境情報を生成し、この環境情報をリモートコントローラ2に送信するよう通信装置33に指示する。また、制御装置32は、第2のアドバタイズ信号を生成し、通信装置33に第2のアドバタイズ信号を端末装置4に発信するよう指示する。第2のアドバタイズ信号は、当該情報を送信する環境センサ3の識別情報を含む。
通信装置33は、制御装置32からの指示によって環境情報を対応するリモートコントローラ2に送信する。通信装置33は、第2のアドバタイズ信号を端末装置4に発信する。第2のアドバタイズ信号は、定期的に発信される。また、何れの環境センサ3の通信装置33も同等の強度で第2のアドバタイズ信号を発信する。
端末装置4は、操作表示装置41、制御装置42及び通信装置43を有している。操作表示装置41は、例えばタッチパネルである。制御装置42は、空気調和装置1を操作するための操作画面を操作表示装置41に表示させる。また、制御装置42は、操作画面から入力された操作内容に基づいて、操作画面に表示される内容を制御する。そして、制御装置42は、操作画面から入力された操作内容を示す操作信号を生成し、操作信号を目的コントローラとして特定されたリモートコントローラ2に送信するように、通信装置43に指示する。
制御装置42は、第1のアドバタイズ信号及び第2のアドバタイズ信号に基づいて、目的コントローラを決定する。具体的な端末装置4とリモートコントローラ2との接続方法について、図3を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る端末装置4とリモートコントローラ2との接続方法を説明するための図である。先ず、制御装置42は、通信装置43が受信した第2のアドバタイズ信号のうち、最も高い強度で受信した第2のアドバタイズ信号が示す環境センサ3を、目的コントローラに紐づけられた目的センサと判定し、この目的センサの識別情報を記憶する。これは、電波は、送信元からの距離が遠いほど強度が弱くなるという原理を利用したものである。即ち、上述のように何れの環境センサ3の通信装置33も同等の強度で第2のアドバタイズ信号を発信することから、受信する電波の強度が高いほど、端末装置4に近い位置に設けられた環境センサ3から発信された電波であると判断することができる。なお、受信する電波の強度とは、例えばRSSI(Received Signal Stregnth Indicator)[dBm]である。目的センサは、本開示の「目的特定手段」に相当する。
次に、制御装置42は、通信装置43が受信した第1のアドバタイズ信号のうち、目的センサの識別情報を含む第1のアドバタイズ信号を探索する。目的の識別情報を含む第1のアドバタイズ信号が見つかると、この第1のアドバタイズ信号が示すリモートコントローラ2を目的コントローラと判定し、このリモートコントローラ2を示す識別情報を記憶する。上述のように環境センサ3が空気調和装置1に対応して、環境センサ3の近傍に設けられていることから、上記の手段で特定した目的コントローラが、ユーザに最も近い空気調和装置1に紐づけられた機器となる。そして、端末装置4は、目的コントローラを示す識別情報に基づいて目的コントローラとの通信を接続し、目的コントローラを介して操作信号を空気調和装置1に送信する。
例えば図3の例では、先ず、端末装置4は、複数の環境センサ3のうち、環境センサ3cから最も高い強度で第2のアドバタイズ信号を受信する。なお、矢印の大きさは、端末装置4が受信するときの電波強度の高さに対応するものとする。ここで、環境センサ3の第2のアドバタイズ信号には「AA:BB:CC」という環境センサ3cの識別情報が含まれている。このため、次に、端末装置4は、複数のリモートコントローラ2から発信されている第1のアドバタイズ信号のうち、環境センサ3cの識別情報として「AA:BB:CC」という情報を含む第1のアドバタイズ信号を探索する。このとき、端末装置4は、環境センサ3cに紐づけられたリモートコントローラ2cから発信されている第1のアドバタイズ信号に、環境センサ3cの識別情報として「AA:BB:CC」という情報が含まれていることを見つける。そして、端末装置4は、このリモートコントローラ2cが発信する「XX:YY:ZZ」という識別情報を目的コントローラの識別情報として記憶し、この識別情報に基づいてリモートコントローラ2cに接続し、リモートコントローラ2cを介して操作信号を空気調和装置1cに送信する。
空気調和装置1は、リモートコントローラ2から操作信号を受信すると、受信した操作信号が示す操作内容、及び環境情報が示す環境状態に基づいて動作を行う。
