JP7842896B2 - 緊急遮断装置のクラッチドライバ - Google Patents

緊急遮断装置のクラッチドライバ

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JP7842896B2 JP2024561123A JP2024561123A JP7842896B2 JP 7842896 B2 JP7842896 B2 JP 7842896B2 JP 2024561123 A JP2024561123 A JP 2024561123A JP 2024561123 A JP2024561123 A JP 2024561123A JP 7842896 B2 JP7842896 B2 JP 7842896B2
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Description

本開示は、緊急遮断装置のクラッチドライバに関する。
特許文献1には、航空機エンジンから取り出した動力を定速駆動装置(Constant Speed Drive:CSD)を介して発電機に伝達する駆動装置一体型発電装置(Integrated Drive Generator:IDG)が開示されている。航空機エンジンとCSDとの間の動力伝達経路には、その動力伝達経路を遮断可能に連結する連結機構がクラッチとして介設されている。
この連結機構では、入力シャフトに係合する相手方シャフトの外周面にネジ山があり、そのネジ山にクラッチドライバの役目を果たす状態指示器のネジ山が噛み合うことで、相手方シャフトが入力シャフトから離れて互いの係合が解除される。状態指示器は、IDGケースに固定されるキャップと、第1の部材と、第1の部材に挿入された第2の部材と、第1及び第2の部材が挿入された第3の部材と、を備える。第3の部材は、第1の部材と一体的に結合されている。第3の部材の前端部は、相手方シャフトのネジ山に係合可能なネジ山を有する。
第1の部材は、バネによってキャップからケース外方に突出する向きに付勢される。第3の部材は、別のバネによって相手方シャフトのネジ山に近づく向きに付勢される。第3の部材のネジ山が相手方シャフトのネジ山から離れたスタンバイ状態では、第1及び第3の部材には、各バネを圧縮した位置においてソレノイドのプランジャが係止される。キャップからケース外方に突出した第1の部材の後端と、キャップからケース外方に突出した第2の部材の後端とは、状態指示器の軸線方向である前後方向において同じ位置にある。
ソレノイドのプランジャが退避した作動状態では、第1の部材は、キャップから更にケース外方に向けて移動し、第3の部材は、第2の部材とともに相手方シャフトに向けて移動して第3の部材のネジ山が相手方シャフトのネジ山に噛み合う。それにより、入力シャフトとともに回転していた相手方シャフトが入力シャフトから離れて動力伝達が遮断される。このとき、ケース外方に向けて移動した第1の部材の後端と、相手方シャフトに向けて移動した第2の部材の後端と、は互いに位置ズレするため、この位置ズレを見た作業者は、状態指示器が作動状態を示していると把握できる。
特開平2-108901号公報
しかし、状態指示器を作動状態からスタンバイ状態に戻す際には、第2の部材をキャップからケース外方に引っ張ることで第2の部材と一体化された第3の部材を元の位置に戻す作業と、第1の部材を押し戻して第1の部材を元の位置に戻す作業と、が必要になる。そのため、作動状態からスタンバイ状態に戻すための作業者の操作が煩雑になり得る。
本開示の一態様は、緊急遮断装置のクラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を簡素化することを目的とする。
本開示の一態様に係る緊急遮断装置のクラッチドライバは、第1シャフトと一体回転する被係合体と、第2シャフトと一体回転し且つ外周面に第1ネジ山を有し、前記第2シャフトの軸線が延びる軸線方向に変位することで前記被係合体に対する係合が解除される係合体と、を含むクラッチを駆動するクラッチドライバである。前記クラッチドライバは、前記軸線方向に垂直な前後方向において前記クラッチから離れたベースと、前記前後方向に延び且つ前記第1ネジ山と前記ベースとの間に配置されたプラーであって、前記第1ネジ山に噛み合い可能な第2ネジ山を有する前端部と、前記前後方向に延びて後方に開放された内部空間と、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山から離れた状態においてアクチュエータの作動部に係止可能なストッパと、を含むプラーと、前記プラーを前記第1ネジ山に向けて付勢する押出バネと、前記プラーに対して前記前後方向に摺動可能に前記プラーの内部空間に挿入された外側シャフトであって、前記前後方向に延びて後方に開放された内部空間と、前記ベースから後方に突出した後端部と、を含む外側シャフトと、前記外側シャフトに対して前記前後方向に摺動可能に前記外側シャフトの前記内部空間に挿入され、前記前後方向において前記プラーと一体的に変位するように前記プラーに結合された内側シャフトであって、前記ベースから後方に突出した後端部を含む内側シャフトと、前記外側シャフトを位置決めするポジショナと、を備える。前記押出バネが圧縮され、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山から離れ、前記作動部が進出して前記ストッパに係止することで、前記クラッチドライバがスタンバイ状態となる。前記作動部が退避して前記ストッパから離れ、前記押出バネによって前記プラーが前進し、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山に噛み合うことで、前記クラッチドライバが作動状態となる。前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態から前記作動状態に遷移するとき、前記ポジショナは、前記ベースに対する前記外側シャフトの前記前後方向の相対位置を維持する。
