JP7843345B2 - 飛行体ユニット - Google Patents

飛行体ユニット

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Description

本発明は、所定の作業を実施可能な飛行体を備えた飛行体ユニットに関する。
近年、ドローン等の飛行体を用いた農作業の効率化が検討されている。特許文献1には、農作業の一例として農薬等を散布する散布装置が搭載された飛行体の支援装置が開示されている。
特許文献1に記載の飛行体の支援装置は、飛行体の位置を取得する位置情報取得部と、散布に関する情報を取得する散布情報取得部と、圃場の領域及び周囲を表示する表示部とを備えている。この表示部は、飛行体の移動軌跡を表示すると共に、散布装置が散布した散布範囲を表示する。これにより、作業管理を容易化している。
国際公開第2020/137242号
特許文献1に記載の飛行体の支援装置では、作業管理が容易となるものの、飛行体そのものに作業効率を高める工夫をする上で、改善の余地がある。
そこで、作業効率を高めることが可能な飛行体ユニットが望まれている。
本発明に係る飛行体ユニットの一態様は、所定の作業を実施可能な第一飛行体と、前記第一飛行体を援助して飛行可能な第二飛行体と、を備えており、前記第二飛行体は、前記第一飛行体の飛行を制御する飛行制御部を有しており、前記飛行制御部は、複数の前記第一飛行体が協調飛行する協調飛行モードと、前記第一飛行体が単独で飛行する単独飛行モードと、に切り替え可能であり、前記飛行制御部は、前記複数の第一飛行体のうち1台を前記単独飛行モードにより離脱させて単独飛行に移行させ、且つ、残りの前記第一飛行体を前記協調飛行モードにより協調飛行させる制御を実行可能である点にある。
本構成に係る飛行体ユニットは、例えば農薬散布といった所定の作業を行う第一飛行体と、この第一飛行体を援助して飛行する第二飛行体とを備えている。つまり、第一飛行体は作業専用とし、第二飛行体は第一飛行体のサポート役として機能する。
このため、第一飛行体を小型化し、第二飛行体を大型化することにより、通常の飛行体では作業が難しい狭隘な場所でも、第一飛行体にて作業することができる。また、作業場所に応じて第一飛行体の台数も変更することが可能となる。
よって、作業効率を高めることが可能な飛行体ユニットを提供できる。
また、このように、第二飛行体が司令塔となって第一飛行体の飛行を制御すれば、作業効率をさらに高めることができる。
また、このように、協調飛行モードと単独飛行モードを設ければ、協調飛行モードにおいて複数の第一飛行体を一群制御することにより作業効率を高め、ある第一飛行体に不具合が発生した場合に単独飛行モードに変更して、不具合のある第一飛行体のみ離脱させることができる。
また、前記第二飛行体は、前記第一飛行体にエネルギーを供給可能なエネルギー源、及び、当該エネルギー源の作動を制御するエネルギー制御部を有しても良い。
このように、第二飛行体にエネルギー源を設ければ、第一飛行体をさらに小型化することが可能となる。また、エネルギー制御部により、第一飛行体のエネルギー不足を解消することができる。
また、前記エネルギー制御部は、前記エネルギー源の貯留量が所定値以下となったとき、前記第二飛行体を交代させても良い。
このように、第二飛行体のエネルギー残量が少なくなった場合に新たな第二飛行体に交代すれば、エネルギー供給のために作業が停止するといった不都合がない。
また、前記第二飛行体は、前記協調飛行モードによる飛行計画を記憶する飛行計画記憶部を有しており、前記飛行制御部は、前記飛行計画記憶部に記憶された前記飛行計画に基づいて、複数の前記第一飛行体を協調飛行させても良い。
このように、第二飛行体が協調飛行モードによる飛行計画を記憶していれば、協調飛行を円滑に実行することができる。
また、前記第二飛行体は、前記第一飛行体の状態を取得する状態取得部を有しており、前記飛行制御部は、前記状態取得部が取得した前記第一飛行体の状態に応じて、前記飛行計画記憶部に記憶された前記飛行計画を変更しても良い。
このように、第一飛行体の状態に応じて飛行計画を変更すれば、例えば正常な第一飛行体が4台から3台になったとしても、作業むらが生じるといった不都合を防止できる。