図4は、実施の形態1に係る端末装置4の制御装置42を示すハードウェア構成図である。制御装置42は、CPU等のプロセッサ101及びメモリ102を有する。制御装置42の各機能は、プロセッサ101及びメモリ102により実現される。図4は、プロセッサ101及びメモリ102が互いにバス103を介して通信可能に接続されることを示している。
空調アプリは、プログラムとして記述され、メモリ102に格納される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶された空調アプリを読み出して実行することにより、制御装置42の機能を実現する。なお、リモートコントローラ2の制御装置22及び環境センサ3の制御装置32についても、端末装置4の制御装置42と同様に、プロセッサ及びメモリからなる。
図5は、実施の形態1に係る空調システム100の制御方法を示すフローチャートである。まず、リモートコントローラ2の通信装置23は第1のアドバタイズ信号を発信し(ステップS1)、環境センサ3の通信装置33は第2のアドバタイズ信号を発信する(ステップS2)。もっとも、第1のアドバタイズ信号及び第2のアドバタイズ信号は、それぞれが定期的に発信されるものであって、同時に発信されてもよいし、最初に第2のアドバタイズ信号が発信されてもよい。
端末装置4の通信装置43が第1のアドバタイズ信号及び第2のアドバタイズ信号を受信すると、端末装置4の制御装置42は、最も強度が高い第2のアドバタイズ信号を判定する(ステップS3)。続いて、端末装置4の制御装置42は、最も強度が高い第2のアドバタイズ信号を発信した環境センサ3に紐づけられたリモートコントローラ2を、目的コントローラとして特定する(ステップS4)。そして、端末装置4の制御装置42は、目的のコントローラに対して、操作信号を送信する(ステップS5)。
以上、説明したように、実施の形態1の空調システム100は、複数のリモートコントローラ2とそれぞれ紐づけられた複数の特定手段を有し、特定手段を用いて目的コントローラが特定される。したがって、空調システム100では、ユーザが所望する空気調和装置1を容易に操作することができる。
また、実施の形態1の空調システム100の環境センサ3は、空調対象空間において、位置を変更可能に設置されている。よって、ユーザは、例えば、既に空気調和装置1のみが設置されている状態で、端末装置4による操作に対応できるように環境センサ3を後付けする場合であっても、端末装置4の取り付けは工事を不要として容易に行うことができる。したがって、実施の形態1の空調システム100は、ユーザが容易に構築することができる。
また、実施の形態1の空調システム100は、既存の空気調和装置1に対して、比較的安価なリモートコントローラ2及び環境センサ3のみを導入することで構成できるため、コスト及び工事工数を抑制することができる。
また、環境センサ3との通信を行わない従来の端末装置は、最も近い位置に設けられた空気調和装置1を判別することができない。更に、複数のリモートコントローラ2が室内の壁面にまとめて配置されている場合等、リモートコントローラ2は空気調和装置1の位置とは無関係に配置されていることがあるため、端末装置は、最も近い位置に設けられた空気調和装置1に紐づけられたリモートコントローラ2を判別することができない。このため、ユーザは、自身に近い空気調和装置1を操作するためのリモートコントローラ2を探し、更にこのリモートコントローラ2の識別情報を確認する必要があった。ユーザがリモートコントローラ2の識別情報を知るには、リモートコントローラ2の操作表示装置21を操作する必要があり、ユーザにとっては手間になっていた。
この点に関して、実施の形態1の空調システム100は、空気調和装置1に対応して設けられた環境センサ3を用いて、ユーザに最も近い空気調和装置1を操作するためのリモートコントローラ2の識別情報を端末装置4に自動で認識させている。したがって、ユーザは、その場で自身に最も近い空気調和装置1を操作することができる。例えば、仕事を行う席が日ごとに異なるフリーアドレスを採用しているオフィス等で、ユーザが使用したい空気調和装置1も日ごとに変わるような場合であっても、その都度ユーザがリモートコントローラ2を探したり、その識別情報を確認したりする必要がない。このように、実施の形態1の空調システム100によれば、空気調和装置1を使用する上での利便性が向上している。