本開示の一態様によれば、クラッチドライバがスタンバイ状態から作動状態に遷移するときに、ベースに対して外側シャフトの相対位置が維持される。そのため、クラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を行う際、内側シャフトを後方に移動させて内側シャフトと一体に変位するプラーのストッパをアクチュエータの作動部に係止させれば足りる。即ち、クラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を行う際、外側シャフトを操作せずに済む。よって、緊急遮断装置のクラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を簡素化できる。
図1は、駆動機構一体型発電装置(IDG)の概略図である。 図2は、図1の緊急遮断装置が作動した状態を示す概略図である。 図3は、第1実施形態に係る緊急遮断装置のクラッチドライバのスタンバイ状態における断面図である。 図4は、図3のクラッチドライバの斜視図である。 図5は、図3のクラッチドライバの作動状態における断面図である。 図6は、図5のクラッチドライバの斜視図である。 図7は、図3のクラッチドライバのリセット状態における断面図である。 図8は、図7のクラッチドライバの斜視図である。 図9は、第2実施形態に係る緊急遮断装置のクラッチドライバのスタンバイ状態における断面図である。 図10は、図9のクラッチドライバの作動状態における断面図である。 図11は、図9のクラッチドライバのリセット状態における断面図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、駆動機構一体型発電装置10の概略図である。図2は、図1の緊急遮断装置3が作動した状態を示す概略図である。図1に示すように、駆動機構一体型発電装置10(Integrated Drive Generator;以下「IDG」と称する)は、航空機に搭載され、航空機エンジンEから取り出した回転動力により発電する。IDG10には、航空機エンジンEからの回転動力がギヤボックスGを介して入力される。IDG10は、第1シャフト1、第2シャフト2、緊急遮断装置3、無段変速機4、動力トレイン5、発電機6及びケーシング7を備える。第1シャフト1及び第2シャフト2は、同一軸線X上に配置され、ギヤボックスGから出力される回転動力を無段変速機4に伝達する。なお、軸線Xが延びる方向を軸線方向Xと称する。
無段変速機4は、処理回路を有するコントローラによって制御され、定速駆動装置(Constant Speed Drive)を構成する。無段変速機4は、例えばトロイダル無段変速機であるが、他の種類の無段変速機でもよい。無段変速機4で変速された回転動力は、動力トレイン5を介して発電機6に伝達される。発電機6は、入力される回転動力の回転速度に比例した周波数で交流電力を発生する。無段変速機4の変速比は、航空機エンジンEの回転速度の変動に関わらず発電機6に入力される回転動力の回転速度を適値(航空機内の電装品が安定動作する周波数と対応する値)に保つように連続的に変更される。
緊急遮断装置3は、ギヤボックスGと無段変速機4との間の動力伝達経路に介在し、当該動力伝達経路を遮断可能に連結する。緊急遮断装置3は、クラッチ11、クラッチドライバ12及びアクチュエータ13を備える。クラッチ11は、第1シャフト1と第2シャフト2との間に介在している。クラッチ11が係合状態であると、第1シャフト1から第2シャフト2に回転動力が伝達される。クラッチ11が係合解除状態であると、第1シャフト1から第2シャフト2に回転動力が伝達されない。
クラッチ11は、被係合体21及び係合体22を含む。クラッチ11は、例えば、ドッグクラッチとし得る。被係合体21は、第1シャフト1と一体回転するように第1シャフト1に固定されている。係合体22は、第2シャフト2と一体回転し且つ第2シャフト2に対して軸線方向Xにスライド可能である。例えば、係合体22は、第2シャフト2にスプライン結合され、バネによって被係合体21に近づく向きに付勢されている。即ち、係合体22は、軸線方向Xにおいて被係合体21に近づくようにスライドすることで被係合体21に係合する。係合体22は、被係合体21から離れるようにスライドすることで被係合体21に対する係合が解除される。係合体22は、外周面に形成された第1ネジ山22aを有する。
クラッチドライバ12は、軸線方向Xに垂直な方向Yに延びている。本願明細書では、クラッチドライバ12に着目し、クラッチドライバ12の軸線方向を前後方向Yと定義する。クラッチドライバ12は、ベース31、プラー32及び押出バネ33を備える。ベース31は、ケーシング7に固定されている。プラー32は、ベース31に対して前後方向にスライド可能である。プラー32は、押出バネ33によって第1ネジ山22aに近づく向きに付勢されている。プラー32は、前端部において第1ネジ山22aに対向する第2ネジ山52aを有する。
アクチュエータ13は、進退可能な作動部42を有する。アクチュエータ13は、例えば、ソレノイドである。アクチュエータ13がソレノイドである場合、作動部42はプランジャである。図1に示すように、アクチュエータ13の作動部42が進出状態のとき、プラー32が作動部42に係止されて第1ネジ山22aから離れた状態が維持される(スタンバイ状態)。
図2に示すように、アクチュエータ13の作動部42が退避状態になると、押出バネ33によってプラー32が前進し、プラー32の第2ネジ山52aが係合体22の第1ネジ山22aに噛み合う(作動状態)。それにより、係合体22の回転に伴って第1ネジ山22aが第2ネジ山52aに案内され、軸線方向Xにおいて係合体22が被係合体21から離れる。即ち、第1ネジ山22a及び第2ネジ山52aはウォームギヤの役目を果たし、被係合体21と係合体22との間の係合が解除されるように係合体22が軸線方向Xに変位する。