また、前記第一飛行体は、前記所定の作業を実施する作業部を有しており、前記第二飛行体は、前記作業部にエネルギーを供給する作業用エネルギー源を有しても良い。
このように、第二飛行体から作業部にエネルギー供給すれば、様々な作業に第一飛行体を活用することができる。
また、前記第二飛行体は、前記第一飛行体との無線通信を実現する通信装置を有しても良い。
このように、第二飛行体に無線通信装置を搭載すれば、第一飛行体との接続をワイヤレスにすることが可能となるため、第一飛行体にワイヤが絡まるといった不都合を防止できる。
また、前記第二飛行体及び複数の前記第一飛行体を連結する連結機構を備えても良い。
このように、複数の第一飛行体を第二飛行体に連結すれば、作業効率を高めることができる。
また、前記連結機構は、複数の前記第一飛行体を支持可能な本体部を有しており、前記本体部には、前記第一飛行体との通信を実現する飛行体間通信装置が収容されても良い。
このように、第二飛行体の本体部に、第一飛行体との通信を実現する飛行体間通信装置を収容すれば、通信環境が良好なものとなる。
また、前記連結機構は、前記本体部と前記第一飛行体との結合を案内する結合案内部材を含んでいても良い。
このように、連結機構に結合案内部材を設ければ、作業を終えた第一飛行体が第二飛行体へとスムーズに戻ることができる。
また、前記連結機構は、複数の前記第一飛行体どうしが上下方向に離間する状態で、前記第一飛行体どうしを連結していても良い。
このように、第一飛行体が上下に並んでいれば、第一飛行体どうしを連結する連結機構を設ける必要がなくなり、製造コストを抑制できる。
また、前記第二飛行体は、前記第一飛行体と前記連結機構とが結合可能なように前記第一飛行体の飛行を制御する飛行結合制御部を有しても良い。
このように、第二飛行体に飛行結合制御部を設ければ、作業を終えた第一飛行体が第二飛行体へとスムーズに戻ることができる。
また、前記所定の作業は、農作業であっても良い。
このように、飛行体ユニットを農作業に用いれば、スケールメリットを活かして効率的な農業を実現することができる。
飛行体ユニットのブロック図である。 飛行体ユニットの第一飛行体が作業中の斜視図である。 飛行体ユニットの第一飛行体が待機中の斜視図である。 飛行体ユニットを示す概念図である。 飛行体ユニットの連結機構における他の例を示す概念図である。 他の実施形態における飛行体ユニットを示す概念図である。
以下に、本発明に係る飛行体ユニットの実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1に示すように、飛行体ユニット100は、農作業等の所定の作業を実施可能な第一飛行体1と、第一飛行体1を援助して飛行可能な第二飛行体2とを備えている。本実施形態における第一飛行体1は、小型のドローンで構成されており、第二飛行体2は、大型のドローンや気球(浮力飛行体)等で構成されている。ドローンとは、回転翼を有する無人航空機であり、バッテリー等から供給された電力により回転翼を回転させる電力駆動式や、燃料により内燃機関を作動させて回転翼を回転させるエンジン駆動式又は内燃機関により作動させた発電機から供給された電力により回転翼を回転させる電力駆動式又はこれらを組み合わせたハイブリッド式が挙げられる。本実施形態では、バッテリーを用いた電力駆動式で構成される第一飛行体1及び第二飛行体2として説明する。
第一飛行体1は、所定の作業として、農薬,肥料,水等の散布作業、撮影,監視作業、収穫作業、採取作業、受粉作業、資材やエネルギー等の供給作業、運搬作業、草刈作業、耕耘作業、植付作業、播種作業、除雪作業、威嚇作業、測定作業等を実施することが可能であり、本実施形態では、所定の作業として農作業の一つである散布作業を一例として説明する。また、第二飛行体2は、第一飛行体1と同様の所定の作業を実施することが可能であるが、本実施形態では、第一飛行体1を補完する作業として、第一飛行体1へのエネルギー供給作業を一例として説明する。また、本実施形態では、第一飛行体1と第二飛行体2とが、剛性の高いワイヤ等で構成されるケーブルCにより有線接続されている一例を説明する(図2も参照)。