また、実施の形態1の空調システム100では、環境センサ3によって測定された環境状態に基づいて、空気調和装置1を制御している。ここで、環境センサ3は、空調対象空間に配置されているため、空気調和装置1の内部又はリモートコントローラ2の内部に設けたセンサ等と比較して、ユーザが過ごしている環境に即した環境状態を測定することができる。例えば、室内の平均気温に対して、オフィス機器等の排熱等によりユーザの座席付近の気温が局所的に高くなっているような場合であっても、環境センサ3が測定した気温に基づいて、空気調和装置1が制御される。したがって、このような場合では、ユーザが過ごしている空調対象空間の空気調和装置1は、他の空気調和装置1と比較して、吹き出される空気の温度を低下させたり、風量を大きくさせたりすることができる。このように、ユーザが実施の形態1の空調システム100は、空調の精度を向上させ、ユーザにとっての快適性をより向上させることができる。
また、実施の形態1の空調システム100では、環境センサ3によって、目的コントローラの特定を行っている。環境センサ3は、設置位置の変更が可能であるため、天井又は壁面の高い位置に設けられた空気調和装置1よりも低い位置等に設けられた場合、端末装置4との距離が近くなる。このため、環境センサ3ごとの距離をより高精度に推定することができる。
もっとも、環境センサ3は、他の環境センサ3よりも対応する空気調和装置1との距離が近くなるように配置されれば、空調対象空間のどの位置に配置してもよい。例えば、環境センサ3は、ユーザにより近い位置に設けることで、既に説明したようにユーザにとっての快適性をより向上させることができる。また、環境センサ3は、空気調和装置1に直接取り付ける等、空気調和装置1により近い位置に設けることで、ユーザが操作したい空気調和装置1と異なった空気調和装置1が操作されてしまう可能性を下げることができる。
以上が本開示の実施の形態の説明であるが、本開示は、上記の実施の形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で様々な変形又は組み合わせが可能である。例えば、環境センサ3に代わり、無線通信機能を有するその他の小型のデジタル機器を設けるようにしてもよい。また、無線通信機能のみを有するビーコン等を用いてもよい。これらの場合も、実施の形態1の空調システム100において、環境センサ3と同様に、ユーザに最も近い空気調和装置1を操作するためのリモートコントローラ2の識別情報を端末装置4に自動で認識させることができる。
また、環境センサ3に代わり又は追加して、2次元コードが印刷されたシール等を利用するようにしてもよい。2次元コードは、例えばQRコード(登録商標)であって、リモートコントローラ2の識別情報を示す。したがって、2次元コードが印刷された媒体も、本開示の「特定手段」に相当する。2次元コードが印刷されたシールは、空調対象空間に設けられ、設置位置の変更が可能である。具体的には、例えばリモートコントローラ2に紐づけられた空気調和装置1の本体又は空気調和装置1に近い机等に貼付される。2次元コードは、端末装置4に、端末装置4の有するカメラ機能を使って読み込まれる。これにより、端末装置4は、2次元コードが示す識別情報を取得し、目的コントローラとして、取得した識別情報が示すリモートコントローラ2を介して空気調和装置1を制御することができる。なお、環境センサ3に代わり、2次元コードが印刷されたシール等を利用する場合は、環境センサ3は省略することができる。
また、端末装置4が目的コントローラを特定する手順は、上述した形態に限定されない。例えば、端末装置4は、次のようにして目的コントローラを特定するようにしてもよい。先ず、環境センサ3に、対応するリモートコントローラ2の識別情報を取得させる。この処理は、環境センサ3の設置時に行われてもよい。そして、第2のアドバタイズ信号に、当該情報を送信する環境センサ3を示す識別情報、及び当該情報を送信する環境センサ3に紐づけられたリモートコントローラ2の識別情報を含ませるようにして、当該情報を環境センサ3から端末装置4に発信させる。この場合も、端末装置4は、環境センサ3から受信した第2のアドバタイズ信号のうち、最も高い強度で受信した第2のアドバタイズ信号が示すリモートコントローラ2の識別情報に基づいて、目的コントローラを特定することができる。
また、端末装置4は、電波強度が閾値を超える場合にのみ、空気調和装置1に対して操作を行えるようにしてもよい。閾値は、例えば、端末装置4が室内に存在する場合に得られる最低の強度である。この場合、空調システム100は、空気調和装置1を操作すべきではない第三者による操作を制限し、セキュリティを向上させることができる。