緊急遮断装置3の大部分はケーシング7内に収容されているため、クラッチドライバ12のプラー32、クラッチ11及びアクチュエータ13はケーシング7に隠されている。即ち、クラッチドライバ12のプラー32、クラッチ11及びアクチュエータ13は、ケーシング7収容されていてケーシング7の外部から視認できない。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態に係る緊急遮断装置3のクラッチドライバ12のスタンバイ状態における断面図である。図4は、図3のクラッチドライバ12の斜視図である。図3に示すように、クラッチドライバ12は、ベース31、プラー32、押出バネ33、外側シャフト34、内側シャフト35、ポジショナ36、結合具37及びハンドル38を備える。クラッチドライバ12は、クラッチ11の軸線方向Xに垂直な方向に延び、クラッチドライバ12の軸線Yが延びる方向は、前後方向Yと称する。
ベース31は、前後方向Yにおいてクラッチ11から離れた状態で、ケーシング7の固定穴7aに挿入されている。ベース31は、ケーシング7に固定されている。ベース31は、前後方向Yの両側に開放された貫通穴31aを有する。貫通穴31aの前端開口はケーシング7の内部に臨み、貫通穴31aの後端開口はケーシング7の外部に臨んでいる。
プラー32は、係合体22の第1ネジ山22aとベース31との間に配置され、前後方向Yに延びている。プラー32は、内部空間51、前端部52、後端部53及びストッパ54を備える。内部空間51は、前後方向Yに延びて後方に開放されている。前端部52は、内部空間51の前側を閉塞している。前端部52は、その前端において第2ネジ山52aを有する。プラー32の第2ネジ山52aは、係合体22の第1ネジ山22aに前後方向Yに対向し、係合体22の第1ネジ山22aに噛み合う形状を有する。
プラー32の後端部53は、ベース31の前方にある。ストッパ54は、後端部53に設けられている。ストッパ54は、第2ネジ山52aが第1ネジ山22aから前後方向Yに離れた状態において、アクチュエータ13の進出状態の作動部42に後方から係止する。即ち、ストッパ54の前後方向Yの移動軌跡上に、アクチュエータ13の進出状態の作動部42が位置する。
押出バネ33は、係合体22の第1ネジ山22aに向けてプラー32を付勢する。押出バネ33は、前後方向Yにおけるベース31とプラー32との間に圧縮状態で挟まれている。
外側シャフト34は、プラー32に対して前後方向Yに摺動可能にプラー32の内部空間51に挿入されている。外側シャフト34は、ベース31の貫通穴31aを挿通している。外側シャフト34は、中空シャフトである。外側シャフト34は、内部空間61、前端部62、後端部63及び中間部64を備える。内部空間61は、前後方向Yに延びて後方に開放されている。内部空間61は、前方に開放されているが前方から閉鎖されていてもよい。前端部62は、プラー32の内部空間51に配置されている。前端部62は、前後方向Yに延びた長穴62aを有する。
外側シャフト34の後端部63は、ベース31から後方に突出している。即ち、後端部63は、ケーシング7の外部にある。後端部63は、前後方向Yに直交する径方向Rに開口し且つ前後方向Yに延びた長穴63aを有する。長穴63aは、後述する内側シャフト35の取付穴72aよりも前後方向に長い。後端部63の内周面63cは、後述する内側シャフト35の後端面72bの第1色(例えば、緑)とは異なる第2色(例えば、赤)を有する。中間部64は、前後方向Yにおいて前端部62と後端部63との間にあり、径方向Rに開口した取付穴64aを有する。取付穴64aは、例えば、真円形状を有する丸穴である。
内側シャフト35は、外側シャフト34に対して前後方向Yに摺動可能に外側シャフト34の内部空間61に挿入されている。内側シャフト35は、中実シャフトである。内側シャフト35は、前端部71、後端部72及び中間部73を備える。前端部71は、径方向Rに開口した取付穴71aを有する。内側シャフト35の前端部71の取付穴71aは、径方向Rから見て、外側シャフト34の前端部62の長穴62aに重なっている。内側シャフト35の後端部72は、外側シャフト34の後端部63の内部にあり、ベース31から後方に突出している。
内側シャフト35の後端部72は、径方向Rに開口した取付穴72aを有する。内側シャフト35の後端部72の取付穴72aは、径方向Rから見て、外側シャフト34の後端部63の長穴63aに重なっている。取付穴72aは、前後方向Yにおいて長穴63aよりも短い。取付穴72aは、例えば、真円形状を有する丸穴である。後端部72の後端面72bは、外側シャフト34の後端部63の内周面63cの色である第2色(例えば、赤)とは異なる第1色(例えば、緑)を有する。中間部73は、径方向Rに開口し且つ前後方向Yに延びた長穴73aを有する。長穴73aは、径方向Rから見て、外側シャフト34の中間部64の取付穴64aと重なっている。長穴73aは、前後方向Yにおいて取付穴64aよりも長い。
ポジショナ36は、前後方向Yにおいて外側シャフト34を位置決めしている。第1実施形態では、ポジショナ36は、ベース31に対する外側シャフト34の前後方向Yの相対位置を固定する結合具80である。結合具80は、例えば、外側シャフト34の中間部64の取付穴64aに挿通し且つベース31に固定された結合ピンである。結合具80は、ベース31に対する外側シャフト34の前後方向Yの変位を阻害する。結合具80は、内側シャフト35の中間部73の長穴73aを通過している。そのため、内側シャフト35は、結合具80に対して前後方向Yに変位できる。
結合具37は、前後方向Yにおいて内側シャフト35がプラー32と一体的に変位するよう内側シャフト35をプラー32に結合する。結合具37は、例えば、内側シャフト35の前端部71の取付穴71aを挿通し且つプラー32に固定された結合ピンである。結合具37は、プラー32に対する内側シャフト35の前後方向Yの変位を阻害する。結合具37は、外側シャフト34の前端部62の長穴62aを通過している。そのため、結合具37は、外側シャフト34に対して前後方向Yに変位できる。
ハンドル38は、内側シャフト35の後端部72の取付穴72aに取り付けられている。ハンドル38は、クラッチドライバ12をリセット操作するために作業者に把持される。ハンドル38は、例えば、リングである。ハンドル38は、外側シャフト34の後端部63の長穴63aを通過している。そのため、ハンドル38は、外側シャフト34に対して前後方向Yに変位できる。