第一飛行体1は、小容量のバッテリーで構成される受電部11と、通信部12と、作業部13と、第一衛星測位装置14と、第一制御部15と、第一記憶部16とを備えている。第一制御部15は、第一エネルギー制御部15aと、第一状態取得部15bと、第一単独飛行制御部15cと、第一作業制御部15dとを有している。
第二飛行体2は、自身と第一飛行体1とを連結する連結機構21と、作業装置24とを備えている。連結機構21は、第二制御部22と、大容量のバッテリーで構成されるエネルギー源21aと、通信装置21b(飛行体間通信装置に相当)と、結合案内部材21cと、第二衛星測位装置21dと、第二記憶部23(飛行計画記憶部に相当)とを有している。第二制御部22は、第二エネルギー制御部22a(エネルギー制御部に相当)と、第二状態取得部22b(状態取得部に相当)と、飛行結合制御部22cと、協調飛行制御部22d(飛行制御部に相当)と、第二単独飛行制御部22e(飛行制御部に相当)と、第二作業制御部22fとを有している。第一飛行体1の第一制御部15及び第二飛行体2の第二制御部22の各機能部は、CPUを中核としたハードウェア又はソフトウェア、若しくはハードウェアとソフトウェアの協働にて構成されている。
図1及び図4に示すように、第一飛行体1は、第一本体部1Aと、結合案内部材21cに係合可能で第一本体部1Aから下側に突出した第一脚部1Bと、開閉可能で第一本体部1Aから横側に突出した複数(図4では3つ)の第一腕部1Cとを有している。これら第一腕部1Cの夫々には、第一回転翼1Caが連結されており、これら第一回転翼1Caをモータ(不図示)等の駆動力により回転させることによって、揚力及び推進力を発生させる。また、第一本体部1A及び第一腕部1Cに亘って、作業部13が接続されている。第一本体部1Aには、受電部11と通信部12と第一衛星測位装置14と第一制御部15と第一記憶部16とが収容されている。
第一飛行体1の受電部11は、所定の電力量を蓄電しているバッテリーで構成されており、第一状態取得部15bにより蓄電量が取得され、第一エネルギー制御部15a又は第二エネルギー制御部22aにて、他の第一飛行体1から融通される電力量又は第二飛行体2のエネルギー源21aから供給される電力量が制御される。受電部11における蓄電量(残容量)は、第一記憶部16に記憶され、通信部12を介して第二飛行体2の通信装置21bに送信可能に構成されている。本実施形態における受電部11は、他の第一飛行体1の受電部11や第二飛行体2のエネルギー源21aと有線(例えば図2のケーブルC)を介して電力のやり取り可能であるが、電磁誘導方式や磁界共鳴方式等の非接触給電であっても良い。
第一飛行体1の通信部12は、第二飛行体2の通信装置21bと有線通信又は無線通信が可能な通信インターフェースで構成されている。第一飛行体1の作業部13は、散布物を収容するタンクや散布物を散布するポンプ及びノズル、カメラ等で構成されている。この作業部13は、第一作業制御部15dにより作動が制御されるが、第二飛行体2の第二制御部22により作動が制御されても良い。
第一飛行体1の第一衛星測位装置14は、人工衛星からのGNSS(Global Navigation Satellite System)の信号を受信して、受信した信号に基づいて自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を示す測位データを生成し、第一状態取得部15bに送信する。つまり、第一衛星測位装置14は、GPS、QZSS、Gallileo等で構成されるGNSSにより、自身の位置情報を検出可能である。この第一衛星測位装置14により検出された第一飛行体1の位置情報は、検出した時間と対応付けられて、第一記憶部16に記憶されると共に、通信部12を介して第二飛行体2の通信装置21bに送信可能に構成されている。
第一飛行体1の第一エネルギー制御部15aは、自身の受電部11のエネルギー量を制御する。この第一エネルギー制御部15aは、例えば、第一状態取得部15bにより取得された受電部11の蓄電量が設定値(自身が飛行可能な電力値に安全率を乗算した値)以下となったとき、第二飛行体2に対してエネルギーの供給を要求したり、他の第一飛行体1に対してエネルギーの融通を要求したりする。また、第一エネルギー制御部15aは、例えば、第一状態取得部15bにより取得された受電部11の蓄電量が設定値以下となったとき、複数の第一飛行体1群から自身の第一飛行体1を離脱させ、所定の充電場所や着陸場所へ飛行するよう第一単独飛行制御部15cに指示を出すことができる。
