JP7843439B2 - 測定装置及び方法 - Google Patents

測定装置及び方法

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Description

本発明は測定装置及び方法に係り、特にレーザ光の干渉現象を利用して真直度の測定を行う測定装置及び方法に関する。
レーザ光を用いて真直度を測定する方法としては、下記の(1)から(3)を挙げることができる。
(1)レーザ干渉を用いる方法
(2)レーザ光線の真直軸方向の移動を検知する方法
(3)被測定物の傾きの変化を累積して、真直軸方向の変位量を推定する方法
特開2019-200168号公報 特開2007-333556号公報
(1)のレーザ干渉を用いる場合、電磁波には、その進行方向は常に等位相面と直交するという性質があるため、干渉計とミラーの2構成体のみでその真直度方向の変位量を干渉現象のみで検出することは原理的にできない。このため、図6に示すような構成とすることが考えられる。
図6に示すように、レーザ発振器から出射した単一偏光のレーザ光(レーザ入射光)は、偏光ビームスプリッタ100の偏光膜100Aに入射すると、透過光(測定光)と反射光(参照光)に分離される。ここで、偏光膜100Aの光軸は、レーザ光の偏光方向に対して45゜の傾きをもっている。
偏光膜100Aを透過した測定光は、1/4波長板102を透過後、光路P1を通って偏光プリズム104に入り、ここで約1.3゜の傾きが与えられる。この傾きを保つように反射プリズム106から反射した光は、光路P1を通って再度1/4波長板102を透過する。このとき、光の偏光方向は90°変わるため、今度は偏光膜100Aで反射し、反射した光はコーナキューブプリズム108に入射する。
コーナキューブプリズム108から出射した光は、偏光膜100Aで再度反射し、光路P2を通り、光路P1の場合と同様に往復する。
このような光路を配置することによって、真直度・直角度測定の誤差成分の一つである偏光プリズム104のピッチング・ヨーイングの影響を低減することができる。
また、最初の偏光膜100Aで反射した参照光は、最初に光路P3を測定光の光路L1で説明したのと同じ原理で往復し、次に光路P4を光路P2と同様に往復する。
測定光と参照光は、偏光方向が直交した光として同一光路の干渉系に入射する。そして、干渉信号を光電変換して、測定光と参照光の光路差をカウントする。
このようにして測定光、参照光とも2本ずつ平行かつ約2.6゜に広がった測定系にな
る。
この測定系では、偏光プリズム104又は反射プリズム106(一般には偏光プリズム104)が、2.6°に広がった方向に移動すると、そこに光路差が生じて真直度・直角度を測定することができる。
図6に示す構成では、直線軸の距離が長くなるとそれに比例して反射プリズム106のサイズが大きくなり、測定精度を維持することが困難になり、かつ、反射プリズム106も相当高価となる。
(2)のレーザ光線の真直度方向の移動を検知する方法では、反射ミラーとしてコーナキューブプリズムを用いた場合、干渉計に戻ってくるレーザ光線の位置はそのコーナキューブプリズムの真直軸方向の移動量に比例する。このレーザ光線の移動量を撮像素子で検知する方法もあるが(例えば、特許文献1)、捉えることのできるレーザ光の真直度方向の移動量の最大値と、その検出分解能の比は撮像素子の画素数で決まってしまう。
(3)の被測定物の傾きの変化を積算して、真直軸方向の変位量を推定する方法としては、被測定物に沿うように移動する移動体の傾きを累積することにより、真直軸方向の変位量を推定する方法が考えられる(例えば、特許文献2)。ただし、上記移動体のサイズを下回るような周期で真直軸方向の移動が生じていた場合、及びサンプリングが十分でない場合には誤差が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レーザ光の干渉現象を利用して、干渉計とミラーの2構成体のみで真直軸方向の位置のズレを検出することが可能な測定装置及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る測定装置は、レーザ光を、第1の偏光成分の測定光と第1の偏光成分に垂直な第2の偏光成分の参照光に分岐する分岐用光学系と、測定対象物の直線軸に沿って移動可能に設置され、測定光が入射した場合に、測定光を入射方向に平行かつ逆向きに反射するレトロリフレクタと、レトロリフレクタにより反射された測定光の光軸が参照光の光軸に対して傾いた状態で出射する合成用光学系と、合成用光学系から出射された測定光及び参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する撮像素子とを備える。