図3に示されたクラッチドライバ12は、「スタンバイ状態」である。クラッチドライバ12がスタンバイ状態であるとき、第2ネジ山52aが第1ネジ山22aから後方に離れ、押出バネ33が圧縮され、アクチュエータ13の作動部42が進出してプラー32のストッパ54に係止している。クラッチドライバ12がスタンバイ状態であるとき、外側シャフト34は、アクチュエータ13の作動部42から離間している。クラッチドライバ12がスタンバイ状態であるとき、押出バネ33は、作動部42の動作軌跡の延長線L上において、プラー32と外側シャフト34との間にある。クラッチドライバ12がスタンバイ状態であるとき、ハンドル38は、外側シャフト34の後端部63の長穴63aの後側領域に位置している。
クラッチドライバ12がスタンバイ状態であるとき、内側シャフト35の後端面72bと、外側シャフト34の後端63bとは、前後方向Yにおいて実質的に同じ位置にある。このとき、ベース31から外側シャフト34の後端63bまでの前後方向Yの距離D1は、ベース31から内側シャフト35の後端面72bまでの前後方向Yの距離D1と実質的に同じである。図3及び4に示すように、ケーシング7の外部において作業者がスタンバイ状態のクラッチドライバ12の後端部を見たとき、作業者は、内側シャフト35の後端面72bの第1色(例えば、緑色)を視認する。これにより、作業者は、クラッチドライバ12がスタンバイ状態であることを把握できる。
図5は、図3のクラッチドライバ12の作動状態における断面図である。図6は、図5のクラッチドライバ12の斜視図である。図5に示すように、クラッチ11の係合を解除するための緊急遮断信号が発生すると、前記コントローラによってアクチュエータ13が制御され、クラッチドライバ12が「作動状態」になる。具体的には、アクチュエータ13の作動部42は、プラー32のストッパ54の移動軌跡の外側に位置するようにハウジング41内に退避する。クラッチドライバ12が作動状態であるとき、アクチュエータ13の退避状態の作動部42は、ストッパ54から離れ、押出バネ33によってプラー32が前進し、第2ネジ山52aが第1ネジ山22aに噛み合う。
係合体22の回転に伴って第1ネジ山22aが第2ネジ山52aに案内され、係合体22が被係合体21から離れるように軸線方向Xに変位する。これにより、被係合体21と係合体22との間の係合が解除され、クラッチ11が遮断状態になる。
クラッチドライバ12がスタンバイ状態から作動状態に遷移するとき、内側シャフト35は、結合具37によってプラー32と一体的に前進する。クラッチドライバ12が作動状態であるとき、ハンドル38は、外側シャフト34の後端部63の長穴63aの前側領域に位置する。クラッチドライバ12が作動状態であるとき、結合具37は、外側シャフト34の前端部62の長穴62aの前側領域に位置する。クラッチドライバ12が作動状態であるとき、内側シャフト35の後端面72bは、外側シャフト34の後端63bよりも前方にある。クラッチドライバ12がスタンバイ状態から作動状態に遷移するとき、ポジショナ36として機能する結合具80は、ベース31に対する外側シャフト34の前後方向Yの相対位置を維持する。即ち、クラッチドライバ12がスタンバイ状態から作動状態に遷移しても、ベース31から外側シャフト34の後端63bまでの前後方向Yの距離D1は変わらない。
図5及び6に示すように、クラッチドライバ12がスタンバイ状態から作動状態に遷移すると、内側シャフト35の後端面72bが外側シャフト34の内部空間61に埋没する。そのため、作業者が作動状態のクラッチドライバ12の後端部を見たとき、作業者は、外側シャフト34の内周面63cの第2色(例えば、赤色)を視認する。従って、作業者は、クラッチドライバ12の後端部において見える色の違いによってクラッチドライバ12がスタンバイ状態であるか作動状態であるかを判別できる。
図7は、図3のクラッチドライバ12のリセット状態における断面図である。図8は、図7のクラッチドライバ12の斜視図である。図7に示すように、緊急遮断信号が無くなると、アクチュエータ13の作動部42は進出状態になる。アクチュエータ13がソレノイドである場合には、緊急遮断信号がなくなると当該ソレノイドが非通電となり、当該プランジャがバネによってハウジング41からクラッチドライバ12に向けて進出するが、当該プランジャはバネに抗する外力によって退避可能である。作業者がハンドル38を外側シャフト34の後端部63の長穴63aの後端縁に当たるまで後方に引っ張ると、クラッチドライバ12は作動状態から「リセット状態」に遷移する。
ハンドル38が後方に引っ張られると、内側シャフト35が後進する。そのとき、プラー32は、結合具37によって内側シャフト35と一体的に後進し、押出バネ33を圧縮する。クラッチドライバ12が作動状態からリセット状態に遷移するとき、ストッパ54は、アクチュエータ13の作動部42に当たって作動部42をハウジング41内に押し戻すことで、作動部42よりも後方に移動する。クラッチドライバ12がリセット状態であるとき、ハンドル38は、外側シャフト34の後端部63の長穴63aの後側領域に位置する。クラッチドライバ12がリセット状態であるとき、結合具37は、外側シャフト34の前端部62の長穴62aの後側領域に位置する。クラッチドライバ12がリセット状態であるとき、内側シャフト35の後端面72bは、外側シャフト34の後端63bよりも後方にある。
クラッチドライバ12が作動状態からリセット状態に遷移するとき、ポジショナ36は、ベース31に対する外側シャフト34の前後方向Yの相対位置を維持する。即ち、クラッチドライバ12が作動状態からリセット状態に遷移しても、ベース31から外側シャフト34の後端63bまでの前後方向Yの距離D1は変わらない。
クラッチドライバ12がリセット状態であるときに作業者がハンドル38を手放すと、押出バネ33の付勢力によってプラー32及び内側シャフト35が前進し、ストッパ54がアクチュエータ13の作動部42に当たってプラー32が停止し、クラッチドライバ12がスタンバイ状態に戻る。