第一飛行体1の第一状態取得部15bは、受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)、自身の飛行状態、周辺の環境情報等を取得する。また、第一状態取得部15bは、第一飛行体1が気圧センサを搭載している場合は第一飛行体1の高度情報、ジャイロセンサを搭載している場合は第一飛行体1の飛行姿勢、速度センサを搭載している場合は第一飛行体1の飛行速度、風速センサや風向センサを搭載している場合は周辺の風状態といった第一飛行体1の飛行に影響を及ぼす様々な状態を取得する。
第一飛行体1の第一単独飛行制御部15cは、複数の第一飛行体1群から自身の第一飛行体1を離脱させたときに、自身の単独飛行を制御する。例えば、第一単独飛行制御部15cは、第一衛星測位装置14で検出された自身の現在位置情報と、第一記憶部16に記憶された所定の充電場所や着陸場所等の待機位置情報とに基づいて、単独飛行経路を算出して、自身を単独飛行させる。
第一飛行体1の第一作業制御部15dは、所定の作業を実行する作業部13の作動を制御する。本実施形態における第一作業制御部15dは、散布物を散布するポンプ及びノズルの作動やカメラの作動を制御する。この制御にあたり、例えば周辺の環境情報、圃場の形状情報及び他の第一飛行体1との相対位置関係等を考慮して、第一作業制御部15dは、最適な散布位置となるように作業部13を作動させる。
第一飛行体1の第一記憶部16は、自身に搭載された一時的ではない(nоn-trаnsitоry)記憶媒体で構成されており、第一制御部15のプログラム、自身の状態情報、自身の単独飛行計画及び作業計画等を記憶している。
図1~図4に示すように、第二飛行体2の連結機構21は、自身と複数の第一飛行体1とを連結する機構であり、複数の第一飛行体1を支持する第二本体部21Aと、地面に着陸する支脚としてU字状に形成され第二本体部21A(本体部に相当)から突出した複数(図2では2つ)の第二脚部21Bとを有している。また、連結機構21には、第二脚部21Bの内側且つ第二本体部21Aの下側に、作業装置24が接続されている。第二本体部21Aには、複数(図2では6つ)の第二回転翼21Aaが連結されており、これら第二回転翼21Aaをモータ(不図示)等の駆動力により回転させることによって、揚力及び推進力を発生させる。
第二本体部21Aには、第二制御部22とエネルギー源21aと通信装置21bと第二衛星測位装置21dと第二記憶部23とが収容されている。また、第二本体部21Aには、複数の第一飛行体1と第二飛行体2との結合を案内する結合案内部材21cが設けられている。本実施形態における結合案内部材21cは、第一飛行体1の第一脚部1Bを把持する機構を含んでおり、第一脚部1Bよりも大きな収容溝やテーパー溝を有する先広がりの中空円錐状に形成されている。この結合案内部材21cが、通信線や電力線、燃料パイプ等のコネクタを含んでも良いし、結合案内部材21cが第一飛行体1に形成されたリブに結合する溝等であっても良い。
第二飛行体2のエネルギー源21aは、カセット交換式等のバッテリーで構成されている。このエネルギー源21aは、第一飛行体1の飛行のために供給される飛行エネルギー源、第一飛行体1の作業部13を作動させる作業用エネルギー源、自身を飛行させる駆動エネルギー源及び作業装置24を作動させる作業用エネルギー源として活用することができる。エネルギー源21aがカセット交換式のバッテリーである場合は、電力量が不足した場合に、所定の交換場所にて交換することができる。
第二飛行体2の通信装置21bは、第一飛行体1の通信部12と有線通信又は無線通信が可能で、且つ、地上に設置されたコンピュータやタブレット、携帯端末等で構成される管理装置(不図示)と無線通信可能な通信インターフェースで構成されている。第二飛行体2の作業装置24は、圃場の状態を撮影可能なカメラや重量物で構成される散布物収容タンク等の農作業装置等で構成されている。この作業装置24は、第二本体部21Aに直接固定されても良いし、ワイヤ等により吊り下げられても良い。本実施形態における作業装置24は、第二作業制御部22fにより作動が制御されるが、作業装置24に通信装置、制御装置、エネルギー源等が内蔵されていても良い。