本発明の第2の態様に係る測定装置は、第2の態様において、レトロリフレクタの移動に伴う縞模様の移動量から測定対象物の真直度を演算する演算部を備える。
本発明の第3の態様に係る測定装置は、第1の態様において、合成用光学系は、レトロリフレクタにより反射された測定光の光軸が参照光の光軸に対して傾いた状態で出射する第1の合成用光学系と、レトロリフレクタにより反射された測定光の光軸が参照光の光軸に対して、第1の合成用光学系とは逆側に傾いた状態で出射する第2の合成用光学系とを備え、撮像素子は、第1の合成用光学系から出射された測定光及び参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する第1の撮像素子と、第2の合成用光学系から出射された測定光及び参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する第2の撮像素子とを備える。
本発明の第4の態様に係る測定装置は、第3の態様において、レトロリフレクタの直線軸及び真直軸に沿う移動に伴う縞模様の移動量から測定対象物の直線軸及び真直軸に沿う方向の変位量を演算する演算部を備える。
本発明の第5の態様に係る測定方法は、レーザ光を、第1の偏光成分の測定光と第1の偏光成分に垂直な第2の偏光成分の参照光とに分岐するステップと、測定対象物の直線軸に沿って移動可能に設置されたレトロリフレクタにより、測定光が入射した場合に、測定光を入射方向に平行かつ逆向きに反射するステップと、レトロリフレクタにより反射された測定光の光軸が参照光の光軸に対して傾いた状態で出射するステップと、測定光及び参照光の干渉により得られる縞模様を撮像するステップとを備える。
本発明によれば、互いに傾斜した測定光と干渉光の干渉現象を利用して、干渉計とミラーの2構成体のみで真直軸方向の位置のズレを検出することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る真直度測定装置を示す図である。 図2は、図1のII部における測定光と参照光を拡大して示す図である。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る真直度測定装置を示す図である。 図4は、図3のIV部における測定光と参照光を拡大して示す図である。 図5は、図3のV部における測定光と参照光を拡大して示す図である。 図6は、従来の真直度測定装置による測定原理を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る測定装置及び方法の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る真直度測定装置を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る真直度測定装置10は、レーザ光源12、干渉計14及びコーナキューブプリズム16を含んでいる。以下の説明では、レーザ光L0の光軸方向に平行な方向をX方向とし、垂直方向に平行な方向をY方向とする3次元直交座標系を用いる。
コーナキューブプリズム16は、入射光を、入射方向に対して平行かつ逆向きに反射(再帰反射)するレトロリフレクター(再帰反射器)の一例である。具体的には、コーナキューブプリズム16は、レーザ光を反射する性質を有する3枚の平面の板を互いに直角に組み合わせて、立方体の一部を形成したものである。このようなコーナキューブプリズム16により再帰反射された反射光の像は入射光の像を反転したものとなる。なお、図1では、コーナキューブプリズム16の反射面は2面に簡略化して示している。
コーナキューブプリズム16は、真直度を測定する測定対象物に取り付けられて、直線軸方向(図中の白抜き矢印方向)に沿って移動可能に設置される。