以上に説明した構成によれば、クラッチドライバ12がスタンバイ状態から作動状態に遷移するときに、ポジショナ36によって、ベース31に対する外側シャフト34の相対位置が維持される。そのため、クラッチドライバ12を作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を行う際、内側シャフト35を後方に移動させて内側シャフト35と一体に変位するプラー32のストッパ54をアクチュエータ13の作動部42に係止させれば足りる。即ち、クラッチドライバ12を作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を行う際、外側シャフト34を操作せずに済む。よって、緊急遮断装置3のクラッチドライバ12を作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を簡素化できる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係る緊急遮断装置3のクラッチドライバ112のスタンバイ状態における断面図である。第2実施形態では、クラッチドライバ112におけるポジショナ136の構成及びハンドル38の取付構成が、第1実施形態のものと異なる。なお、第1実施形態と共通する構成については同一符号を付して説明を省略する。図9に示すように、外側シャフト134の後端部163は、ハンドル38が取り付けられた取付穴163aを有する。内側シャフト135の後端部172は、外側シャフト134の後端部163の取付穴163aよりも前後方向に長い長穴172aを有する。クラッチドライバ112がスタンバイ状態にあるとき、ハンドル38は、内側シャフト135の後端部172の長穴172aの前側領域に位置する。
外側シャフト134の中間部164は、前後方向Yに延びた長穴164aを有する。内側シャフト135の中間部173は、前後方向Yに延びた長穴173aを有する。ベース31には、径方向Rに延びた規制ピン180が固定されている。規制ピン180は、長穴164a及び長穴173aを通過している。即ち、外側シャフト134及び内側シャフト135は、所定範囲においてベース31に対して前後方向Yに変位可能である。クラッチドライバ112がスタンバイ状態にあるとき、規制ピン180は、外側シャフト134の中間部164の長穴164aの後側領域にあり、かつ、内側シャフト135の中間部173の長穴173aの前側領域にある。クラッチドライバ112がスタンバイ状態にあるとき、ハンドル38は、内側シャフト135の後端部172の長穴172aの前側領域に位置する。
ポジショナ136は、外側シャフト134を第1ネジ山22aに向けて付勢する位置決めバネ181と、規制ピン180と、を含む。位置決めバネ181は、押出バネ33の径方向Rの内側に配置されている。位置決めバネ181によって前方に付勢された外側シャフト134は、ベース31に固定された規制ピン180に当たることで所定位置に位置決めされる。具体的には、位置決めバネ181によって前方に付勢された外側シャフト134は、規制ピン180が外側シャフト134の長穴164aの後端縁に当たることで位置決めされる。
クラッチドライバ112がスタンバイ状態であるとき、内側シャフト135の後端面172bは、外側シャフト134の後端163bと、前後方向Yにおける同じ位置にある。このとき、ベース31から外側シャフト34の後端63bまでの前後方向Yの距離D1は、ベース31から内側シャフト35の後端面72bまでの前後方向Yの距離D1と同じである。
図10は、図9のクラッチドライバ112の作動状態における断面図である。図10に示すように、アクチュエータ13の作動部42がハウジング41内に退避してストッパ54との係止が解除されると、クラッチドライバ12が「作動状態」になる。クラッチドライバ12が作動状態であるとき、押出バネ33によって前進したプラー32の第2ネジ山52aが第1ネジ山22aに噛み合い、被係合体21と係合体22との間の係合が解除される。
クラッチドライバ112がスタンバイ状態から作動状態に遷移するとき、内側シャフト135は、結合具37によってプラー32と一体的に前進する。クラッチドライバ112が作動状態であるとき、ハンドル38は、内側シャフト135の後端部172の長穴172aの後側領域に位置する。クラッチドライバ112が作動状態であるとき、内側シャフト135の後端面172bは、外側シャフト134の後端163bよりも前方にある。クラッチドライバ112がスタンバイ状態から作動状態に遷移するとき、ポジショナ136として機能する位置決めバネ181は、ベース31に対する外側シャフト134の前後方向Yの相対位置を維持する。即ち、クラッチドライバ112がスタンバイ状態から作動状態に遷移しても、ベース31から外側シャフト134の後端163bまでの前後方向Yの距離D1は変わらない。
クラッチドライバ112がスタンバイ状態から作動状態に遷移すると、内側シャフト135の後端面172bが外側シャフト134の内部空間61に埋没する。そのため、作業者が作動状態のクラッチドライバ112の後端部を見たとき、作業者は、外側シャフト134の後端部163の内周面163cの第2色(例えば、赤色)を視認する。従って、作業者は、クラッチドライバ112の後端部において見える色の違いによってクラッチドライバ112がスタンバイ状態であるか作動状態であるかを判別できる。
図11は、図9のクラッチドライバ112のリセット状態における断面図である。図11に示すように、作業者がハンドル38を後方に引っ張ると、クラッチドライバ112は作動状態から「リセット状態」に遷移する。ハンドル38が後方に引っ張られると、外側シャフト134及び内側シャフト135の両方が後進し、押出バネ33及び位置決めバネ181が圧縮される。クラッチドライバ112がリセット状態にあるときのベース31から外側シャフト34の後端63bまでの前後方向Yの距離D2は、クラッチドライバ112がスタンバイ状態及び作動状態にあるときのベース31から外側シャフト34の後端63bまでの前後方向Yの距離D1よりも長い。
クラッチドライバ112がリセット状態であるときに作業者がハンドル38を手放すと、位置決めバネ181によって内側シャフト135が前進するとともに押出バネ33によってプラー32が前進し、ストッパ54がアクチュエータ13の作動部42に係止してプラー32が停止し、クラッチドライバ12がスタンバイ状態に戻る。