第二飛行体2の第二衛星測位装置21dは、人工衛星からのGNSS(Global Navigation Satellite System)の信号を受信して、受信した信号に基づいて自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を示す測位データを生成し、第二状態取得部22bに送信する。つまり、第二衛星測位装置21dは、GPS、QZSS、Gallileo等で構成されるGNSSにより、自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を検出可能である。この第二衛星測位装置21dにより検出された第二飛行体2の位置情報は、検出した時間と対応付けられて、第二記憶部23に記憶されると共に、通信装置21bを介して管理装置に送信可能に構成されている。
第二飛行体2の第二記憶部23は、自身に搭載された一時的ではない(nоn-trаnsitоry)記憶媒体で構成されており、第二制御部22のプログラム、自身の状態情報や飛行計画、第一飛行体1の協調飛行計画、エネルギー計画及び作業計画等を記憶している。エネルギー計画は、受電部11の蓄電量及び充電開始する設定値、エネルギー源21aの貯留量及び第一飛行体1に充電可能な閾値となる所定値等の情報である。
第二飛行体2の第二エネルギー制御部22aは、通信装置21bを介して受信した夫々の第一飛行体1における受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)に応じて、自身のエネルギー源21aを制御する。第二エネルギー制御部22aは、例えば、第二状態取得部22bにより取得された受電部11の蓄電量が設定値以下となった第一飛行体1に対してエネルギーを供給する。このエネルギーの供給は、ケーブルCを介した有線給電であっても良いし、非接触給電であっても良い。また、第二エネルギー制御部22aは、例えば、エネルギー源21aの貯留量が所定値(自身が飛行可能な電力値に安全率を乗算した値)以下となったとき、第二飛行体2を交代させても良いし、全ての第一飛行体1を切り離して夫々を単独飛行させても良い。
第二飛行体2の第二状態取得部22bは、通信装置21bを介して、夫々の第一飛行体1における受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)や第一衛星測位装置14で検出された夫々の第一飛行体1の位置情報を取得する。また、第二状態取得部22bは、エネルギー源21aのエネルギー状態(充電量や残容量等)や第二衛星測位装置21dで検出された自身の位置情報を取得する。さらに、第二状態取得部22bは、第二飛行体2が気圧センサを搭載している場合は第二飛行体2の高度情報、ジャイロセンサを搭載している場合は第二飛行体2の飛行姿勢、速度センサを搭載している場合は第二飛行体2の飛行速度、風速センサや風向センサを搭載している場合は周辺の風状態といった第二飛行体2の飛行に影響を及ぼす様々な状態を取得する。
第二飛行体2の飛行結合制御部22cは、複数の第一飛行体1と連結機構21とが位置と向きを揃えて結合可能なように、第一飛行体1の飛行を制御する。この飛行結合制御部22cは、例えば、第一衛星測位装置14で検出された第一飛行体1の現在位置情報と、第二衛星測位装置21dで検出された第二飛行体2の現在位置情報とから、第一飛行体1と第二飛行体2との相対位置を算出し、第二記憶部23に記憶された第一飛行体1の飛行計画に基づいて、複数の第一飛行体1と第二飛行体2との結合を制御する。このとき、結合案内部材21cにマークを設け、飛行結合制御部22cは、このマークを第一飛行体1に搭載されたカメラで認識しながら結合制御しても良い。また、飛行結合制御部22cは、複数の第一飛行体1の結合位置の割り付けを変更しても良いし、複数の第一飛行体1を横並びから縦並びに変更するというように結合姿勢を変更しても良い。