ここで、直線軸とは、測定対象物である直線形体の幾何学的に正しい直線に平行な方向の軸をいう。また、真直軸とは、直線形体の幾何学的に正しい直線からの狂いの大きさを、平行2平面間の距離によって規定する場合において、その平行2平面と垂直な方向の軸をいう。そして、真直度とは、移動体を移動させる移動機構を有する工作機械において、直線軸方向に移動体を移動させた場合に、真直軸方向の幾何学的に正しい直線からの狂いの大きさをいう。
なお、本実施形態では、固定部に干渉計14を、移動体にコーナキューブプリズム16(反射ミラー)をそれぞれ設置して真直度を測定する例について説明するが、固定部にコ
ーナキューブプリズム16(反射ミラー)を、移動体に干渉計14をそれぞれ設置して真直度を測定することも可能である。
レーザ光源12は、例えば、He-Neレーザーチューブを含んでおり、図1の紙面に対して垂直な方向の偏光成分を有するレーザ光L0を+X方向に出射する。なお、以下の説明では、偏光方向が紙面に垂直な偏光を「縦偏光」、紙面に水平な偏光を「横偏光」と呼ぶ。図中では、縦偏光のレーザ光にアローヘッドを、横偏光のレーザ光に両矢印を付す場合がある。
1/4波長板18は、複屈折性材料を含む光学素子であり、互いに直交する2つの偏光成分の間に90°の位相差を生じさせる。1/4波長板18は、その異方軸を紙面に対して45°傾けた状態で配置されている。したがって、1/4波長板18を通過した縦偏光のレーザ光L0は、円偏光、すなわち、縦偏光と横偏光の合成のレーザ光となる。
偏光ビームスプリッタ(Polarizing Beam Splitter:PBS)20は、互いに直交する2つの偏光成分が混合した入射光のうちの一方の偏光成分を透過し、他方の偏光成分を誘電体多層膜コートにより反射させるように製作された光学素子である。円偏光に変換されたレーザ光L0のうち、横偏光成分(第1の偏光成分)のレーザ光L1は偏光ビームスプリッタ20を透過して直進し、縦偏光成分(第2の偏光成分)のレーザ光L2は光軸方向に対して90°の方向にビームスプリッタの誘電体多層膜コートにより反射される(曲げられる)。その後、縦偏光成分のレーザ光L2は、異方性が紙面に対して45°傾けられた1/2波長板21を通過し横偏光成分のレーザ光L2となる。以下、1/2波長板21を通過した横偏光成分のレーザ光L2を「参照光」と呼ぶ。
偏光ビームスプリッタ20を透過して直進した横偏光成分のレーザ光L1は、干渉計14を抜け出し、測定対象物に設置されたコーナキューブプリズム16によって反射されて干渉計14に戻る。以下、干渉計14に戻ってきた横偏光成分のレーザ光L1を「測定光」と呼ぶ。
無偏光ビームスプリッタ(以下、ビームスプリッタという。)22は、入射光のうち50%を透過させ、50%を反射させるように製作された光学素子である。ビームスプリッタ22を透過した測定光L1と、ビームスプリッタ22により反射された参照光L2は、ビームスプリッタ22により合成される。以下、ビームスプリッタ22を透過した測定光L1と、ビームスプリッタ22により反射された参照光L2を合成したものを「合成光」と呼ぶ。なお、測定光L1と参照光L2は偏光方向が等しいので、ビームスプリッタ22を透過した段階で各レーザ光の波形は足し算される。
なお、1/4波長板18、偏光ビームスプリッタ20及び1/2波長板21は、分岐用光学系の一例である。また、ビームスプリッタ22は、合成用光学系の一例である。
ここで、ビームスプリッタ22は、図中の両矢印方向に回転可能となっている。ビームスプリッタ22は、その反射面が参照光L2の入射方向に対して45°よりもさらに角度θ傾けて配置されており、ビームスプリッタ22を透過した測定光L1と、ビームスプリッタ22により反射された参照光L2の光軸のなす角θはθ≠0°であり、非平行である。
ビームスプリッタ22を介して合成された合成光L3は、レンズ24及び26によって拡大され、撮像素子28に入射する。なお、合成光L3を拡大するためのレンズの枚数及び配置等は、図1に例示したものに限定されない。
撮像素子28は、合成光L3を撮像するための光学素子であり、合成光L3の強度に応じた電気信号(電圧)を出力する。撮像素子28は、例えば、フォトダイオード、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を含んでいる。
撮像素子28による合成光L3の検出結果は演算部30に出力される。演算部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含んでおり、測定対象物の真直度の演算を行う。