以上に説明した構成によれば、ベース31に対する外側シャフト134の相対位置が維持されるように位置決めバネ181の付勢力が作用するため、クラッチドライバ112を作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を行う際、外側シャフト134を操作せずに済む。よって、緊急遮断装置3のクラッチドライバ112を作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を簡素化できる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
本開示の技術は、前述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、外側シャフト34,134の前端部62に長穴62aを設ける代わりに、外側シャフト34,134を前後方向Yに短くしてもよい。即ち、外側シャフト34,134の前端は、内側シャフト35,135の前端部71とプラー32とを結合する結合具37よりも後方に位置させてもよい。クラッチドライバ12がスタンバイ状態であるとき、内側シャフト35,135の後端面72b,172bは、外側シャフト34,134の後端63b,163bよりも後方にあってもよい。クラッチドライバ12がスタンバイ状態であるとき、外側シャフト34,134の後端部63,163の内周面63c,163cが作業者から見えなければよい。
ハンドル38はリング形状に限られず、他の形状(例えば、四角枠形状、バー形状又はL形状等)でもよい。結合具37,80は、結合ピンの代わりにボルト等であってもよい。アクチュエータ13は、ソレノイドでなくてもよく、作動部42を直線的に進退させる他の直動アクチュエータであってもよい。アクチュエータ13は、作動部がストッパ54に干渉する位置とストッパ54に干渉しない位置との間で移動可能であれば、回転アクチュエータであってもよい。
内側シャフト35,135の後端面72b,172bの色は、外側シャフト34,134の後端部63,163の内周面63c,163cの内周面の色と同じであってもよい。即ち、作業者は、内側シャフト35,135の後端と外側シャフト34,134の後端との間の位置関係を視認することによって、クラッチドライバ12,112の状態を判別してもよい。
第2実施形態におけるクラッチドライバ112の規制ピン180は、ピンでなくてもよい。規制ピン180は、位置決めバネ181によって前方に付勢された外側シャフト134を所定位置で受け止める規制部材であればよい。前記規制部材は、ベース31に固定されたものである代わりに、ベース31の一部であってもよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかし、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。例えば、1つの実施形態中の一部の構成又は方法を他の実施形態に適用してもよく、実施形態中の一部の構成は、実施形態中の他の構成から分離して任意に抽出可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれる。
以下の項目のそれぞれは、好ましい実施形態の開示である。
[項目1]
第1シャフトと一体回転する被係合体と、第2シャフトと一体回転し且つ外周面に第1ネジ山を有し、前記第2シャフトの軸線が延びる軸線方向に変位することで前記被係合体に対する係合が解除される係合体と、を含むクラッチを駆動するクラッチドライバであって、
前記軸線方向に垂直な前後方向において前記クラッチから離れたベースと、
前記前後方向に延び且つ前記第1ネジ山と前記ベースとの間に配置されたプラーであって、前記第1ネジ山に噛み合い可能な第2ネジ山を有する前端部と、前記前後方向に延びて後方に開放された内部空間と、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山から離れた状態においてアクチュエータの作動部に係止可能なストッパと、を含むプラーと、
前記プラーを前記第1ネジ山に向けて付勢する押出バネと、
前記プラーに対して前記前後方向に摺動可能に前記プラーの内部空間に挿入された外側シャフトであって、前記前後方向に延びて後方に開放された内部空間と、前記ベースから後方に突出した後端部と、を含む外側シャフトと、
前記外側シャフトに対して前記前後方向に摺動可能に前記外側シャフトの前記内部空間に挿入され、前記前後方向において前記プラーと一体的に変位するように前記プラーに結合された内側シャフトであって、前記ベースから後方に突出した後端部を含む内側シャフトと、
前記外側シャフトを位置決めするポジショナと、を備え、
前記押出バネが圧縮され、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山から離れ、前記作動部が進出して前記ストッパに係止することで、前記クラッチドライバがスタンバイ状態となり、
前記作動部が退避して前記ストッパから離れ、前記押出バネによって前記プラーが前進し、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山に噛み合うことで、前記クラッチドライバが作動状態となり、
前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態から前記作動状態に遷移するとき、前記ポジショナは、前記ベースに対する前記外側シャフトの前記前後方向の相対位置を維持する、緊急遮断装置のクラッチドライバ。
この構成によれば、クラッチドライバがスタンバイ状態から作動状態に遷移するときに、ベースに対して外側シャフトの相対位置が維持される。そのため、クラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を行う際、内側シャフトを後方に移動させて内側シャフトと一体に変位するプラーのストッパをアクチュエータの作動部に係止させれば足りる。即ち、クラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を行う際、外側シャフトを操作せずに済む。よって、緊急遮断装置のクラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を簡素化できる。