第二飛行体2の協調飛行制御部22dは、複数の第一飛行体1が協調飛行するように制御する。この協調飛行制御部22dは、例えば、第一衛星測位装置14で検出された夫々の第一飛行体1の現在位置情報と、第二記憶部23に記憶された第一飛行体1の協調飛行計画(飛行計画に相当)とに基づいて、複数の第一飛行体1の飛行編成を制御する。この飛行編成としては、複数の第一飛行体1が横列(1列やV字列など)に編隊飛行させながら一斉散布したり、散布した噴霧の流れを作業装置24のカメラで確認して第一飛行体1の編成を変更したりすることができる。
協調飛行制御部22dは、協調基準位置及び協調基準方向のうちの少なくとも一方に基づいて、協調飛行指示を生成しても良い。この協調基準位置及び協調基準方向は、複数の第一飛行体1が協調飛行するときに基準となる位置及び方向である。第二記憶部23に記憶された飛行計画は、作業部13や作業装置24の作業計画を含んでもよい。この作業計画が、作業部13が作業を行う位置(例えば、作業対象の圃場の位置、圃場における作業を実行する位置など)、及び/又は作業内容(例えば、作業機の動作強度、動作時間、動作間隔など)を含んでも良い。
第二飛行体2の第二単独飛行制御部22eは、複数の第一飛行体1群から一部の第一飛行体1を離脱させる制御を実行する。例えば、第二単独飛行制御部22eは、第一衛星測位装置14で検出された第一飛行体1の現在位置情報と、第二記憶部23に記憶された第一飛行体1の飛行計画とに基づいて、単独飛行経路を算出して、第一飛行体1を単独飛行させる。第二単独飛行制御部22eは、単独基準位置及び単独基準方向のうちの少なくとも一方に基づいて、単独飛行指示を生成しても良い。この単独基準位置及び単独基準方向は、複数の第一飛行体1が単独飛行するときに基準となる位置及び方向である。
第二飛行体2の飛行制御部22d,22eは、複数の第一飛行体1が協調飛行する協調飛行モードと、第一飛行体1が単独飛行する単独飛行モードとに切替可能である。つまり、飛行制御部22d,22eは、複数の第一飛行体1が飛行するときの基準位置及び基準方向を変更可能である。また、第二飛行体2は、第二状態取得部22bで取得した夫々の第一飛行体1の状態に応じて、第二記憶部23に記憶された第一飛行体1の飛行計画を変更する。例えば、第二単独飛行制御部22eが複数の第一飛行体1のうち1台を離脱させて単独飛行に移行させる制御を実行したとき、協調飛行制御部22dは、残りの第一飛行体1の編成を変更する。
第二飛行体2の第二作業制御部22fは、圃場の状態を撮影可能なカメラ等で構成されている作業装置24の作動を制御する。この第二作業制御部22fは、例えば、圃場の状態や散布状態を撮影するように作業装置24を制御する。第二作業制御部22fは、重量物で構成される作業装置24の作動を制御しても良い。例えば、作業装置24に大容量の散布物収容タンクが設けられている場合、この散布物を第一飛行体1の作業部13に供給するポンプ等の作動を制御する。
本実施形態の飛行体ユニット100の一例として、図2には、飛行体ユニット100の第一飛行体1が作業中の斜視図が示されており、図3には飛行体ユニット100の第一飛行体1が待機中の斜視図が示されている。図2に示されるように、複数の第一飛行体1は、第二飛行体2にケーブルCで有線接続されている。このケーブルCには、第二飛行体2の通信装置21bと第一飛行体1の通信部12とを接続する通信線や、第二飛行体2のエネルギー源21aと第一飛行体1の受電部11とを接続する電力線又は燃料や散布物を流通させるパイプラインを収容することができる。
図3に示すように、第二飛行体2の飛行結合制御部22cは、複数の第一飛行体1と連結機構21とが結合するように第一飛行体1の飛行を制御し、結合された第一飛行体1の第一腕部1Cを閉姿勢に変更させる。これにより、第二飛行体2のエネルギー源21aを用いて、所定の作業場所まで複数の第一飛行体1を一度に移動させることができる。
第一飛行体1と第二飛行体2との連結態様は、種々の変形が可能である。例えば、図5に示すように、連結機構21は、複数の第一飛行体1どうしが上下方向に離間する状態で連結させても良い。つまり、図3の連結態様や図5の連結態様いずれにおいても、飛行体ユニット100は、第二飛行体2及び複数の第一飛行体1を連結する連結機構21を備えている。図5に示す連結態様は、上下方向の空間が大きく、左右方向の空間が小さい場合に適している。一方、図3に示す連結態様は、上下方向の空間が小さく、左右方向の空間が大きい場合に適している。なお、図3に示す水平連結と図5に示す立体連結とは、相互に変更可能に構成されても良い。