本実施形態では、ビームスプリッタ22により反射された測定光L1と、ビームスプリッタ22を透過した参照光L2(図中のバツ印に向かう成分)は使用しない。
なお、ビームスプリッタ22を介して測定光L1と参照光L2を合成したが、本発明はこれに限定されない。任意の導光手段(例えば、1又は複数枚のミラー)を用いて、測定光L1と参照光L2を、互いに角度θ傾けた状態で撮像素子28側に導光するように構成して、未使用となる成分が生じないようにしてもよい。
また、ビームスプリッタ22は、測定光L1と参照光L2の重なり具合が最適となるよう、Z方向に移動できるようにしてもよい。また、測定光L1と参照光L2の重なり具合を調整するための光学素子を別に設けてもよい。
図2は、図1のII部における測定光L1と参照光L2を拡大して示す図である。なお、図2では、測定光L1と参照光L2の間の傾きを誇張して示している。
図2に示すように、本実施形態では、測定光L1と参照光L2の光軸が非平行となっている。このため、レーザ光(測定光L1及び参照光L2)の波長と、測定光L1と参照光L2の傾き角度(以下、干渉角度という。)θに応じて明暗の縞模様が発生する。この縞模様は、測定対象物の真直軸方向の変位に比例して移動する。したがって、縞模様の移動量から、真直軸方向の変位量を求めることができる。
測定光L1と参照光L2の光軸を完全に平行にした場合、測定光L1と参照光L2を干渉させた干渉光は、そのビーム径全体にわたって、測定対象物の距離の変化に応じて明暗が変化する。
これに対して、本実施形態では、測定光L1と参照光L2の光軸が干渉角度θだけ傾いており、測定光L1と参照光L2の合成光L3を撮像素子28により撮影して、明暗の縞模様のパターンから真直軸方向の変位量(真直軸方向の測定対象物の移動量)を算出する。
上記のように、測定光L1と参照光L2の光軸を傾けた状態で生成された合成光L3では、測定対象物の距離に応じた合成光L3全体にわたる明暗の変化は発生せず、代わりに干渉角度θに応じた縞模様が出現する。この縞模様は、測定対象物の真直軸方向の移動に従って真直軸方向へ移動する。この縞模様の繰り返しは、測定光L1と参照光L2の波長と干渉角度θにより決まる。
したがって、測定光L1と参照光L2の波長と干渉角度θがわかれば、コーナキューブプリズム16の移動に伴う縞模様の移動量から真直軸方向の移動量を算出することができる。
なお、上記に述べたように、測定対象物の距離に応じた合成光L3全体にわたる明暗の
変化は発生しないので、撮像素子28により受光する範囲は、合成光L3全体にわたる必要はない。測定光L1と参照光L2を傾けることにより得られた縞模様における、少なくとも一周期分の領域が撮像素子28による受光範囲に含まれていればよい。
本実施形態では、測定光L1と参照光L2の光軸を完全に平行にした場合とは異なり、測定光L1と参照光L2の干渉現象は周期が繰り返されるため、原理上は測定可能な測定範囲は無限となる。ただし、測定光L1と参照光L2のスポット径を超える範囲は測定できないので、スポット径が測定範囲の限界となる。
また、真直軸方向の変位量の測定の分解能は、撮像素子28の受光範囲との比で決まるため、撮像素子28の受光範囲の限界の影響は受けない。例えば、撮像素子28の受光範囲が縞模様一周期分であれば、その一周期との比で決まる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係る真直度測定装置を示す図である。
上記合成光L3から得られる縞模様の移動は、真直軸方向の変位のみならず、直線軸方向の変位によっても発生する。本実施形態では、参照光L2に対する測定光L1の干渉角度がそれぞれ±θとなるように2系統の光学系(第1の合成用光学系OS1及び第2の合成用光学系OS2)を設けて、真直軸方向の変位量のみを算出可能とする。また、2系統の光学系(OS1、OS2)により、直線軸方向の変位量についても算出可能とする。
図3に示すように、本実施形態に係る真直度測定装置50は、レーザ光源52、干渉計54及びコーナキューブプリズム56を含んでいる。以下の説明では、レーザ光L0の光軸方向に平行な方向をX方向とし、垂直方向に平行な方向をY方向とする3次元直交座標系を用いる。
コーナキューブプリズム56は、入射光を、入射方向に対して平行かつ逆向きに反射(再帰反射)するレトロリフレクター(再帰反射器)の一例である。なお、図3では、コーナキューブプリズム56の反射面は2面に簡略化して示している。