[項目2]
前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記外側シャフトは、前記アクチュエータの前記作動部から離間している、項目1に記載の緊急遮断装置。
この構成によれば、クラッチドライバがスタンバイ状態にあるときに作動部が外側シャフトを係止しないので、作動部を係止するための係止穴を外側シャフトに形成する必要がない。また、クラッチドライバをスタンバイ状態とするために外側シャフトの係止穴を作動部に位置合わせする必要もない。よって、外側シャフトを簡素化できるとともに、クラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を簡素化できる。
[項目3]
前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記押出バネは、前記作動部の動作軌跡の延長線上において、前記プラーと前記外側シャフトとの間にある、項目1又は2に記載の急遮断装置のクラッチドライバ。
この構成によれば、クラッチドライバがスタンバイ状態にあるときに作動部が外側シャフトを係止しないので、作動部を係止するための係止穴を外側シャフトに形成する必要がない。また、クラッチドライバをスタンバイ状態とするために外側シャフトの係止穴を作動部に位置合わせする必要もない。よって、外側シャフトを簡素化できるとともに、クラッチドライバを作動状態からスタンバイ状態に戻す作業を簡素化できる。
[項目4]
ハンドルを更に備え、
前記内側シャフトの前記後端部は、前記ハンドルが取り付けられた取付穴を有し、
前記外側シャフトの前記後端部は、前記取付穴よりも前記前後方向に長い長穴を有し、
前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の後側領域に位置し、
前記クラッチドライバが前記作動状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の前側領域に位置し、
前記ポジショナは、前記ベースに対する前記外側シャフトの前記前後方向の相対位置を固定する結合具を含む、項目1乃至3のいずれか1項に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
この構成によれば、クラッチドライバが作動状態になったときに作業者がハンドルを後方に引っ張ることで、第1ネジ山から第2ネジ山が離れるように内側シャフトとともにプラーが後方に移動し、アクチュエータの作動部よりも後方にストッパを移動させることができる(リセット状態)。そして、作業者がハンドルを手放すと、押出バネによってプラーが前進して作動部にストッパが係止してプラーが停止し、スタンバイ状態に戻る。よって、クラッチドライバは、ハンドルの操作によって作動状態からリセット状態を経てスタンバイ状態に円滑に戻すことができる。
[項目5]
ハンドルを更に備え、
前記外側シャフトの前記後端部は、前記ハンドルが取り付けられた取付穴を有し、
前記内側シャフトの前記後端部は、前記取付穴よりも前記前後方向に長い長穴を有し、
前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の前側領域に位置し、
前記クラッチドライバが前記作動状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の後側領域に位置し、
前記ポジショナは、前記外側シャフトを前記第1ネジ山に向けて付勢する位置決めバネを含む、項目1乃至3のいずれか1項に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
この構成によれば、クラッチドライバが作動状態になったときに作業者がハンドルを後方に引っ張ることで、第1ネジ山から第2ネジ山が離れるように内側シャフトとともにプラーが後方に移動し、アクチュエータの作動部よりも後方にストッパを移動させることができる(リセット状態)。そして、作業者がハンドルを手放すと、押出バネによってプラーが前進して作動部にストッパが係止してプラーが停止すると共に、内側シャフトが位置決めバネによって前進し、スタンバイ状態に戻る。よって、クラッチドライバは、ハンドルの操作によって作動状態からリセット状態を経てスタンバイ状態に戻すことができ、作業者は良好な操作感を得ることができる。
[項目6]
前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記内側シャフトの前記後端部の端面は、前記外側シャフトの前記後端部の端と前記前後方向における同じ位置にあり、又は、前記外側シャフトの前記後端部の端よりも後方にあり、
前記クラッチドライバが前記作動状態であるとき、前記内側シャフトの前記後端部の後端面は、前記外側シャフトの前記後端部の後端よりも前方にあり、
前記内側シャフトの前記後端部の後端面は、第1色を有し、
前記外側シャフトの前記後端部の内周面は、第1色とは異なる第2色を有する、項目1乃至5のいずれか1項に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
この構成によれば、作業者がスタンバイ状態のクラッチドライバの後端部を見たとき、内側シャフトの後端面の第1色(例えば、緑色)を視認できる。他方、作業者が作動状態のクラッチドライバの後端部を見たとき、内側シャフトの後端面が外側シャフトの内部空間に埋没するため、外側シャフトの内周面の第2色(例えば、赤色)を視認できる。よって、作業者は、見える色の違いによってクラッチドライバがスタンバイ状態であるか作動状態であるかを判別できる。
1 第1シャフト
2 第2シャフト
3 緊急遮断装置
11 クラッチ
12 クラッチドライバ
13 アクチュエータ
21 被係合体
22 係合体
22a 第1ネジ山
31 ベース
32 プラー
33 押出バネ
34 外側シャフト
35 内側シャフト
36 ポジショナ
37 結合具
38 ハンドル