[その他の実施形態]
(1)図6に示すように、飛行体ユニット100は、第二飛行体2を熱エネルギーにより浮上する気球等の停滞する浮力飛行体で構成され、第二飛行体2に複数の第一飛行体1をケーブルCで連結する連結機構21が設けられても良い。この場合、複数の第一飛行体1のいずれかは、第二飛行体2を支えるアンカー作業を実施しても良い。第二飛行体2を停滞する飛行体で構成した場合、第一飛行体1は滞空,微速飛行に適した作業(例えば収穫作業や受粉作業)を行うことができる。なお、停滞する飛行体としての第二飛行体2は、気球に限定されず、屋根状の停滞物等で複数の第一飛行体1を連結機構21により連結しても良い。
(2)第一飛行体1の作業部13は、第一本体部1Aにワイヤ等で連結されて第一本体部1Aから離間したものであっても良い。同様に、第二飛行体2の作業装置24は、第二本体部21Aにワイヤ等で連結されて第二本体部21Aから離間したものであっても良い。
(3)第一飛行体1や第二飛行体2の飛行制御は、作業対象地にあるセンサ情報を用いて実施しても良い。このセンサ情報は、スマート農機等に搭載された移動式のセンサや、GPS基地局等の固定式のセンサ等で取得される。
(4)第一飛行体1や第二飛行体2の飛行制御は、サプライチェーン上にあるスマート農機と連携しても良い。例えば、穀物乾燥機の稼働情報を得て、適切な収穫タイミングとなるように、第一飛行体1や第二飛行体2が飛行制御されても良い。
(5)第一飛行体1や第二飛行体2の自重に加えて、積極的に押付力を発生させて、耕耘等の重量物による農作業に第一飛行体1や第二飛行体2が用いられても良い。
(6)飛行体ユニット100が、鳥や動物の追い払いや警備、防犯等の用途に使用可能なように構成されてもよい。例えば、作業部13や作業装置24が、撮影画像により鳥獣や不審者を認識可能な監視装置、音や光を発して鳥獣や不審者を威嚇する威嚇装置、鳥獣や不審者の存在を報知する報知装置等を含んでもよい。
(7)飛行体ユニット100が、強風、落雷、降雨など飛行に悪影響を及ぼす天候に対処可能なように構成されてもよい。例えば、飛行体ユニット100が、天候を観測するセンサや、天候や天候の予報を示す情報を通信を介して取得する取得部などを備えてもよい。飛行体ユニット100が、天候又は天候の予報に応じて、飛行計画の変更や、安全区域への避難飛行、不時着等を行うように構成されてもよい。
(8)第一飛行体1及び第二飛行体2が、両者が連結した状態で両者の相対位置が変更可能なように構成されてもよい。例えば、連結機構21に設けられた結合案内部材21cが移動可能なように構成されてもよい。これにより、飛行体ユニット100が飛行しているときに、複数の第一飛行体1及び第二飛行体2の相対位置を変更することが可能となる。
(9)飛行体ユニット100が、第一飛行体1及び第二飛行体2の回転翼1Ca,21Aaの作動音を打ち消すよう構成されてもよい。例えば、複数の回転翼1Ca,21Aaが、互いに作動音を打ち消すように動作制御されてもよい。例えば、回転翼1Ca,21Aaの作動音を打ち消す音(ノイズキャンセル音)を発生する消音装置が飛行体ユニット100に設けられてもよい。その消音装置が、回転翼1Ca,21Aaへ送られる制御量に基づいてノイズキャンセル音を生成するように構成されてもよい。
(10)飛行体ユニット100を構成する装置が、様々な形態の飛行体ユニット100の間で流用可能なように設計されてもよい。例えば、連結機構21が様々な形態の飛行体ユニット100に連結可能なように共通仕様としても良い。
(11)第一飛行体1や第二飛行体2が、自身に浮力を付与する浮力体(気球、風船など)を備えてもよい。これにより、飛行体ユニット100を所定の作業位置にホバリング飛行(停滞)させることが容易になる。
(12)上述した実施形態では、エネルギー不足が発生したときに第一飛行体1を離脱させたり、第二飛行体2を交代させたりしたが、エネルギー不足に限定されず、機体の不具合等であっても良い。
(13)上述した実施形態では、第二飛行体2が第一飛行体1の飛行制御を行ったが、第二飛行体2が第一飛行体1を援助していれば種々の変形が可能である。例えば、地上に設けられた管理装置にて、第一飛行体1や第二飛行体2の飛行が自動制御されても良いし、リモートコントローラを用いて手動制御されても良い。