コーナキューブプリズム56は、真直度を測定する測定対象物に取り付けられて、直線軸方向及び真直軸方向(図中の白抜き矢印方向)に沿って移動可能に設置される。
なお、本実施形態では、固定部に干渉計54を、移動体にコーナキューブプリズム56(反射ミラー)をそれぞれ設置して真直度を測定する例について説明するが、固定部にコーナキューブプリズム56(反射ミラー)を、移動体に干渉計54をそれぞれ設置して真直度を測定することも可能である。
レーザ光源52は、例えば、He-Neレーザーチューブを含んでおり、図3の紙面に対して垂直な方向の偏光成分を有するレーザ光L0を+X方向に出射する。
1/4波長板58は、その異方軸を紙面に対して45°傾けた状態で配置されている。したがって、1/4波長板58を通過した縦偏光のレーザ光L0は、円偏光、すなわち、縦偏光と横偏光の合成のレーザ光となる。
偏光ビームスプリッタ60は、互いに直交する2つの偏光成分が混合した入射光のうちの一方の偏光成分を透過し、他方の偏光成分を誘電体多層膜コートにより反射させるように製作された光学素子である。円偏光に変換されたレーザ光L0のうち、横偏光成分のレーザ光L1は偏光ビームスプリッタ20を透過して直進し、縦偏光成分のレーザ光L2は
光軸方向に対して90°の方向にビームスプリッタの誘電体多層膜コートにより反射される(曲げられる)。
縦偏光成分のレーザ光L2は、異方性が紙面に対して45°傾けられた1/2波長板61を通過し横偏光成分のレーザ光L2となり、その後ビームスプリッタ84に入射する。ビームスプリッタ84は、入射光のうち50%を透過させ、50%を反射させるように製作された光学素子である。なお、図中のビームスプリッタ64、66及び76もビームスプリッタ84と同様の光学素子である。
横偏光成分のレーザ光L2は、ビームスプリッタ84により反射された成分である第1参照光L2aと、ビームスプリッタ84を透過した成分である第2参照光L2bに分岐される。第1参照光L2aは、ミラー(全反射ミラー)86及びビームスプリッタ66により順次反射されて撮像素子72に向かう。一方、第2参照光L2bは、ビームスプリッタ76により反射されて撮像素子72に向かう。
偏光ビームスプリッタ60を透過して直進した横偏光成分のレーザ光L1は、干渉計54を抜け出し、測定対象物に設置されたコーナキューブプリズム56によって反射されて干渉計54に戻る。干渉計54に戻った横偏光成分のレーザ光L1は、ミラー(全反射ミラー)62により反射されて、ビームスプリッタ64に入射する。
レーザ光L1は、ビームスプリッタ64により反射された成分である第1測定光L1aと、ビームスプリッタ64を透過した成分である第2測定光L1bに分岐される。
第1測定光L1aは、ビームスプリッタ64により反射された後ビームスプリッタ66に入射する。第1測定光L1aのうちビームスプリッタ66を透過した成分は、第1参照光L2aのうちビームスプリッタ66により反射された成分と合成され、レンズ68及び70により拡大されて撮像素子72に入射する。
一方、第2測定光L1bは、ミラー(全反射ミラー)74により反射された後ビームスプリッタ76に入射する。第2測定光L1bのうちビームスプリッタ76を透過した成分は、第2参照光L2bのうちビームスプリッタ76により反射された成分と合成され、レンズ78及び80により拡大されて撮像素子82に入射する。
第1測定光L1aのうちビームスプリッタ66を透過した成分と、第1参照光L2aのうちビームスプリッタ66により反射された成分を合成したものを第1合成光L3aと呼ぶ。また、第2測定光L1bのうちビームスプリッタ76を透過した成分と、第2参照光L2bのうちビームスプリッタ76により反射された成分を合成したものを第2合成光L3bと呼ぶ。
第1の合成用光学系OS1は、第1合成光L3aの経路にあるビームスプリッタ66、レンズ68及び70を含んでいる。一方、第2の合成用光学系OS2は、第2合成光L3bの経路にあるビームスプリッタ76、レンズ78及び80を含んでいる。
撮像素子72及び82は、それぞれ第1合成光L3a及び第2合成光L3bを撮像するための光学素子(第1及び第2の撮像素子)であり、第1合成光L3a及び第2合成光L3bの強度に応じた電気信号(電圧)を出力する。撮像素子72及び82は、例えば、フォトダイオード、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal
Oxide Semiconductor)を含んでいる。
撮像素子72及び82による第1合成光L3a及び第2合成光L3bの検出結果は演算
部88に出力される。演算部88は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含んでおり、測定対象物の真直度等の演算を行う。
ビームスプリッタ64は、図中の両矢印方向に回転可能となっている。レーザ光L1の光軸方向(入射方向)に対するビームスプリッタ64の角度を調整することにより、第1測定光L1aの第1参照光L2aに対する傾き角度(干渉角度)θを調整することができる。
また、ミラー74は、図中の両矢印方向に回転可能となっている。レーザ光L1の光軸方向(入射方向)に対するミラー74の角度を調整することにより、第2測定光L1bの第2参照光L2bに対する傾き角度(干渉角度)θを調整することができる。
本実施形態では、ビームスプリッタ66により反射された第1測定光L1aと、ビームスプリッタ66を透過した第1参照光L2a(図中のバツ印に向かう成分)は使用しない。また、ビームスプリッタ76により反射された第2測定光L1bと、ビームスプリッタ76を透過した第2参照光L2b(図中のバツ印に向かう成分)も使用しない。
なお、本実施形態では、ビームスプリッタ66を介して第1測定光L1aと第1参照光L2aを合成し、ビームスプリッタ76を介して第2測定光L1bと第2参照光L2bを合成したが、本発明はこれに限定されない。任意の導光手段(例えば、1又は複数枚のミラー)を用いて、未使用となる成分が生じないようにしてもよい。
なお、ビームスプリッタ64又は66は、第1測定光L1aと第1参照光L2aの重なり具合が最適となるよう、Z方向に移動できるようにしてもよい。また、ミラー74又はビームスプリッタ76は、第2測定光L1bと第2参照光L2bの重なり具合が最適となるよう、Z方向に移動できるようにしてもよい。また、第1測定光L1aと第1参照光L2a及び第2測定光L1bと第2参照光L2bの重なり具合を調整するための光学素子を別に設けてもよい。
図4及び図5は、それぞれ図3のIV部及びV部における測定光と参照光を拡大して示す図である。なお、両図では、測定光と参照光の間の傾きを誇張して示している。
図4に示すように、第1測定光L1aの第1参照光L2aに対する傾き角度(干渉角度)は+θである。これに対して、図5に示すように、第2測定光L1bの第2参照光L2bに対する傾きは図4とは逆向き(ZX平面上でY軸回りに逆側)となっており、傾き角度(干渉角度)は-θである。
上記のように並列して設置された光学系においては、真直軸方向の変位については同じ方向に縞模様が移動するが、直線軸方向の変位に対しては逆方向に縞模様が移動する。よって、上記2系統の光学系(OS1、OS2)において、それぞれ縞模様の移動量を求め、平均(相加平均)することにより直線軸方向の変位の影響はキャンセルされ、真直軸方向の変位のみを抽出することができる。
また、上記2系統の光学系(OS1、OS2)において、それぞれ縞模様の移動量の差を求めれば、真直軸方向の変位の影響はキャンセルされ、直線軸方向の変位のみを抽出することができる。
したがって、本実施形態によれば、直線軸方向および真直軸方向の両方の移動量を同時に取得することができる。
10、50…真直度測定装置、12、52…レーザ光源、14、54…干渉計、16、56…コーナキューブプリズム、30、88…演算部

Claims (5)

  1. レーザ光を、第1の偏光成分の測定光と前記第1の偏光成分に垂直な第2の偏光成分の参照光とに分岐する分岐用光学系と、
    測定対象物の直線軸に沿って移動可能に設置され、測定光が入射した場合に、前記測定光を入射方向に平行かつ逆向きに反射するレトロリフレクタと、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して傾いた状態で出射する合成用光学系と、
    前記合成用光学系から出射された前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する撮像素子と、
    を備え、