42 作動部
51 内部空間
52 前端部
52a 第2ネジ山
53 後端部
54 ストッパ
61 内部空間
62 前端部
62a 長穴
63b 後端
63c 内周面
63 後端部
63a 長穴
72 後端部
72a 取付穴
72b 後端面
80 結合具
112 クラッチドライバ
134 外側シャフト
135 内側シャフト
136 ポジショナ
163 後端部
163a 取付穴
163b 後端
163c 内周面
172 後端部
172a 長穴
172b 後端面
180 規制ピン
181 位置決めバネ
R 径方向
X 軸線方向
Y 前後方向

Claims (6)

  1. 第1シャフトと一体回転する被係合体と、第2シャフトと一体回転し且つ外周面に第1ネジ山を有し、前記第2シャフトの軸線が延びる軸線方向に変位することで前記被係合体に対する係合が解除される係合体と、を含むクラッチを駆動するクラッチドライバであって、
    前記軸線方向に垂直な前後方向において前記クラッチから離れたベースと、
    前記前後方向に延び且つ前記第1ネジ山と前記ベースとの間に配置されたプラーであって、前記第1ネジ山に噛み合い可能な第2ネジ山を有する前端部と、前記前後方向に延びて後方に開放された内部空間と、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山から離れた状態においてアクチュエータの作動部に係止可能なストッパと、を含むプラーと、
    前記プラーを前記第1ネジ山に向けて付勢する押出バネと、
    前記プラーに対して前記前後方向に摺動可能に前記プラーの内部空間に挿入された外側シャフトであって、前記前後方向に延びて後方に開放された内部空間と、前記ベースを貫通して前記ベースから後方に突出した後端部と、を含む外側シャフトと、
    前記外側シャフトに対して前記前後方向に摺動可能に前記外側シャフトの前記内部空間に挿入され、前記前後方向において前記プラーと一体的に変位するように前記プラーに結合された内側シャフトであって、前記ベースを貫通して前記ベースから後方に突出した後端部を含む内側シャフトと、
    前記外側シャフトを位置決めするポジショナと、を備え、
    前記押出バネが圧縮され、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山から離れ、前記作動部が進出して前記ストッパに係止することで、前記クラッチドライバがスタンバイ状態となり、
    前記作動部が退避して前記ストッパから離れ、前記押出バネによって前記プラーが前進し、前記第2ネジ山が前記第1ネジ山に噛み合うことで、前記クラッチドライバが作動状態となり、
    前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態から前記作動状態に遷移するとき、前記ポジショナは、前記ベースに対する前記外側シャフトの前記前後方向の相対位置を維持する、緊急遮断装置のクラッチドライバ。
  2. 前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記外側シャフトは、前記アクチュエータの前記作動部から離間している、請求項1に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
  3. 前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記押出バネは、前記作動部の動作軌跡の延長線上において、前記プラーと前記外側シャフトとの間にある、請求項1に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
  4. ハンドルを更に備え、
    前記内側シャフトの前記後端部は、前記ハンドルが取り付けられた取付穴を有し、
    前記外側シャフトの前記後端部は、前記取付穴よりも前記前後方向に長い長穴を有し、
    前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の後側領域に位置し、
    前記クラッチドライバが前記作動状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の前側領域に位置し、
    前記ポジショナは、前記ベースに対する前記外側シャフトの前記前後方向の相対位置を固定する結合具を含む、請求項1に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
  5. ハンドルを更に備え、
    前記外側シャフトの前記後端部は、前記ハンドルが取り付けられた取付穴を有し、
    前記内側シャフトの前記後端部は、前記取付穴よりも前記前後方向に長い長穴を有し、
    前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の前側領域に位置し、
    前記クラッチドライバが前記作動状態であるとき、前記ハンドルは、前記長穴の後側領域に位置し、
    前記ポジショナは、前記外側シャフトを前記第1ネジ山に向けて付勢する位置決めバネを含む、請求項1に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
  6. 前記クラッチドライバが前記スタンバイ状態であるとき、前記内側シャフトの前記後端部の後端面は、前記外側シャフトの前記後端部の後端と前記前後方向における同じ位置にあり、又は、前記外側シャフトの前記後端部の後端よりも後方にあり、
    前記クラッチドライバが前記作動状態であるとき、前記内側シャフトの前記後端部の後端面は、前記外側シャフトの前記後端部の後端よりも前方にあり、
    前記内側シャフトの前記後端部の後端面は、第1色を有し、
    前記外側シャフトの前記後端部の内周面は、第1色とは異なる第2色を有する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の緊急遮断装置のクラッチドライバ。
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