また、端末装置4は、環境センサ3から第2のアドバタイズ信号を受信する際に、識別状態だけでなく、環境センサ3によって測定された環境状態も受信するようにしてもよい。このとき、例えば、端末装置4の操作画面に測定された温度、湿度、CO2濃度、又はPM2.5濃度を表示するようにしてもよい。この場合、ユーザは、表示された情報を、空気調和装置1を操作するときの参考にすることができる。
また、端末装置4は、環境センサ3から同じ強度の複数の信号を受信した場合、端末装置4の操作画面に何れの空気調和装置1を操作するかを選択する項目を表示させてもよい。もっとも、端末装置4は、複数の空気調和装置1を操作するようにしてもよい。
1 空気調和装置、1a~1d 空気調和装置、2 リモートコントローラ、2a~2d リモートコントローラ、3 環境センサ、3a~3d 環境センサ、4 端末装置、21 操作表示装置、22 制御装置、23 通信装置、31 環境測定装置、32 制御装置、33 通信装置、41 操作表示装置、42 制御装置、43 通信装置、100 空調システム、101 プロセッサ、102 メモリ、103 バス。

Claims (9)

  1. 空調対象空間の空調を行う複数の空気調和装置と、
    前記複数の空気調和装置とそれぞれ紐づけられた複数のリモートコントローラと、
    前記複数のリモートコントローラの外部に設けられ、前記複数のリモートコントローラとそれぞれ紐づけられ、前記複数のリモートコントローラと無線通信を行う複数の特定手段と、を備え、
    前記複数のリモートコントローラのうち、前記特定手段を用いて特定された一つである目的コントローラは、端末装置から入力された操作信号に基づいて前記目的コントローラに紐づけられた前記空気調和装置を制御し、
    前記複数の特定手段は、前記空調対象空間において、位置を変更可能に設置されている
    空調システム。
  2. 前記複数の特定手段は、前記端末装置に識別情報を含む信号を送信し、
    前記目的コントローラは、前記複数の特定手段のうち、前記端末装置が受信した前記信号の強度が最も高い前記特定手段に紐づけられた前記リモートコントローラである
    請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記端末装置は、
    前記複数のリモートコントローラから送信された第1のアドバタイズ信号と、
    受信したときの強度が最も高い電波を送信した前記特定手段から送信された第2のアドバタイズ信号と、に基づいて特定された前記リモートコントローラを介して前記空気調和装置を制御する
    請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記第1のアドバタイズ信号は、当該信号を送信する前記リモートコントローラを示す識別情報、及び当該信号を送信する前記リモートコントローラに紐づけられた前記特定手段の識別情報を含む
    請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記第2のアドバタイズ信号は、当該信号を送信する前記特定手段の識別情報を含む
    請求項3又は4に記載の空調システム。
  6. 前記端末装置は、前記複数の特定手段のうち、受信した前記信号の強度が最も高い前記特定手段を、前記目的コントローラに紐づけられた目的特定手段と判定する
    請求項2~4の何れか1項に記載の空調システム。
  7. 前記特定手段は、前記空調対象空間における環境状態を測定する
    請求項1~4の何れか1項に記載の空調システム。
  8. 前記特定手段は、前記リモートコントローラと1:1で紐づけされる
    請求項1~4の何れか1項に記載の空調システム。
  9. 空調対象空間の空調を行う複数の空気調和装置と、
    前記複数の空気調和装置とそれぞれ紐づけられた複数のリモートコントローラと、
    前記複数のリモートコントローラの外部に設けられ、前記複数のリモートコントローラとそれぞれ紐づけられ、前記複数のリモートコントローラと無線通信を行う複数の特定手段と、を備える空調システムの制御方法であって、
    前記複数の特定手段は、前記空調対象空間において、位置を変更可能に設置され、
    前記制御方法は、
    前記複数のリモートコントローラの何れか一つを、前記特定手段を用いて目的コントローラとして特定するステップと、
    前記目的コントローラを介して、端末装置から入力された操作信号に基づいて前記目的コントローラに紐づけられた前記空気調和装置を制御するステップと、を備える
    空調システムの制御方法。
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