    前記レトロリフレクタの移動に伴う前記縞模様の移動量から前記測定対象物の真直度を演算する演算部を備える、測定装置。
  2. レーザ光を、第1の偏光成分の測定光と前記第1の偏光成分に垂直な第2の偏光成分の参照光とに分岐する分岐用光学系と、
    測定対象物の直線軸に沿って移動可能に設置され、測定光が入射した場合に、前記測定光を入射方向に平行かつ逆向きに反射するレトロリフレクタと、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して傾いた状態で出射する合成用光学系と、
    前記合成用光学系から出射された前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する撮像素子と、
    を備え、
    前記合成用光学系は、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して傾いた状態で出射する第1の合成用光学系と、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して、前記第1の合成用光学系とは逆側に傾いた状態で出射する第2の合成用光学系とを備え、
    前記撮像素子は、
    前記第1の合成用光学系から出射された前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する第1の撮像素子と、
    前記第2の合成用光学系から出射された前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する第2の撮像素子と、を備える、測定装置。
  3. 前記レトロリフレクタの前記直線軸及び真直軸に沿う移動に伴う前記縞模様の移動量から前記測定対象物の前記直線軸及び前記真直軸に沿う方向の変位量を演算する演算部を備える、請求項に記載の測定装置。
  4. レーザ光を、第1の偏光成分の測定光と前記第1の偏光成分に垂直な第2の偏光成分の参照光とに分岐するステップと、
    測定対象物の直線軸に沿って移動可能に設置されたレトロリフレクタにより、測定光が入射した場合に、前記測定光を入射方向に平行かつ逆向きに反射するステップと、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して傾いた状態で出射するステップと、
    前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を撮像するステップと、
    前記レトロリフレクタの移動に伴う前記縞模様の移動量から前記測定対象物の真直度を演算するステップと、
    を備える測定方法。
  5. レーザ光を、第1の偏光成分の測定光と前記第1の偏光成分に垂直な第2の偏光成分の参照光とに分岐するステップと、
    測定対象物の直線軸に沿って移動可能に設置されたレトロリフレクタにより、測定光が入射した場合に、前記測定光を入射方向に平行かつ逆向きに反射するステップと、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して傾いた状態で出射する出射ステップと、
    前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を撮像する撮像ステップと、
    を備え、
    前記出射ステップは、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して傾いた状態で、第1の合成用光学系から出射するステップと、
    前記レトロリフレクタにより反射された前記測定光の光軸が前記参照光の光軸に対して、前記第1の合成用光学系とは逆側に傾いた状態で、第2の合成用光学系から出射するステップとを備え、
    前記撮像ステップは、
    前記第1の合成用光学系から出射された前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を、第1の撮像素子により撮像するステップと、
    前記第2の合成用光学系から出射された前記測定光及び前記参照光の干渉により得られる縞模様を、第2の撮像素子により撮像する第2のステップとを備える測定方法。
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