(14)上述した実施形態では、エネルギー源21aとしてバッテリーを一例として説明したが、内燃機関が構成されても良い。この場合、エネルギー源21aから供給されるエネルギーは、内燃機関を作動させる燃料となる。エネルギー源21aが内燃機関の場合は、第一飛行体1や第二飛行体2の飛行駆動力を高めることができる。
本発明は、所定の作業を実施可能な飛行体を備えた飛行体ユニットに利用可能である。
1 :第一飛行体
2 :第二飛行体
13 :作業部
21 :連結機構
21A :第二本体部(本体部)
21a :エネルギー源(作業用エネルギー源)
21b :通信装置(飛行体間通信装置)
21c :結合案内部材
22a :第二エネルギー制御部(エネルギー制御部)
22b :第二状態取得部(状態取得部)
22c :飛行結合制御部
22d :協調飛行制御部(飛行制御部)
22e :第二単独飛行制御部(飛行制御部)
23 :第二記憶部(飛行計画記憶部)
100 :飛行体ユニット

Claims (13)

  1. 所定の作業を実施可能な第一飛行体と、
    前記第一飛行体を援助して飛行可能な第二飛行体と、を備えており、
    前記第二飛行体は、前記第一飛行体の飛行を制御する飛行制御部を有しており、
    前記飛行制御部は、複数の前記第一飛行体が協調飛行する協調飛行モードと、前記第一飛行体が単独で飛行する単独飛行モードと、に切り替え可能であり、
    前記飛行制御部は、前記複数の第一飛行体のうち1台を前記単独飛行モードにより離脱させて単独飛行に移行させ、且つ、残りの前記第一飛行体を前記協調飛行モードにより協調飛行させる制御を実行可能である飛行体ユニット。
  2. 前記第二飛行体は、前記第一飛行体にエネルギーを供給可能なエネルギー源、及び、当該エネルギー源の作動を制御するエネルギー制御部を有している請求項1に記載の飛行体ユニット。
  3. 前記エネルギー制御部は、前記エネルギー源の貯留量が所定値以下となったとき、前記第二飛行体を交代させる請求項2に記載の飛行体ユニット。
  4. 前記第二飛行体は、前記協調飛行モードによる飛行計画を記憶する飛行計画記憶部を有しており、
    前記飛行制御部は、前記飛行計画記憶部に記憶された前記飛行計画に基づいて、複数の前記第一飛行体を協調飛行させる請求項1から3のいずれか一項に記載の飛行体ユニット。
  5. 前記第二飛行体は、前記第一飛行体の状態を取得する状態取得部を有しており、
    前記飛行制御部は、前記状態取得部が取得した前記第一飛行体の状態に応じて、前記飛行計画記憶部に記憶された前記飛行計画を変更する請求項に記載の飛行体ユニット。
  6. 前記第一飛行体は、前記所定の作業を実施する作業部を有しており、
    前記第二飛行体は、前記作業部にエネルギーを供給する作業用エネルギー源を有している請求項1からのいずれか一項に記載の飛行体ユニット。
  7. 前記第二飛行体は、前記第一飛行体との無線通信を実現する通信装置を有している請求項1からのいずれか一項に記載の飛行体ユニット。
  8. 前記第二飛行体及び複数の前記第一飛行体を連結する連結機構を備えた請求項1からのいずれか一項に記載の飛行体ユニット。
  9. 前記連結機構は、複数の前記第一飛行体を支持可能な本体部を有しており、
    前記本体部には、前記第一飛行体との通信を実現する飛行体間通信装置が収容されている請求項に記載の飛行体ユニット。
  10. 前記連結機構は、前記本体部と前記第一飛行体との結合を案内する結合案内部材を含んでいる請求項に記載の飛行体ユニット。
  11. 前記連結機構は、複数の前記第一飛行体どうしが上下方向に離間する状態で、前記第一飛行体どうしを連結している請求項に記載の飛行体ユニット。
  12. 前記第二飛行体は、前記第一飛行体と前記連結機構とが結合可能なように前記第一飛行体の飛行を制御する飛行結合制御部を有している請求項に記載の飛行体ユニット。
  13. 前記所定の作業は、農作業である請求項1からのいずれか一項に記載の飛行体ユニット。
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